説明

液体包装装置

【課題】液体を密封した複数の袋体が連続的につながる密封袋連続体を製造する液体包装装置において、液体注入ノズルから袋体への液体の供給、停止、および再供給をすみやか、かつ確実に、しかも安定して行うことができ、液体充填量が不安定になったりすることがない。また、製品化されないで無駄となる継ぎ目前後の袋体の数を減らすことができる。
【解決手段】液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給する状態と、液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給しない状態とに切り替え可能な供給経路切り替え手段9と、フィルムシート3の搬送経路に設けられ、フィルムシート3の継ぎ目3aを検知する検知手段13とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば個々に分離される前のインスタントラーメンのスープの袋のような密封袋連続体を製造する液体包装装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
個々に分離される前のインスタントラーメンのスープの袋のような密封袋連続体は、液体であるスープを密封した複数の袋体が連続的につながるように形成されている。
【0003】
このような密封袋連続体を製造する液体包装装置として、一般に、搬送手段により搬送される長尺のフィルムシートにおいてフィルムシートの折り曲げとシールとを行って、側部と底部とがシールされ、上方に開口した状態の袋体を形成するとともに、この袋体へ液体を受け入れて袋体を次々に形成する液体包装装置が知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、長尺のフィルムシートを長手方向に沿って二つ折りにするとともに重ね合わされる側端部を長手方向にシールして筒状体を形成するとともに、この筒状体を一定間隔ごとに次々に幅方向にシールして密封袋連続体を形成する充填包装機の技術が開示されている。
【特許文献1】特開平6−99952号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の特許文献1に開示された充填包装機の技術では、フィルムシートの交換、液体充填機の停止、液体充填機のトラブル、包装機のトラブル、調整のための一時停止などを行う場合には、袋体への液体の供給を停止しなければならず、このような液体の供給停止時や、再供給時に液体充填量が不安定になるという問題があった。
【0006】
また、フィルムシート同士を接続する継ぎ目を有する長尺のフィルムシートを用いた場合も、液体を充填している最中に継ぎ目から液体が漏れ出して装置内部を汚す危惧があるため、継ぎ目前後のいくつかの袋体について液体を供給するポンプを停止させる必要があり、フィルムシートの継ぎ目の部分において、袋体への液体の供給停止、再供給時の液体充填量が不安定になるという問題があった。
【0007】
また、この問題を回避するために、継ぎ目前後の袋体への液体の供給停止、再供給を確実にしようとすると、継ぎ目前後の多くの袋体について液体の供給を停止せざるを得ず、製品化されないで無駄となる袋体の数が増加するという不具合があった。
【0008】
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、液体注入ノズルから袋体への液体の供給、停止、および再供給をすみやか、かつ確実に、しかも安定して行うことができ、液体充填量が不安定になったりすることがない液体包装装置を提供することを課題としている。
【0009】
また、製品化されないで無駄となる継ぎ目前後の袋体の数を減らすことができる液体包装装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明は、液体を密封した密封袋連続体を製造する液体包装装置であって、上記密封袋連続体は、液体を密封した複数の袋体が、境界部を介して連続的につながるものであり、長尺のフィルムシートをその長手方向に搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送される長尺のフィルムシートの折り曲げとシールと、もしくは重ね合わせとシールとを行って、側部と底部とがシールされ、上方に開口した状態の袋体を形成するとともに、この袋体へ液体を受け入れ、かつ液体を受け入れた袋体の開口をシールして液体を密封した袋体を次々に形成する密封袋形成手段と、この密封袋形成手段における上記開口状態の袋体に液体を注入する液体注入ノズルと、この液体注入ノズルに液体を供給する液体ポンプと、この液体ポンプに供給する液体を貯蔵する液体タンクと、液体ポンプと液体注入ノズルとの間の液体供給経路に設けられ、液体ポンプからの液体を液体注入ノズルに供給する状態と、液体ポンプからの液体を液体注入ノズルに供給しない状態とに切り替え可能な供給経路切り替え手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、密封袋形成手段が、搬送手段により搬送される長尺のフィルムシートにおいて液体を密封した袋体を次々に形成し、この袋体に液体タンクから液体ポンプと液体注入ノズルとを介して液体を供給することにより密封袋連続体を形成する。この時、供給経路切り替え手段の状態を、液体ポンプからの液体を液体注入ノズルに供給しない状態に切り替えれば、液体ポンプを停止、再起動させることなく一定の状態に保つことができるようになる。その結果、液体注入ノズルから袋体への液体の供給、停止、および再供給をすみやか、かつ確実に、しかも安定して行うことができる。
