説明

液体製品の投与収容デバイス

本発明は、ポンプ本体(2)の投薬チャンバ(1)を介して液体または半液体の製品を投与および収容するためのデバイスに関する。本発明のデバイスは、ポンプ本体(2)内に固定するように設置されるピストン(3)を備え、かつ、該チャンバの中に密閉するように係合される端(31)を提供される。ピストンの端(31)は、その上に置かれる弾性的に変形可能な膜(4)を提供される。該膜(4)は、流入抑制バルブを形成する水平な壁(41)を備え、該流入抑制バルブは、ピストン(3)の端の上に抑制バルブの弁座を形成する突出要素(5)によって密閉するように閉じることが可能である中央供給オリフィス(42)を提供される。膜は円筒形固定スカート(43)を備え、該円筒形固定スカート(43)は、チャンバ(1)の内壁と滑動するように接触する少なくとも1つの周辺密閉リップ(44)を提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ本体の投薬チャンバにより、液体または半液体の製品、好適には、医薬品または化粧品を投与および吸入するためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
このようなデバイスは、通常、計量された量の液体製品を投与し、投与される該液体製品を含むボトルの首を防水密閉するように設計される。
【0003】
ポンプを形成し、ポンプ本体と、ポンプ本体に固定されるように設置されるピストンと、ピストンの端が通じている、様々な体積を有する投薬チャンバとを備えているこのタイプのデバイスが存在し、該チャンバは、押しボタンに囲まれた解放バルブにより外部と連通し、押しボタンが押されたときに、製品の服用量が投与されることを可能にする。さらに、ピストンの端は、バルブまたはチャンバ内に液体製品を吸入するための第2のバルブによって閉じられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなデバイスは、正確な服用量の投与が必要であるにもかかわらず、投与される製品の服用量は1つのスプレーと次のスプレーとで異なり得るので、特に医薬品の分野においてある不利な点を有する。
【0005】
さらに、このようなデバイスが、空気吸入しないボトル、例えば変形可能な壁を有するボトルで実装される場合には、該ポンプは、容器の量を減らすための充分な吸引力を有さなければ成らない。この要求は満たすことが困難であり、このことは投与される製品の服用量の正確さに影響し得る。
【0006】
さらに、このようなデバイスは非常に繊細であり、信頼性が常に保証されているわけではない。不充分な服用量および/または吸引力の低下をもたらし得る誤作動のリスクの下で、製造者は、ポンプを形成する要素が該ポンプの対称軸回りに中心を定めて配列されるということを確実にしなければならない。さらに、ポンプを作動するときに、圧縮要素を中心からずれて動かさないように、かつ、バルブと投薬チャンバとの間のシールを壊さないように、ユーザは必ず押しボタンの中心を押さなければならない。
【0007】
さらに、ポンプをプライミングさせるときに、公知のデバイスは問題を伴う。つまり、設計上、初めてディスペンサを使用する前に、投薬チャンバ内に含まれる空気を排出することが困難なのである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明はこのようなポンプの不利な点を解決することが可能である。
【0009】
本発明は、特に、空気吸入を必要とするか、または必要としない、変化する容量を有するボトル、すなわち、柔軟なボトル、もしくは変形可能なバッグ、または動くスクレーパを有するボトル、または一定の容量を有する硬いボトルに独立して取り付けられるように設計されたデバイスに関する。
【0010】
本発明に従ったデバイスは、ポンプ本体に固定されるように設置され、かつ、チャンバ内で防水様態で係合される一端を有するピストンを備えており、該ピストンの端は、弾性的に変形可能な膜によって覆われている。
【0011】
本発明に従った、膜は、
−一方の、ピストンの端で弁座を形成する突出要素によって防水様態で塞がれることが可能である中央供給オリフィスを提供された吸入バルブを形成する水平な壁と、
−他方の、チャンバの内壁と滑動するように接触する少なくとも1つの周辺密閉リップを装備された円筒形の付属スカートとを備えており、
