説明

液体微細化ユニットおよび液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置

【課題】本発明はサウナ装置に関するもので、排水経路を廃止することを目的とするものである。
【解決手段】霧化筒12内に配置した回転軸15と、この回転軸15の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板16a〜16cと、上方の回転板16a上に水を供給する水供給手段17と、霧化筒12内面に設けた貯水部19a、19bと、ここで捕集した水を下方の回転板16b,16cに供給する水路20a、20bと、霧化筒12の上方に配置したモータ18を備え、霧化筒12天面14において、複数の回転板16a〜16cの外周より回転軸15側は結露水の滴下エリア21とし、回転軸15から見て回転板16a〜16cの外周より外側は結露水の非滴下エリア22とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体微細化ユニットおよび液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、サウナ装置に用いられる液体微細化ユニットおよび液体微細化装置の構造は、以下のようになっていた。
【0003】
すなわち、鉛直方向に配置された有天の霧化筒と、この霧化筒下に配置された水受皿と、前記霧化筒の天面から前記水受皿に向けて鉛直方向に配置された回転軸と、この回転軸の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板と、これら複数の回転板上に水を供給する水供給手段と、前記霧化筒天面の上方に配置されたモータとを備え、前記水供給手段は、回転する上方の回転板の上面に液体を供給し、円板状に薄く広がった液体を遠心力により外方に飛散させて微細化させ、発生した微細化水滴を霧化筒の外に搬送する構成となっていた(例えば下記特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平4−118068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例における課題は、排水経路の設置が必要になるということであった。
【0006】
すなわち、回転板を回転させることで、その外周に飛散させた水の一部は、液体のまま霧化筒の内面を伝って下方に滴り落ち、これが霧化筒の下方に溜まるので、この溜まった水の排水経路が必要となるのである。
【0007】
この排水経路は、サウナ室内において、天井部分から床まで延長されるので、工事が大変であるだけでなく、美観を損なうことにもなる。
【0008】
そこで本発明は、排水経路を廃止することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そしてこの目的を達成するために本発明は、下方に空気流入口、上方に空気流出口を有する、鉛直方向に配置された有天の霧化筒と、この霧化筒の前記空気流入口下に配置された水受皿と、前記霧化筒の天面から前記水受皿に向けて鉛直方向に配置された回転軸と、この回転軸の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板と、これら複数の回転板のうち、上方の回転板上に水を供給する水供給手段と、これら複数の回転板間の前記霧化筒内面に設けた水捕集手段と、この水捕集手段により捕集した水を下方の回転板上に供給する捕集水供給手段と、前記霧化筒天面の上方に配置されたモータとを備え、前記霧化筒天面において、前記複数の回転板の外周より前記回転軸側は結露水の滴下エリアとし、前記回転軸から見て前記回転板の外周より外側は結露水の非滴下エリアとする構成とし、これにより上記目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0010】
以上のように本発明は、下方に空気流入口、上方に空気流出口を有する、鉛直方向に配置された有天の霧化筒と、この霧化筒の前記空気流入口下に配置された水受皿と、前記霧化筒の天面から前記水受皿に向けて鉛直方向に配置された回転軸と、この回転軸の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板と、これら複数の回転板のうち、上方の回転板上に水を供給する水供給手段と、これら複数の回転板間の前記霧化筒内面に設けた水捕集手段と、この水捕集手段により捕集した水を下方の回転板上に供給する捕集水供給手段と、前記霧化筒天面の上方に配置されたモータとを備え、前記霧化筒天面において、前記複数の回転板の外周より前記回転軸側は結露水の滴下エリアとし、前記回転軸から見て前記回転板の外周より外側は結露水の非滴下エリアとする構成としたので、排水経路を廃止することができる。
【0011】
