説明

液晶表示装置

【課題】タイリング・パネルのLCDパネルのTFTがラビング・プロセスの間に損傷されるという問題点、そしてタイリング・パネルを形成するのに種々な下側ガラス基板1及び種々な上側ガラス基板2が必要であるという問題点を解決する。
【解決手段】左側のLCDパネルと、右側LCDパネルとを有し、左側LCDパネルの画素アレイ透明基板41及び対向透明基板42の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、右側LCDパネルの画素アレイ透明基板及び対向透明基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、そして左側LCDパネルの一方の基板と右側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左側LCDパネルの他方の基板と右側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左側LCDパネルの右エッジは右側LCDパネルの左エッジに接着されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示(LCD)装置に関する。更に具体的にいうならば、本発明は、複数個の個別的なLCDパネルが大型サイズの表示スクリーンを形成するように互いに接着されたタイリング・パネルを含むLCD装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1に示すように、複数個、例えば4つの個別的なLCDパネルA,B、C及びDが接着領域19に沿って互いに接着されたタイリング・パネルを使用するLCD装置が開発されてきた。本明細書において、垂直方向の接着領域19及び水平方向の接着領域19の交点を中心点(CT)と呼ぶ。図2は、パネルA、B、CおよびDの画素領域の配列を示す。パネルA、B、CおよびDのそれぞれは、下側ガラス基板1及び上側ガラス基板2を含む。水平方向の隣接する2つの画素領域相互間に配列されたブラック・マトリクスの幅をLHとし、そして垂直方向の隣接する2つの画素領域相互間に配列されたブラック・マトリクスの幅をLVとする。接着領域19に亘って自然で且つ連続的はイメージを実現するためには、パネルAの最も右下の位置の画素領域PMNとパネルBの最も左下の位置の画素領域PM1との間の距離、そしてパネルDの最も右上の位置の画素領域P1NとパネルCの最も左上の位置の画素領域P11との間の距離は、2L1+LBで表される距離でなけらばならない。ここで、L1<LH/2であり、そしてLBは接着領域19の幅である。更に、パネルAの画素領域PMNとパネルDの画素領域P1Nとの間の距離、そしてパネルBの画素領域PM1とパネルCの画素領域P11との間の距離は、2L2+LBで表される距離でなければならない。ここで、L2<LV/2である。後に説明する封止領域8が図2において点線で示されている。
【0003】
タイリング・パネルに使用される1つのLCDパネル、例えばLCDパネルAの構造を図3を参照して説明する。図3は、パネルAの下側ガラス基板1及び上側ガラス基板2上の構造を示す。下側ガラス基板1の上には、複数本のデータ線DL1乃至DLNが垂直方向に沿って形成されており、複数本のゲート線GL1乃至GLMが水平方向に沿って形成されており、1つの画素(P)を規定する薄膜トランジスタ(TFT)3及び画素電極4を含む1つの画素領域がデータ線及びゲート線の交点のそれぞれに形成されており、導電性材料の外側ショート・リング5及び内側ショート・リング6が形成されており、そしてポリイミドで形成された配向層(図1及び2には示されていない)が形成されている。液晶分子の配列は、ラビング・プロセスで行われる配向層の表面のラビング方向により決定される。上側ガラス基板2の上には、共通電極及び配向層(図1及び2には示されていない)が形成されている。カラーLCD装置の場合には、カラー・フィルタ、即ち赤のカラーフィルタ、緑のカラー・フィルタ及び青のカラーフィルタが、上側ガラス基板2の上に形成されている。
【0004】
下側ガラス基板1の完成時には、外側ショート・リング5及び内側ショート・リング6の両方が形成されている。下側ガラス基板1は、切断線9A乃至9Dに沿って切断され、その結果外側ショート・リング5と、内側ショート・リング6の右側部分及び下側部分とが除去される。切断プロセスの前には、外側ショート・リング5は、共通電極の電位レベルに対応する電位レベルに接続されている。外側ショート・リング5は、抵抗素子7を介して内側ショート・リング6に接続されている。データ線DL1乃至DLNのそれぞれは、抵抗素子7を介して外側ショート・リング5及び内側ショート・リング6に接続され、そしてゲート線GL1乃至GLMのそれぞれは、抵抗素子7を介して外側ショートリング5及び内側ショートリング6に接続されている。外側ショート・リング5及び内側ショート・リング6の目的は、LCDパネルの製造の間次のようにして、画素領域のTFT3が静電荷放電(ESD)によって損傷されることを防止することである。抵抗素子、例えばダイオードとして働くTFTの抵抗値は、画素領域のTFT3の抵抗値よりも小さく設計されている。下側ガラス基板1の取り扱いの間に例えばゲート線に静電荷が印加されると、ゲート線とショート・リング6との間に接続されている抵抗素子7、そしてショート・リング6とデータ線との間に接続されている抵抗素子7が導通し、これによりゲート線の電位レベルが、データ線の電位レベルに等しくなり、そして画素領域のTFT3のドレイン電極及びゲート電極の間に電圧が印加されない。下側ガラス基板1の切断そして上側ガラス基板2及び下側ガラス基板1の組立後は、内側ショート・リング6は、上側ガラス基板2の共通電極に接続され、これにより、静電荷がゲート線又はデータ線に印加されるときには、抵抗素子7が導通して、静電荷を内側ショート・リング6に通過させ、この結果、下側ガラス基板1の電位レベルは、上側ガラス基板2の共通電極の電位レベルに等しくなって、画素領域のTFT3に電圧が印加されない。
【0005】
この分野で周知のように、下側ガラス基板1及び上側ガラス基板2は、封止領域8に沿って封止されて、パネルAが完成される。パネルAの封止領域8について図3を参照して説明すると、切断プロセスの後に距離L1及び距離L2(図2)をそれぞれ与えるために、封止領域8のうち右側の部分は、最も右側のデータ線DLNの画素領域に隣接して形成され、そして、封止領域8のうち下側の部分は、最も下側のゲート線GLMの画素領域に隣接して形成される。これは、図2に示すように、LCDパネルA、B及びDの画素領域の位置的関係を与えるために要求される。この理由により、封止領域8の右側部分及び下側部分は、内側ショート・リング6の内側に形成される。封止プロセスの後に、LCDパネルAは、4つの切断線9A、9B、9C及び9Dに沿って切断される。封止領域8の代表的な幅W1は、約500乃至1000ミクロン・メータであり、そして切断線9B及び9Dに沿って残存する封止領域8の幅W2は約50乃至100ミクロン・メータである。従って、LCDパネルAは、これの上側及び左側に沿ってショート・リング6を有し、そして右側及び下側にはショートリング6を有しない。図1及び3に示すように、例えばデータ線ドライバのような回路モジュール12は上側の領域10(図3)に露出されているデータ線に接続され、そして例えばゲート線ドライバのような回路モジュール13は左側の領域11(図3)に露出されているゲート線に接続される。
【0006】
切断線の位置を変更することにより、LCDパネルB、C及びDが、LCDパネルAと同様にして形成される。図4は、図1の線14−14に沿ったLCDパネルA及びLCDパネルBの一部分の断面を示す。左側の封止領域8は幅W1を有し、そして右側の封止領域8は幅W2を有する。それぞれTFT3及び画素電極を含む画素領域と、データ線と、ゲート線とが下側ガラス基板1の層15として示されており、そしてそして配向層17が層15の上に形成されている。カラー・フィルタは、上側ガラス基板2の層16として示されており、そして配向層18が層16の上に形成されている。左側のショート・リング6が、左側の封止領域8に隣接して示されている。回路モジュール13が、層15から延びるゲート線GLに接続されている。封止領域8と2つの配向層17及び18とにより囲まれた空間に、捻れネマチック(TN)液晶材料が充填されている。LCDパネルA及びLCDパネルBは接着領域19により接着されている。
【0007】
4つのLCDパネルA,B、C及びDは、1つのLCDスクリーンを構成し、そして4つのLCDパネルのデータ線ドライバ12と、4つのLCDパネルのゲート線ドライバ13とは、これら4つのLCDパネル上にイメージを表示するように制御される。
【0008】
4つのLCDパネルA、B、C及びDの全てが、同じ表示特性、即ち良好なコントラスト比を与える広い視野角を有することが要求される。図5は、LCD装置の表面に垂直な線20に関する観察方向L及びUを示す。通常ユーザは、下側の方向Lに沿ってLCD装置を見るので、従って、下側の方向Lにおいて良好なコントラスト比を与える広い視野角を実現するために、図1に示すような4つのLCDパネルA,B、C及びDの配向層のラビング方向が使用される。図1において、点線の複線の矢印は、下側ガラス基板1の配向層17(図4)のラビング方向を示し、そして実線の単線の矢印は、上側ガラス基板2の配向層18(図4)のラビング方向を示す。
【0009】
図1に示されているようなラビング方向を選択する理由を、図5(B)、(C)及び(D)を参照して説明する。配向層の表面が、矢印22の方向に移動される回転ローラ21によりラビングされると、液晶分子のそれぞれは、図4(B)に示すように傾けられる。即ち、ラビング方向の上流側にある液晶分子の一端は配向層に接触し、そしてラビング方向の下流側にある他端は配向層の表面から離れる。液晶分子と配向層の表面との間の角度は、プレチルト角度と呼ばれる。良好なコントラスト比を与える広い視野角を下側の方向Lにおいて実現するためには、4つのLCDパネルA、B、C及びDの全ての下側ガラス基板1の配向層17は、矢印24の方向にラビングされ、そして、4つのLCDパネルの全ての上側ガラス基板2の配向層18は、矢印25の方向にラビングされる。矢印24及び25のラビングの方向は、図4の矢印32の方向で上側ガラス基板2を介して観察した方向であることに注目されたい。上述のラビング方向に基づいて、図5(D)に示すように、液晶分子26の一端28は上側配向層18に接触し、そして液晶分子27の一端29は下側配向層17に接触する。このようなラビング方向が使用される場合には、液晶分子を反時計方向に旋回させるカイラル剤が使用される。従って、下側ガラス基板1の画素電極と上側ガラス基板2の共通電極との間に電圧が印加されると、図5(D)に示す液晶分子26及び27は反時計方向に旋回しようとする。このことは、ユーザは矢印23の方向(液晶分子26の軸方向)で液晶分子26を見ることを意味する。ユーザが矢印23の方向で光を見る時には、良好なコントラスト比を与える広い視野角が得られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述の理由のために、4つのLCDパネルA、B、C及びDの全ての下側ガラス基板1の配向層17において同じラビング方向、即ち左上の方向から右下に向かう方向が使用される。しかしながら、このラビング方向の配列は次のような問題点を生じる。
【0011】
