説明

液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

【課題】液滴の着弾位置のずれを防止することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】ノズル21から液滴を噴射するヘッド本体2と、ヘッド本体2が固定されたフレーム25と、ヘッド本体2をフレーム25に固定させる取り付け板31,32と、を具備し、取り付け板31,32は、ノズル21が開口する液滴の吐出面となるノズル面2aからノズル面2aとは反対側の方向に延設される起立部36を有する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルから液滴を噴射するヘッド本体がフレームに固定されてなる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体噴射ヘッドを搭載する液体噴射装置の代表例としては、例えば、インクジェット式記録装置が挙げられる。インクジェット式記録装置には、キャリッジに搭載されたインクジェット式記録ヘッドを移動させながら印刷を行うシリアル型のものと、記録媒体の全副に亘って配置されたノズルからインクを噴射して印刷を行うライン型のものとが実用化されている。
【0003】
インクジェット式記録装置に搭載されるインクジェット式記録ヘッドとしては、インクタンク等からインクが供給される複数のヘッド本体で構成されたものがある。具体的には、複数のインクジェットヘッド(ヘッド本体)を位置合わせした状態でプレート(フレーム)に固定し、記録媒体の全幅に亘って配置されたノズルを有するインクジェット式記録ヘッドを構成するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また特許文献1にも記載されているように、各インクジェットヘッド(ヘッド本体)にアジャストプレート(取り付け板)を固定し、このアジャストプレートによってインクジェットヘッドを位置合わせすると共にプレート(フレーム)に固定するようにしたものがある。
【0005】
ところで、インクジェット式記録装置においては、ノズルが開口するノズル開口面にキャップを当接させて全ノズルをこのキャップで覆って密封し、その後キャップ内を吸引することで、ノズルからインクを排出させる吸引処理等が行われることがある(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】再公表特許WO2004/022344号公報
【特許文献2】特開2008−49661号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような吸引処理は、上述のようにキャップ内を密封した状態で行うため、キャップ部材をノズル面に比較的強い力で押しつける必要がある。そして、上述したような取り付け板によってヘッド本体がフレームに取り付けられた構造では、このキャップを押しつける力によって取り付け板が変形してノズル面が傾いてしまい、インク滴の着弾位置がずれてしまうといった問題が生じる虞がある。
【0008】
なお、このような問題は、インク滴を噴射するインクジェット式記録ヘッドに限られず、インク以外の液滴を噴射する他の液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、液滴の着弾位置のずれを防止することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する本発明は、ノズルから液滴を噴射するヘッド本体と、該ヘッド本体が固定されたフレームと、前記ヘッド本体を前記フレームに固定させる取り付け板と、を具備し、該取り付け板は、前記ノズルが開口する液滴の吐出面となるノズル面から該ノズル面とは反対側の方向に延設される起立部を有することを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
【0011】
かかる本発明では、起立部によって取り付け板の強度が向上するため、ノズル面にキャップを押しつけた際に発生する取り付け板の変形が抑制される。したがって、ノズルから噴射される液滴を常に正確な位置に着弾させることができる。
【0012】
ここで、前記取り付け板に設けられた前記起立部が、前記ヘッド本体の前記ノズル面に対して側面となる面に沿って設けられていることが好ましい。これにより、ノズル面にキャップ部材を押しつけた際に発生する取り付け板の変形がより確実に抑制される。
【0013】