【0012】
また、袋体への液体の供給、停止、および再供給を確実に行うことができるので、液体の供給が停止されて無駄となる袋体の数を減らすことができる。
【0013】
ここで、上記フィルムシートは、フィルムシート同士を接続する継ぎ目を有するものであり、上記フィルムシートの搬送経路に設けられ、フィルムシートの継ぎ目を検知する検知手段を備えていることが好ましい。
【0014】
このようにすれば、検知手段が、フィルムシートの継ぎ目を検知するので、この時に、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体に対して、供給経路切り替え手段の状態を、液体ポンプからの液体を液体注入ノズルに供給しない状態に切り替えれば、液体ポンプを停止、再起動させることなく一定の状態に保つことができるようになる。その結果、液体注入ノズルから袋体への液体の供給、停止、および再供給をすみやか、かつ確実に、しかも安定して行うことができる。
【0015】
また、袋体への液体の供給、停止、および再供給を確実に行うことができるので、フィルムシートの継ぎ目に液体が供給されて、継ぎ目から液体が漏れ出したりすることがない。また、液体の供給が停止されて無駄となる継ぎ目前後の袋体の数を減らすことができる。
【0016】
ここで、この液体包装装置は、上記検知手段からの信号に基づいて、供給経路切り替え手段の状態を制御する制御装置を備え、上記制御装置は、フィルムシートの継ぎ目を検知した検知手段からの信号に基づいて、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体に対して、供給経路切り替え手段の状態を還流路を介して液体タンクに還流する状態に切り替えるように供給経路切り替え手段を制御するものであることが好ましい。
【0017】
このようにすれば、検知手段がフィルムシートの継ぎ目を検知すると、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体に対して、自動的に制御装置により、供給経路切り替え手段の状態を液体ポンプからの液体を液体注入ノズルに供給しない状態に切り替えることができるようになる。
【0018】
ここで、上記供給経路切り替え手段は、液体ポンプを介して受け入れる弁入口と、液体注入ノズルに液体を供給する弁出口と、液体タンクに液体を還流する弁還流口と、液体の供給経路を弁出口と弁還流口との間で変更可能な切り替え手段とを有する自動三方弁を備え、上記制御装置は、フィルムシートの継ぎ目を検知した検知手段からの信号に基づいて、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体に対して、液体の供給経路を弁出口から弁還流口に変更するように供給経路切り替え手段の自動三方弁を制御するものであることが好ましい。
【0019】
このようにすれば、液体の供給経路を弁出口と弁還流口との間で変更可能な自動三方弁という簡単な構造で液体ポンプからの液体を液体注入ノズルに供給する状態と、液体ポンプからの液体を液体注入ノズルに供給しない状態とに切り替え可能な供給経路切り替え手段を実現することができるので、製造に係るコストの少ない液体包装装置とすることができる。
【0020】
また、上記密封袋形成手段は、上記継ぎ目を有する長尺のフィルムシートを長手方向に沿って二つ折りにするとともに重ね合わされる側端部を長手方向にシールして筒状体を形成する縦方向シール装置と、この縦方向シール装置により形成された筒状体を一定間隔ごとに次々に幅方向にシールして密封袋連続体における上記袋体の境界部を形成する横方向シール装置と、を備え、上記液体注入ノズルは、縦方向シール装置の上方から筒状体の中に挿入されるようにして上記横方向シール装置の上方まで延設され、この横方向シール装置の上方の位置において、下側の境界部がシールされ上側の境界部が外に開放されている開口状態の袋体に液体を供給するものであることが好ましい。
【0021】
このようにすれば、液体注入ノズルが、筒状体の中に挿入されるようにして横方向シール装置の上方まで延設されているので、目的の袋体に対する液体の供給、停止、および再供給を確実に行うことができる。その結果、特にフィルムシートの継ぎ目に液体が供給された場合に深刻な問題となるこのような液体包装装置において、継ぎ目から液体が漏れ出したりすることを無くすことができるようになる。また、液体の供給が停止されて無駄となる継ぎ目前後の袋体の数を減らすことができる。
【0022】
また、本発明に係る液体包装装置は、上記液体が密封された密封袋連続体を収納する上方開口の製品受け容器と、この製品受け容器の上方に設けられ、液体が密封された密封袋連続体を一時的に受ける一時受け姿勢もしくは一時的に跳ね上げる一時跳ね上げ姿勢と、下方へと通過させる通過姿勢との間で姿勢変更可能な一時受けトレー装置と、を備え、上記制御装置は、フィルムシートの継ぎ目を検知した検知手段からの信号に基づいて、一時受けトレー装置が、一時受け姿勢もしくは一時跳ね上げ姿勢に姿勢変更して、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体が、一時受けトレー装置で一時的に受けられるようにもしくは一時的に跳ね上げられるように、一時受けトレー装置を制御するものであり、上記製品受け容器は、位置を側方に変更可能に設けられるものであり、製品受け容器がこの変更された側方の位置にある状態で、かつ一時受けトレー装置が、通過姿勢に復帰した状態で、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体が製品受け容器の外側方に放出されるものであることが好ましい。