図1のタイリング・パネルを形成するには、2種類の下側ガラス基板1及び上側ガラス基板2上の種々なラビング方向が要求されることである。この問題点を図6を参照して説明する。図6は、下側ガラス基板1の内側表面の配向層17を図4の矢印30の方向で見た時のこの配向層17のラビング方向と、上側ガラス基板2の内側表面の配向層18を図4の矢印31の方向で見た時のこの配向層18のラビング方向を示す。種々な下側ガラス基板1が要求されることの理解を助けるために、図6においては、4つの全てのパネルの下側ガラス基板は、中心点CTを含む長いエッジが下側になるように示されている。上述のようにCTは、タイリング・パネルの中心点を表し、そして下側ガラス基板1及び上側ガラス基板2の位置的関係の理解を助けるための基準点として示されている。各パネルを組み立てるには、下側ガラス基板1のCTを上側ガラス基板のCTに一致させるように基板1及び基板2が互いに対面される。例えばパネルAにおいて、基板1のCTと基板2のCTとが一致するようにこれらの基板1及び2が互いに対面されると、図1に示すパネルAのラビング方向(これらは、図4の方向32で観察した方向である)が得られる。ラビングを無視した場合の下側ガラス基板1の構造に注目すると、パネルAとパネルCの下側ガラス基板1は同じであり、そしてパネルB及びDの下側ガラス基板1は同じである。しかしながら、パネルA及びCのラビング方向は互いに逆であり、そしてパネルB及びDのラビング方向は互いに逆である。上側ガラス基板2に関しては、パネルA及びCのラビング方向は互いに逆であり、そしてパネルB及びDのラビング方向は互いに逆である。このように、図1のタイリング・パネルを形成するには、種々な下側ガラス基板1及び種々な上側ガラス基板2が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ及びショート・リングが形成されている画素アレイ基板と、共通電極が形成されている対向基板とを含む左側の液晶表示(LCD)パネルと、画素アレイ及びショート・リングが形成されている画素アレイ基板と、共通電極が形成されている対向基板とを含む右側LCDパネルとを有し、左側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、右側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、そして左側LCDパネルの一方の基板と右側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左側LCDパネルの他方の基板と右側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左側LCDパネルの右エッジは右側LCDパネルの左エッジに接着されていることを特徴とする。
【0013】
左側LCDパネルの画素アレイ基板のショート・リングは、左エッジと、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに沿って延びており、右側LCDパネルの画素アレイ基板のショート・リングは、右エッジと、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに沿って延びており、左側LCDパネル及び右側LCDパネルの画素アレイのそれぞれは、上エッジ若しくは下エッジに平行に延びるゲート線と、左エッジ若しくは右エッジに平行に延びるデータ線と、ゲート線及びデータ線の交点のそれぞれに形成された画素領域とを有し、データ線ドライバが、左側LCDパネルのうち、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、左側LCDパネルのうち、左エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、そしてデータ線ドライバが、右側LCDパネルのうち、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、右側LCDパネルのうち、右エッジに隣接する領域のゲート線に接続されていることを特徴とする。
【0014】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ及びショート・リングが形成されている画素アレイ基板と、共通電極が形成されている対向基板とを含む上側LCDパネルと、画素アレイ及びショート・リングが形成されている画素アレイ基板と、共通電極が形成されている対向基板とを含む下側LCDパネルとを有し、上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、そして上側LCDパネルの一方の基板と下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして上側LCDパネルの他方の基板と下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、上側LCDパネルの下エッジは下側LCDパネルの上エッジに接着されていることを特徴とする。
【0015】
上側LCDパネルの画素アレイ基板のショート・リングは、上エッジと、左エッジ及び右エッジの少なくとも1つに沿って延びており、下側LCDパネルの画素アレイ基板のショート・リングは、下エッジと、右エッジ及び左エッジの少なくとも1つに沿って延びており、上側LCDパネル及び下側LCDパネルの画素アレイのそれぞれは、上エッジ若しくは下エッジに平行に延びるゲート線と、左エッジ若しくは右エッジに平行に延びるデータ線と、ゲート線及びデータ線の交点のそれぞれに形成された画素領域とを有し、データ線ドライバが、上側LCDパネルのうち、上エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、上側LCDパネルのうち、左エッジ及び右エッジの少なくとも一方に隣接する領域のゲート線に接続されており、そしてデータ線ドライバが、下側LCDパネルのうち、下エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、下側LCDパネルのうち、左エッジ及び右エッジの少なくとも一方に隣接する領域のゲート線に接続されていることを特徴とする。
【0016】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ、並びに上エッジ及び左エッジに沿って延びるショート・リングが形成されている画素アレイ基板と、共通電極が形成されている対向基板とを含む左上側LCDパネルと、画素アレイ、並びに上エッジ及び右エッジに沿って延びるショート・リングが形成されている画素アレイ基板と、共通電極が形成されている対向基板とを含む右上側LCDパネルと、画素アレイ、並びに右エッジ及び下エッジに沿って延びるショート・リングが形成されている画素アレイ基板と、共通電極が形成されている対向基板とを含む右下側の液晶表示(LCD)パネルと、画素アレイ、並びに左エッジ及び下エッジに沿って延びるショート・リングが形成されている画素アレイ基板と、共通電極が形成されている対向基板とを含む左下側LCDパネルとを有し、左上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、右上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、右下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、左下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、左上側LCDパネルの一方の基板と右上側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左上側LCDパネルの他方の基板と右上側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左上側LCDパネルの右エッジは右上側LCDパネルの左エッジに接着されており、右上側LCDパネルの一方の基板と右下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして右上側LCDパネルの他方の基板と右下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、右上側LCDパネルの下エッジは右下側LCDパネルの上エッジに接着されており、右下側LCDパネルの一方の基板と左下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして右下側LCDパネルの他方の基板と左下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、右下側LCDパネルの左エッジは左下側LCDパネルの右エッジに接着されており、そして左下側LCDパネルの一方の基板と左上側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左下側LCDパネルの他方の基板と左上側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左下側LCDパネルの上エッジは左上側LCDパネルの下エッジに接着されていることを特徴とする。
【0017】
左上側LCDパネル、右上側LCDパネル、右下側LCDパネル及び及び左下側LCDパネルの画素アレイのそれぞれは、上エッジ若しくは下エッジに平行に延びるゲート線と、左エッジ若しくは右エッジに平行に延びるデータ線と、ゲート線及びデータ線の交点のそれぞれに形成された画素領域とを有し、データ線ドライバが、左上側LCDパネルのうち、上エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、左上側LCDパネルのうち、左エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、データ線ドライバが、右上側LCDパネルのうち、上エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、右上側LCDパネルのうち、右エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、データ線ドライバが、右下側LCDパネルのうち、下エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、右下側LCDパネルのうち、右エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、そしてデータ線ドライバが、左下側LCDパネルのうち、下エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、左下側LCDパネルのうち、左エッジに隣接する領域のゲート線に接続されていることを特徴とする。
【0018】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ、ショート・リング及び配向層とが形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左側LCDパネルと、画素アレイ、ショート・リング及び配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右側LCDパネルとを有し、左側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、右側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、左側LCDパネルの一方の基板と右側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左側LCDパネルの他方の基板と右側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左側LCDパネルの右エッジは右側LCDパネルの左エッジに接着されており、左側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされており、そして左側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、そして右側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして右側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされていることを特徴とする。
【0019】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ、ショート・リング及び配向層とが形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左側LCDパネルと、画素アレイ、ショート・リング及び配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右側LCDパネルとを有し、左側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、右側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、左側LCDパネルの一方の基板と右側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左側LCDパネルの他方の基板と右側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左側LCDパネルの右エッジは右側LCDパネルの左エッジに接着されており、左側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされており、そして左側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして右側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして右側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされていることを特徴とする。
