説明

深部組織の痛みを治療するための製剤

【解決手段】ここで開示されるのは、1つ以上のリン脂質および1つ以上の非イオン性界面活性剤を含み、痛み、炎症または骨関節炎の治療、より具体的には、深部組織の痛み、たとえば骨関節炎および他の関節痛または筋肉痛の治療に有効な小胞状の製剤である。同様に、この製剤を用いて、痛み、炎症または骨関節炎、より具体的には、深部組織の痛み、たとえば骨関節炎および他の関節痛または筋肉痛を治療するための方法も開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年6月3日に出願された米国仮出願第61/183956号、2010年3月16日に出願された米国仮出願第61/314478号、および2010年4月1日に出願された米国仮出願第61/320148号の利益を請求する。各出願はその全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本願発明はリン脂質および界面活性剤の製剤に関する。このような製剤は変形可能な特性を有し、「デフォーマソーム(deformasomes)」とも呼ばれる。また本願発明は、痛み、炎症または骨関節炎の治療、より具体的にはたとえば骨関節炎および他の関節痛または筋肉痛による深部組織の痛みを治療するためのこのような製剤の使用に関する。
【背景技術】
【0003】
セヴ(Cevc)による米国特許第6165500号は、「特に皮膚や皮膚に類似する物質などの天然の障壁中へ、および天然の障壁を通過して薬を輸送するための、両親媒性分子の1つ以上の層から構成された膜状構造または両親媒性のキャリア物質を備えた(中略)薬を投与するための準備」(要約)を説明する。これらのトランスフェルソーム(transfersomes)は「1つ以上の成分、つまり基本物質の混合物、1つ以上の活性の強い(edge−active)物質、および薬剤(agents)から多くの場合構成される」(第5欄、第28〜30行)。米国特許第6165500号によると、「脂質および他の両親媒性物質は、最も適した基本物質である。活性の強い物質という点では、界面活性剤または適切な溶媒が最良の選択である。(中略)これらすべての物質を、開始物質の選択および薬剤の絶対濃度に応じて、所定の比率にて薬剤と混合することができる。」(第5欄、第30〜35行)。
【0004】
セヴ(Cevc)らによる米国特許出願公表第2004/0071767号は、「少なくとも3つの両親媒性の成分を備え、複合的な凝集体を基にした、(中略)薬剤的に許容される(中略)培地中に懸濁された非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の製剤」(要約)を説明する。「これらの成分の1つは、安定で大きな二重膜をそれ自体が形成することができる。NSAIDを含む他の少なくとも2つの両親媒性の成分は、そのような膜を不安定にさせる傾向がある」(段落0002)。
【0005】
セヴ(Cevc)らによる米国特許出願公表第2004/0105881号は、「適切な液体培地中に懸濁可能で、少なくとも3つの両親媒性物質(amphiphats:両親媒性成分)を含み、皮膚などの半透膜を通過する活性物質(actives)の輸送を改善可能な、特に生体内でそのような凝集体を用いて膜を通過させることによって非侵襲的に薬剤を投与するための」拡張された表面凝集体(段落0002)を説明する。「3つの両親媒性物質は、凝集体の膜を形成することができる少なくとも1つの膜形成化合物(MFC)と、少なくとも2つの膜不安定化化合物(MDCiおよびMDC)とを含む。MDCiおよびMDCは、それら自身によってまたは互いの組み合わせによって(拡張された表面を有さない)より小さな凝集体を形成する能力により区別され、および/または適切な液体培地中におけるそれらの比較的高い溶解性によって特徴づけられる」(段落0002)。米国特許出願公表第2004/0105881号は、具体的に「リン脂質などの水溶性がより低い他の両親媒性物質から形成された二重膜への界面活性剤の取り込みにより、複合的な凝集体の機能を向上させ、(中略)生成される複合膜の柔軟性を増大させることができ、(中略)同等に大きい凝集体であれば通過することができない半透過性膜中の孔を通過させることができる」(段落0015)ことを開示する。本出願の本節における参考文献のあらゆる引用は、参考文献が本出願に対する先行技術であることを自白するものではない。上述の出版物はそれらの全体が参照により本明細書に援用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6165500号
【特許文献2】米国特許出願公表第2004/0071767号
【特許文献3】米国特許出願公表第2004/0105881号
【発明の概要】
【0007】
出願人らは、驚くべきことに1つ以上のリン脂質および1つ以上の非イオン性界面活性剤を含む小胞状の製剤が、痛み、炎症または骨関節炎の治療、より具体的には深部組織の痛み、たとえば骨関節炎および他の関節痛または筋肉痛の治療に有効であることを見出した。これらの小胞状の製剤は、任意の投与方法、たとえば皮下投与、好ましくは局所投与に好適である。実施の形態によっては、これらの製剤は、小胞(vesicles)が血管中へ迂回してしまうことなく深部組織を浸透することができるように設計されている。つまり、本製剤は、痛みをある程度和らげるために、痛みの原因となる位置まで十分な量移動することができる。本願発明によると、深部組織への輸送には、筋肉組織や間接自体に向かう皮膚下での本製剤の輸送が含まれる。しかし、浸透性の輸送および本製剤への暴露に限られる。
【0008】
本願発明の製剤は、任意の薬剤的に活性のある薬剤、つまり痛み、炎症または骨関節炎の治療に対する規制認可を得ている非脂質性で非界面活性剤性の薬剤的に活性のある任意の薬剤なしに形成される。ある実施の形態では、本願発明の製剤はNSAIDを含まない。ある実施の形態では、本願発明の製剤はオピオイドを含まない。ある実施の形態では、本願発明の製剤はCOX−2阻害剤を含まない。ある実施の形態では、本願発明の製剤は任意の鎮痛剤を含まない。たとえば、本願発明の製剤は、クロロブタノール、ケタミン、オキセタカイン、プロパニジドおよびチアミラール、アミノフェノール誘導体、アミノフェナゾール誘導体、アントラニル酸誘導体およびアリールプロピオン酸誘導体、アザプロパゾン、ブマジゾン、クロロキン誘導体およびコデイン誘導体、ジクロフェナック、フェンタニル、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、メタドン系物質(substances)、モラゾン、モルヒネおよびその誘導体、ニフェナゾン、ニフルム酸、ペンタゾシン、ペチジン、フェナゾピリジン、フェニルブタゾン誘導体(3,5ピラゾリジンディオンなど)、フェナゾン(pherazone)、ピロキシカム、プロポキシフェン、プロピフェナゾン、ピラゾール誘導体およびフェナゾン誘導体(アミノフェナゾン、メタミゾール、モノフェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾンまたはフェナゾンサリチレート)、サリチル酸誘導体、スルファサラジン、チリジン;アセチルサリチル酸、エチルモルヒネ、アルクロフェナック、アルファプロジン、アミノフェナゾン、アニレリジン、アザプロパゾン、ベンフォチアミン、ベノリラート、ベンジダミン、ケトベミドン、カルバミン酸クロルフェネシン、クロロフェノキサジン(chlorothenoxazine)、コデイン、デキストロモラミド、デキストロ−プロポキシフェン、エトヘプタジン、フェンタニル、フェニラミドール、フルスルチアミン、マレイン酸フルピルチン、グラフェニン、ヒドロモルフォン、ラクチルフェネチジン、レボルファノール、メフェナム酸、メプタジノール、メタドン、モフェブタゾン、ナルブフィン、ノルアミドピルビニウム(noramidopyrinium)−メタンスルホン酸のナトリウム塩、ネホパム、ノルメタドン、オキシコドン、パラセタモル、ペンタゾシン、ペチジン、フェナセチン、フェナゾシン、フェノペリジン、フォルコジン、ピペリロン、ピリトラミド、プロカイン、プロピフェナゾン、サリチルアミド、テバコン、チエモニウム−酸化物(odide)、またはトラマドンを含まない。
【0009】
ここで使用されるように、「製剤」との用語は、含有物または成分が薬剤的に活性のある薬剤、つまり痛み、炎症または骨関節炎の治療に対する規制認可を得ている任意の非脂質性で非界面活性剤性の活性薬剤と併用されることを示すことを意図しない。
【0010】