スカートは、ポンプをプライミングしているときに、チャンバ内のピストンによって圧縮された空気を解放するためにチャンバの内壁に提供されたボスとの接触での変形によってバルブを形成する。
【0012】
このように製造された結果、本発明に従ったデバイスは、チャンバ内に含まれた空気の排出を保証し、該デバイスは最初の使用の前にポンプがプライミングすることを可能にする。
【0013】
本発明に従ったデバイスの第1の実施形態に従って、ボスは、チャンバの内壁から突出する少なくとも1つの軸方向リブから成る。
【0014】
密閉性を改善するために、膜の水平な壁の底面は、有利にも、中央オリフィスを中心に置かれ、バルブが閉じた位置においてピストンの端の突出要素の上に載る環状パッドを備えている。
【0015】
有利な代替の一実施形態に従って、本発明に従ったデバイスは、ポンプ本体にピストンを接続するための、膜を保持するためのベアリングを装備された要素を備えている。
【0016】
さらに、別の代替の実施形態に従って、保持ベアリングは、膜のスカートをスナップフィットするための手段を備えている。該スナップフィットする手段は、好適には、要素の側壁に作成され、スカートの内壁に提供されるスナップフィットするビードと協働する周辺溝から成る。
【0017】
さらなる代替の実施形態に従って、接続要素はポンプ本体の底部部分に付加されるように設計された独立部品である。
【0018】
また別の代替の実施形態に従って、接続要素は、底で本体を止めるように設計された底部を形成する水平な壁を備えている。
【0019】
有利にも、接続要素は製品吸入チューブが挿入される円柱形ボアを備えられる。
【0020】
接続要素は、その底部で円柱形ボアと連通する軸方向供給導管を備えている。
【0021】
さらに、有利にも、接続要素は、膜のスカートの底縁が停止する周辺肩を備えられている。
【0022】
有利にも、周辺密閉リップは、周辺肩の近くに作成される。これは、膜の中央オリフィスに対して突出要素を偏らせ得る、膜のあらゆる半径方向の動きを制限することにより、デバイスの防水性を改善することを可能にする。
【0023】
さらに別の実施形態に従って、本発明に従ったデバイスは、ピストンの端の突出要素が挿入される拡張キャビティを備えている。このキャビティは、底で突出要素によって、かつ、上部で膜によって密封される。
【0024】
最後に、有利にも、突出要素は、バルブが閉じた位置と開いた位置との間で動くボールから成ることを提供され、該開いた位置において、液体製品が前記チャンバに入ることを該バルブが可能にする。
【0025】
本発明に従ったデバイスは、好適には、吸入オリフィスの軸で、突出要素の中心を定めるための要素を備えている。
【0026】
このように製造された結果、押す力およびこの力を押しボタンにユーザが行使する方法、またはポンプを作動するためにユーザが押す押しボタンの領域とに関わらず、本発明に従ったデバイスは、最初の使用前のポンプの容易かつ迅速なプライミングのみでなく、ピストンの端と投薬チャンバとの間の完璧な密閉を保証する。
【0027】
本発明のデバイスは、ポンプスプレーの分野において特に有益な用途を有しており、ポンプスプレーにおいて、スプレーは先端ニードルバルブを有するバルブと協働する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明のさらなる目的および利点は、図1〜図8を参照して為される以下の記述から明らかになる。
【0029】
以下で記述されるデバイスは、ボトル容器に含まれている薬のような医薬品を投与することに特に適している。
【0030】
しかしながら、本発明に従ったデバイスは、医薬品を投与することに適用されるだけではなく、本発明に従ったデバイスは、任意のタイプのポンプ本体において使用されることができるという本発明の定義に対応する任意のデバイスに関連するということが理解されるべきである。
【0031】
この目的のために、本発明に従ったデバイスの2つの実施形態が以下で提示される。
【0032】
図1は、本発明に従ったデバイスの第1の実施形態を描いており、図3〜図8は、第2の実施形態を描いている。
【0033】
図に示された実施形態に関わらず、本発明に従ったデバイスは、ポンプ本体2の投薬チャンバ1を介して、液体または半液体の製品の服用量を投与するように設計されている。
【0034】
例えば、図1に示されているような標準的な方法で、ポンプ本体2は、本発明に従ったデバイスを収容することを可能にする大きさを有する中空円筒21を備えている。