【0020】
左側LCDパネル及び右側LCDパネルの液晶材料は、液晶分子を反時計方向に旋回させるカイラル剤を含む捻れネマチック液晶材料であることを特徴とする。
【0021】
カラー・フィルタが、左側LCDパネル及び右側LCDパネルの対向基板上に形成されていることを特徴とする。
【0022】
左側LCDパネル及び右側LCDパネルの下側の基板に光を照射するように光源が装着されており、そして左側LCDパネル及び右側LCDパネルの上側の基板の上に拡散板が装着されていることを特徴とする。
【0023】
左側LCDパネルの画素アレイ基板のショート・リングは、左エッジと、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに沿って延びており、右側LCDパネルの画素アレイ基板のショート・リングは、右エッジと、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに沿って延びており、左側LCDパネル及び右側LCDパネルの画素アレイのそれぞれは、上エッジ若しくは下エッジに平行に延びるゲート線と、左エッジ若しくは右エッジに平行に延びるデータ線と、ゲート線及びデータ線の交点のそれぞれに形成された画素領域とを有し、データ線ドライバが、左側LCDパネルのうち、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、左側LCDパネルのうち、左エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、そしてデータ線ドライバが、右側LCDパネルのうち、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、右側LCDパネルのうち、右エッジに隣接する領域のゲート線に接続されていることを特徴とする。
【0024】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ、ショート・リング及び配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む上側LCDパネルと、画素アレイ、ショート・リング及び配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む下側LCDパネルとを有し、上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、上側LCDパネルの一方の基板と下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして上側LCDパネルの他方の基板と下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、上側LCDパネルの下エッジは下側LCDパネルの上エッジに接着されており、上側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされており、そして上側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、そして下側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、そして下側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされていることを特徴とする。
【0025】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ、ショート・リング及び配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む上側LCDパネルと、画素アレイ、ショート・リング及び配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む下側LCDパネルとを有し、上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、上側LCDパネルの一方の基板と下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして上側LCDパネルの他方の基板と下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、上側LCDパネルの下エッジは下側LCDパネルの上エッジに接着されており、上側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされており、そして上側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして下側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして下側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされていることを特徴とする。
【0026】
上側LCDパネル及び下側LCDパネルの液晶材料は、液晶分子を反時計方向に旋回させるカイラル剤を含む捻れネマチック液晶材料であることを特徴とする。
【0027】
カラー・フィルタが、上側LCDパネル及び下側LCDパネルの対向基板上に形成されていることを特徴とする。
【0028】
上側LCDパネルの画素アレイ基板のショート・リングは、上エッジと、左エッジ及び右エッジの少なくとも1つに沿って延びており、下側LCDパネルの画素アレイ基板のショート・リングは、下エッジと、右エッジ及び左エッジの少なくとも1つに沿って延びており、上側LCDパネル及び下側LCDパネルの画素アレイのそれぞれは、上エッジ若しくは下エッジに平行に延びるゲート線と、左エッジ若しくは右エッジに平行に延びるデータ線と、ゲート線及びデータ線の交点のそれぞれに形成された画素領域とを有し、データ線ドライバが、上側LCDパネルのうち、上エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、上側LCDパネルのうち、左エッジ及び右エッジの少なくとも一方に隣接する領域のゲート線に接続されており、そしてデータ線ドライバが、下側LCDパネルのうち、下エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、下側LCDパネルのうち、左エッジ及び右エッジの少なくとも一方に隣接する領域のゲート線に接続されていることを特徴とする。
【0029】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ並びに上エッジ及び左エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左上側LCDパネルと、画素アレイ並びに上エッジ及び右エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右上側LCDパネルと、画素アレイ並びに右エッジ及び下エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右下側のLCDパネルと、画素アレイ並びに左エッジ及び下エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左下側LCDパネルとを有し、左上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、右上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、右下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、左下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、左上側LCDパネルの一方の基板と右上側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左上側LCDパネルの他方の基板と右上側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左上側LCDパネルの右エッジは右上側LCDパネルの左エッジに接着されており、右上側LCDパネルの一方の基板と右下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして右上側LCDパネルの他方の基板と右下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、右上側LCDパネルの下エッジは右下側LCDパネルの上エッジに接着されており、右下側LCDパネルの一方の基板と左下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして右下側LCDパネルの他方の基板と左下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、右下側LCDパネルの左エッジは左下側LCDパネルの右エッジに接着されており、左下側LCDパネルの一方の基板と左上側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左下側LCDパネルの他方の基板と左上側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左下側LCDパネルの上エッジは左上側LCDパネルの下エッジに接着されており、左上側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされており、そして左上側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、右上側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして右上側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされており、右下側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされており、そして右下側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして左下側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、そして左下側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされていることを特徴とする。