すなわち、本発明においては、回転軸の上下方向に、所定間隔をおいて配置した複数の回転板間の前記霧化筒内面に捕集水手段を設けるとともに、この捕集水手段により捕集した水を下方の回転板上に供給する捕集水供給手段を設けたので、霧化筒内面を伝って下方に滴る水は捕集水手段で捕集し、その後捕集水供給手段により下方の回転板上に供給し、再び下方の回転板で霧化できる。
【0012】
このため、霧化筒の下方の水受皿に滴り落ちる水の量を極めて少なくすることができる。
【0013】
また、本発明の送風機は、霧化筒の下方開口部から水受皿内を介して上方開口部に向けて送風する構成としたので、水受皿内に滴り落ちて残った極めて少量の水も、例えば、水の霧化運転後の乾燥運転等により、乾燥させることができる。
【0014】
さらに、霧化筒天面において、複数の回転板の外周より回転軸側は結露水の滴下エリアとし、回転軸から見て複数の回転板の外周より外側は結露水の非滴下エリアとする構成としているので、霧化筒天面で結露した水滴を積極的に上方の回転板上に滴下させることができる一方、霧化筒天面で結露した水滴が水受皿に滴下して残水となるのを防ぐことが可能となる。
【0015】
すなわち、複数の回転板により霧化された微細な水滴は、霧化筒の下方に設けた空気流入口から霧化筒の上方に設けた空気流出口へと搬送されるため、霧化筒の天面に微細な水滴が付着して結露しやすくなるが、霧化筒天面において、回転軸から見て前記回転板の外周より外側は結露水の非滴下エリアとする構成としたことにより、霧化筒天面において結露が発生したとしても、結露による水滴が複数の回転板と霧化筒の内壁面との隙間に滴下して水受皿に溜まるのを防ぐことができる。また、前記複数の回転板の外周より前記回転軸側は結露水の滴下エリアとしたことにより、霧化筒天面で結露した結露水を上方の回転板上に供給して再び霧化し、微細な水滴として外部へ搬送することができるので、結果として霧化筒内に溜まる残水を極力少なくすることができる。
【0016】
そして、以上の結果として、従来必要であった排水経路の設置工事が不要となって工事性が良好となるだけでなく、サウナ室内の美観も保てるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態1におけるサウナ装置の斜視図
【図2】同サウナ装置の断面図
【図3】(a)同微細化ユニットの図3(b)のA−A断面図(b)同微細化ユニットの正面図
【図4】(a)本発明の実施の形態2における微細化ユニットの滴下エリアの拡大斜視図(b)同微細化ユニットの断面図
【図5】(a)本発明の実施の形態3における微細化ユニットの滴下エリアの拡大斜視図(b)同微細化ユニットの断面図
【図6】(a)本発明の実施の形態4における微細化ユニットの滴下エリアの拡大斜視図(b)同微細化ユニットの断面図
【図7】(a)本発明の実施の形態5における微細化ユニットの滴下エリアの拡大斜視図(b)同微細化ユニットの断面図
【図8】本発明の実施の形態6における微細化ユニットの断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の液体微細化ユニットおよびこのユニットを使用した液体微細化装置を、サウナ装置に適用した実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態のサウナ装置の斜視図であり、この図1に示すように、サウナ室1の天井面2の上面側には、液体微細化装置3が取り付けられている。また、液体微細化装置3には図示していないガス湯沸かし器や電気温水器等の熱源からのパイプ27および市水を供給する水道管を接続する構成としている。
【0020】
液体微細化装置3は、図2に示すように、下面に吸込口4と排気口5を有する本体ケース6と、この本体ケース6内の吸込口4と排気口5とを結ぶ風路に設けた熱交換器7aおよび送風機8と、この送風機8と排気口5との間に設けた液体微細化ユニット9とを備えた構成としている。そして、液体微細化ユニット9の下流には加熱手段として小型の熱交換器7bを設ける構成とし、その下流に本体ケース6の排気口5が図1のサウナ室1の天井排気口(図示せず)に連結されている。
【0021】
すなわち、本体ケース6内には、吸込口4から熱交換器7a、送風機8、液体微細化ユニット9、熱交換器7bを順に経由して排気口5に至る風路を備えた構成としている。
【0022】
加熱手段としての熱交換器7aおよび熱交換器7bには、上述の熱源からのパイプ27または市水を供給する水道管を接続し、温水(水)を循環させる構成としている。
【0023】
つまり、サウナ室1の天井吸気口(図示せず)から、吸込口4を介して本体ケース6内に吸引された空気は、液体微細化ユニット9の上流側に配置されている大容量の熱交換器7aで加熱後、送風機8により液体微細化ユニット9内に送風され、この液体微細化ユニット9から排出される空気は小型の熱交換器7bにより再加熱されて、排気口5からサウナ室1内に供給される構成となっている。
【0024】