【0035】
中空円筒21は、排出システム(図には詳細に示されていない)を収容するために第1の端で開いており、該中空円筒は、特に、押しボタン22を装備されており、かつ、該排出システムは、投薬チャンバ1を備えている。
【0036】
押しボタン22は、ポンプ本体2の中空円筒21内に組み立てられる誘導スリーブ23内で、押された位置と解放された不作動位置との間で動くように設置されている。
【0037】
この場合、スリーブ内の圧縮バネ24は、押された位置から不作動位置への押しボタン22の弾性的な戻りを提供する。
【0038】
中空円筒21の第1の端は、ボトル容器の首で引っ掛かるためのフランジ26を備えている。ボトルの首との密閉を保証するために、引っ掛かりフランジ26の下に環状のシール27を提供することが可能である。さらに、この場合、外側ガーダ28がボトル容器の上にポンプを抑えることを可能にする。
【0039】
図に関する理解を高めるために、ボトル容器も液体製品も示されていない。
【0040】
ポンプ本体の円筒21の第2の端は導管25の回りで閉じられ、ボトル容器内に含まれる液体製品の吸入チューブ76の端に対する接続を提供し、該ボトル容器の上にポンプが設置される。
【0041】
図1に示されているように、本発明に従ったデバイスは、ポンプ本体2内に設置されており、特に、ピストン3を備えている。
【0042】
ピストン3は、ポンプ本体2の底部に固定されて設置されており、チャンバ1内に防水様態で挿入される上端31を備えている。
【0043】
ピストンの端31は、少なくとも部分的には、弾性的に変形可能な膜4によって覆われており、該弾性的に変形可能な膜4は、図2にさらに詳細に示される。
【0044】
膜4は、一方で、ピストン3の端で弁座を形成する突出要素5によって防水するように遮断されることが可能である中央供給オリフィス42を提供される吸入バルブを形成する変形可能な水平な壁41を備えている(図3を参照)。
【0045】
他方で、膜4は、チャンバ1の内壁と滑動するように接触する、少なくとも1つ、この場合、2つの周辺密閉リップ44を提供される円筒形の付属スカート43を備えている。
【0046】
適用可能である場合には、スカート43は、壁41の材料よりも硬い異なる材料から作成され得る。
【0047】
以下でさらに詳細に述べられる最適な密閉を保証するために、周辺リップが膜の円筒形スカートの底部に作成される。
【0048】
押し下げがこのチャンバ1において行われたときに、膜4は投薬チャンバ1内への液体製品の導入を可能にする。つまり、壁41の変形可能な特質が、壁41が持ち上がることを可能にし、液体の圧力の下で突出要素から離れ、オリフィス42の締まりを取り除き、その結果、液体が投薬チャンバに浸入することを可能にする。
【0049】
本発明に従って、ポンプをプライミングするときに、チャンバ1内の該ピストン3によって圧縮された空気を解放するために、チャンバ1の内壁に提供されたボス6と接触する少なくともリップ44の変形によって、スカート43はバルブを形成する。
【0050】
図1に示されたように、この場合、ボスはチャンバ1の内壁に突出している少なくとも1つの軸方向リブ6から成る。
【0051】
軸方向リブ6はチャネル61を備え、該チャネル61は長手方向に向き、非常に狭い断面積を有しており、ポンプをプライミングしているときに、投薬チャンバ1から排出される空気の通過を可能にする。
【0052】
図4は、特に、ピストン3が投薬チャンバの中に押されたときに、膜4が呈する形状を示す。
【0053】
リブ6は、液体製品の密閉を壊すことなく、密閉リップ44を押しつぶすということに留意されたい。つまり、溝6とリップ44との間の支援する接触は、液体に対する通路を作らない。毛細管を形成するチャネル61が、ポンプをプライミングする最初の段階の間に圧縮された空気の解放を保証するだけであり、該解放は密閉リップ44の周りを通り、チャンバ1の外側に向かうことによって行われる。
【0054】
膜4とピストンの端との間の吸入バルブの密閉性を改善するために、水平な壁41の底面は、該中央オリフィス42を中心にして置かれ、突出要素5の上に載る環状パッド45を備えている。
【0055】
部分図で、図3にさらに詳細に示されているように、本発明に従ったデバイスは、ポンプ本体2に対するピストン3の接続を保証する要素7を備えている。
【0056】
接続要素7は膜4を保持するためにベアリング71を提供される。
【0057】