【0030】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ並びに上エッジ及び左エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左上側LCDパネルと、画素アレイ並びに上エッジ及び右エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右上側LCDパネルと、画素アレイ並びに右エッジ及び下エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右下側のLCDパネルと、画素アレイ並びに左エッジ及び下エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左下側LCDパネルとを有し、左上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、右上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、右下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、左下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、左上側LCDパネルの一方の基板と右上側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左上側LCDパネルの他方の基板と右上側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左上側LCDパネルの右エッジは右上側LCDパネルの左エッジに接着されており、右上側LCDパネルの一方の基板と右下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして右上側LCDパネルの他方の基板と右下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、右上側LCDパネルの下エッジは右下側LCDパネルの上エッジに接着されており、右下側LCDパネルの一方の基板と左下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして右下側LCDパネルの他方の基板と左下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、右下側LCDパネルの左エッジは左下側LCDパネルの右エッジに接着されており、左下側LCDパネルの一方の基板と左上側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左下側LCDパネルの他方の基板と左上側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左下側LCDパネルの上エッジは左上側LCDパネルの下エッジに接着されており、左上側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされており、そして左上側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、右上側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、そして右上側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされており、右下側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされており、そして右下側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、そして左下側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして左下側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされていることを特徴とする。
【0031】
左上側LCDパネル、右上側LCDパネル、右下側LCDパネル及び左下側LCDパネルの液晶材料は、液晶分子を反時計方向に旋回させるカイラル剤を含む捻れネマチック液晶材料であることを特徴とする。
【0032】
カラー・フィルタが、左上側LCDパネル、右上側LCDパネル、右下側LCDパネル及び左下側LCDパネルの対向基板上に形成されていることを特徴とする。
【0033】
左上側LCDパネル、右上側LCDパネル、右下側LCDパネル及び左下側LCDパネルの下側の基板に光を照射するように光源が装着されており、そして左上側LCDパネル、右上側LCDパネル、右下側LCDパネル及び左下側LCDパネルの上側の基板の上に拡散板が装着されていることを特徴とする。
【0034】
左上側LCDパネル、右上側LCDパネル、右下側LCDパネル及び左下側LCDパネルの画素アレイのそれぞれは、上エッジ若しくは下エッジに平行に延びるゲート線と、左エッジ若しくは右エッジに平行に延びるデータ線と、ゲート線及びデータ線の交点のそれぞれに形成された画素領域とを有し、データ線ドライバが、左上側LCDパネルのうち、上エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、左上側LCDパネルのうち、左エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、データ線ドライバが、右上側LCDパネルのうち、上エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、右上側LCDパネルのうち、右エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、データ線ドライバが、右下側LCDパネルのうち、下エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、右下側LCDパネルのうち、右エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、そしてデータ線ドライバが、左下側LCDパネルのうち、下エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、左下側LCDパネルのうち、左エッジに隣接する領域のゲート線に接続されていることを特徴とする。
【0035】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ、ショート・リング及び配向層とが形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左側LCDパネルと、画素アレイ、ショート・リング及び配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右側LCDパネルとを有し、左側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、右側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、左側LCDパネルの一方の基板と右側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左側LCDパネルの他方の基板と右側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左側LCDパネルの右エッジは右側LCDパネルの左エッジに接着されており、左側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされており、そして左側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、そして右側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされており、そして右側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされていることを特徴とする。
【0036】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ、ショート・リング及び配向層とが形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左側LCDパネルと、画素アレイ、ショート・リング及び配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右側LCDパネルとを有し、左側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、右側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、左側LCDパネルの一方の基板と右側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左側LCDパネルの他方の基板と右側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左側LCDパネルの右エッジは右側LCDパネルの左エッジに接着されており、左側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされており、そして左側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして右側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされており、そして右側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされていることを特徴とする。
【0037】
左側LCDパネルの液晶材料は、液晶分子を反時計方向に旋回させるカイラル剤を含む捻れネマチック液晶材料であり、そして右側LCDパネルの液晶材料は、液晶分子を時計方向に旋回させるカイラル剤を含む捻れネマチック液晶材料であることを特徴とする。
【0038】
カラー・フィルタが、左側LCDパネル及び右側LCDパネルの対向基板上に形成されていることを特徴とする。
【0039】
左側LCDパネルの画素アレイ基板のショート・リングは、左エッジと、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに沿って延びており、右側LCDパネルの画素アレイ基板のショート・リングは、右エッジと、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに沿って延びており、左側LCDパネル及び右側LCDパネルの画素アレイのそれぞれは、上エッジ若しくは下エッジに平行に延びるゲート線と、左エッジ若しくは右エッジに平行に延びるデータ線と、ゲート線及びデータ線の交点のそれぞれに形成された画素領域とを有し、データ線ドライバが、左側LCDパネルのうち、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、左側LCDパネルのうち、左エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、そしてデータ線ドライバが、右側LCDパネルのうち、上エッジ及び下エッジの少なくとも1つに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、右側LCDパネルのうち、右エッジに隣接する領域のゲート線に接続されていることを特徴とする。
【0040】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ並びに上エッジ及び左エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左上側LCDパネルと、画素アレイ並びに上エッジ及び右エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右上側LCDパネルと、画素アレイ並びに右エッジ及び下エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右下側のLCDパネルと、画素アレイ並びに左エッジ及び下エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左下側LCDパネルとを有し、左上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、右上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、右下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、左下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、左上側LCDパネルの一方の基板と右上側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左上側LCDパネルの他方の基板と右上側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左上側LCDパネルの右エッジは右上側LCDパネルの左エッジに接着されており、右上側LCDパネルの一方の基板と右下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして右上側LCDパネルの他方の基板と右下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、右上側LCDパネルの下エッジは右下側LCDパネルの上エッジに接着されており、右下側LCDパネルの一方の基板と左下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして右下側LCDパネルの他方の基板と左下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、右下側LCDパネルの左エッジは左下側LCDパネルの右エッジに接着されており、左下側LCDパネルの一方の基板と左上側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左下側LCDパネルの他方の基板と左上側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左下側LCDパネルの上エッジは左上側LCDパネルの下エッジに接着されており、左上側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされており、そして左上側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、右上側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされており、そして右上側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、右下側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして右下側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされており、そして左下側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、そして左下側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされていることを特徴とする。