液体微細化ユニット9は、図2および図3に示すように、下方に空気流入口10、上方に空気流出口11を設けた有天の霧化筒12を鉛直方向に配置した構成となっている。
【0025】
図3に示すように、霧化筒12の下端には、空気流入口10下に水受皿13を配置し、霧化筒12内には、霧化筒12の天面14から水受皿13に向けて鉛直方向に配置した回転軸15と、この回転軸15の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板16a〜16cと、これら複数の回転板16a〜16cのうち、上方の回転板16a上に水を供給する水供給手段17とを備えている。
【0026】
回転軸15の上端は霧化筒12の天面14を貫通して、天面14の上方に配置されたモータ18と連結する構成とし、回転軸15の下端は水受皿13に向かって垂直方向に延びた構成としている。霧化筒12の天面14の構成と、この天面14の上方に配置したモータ18の配置については、後段で詳細に説明する。
【0027】
複数の回転板16a〜16cは、親水性を有する樹脂で平板状に形成し、水供給手段17は、上方の回転板16a上面の中心付近に水を供給する構成としている。
【0028】
本実施の形態1では、複数の回転板16a〜16c間の霧化筒12内面に、霧化筒12内の水を捕集する水捕集手段として、上面が開口した環状の貯水部19a、19bを設けている。そして、この貯水部19a、19bにより捕集した水を下方の回転板16b、16c上に供給する捕集水供給手段として、雨樋状の水路20a、水路20bが設けられている。
【0029】
本実施の形態1では、霧化筒12の下方に設けた空気流入口10の上流には図2に示す送風機8を連結する構成とし、水受皿13の上端を霧化筒12の下端と連結することにより、送風機8からの空気を空気流入口10に強制的に流入させ、水受皿13内を介して霧化筒12内を下から上向きに、霧化筒12の内壁と、複数の回転板16a〜16cおよび貯水部19a、19bならびに水路20a、20bとの隙間を通風する構成としている。
【0030】
すなわち、図2に示す送風機8から、霧化筒12の下方に設けた空気流入口10と上方に設けた空気流出口11との間を通風する風路が構成されることとなる。
【0031】
次に霧化筒12の天面14の構成について説明する。
【0032】
図3に示すように、霧化筒12の天面14において、複数の回転板16a〜16cの外周(図3(a)(b)の点線S)より回転軸15側は結露水の滴下エリア21とし、回転軸15から見て複数の回転板16a〜16cの外周(図3(a)(b)の点線S)より外側は結露水の非滴下エリア22としている。
【0033】
ここでいう結露水の滴下エリア21とは、霧化筒12の天面14で結露した水滴を積極的に下方に滴下させるエリアである。一方、結露水の非滴下エリア22においては、霧化筒12の天面14で結露した水滴が下方に滴下しにくい構成となっている。
【0034】
すなわち、図3(b)に示すように、霧化筒12の天面14には、複数の回転板16a〜16cの外周(図3(a)(b)の点線S)よりも回転軸15側に、水受皿13に向けて窪んだ凹部23を形成し、この凹部23の内部にモータ18を配置した構成としている。
【0035】
凹部23は、回転軸15を中心とする円形の外底面24と、この外底面24の外周縁から垂直方向に立ち上がる円筒状の壁面25とにより一体に形成している。これにより、外底面24の外周縁には、天面14で結露した水を滴下させるための結露水の滴下部26が構成されることとなる。
【0036】
つまり、図3(a)(b)に示すように、凹部23の外底面24の外周縁は、上方の回転板16aの外周(図3(a)(b)の点線S)よりも回転軸15側に位置しており、外底面24の径Mは、上方の回転板16aの径Lよりも小さい構成となっているので、外底面24の外周縁である結露水の滴下部26も、上方の回転板16aの外周よりも回転軸15側に位置している。
【0037】
したがって、結露水の滴下エリア21においては、天面14で発生した結露水が凹部23の壁面25を介して下方に流れて、結露水の滴下部26から回転板16a上に滴下する構成となっている。
【0038】
一方、霧化筒12の天面14の結露水の非滴下エリア22は、段差や凹凸のない水平面に構成している。したがって、天面14において、結露水の非滴下エリア22、すなわち回転軸15から見て複数の回転板16a〜16cの外周(図3(a)(b)の点線S)より外側では、天面14で発生した結露水が下方に滴下しにくい構成となっており、天面14において発生した結露水が、複数の回転板16a〜16cと霧化筒12の内壁面との隙間に滴下して水受皿13に溜まるのを防ぐ構成としている。
【0039】
以上のような構成において、次に動作を説明する。
【0040】
図1のサウナ室1内において、サウナを使用する場合、まず、図示していないガス湯沸かし器や電気温水器等の熱源から、パイプ27を介し、図2に示す熱交換器7aに高温の温水が循環供給されて加熱運転状態となる。また、循環する温水の一部または水道管からの水は、図3に示す水供給手段17へと供給される。水供給手段17に供給される水は、極めて少量であって、この時点では、水供給手段17から排出されていない。