【0023】
このようにすれば、製品受け容器が変更された側方の位置にある状態で、かつ一時受けトレー装置が、通過姿勢に復帰した状態で、継ぎ目の前後に位置する袋体が製品受け容器の外側方に放出されるので、製品受け容器の外側方において密封袋連続体の継ぎ目を容易に探しだすことができる。また、その結果継ぎ目の処理を容易に行うことができるようになる。
【0024】
さらに、本発明に係る液体包装装置は、上記製品受け容器の側方に設けられ、製品受け容器の側方に放出される上記フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体を受ける一時受け容器を備え、上記一時受け容器は、製品受け容器と位置を交換可能に設けられるものであり、一時受け容器が、この交換された位置にある状態で、かつ一時受けトレー装置が通過姿勢に復帰した状態で、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体を収納するものであることが好ましい。
【0025】
このようにすれば、製品受け容器の側方に設けられた一時受け容器が、この交換された位置にある状態で、かつ一時受けトレー装置が通過姿勢に復帰した状態で、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体を収納するので、一時受け容器において密封袋連続体の継ぎ目を容易に探しだすことができる。また、一時受け容器において、その結果継ぎ目の処理を容易に行うことができるようになる。
【0026】
また、上記長尺のフィルムシートの継ぎ目は、長尺のフィルムシートの端部同士が接着テープで接続されているものであることが好ましい。
【0027】
このようにすれば、接着テープで長尺のフィルムシートの端部同士が接続されて継ぎ目が形成されているので、容易に長尺のフィルムシートの端部同士を接続したり、分離したりすることができる。その結果、密封袋連続体の継ぎ目の処理を容易に行うことができるようになる。
【発明の効果】
【0028】
以上説明したように、本発明によれば、液体を密封した複数の袋体が連続的につながる密封袋連続体を製造する液体包装装置において、液体ポンプを停止、再起動させることなく、液体注入ノズルから袋体への液体の供給、停止、および再供給をすみやか、かつ確実に、しかも安定して行うことができるという顕著な効果を奏する。
【0029】
また、このように、袋体への液体の供給、停止、および再供給を確実に行うことができるので、フィルムシートの継ぎ目に液体が供給されて、継ぎ目から液体が漏れ出したり液体充填量が不安定になったりすることがない。また、液体の供給が停止されて無駄となる継ぎ目前後の袋体の数を減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。図1は、本発明の実施の形態に係る液体包装装置1の構成を示す正面図であり、図2は、液体包装装置1の構成を示す側面図である。
【0031】
図1〜図2を参照して、図示の本発明の実施の形態に係る液体包装装置1は、インスタントラーメンのスープの液体2を密封した複数の袋体3bが、境界部3dを介して連続的につながる密封袋連続体3cを製造する液体包装装置1である。
【0032】
この液体包装装置1は、継ぎ目3aを有する長尺のフィルムシート3を搬送する搬送手段4と、搬送される長尺のフィルムシート3においてフィルムシート3の折り曲げとシールとを行って、側部と底部とがシールされ、上方に開口した状態の袋体3bを形成する密封袋形成手段5と、袋体3bに液体2を注入する液体注入ノズル6と、液体注入ノズル6に液体2を供給する液体ポンプ7と、液体2を貯蔵する液体タンク8と、液体タンク8と液体注入ノズル6との間の液体供給経路に設けられた供給経路切り替え手段9とを備えている。
【0033】
また、この液体包装装置1は、密封袋連続体3cの製品受け容器10と、密封袋連続体3cを一時的に受ける一時受けトレー装置11と、一時受け容器12と、フィルムシート3の継ぎ目3aを検知する検知手段13と、装置全体を制御する制御装置14とを備えている。
【0034】
上記液体2は、本実施形態ではインスタントラーメンのスープが対象となっている。
【0035】
上記フィルムシート3は、本実施形態では長尺のポリエチレン製シートが採用され、図略のロールから供給される。また、長尺のフィルムシート3の継ぎ目3aは、複数の標準長さの長尺のフィルムシート3の端部同士がさらに接着テープ3hで接続されて長尺になっている。
【0036】
ここで、フィルムシート3の継ぎ目3aは、図略のロールの中に巻き込まれているものでも良いし、あるいは一つのロールのフィルムシート3が無くなった時点で、このロールのフィルムシート3の終端ともう一つのロールのフィルムシート3の始端とを接続するものでも良い。
【0037】
上記搬送手段4は、搬送ローラ4a〜4gを備え、継ぎ目3aを有する長尺のフィルムシート3をその長手方向に搬送するように構成されている。なお、搬送ローラ4gは、図略の冷却装置を備え、横方向シール装置16によりシールされ、熱を帯びたフィルムシート3を冷却することができるようになっている。