また前記ヘッド本体の前記側面には、前記ノズル面の面方向と同一方向に延びるフランジ部が設けられ、前記起立部は、前記フランジ部上に位置していることが好ましい。これにより、ノズル面にキャップ部材を押しつけた際に発生する取り付け板の変形がより確実に抑制される。
【0014】
さらに前記起立部が前記取り付け板の中央部に設けられて当該取り付け板が段状に形成されており、前記取り付け板の上段部が前記フレームの表面に固定されていることが好ましい。これにより、ノズル面にキャップ部材を押しつけた際に発生する取り付け板の変形がより確実に抑制される。
【0015】
また前記起立部が、前記取り付け板が固定される側の前記ヘッド本体の端面とは交差する方向にさらに設けられていることが好ましい。これにより取り付け板の強度がさらに向上し、取り付け板の変形がさらに確実に抑制される。
【0016】
また本発明は、ノズルから液滴を噴射するヘッド本体がフレームに固定されてなる液体噴射ヘッドと、前記ヘッド本体の前記ノズルが開口するノズル面を気密に覆うキャップ部材を有するクリーニング手段と、を具備し、前記液体噴射ヘッドが、前記ヘッド本体を前記フレームの表面に固定させる取り付け板を具備し、該取り付け板は、前記ノズルが開口する液滴の吐出面となるノズル面からノズル面とは反対側の方向に延設される起立部を有することを特徴とする液体噴射装置にある。
【0017】
かかる本発明では、ノズル面にキャップ部材を当接させた際に生じる取り付け板の変形が抑えられる。したがって、液滴を所望の位置に噴射することができる液体噴射装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の概略図である。
【0019】
本実施形態のインクジェット式記録装置1は、図1に示すように、インク滴を噴射する複数のヘッド本体2を備えたインクジェット式記録ヘッド3と、このインクジェット式記録ヘッド3によって印刷が実行される記録媒体4を搬送する搬送ベルト5を含む搬送ユニットとを具備する。
【0020】
搬送ベルト5は、インクジェット式記録ヘッド3よりも記録媒体4の搬送方向下流側に配設された駆動ローラ6と、上記搬送方向上流側に配設された従動ローラ7と、それらの中央部下方に配設されたテンションローラ8とに巻回されている。駆動ローラ6は、図示しない搬送ベルトモータ等の駆動源によって図中の矢印方向に回転駆動され、後述する帯電ローラで帯電された搬送ベルトに記録媒体4を吸着した状態で、記録媒体4を図中右方から左方(矢印方向)に搬送する。なおテンションローラ8は、図示しないバネによって下方に付勢されており、これにより搬送ベルト5に張力を付与している。なおテンションローラ8近傍には、搬送ベルト5を清掃するためのベルトクリーナ9が設けられている。ベルトクリーナ9は、例えば、フエルト等からなる一対の清掃ローラ10で構成され、これら清掃ローラ10が搬送ベルト5の両面にそれぞれ当接して、インクジェット式記録ヘッド3から噴射されるインクミスト等で汚損した搬送ベルト5の表面を清掃する。
【0021】
また搬送ベルト5には、従動ローラ7に対向するようにして、帯電ローラ11が当接されており、帯電ローラ11には高圧電源12が接続されている。この帯電ローラ11に高圧電源12から所定条件で電流が付与されることで搬送ベルト5に静電気力が発生する。これにより、例えば、紙等の記録媒体4が搬送ベルトの表面に吸着される。
【0022】
従動ローラ7の上方には、紙押さえローラ13が配設されている。この紙押さえローラ13は、図示しないバネによって下方に付勢されており、給紙部14から給紙された記録媒体4を従動ローラ7上の搬送ベルト5に押しつける機能を有する。また搬送ベルト5の記録媒体4搬送方向下流側には、記録媒体4を排紙する排紙部15が設けられている。
【0023】
また、インクジェット式記録ヘッド3の下方で且つ巻回される搬送ベルト5の内部には、各ヘッド本体2に設けられているノズルのクリーニング等を行うためのクリーニングユニット16が設けられている。このクリーニングユニット16は、各ヘッド本体2のノズル面を気密に覆うことができるキャップ部材17を備えている。このキャップ部材17は、図示しないが、昇降手段によって上下方向に昇降可能に構成されていると共に、例えば、チューブポンプ等の負圧発生手段に接続されている。またキャップ部材17の底には、インク吸収体が配設されている。さらにクリーニングユニット16は、ヘッド本体2のノズル面を払拭するワイパー18を具備する。
【0024】
図2は、インクジェット式記録ヘッドの概略を示す斜視図であり、図3は、その一部を示す下面図であり、図4は、図3のA−A′断面図である。
【0025】