保持ベアリング71は膜4のスカート43にスナップフィットするための手段を備えている。これらのスナップフィット手段は、要素7の側壁に作成され、スカート43の内壁に提供されるスナップフィットするビード73と協働する周辺溝72から成る。
【0058】
この場合、接続要素7はポンプ本体2とは別の部分として作成され、該接続要素7は、上部の開口を通って挿入され、かつ、該本体の底部部分に収容されるように設計される。
【0059】
接続要素7は、ディスク形状で作成されるベース74を備えており、該ベース74は要素の位置決めおよび同軸据え付けを保証する。
【0060】
厚みを持ったディスク内に少なくとも1つの半径方向のくぼみ79を備えられ、該半径方向のくぼみ79は、ポンプ本体の底部から突出しているリベット(図に示されず)と協働し、リベットがポンプ本体の底部に正しく配置されたときに、該リベットは本発明に従ったデバイスの回転のすべてを防止する。
【0061】
1つのバリエーションに従うと、示されていないが、接続要素7はポンプ本体2の底部の部分に付加され得ることにより、水平な壁74が底を形成し、底で該本体2を塞ぎ得るということを理解されたい。
【0062】
特に図5に見得るように、接続要素7は底部に円柱形ボア75を備えており、該ボア75において、液体製品を吸入するためのチューブ76が挿入される(図1および図4)。
【0063】
さらに、接続要素7は、上部に、チャンバ1に製品を供給するための内部導管77を備えており、該供給導管は円柱形ボア75と連通する(図1、図4および図5)。
【0064】
図4および図5に特に見得るように、接続要素7はまた、膜4のスカート43の底縁が停止する周辺肩78を備えている。
【0065】
図3に特に見られ得るように、拡張キャビティ8が膜4の下でピストン3の端の上に提供され、該キャビティ8は突出要素5と膜4とによって密封される。
【0066】
液体製品は、投薬チャンバ1に浸入する前に、このキャビティ内に導入される。
【0067】
図に見られ得るように、ピストン3の端の突出要素5はキャビティ8内に挿入される。
【0068】
図1に示されている第1の実施形態に従うと、突出要素5はバルブが閉じた位置においてセンタリング要素51の間にある可動ボール5から成る。
【0069】
図1に見られ得るように、供給導管77の上端は、切頭円錐形状のレース9(図1)を形成し、ボール5の支持とセンタリングとを提供する。
【0070】
この実施形態に従って、バルブが閉じた位置において、ボールは供給導管77の端と膜4のオリフィスとの両方を遮断する。従って、ボールはレースと膜との間で固定化される。その結果、ボールは、あらゆる液体がキャビティ8に入ることと、あらゆる液体が投薬チャンバに入ることとを防止する。
【0071】
例えば、図4または図5に示されている別の実施形態に従うと、接続要素7の上端は、この場合、ベアリング71の上に提供される2つのタブ52によって範囲を定められ、導管77を延ばすように設計されているスロットを備えている。タブ52は、導管77の軸に中心を定められ、かつ、導管77の端から少し離れて、突出要素5を維持する。従って、突出要素5は円柱形状で存在し、2つのタブ52を隔てる距離と実質的に等しいか、またはわずかに大きい直径を有しており、その結果、突出要素は2つのタブ52の間で固定化されている。
【0072】
この実施形態に従うと、突出要素5が膜のオリフィスを塞ぐだけである場合であっても、液体は拡張キャビティ8に入り得る。
【0073】
従って、キャビティ8は液体製品を処理するためのチャンバとして使用され得る。この目的のために、このようなキャビティに化学的または生化学的な薬剤を挿入することが可能であり、このようなキャビティを用いて、液体製品は相互接触または分散によって相互作用し得る。この薬剤は、突出要素5を形成する材料の中、またはキャビティ8の壁の上に含まれ得る。
【0074】
バルブが閉じられた配置において液体によって満たされた空間をより良好に視覚化するために、図6〜図8はそれぞれ、いくつかの水平面でのピストンの端の断面図を示す。これらの図はそれぞれ、突出要素5が膜4のオリフィス42を塞いだときの、液体によって満たされたゾーンを描く。
【0075】
図8は、図5に示されている面C−Cに従った断面図である。図8は、供給導管77を満たしている液体を(灰色で)示す。
【0076】
図7は、図5に示されている面D−Dに従った断面図である。液体が、突出要素5の下とセンタリングタブ52の間の突出要素5の両側とに位置するキャビティ8の全空隙を満たすということをこの図は示す。