【0038】
上記密封袋形成手段5は、この搬送手段4により搬送される長尺のフィルムシート3においてフィルムシート3の折り曲げとシールとを行って、下側の境界部3dがシールされ上側の境界部3dが外に開放されている開口状態の袋体3eを形成するとともに、この袋体3eへ液体2を受け入れ、かつ液体2を受け入れた袋体3bの上側の境界部である開口をシールして液体2を密封した袋体3bを次々に形成するものである。
【0039】
この密封袋形成手段5は、継ぎ目3aを有する長尺のフィルムシート3を長手方向に沿って二つ折りにするとともに重ね合わされる側端部3fを長手方向にシールして筒状体3gを形成する縦方向シール装置15と、この縦方向シール装置15により形成された筒状体3gを一定間隔ごとに次々に幅方向にシールして密封袋連続体3cにおける上記袋体3bの境界部3dを形成する横方向シール装置16とを備えている。
【0040】
上記液体注入ノズル6は、密封袋形成手段5における開口状態の袋体3eに液体2を注入するノズルであり、この液体注入ノズル6は、縦方向シール装置15の上方から筒状体3gの中に挿入されるようにして横方向シール装置16の上方まで延設され、この横方向シール装置16の上方の位置において、下側の境界部3dがシールされ上側の境界部3dが外に開放されている開口状態の袋体3eに液体2を供給するように構成されている。
【0041】
上記液体ポンプ7は、液体注入ノズル6に液体2を供給するものであり、遠心式のポンプが採用されている。
【0042】
上記液体タンク8は、液体ポンプ7に供給する液体2を貯蔵するステンレス製のタンクで構成されている。
【0043】
上記供給経路切り替え手段9は、液体ポンプ7と液体注入ノズル6との間の液体供給経路に設けられ、液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給する状態と、還流路9aを介して液体タンク8に還流する状態、すなわち、液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給しない状態とに切り替え可能にするものであり、自動三方弁17を備えている。
【0044】
この自動三方弁17は、液体ポンプ7を介して受け入れる弁入口17aと、液体注入ノズル6に液体2を供給する弁出口17bと、液体タンク8に液体2を還流する弁還流口17cと、切り替え手段17dとを有しており、切り替え手段17dは、液体2の供給経路を弁出口17bと弁還流口17cとの間で変更することができるようになっている。
【0045】
上記製品受け容器10は、密封袋連続体3cの製品を受ける上方開口の箱状の容器である。
【0046】
上記一時受けトレー装置11は、密封袋連続体3cを一時的に受ける板状のトレー11aを昇降させる装置であり、製品受け容器10との上方に設けられ、エアーシリンダからなる駆動装置11bにより、液体2が密封された密封袋連続体3cを一時的に受ける一時受け姿勢と製品受け容器10へと通過させる通過姿勢との間で姿勢変更可能に構成されている。
【0047】
上記一時受け容器12は、製品受け容器10に隣接して製品受け容器10と位置交換可能に設けられた密封袋連続体3cの製品を受ける上方開口の箱状の容器である。この一時受け容器12は、フィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bが一時受け姿勢にある一時受けトレー装置11に一時的に受けられている状態でエアーシリンダからなる駆動装置10aにより、製品受け容器10と位置交換されるとともに、この位置において、一時受けトレー装置11が通過姿勢に復帰した状態で、フィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bを一時的に収納する。
【0048】
ここで、袋体3bとは、一時受けトレー装置11の動作に係る制御装置のタイマーの設定によって概ね決定される数の継ぎ目3a前後の袋体3bである。
【0049】
上記検知手段13は、フィルムシート3の搬送経路に設けられ、フィルムシート3の継ぎ目3aを検知するものであり、図略の光源から直接あるいは反射によりフォトセンサーに入射される光が継ぎ目3aに接着された黒い接着テープ3hで遮られたり、減衰したりすることによりの継ぎ目3aを検知するように構成されている。
【0050】
上記制御装置14は、供給経路切り替え手段9、一時受けトレー装置11、製品受け容器10、一時受け容器12など、装置全体を制御するものであり、工業用のコンピュータで構成される。
【0051】
この制御装置14は、フィルムシート3の継ぎ目3aを検知した検知手段13からの信号に基づいて、供給経路切り替え手段9を制御し、フィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bに対して、供給経路切り替え手段9の状態を還流路9aを介して液体タンク8に還流する状態に切り替える。
【0052】
ここで、袋体3bとは、供給経路切り替え手段9の動作に係る制御装置のタイマーの設定によって概ね決定される継ぎ目3a前後の袋体3bである。
【0053】
この時、制御装置14は、液体2の供給経路を弁出口17bから弁還流口17cに変更するように供給経路切り替え手段9の自動三方弁17を制御する。
【0054】