【0041】
図2に示す吸込口4を介して本体ケース6内に吸引された空気は、霧化筒12の上流側に配置されている大容量の熱交換器7aで加熱され、高温乾燥状態で送風機8により霧化筒12の空気流入口10に強制的に流入され、図3に示す水受皿13を介して霧化筒12内を下側から上向きに、霧化筒12の内壁と複数の回転板16a〜16cおよび貯水部19a、19bならびに水路20a、20bとの隙間を通風し、空気流出口11に向けて送風されている。
【0042】
また、図3に示す霧化筒12の天面14上方に配置したモータ18により回転軸15は高速回転させており、その状態で、水供給手段17により、上方の回転板16a上に水が供給される。
【0043】
すると、上方の回転板16aの外周から水が勢いよく飛散されて霧化され、また一部は霧化筒12の内面に衝突して霧化され、この霧化された水は図2の送風機8によって霧化筒12の空気流入口10から空気流出口11に向けて流れる温風に搬送され、熱交換器7bで再加熱後、図2に示す本体ケース6の排気口5を介して図1のサウナ室1の天井排気口(図示せず)からサウナ室1内に高温多湿の蒸気として供給される。
【0044】
また、霧化筒12の内面に衝突したが霧化されなかった水は、図3(b)の貯水部19aにより捕集された後に雨樋状の水路20aを介して下方の回転板16b上に供給され、次に回転板16bの外周から水が勢いよく飛散されて霧化され、また一部は前記霧化筒12の内面に衝突して霧化され、この霧化された水は上記送風機8により、前記霧化筒12の空気流入口10から空気流出口11に向けて流れる温風に搬送され、熱交換器7bで再加熱後、図2に示す本体ケース6の排気口5を介してサウナ室1の天井排気口(図示せず)からサウナ室1内に供給される。
【0045】
以降この繰り返しが3段の回転板16a〜16cで行われ、十分な量の霧化された水が温風とともにサウナ室1内に供給されるのであるが、このような作用により、本実施の形態1では、霧化筒12の下方へと滴り落ちる水の量を極めて少なくすることができる。
【0046】
上記のサウナ運転中、空気流入口10から霧化筒12内へと送風された高温の空気は、霧化筒12内での気化作用により、空気流出口11に向けて上昇するにつれて温度が低下し、飽和水蒸気量が低下する。このため、回転板16a〜16cにより生成された微細水滴は、空気中ですべてが気化することなく、微細な水滴形状を維持したまま、霧化筒12内に送風される空気により運搬される。この微細水滴が天面14に次々と付着して凝集した水滴や、装置外気の影響を受けて温度が低下している天面14表面で凝縮した水滴により、天面14表面に結露水が発生することとなる。
【0047】
このように霧化筒12の天面14で結露水が発生した場合、結露水の滴下エリア21には複数の回転板16a〜16cの外周(図3(a)(b)の点線S)より回転軸15側に凹部23を設ける構成としているので、天面14の結露水の滴下エリア21の、特に凹部23の壁面25で発生した結露水は、重力により下方へ流れ、凹部23の外底面24の外周縁である滴下部26に集められる。
【0048】
そして、滴下部26は複数の回転板16a〜16cの外周(図3(a)(b)の点線S)より回転軸15側に配置されているので、滴下部26に集められた結露水は、上方の回転板16a上に滴下することとなる。
【0049】
上方の回転板16a上に滴下した結露水は、回転板16aの高速回転による遠心力で霧化されて微細な水滴となり、霧化筒12内を上昇する空気と混じって、霧化筒12の空気流出口11へと搬送され、熱交換器7bで加熱された後に、本体ケース6の排気口5を介して、サウナ室1内へ蒸気として供給される。
【0050】
一方、回転軸15から見て回転板16a〜16cの外周(図3(a)(b)の点線S)より外側は結露水の非滴下エリア22とし、結露水が集まって滴下しやすい段差や凹凸を設けず、略水平面に構成している。さらに、上述のサウナ運転中、霧化筒12内には空気流入口10から空気流出口11へと上昇気流が発生しているので、天面14に対して下方から空気が送風されることによって、結露水が重力で下方に滴下するのを抑制している。
【0051】
以上のように、サウナ運転中においては、霧化筒12の天面14において、結露水の滴下エリア21では滴下部26から上方の回転板16aへ結露水を積極的に滴下させる一方、結露水の非滴下エリア22では結露水を下方に滴下させないように構成している。
【0052】
そして、サウナ運転終了後には、霧化筒12内部全体が濡れた状態となっているが、水供給手段17からの給水を停止し、図2の熱交換器7aと送風機8の運転を継続し、図3(b)のモータ18の回転駆動を継続する乾燥運転を行うことにより、霧化筒12の内部を乾燥させることができる。
【0053】