【0077】
最後に、図6は、図5に示される面E−Eに従った断面図である。液体が、センタリングタブ52の間の突出要素5の両側に位置するキャビティ8の全空隙を満たすということをこの図は示す。
【0078】
突出要素5が、常に、供給導管77の軸に中心を定められ、かつオリフィス42の軸にも中心を定められることによって、液体の規則的な流れと膜4のオリフィス42のレベルでの最適な防水性とを保証するということを、センタリングタブ52は保証する。
【0079】
さらに、膜4のスカート43上の周辺密閉リップ44の実際の位置は、膜の密閉性能を高める。つまり、これらのリップ44が肩に近づけば近づくほど、膜4が供給導管の軸に対して動き、そして偏るリスクは小さくなる。
【0080】
また、最大防水性能は、一方の、肩78近くに配置される密閉リップ44と、他方の、ピストンの端の上に弁座を形成する、突出要素5のセンタリング要素51(または52)との組み合わせによって保証される。
【0081】
ユーザがポンプの押しボタンを押したときに、本発明が、膜4の半径方向の据え付けを保証することによって、投薬チャンバの吸入における密閉性を保証することを可能にする方法を、上の記述は明確に述べている。
【0082】
さらに、上の記述は、ポンプをプライミングさせるときに投薬チャンバの中に含まれる空気の排出を提供する手段を明確に述べている。
【0083】
本発明に従ったデバイスのこれらの一般的な特徴に関する有利な組み合わせが、医薬品業界および/または化粧品業界に、ポンプであって、
−該ポンプが使用されていないときには、膜と投薬チャンバとの間の向上された密閉性により液体製品の正確な服用量を投与し、
−最初の使用の前に、投薬チャンバに含まれる空気を排出するために実装された手段により容易にプライミングする、ポンプを供給する。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】図1は、ポンプ内に配置される本発明に従ったデバイスを部分断面図で示す。
【図2】図2は、本発明に従ったデバイスを備える膜の実施形態を斜視図で描く。
【図3】図3は、本発明に従ったデバイスの第2の実施形態を斜視図で示し、本発明に従ったデバイスの様々な実施形態を例示するために該膜は部分的に示されている。
【図4】図4は、ポンプをプライミングさせるときにポンプ本体内に設置される、図3に示されるデバイスを断面図で示す。
【図5】図5は、ポンプをプライミングさせる前の、図3および図4のデバイスを断面図で示す。
【図6】図6は、図5に示される面E−Eに従った、図5のデバイスの断面図である。
【図7】図7は、図5に示される面D−Dに従った、図5のデバイスの断面図である。
【図8】図8は、図5に示される面C−Cに従った、図5のデバイスの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプ本体(2)の投薬チャンバ(1)によって、液体または半液体の製品を投与および吸入するためのデバイスであって、該デバイスは、該ポンプ本体(2)内に固定されて設置されているピストン(3)を備え、該ピストン(3)は、該チャンバ(1)内に防水様態で挿入される一端(31)を備え、該ピストンの該一端は、弾性的に変形可能な膜(4)で覆われているデバイスであって、該膜(4)は、一方に、該ピストン(3)の該端で弁座を形成する突出要素(5)によって防水様態で塞がれることが可能である中央供給オリフィス(42)を備える吸入バルブを形成する水平な壁(41)と、他方に、該チャンバ(1)の内壁と滑動するように接触する少なくとも1つの周辺密閉リップ(44)を装備された円筒形の付属スカート(43)とを備えていることを特徴とし、該ポンプをプライミングするときに、該スカートは、該チャンバ(1)内の該ピストン(3)によって圧縮された空気を解放するために、該チャンバ(1)の内壁に提供されたボス(6)との接触での変形によってバルブを形成する、デバイス。
【請求項2】