図2〜図4に示すように、インクジェット式記録ヘッド3は、複数のヘッド本体2と、これら複数のヘッド本体2が位置合わせされた状態で取り付けられるフレーム25とを具備する。本実施形態では、複数のヘッド本体2が千鳥状に配されてフレーム25に取り付けられている。
【0026】
各ヘッド本体2には、図示しないが圧力発生室等のインク流路や圧力発生室内に圧力を発生させる圧電素子や発熱素子等の圧力発生手段が設けられている。なお、これらの構成は公知であるため、詳細な説明及び図示は省略する。そして、ヘッド本体2は、その下端面側に各圧力発生室に連通するノズル21が穿設されたノズルプレート22を有する。ノズルプレート22は、例えば、ステンレス鋼(SUS)等で形成され、ノズル21が直線状に複数配されたノズル列23が横並びに複数設けられている。例えば、本実施形態では、180dpiの配列密度でノズル21が直線状に配されて各ノズル列23が構成されており、ノズルプレート22には、このようなノズル列23が8列設けられている。
【0027】
そして各ヘッド本体2には、ブラックインク(K)と複数色のカラーインク、例えば、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の各色のカラーインクとが、インクカートリッジ19からインク供給チューブを介して供給され、各ノズル列23のノズル21から各色のインクがそれぞれ噴射されるように構成されている。
【0028】
また各ヘッド本体2の外周部には、ヘッド本体2の位置合わせ用の固定ピン41が挿通される挿通孔34が形成された第1の取り付け板31と、ヘッド本体2の位置合わせ用の調整ピン42が挿通される切欠き部35が形成された第2の取り付け板32とがそれぞれ固定されている。これら第1及び第2の取り付け板31,32は、ノズル列23とは直交する方向で、各ヘッド本体2の両外側に張り出した状態で固定されている。
【0029】
一方、フレーム25は、例えば、アルミニウム等の金属材料からなり、各ヘッド本体2が装着される装着孔26を有する。例えば、本実施形態では、複数のヘッド本体2が取り付けられるため、フレーム25には複数の各ヘッド本体2に対応して複数の装着孔26が形成されている。
【0030】
このフレーム25の各装着孔26にヘッド本体2が装着されると、第1の取り付け板31及び第2の取り付け板32がフレーム25に当接してヘッド本体2がフレーム25に係止される。そして、固定ピン41及び調整ピン42によってヘッド本体2が位置合わせされた状態で、第1及び第2の取り付け板31,32がねじ部材33によってフレーム25に固定されている。すなわち各ヘッド本体2は、位置合わせされた状態で、これら第1の取り付け板31及び第2の取り付け板32によってフレーム25に取り付けられている。
【0031】
なお第1及び第2の取り付け板31,32のヘッド本体2への固定方法は特に限定されず、例えば、フレーム25への固定と同様に、ねじ部材(図示なし)によって固定すればよい。
【0032】
ここで、第1及び第2の取り付け板31,32には、その一部にノズル21が開口して液滴を吐出する面となるノズル面2aとは反対側の方向に延設される起立部36が設けられている。本実施形態では、起立部36は、ヘッド本体2のノズル面2aに対して側面となる面(第1及び第2の取り付け板31,32が固定される側の端面)に沿って形成されている。具体的には、起立部36は、第1及び第2の取り付け板31,32のヘッド本体2側の一部をノズル面2a側とは反対側に向かって略直角に折り曲げることによって形成されている。そして、第1及び第2の取り付け板31,32は、この起立部36がヘッド本体2上に位置するように、ヘッド本体2に固定されている。具体的には、ヘッド本体2の側面にはヘッド本体2からノズル面2aの面方向と同一の方向に延びるフランジ部2bが形成されており、そのフランジ部2b上に第1及び第2の取り付け板31,32の起立部36が配置されている。ヘッド本体2に近い部分であるフランジ部2b上に起立部36が位置するようにすることで、第1及び第2の取り付け板31,32のこの位置以外の領域に起立部36を設けた場合と比べて、第1及び第2の取り付け板31,32の変形をより抑制することができる。
【0033】
このように第1及び第2の取り付け板31,32に起立部36が設けられていることで、第1及び第2の取り付け板31,32の強度が大幅に向上する。このため、上述したクリーニングユニット16のキャップ部材17が、図5に示すように、ヘッド本体2のノズル面2aに当接された際にも、第1及び第2の取り付け板31,32の変形(撓み)を抑えることができる。つまり、第1及び第2の取り付け板31,32が変形して、ノズル面2aが傾いてしまうのを防止することができる。したがって、本実施形態の構成によれば、インク滴の着弾位置のずれを抑えることができ、高品質印刷が可能なインクジェット式記録ヘッドを実現することができる。また本実施形態に係る起立部36は、極めて単純な構造であり、製造コストが増加することもない。