ある実施の形態では、本願発明は、痛み、炎症もしくは骨関節炎または他の関節痛もしくは筋肉痛で苦しむ患者に、痛み、炎症または骨関節炎の治療、より具体的には骨関節炎および他の関節痛または筋肉痛の治療に有効な1つ以上のリン脂質および1つ以上の非イオン性界面活性剤を含む小胞状の製剤を、任意的に薬剤的に許容できるキャリアに入れて投与することを含む、痛み、炎症または骨関節炎を治療する方法を提供する。ある実施の形態では、本願発明はひざの骨関節炎の治療方法を提供する。ある実施の形態では、本願発明はリゾリン脂質、ホスファチジルコリンなどの第2のリン脂質、および非イオン性界面活性剤を含む製剤を提供する。好適な実施の形態では、本製剤はリゾリン脂質を本製剤中の脂質全量の約4%〜約15%含む。ある実施の形態では、本願発明は1つ以上のリン脂質および1つ以上の非イオン性界面活性剤を1つの薬剤的に許容できるキャリア中に含む製剤を提供する。ある実施の形態では、本願発明は薬剤的に許容できるキャリアに入った1つ以上のリン脂質および1つ以上の非イオン性界面活性剤から実質的に構成される製剤を提供する。
【0011】
認識された活性のある薬剤がないにもかかわらず、本小胞はたとえば局部的な深部組織領域において、治療効果、つまり痛みの緩和または軽減を生じさせる。あらゆる理論に縛られることなく、出願人は本小胞の成分それ自体がこの効果に関与していると考えている。
【0012】
ある実施の形態では、本願発明は、本願発明の製剤が充填された1つ以上の容器と、深部組織の痛みなどの痛みの治療、炎症の治療、骨関節炎の治療または他の関節痛の治療のために製剤を患者または被験者に投与するための取扱説明書とを含む医薬品のパッケージまたはキットを提供する。ある実施の形態では、本製剤は1つ以上のリン脂質および1つ以上の界面活性剤を含む。ある実施の形態では、本製剤はリゾリン脂質を含む。ある実施の形態では、本製剤は、薬剤的に活性のある薬剤、つまり痛み、炎症または骨関節炎の治療用に承認された任意の非脂質性で非界面活性剤性の薬剤的に活性のある薬剤を含まない。様々な実施の形態では、本容器は懸濁液、乳濁液、ゲル、クリーム、ローション、スプレー、フィルム形成液またはラッカーとして形成された製剤を含む。本願発明は上述した任意の方法に使用可能なパッケージまたはキットを提供する。
【0013】
ある実施の形態では、本願発明は関節痛および骨関節炎を含む痛みまたは炎症を治療するための方法を含む。この場合、本願発明の小胞状の製剤は、1週間以上の期間、たとえば少なくとも5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、または12週間、16週間、24週間、4ヶ月、6ヶ月、8ヶ月、10ヶ月、1年、2年以上、または無制限の期間にわたり投与される。
【0014】
ある実施の形態では、本願発明の製剤は1つ以上のリン脂質、1つ以上の非イオン性界面活性剤を含み、薬剤的に活性のある任意の薬剤、つまり痛み、炎症または骨関節炎の治療に対して規制認可を受けている非脂質性で非界面活性剤性の薬剤的に活性のある任意の薬剤を含まない。
【0015】
ある実施の形態では、0.1〜10g量の本願発明の製剤が、痛み、炎症または骨関節炎の治療のために患者に投与される。また、1〜10g量の本製剤が、痛み、炎症または骨関節炎の治療のために患者に投与される。また、1〜5g量の本製剤が、痛み、炎症または骨関節炎の治療のために患者に投与される。または、1g、2g、3g、4g、5g、6g、7g、8g、9gもしくは10g量の本製剤が、痛み、炎症または骨関節炎の治療のために患者に投与される。実施の形態によっては、投与量はデフォーマソームの総重量として測定される。実施の形態によっては、投与量はデフォーマソーム中の脂質および界面活性剤の総重量として測定される。投与は、痛み、炎症または骨関節炎の治療のために毎日1回か2回行われてもよい。投与は本願発明に従って1週間あたり1回、2回、3回、4回、5回、6回または7回行われてもよい。投与は本願発明に従って毎日、1日おき、または1週間あたり2〜3回行われてもよい。
【0016】
実施の形態によっては、医薬組成物中の脂質はリン脂質である。実施の形態によっては、第2の脂質はリゾリン脂質である。実施の形態によっては、界面活性剤は非イオン性界面活性剤である。
【0017】
実施の形態によっては、本願発明の組成物は小胞または他の拡張性表面凝集体(ESAs)を形成する。小胞状の製剤は、皮膚などの半透過性の障壁を通過する浸透性能が向上する。小胞の適応性および変形性により、小胞が皮膚の下を筋肉や間接自体に向かって浸透することが可能になる。しかし、小胞の大きさによって、血管系への浸透が阻害され、結果として浸透性の輸送も阻害される。任意の作用機構に限定されないが、本願発明の製剤は、変形性および/または適応性に特徴を有する小胞を形成可能である。小胞の適応性または変形性は、浸透前の小胞の平均直径よりも少なくとも50%小さな平均直径を有する孔を備えた障壁を浸透する小胞の性能により規定されてもよい。
【0018】
(詳細な説明)
一般に、本明細書中で使用されている命名法および本明細書中で説明される有機化学、医薬品化学、および薬理学の実験手順は、よく知られており、当該技術分野では普通に使用されている。特に規定しない限り、本明細書中で使用されているすべての技術用語および科学用語は一般に、本開示が属する分野のある当業者が普通に理解するのと同じ意味である。
【0019】
「被験者」との用語は、霊長類(たとえばヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、またはマウスを含む動物を意味するが、これらには限定されない。ここでは、たとえばヒトの被験者などの哺乳類の被験者を参照して、「被験者」および「患者」との用語を区別せずに使用する。
【0020】
本明細書で使用されるように、「十分な量」、特定の効果をもたらすため「に有効な量」または「に十分な量」とは、本願発明の製剤が所望の効果をもたらすのに有効な量をいう。所望の効果とは、任意に治療効果(つまり、治療に有効な量の投与による)である。別の言い方をすれば、「治療に有効な」量とは、少なくとも1つの臨床症状において何らかの緩和、軽減、および/または減少をもたらす量をいう。本願発明の方法により治療できる疾患に関連した臨床症状は、当業者に公知である。さらに、何らかの利益が被験者に与えられる限り、治療効果が完全であったり病気が治ったりする必要がないことを当業者は理解するであろう。たとえば、「十分な量」または「〜に十分な量」は、痛み、炎症もしくは骨関節炎または他の関節痛もしくは筋肉痛という症状の治療に有効な量でありうる。
【0021】
本明細書中で使用されるように、「治療する(treat)」、「〜を治療する(treating)」または「〜の治療」との用語は、被験者の病状の重篤度が低下または少なくとも部分的に向上もしくは改善すること、および/または少なくとも1つの臨床症状における何らかの緩和、軽減もしくは減少がもたらされること、および/または病状の進行に阻害もしくは遅延が見られること、および/または病気もしくは疾病の発病の進行に遅延が見られることをいう。「治療する」、「〜を治療する」または「〜の治療」との用語はまた、病状に対処することも意味する。
【0022】
本明細書中で使用されるように、「薬剤的に許容される」との用語は、本願発明の製剤に関して使用された場合、本製剤が投与された被験者に許容できないレベルの炎症(irritation)をもたらしてしまわないことを意味する。規制当局による承認に適した製剤を提供するためには、そのようなレベルは十分に低いことが好ましい。
【0023】
本明細書中で数値に関して使用されるように、「約」との用語は、測定時の通常の実験誤差から生じることが予想される値を含む、特定の数値の周囲の範囲を意味する。たとえば、ある実施の形態では、「約」との用語は、特定の数値に関連して使用された場合には、±20%の範囲を意味し、特に断らない限り±1%、±2%、±3%、±4%、±5%、±10%、±15%、または±20%の数値を意味する。
【0024】