【0041】
本発明に従うLCD装置は、画素アレイ並びに上エッジ及び左エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左上側LCDパネルと、画素アレイ並びに上エッジ及び右エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右上側LCDパネルと、画素アレイ並びに右エッジ及び下エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む右下側のLCDパネルと、画素アレイ並びに左エッジ及び下エッジに沿って延びるショート・リング並びに配向層が形成されている画素アレイ基板と、共通電極及び配向層が形成されている対向基板とを含む左下側LCDパネルとを有し、左上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、右上側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、右下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は下側の基板であり、そして他方の基板は上側の基板であり、左下側LCDパネルの画素アレイ基板及び対向基板の一方の基板は上側の基板であり、そして他方の基板は下側の基板であり、左上側LCDパネルの一方の基板と右上側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左上側LCDパネルの他方の基板と右上側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左上側LCDパネルの右エッジは右上側LCDパネルの左エッジに接着されており、右上側LCDパネルの一方の基板と右下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして右上側LCDパネルの他方の基板と右下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、右上側LCDパネルの下エッジは右下側LCDパネルの上エッジに接着されており、右下側LCDパネルの一方の基板と左下側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして右下側LCDパネルの他方の基板と左下側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、右下側LCDパネルの左エッジは左下側LCDパネルの右エッジに接着されており、左下側LCDパネルの一方の基板と左上側LCDパネルの他方の基板とを接着しそして左下側LCDパネルの他方の基板と左上側LCDパネルの一方の基板とを接着するように、左下側LCDパネルの上エッジは左上側LCDパネルの下エッジに接着されており、左上側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされており、そして左上側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、右上側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされており、そして右上側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、右下側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、そして右下側のLCDパネルの対向基板の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされており、そして左下側のLCDパネルの画素アレイ基板の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして左下側のLCDパネルの対向基板の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされていることを特徴とする。
【0042】
左上側LCDパネル及び左下側LCDパネルの液晶材料は、液晶分子を反時計方向に旋回させるカイラル剤を含む捻れネマチック液晶材料であり、そして右上側LCDパネル及び右下側LCDパネルの液晶材料は、液晶分子を時計方向に旋回させるカイラル剤を含む捻れネマチック液晶材料であることを特徴とする。
【0043】
カラー・フィルタが、左上側LCDパネル、右上側LCDパネル、右下側LCDパネル及び左下側LCDパネルの対向基板上に形成されていることを特徴とする。
【0044】
左上側LCDパネル、右上側LCDパネル、右下側LCDパネル及び左下側LCDパネルの画素アレイのそれぞれは、上エッジ若しくは下エッジに平行に延びるゲート線と、左エッジ若しくは右エッジに平行に延びるデータ線と、ゲート線及びデータ線の交点のそれぞれに形成された画素領域とを有し、データ線ドライバが、左上側LCDパネルのうち、上エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、左上側LCDパネルのうち、左エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、データ線ドライバが、右上側LCDパネルのうち、上エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、右上側LCDパネルのうち、右エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、データ線ドライバが、右下側LCDパネルのうち、下エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、右下側LCDパネルのうち、右エッジに隣接する領域のゲート線に接続されており、そしてデータ線ドライバが、左下側LCDパネルのうち、下エッジに隣接する領域のデータ線に接続されており、そしてゲート線ドライバが、左下側LCDパネルのうち、左エッジに隣接する領域のゲート線に接続されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0045】
本発明は、タイリング・パネルを形成するのに種々な下側ガラス基板1及び種々な上側ガラス基板2が必要であるという従来のLCD装置における問題点を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】タイリング・パネルを示す図である。
【図2】LCDパネルA、B、CおよびDの画素領域の配列を示す図である。
【図3】パネルAの下側ガラス基板1及び上側ガラス基板2上の構造を示す図である。
【図4】図1の線14−14に沿ったLCDパネルA及びLCDパネルBの一部分の断面を示す図である。
【図5】上側配向層及び下側配向層のラビング方向と視野角とを示す図である。
【図6】下側ガラス基板1の内側表面の配向層17を図4の矢印30の方向で見たときのこの配向層17のラビング方向と、上側ガラス基板2の内側表面の配向層18を図4の矢印31の方向で見たときのこの配向層18のラビング方向を示す図である。
【図7】本発明に従うタイリング・パネル40によって構成されるカラーLCD装置の第1実施例を示す図である。
【図8】図7の線47−47に沿ったタイリング・パネル40の断面を示す図である。
【図9】液晶分子の配列を示す図である。
【図10】第1実施例のタイリング・パネルを使用する本発明のLCD装置を示す図である。
【図11】画素アレイ・ガラス基板41の内面上の配向層50を図8の矢印64の方向から観察した時の配向層50のラビング方向と、対向ガラス基板42の内面上の配向層51を図8の矢印65の方向から観察した時の配向層51のラビング方向を示す図である。
【図12】本発明に従うタイリング・パネル40によって構成されるカラーLCD装置の第2実施例を示す図である。
【図13】電圧が画素電極P及び共通電極の間に印加されていないときに、下側方向Lから観察したLCDパネルB及びCにおける液晶分子55及び56の配列を示す図である。
【図14】画素アレイ・ガラス基板41の内面上の配向層50を図8の矢印64の方向から観察した時の配向層50のラビング方向と、対向ガラス基板42の内面上の配向層51を図8の矢印65の方向から観察した時の配向層51のラビング方向を示す図である。
【図15】本発明に従うタイリング・パネル40によって構成されるカラーLCD装置の第3実施例を示す図である。
【図16】本発明に従うタイリング・パネル40によって構成されるカラーLCD装置の第4実施例を示す図である。
【図17】本発明に従うタイリング・パネル40によって構成されるカラーLCD装置の第5実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本発明の第1実施例:図7は、本発明に従うタイリング・パネル40によって構成されるカラーLCD装置の第1実施例を示す。タイリング・パネル40は複数個の個別的なLCDパネルを含む。第1実施例においては、4つのLCDパネル、即ち左上のLCDパネルA、右上のLCDパネルB、右下のLCDパネルC、及び左下のLCDパネルDが使用される。図1に示した従来のタイリング・パネルの場合のように、4つのLCDパネルは接着領域52に沿って互いに接着される。垂直な接着領域52及び水平な接着領域52の交点(CT)はタイリング・パネル40の中心点である。
【0048】
図8は、図7の線47−47に沿ったタイリング・パネル40の断面を示す。ユーザは、図5(A)の下側の方向Lに対応する矢印54の方向でこのLCD装置を見る。LCDパネルA,B、C及びDのそれぞれは、透明基板即ちガラス基板41及び透明基板即ちガラス基板42を含む。4つのLCDパネルのそれぞれは、図3を参照して説明したプロセスにより製造され、そしてガラス基板41及び42の上の構造は図2及び3を参照して説明した構造とほぼ同じである。即ち、ガラス基板41の上には、(a)垂直方向に延びる図3に示した複数本のデータ線DL1乃至DLNと、水平方向に延びる図3に示した複数本のゲート線GL1乃至GLMと、データ線及びゲート線の交点のそれぞれに形成された複数個の画素領域とを含む画素アレイ48と、(b)画素領域のTFTがESDにより損傷されるのを防止するための導電性材料の内側ショート・リング43と、(c)ラビング層と呼ばれる配向層50と、そして(d)データ線及びゲート線にそれぞれ接続される回路モジュール45及び46が形成されている。従って、以後ガラス基板41を画素アレイ・ガラス基板を呼ぶ。図3を参照して説明したように、1つの画素領域は、画素電極Pに接続されたソース電極、データ線に接続されたドレイン電極及びゲート線に接続されたゲート電極を有する薄膜トランジスタ(TFT)3と画素電極Pとを含む。
【0049】
ガラス基板42の上には、カラー・フィルタ49、即ち赤(R)のカラー・フィルタ、緑(G)のカラー・フィルタ及び青(B)のカラー・フィルタと、共通電極53と、配向層51とが形成されている。以後、ガラス基板42を対向ガラス基板と呼ぶ。各LCDパネルの構造については後述する。