また、この制御装置14は、フィルムシート3の継ぎ目3aを検知した検知手段13からの信号に基づいて、一時受けトレー装置11が一時受け姿勢に姿勢変更するように、一時受けトレー装置11を制御して、フィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bを一時受けトレー装置11に一時的に受けるようにする。また、フィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bが一時受け姿勢にある一時受けトレー装置11に一時的に受けられている状態で一時受け容器12が、製品受け容器10と位置交換されるように、駆動装置10aを制御する。
【0055】
また、これにより、一時受けトレー装置11が通過姿勢に復帰した状態となると、一時受け容器12が、フィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bを一時的に収納することができるようになっている。
【0056】
次に、図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態に係る液体包装装置1の作用について説明する。図3と図4とは、液体包装装置1の一時受けトレー装置11と製品受け容器10の動作を示す側面図であり、図3は、一時受けトレー装置11が密封袋連続体3cを一時的に受ける一時受け姿勢を示し、(a)は側面図を、(b)は図2は、正面図を、それぞれ示している。また、図4は、一時受けトレー装置11が密封袋連続体3cを一時受け容器12へと通過させる通過姿勢を示し、(a)は側面図を、(b)は図2は、正面図を、それぞれ示している。
【0057】
図1〜図2に示すように、本発明の実施の形態に係る液体包装装置1において、検知手段13が、フィルムシート3の継ぎ目3aを検知していない状態の動作は、以下の通りである。
【0058】
すなわち、継ぎ目3aを有する長尺のフィルムシート3が、図略のロールから供給され、搬送手段4の搬送ローラ4a〜4gが、フィルムシート3をその長手方向に搬送する。
【0059】
そして、密封袋形成手段5の縦方向シール装置15が、フィルムシート3を長手方向に沿って二つ折りにするとともに、重ね合わされる側端部3fを長手方向にシールして筒状体3gを形成する。
【0060】
また、横方向シール装置16が、筒状体3gを一定間隔ごとに次々に幅方向にシールして密封袋連続体3cにおける袋体3bの境界部3dを形成する。
【0061】
そして、液体注入ノズル6が、横方向シール装置16の上方の位置において、下側の境界部3dがシールされ上側の境界部が外に開放されている開口状態の袋体3eに液体2を注入する。
【0062】
この時、液体ポンプ7が、液体2を貯蔵する液体タンク8から液体注入ノズル6に液体2を供給するが、制御装置14が、供給経路切り替え手段9の自動三方弁17の切り替え手段17dを制御して液体2の供給経路を弁出口17bにすることにより、液体ポンプ7からの液体2が液体注入ノズル6に供給される状態になっている。
【0063】
また、制御装置14が、駆動装置11bを制御して一時受けトレー装置11が、液体2が密封された密封袋連続体3cを製品受け容器10へと通過させる通過姿勢になるようになっている。
【0064】
次に、検知手段13が、フォトセンサーに入射される図略の光が継ぎ目3aに接着された黒い接着テープ3hで遮られることによりの継ぎ目3aを検知すると以下のようになる。
【0065】
すなわち、制御装置14が、継ぎ目3aを検知した検知手段13からの信号を受けてから一定の時間後に、自動三方弁17を制御してフィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bに対して、液体2の供給経路を弁出口17bから弁還流口17cに変更する。
【0066】
そして、供給経路切り替え手段9の状態が液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給しない状態に切り替えられる。
【0067】
また、自動三方弁17を制御してからさらに一定の時間後に、制御装置14が、一時受けトレー装置11を制御して、フィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bを一時受けトレー装置11に一時的に受けるようにする。
【0068】
そして、この状態で、一時受け容器12が、製品受け容器10と位置交換され、この後、一時受けトレー装置11が通過姿勢に復帰される。
【0069】
これにより、フィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bが一時受け容器12に収容され、作業員がこの一時受け容器12からフィルムシート3の継ぎ目3aを取り出し、製品にすることができない前後の袋体3bを取り除いてから再び別の接着テープでフィルムシート3の継ぎ目3aを接続して次の工程に搬送することができるようになる。
【0070】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る液体包装装置1によれば、密封袋形成手段5が、搬送手段4により搬送される長尺のフィルムシート3において液体2を密封した袋体3bを次々に形成し、この袋体3bに液体タンク8から液体ポンプ7と液体注入ノズル6とを介して液体2を供給することにより密封袋連続体3cを形成する。この時、供給経路切り替え手段9の状態を液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給しない状態に切り替えれば、液体ポンプ7を停止、再起動させることなく一定の状態に保つことができるようになる。その結果、液体注入ノズル6から袋体3bへの液体2の供給、停止、および再供給をすみやか、かつ確実に、しかも安定して行うことができる。