「アルキル」との用語は、直鎖状または分枝状で飽和した一価の炭化水素基を示す。本明細書中で示すように、アルキルは1つ以上の置換基Qによって任意に置換されていてもよい。また特に断らない限り、「アルキル」との用語は直鎖状および分枝状の両方のアルキルを包含する。ある実施の形態では、アルキルは炭素原子数が1〜20(C1−20)、1〜15(C1−15)、1〜12(C1−12)、1〜10(C1−10)、もしくは1〜6(C1−6)の直鎖状で一価の飽和炭化水素基、または炭素原子数が3〜20(C3−20)、3〜15(C3−15)、3〜12(C3−12)、3〜10(C3−10)、もしくは3〜6(C3−6)の分枝した一価の飽和炭化水素基である。本明細書中で使用されるように、直鎖状のC1−6および分枝状のC3−6アルキル基は「低級アルキル」とも呼ばれる。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル(すべての異性体を含む)、n−プロピル、イソプロピル、ブチル(すべての異性体を含む)、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル(すべての異性体を含む)、およびヘキシル(すべての異性体を含む)が含まれるが、これらには限られない。たとえばC1−6アルキルとは、炭素原子数が1〜6の直鎖状で一価の飽和炭化水素基または炭素原子数が3〜6の分枝した一価の飽和炭化水素基をいう。化学技術では、本願明細書で説明するより長い鎖を使用することが適切であってもよい、または生成される分子の特性(溶解性など)が使用に適切となるように、分子内で一定限度の量である場合に限り適切であってもよいと理解される。したがって、当業者は上述したより長いアルキル置換基を使用してもよいが、これらは所望の機能を提供するために適切な場合にのみ使用されるであろう。
【0025】
「アリール」との用語は、単環の芳香族基および/または少なくとも1つの芳香族炭化水素環を含む多環式で一価の芳香族基をいう。ある実施の形態では、アリールは6〜20(C6−20)、6〜15(C6−15)、または6〜10(C6−10)の環原子を有する。アリール基の例にはフェニル基、ナフチル基、フルオレニル、アズレニル、アントリル、フェナントリル、ピレニル、ビフェニル、およびテルフェニルが含まれるが、これらには限られない。アリールはまた二環式または三環式の炭素環をいう。ここでは1つの環は芳香族であり、他の環は飽和、部分不飽和、または芳香族の、たとえばジヒドロナフチル基、インデニル、インダニル、またはテトラヒドロナフチル基(テトラリニル)であってもよい。ある実施の形態では、本明細書中で説明するようにアリールはまた1つ以上の置換基Qにより任意に置換されていてもよい。
【0026】
「ヘテロアリール」との用語は、単環の芳香族基および/または少なくとも1つの芳香環を含む多環式の芳香族基を示す。ここでは、少なくとも1つの芳香環は、O、SおよびNから独立して選択された1つ以上のヘテロ原子を含む。各環中のヘテロ原子の総数が4以下で、各環が少なくとも1つの炭素原子を含むとすると、ヘテロアリール基の各環は1つまたは2つの酸素原子、1つまたは2つの硫黄原子、および/または1〜4つの窒素原子を含みうる。ヘテロアリールは任意のヘテロ原子または炭素原子において主構造に結合していてもよい。これにより安定化合物を作ることが可能となる。ある実施の形態では、ヘテロアリールは、5〜20、5〜15、または5〜10個の環原子を有する。単環のヘテロアリール基の例としては、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾリニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、オキサジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、およびトリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリール基の例としては、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラニル、インドリジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、クロモニル、クマリニル、シンノリニル、キノキサリニル、インダゾリル、プリニル、ピロロピリジニル、フロピリジニル、チエノピリジニル、ジヒドロイソインドリル、およびテトラヒドロキノリニルが含まれるが、これらに限定されない。三環式のヘテロアリール基の例としては、カルバゾリル、ベンズインドリル、フェナントロリニル、アクリジニル、フェナントリジニル、およびキサンテニルが含まれるが、これらに限定されない。ある実施の形態では、本明細書中で説明するように、ヘテロアリールはまた1つ以上の置換基Zによって任意に置換されていてもよい。
【0027】
「アルケノイル」という用語は、本明細書中で使用されるように、−C(O)−アルケニルを示す。「アルケニル」との用語は、1つ以上、ある実施の形態では1〜5個の炭素間二重結合を含む直鎖状または分枝した一価の炭化水素基を示す。本明細書中で説明されるように、アルケニルは1つ以上の置換基Zによって任意に置換されてもよい。「アルケニル」との用語はまた、当業者に理解されるように、「シス」および「トランス」の立体配置、または「Z」および「E」の立体配置を有する基をも含む。本明細書中で使用されるように、「アルケニル」との用語は、特に指定しない限り直鎖状および分枝状の両方のアルケニルを包含する。たとえば、C2−6のアルケニルは、炭素原子数が2〜6の直鎖状で不飽和の一価の炭化水素基または炭素原子数が3〜6の分枝した不飽和の一価の炭化水素基を示す。ある実施の形態では、アルケニルは、炭素原子数が2〜30(C2−30)、2〜24(C2−24)、2〜20(C2−20)、2〜15(C2−15)、2〜12(C2−12)、2〜10(C2−10)、もしくは2〜6(C2−6)の直鎖状で一価の炭化水素基、または炭素原子数が3〜30(C3−30)、3〜24(C3−24)、3〜20(C3−20)、3〜15(C3−15)、3〜12(C3−12)、3〜10(C3−10)、もしくは3〜6(C3−6)の分枝した一価の炭化水素基である。アルケニル基の例には、エテニル,プロペン−1−イル,プロペン−2−イル、アリル、ブテニル、および4−メチルブテニルが含まれるが、これらには限られない。ある実施の形態では、アルケノイルはモノ−アルケノイルであって、1つの炭素間二重結合を含む。ある実施の形態では、アルケノイルはジ−アルケノイルであって、2つの炭素間二重結合を含む。ある実施の形態では、アルケノイルはポリ−アルケノイルであって、2つより多い炭素間二重結合を含む。
【0028】
「ヘテロシクリル」または「複素環の」との用語は、少なくとも1つの非芳香環を含む単環の非芳香環系および/または多環の環系を示す。ここでは、1つ以上の非芳香環原子は、O、SまたはNから独立して選択されたヘテロ原子であり、残りの環原子は炭素原子である。ある実施の形態では、ヘテロシクリルつまり複素環基は、3〜20、3〜15、3〜10、3〜8、4〜7、または5〜6の環原子を有する。ある実施の形態では、ヘテロシクリルは単環式、二環式、三環式、または四環式の環系であり、融合または架橋した環系を含んでもよい。またヘテロシクリルでは窒素または硫黄原子が任意に酸化されていてもよく、窒素原子が任意に四級化されていてもよい。部分的もしくは完全に飽和した環、または芳香族の環があってもよい。ヘテロシクリルは任意のヘテロ原子または炭素原子にて主構造に結合していてもよい。これにより安定化合物の形成が可能となる。そのような複素環基の例としては、アクリジニル、アゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンズインドリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンズイソキサジニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾピラニル、ベンゾテトラヒドロフラニル、ベンゾテトラヒドロチエニル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾキサジニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾチアゾリル、β−カルボリニル、カルバゾリル、クロマニル、クロモニル、シンノリニル、クマリニル、デカヒドロイソキノリニル、ジベンゾフラニル、ジヒドロベンズイソチアジニル、ジヒドロベンズイソオキサジニル、ジヒドロフリル、ジヒドロピラニル、ジオキソラニル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジオキソラニル、1,4−ジチアニル、フラノニル、フラニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、イミダゾチアゾリル、インダゾリル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、イソベンゾテトラヒドロフラニル、イソベンゾテトラヒドロチエニル、イソベンゾチエニル、イソクロマニル、イソクマリニル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリル、イソキサゾリジニル、イソキサゾリル、モルフォリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、オキサジアゾリル、オキサゾリジノニル、オキサゾリジニル、オキサゾロピリジニル、オキサゾリル、オキシラニル、ペリミジニル、フェナントリジニル、フェナトロリニル、フェナルサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、プテリジニル、プリニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリドピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、テトラゾリル、チアジアゾロピリミジニル、チアジアゾリル、チアモルフォリニル、チアゾリジニル、チアゾリル、チエニル、トリアジニル、トリアゾリル、および1,3,5−トリチアニルが含まれるが、これらに限定されない。ある実施の形態では、複素環はまた、本明細書中で説明したように1つ以上の置換基Zによって任意に置換されていてもよい。