すなわち、この乾燥運転により、複数の回転板16a〜16cに付着した水は霧化されて、霧化筒12内に送風される温風により搬送されてしまう。また、霧化筒12内壁や天面14に付着した微細水滴や結露水の大部分は、この送風運転により乾燥させることができる。そして、水受皿13にわずかに残水が残ったとしても、下方に設けた空気流入口10からの温風が水受皿13の表面を通過することにより、水の気化を促進することができるので、十分に乾燥させることができる。
【0054】
なお、このとき送風機8はサウナ運転時に比べて送風能力を低下させた状態で運転させる構成とすれば、貯水部19a、19bや水路20a、20b部分から下方の回転板16b、16c上へと水が流れる状態で乾燥が継続され、この結果としてこの貯水部19a、19bや水路20a、20b部分でのスケール形成が抑制され、その結果として、以降の水の遠心霧化作用を安定化させることができる。
【0055】
以上のような構成と動作により、本実施の形態1においては、従来液体微細化装置をサウナ運転に利用する場合に必要であったサウナ室への排水経路の設置工事が不要となって工事性が良好となる。
【0056】
つまり、上記構成と動作によれば、供給した水を3段の回転板16a〜16cによって霧化し、十分な量の霧化された水が蒸気としてサウナ室内に供給される一方、霧化筒12の下方へと滴り落ちる水の量を極めて少なくすることができるので、排水処理が不要となり、サウナ室の美観を保つことが可能となる。
【0057】
そして、霧化筒12の天面14で結露が発生した場合にも、霧化筒12の天面14において、複数の回転板16a〜16cの外周より回転軸15側は結露水の滴下エリア21としたことにより、結露水を上方の回転板16a上に供給して再び霧化し、微細な水滴として外部へ搬送することができるので、結果として霧化筒12内に溜まる残水を極力少なくすることができる。
【0058】
すなわち、霧化筒12の天面14において、結露水の滴下エリア21で発生した結露水は、凹部23の壁面25を伝って集まり、滴下部26から上方の回転板16a上に積極的に滴下させることができるので、発生した結露水が霧化筒12の水受皿13に滴下して残水が溜まるのを防ぐことができる。
【0059】
そして、霧化筒12の天面14において、回転軸15から見て複数の回転板16a〜16cの外周(図3(a)(b)の点線S)より外側は結露水の非滴下エリア22としたことにより、霧化筒12の天面14において結露が発生したとしても、結露水が複数の回転板16a〜16cと霧化筒12の内壁面との隙間に滴下して水受皿13に溜まるのを防ぐことができる。
【0060】
また、霧化筒12の天面14の結露水の滴下エリア21には、水受皿13に向けて窪んだ凹部23を形成したので、結露水は重力により凹部23の壁面25を伝って下方に流れ、結露水を確実に下方に滴下させることができる。
【0061】
さらに、凹部23の外底面24の外周縁を滴下部26としているので、壁面25を伝って下方に流れた結露水を集めて、回転板16aの所定の位置に積極的に滴下させることができる。
【0062】
そして、滴下部26は、上方の回転板16aの外周(図3(a)(b)の点線S)よりも回転軸15側に配置したこととなるので、結露水が複数の回転板16a〜16cと霧化筒12の内壁との隙間に滴下することがなく、上方の回転板16aの上面に滴下させて霧化することができる。
【0063】
なお、凹部23内にモータ18を配置したことにより、液体微細化ユニット9の高さを抑えることができるので、液体微細化装置3全体を小型化することができる。
【0064】
また、液体微細化ユニット9の上流側に加熱手段として大型の熱交換器7aを備えるとともに、液体微細化ユニット9の下流には小型の熱交換器7bを備える構成としたので、霧化筒12内での気化作用により温度の低下した空気を再加熱することができ、サウナ室1へ十分な高温多湿の上記を供給することができるので、その結果としてサウナとしての快適性を高めることができる。
【0065】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図4(a)(b)を参照しながら説明する。実施の形態1の構成と同一の構成については、同一の符号を参照し、その説明を簡略化する。
【0066】
図4(a)(b)において、実施の形態1と相違する点は、霧化筒12の天面14の結露水の滴下エリア21に形成した凹部23の外底面24には、この外底面24の外周縁である滴下部26より回転軸15側に、上方の回転板16aに向けて突出する滴下部28を設ける構成とした点である。
【0067】
以上のような構成により、霧化筒12の天面14における結露水の滴下エリア21において、凹部23の壁面25で発生した結露水を、重力により滴下部26に集めて、上方の回転板16aの上面に滴下させることができるだけでなく、凹部23の外底面24の表面で発生した結露水を滴下部28に集めて、上方の回転板16aに滴下させることができる。
【0068】