【0034】
ここで、第1及び第2の取り付け板31,32に起立部36が設けられたインクジェット式記録ヘッドと、設けられていないインクジェット式記録ヘッドとで、ノズル面2aにキャップ部材17を同じ強さで当接させたときの第1及び第2の取り付け板31,32の変形量を測定した。その結果、起立部36が設けられた第1及び第2の取り付け板31,32の変形量は、起立部36が設けられていないものに比べて約40%抑制されるという結果が得られた。この結果からも明らかなように、本実施形態の構成によれば第1及び第2の取り付け板31,32の変形量を大幅に抑制することができる。
【0035】
なお第1及び第2の取り付け板31,32に設けられた起立部36の上端部に、例えば、図6に示すようにヘッド本体2側に向かって突出する突出部37をさらに設けると共に、ヘッド本体2の側端面に凹部24を設け、この凹部24に突出部37が係合されるようにしてもよい。これにより第1及び第2の取り付け板31,32の変形(撓み)をより確実に抑えることができる。
【0036】
(実施形態2)
図7は、実施形態2に係る記録ヘッドの断面図であり、図8は実施形態2に係る第1の取り付け板の概略斜視図である。
【0037】
本実施形態では、図7及び図8に示すように、起立部36Aは、第1及び第2の取り付け板31Aの中央部に、ヘッド本体2の側端面(第1及び第2の取り付け板31A,32Aが固定される側)に沿って設けられている。つまり、第1及び第2の取り付け板31A,32Aは、起立部36Aを有することで全体として段状に形成されている。そして、第1A及び第2の取り付け板32Aの下段部31b,32bがヘッド本体2に固定され、上段部31a,32aがフレーム25の表面に固定されている。
【0038】
このような本実施形態の構成においても、第1及び第2の取り付け板31A,32Aは、起立部36Aによって強度が大幅に向上する。このため、クリーニングユニット16のキャップ部材17が、ヘッド本体2のノズル面2aに当接された際にも、第1及び第2の取り付け板31A,32Aの変形(撓み)が抑えられる。したがって、インク滴の着弾位置のずれを抑えることができ、高品質印刷が可能なインクジェット式記録ヘッドを実現することができる。
【0039】
また本実施形態に係る第1及び第2の取り付け板31A,32Aについてもその変形量を測定したところ、起立部36Aが設けられていないものに比べて変形量が20%程度抑制されるという結果が得られた。
【0040】
(実施形態3)
図9は、実施形態3に係る記録ヘッドの断面図であり、図10は実施形態3に係る第1の取り付け板を示す斜視図である。
【0041】
本実施形態では、図9及び図10に示すように、実施形態1と同様に第1及び第2の取り付け板31B,32Bのヘッド本体2側の端部に起立部36が設けられ、さらにこの起立部36とは直交する方向に複数(4つの)の起立部36Bを設けられている。また起立部36Bは、ヘッド本体2側からフレーム25側に向かって高さが漸小するように形成されている。
【0042】
勿論、このような構成としても、上述の実施形態と同様に、第1及び第2の取り付け板31B,32Bの強度が大幅に向上し、その変形(撓み)が抑えられる。したがって、インク滴の着弾位置のずれを抑えることができ、高品質印刷が可能なインクジェット式記録ヘッドを実現することができる。
【0043】
また本実施形態に係る第1及び第2の取り付け板31B,32Bについてもその変形量を測定したところ、起立部36,36Bが設けられていないものに比べて変形量が60%程度抑制されるという結果が得られた。
【0044】
なお、本実施形態では、第1及び第2の取り付け板31B,32Bのヘッド本体2側の端部に起立部36を設けるようにしたが、これとは逆に、フレーム25側の端部に起立部36を設け、起立部36Bの高さがフレーム25側からヘッド本体2側に向かって漸小するようにしてもよい。
【0045】
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。上述の実施形態では、インクジェット式記録ヘッドとして、フレームに複数のヘッド本体が取り付けられた構成を例示したが、ヘッド本体の数は特に限定されず、フレームに1つのヘッド本体が取り付けられた構成であってもよい。勿論、本発明は、例えばライン型のインクジェット式記録ヘッド及び装置や、例えば一つ或いは複数のヘッド本体を有するシリアル型のインクジェット式記録ヘッド及び装置等、あらゆるタイプのインクジェット式記録ヘッド及び装置にも適用することができる。