【0029】
「ハロゲン」、「ハロゲン化合物」または「ハロ」との用語は、フッ素、塩素、臭素、および/またはヨウ素のことをいう。
【0030】
「任意に置換された」という用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルを含む基が、1つ以上、ある実施の形態では1つ、2つ、3つまたは4つの置換基Zにより置換されていてもよいことを意味することが意図されている。ここで各Zは、シアノ、ハロ、オキソ、ニトロ、C1〜6アルキル、ハロ−C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C6〜14アリール、C7〜14アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−C(NR)NR、−OR、−OC(O)R、−OC(O)OR、−OC(O)NR、−OC(=NR)NR、−OS(O)R、−OS(O)、−OS(O)NR、−OS(O)NR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRC(=NR)NR、−NRS(O)R、−NRS(O)、−NRS(O)NR、−NRS(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)、および−S(O)NRから構成される基から独立して選択される。R、R、R、およびRのそれぞれは、独立して水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C6〜14アリール、C7〜14アラルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリルである。またはRおよびRは、それらが結合した窒素原子とともにヘテロシクリルを形成する。
【0031】
「溶媒和物」という用語は、ここで提供される化合物またはその塩をいう。溶媒和物にはさらに、非共有結合である分子間力により結合した化学量論的または非化学量論的な量の溶媒が含まれる。溶媒が水である場合、溶媒和物は水和物である。
【0032】
本開示によると、「〜を含む」との用語は、包括的つまり非制限的であって、列挙されていない追加的な要素または方法のステップを排除するものではない。一方、「〜構成される」との用語は、特定されていない任意の要素、ステップまたは含有物を除外する。また、「〜から実質的に構成される」との用語は、本願発明の基本的特徴を実質的に変化させる任意の要素、ステップまたは含有物を除外する。
【0033】
実施の形態によっては、本明細書中で提供される本願発明の製剤は、少なくとも1つの脂質(好ましくはリン脂質)と、少なくとも1つの界面活性剤(好ましくは非イオン性界面活性剤)と、を含み、薬剤的に許容される溶媒(好ましくは水溶液で、好ましくは3.5〜9.0、好ましくは4〜7.5のpHを有する)に任意に懸濁されている。本願発明の製剤は、緩衝液、抗酸化物質、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、皮膚軟化剤、共溶媒、および/または増粘剤を任意に含んでもよい。実施の形態によっては、本願発明の製剤は、1つ以上の脂質(好ましくは1つ以上のリン脂質)の混合物を含む。実施の形態によっては、本願発明の製剤は、少なくとも1つの脂質(好ましくはリン脂質)と、少なくとも1つの界面活性剤(好ましくは非イオン性界面活性剤)と、薬剤的に許容できるキャリアと、任意的に緩衝液、抗酸化物質、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、皮膚軟化剤、共溶媒、および/または増粘剤と、から実質的に構成される。実施の形態によっては、本願発明の製剤は、少なくとも1つの脂質(好ましくはリン脂質)と、少なくとも1つの界面活性剤(好ましくは非イオン性界面活性剤)と、薬剤的に許容できるキャリアと、緩衝液、抗酸化物質、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、皮膚軟化剤、共溶媒、および増粘剤のうちの1つ以上とから構成される。
【0034】
(脂質)
本開示では、「脂質」は脂肪に似ているかそれと同等な特性を有する任意の物質である。脂質は一般に、伸長した無極性基(「鎖」:X)を有し、一般に水溶性で極性で親水性の部分である「頭部(head)」基(Y)も有し、式Iの基本構造を有する。
【0035】
【化1】

式中、nは0以上である。
【0036】
n=0の脂質を無極性脂質と呼び、n≧lの脂質を極性脂質と呼ぶ。この意味では、すべての両親媒性物質を脂質と呼ぶことができ、これらは本開示に含まれる。このような親媒性物質には、グリセリド、グリセロリン脂質、グリセロホスフィノ脂質、グリセロホスホノ脂質、硫脂質、スフィンゴ脂質、イソプレノイド脂質、ステロイドまたはステロールおよび炭水化物含有脂質が含まれるが、これらに限定されない。関連する脂質および脂質に関連する定義は、欧州特許公開第0475160Al号(たとえばp.4の1.8〜p.6の1.3を参照)および米国特許第6165500号(たとえば第6欄の1.10〜第7欄の1.58を参照)に説明されている。これらはその全体が参照により本明細書に援用される。
【0037】
リン脂質は、たとえば式IIの化合物である。
【0038】
【化2】

式中、RおよびRの両方がともに水素、OHまたはC−Cのアルキル基であることはできない。通常、これらは独立して、ほとんどの場合脂肪酸または脂肪アルコールから誘導された脂肪族鎖である。通常、Rは水素である。
【0039】
リン酸塩のOH−基は、基のイオン化の程度に応じてヒドロキシル基またはヒドロキシルアニオン(つまり水酸化物)の形態である。さらに、Rはプロトンまたは短鎖アルキル基(トリメチルアンモニウム基などのトリ−短鎖アルキルアンモニウム基、または2−トリメチルアンモニウムエチル基(コリニル)もしくは2−ジメチルアンモニウム短鎖アルキル基などのアミノ置換短鎖アルキル基により置換)であってもよい。
【0040】
スフィンゴリン脂質は、たとえば式IIBの化合物である。
【0041】
【化3】

式中、Rはアミド結合を介してスフィンゴシン(Sphingosine)の窒素に結合した脂肪酸である。Rは式IIで示したのと同様の意味を有する。
【0042】
脂質は式IIまたはIIBで示した物質であることが好ましい。式中、Rおよび/またはRは、アシルまたはアルキル、n−ヒドロキシアシルまたはn−ヒドロキシアルキルであるが、鎖のほぼ任意の位置に結合した1つ以上のメチル基により分枝していてもよい。メチル基は通常、鎖の端部近くに位置する(イソまたはアンテイソ)ことが多い。さらにR基およびR基は、飽和していてもよいし、不飽和(モノ−、ジ−またはポリ−不飽和)であってもよい。Rは水素である。Rは2−トリメチルアンモニウムエチル(後者はホスファチジルコリンの頭部基に相当する)、2−ジメチルアンモニウムエチル、2−メチルアンモニウムエチルまたは2−アミノエチル(ホスファチジルエタノールアミンの頭部基に相当する)である。天然に生成されるグリセロリン脂質を使用することを選択した場合、Rはまたプロトン(ホスファチジン酸を生じる)、セリン(ホスファチジルセリンを生じる)、グリセロール(ホスファチジルグリセロールを生じる)、イノシトール(ホスファチジルイノシトールを生じる)、またはアルキルアミン基(エチルアミンの場合、ホスファチジルエタノールアミンを生じる)であってもよい。または、脂質二重膜を形成可能な他の任意の極性の十分なリン酸塩エステルも、本願開示の製剤を製造するために、同様に考慮されてもよい。
【0043】