このように、滴下部28は、上方の回転板16aに向けて突出する構成としているので、上方の回転板16aとの距離が近づくため、下方から上方へと上昇する送風の影響を受けにくく、結露水を確実に上方の回転板16a上に滴下させることができる。
【0069】
また、本実施の形態2においては、凹部23の外底面24は、凹部23の外周縁から滴下部28へ向かって、すなわち凹部23の中心を貫通する回転軸15へと向かって略円錐状の傾斜面29としている。
【0070】
つまり、図4(a)のように、霧化筒12天面14の結露水の滴下エリア21において、凹部23の外底面24には回転軸15に近づくにつれて上方の回転板16a側に傾斜する傾斜面29を有する構成としたので、凹部23の外底面24で発生した結露水は、傾斜面29上を回転軸15方向へと流れ、滴下部28に集められて、回転板16a上に積極的に滴下させることができる。
【0071】
さらに、本実施の形態2では、回転板16aに向けて突出する滴下部28は回転軸15付近に配置しているため、結露水を上方の回転板16aの中心付近に滴下させることができ、その結果として、結露水を高速回転する回転板16aの遠心力により十分に霧化することができる。
【0072】
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、図5(a)(b)を参照しながら説明する。実施の形態1の構成と同一の構成については、同一の符号を参照し、その説明を簡略化する。
【0073】
図5において、実施の形態1と相違する点は、霧化筒12の天面14において、結露水の滴下エリア21に形成した凹部23の外底面24に、この外底面24の外周縁である滴下部26より回転軸15側に上方の回転板16aに向けて突出する複数の滴下部30を設ける構成とした点である。
【0074】
このように構成すると、凹部23の外底面24の表面に付着した微細な水滴は気化しやすくなる一方、結露して比較的大きい水滴に成長した結露水は、複数の滴下部30それぞれに集められて積極的に回転板16a上に滴下させることができる。
【0075】
すなわち、凹部23の外底面24全体に上方の回転板16aに向けて突出する複数の滴下部30を設ける構成としたので、霧化筒12の下方から回転板16aの上方を通過し、上方の空気流出口11へと流れる空気が複数の滴下部30と接触する表面積が大きくなり、滴下部30の表面に付着した微細水滴は空気と接触して気化しやすくなっている。一方、滴下部30の表面に付着した比較的大きな水滴は、重力により複数の滴下部30の先端部分に集まるので、上方の回転板16aに積極的に滴下させて、霧化させることができる。
【0076】
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4について、図6(a)(b)を参照しながら説明する。実施の形態1の構成と同一の構成については、同一の符号を参照し、その説明を簡略化する。
【0077】
図6において、実施の形態1と相違する点は、霧化筒12の天面14の結露水の滴下エリア21に形成した凹部23の外底面24に、この外底面24の外周縁である滴下部26より回転軸15側に上方の回転板16aに向けて突出する複数の滴下部31を設ける構成とし、この複数の滴下部31は、回転軸15を中心とする円弧状に配置する構成とした点である。
【0078】
このように構成すると、凹部23の外底面24で発生した結露水を、回転軸15を中心とする円弧状に配置した複数の滴下部31で集めることができるので、上方の回転板16a上に効率良く滴下させることができる。
【0079】
すなわち、凹部23の外底面24に、上方の回転板16aに向けて突出する複数の滴下部31を、回転軸15を中心とする円弧状に配置する構成としたので、回転板16aの上方を流れる空気が複数の滴下部31と接触する表面積が大きくなり、滴下部31の表面に付着した微細水滴や結露水が気化しやすくなるだけでなく、複数の滴下部31の先端部分から回転板16aへ滴下する結露水を、回転軸15から見て外周方向の一定の位置に滴下させることができるので、回転板16aの高速回転による水の遠心霧化作用を安定させることができる。
【0080】
なお、図6(a)(b)に示すように、凹部23の外底面24は、回転軸15に近づくにつれて上方の回転板16a側に傾斜する傾斜面に形成している。すなわち、外周縁である滴下部26から複数の滴下部31に向かって下方に傾斜させる形状としているので、凹部23の壁面25を下方に流れて滴下部26に集まった結露水の一部は、下方に傾斜する外底面24を複数の滴下部31方向へ流れていく。この結果、凹部23で発生した結露水は、複数の滴下部31に集まるので、上段のとおり上方の回転板16a上の回転軸15から一定の位置に滴下させて、水の遠心霧化作用を安定させることができる。
【0081】
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5について、図7(a)(b)を参照しながら説明する。実施の形態1の構成と同一の構成については、同一の符号を参照し、その説明を簡略化する。