前記ボスは、前記チャンバ(1)の前記内壁上に突出する少なくとも1つの軸方向リブ(6)から成るということ特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記突出要素(5)は、バルブが閉じた位置と開いた位置との間で移動可能なボールから成り、該開いた位置において、液体製品が前記チャンバ(1)に入ることを該バルブが可能にするということを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記デバイスは、前記供給オリフィス(42)の軸に前記突出要素(5)の中心を定めるための要素(51、52)を備えているということを特徴とする、請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記膜(4)の前記水平な壁(41)の底面は、前記中央オリフィス(42)を中心にして置かれ、前記バルブが閉じた位置において前記ピストン(3)の前記端から突出する前記要素(5)の上に載る環状パッド(45)を備えているということを特徴とする、請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記デバイスは、前記ポンプ本体(2)に前記ピストン(3)を接続するための要素(7)を備えているということを特徴とし、該要素(7)は、前記膜(4)を保持するためのベアリング(71)を装備されている、請求項1〜請求項5のうちのいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記保持ベアリング(71)は、前記膜のスカートをスナップフィットするための手段(72、73)を備えているということを特徴とする、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記スナップフィットする手段は、前記要素(7)の側壁に作成され、前記スカートの前記内壁に提供されるスナップフィットするビード(73)と協働する周辺溝(72)から成るということを特徴とする、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記接続要素(7)は、前記ポンプ本体(2)の底部部分に付加されるように設計された独立部品であるということを特徴とする、請求項6〜請求項8のうちのいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記接続要素(7)は水平な壁(74)を備え、該水平な壁(74)は、底部を形成し、該底で前記本体(2)を塞ぐように設計されているということを特徴とする、請求項6〜請求項9のうちのいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記接続要素(7)は、円柱形ボア(75)を備え、該円柱形ボア(75)の中において、前記製品を吸入するためのチューブ(76)が挿入されるということを特徴とする、請求項6〜請求項10のうちのいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記接続要素(7)の前記保持ベアリング(71)は軸方向供給導管(77)を備え、該軸方向供給導管(77)は、その底部で前記円柱形ボア(75)と連通しているということを特徴とする、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記接続要素(7)は、前記膜(4)の前記スカート(43)の底縁が停止する周辺肩(78)を備えているということを特徴とする、請求項6〜請求項12のうちのいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記周辺密閉リップ(44)は、前記周辺肩(78)の近くに提供されるということを特徴とする、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記デバイスは、前記ピストン(3)の前記端の突出要素(5)が挿入される拡張キャビティ(8)を備えているということを特徴とする、請求項1〜請求項14のうちのいずれか1項に記載のデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−540010(P2008−540010A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−511759(P2008−511759)
【出願日】平成18年3月14日(2006.3.14)
【国際出願番号】PCT/FR2006/050228
【国際公開番号】WO2006/123074
【国際公開日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【出願人】(505190655)レクサム ディスペンシング システムズ (12)