表1には、本開示のある実施の形態に従った好ましいリン脂質を示す。
【0044】
【表1】

【0045】
本開示に関連した好ましい脂質は、非荷電性で、安定し十分に水和した二重膜を形成する。ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、およびスフィンゴミエリンが、そのような脂質の最も際立った典型例である。それら脂質のいずれも表1に示した液相二重膜を形成する鎖を有しうる。ここでは脂質鎖は望ましくは無秩序状態にある。
【0046】
逆に負に荷電した(つまりアニオン性の)脂質もまた小胞状の脂質二重膜に取り込むことができる。そのような荷電した脂質の魅力的な例としてホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトールが挙げられ、それに準ずる例としてホスファチジン酸(およびそのアルキルエステル)またはホスファチジルセリンが挙げられる。荷電した脂質のみから小胞を製造することは、電気的に中立な二重膜成分とともに小胞を使用することに比べてあまり評価されないことを、当業者であれば誰でも理解するであろう。荷電した脂質を用いる場合、緩衝液の組成および/またはpHのケア(care)は、脂質の頭部基のイオン化の所望の程度および/または反対に荷電した薬剤と脂質分子との間の静電相互作用の所望の程度を確保するために選択されなければならない。さらに、中性の脂質に関して、荷電した二重膜脂質成分は原理的には表1に掲載した任意の鎖を有することができる。しかし、脂質鎖の流動性の役割を増大させる小胞の適応性、および液相中の脂質が互いに混合するためのよりよい性能のために、液相脂質二重膜を形成する鎖が明らかに好まれる。
【0047】
脂質の脂肪酸−または脂肪アルコール−由来の鎖は、通常は以下の表2〜4に示す基本的な脂肪族鎖のタイプから選択される。
【0048】
【表2】

【0049】
【表3】

【0050】
【表4】

【0051】
二重結合の他の組み合わせや位置も同様に可能である。
【0052】
好適な脂肪残基はさらに、分枝していてもよい。たとえば、脂肪酸鎖のイソ位またはアンテイソ位のメチル基を含んでいてもよい。または10−R−メチルオクタデカン酸もしくはツベルクロステアリン鎖のように、鎖の中央近くにメチル基を含んでいてもよい。イソプレノイドもまた、分枝した脂肪酸の中では比較的重要である。イソプレノイドの多くは、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデセ−トランス−2−エノ−l−オール、つまりクロロフィルの脂肪族アルコール部分から誘導される。例として5,9,13,17−テトラメチルオクタデカン酸、特に3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカン酸(フィタン酸)および2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン酸(プリスタン酸)が含まれる。4,8,12−トリメチルトリデカン酸の良好な供給源は海洋生物である。脂肪残基上における二重結合と側鎖の組み合わせもまた可能である。
【0053】
または、適切な脂肪残基は1つまたは少数のオキシ基または環状基を、特に中央または鎖の端部側に有してもよい。後者のうち最も有名なのは、シクロプロパン(およびシクロプロペンのこともある)環を含む脂環式の脂肪酸である。しかし、シクロヘキシル環およびシクロヘプチル環もまた本開示の目的に対して有用である可能性がある。2−(D)−ヒドロキシ脂肪酸は脂環式脂肪酸よりもさらに遍在しており、スフィンゴ脂質の構成成分としても重要である。15−ヒドロキシ−ヘキサデカン酸および17−ヒドロキシ−オクタデカン酸、そしておそらく9−ヒドロキシ−オクタデカ−トランス−10、トランス−12−ジエン(ジモルフェコール)および13−ヒドロキシ−オクタデカ−シス−9、トランス−ll−ジエン(コリオール)酸もまた興味深い。ほぼ間違いなく、現在医薬品に使用されている最も有名なヒドロキシル脂肪酸は、最大90%のヒマシ油を含み、水素化された状態で使用されることも多いリシノール酸、(D−(−)12−ヒドロキシ−オクタデカ−シス−9−エン酸であろう。エポキシ−、メトキシ−、およびフラノイド−脂肪酸は、本開示の文脈では非常に限られた実用的な関心にすぎない。
【0054】
一般に、不飽和化、分枝化または脂肪酸の他の任意の誘導体化は、本開示の目的に最も適している。そのような修飾は、脂肪酸鎖の中央または端部においてなされる。シス位の不飽和脂肪酸はまた、トランス位の不飽和脂肪酸よりもより好ましい。また、二重結合の少ない脂質基は二重結合の多い脂質基よりも好ましい。後者の酸化感受性の高さが理由である。さらに、一般に対称な鎖を有する脂質が非対称な鎖を有する脂質よりもより適している。
【0055】
式IIの好適な脂質は、たとえば従来はレシチンと呼ばれていた天然のホスファチジルコリンである。ホスファチジルコリンは、卵(パルミチン酸基(C16:1)およびオレイン酸基(C18:1)に富む。しかしステアリン酸基(C18:0)、パルミトレイン酸基(C16:1)、リノレン酸基(C18:2)、およびアラキドン酸基(C20:4)も含む)、大豆(C18の不飽和鎖に富む。しかし他の少数の成分の中には数種のパルミチン酸基も含む)、ココナツ(飽和鎖に富む)、オリーブ(モノ不飽和鎖に富む)、サフラン(ベニバナ)およびヒマワリ(n−6リノール酸に富む)、アマニ(n−3リノレン酸に富む)、クジラの脂質(モノ不飽和n−3鎖に富む)、プリムローズつまりサクラソウ(n−3鎖に富む)から得ることができる。好ましい天然のホスファチジルエタノールアミン(従来はセファリンと呼ばれていた)は、卵または大豆から得られることが多い。好ましい生物由来のスフィンゴミエリンは、通常は卵または脳組織から調整される。好ましいホスファチジルセリンもまた通常は脳物質から得られる。一方、ホスファチジルグリセロールは優先的に大腸菌などの細菌から抽出されるか、またはホスホリパーゼDを用いて天然のホスファチジルコリンから開始するトランスホスファチジル化の手法により調整される。好適に使用されるホスファチジルイノシトールは、市販の大豆リン脂質またはウシの肝臓抽出物から単離される。好ましいホスファチジン酸は上述した任意の供給源から抽出されるか、またはホスホリパーゼDを用いて適切なホスファチジルコリンから調整される。
【0056】
さらに、生成されるESAが確実に流体脂質二重膜を含むように鎖が選択されなければいけないとの条件の下、12〜30個の炭素原子、好ましくは14〜22個の炭素原子、さらにより好ましくは16〜20個の炭素原子とともに前の段落で定義したように、合成ホスファチジルコリン(式IIのRは2−トリメチルアンモニウムエチルに相当する)ならびにRおよびRは脂肪族鎖である。これは通常、比較的短い飽和鎖および比較的長い不飽和鎖を使用することを意味する。完全に飽和した鎖あたり10〜20個の炭素原子、好ましくは10〜14個の炭素原子、不飽和鎖あたり16〜20個の炭素原子とともに前の段落で定義したように、合成スフィンゴミエリン(式IIBのRは2−トリメチルアンモニウムエチルに相当する)およびRは脂肪族鎖である。
【0057】
合成ホスファチジルエタノールアミン(Rは2−アミノエチルである)、合成ホスファチジン酸(Rはプロトンである)またはそのエステル(Rはたとえばメチルまたはエチルなどの短鎖アルキルに相当する)、合成ホスファチジルセリン(RはL−またはD−セリンである)、または合成ホスファチジル(ポリ)アルコール、たとえばホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール(RはL−またはD−グリセロールである)が脂質として好ましい。この場合、RおよびRは同一またはタイプや長さが適度に異なる、特に本明細書中で既に掲載した対応する表中に挙げた脂肪残基である。さらに、Rはアルケニルをあらわしうる。Rはヒドロキシアルキル基、たとえばテトラデシルヒドロキシまたはヘキサデシルヒドロキシである。たとえばジテトラデシルまたはジヘキサデシルホスファチジルコリンまたはエタノールアミンでは、Rがアルケニル、Rがヒドロキシアシル、たとえばプラズマロゲン(Rトリメチルアンモニウムエチル)をあらわしうる。または、Rがアシル、たとえばラウリル、ミリストイルまたはパルミトイルをあらわし、Rがヒドロキシ、たとえば天然もしくは合成リゾホスファチジルコリンまたはリゾホスファチジルグリセロールまたはリゾホスファチジルエタノールアミンにおいて、たとえば1−ミリストイルまたは1−パルミトイルリゾホスファチジルコリンまたは−ホスファチジルエタノールアミンをあらわしうる。Rは水素を表すことが多い。
【0058】