【0071】
また、袋体3bへの液体2の供給、停止、および再供給を確実に行うことができるので、液体2の供給が停止されて無駄となる袋体3bの数を減らすことができる。
【0072】
また、検知手段13が、フィルムシート3の継ぎ目3aを検知するので、この時に、フィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bに対して、供給経路切り替え手段9の状態を、液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給しない状態に切り替えれば、液体ポンプ7を停止、再起動させることなく一定の状態に保つことができるようになる。その結果、液体注入ノズル6から袋体3bへの液体の供給、停止、および再供給をすみやか、かつ確実に、しかも安定して行うことができる。
【0073】
また、袋体3bへの液体の供給、停止、および再供給を確実に行うことができるので、フィルムシート3の継ぎ目3aに液体2が供給されて、継ぎ目3aから液体2が漏れ出したりすることがない。また、液体2の供給が停止されて無駄となる継ぎ目3a前後の袋体3bの数を減らすことができる。
【0074】
また、検知手段13がフィルムシート3の継ぎ目3aを検知すると、フィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bに対して、自動的に制御装置14により、供給経路切り替え手段9の状態を液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給しない状態に切り替えることができるようになる。
【0075】
また、液体2の供給経路を弁出口17bと弁還流口17cとの間で変更可能な自動三方弁17という簡単な構造で液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給する状態と、還流路9aを介して液体タンク8に還流する状態、すなわち、液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給しない状態とに切り替え可能な供給経路切り替え手段9を実現することができるので、製造に係るコストの少ない液体包装装置1とすることができる。
【0076】
さらに、液体注入ノズル6が、筒状体3gの中に挿入されるようにして横方向シール装置16の上方まで延設されているので、目的の袋体3bに対する液体2の供給、停止、および再供給を確実に行うことができる。その結果、特にフィルムシート3の継ぎ目3aに液体2が供給された場合に深刻な問題となるこのような液体包装装置1において、継ぎ目3aから液体2が漏れ出したりすることを無くすことができるようになる。また、液体2の供給が停止されて無駄となる継ぎ目3a前後の袋体3bの数を減らすことができる。
【0077】
そして、製品受け容器10が変更された側方の位置にある状態で、一時受けトレー装置11が、一時受け姿勢から通過姿勢に復帰して、継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bを製品受け容器10の外側方に放出するので、製品受け容器10の外側方において密封袋連続体3cの継ぎ目3aを容易に探しだすことができる。
【0078】
特に、本実施形態では、製品受け容器10の側方に設けられた一時受け容器12が、製品受け容器10と位置を交換されるとともに、この交換された位置において、一時受けトレー装置11が通過姿勢に復帰した状態で、フィルムシート3の継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bを収納するので、一時受け容器12において、密封袋連続体3cの継ぎ目3aを容易に探しだすことができる。また、一時受け容器12において、その結果継ぎ目3aの処理を容易に行うことができるようになる。
【0079】
また、接着テープ3hで長尺のフィルムシート3の端部同士が接続されて継ぎ目3aが形成されているので、容易に長尺のフィルムシート3の端部同士を接続したり、分離したりすることができる。その結果、密封袋連続体3cの継ぎ目3aの処理を容易に行うことができるようになる。
【0080】
次に、本発明の実施の形態に係る液体包装装置1の変形例について説明する。図5と図6とは、本発明の実施の形態の変形例に係る液体包装装置1の一時受けトレー装置11と製品受け容器10を示す側面図であり、図5は、一時受けトレー装置11が密封袋連続体3cを一時的に跳ね上げる一時跳ね上げ姿勢を示し、(a)は側面図を、(b)は図2は、正面図を、それぞれ示している。また、図6は、一時受けトレー装置11が密封袋連続体3cを製品受け容器10の外側方へと通過させる通過姿勢を示し、(a)は側面図を、(b)は図2は、正面図を、それぞれ示している。なお、その他の構成については、実施の形態に係る液体包装装置1と同様であり、同じ符号を付し、説明の重複を避けるものとする。
【0081】
図5と図6とを参照して、本発明の実施の形態の変形例においては、一時受けトレー装置11が、密封袋連続体3cを一時的に跳ね上げる一時跳ね上げ姿勢と下方へと通過させる通過姿勢との間で姿勢変更可能に構成されている。