【0050】
LCDパネルのそれぞれは、接着領域52に亘って自然で且つ連続的なイメージを表示するために、図2に示した位置的関係を満足するため、図3を参照して説明したように切断されている。更に具体的にいうと、図2に示したように、パネルAの最も右下の位置の画素領域PMNとパネルBの最も左下の位置の画素領域PM1との間の距離、そしてパネルDの最も右上の位置の画素領域P1NとパネルCの最も左上の位置の画素領域P11との間の距離は、2L1+LBで表される距離でなけらばならない。ここで、L1<LH/2であり、そしてLBは接着領域19の幅である。更に、パネルAの画素領域PMNとパネルDの画素領域P1Nとの間の距離、そしてパネルBの画素領域PM1とパネルCの画素領域P11との間の距離は、2L2+LBで表される距離でなければならない。ここで、L2<LV/2である。
【0051】
画素アレイ・ガラス基板41及び対向ガラス基板42は、LCDパネルを完成させるために封止領域44に沿って封止される。図2に示すような、隣接するLCDパネル上の画素領域の位置的関係を満足するように、封止領域44の最初の幅W1(500乃至1000ミクロン・メータ)は、接着領域52において、狭い幅W2(50乃至100ミクロン・メータ)に減少されている。
【0052】
次に、図7及び8に示されている各LCDパネルのショート・リング43の構造、基板41及び42の位置的関係、配向層50及び51のラビング方向並びにカラー・フィルタ49について詳述する。
【0053】
左上側のlCDパネルAにおいて、ショート・リング43は上エッジ及び左エッジに沿って延びる。右上側のlCDパネルBにおいて、ショート・リング43は上エッジ及び右エッジに沿って延びる。右下側のlCDパネルCにおいて、ショート・リング43は右エッジ及び下エッジに沿って延びる。左下側のlCDパネルDにおいて、ショート・リング43は左エッジ及び下エッジに沿って延びる。
【0054】
LCDパネルAにおいて、画素アレイ・ガラス基板41は下側基板であり、そして対向ガラス基板42は上側基板である。LCDパネルBにおいて、画素アレイ・ガラス基板41は上側基板であり、そして対向ガラス基板42は下側基板である。LCDパネルCにおいて、画素アレイ・ガラス基板41は下側基板であり、そして対向ガラス基板42は上側基板である。LCDパネルDにおいて、画素アレイ・ガラス基板41は上側基板であり、そして対向ガラス基板42は下側基板である。
【0055】
左上側のLCDパネルAの基板42と右上側のLCDパネルBの基板41とを接着するようにそして、LCDパネルAの基板41とLCDパネルBの基板42とを接着するように、LCDパネルAの右エッジは、LCDパネルBの左エッジに接着される。右上側のLCDパネルBの基板42と右下側のLCDパネルCの基板41とを接着するようにそして、LCDパネルBの基板41とLCDパネルCの基板42とを接着するように、LCDパネルBの下エッジは、LCDパネルCの上エッジに接着される。右下側のLCDパネルCの基板42と左下側のLCDパネルDの基板41とを接着するようにそして、LCDパネルCの基板41とLCDパネルDの基板42とを接着するように、LCDパネルCの左エッジは、LCDパネルDの右エッジに接着される。左下側のLCDパネルDの基板42と左上側のLCDパネルAの基板41とを接着するようにそして、LCDパネルDの基板41とLCDパネルAの基板42とを接着するように、LCDパネルDの上エッジは、LCDパネルAの下エッジに接着される。
【0056】
次に、配向層50及び51(図8)のラビング方向について説明する。ラビング・プロセスは図5(B)に示したように回転ローラ21により行われる。図7に示した配向層50及び51のラビング方向は、図8の矢印54の方向から観察した方向であることに注目されたい。複線の矢印は、画素アレイ・ガラス基板41上の配向層50(図8)のラビング方向であり、そして単線の矢印は、対向ガラス基板42上の配向層51(図8)のラビング方向を示す。更に、点線で示されている矢印は、下側ガラス基板の配向層のラビング方向を示し、そして実線で示されている矢印は上側ガラス基板の配向層のラビング方向を示す。
【0057】
左上側のLCDパネルAにおいては、画素アレイ透明基板41上の配向層50は左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42上の配向層51は左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされている。
【0058】
右上側のLCDパネルBにおいては、画素アレイ透明基板41上の配向層50は右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42上の配向層51は右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされている。
【0059】
右下側のLCDパネルCにおいては、画素アレイ透明基板41上の配向層50は右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42上の配向層51は右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされている。
【0060】
左下側のLCDパネルDにおいては、画素アレイ透明基板41上の配向層50は左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42上の配向層51は左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされている。
【0061】
4つのLCDパネルA、B、C及びDにおける液晶材料は、液晶分子を反時計方向(左回り)に旋回させるカイラル剤又はカイラル・ドーパントを含む90度捻れ型のネマチック液晶材料である。この分野で周知の90度捻れネマチック液晶材料及びカイラル剤が本発明において使用されることができる。液晶分子を反時計方向に旋回させるカイラル剤の1つの例は、BDH社のC−15である。液晶分子を時計方向に旋回させるカイラル剤の1つの例は、BDH社のCB−15である。これらのカイラル剤が本発明において使用されることができる。このような液晶材料及びカイラル剤はこの分野で周知であるので、これらについての詳細な説明は行わない。
【0062】
カラーフィルタについて説明すると、図7に示すように、カラー・フィルタは縦ストライプ配列にされており、即ち、複数個の赤のフィルタが垂直方向に整列され、複数個の緑のフィルタが垂直方向に整列され、そして複数個の青のフィルタが垂直方向に整列されている。図7に示すように、水平方向においては、カラー・フィルタは、R、G、B、R、G、B、・・・R、G、Bの順序で配列されている。
【0063】
回路モジュール45及び46について説明すると、例えば、データ線ドライバのような回路モジュール45は、例えば異方性導電フィルム(ACF)のような接着フィルムによりデータ線に接続され、そして、例えば、ゲート線ドライバのような回路モジュール46は、ACFのような接着フィルムによりゲート線に接続される。この構造の代わりに、回路モジュール45が装着されている可撓性回路ボード又はTAB(Tape Automated Bonding)テープが、ACFによりデータ線に接続されることができ、そして、回路モジュール46が装着されている可撓性回路ボード又はTAB(Tape Automated Bonding)テープが、ACFによりゲート線に接続されることができる。LCDパネルA及びCにおいては、回路モジュール45及び46又は可撓性回路ボードは、画素アレイ・ガラス基板41の上側表面に装着される。LCDパネルB及びDにおいては、回路モジュール45及び46又は可撓性回路ボードは、画素アレイ・ガラス基板41の下側表面即ち裏側表面に装着される。
【0064】
次に、図7のLCD装置に関して、良好なコントラスト比を与える広い視角を生じる観察方向について説明する。図5(A)を参照して説明したように、ユーザは、通常下側の方向Lに沿ってLCD装置を観察する。図9(A)及び(B)は、電圧が基板41の画素電極P及び基板42の共通電極の間に印加されないときに、下側の方向Lから観察した液晶分子55及び56の配列を示す。
【0065】
LCDパネルA及びDにおいては、上側ガラス基板(LCDパネルAの基板42及びLCDパネルDの基板41)の配向層は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされており、そして下側ガラス基板(LCDパネルAの基板41及びLCDパネルDの基板42)の配向層は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされている。かくして、図5を参照して説明した理由により、液晶分子55の一端55Aは、図9(A)に示すように、上側基板の配向層に接触し、そして他端55Bは、この配向層の表面から離れ、そして液晶分子56の一端56Bは、下側基板の配向層に接触し、そして他端56Aは、この配向層の表面から離れる。電圧が画素電極及び共通電極の間に印加されると、液晶分子55及び56は、反時計方向に旋回し、これにより、方向Lに沿ってLCD装置を観察しているユーザは、液晶分子55をこれの軸方向58で観察し、この結果良好なコントラスト比を与える広い視野角が、下側の方向Lにおいて得られる。
【0066】
LCDパネルB及びCにおいては、上側ガラス基板(LCDパネルBの基板41及びLCDパネルCの基板42)の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされており、そして下側ガラス基板(LCDパネルBの基板42及びLCDパネルCの基板41)の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされている。かくして、図5を参照して説明した理由により、液晶分子55の一端55Bは、図9(B)に示すように、上側基板の配向層に接触し、そして他端55Aは、この配向層の表面から離れ、そして液晶分子56の一端56Aは、下側基板の配向層に接触し、そして他端56Bは、この配向層の表面から離れる。電圧が画素電極及び共通電極の間に印加されると、液晶分子55及び56は、反時計方向に旋回し、これにより、方向Lに沿ってLCD装置を観察しているユーザは、液晶分子55をこれの軸方向58にほぼ垂直な方向で観察し、この結果良好なコントラスト比を与える広い視野角は、下側の方向Lにおいて得られない。LCDパネルB及びDにおいては、良好なコントラスト比を与える広い視野角は、上側の方向Uにおいて得られる。即ち、左側のLCDパネルA及びDにおいては、良好なコントラスト比を与える広い視野角は、下側の方向Lにおいて得られ、一方、右側のLCDパネルB及びCにおいては、良好なコントラスト比を与える広い視野角は、上側の方向Uにおいて得られる。しかしながら、このことは、上側偏光板とユーザとの間に拡散板を配置することによって補償されることができる。
【0067】
図10(A)は、第1実施例のタイリング・パネルを使用する本発明のLCD装置を示す。4つのLCDパネルA,B、C及びDの下側基板に光を当てるように光源61が装着されている。偏光板59及び60が、タイリング・パネル40の上側及び下側に配置されている。偏光板59及び60の動作はこの分野で周知であるので、詳細な説明は行わない。拡散板62が、4つのLCDパネルA,B、C及びDの上側基板上に装着されている。拡散板62は、光源61からの入射光63を図10(B)に示すように拡散する。拡散板62を装着することにより、方向Lにおけるコントラスト比は左側のLCDパネルA及びDにおいて幾らか減少されるが、方向Lにおける視野角は右側のLCDパネルB及びCにおいて改善され、これによりほぼ同じコントラスト比を与える同じ程度の視野角が、4つのLCDパネルA,B、C及びDの全てにおいて得られる。
【0068】
次に第1実施例の顕著な作用効果について説明する。
【0069】
図11は、画素アレイ・ガラス基板41の内面上の配向層50を図8の矢印64の方向から観察した時の配向層50のラビング方向と、対向ガラス基板42の内面上の配向層51を図8の矢印65の方向から観察した時の配向層51のラビング方向を示す。前述のように、LCDパネルA,B、C及びDの配向層50の全てが、水平方向のショート・リング43及び垂直方向のショート・リング43の両方が存在する角から、中心点CTに向かう方向にラビングされているので、一種類の画素アレイ・ガラス基板41だけが必要である。
【0070】