式IIBの脂質もまた、本開示という意味では適切な脂質である。式IIBでは、n=1であり、Rはアルケニル基であり、Rはアシルアミド基であり、Rは水素であり、Rは2−トリメチルアンモニウムエチル(コリン基)である。このような脂質はスフィンゴミエリンという名前で知られている。
【0059】
好適な脂質はさらには、リゾホスファチジルコリン類似物質(analog)、たとえば1−ラウロイル−l,3−ジヒドロキシプロパン−3−ホスホリルコリン、モノグリセリド、たとえばモノオレインもしくはモノミリスチン、セレブロシド、セラミドポリヘキソシド、スルファチド、スフィンゴプラズマロゲン、ガングリオシドまたはグリセリド(自由なまたはエステル化されたホスホリルまたはホスホノまたはホスフィノ基を第3位に有さない)である。そのようなグリセリドの例は、任意のアシルもしくはアルケニル基を有するジアシルグリセリドまたは1−アルケニル−l−ヒドロキシ−2−アシルグリセリドである。ここで3−ヒドロキシ基は、炭水化物基の1つ、つまりたとえばモノガラクトシルグリセリンなどのガラクトシル基によってエーテル化されている。
【0060】
所望の頭部または鎖基の特性を有する脂質は、天然前駆体または合成前駆体から、生化学的な方法、たとえばホスホリパーゼ(ホスホリパーゼAl、A2、B、C、特に、Dなど)、デサチュラーゼ、エロンゲース、アシルトランスフェラーゼなどによっても形成可能である。
【0061】
さらに、適切な脂質は、任意の脂質であって、生体膜に含まれ、クロロホルムなどの無極性有機溶媒を用いて抽出可能である。既述した脂質に加えて、そのような脂質には、たとえばストラジオールなどのステロイド、またはコレステロール、β−シトステロール、デスモステロール、7−ケト−コレステロール、β−コレスタノールなどのステロール、レチノイドなどの脂溶性のビタミン、ビタミンA1もしくはA2、ビタミンEなどのビタミン、ビタミンK1もしくはK2などのビタミンK、またはビタミンDlもしくはD3なども含まれる。
【0062】
より水溶性の低い両親媒性の化合物には、(好ましくは)ミリストオレオイル、パルミトオレオイル、ペトロセリニル、ペトロセライジル(petroselaidyl)、オレオイル、エライジル、シス−もしくはトランス−バクセノイル、リノリル、リノレニル、リノレイジル(linolaidyl)、オクタデカテトラエノイル、ゴンドイル(gondoyl)、エイコサエノイル、エイコサジエノイル、エイコサトリエノイル、アラキドイル、シス−もしくはトランス−ドコサエノイル、ドコサジエノイル、ドコサトリエノイル、ドコサテトラエノイル、ラウロイル、トリデカノイル、ミリストイル、ペンタデカノイル、パルミトイル、ヘプタデカノイル、ステアロイルまたはノナデカノイル、グリセロリン脂質などの合成脂質、または分枝鎖を有する対応する誘導体または対応するジアルキルもしくはスフィンゴシン誘導体、糖脂質または他のジアシルもしくはジアルキル脂質が含まれる。
【0063】
より水溶性の高い両親媒性の化合物は、より水溶性の低い上記の化合物から誘導されることが多い。また溶解性を増大させるために、これらの化合物は、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイルもしくはウンデカノイル置換基もしくは選択された互いに独立したいくつかの置換基、または溶解性を向上させるための異なる材料と、置換および/または複合化および/または結合される。
【0064】
さらに適切な脂質は、ジアシル−もしくはジアルキル−グリセロホスホエタ−ノルアミドアゾポリエトキシレン誘導体、ジデカノイルホスファチジルコリン、またはジアシルホスホオリゴマルトビオンアミドである。
【0065】
ある実施の形態では、製剤中の脂質の量は、質量で約1%〜約12%、約1%〜約10%、約1%〜約4%、約4%〜約7%または約7%〜約10%である。特定の実施の形態では、脂質はリン脂質である。別の特定の実施の形態では、リン脂質はホスファチジルコリンである。
【0066】
実施の形態によっては、製剤中の脂質はアルキル−リゾリン脂質を含まない。実施の形態によっては、製剤中の脂質はポリエノイル(eneyl)ホスファチジルコリンを含まない。
【0067】
(界面活性剤)
「界面活性剤」との用語は通常の意味を有する。関連する界面活性剤のリストおよび界面活性剤関連の定義は欧州特許出願第0475160Al号(たとえばp.6の1.5〜p.14の1.17を参照)および米国特許第6165500号(たとえば第7欄の1.60〜第19欄の1.64を参照)において提供される。各文献は、参照によりその全体が本願明細書に援用される。また、工業界面活性剤のハンドブックつまり米国薬局方や欧州薬局方(Pharm.Eu)などの適切な界面活性剤または医薬品のハンドブックにおいても提供される。実施の形態によっては、界面活性剤は米国特許出願公表第2002/0012680Al号(2002年1月31日発行)の表1〜18に記載されたものである。この開示は、参照によりその全体が本願明細書に援用される。したがって以下のリストは、単に本特許出願に関連して特に一般的または有用ないくつかの界面活性剤のクラスを選択したものを提供するだけであり、決して完全または排他的なリストではない。本願開示に従って使用される好適な界面活性剤は、12を超えるHLBを有する界面活性剤を含む。本リストは、イオン化した長鎖脂肪酸または長鎖脂肪アルコール、長鎖脂肪性アンモニウム塩、たとえばアルキル−またはアルケノイル−トリメチル−、−ジメチル−および−メチル−アンモニウム塩、アルキル−またはアルケノイル−硫酸塩、長脂肪鎖ジメチル−アミンオキシド(aminoxides)、たとえばアルキル−またはアルケノイル−ジメチル−アミンオキシド、長脂肪鎖、たとえばアルカノイル、ジメチル−アミンオキシドおよび特にドデシルジメチル−アミンオキシド、長脂肪鎖、たとえばアルキル−N−メチルグルカミド−およびアルカノイル−N−メチルグルカミド、たとえばMEGA−8、MEGA−9およびMEGA−10、N−長脂肪鎖−N,N−ジメチルグリシン、たとえばN−アルキル−N,N−ジメチルグリシン、3−(長脂肪鎖−ジメチルアンモニオ)−アルカン−スルホン酸塩、たとえば3−(アシル(acyi)ジメチルアンモニオ)−アルカンスルホン酸塩、スルホコハク酸塩の長脂肪鎖誘導体、たとえばビス(2−エチルアルキル)スルホコハク酸塩、長脂肪鎖−スルホベタイン、たとえばアシル−スルホベタイン、長脂肪鎖ベタイン、たとえばEMPIGEN BBまたはZWITTERGENT−3−16、−3−14、−3−12、−3−10、もしくは−3−8、またはポリエチレン−グリコール−アシルフェニルエーテル、特にノナエチレン−グリコール−オクチル−フェニルエーテル、ポリエチレン−長脂肪鎖−エーテル、特にポリエチレン−アシルエーテル、たとえばノナエチレン−デシルエーテル、ノナエチレン−ドデシルエーテルもしくはオクタエチレン−ドデシルエーテル、ポリエチレングリコール−イソアシルエーテル、たとえばオクタエチレングリコール−イソトリデシルエーテル、ポリエチレングリコール−ソルビタン−長脂肪鎖エステル、たとえばポリエチレングリコール−ソルビタン−アシルエステルおよび特にポリオキシエチレン−モノラウリン酸塩(たとえばポリソルベート20またはTween20)、ポリオキシエチレン−ソルビタン−モノオレエート(たとえばポリソルベート80またはTween80)、ポリオキシエチレン−ソルビタン−モノラウロリレート(lauroleylate)、ポリオキシエチレン−ソルビタン−モノペトロセリナート、ポリオキシエチレン−ソルビタン−モノエライデート(elaidate)、ポリオキシエチレン−ソルビタン−ミリストオレイレート(oleylate)、ポリオキシエチレン−ソルビタン−パルミトレイニレート(palmitoleinylate)、ポリオキシエチレン−ソルビタン−p−エトローズリニレート(etroselinylate)、ポリヒドロキシエチレン−長脂肪鎖エーテル、たとえばポリヒドロキシエチレン−アシルエーテル、たとえばポリヒドロキシエチレン−ラウリルエーテル、ポリヒドロキシエチレン−ミリストイルエーテル、ポリヒドロキシエチレン−セチルスト(cetylst)−アーリル(earyl)、ポリヒドロキシエチレン−パルミチルエーテル、ポリヒドロキシエチレン−オレオイルエーテル、ポリヒドロキシエチレン−パルミトオレオイルエーテル、ポリヒドロキシエチレン−リノ−レイル、ポリヒドロキシエチレン−4、もしくは6、もしくは8、もしくは10、もしくは12−ラウリル、ミリストイル、パルミトイル、パルミトレイル、オレオイルまたはリノエイル(linoeyl)エーテル(Brij系列)、または対応するエステルにおいて、ポリヒドロキシエチレン−ラウリン酸塩、−ミリステート、−パルミテート、−ステアリン酸塩もしくは−オレイン酸塩、特にポリヒドロキシエチレン−8−ステアリン酸塩(Myrj45)およびポリヒドロキシエチレン−8−オレイン酸塩、ポリエトキシ化されたヒマシ油40(クレモフォールEL)、ソルビタン−モノ長脂肪鎖、たとえばアルキレート(ArlacelまたはSpan系列)、特にソルビタン−モノラウリン酸塩(Arlacel20、Span20)として、長脂肪鎖、たとえばアシル−N−メチルグルカミド、アルカノイル−N−メチルグルカミド、特にデカノイル−N−メチルグルカミド、ドデカノイル−N−メチルグルカミド、長脂肪鎖硫酸塩、たとえばアルキル−硫酸塩、アルキル硫酸塩、たとえばラウリル−硫酸塩(SDS)、オレオイル−硫酸塩;長脂肪鎖チオグルコシド(アルキルチオグルコシドなどを含む。