【0082】
また、一時受け容器12は省略され、継ぎ目の前後に位置する袋体が製品受け容器の外側方に放出されるものになっている。
【0083】
このように、本発明の実施の形態の変形例に係る液体包装装置1によれば、液体包装装置1の一時受けトレー装置11と製品受け容器10の構成が変更され、製品受け容器10が変更された側方の位置にある状態で、一時受けトレー装置11が一時跳ね上げ姿勢から通過姿勢に復帰して、継ぎ目3aの前後に位置する袋体3bを製品受け容器10の外側方に放出するように構成されている結果、製品受け容器10の外側方において密封袋連続体3cの継ぎ目3aを容易に探しだすことができるようになっている。また、その結果、継ぎ目3aの処理を容易に行うことができるようになっている。
【0084】
上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。
【0085】
例えば、液体包装装置1において、液体2は、必ずしもインスタントラーメンのスープだけを対象とするものではない。その他の液体に適用可能である。
【0086】
フィルムシート3もポリエチレン製シートに限らず、種々の材料が採用可能である。長尺のフィルムシート3の継ぎ目3aの端部同士を接続するものは接着テープ3hに限らず、ヒートシールなどで接続されて長尺になっているものでもよい。
【0087】
密封袋形成手段5も、フィルムシート3を垂直の長手方向に沿って二つ折りにするとともに重ね合わされる方式に限らず、例えば、フィルムシート3を水平の長手方向に沿って二つ折りにして重ね合わされる方式でも良い。また、二枚のフィルムシート3を重ね合わせて4辺をシールする方式でも良いなど、種々の設計変更が可能である。
【0088】
液体ポンプ7も遠心式のポンプに限らず、種々の設計変更が可能である。
【0089】
供給経路切り替え手段9も、液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給する状態と、液体ポンプ7からの液体2を液体注入ノズル6に供給しない状態とに切り替え可能になものであれば、必ずしも自動三方弁17を備えたものに限らず、複数の二方向弁を組み合わせて同様の機能を実現したものでもよいなど、種々の設計変更が可能である。
【0090】
また、検知手段13のフォトセンサーにより検知されるものも、継ぎ目3aに接着された黒い接着テープ3hに限らず、継ぎ目3aの近傍に付けられたマジックインクによる印でも良い。
【0091】
また、検知手段13それ自身も、フォトセンサーに限定されない。継ぎ目3aを検知することができるものであれば、その他の種々の検知手段が採用可能である。
【0092】
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の実施の形態に係る液体包装装置の構成を示す正面図である。
【図2】液体包装装置の構成を示す側面図である。
【図3】液体包装装置の一時受けトレー装置と製品受け容器の動作を示す側面図であり、一時受けトレー装置が密封袋連続体を一時的に受ける一時受け姿勢を示している。(a)は側面図を、(b)は正面図を、それぞれ示す。
【図4】液体包装装置の一時受けトレー装置と製品受け容器の動作を示す側面図であり、一時受けトレー装置が密封袋連続体を一時受け容器へと通過させる姿勢を示している。(a)は側面図を、(b)は正面図を、それぞれ示す。
【図5】液体包装装置の一時受けトレー装置と製品受け容器の動作の変形例を示す側面図であり、一時受けトレー装置が密封袋連続体を一時的に跳ね上げる一時跳ね上げ姿勢を示している。(a)は側面図を、(b)は正面図を、それぞれ示す。
【図6】液体包装装置の一時受けトレー装置と製品受け容器の動作の変形例を示す側面図であり、一時受けトレー装置が密封袋連続体を製品受け容器の外側方へと通過させる姿勢を示している。(a)は側面図を、(b)は正面図を、それぞれ示す。
【符号の説明】
【0094】
1 液体包装装置
2 液体
3 長尺のフィルムシート
3a 継ぎ目
3b 袋体
3c 密封袋連続体
3d 境界部
3e 開口状態の袋体
3f 側端部
3g 筒状体
3h 接着テープ
4 搬送手段
5 密封袋形成手段
6 液体注入ノズル
7 液体ポンプ
8 液体タンク
9 供給経路切り替え手段
9a 還流路
10 製品受け容器
11 一時受けトレー装置
12 一時受け容器
13 検知手段
14 制御装置
15 縦方向シール装置
16 横方向シール装置
17 自動三方弁
17a 弁入口
17b 弁出口
17c 弁還流口
17d 切り替え手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を密封した密封袋連続体を製造する液体包装装置であって、
上記密封袋連続体は、液体を密封した複数の袋体が、境界部を介して連続的につながるものであり、
長尺のフィルムシートをその長手方向に搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送される長尺のフィルムシートの折り曲げとシールと、もしくは重ね合わせとシールとを行って、側部と底部とがシールされ、上方に開口した状態の袋体を形成するとともに、この袋体へ液体を受け入れ、かつ液体を受け入れた袋体の開口をシールして液体を密封した袋体を次々に形成する密封袋形成手段と、
この密封袋形成手段における上記開口状態の袋体に液体を注入する液体注入ノズルと、