カラーLCD装置の場合には、次の理由により2種類のラビング方向が必要である。図7に示すように、自然な感じのカラー・イメージを表示するために、4つのLCDパネルA,B、C及びDのそれぞれの最も左側のカラーフィルタは、赤(R)のカラー・フィルタであり、そして4つのLCDパネルA,B、C及びDのそれぞれの最も右側のカラーフィルタは、青(B)のカラー・フィルタである。LCDパネルA及びDにおいては、カラー・フィルタ49の上側に形成されている配向層51は、赤のカラー・フィルタの側から、青のカラー・フィルタの側に向かってラビングされている。このラビング方向は図11(B)に示されている。LCDパネルB及びCにおいては、カラー・フィルタ49の上側に形成されている配向層51は、青のカラー・フィルタの側から、赤のカラー・フィルタの側に向かってラビングされている。このラビング方向は図11(C)に示されている。カラー・フィルタを有しない白/黒型のLCD装置の場合には、図11(B)に示す1種類のラビング方向が、4つのLCDパネルA,B、C及びDの配向層51の全てに対して要求される。このようにして、本発明は、図6を参照して説明した従来のLCD装置における問題点を解決する。
【0071】
もしも本発明のタイリング・パネルのLCD装置が、1階の壁に掛けられ、そして2階にいるユーザがLCD装置を見る場合には、良好なコントラスト比を与える広い視野角が、図5(A)に示した上側の方向Uにおいて得られることが望ましい。この場合には、LCDパネルA及びDの配向層50及び51のラビング方向は次のように変更され、そして図7に示したラビング方向のLCDパネルB及びCが使用される。更に拡散板62は使用されない。
【0072】
左上側のLCDパネルAにおいては、画素アレイ透明基板41上の配向層50は右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42上の配向層51は右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされている。
【0073】
左下側のLCDパネルDにおいては、画素アレイ透明基板41上の配向層50は右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42上の配向層51は右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされている。
【0074】
本発明の第2実施例:図12は、本発明に従うタイリング・パネル40によって構成されるカラーLCD装置の第2実施例を示す。第2実施例は、第1実施例の拡散板62を使用しないで、4つのLCDパネルA、B、CおよびDの全てにおいて、図5(A)に示す方向Lにおいて、良好なコントラスト比を与える広い視野角を実現する。第2実施例のタイリング・パネル40の構造は、右上側のLCDパネルB及び右下側のLCDパネルCの配向層のラビング方向、そして、右上側のLCDパネルB及び右下側のLCDパネルCに使用されている90度捻れネマチック液晶材料の旋回方向を除いて、第1実施例のタイリング・パネル40の構造とほぼ同じである。従って、第1実施例と同じ構造については簡単に説明し、そして第1実施例と異なる第2実施例の構造について詳細に説明する。第1実施例と同じ参照番号が第2実施例で使用されている。図12の線47−47に沿った第2実施例のタイリング・パネル40の断面は、図8に示した第1実施例のものと同じである。
【0075】
図12に示したLCDパネルA及びDの配向層50及び51のラビング方向、そして良好なコントラスト比を与える広い視野角を生じる観察方向について簡単に説明する。左上側のLCDパネルA及び左下側のLCDパネルDの配向層50及び51のラビング方向は、図7に示したLCDパネルA及びDのラビング方向と同じである。
【0076】
即ち、LCDパネルAにおいては、画素アレイ透明基板41の配向層50は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42の配向層51は左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされている。
【0077】
左下側のLCDパネルDにおいては、画素アレイ透明基板41の配向層50は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42の配向層51は左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされている。
【0078】
2つのLCDパネルA及びDに使用される液晶材料は、液晶分子を反時計方向(左回り)56に旋回させるカイラル剤又はカイラル・ドーパントを含む90度捻れネマチック液晶材料である。
【0079】
LCDパネルA及びDにおける良好なコントラスト比を与える広い視野角を生じる観察方向は、図9(A)を参照して述べたように方向Lである。
【0080】
図12に示したLCDパネルB及びCの配向層50及び51のラビング方向、そして良好なコントラスト比を与える広い視野角を生じる観察方向について説明する。右上側のLCDパネルB及び右下側のLCDパネルCの配向層50及び51のラビング方向は、図7に示したLCDパネルB及びCのラビング方向と異なっている。
【0081】
即ち、図12に示したLCDパネルBにおいては、画素アレイ透明基板41の配向層50は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42の配向層51は右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされている。
【0082】
LCDパネルCにおいては、画素アレイ透明基板41の配向層50は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42の配向層51は右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされている。
【0083】
LCDパネルB及びCに上述のラビング方向を使用すると、液晶分子を時計方向(右回り)66に旋回させるカイラル剤又はカイラル・ドーパントを含む液晶材料を使用することができ、これにより良好なコントラスト比を与える広い視野角が、次の理由により、方向Lにおいて得られる。
【0084】
図13は、電圧が画素電極P及び共通電極の間に印加されていないときに、下側方向Lから観察したLCDパネルB及びCにおける液晶分子55及び56の配列を示す。
【0085】
図12に示すLCDパネルB及びCにおいては、上側ガラス基板(LCDパネルBの基板41及びLCDパネルCの基板42)の配向層は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされ、そして下側ガラス基板(LCDパネルBの基板42及びLCDパネルCの基板41)の配向層は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされている。かくして、図5を参照して説明した理由により、液晶分子55の一端55Aは、図13に示すように、上側基板の配向層に接触し、そして他端55Bはこの配向層の表面から離れ、そして液晶分子56の一端56Bは下側基板の配向層に接触し、そして他端56Aはこの配向層の表面から離れる。画素電極P及び共通電極の間に電圧が印加されると、液晶分子55及び56は時計方向66に旋回し、従って、方向LでLCD装置を観察しているユーザは、液晶分子55をこれの軸方向58で観察し、従って、良好なコントラスト比を与える広い視野角が方向Lにおいて得られる。
【0086】
回路モジュール45及び46そして赤、緑及び青のカラー・フィルタの配列は、図7に示した第1実施例と同じである。
【0087】
第2実施例の顕著な作用効果について説明する。
【0088】
図14は、画素アレイ・ガラス基板41の内面上の配向層50を図8の矢印64の方向から観察した時の配向層50のラビング方向と、対向ガラス基板42の内面上の配向層51を図8の矢印65の方向から観察した時の配向層51のラビング方向を示す。前述のように、LCDパネルA,B、C及びDの配向層50の全てが、水平方向のショート・リング43及び垂直方向のショート・リング43の両方又は片方が存在する角から、中心点CT又は対向する角67に向かう方向にラビングされているので、1種類の画素アレイ・ガラス基板41だけが必要であり、そして2種類のラビング方向が必要である。
【0089】
カラーLCD装置の場合には、次の理由により2種類のラビング方向が必要である。即ち、図12に示すように、自然なカラー・イメージを表示するために、4つのLCDパネルA,B、C及びDのそれぞれの最も左側のカラーフィルタは、赤(R)のカラー・フィルタであり、そして4つのLCDパネルA,B、C及びDのそれぞれの最も右側のカラーフィルタは、青(B)のカラー・フィルタである。LCDパネルA及びDにおいては、カラー・フィルタ49の上側に形成されている配向層51は、赤のカラー・フィルタの側から、青のカラー・フィルタの側に向かってラビングされている。このラビング方向は図14(C)に示されている。LCDパネルB及びCにおいては、カラー・フィルタ49の上側に形成されている配向層51は、青のカラー・フィルタの側から、赤のカラー・フィルタの側に向かってラビングされている。このラビング方向は図14(D)に示されている。カラー・フィルタを有しない白/黒型のLCD装置の場合には、図14(C)に示す1種類のラビング方向が、4つのLCDパネルA,B、C及びDの配向層51の全てに対して要求される。このようにして、本発明は、図6を参照して説明した従来のLCD装置における問題点を解決する。
【0090】
もしも本発明のタイリング・パネルのLCD装置が、1階の壁に掛けられ、そして2階の高さにいるユーザがLCD装置を見る場合には、良好なコントラスト比を与える広い視野角が、図5(A)に示した上側の方向Uにおいて得られることが望ましい。この場合には、LCDパネルA、B、C及びDの配向層50及び51のラビング方向は、次のように、図12に示したのと反対方向となる。
【0091】
LCDパネルAにおいては、画素アレイ透明基板41の配向層50は、右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42の配向層51は右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされる。
【0092】
左下側のLCDパネルDにおいては、画素アレイ透明基板41の配向層50は、右上領域から左下領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42の配向層51は右下領域から左上領域に向かう方向にラビングされる。
【0093】
右上側のLCDパネルBにおいては、画素アレイ透明基板41の配向層50は、左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42の配向層51は左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされる。
【0094】
LCDパネルCにおいては、画素アレイ透明基板41の配向層50は、左下領域から右上領域に向かう方向にラビングされ、そして対向透明基板42の配向層51は左上領域から右下領域に向かう方向にラビングされる。
【0095】
本発明の第3実施例:図15は、本発明に従うタイリング・パネル40によって構成されるカラーLCD装置の第3実施例を示す。第3実施例のタイリング・パネル40は、図7に示した第1実施例の左上側のLCDパネルAを左側LCDパネルとして有し、そして図7に示した第1実施例の右上側のLCDパネルBを右側LCDパネルとして有する。従って、LCDパネルA及びBの画素アレイ・ガラス基板41の配向層50と対向ガラス基板42の配向層51とのラビング方向は、図7に示した第1実施例のと同じである。更に、図15に示したタイリング・パネル40は、図7のカラー・フィルタ及び回路モジュール45及び46を有する。しかしながら図を簡略化するために、回路モジュール45及び46は図15に示されていない。第1実施例と同じ参照番号が第3実施例において使用されている。
【0096】
もしも本発明のタイリング・パネルのLCD装置が、1階の壁に掛けられ、そして2階の高さにいるユーザがLCD装置を見る場合には、良好なコントラスト比を与える広い視野角が、図5(A)に示した上側の方向Uにおいて得られることが望ましい。この場合には、LCDパネルA、B、C及びDの配向層50及び51のラビング方向は、前述のように、図15に示したのと反対方向となる。