【0046】
また上述した実施形態では、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施形態1に係る記録装置の概略図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの概略を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの要部を示す下面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの要部を示す断面図である。
【図5】キャップ部材でヘッド本体のノズル面を覆った状態を示す図である。
【図6】本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの変形例を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態2に係る記録ヘッドの要部を示す断面図である。
【図8】本発明の実施形態2に係る第1の取り付け板を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施形態3に係る記録ヘッドの要部を示す断面図である。
【図10】本発明の実施形態3に係る第1の取り付け板を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
1 インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 2 ヘッド本体、 3 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 5 搬送ベルト、 6 駆動ローラ、 7 従動ローラ、 8 テンションローラ、 9 ベルトクリーナ、 10 清掃ローラ、 11 帯電ローラ、 12 高圧電源、 13 紙押さえローラ、 14 給紙部、 15 排紙部、 16 クリーニングユニット、 17 キャップ部材、 18 ワイパー、 19 インクカートリッジ、 21 ノズル、 22 ノズルプレート、 23 ノズル列、 24 凹部、 25 フレーム、 26 装着孔、 31 第1の取り付け板、 32 第2の取り付け板、 36 起立部、 37 突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズルから液滴を噴射するヘッド本体と、該ヘッド本体が固定されたフレームと、前記ヘッド本体を前記フレームに固定させる取り付け板と、を具備し、
該取り付け板は、前記ノズルが開口する液滴の吐出面となるノズル面から該ノズル面とは反対側の方向に延設される起立部を有することを特徴とする液体噴射ヘッド。
【請求項2】
前記取り付け板に設けられた前記起立部が、前記ヘッド本体の前記ノズル面に対して側面となる面に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項3】
前記ヘッド本体の前記側面には、前記ノズル面の面方向と同一方向に延びるフランジ部が設けられ、前記起立部は、前記フランジ部上に位置していることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項4】
前記起立部が前記取り付け板の中央部に設けられて当該取り付け板が段状に形成されており、前記取り付け板の上段部が前記フレームの表面に固定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項5】
前記起立部が、前記取り付け板が固定される側の前記ヘッド本体の端面とは交差する方向にさらに設けられていることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項6】
ノズルから液滴を噴射するヘッド本体がフレームに固定されてなる液体噴射ヘッドと、前記ヘッド本体の前記ノズルが開口するノズル面を気密に覆うキャップ部材を有するクリーニング手段と、を具備し、
前記液体噴射ヘッドが、前記ヘッド本体を前記フレームの表面に固定させる取り付け板を具備し、該取り付け板は、前記ノズルが開口する液滴の吐出面となるノズル面からノズル面とは反対側の方向に延設される起立部を有することを特徴とする液体噴射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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