【0082】
図7において、実施の形態1と相違する点は、霧化筒12の天面14の結露水の滴下エリア21に形成した凹部23の外底面24に、上方の回転板16aに向けて階段状に突出する滴下部32を形成した点である。
【0083】
このように構成すると、凹部23の外底面24で発生した結露水は、上方の回転板16aに向けて階段状に突出する滴下部32の段差部分から、上方の回転板16a上に積極的に滴下させることができる。
【0084】
さらに、本実施の形態5においては、図7(a)(b)に示すように、上方の回転板16aに向けて階段状に突出する滴下部32は、上方の回転板16aに近づくにつれて徐々に径が小さくなる複数の円板33〜35を積層した形状に構成している。
【0085】
このように構成すると、結露水の滴下エリア21に形成した凹部23の外底面24で発生した結露水は、複数の円板33〜35の段差部分から、回転板16a上の回転軸15から見て外周方向の所定の位置に滴下させることができるので、回転板16aの高速回転による水の遠心霧化作用を安定させることができる。
【0086】
そして、図7(b)に示すように、滴下部32は、上方の回転板16aに近づくにつれて徐々に径が小さくなる三段の円板33〜35はそれぞれ、回転板16aに対向する面を各円板の中心部に向かって下方に、すなわち回転板16a側に傾斜させた形状に構成としている。
【0087】
このため、結露水の滴下エリア21に形成した凹部23において発生した結露水の一部が滴下部26から滴下し、残りの結露水は下方に傾斜する外底面24を中心方向に伝わり、径が最も大きい円板33との段差部分まで流れていき、この段差部分から回転板16a上に滴下させることができる。同様に、円板33の段差部分で下方に滴下しない結露水は、円板33の傾斜面を中心に向かって、つまり回転軸15方向に流れ、円板34との段差部分から下方へ滴下させることができる。同様に、円板34と最も径の小さい円板35との段差部分においても結露水を回転板16a上に滴下させることができることとなる。
【0088】
以上に述べたように、霧化筒12の天面14の結露水の滴下エリア21に形成した凹部23の外底面24に、上方の回転板16aに向けて階段状に突出する滴下部32を形成したことにより、上方の回転板16a上の回転軸15から見て外周方向に所定の位置に滴下させて、水の遠心霧化作用を安定させることができる。
【0089】
(実施の形態6)
以下、本発明の実施の形態6について、図8を参照しながら説明する。実施の形態1の構成と同一の構成については、同一の符号を参照し、その説明を簡略化する。
【0090】
図8において、実施の形態1と相違する点は、霧化筒12の天面14において、結露水の非滴下エリア22と結露水の滴下エリア21に形成した凹部36の外底面37とを結ぶ傾斜面38を形成し、凹部36内にモータ18を配置した点である。
【0091】
このような構成により、結露水の非滴下エリア22で発生した結露水を、傾斜面38によって結露水の滴下エリア21に設けた凹部36の外底面37へと集めることができるので、結露水の非滴下エリア22で発生した結露水が、霧化筒12の内壁と複数の回転板16a〜16cおよび貯水部19a、19b、ならびに水路20a、20bとの隙間から、水受皿13へと滴下することを極力防ぐことができる。
【0092】
そして、霧化筒12の天面14において、結露水の非滴下エリア22で発生した結露は、ほぼすべて結露水の滴下エリア21に設けた凹部36の外底面37に集めて、外底面37の外周縁である滴下部39から回転板16aの上面に確実に滴下させることができる。
【0093】
なお、本実施の形態において、凹部36の外底面37は平面状に構成しているが、この外底面37で発生した結露水を回転板16aの上面に滴下させるための滴下部をさらに設ける構成とすることにより、凹部36の外底面37で発生した結露水を回転板16a上に積極的に滴下させて確実に霧化することができるので、さらにサウナ運転のための水の霧化作用の効果を向上することができる。
【産業上の利用可能性】
【0094】
以上のように本発明は、下方に空気流入口、上方に空気流出口を有する、鉛直方向に配置された有天の霧化筒と、この霧化筒の前記空気流入口下に配置された水受皿と、前記霧化筒の天面から前記水受皿に向けて鉛直方向に配置された回転軸と、この回転軸の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板と、これら複数の回転板のうち、上方の回転板上に水を供給する水供給手段と、これら複数の回転板間の前記霧化筒内面に設けた水捕集手段と、この水捕集手段により捕集した水を下方の回転板上に供給する捕集水供給手段と、前記霧化筒天面の上方に配置されたモータとを備え、前記霧化筒天面において、前記複数の回転板の外周より前記回転軸側は結露水の滴下エリアとし、前記回転軸から見て前記回転板の外周より外側は結露水の非滴下エリアとする構成としたので、排水経路を廃止することができる。