【0097】
左側のLCDパネルAにおいては、ショート・リング43は、画素アレイが形成されている画素アレイ・ガラス基板41の上エッジ、左エッジ及び下エッジに沿って延びる。右側のLCDパネルBにおいては、ショート・リング43は、画素アレイが形成されている画素アレイ・ガラス基板41の上エッジ、右エッジ及び下エッジに沿って延びる。
【0098】
左側LCDパネルAの基板41とLCDパネルBの基板42とを接着するようにそして、LCDパネルAの基板42とLCDパネルBの基板41とを接着するように、LCDパネルAの右エッジは、接着領域52においてLCDパネルBの左エッジに接着される。
【0099】
LCDパネルA及びBで使用される液晶材料は、液晶分子を反時計方向56に旋回させるカイラル剤を含む90度捻れネマチック液晶材料である。
【0100】
図10(A)に示すように、光源61が、タイリング・パネル40に光を当てるように装着され、そして拡散板62が、LCDパネルA及びBの上側基板上に装着される。
【0101】
LCDパネルAにおいては、データ線に接続されるデータ線ドライバ(45)は、基板41のうち上エッジ及び下エッジの少なくとも一方に隣接する領域に装着され、そしてゲート線に接続されるゲート線ドライバ(46)は、基板41のうち左エッジに隣接する領域に装着される。LCDパネルBにおいては、データ線に接続されるデータ線ドライバ(45)は、基板41のうち上エッジ及び下エッジの少なくとも一方に隣接する領域に装着され、そしてゲート線に接続されるゲート線ドライバ(46)は、基板41のうち右エッジに隣接する領域に装着される。
【0102】
本発明の第4実施例:図16は、本発明に従うタイリング・パネル40によって構成されるカラーLCD装置の第4実施例を示す。第4実施例のタイリング・パネル40は、図7に示した第1実施例の左上側のLCDパネルAを上側LCDパネルAとして有し、そして図7に示した第1実施例の左下側のLCDパネルDを下側LCDパネルとして有する。従って、LCDパネルA及びDの画素アレイ・ガラス基板41の配向層50と対向ガラス基板42の配向層51とのラビング方向は、図7に示した第1実施例のと同じである。更に、図16に示したタイリング・パネル40は、図7のカラー・フィルタ及び回路モジュール45及び46を有する。しかしながら図を簡略化するために、回路モジュール45及び46は図16に示されていない。第1実施例と同じ参照番号が第4実施例において使用されている。
【0103】
もしも本発明のタイリング・パネルのLCD装置が、1階の壁に掛けられ、そして2階の高さにいるユーザがLCD装置を見る場合には、良好なコントラスト比を与える広い視野角が、図5(A)に示した上側の方向Uにおいて得られることが望ましい。この場合には、LCDパネルA、B、C及びDの配向層50及び51のラビング方向は、前述のように、図16に示したのと反対方向となる。
【0104】
上側のLCDパネルAにおいては、ショート・リング43は、画素アレイが形成されている画素アレイ・ガラス基板41の左エッジ、上エッジ及び右エッジに沿って延びる。下側のLCDパネルDにおいては、ショート・リング43は、画素アレイが形成されている画素アレイ・ガラス基板41の左エッジ、下エッジ及び右エッジに沿って延びる。
【0105】
上側LCDパネルAの基板41とLCDパネルDの基板42とを接着するようにそして、LCDパネルAの基板42とLCDパネルDの基板41とを接着するように、LCDパネルAの下エッジは、接着領域52においてLCDパネルDの上エッジに接着される。
【0106】
LCDパネルA及びBで使用される液晶材料は、液晶分子を反時計方向56に旋回させるカイラル剤を含む90度捻れネマチック液晶材料である。
【0107】
LCDパネルAにおいては、データ線に接続されるデータ線ドライバ(45)は、基板41のうち上エッジに隣接する領域に装着され、そしてゲート線に接続されるゲート線ドライバ(46)は、基板41のうち左エッジ及び右エッジの少なくとも一方に隣接する領域に装着される。LCDパネルDにおいては、データ線に接続されるデータ線ドライバ(45)は、基板41のうち下エッジに隣接する領域に装着され、そしてゲート線に接続されるゲート線ドライバ(46)は、基板41のうち左エッジ及び右エッジの少なくとも一方に隣接する領域に装着される。
【0108】
本発明の第5実施例:図17は、本発明に従うタイリング・パネル40によって構成されるカラーLCD装置の第5実施例を示す。第5実施例のタイリング・パネル40は、図12に示した第2実施例の左上側のLCDパネルAを左側LCDパネルとして有し、そして図12に示した第2実施例の右上側のLCDパネルBを右側LCDパネルとして有する。従って、LCDパネルA及びBの画素アレイ・ガラス基板41の配向層50と対向ガラス基板42の配向層51とのラビング方向は、図12に示した第2実施例のと同じである。更に、図17に示したタイリング・パネル40は、図12のカラー・フィルタ及び回路モジュール45及び46を有する。しかしながら図を簡略化するために、回路モジュール45及び46は図17に示されていない。第1実施例と同じ参照番号が第5実施例において使用されている。
【0109】
もしも本発明のタイリング・パネルのLCD装置が、1階の壁に掛けられ、そして2階の高さにいるユーザがLCD装置を見る場合には、良好なコントラスト比を与える広い視野角が、図5(A)に示した上側の方向Uにおいて得られることが望ましい。この場合には、LCDパネルA、B、C及びDの配向層50及び51のラビング方向は、前述のように、図17に示したのと反対方向となる。
【0110】
左側のLCDパネルAにおいては、ショート・リング43は、画素アレイが形成されている画素アレイ・ガラス基板41の上エッジ、左エッジ及び下エッジに沿って延びる。右側のLCDパネルBにおいては、ショート・リング43は、画素アレイが形成されている画素アレイ・ガラス基板41の上エッジ、右エッジ及び下エッジに沿って延びる。
【0111】
左側LCDパネルAの基板41とLCDパネルBの基板42とを接着するようにそして、LCDパネルAの基板42とLCDパネルBの基板41とを接着するように、LCDパネルAの右エッジは、接着領域52においてLCDパネルBの左エッジに接着される。
【0112】
LCDパネルAで使用される液晶材料は、液晶分子を反時計方向56に旋回させるカイラル剤を含む90度捻れネマチック液晶材料である。LCDパネルBで使用される液晶材料は、液晶分子を時計方向66に旋回させるカイラル剤を含む90度捻れネマチック液晶材料である。
【0113】
LCDパネルAにおいては、データ線に接続されるデータ線ドライバ(45)は、基板41のうち上エッジ及び下エッジの少なくとも一方に隣接する領域に装着され、そしてゲート線に接続されるゲート線ドライバ(46)は、基板41のうち左エッジに隣接する領域に装着される。LCDパネルBにおいては、データ線に接続されるデータ線ドライバ(45)は、基板41のうち上エッジ及び下エッジの少なくとも一方に隣接する領域に装着され、そしてゲート線に接続されるゲート線ドライバ(46)は、基板41のうち右エッジに隣接する領域に装着される。
【符号の説明】
【0114】
40・・・タイリング・パネル
41・・・画素アレイ・ガラス基板
42・・・対向基板
43・・・内側ショート・リング
44・・・封止領域
45,46・・・回路モジュール
48・・・画素アレイ
49・・・カラー・フィルタ
50,51・・・配向層
52・・・接着領域
53・・・共通電極
55,56・・・液晶分子
59,60・・・偏光板
61・・・光源
62・・・拡散板



【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素アレイとショート・リングと第1の配向層とが形成されている画素アレイ基板と、共通電極と第2の配向層とが形成されている対向基板と、を含むLCDパネル2枚を組み合わせて、タイリング・パネルを形成するLCD装置であって、
前記LCDパネルにおいて、
前記画素アレイは、前記画素アレイ基板の右エッジに合わせて、前記画素アレイ基板の一部に設けられ、
前記ショート・リングは、前記画素アレイの上、左及び下の辺に沿って設けられ、
前記第1の配向層は、上から見たラビング方向が左上から右下になるように、前記画素アレイの上に設けられ、
前記対向基板は、前記画素アレイ基板の右エッジに合わせて、前記画素アレイ基板と重なって設けられ、
前記共通電極は、前記画素アレイ基板と対向するように、前記対向基板に設けられ、
前記第2の配向層は、前記対向基板を通して見たラビング方向が左下から右上になるように、前記第1の配向層と対向して前記共通電極に設けられており、
前記LCDパネルの右エッジと、縦方向の中心線で反転した2枚目の前記LCDパネルの左エッジとを接続してタイリング・パネルを形成するLCD装置。
【請求項2】
画素アレイとショート・リングと第1の配向層とが形成されている画素アレイ基板と、共通電極と第2の配向層とが形成されている対向基板と、を含むLCDパネル2枚を組み合わせて、タイリング・パネルを形成するLCD装置であって、
前記LCDパネルにおいて、
前記画素アレイは、前記画素アレイ基板の下エッジに合わせて、前記画素アレイ基板の一部に設けられ、
前記ショート・リングは、前記画素アレイの左、上及び右の辺に沿って設けられ、
前記第1の配向層は、上から見たラビング方向が左上から右下になるように、前記画素アレイの上に設けられ、
前記対向基板は、前記画素アレイ基板の下エッジに合わせて、前記画素アレイ基板と重なって設けられ、
前記共通電極は、前記画素アレイ基板と対向するように、前記対向基板に設けられ、
前記第2の配向層は、前記対向基板を通して見たラビング方向が左下から右上になるように、前記第1の配向層と対向して前記共通電極に設けられており、
前記LCDパネルの下エッジと、横方向の中心線で反転した2枚目の前記LCDパネルの上エッジとを接続してタイリング・パネルを形成するLCD装置。
【請求項3】
画素アレイとショート・リングと第1の配向層とが形成されている画素アレイ基板と、共通電極と第2の配向層とが形成されている対向基板と、を含むLCDパネル4枚を組み合わせて、タイリング・パネルを形成するLCD装置であって、
前記LCDパネルにおいて、
前記画素アレイは、前記画素アレイ基板の右エッジ及び下エッジに合わせて、前記画素アレイ基板の一部に設けられ、
前記ショート・リングは、前記画素アレイの左及び上の辺に沿って設けられ、
前記第1の配向層は、上から見たラビング方向が左上から右下になるように、前記画素アレイの上に設けられ、
前記対向基板は、前記画素アレイ基板の右エッジ及び下エッジに合わせて、前記画素アレイ基板と重なって設けられ、
前記共通電極は、前記画素アレイ基板と対向するように、前記対向基板に設けられ、
前記第2の配向層は、前記対向基板を通して見たラビング方向が左下から右上になるように、前記第1の配向層と対向して前記共通電極に設けられており、
前記LCDパネルの右エッジと、縦方向の中心線で反転した2枚目の前記LCDパネルの左エッジとを接続して、
前記LCDパネルの下エッジと、横方向の中心線で反転した3枚目の前記LCDパネルの上エッジとを接続して、
前記LCDパネルの右下角で平面的に180度回転した4枚目の前記LCDパネルの上エッジと前記2枚目のLCDパネルの下エッジとを接続して、左エッジと前記3枚目のLCDパネルの右エッジとを接続してタイリング・パネルを形成するLCD装置。
【請求項4】
前記画素アレイ基板及び前記対向基板の間に液晶材料が挟まれ、前記液晶材料は、液晶分子を反時計方向に旋回させるカイラル剤を含む捻れネマチック液晶材料であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載のLCD装置。
【請求項5】
カラー・フィルタが、前記対向基板上に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載のLCD装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−217925(P2010−217925A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−141228(P2010−141228)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【分割の表示】特願平11−200929の分割
【原出願日】平成11年7月14日(1999.7.14)
【出願人】(504011210)エーユー オプトロニクス コーポレイション (36)
【氏名又は名称原語表記】AU Optronics Corp.
【Fターム(参考)】