特にヘプチル−、オクチル−およびノニル−β−D−チオグルコピラノシド);様々な炭水化物の長脂肪鎖誘導体(ペントース、ヘキソースおよび二糖類などを含む。特にアルキル−グルコシドおよびマルトシド(ヘキシル−、ヘプチル−、クチル−、ノニル−およびデシル−β−D−グルコピラノシドまたはD−マルトピラノシドなど));さらには塩、特にコール酸塩、デオキシコール酸塩、グリココール酸塩、グリコデオキシコール酸塩、タウロデオキシコール酸塩、タウロコール酸塩、脂肪酸塩などのナトリウム塩、特にオレイン酸塩、エライダート(elaidate)、リノール酸塩、ラウリン酸塩、またはミリステート(最も多くの場合ナトリウム状である)、リゾリン脂質、n−オクタデシレン−グリセロホスファチジン酸、オクタデシレン−ホスホリルグリセロール、オクタデシレン−ホスホリルセリン、n−長脂肪鎖−グリセロ−ホスファチジン酸、たとえばn−アシル−グリセロ−ホスファチジン酸、特にラウリルグリセロ−ホスファチジン酸、オレオイル−グリセロ−ホスファチジン酸、n−長脂肪鎖−ホスホリルグリセロール、たとえばn−アシル−ホスホリルグリセロール、特にラウリル−、ミリストイル−、オレオイル−もしくはパルミトエロイル(palmitoeloyl)−ホスホリルグリセロール、n−長脂肪鎖−ホスホリルセリン、たとえばn−アシル−ホスホリルセリン、特にラウリル−、ミリストイル−、オレオイル−またはパルミトエロイル−ホスホリルセリン、n−テトラデシル−グリセロ−ホスファチジン酸、n−テトラデシル−ホスホリルグリセロール、n−テトラデシル−ホスホリルセリン、対応するエライドイル(elaidoyl)−、バクセニル(vaccenyl)−リゾリン脂質、対応する短鎖リン脂質、同様に全ての表面活性性のポリペプチドおよび膜不安定化ポリペプチドをも含む。界面活性剤鎖は、液体状態となるかまたはキャリア凝集体中の液体−鎖状態に少なくとも適合するように通常選択される。
【0068】
表5には、本開示のある実施の形態に従った好ましい界面活性剤が掲載されている。
【0069】
【表5−1】

【0070】
【表5−2】

【0071】
ある実施の形態では、界面活性剤は非イオン性界面活性剤である。界面活性剤は、製剤中に質量で約1%〜約10%、約1%〜約4%、約4%〜約7%または約7%〜約10%存在していてもよい。実施の形態によっては、製剤中の界面活性剤の量は約0.2%〜約0.5%である。ある実施の形態では、非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート界面活性剤)、ポリヒドロキシエチレンステアリン酸塩、またはポリヒドロキシエチレンラウリルエーテル(Brij界面活性剤)から構成される基から選択される。特定の実施の形態では、界面活性剤はポリオキシエチレン−ソルビタン−モノオレエート(たとえばポリソルベート80またはTween80)である。ある実施の形態では、ポリソルベートは炭素原子数が12〜20の任意の鎖を有しうる。ある実施の形態では、ポリソルベートは製剤中で液体であって、1つ以上の二重結合、分枝基、またはシクロ基を有してもよい。
【0072】
(製剤)
実施の形態によっては、本願発明の製剤は1つだけの脂質と1つだけの界面活性剤とを含む。他の実施の形態では、本願発明の製剤は1つ以上の脂質と1つだけの界面活性剤、たとえば2、3、4、またはそれ以上の脂質と1つの界面活性剤とを含む。他の実施の形態では、本願発明の製剤は1つだけの脂質と1つ以上の界面活性剤、たとえば2、3、4、またはそれ以上の界面活性剤と1つの脂質とを含む。他の実施の形態では、本願発明の製剤は1つ以上の脂質と1つ以上の界面活性剤、たとえば2、3、4、またはそれ以上の脂質と2、3、4、またはそれ以上の界面活性剤とを含む。
【0073】
本願発明の製剤では、脂質と界面活性剤との比には幅があってもよい。この比はモル(脂質のモル数/界面活性剤のモル数)により表されてもよい。製剤中の界面活性剤に対する脂質のモル比は、約1:3〜約30:1、約1:2〜約30:1、約1:1〜約30:1、約5:1〜約30:1、約10:1〜約30:1、約15:1〜約30:1、または約20:1〜約30:1であってもよい。ある実施の形態では、本願発明の製剤中における界面活性剤に対する脂質のモル比は、約1:2〜約10:1であってもよい。ある実施の形態では、この比は約1:1〜約2:1、約2:1〜約3:1、約3:1〜約4:1、約4:1〜約5:1、または約5:1〜約10:1であってもよい。ある実施の形態では、この比は約10:1〜約30:1、約10:1〜約20:1、約10:1〜約25:1、または約20:1〜約25:1であってもよい。特定の実施の形態では、界面活性剤に対する脂質の比は、約1.0:1.0、約1.25:1.0、約1.5/1.0、約1.75/1.0、約2.0/1.0、約2.5/1.0、約3.0/1.0、または約4.0/1.0である。
【0074】
本願発明の製剤はまた、脂質と界面活性剤を合わせた成分の全量(TA)がさまざまであってもよい。全量(TA)は全組成に対する重量パーセントの観点で規定されてもよい。ある実施の形態では、TAは約1%〜約40%、約5%〜約30%、約7.5%〜約15%、約5%〜約10%、約10%〜約20%または約20%〜約30%である。特定の実施の形態では、TAは8%、9%、10%、15%または20%である。
【0075】
本願発明の製剤に関する脂質の全量および脂質と界面活性剤との比率(モル/モル)に対する選択された範囲を、以下の表6に示す。
【0076】
【表6】

【0077】
本願発明の製剤は、痛み、炎症または骨関節炎、より具体的には深部組織の痛み、たとえば骨関節炎または関節痛もしくは筋肉痛から生じる深部組織の痛みの治療用に承認された薬剤的に活性のある薬剤を含まない。ある実施の形態では、本願発明の製剤はNSAIDを含まない。ある実施の形態では、本願発明の製剤はオピオイドを含まない。ある実施の形態では、本願発明の製剤はCOX−2阻害剤を含まない。ある実施の形態では、本願発明の製剤は任意の鎮痛剤を含まない。たとえば製剤は、クロロブタノール、ケタミン、オキセタカイン、プロパニジドおよびチアミラール、アミノフェノール誘導体、アミノフェナゾール誘導体、アントラニル酸−およびアリールプロピオン酸誘導体、アザプロパゾン、ブマジゾン、クロロキン−およびコデイン誘導体、ジクロフェナック、フェンタニル、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、メタドン系物質(substances)、モラゾン、モルヒネおよびその誘導体、ニフェナゾン、ニフルム酸、ペンタゾシン、ペチジン、フェナゾピリジン、フェニルブタゾン誘導体(3,5ピラゾリジンディオンなど)、フェナゾン、ピロキシカム、プロポキシフェン、プロピフェナゾン、ピラゾール−およびフェナゾン誘導体(アミノフェナゾン、メタミゾール、モノフェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾンまたはフェナゾンサリチレート)、サリチル酸誘導体、スルファサラジン、チリジン;アセチルサリチル酸、エチルモルヒネ、アルクロフェナック、アルファプロジン、アミノフェナゾン、アニレリジン、アザプロパゾン、ベンフォチアミン、ベノリラート、ベンジダミン、ケトベミドン、カルバミン酸クロルフェネシン、クロロフェノキサジン、コデイン、デキストロモラミド、デキストロ−プロポキシフェン、エトヘプタジン、フェンタニル、フェニラミドール、フルスルチアミン、マレイン酸フルピルチン、グラフェニン、ヒドロモルフォン、ラクチルフェネチジン、レボルファノール、メフェナム酸、メプタジノール、メタドン、モフェブタゾン、ナルブフメ(nalbufme)、ノルアミドピルビニウム(pyrinium)のナトリウム塩−メタンスルホン酸塩、ネホパム、ノルメタドン、オキシコドン、パラセタモル、ペンタゾシン、ペチジン、フェナセチン、フェナゾシン、フェノペリジン、フォルコジン、ピペリロン、ピリトラミド、プロカイン、プロピフェナゾン、サリチルアミド、テバコン、チエモニウム−オキシド、またはトラマドンを含まない。