【0095】
また、従来必要であった排水経路の設置工事が不要となって工事性が良好となるだけでなく、サウナ室内の美観も保てるものとなる。
【符号の説明】
【0096】
1 サウナ室
3 液体微細化装置
4 吸込口
5 排気口
6 本体ケース
7a,7b 熱交換器
8 送風機
9 液体微細化ユニット
10 空気流入口
11 空気流出口
12 霧化筒
13 水受皿
14 天面
15 回転軸
16a、16b、16c 回転板
17 水供給手段
18 モータ
19a、19b 貯水部
20a、20b 水路
21 結露水の滴下エリア
22 結露水の非滴下エリア
23 凹部
24 外底面
25 壁面
26、28、30、31、32、39 滴下部
29 傾斜面
33、34,35 円板
36 凹部
37 外底面
38 傾斜面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下方に空気流入口、上方に空気流出口を有する、鉛直方向に配置された有天の霧化筒と、この霧化筒の前記空気流入口下に配置された水受皿と、前記霧化筒の天面から前記水受皿に向けて鉛直方向に配置された回転軸と、この回転軸の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板と、これら複数の回転板のうち、上方の回転板上に水を供給する水供給手段と、これら複数の回転板間の前記霧化筒内面に設けた水捕集手段と、この水捕集手段により捕集した水を下方の回転板上に供給する捕集水供給手段と、前記霧化筒天面の上方に配置されたモータとを備え、前記霧化筒天面において、前記複数の回転板の外周より前記回転軸側は結露水の滴下エリアとし、前記回転軸から見て前記回転板の外周より外側は結露水の非滴下エリアとした液体微細化ユニット。
【請求項2】
霧化筒天面の結露水の滴下エリアには、水受皿に向けて窪んだ凹部を形成した請求項1に記載の液体微細化ユニット。
【請求項3】
霧化筒天面の結露水の滴下エリアに形成した凹部の外底面には、第1の滴下部を設ける構成とした請求項2に記載の液体微細化ユニット。
【請求項4】
第1の滴下部は、上方の回転板の外周よりも回転軸側に配置した請求項3に記載の液体微細化ユニット。
【請求項5】
霧化筒天面の結露水の滴下エリアに形成した凹部の外底面には、第1の滴下部の回転軸側に上方の回転板に向けて突出する第2の滴下部を設ける構成とした請求項4に記載の液体微細化ユニット。
【請求項6】
第2の滴下部は、略円錐状に形成した請求項5に記載の液体微細化ユニット。
【請求項7】
霧化筒天面の結露水の滴下エリアに形成した凹部の外底面に複数の第2の滴下部を設ける構成とした請求項5または6に記載の液体微細化ユニット。
【請求項8】
複数の第2の滴下部は、回転軸を中心とする円弧状に配置する構成とした請求項7の液体微細化ユニット。
【請求項9】
霧化筒天面の結露水の滴下エリアに形成した凹部の外底面は、回転軸に近づくにつれて上方の回転板側に傾斜する第1の傾斜面を有する構成とした請求項2から8のいずれか一つに記載の液体微細化ユニット。
【請求項10】
霧化筒天面の結露水の滴下エリアに形成した凹部の外底面には、上方の回転板に向けて階段状に突出する第3の滴下部を形成した請求項9の液体微細化ユニット。
【請求項11】
第3の滴下部は、霧化筒天面の結露水の滴下エリアに形成した凹部の外底面から上方の回転板に近づくにつれて徐々に径が小さくなる複数の円板を積層した形状に構成した請求項10に記載の液体微細化ユニット。
【請求項12】
霧化筒天面の結露水の滴下エリアに形成した凹部内にモータを配置した請求項2から11のいずれか一つに記載の液体微細化ユニット。
【請求項13】
霧化筒天面の結露水の非滴下エリアと霧化筒天面の結露水の滴下エリアに形成した凹部外底面とを結ぶ第2の傾斜面を形成した請求項2から12のいずれか一つに記載の液体微細化ユニット。
【請求項14】
吸込口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の前記吸込口と前記排気口を結ぶ本体内風路に第1の加熱手段と送風機と請求項1から13のいずれか一つに記載の液体微細化ユニットとを備えた液体微細化装置。
【請求項15】
前記液体微細化ユニットの下流に第2の加熱手段を設けた請求項14に記載の液体微細化装置。
【請求項16】
請求項14または15に記載の液体微細化装置を、サウナ室の天井部に設けたサウナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−143356(P2011−143356A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−6614(P2010−6614)
【出願日】平成22年1月15日(2010.1.15)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】