この液体注入ノズルに液体を供給する液体ポンプと、
この液体ポンプに供給する液体を貯蔵する液体タンクと、
液体ポンプと液体注入ノズルとの間の液体供給経路に設けられ、液体ポンプからの液体を液体注入ノズルに供給する状態と、液体ポンプからの液体を液体注入ノズルに供給しない状態とに切り替え可能な供給経路切り替え手段と、
を備えたことを特徴とする液体包装装置。
【請求項2】
上記フィルムシートは、フィルムシート同士を接続する継ぎ目を有するものであり、
上記フィルムシートの搬送経路に設けられ、フィルムシートの継ぎ目を検知する検知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の液体包装装置。
【請求項3】
上記検知手段からの信号に基づいて、供給経路切り替え手段の状態を制御する制御装置を備え、
上記制御装置は、フィルムシートの継ぎ目を検知した検知手段からの信号に基づいて、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体に対して、供給経路切り替え手段の状態を、液体ポンプからの液体を液体注入ノズルに供給しない状態に切り替えるように供給経路切り替え手段を制御するものであることを特徴とする請求項2に記載の液体包装装置。
【請求項4】
上記供給経路切り替え手段は、液体ポンプを介して受け入れる弁入口と、液体注入ノズルに液体を供給する弁出口と、液体タンクに液体を還流する弁還流口と、液体の供給経路を弁出口と弁還流口との間で変更可能な切り替え手段とを有する自動三方弁を備え、
上記制御装置は、フィルムシートの継ぎ目を検知した検知手段からの信号に基づいて、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体に対して、液体の供給経路を弁出口から弁還流口に変更するように供給経路切り替え手段の自動三方弁を制御するものであることを特徴とする請求項3に記載の液体包装装置。
【請求項5】
上記密封袋形成手段は、
上記継ぎ目を有する長尺のフィルムシートを長手方向に沿って二つ折りにするとともに重ね合わされる側端部を長手方向にシールして筒状体を形成する縦方向シール装置と、
この縦方向シール装置により形成された筒状体を一定間隔ごとに次々に幅方向にシールして密封袋連続体における上記袋体の境界部を形成する横方向シール装置と、
を備え、
上記液体注入ノズルは、縦方向シール装置の上方から筒状体の中に挿入されるようにして上記横方向シール装置の上方まで延設され、この横方向シール装置の上方の位置において、下側の境界部がシールされ上側の境界部が外に開放されている開口状態の袋体に液体を供給するものであることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の液体包装装置。
【請求項6】
上記液体が密封された密封袋連続体を収納する上方開口の製品受け容器と、
この製品受け容器の上方に設けられ、液体が密封された密封袋連続体を一時的に受ける一時受け姿勢もしくは一時的に跳ね上げる一時跳ね上げ姿勢と、下方へと通過させる通過姿勢との間で姿勢変更可能な一時受けトレー装置と、
を備え、
上記制御装置は、フィルムシートの継ぎ目を検知した検知手段からの信号に基づいて、一時受けトレー装置が一時受け姿勢もしくは一時跳ね上げ姿勢に姿勢変更して、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体が一時受けトレー装置で、一時的に受けられるようにもしくは一時的に跳ね上げられるように、一時受けトレー装置を制御するものであり、
上記製品受け容器は、位置を側方に変更可能に設けられるものであり、
製品受け容器がこの変更された側方の位置にある状態で、かつ一時受けトレー装置が、通過姿勢に復帰した状態で、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体が製品受け容器の外側方に放出されるものであることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の液体包装装置。
【請求項7】
上記製品受け容器の側方に設けられ、製品受け容器の側方に放出される上記フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体を受ける一時受け容器を備え、
上記一時受け容器は、製品受け容器と位置を交換可能に設けられるものであり、
一時受け容器が、この交換された位置にある状態で、かつ一時受けトレー装置が通過姿勢に復帰した状態で、フィルムシートの継ぎ目の前後に位置する袋体を収納するものであることを特徴とする請求項6に記載の液体包装装置。
【請求項8】
上記長尺のフィルムシートの継ぎ目は、長尺のフィルムシートの端部同士が接着テープで接続されているものであることを特徴とする請求項2ないし請求項7のいずれかに記載の液体包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−176579(P2007−176579A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−378883(P2005−378883)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(000226976)日清食品株式会社 (127)
【Fターム(参考)】