【0078】
本願発明の製剤は、任意に1つ以上の以下の含有物、つまり共溶媒、キレート剤、緩衝液、抗酸化物質、防腐剤、殺菌剤、皮膚軟化剤、保湿剤、潤滑剤、および増粘剤を含んでもよい。好ましい量の任意成分を表7に示す。
【0079】
本願発明の製剤は、水溶液のpHをpH3.5〜pH9、pH4〜pH7.5、またはpH4〜pH6.5の範囲に調整するために緩衝液を含んでもよい。緩衝液の例としては酢酸緩衝液、乳酸緩衝液、リン酸塩緩衝液、およびプロピオン酸緩衝液が含まれるが、これらには限られない。
【0080】
本願発明の製剤は通常、水媒体中に形成されている。本製剤は低級アルコールなどの共溶媒とともに形成されていてもよいし、されていなくてもよい。
【0081】
医薬品製剤中の細菌数を減らすために、通常「殺菌剤」または「抗菌剤」試薬が添加される。殺菌剤の例には、エチルおよびイソプロピルアルコール、クロロブタノール(chlorbutanol)、ベンジルアルコール、クロロベンジルアルコール、ジクロベンジルアルコール、ヘキサクロロフェン;クレゾール、4−クロロ−m−クレゾール、p−クロロ−m−キシレノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、ポビドン−ヨウ素;パラベン(特にメチル−、チル−、プロピル−、またはブチル−パラベン、ベンジルパラベンなどのアルキル−パラベン)などのフェノール化合物;ソルビン酸、安息香酸およびそれらの塩などの酸;アルコニウム(alkonium)塩(たとえば臭化物,ベンザルコニウム塩)、塩化物または臭化物、セトリモニウム塩(たとえば臭化物)、フェノアルケシニウム塩(たとえばフェノドデシニウム臭化物)、セチルピリジニウム塩化物および他の塩などの第4級アンモニウム化合物;さらには水銀化合物(たとえば酢酸フェニル水銀、ホウ酸塩、または硝酸塩、チオマーサル、クロルヘキシジンまたはそのコン酸塩)、または抗生物質としての活性を有する生物由来の任意の化合物、またはそれらの任意の適切な混合物を含む短鎖アルコールが挙げられる。
【0082】
「抗酸化物質」の例としては、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)およびジ−tert−ブチルフェノール(LY178002、LY256548、HWA−131、BF−389、CI−986、PD−127443、E−5119、BI−L−239XXなど)、第3級ブチルハイドロキノン(TBHQ)、プロピルガラート(PG)、1−O−ヘキシル−2,3,5−トリメチルハイドロキノン(HTHQ);芳香族アミン類(ジフェニルアミン、p−アルキルチオ−o−アニシジン、エチレンジアミン誘導体、カルバゾール、テトラヒドロインデノインドール);フェノール類およびフェノール酸類(グアイアコール、ハイドロキノン、バニリン、没食子酸およびそれらのエステル類、プロトカテク酸、キナ酸、シリンガ酸、エラグ酸、サリチル酸、ノルジヒドログアイヤレチン酸(NDGA)、オイゲノール);トコフェロール類(トコフェロール類(α,β,γ,δ)および酢酸トコフェロール(たとえば−酢酸塩、−ラウリン酸塩、ミリステート、−パルミテート、−オレイン酸塩、−リノール酸塩など、または他の任意の適切なトコフェリル−リポ酸塩)などのそれらの誘導体を含む)およびトコフェリル−POE−コハク酸エステル;トロロクスおよび対応するアミドおよびチオカルボキサミド類似体;アスコルビン酸およびその塩、イソアスコルビン酸、(2または3または6)−o−アルキルアスコルビン酸、アスコルビン酸エステル(たとえば6−o−ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル−、オレオイル、またはリンオレオイル−L−アスコルビン酸など)が挙げられる。選択的に酸化された化合物(ナトリウム重亜硫酸塩、ナトリウムメタ重亜硫酸塩、チオ尿素など);キレート剤(EDTA、GDTA、デスフェラル(desferral)など);混合型の(miscellaneous)内在性防御システム(トランスフェリン、ラクトフェリン、フェリチン、セルロプラスミン(cearuloplasmin)、ハプトグロビン、ヘモペキシン、アルブミン、グルコース、ユビキノール−10など);酵素型抗酸化物質(β−カロチン、ビリルビン、尿酸などのカタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼおよびより単純な分子を含み、類似の活性を有するスーパーオキシドジスムターゼおよび金属錯体);フラボノイド類(フラボン、フラボノール、フラボノン、フラバノナル、シャコンヌ(chacones)、アントシアニン)、N−アセチルシステイン、メスナ、グルタチオン、チオヒスチジン誘導体、トリアゾール;タンニン、桂皮酸、ヒドロキシ桂皮(cinnamatic)酸およびそれらのエステル類(クマル酸およびエステル、コーヒー酸およびそれらのエステル、フェルラ酸、(イソ−)クロロゲン酸、シナピン酸);(たとえばクローブ、シナモン、セージ、ローズマリー、メース、オレガノ、オールスパイス、ナツメグより得られる)香辛料抽出物;カルノシン酸、カルノソール、カルソール酸(carsolic acid);ロスマリン酸、ローズマリー(rosmari)ジフェノール、ゲンチジン酸、フェルラ酸;アベナンスラマイド1および2などのエンバク粉抽出物;チオエーテル、ジチオエーテル、スルホキシド、テトラルキルチウラム(tetralkylthiuram)ジスルフィド;フィチン酸、ステロイド誘導体(たとえばU74006F);トリプトファン代謝物(たとえば3−ヒドロキシキヌレニン、3−ヒドロキシアントラニル酸)、およびオルガノカルコゲニドもまた有用である。
【0083】
「増粘剤」は、医薬品製剤の粘度を上げるために使用される。増粘剤は、部分的にエーテル化されたセルロース誘導体などの薬剤的に許容される親水性のポリマーから選択されてもよい。部分的にエーテル化されたセルロース誘導体には、カルボキシメチル−、ヒドロキシエチル−、ヒドロキシプロピル−、ヒドロキシプロピルメチル−またはメチルセルロース;ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ(ヒドロキシエチル)−、ポリ(ヒドロキシプロピル)−、ポリ(ヒドロキシプロピルメチル)メタクリレート、ポリアクリロニトリル、メタリル−スルホン酸塩、ポリエチレン、ポリオキシエチレン、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール−ラクチド、ポリエチレングリコール−ジアクリレート、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ(プロピルメタクリルアミド)、ポリ(プロピレンフマル酸−コ−エチレングリコール)、ポロキサマ、ポリアスパルアミド(aspartamide)、(ヒドラジン架橋)ヒアルロン酸,シリコーン;アルギン酸塩、カラギナン、グアーガム、ゼラチン、トラガカント、(アミド化)ペクチン、キサンタン、キトサンコラーゲン、アガロースを含む完全合成された親水性のポリマーを含む天然ガム;混合物およびさらなる誘導体またはこれらのコポリマーおよび/または他の薬剤的もしくは少なくとも生物学的に許容されるポリマーが含まれる。
【0084】
本願発明の製剤はまた、極性の液体培地を含んでもよい。本願発明の製剤は水性溶媒にて投与されてもよい。本願発明の製剤は溶液、懸濁液、乳濁液、クリーム、ローション、軟膏、ゲル、スプレー、フィルム形成液またはラッカーの形態であってもよい。
【0085】
実施の形態によっては、本願発明は上述したように、たとえば骨関節炎または他の関節痛もしくは筋肉痛による深部組織の痛みなどの炎症もしくは骨関節炎の痛みを治療するための医薬組成物を調合するための小胞状の製剤の使用に関する。実施の形態によっては、本願発明は少なくとも1つのリン脂質および1つの非イオン性界面活性剤を含み、痛み、炎症もしくは骨関節炎または他の関節痛もしくは筋肉痛を治療するための小胞状の製剤または医薬組成物に関する。この場合、本製剤つまり医薬組成物は皮下輸送または局所輸送用に形成される。
【0086】
表7には本製剤に好ましい添加剤を掲載する。
【0087】
【表7】

【0088】
(小胞状の製剤)
あらゆる作用機構またはあらゆる理論に限定されるわけではないが、本願発明の製剤は、適応性、変形性、または透過性を特徴とする小胞またはESAを形成してもよい。
【0089】
「許容表面湾曲率(curvature)」に影響を及ぼす小胞または凝集体の「適応性」との用語は、ある小胞または凝集体が形状、伸張比および表面と体積の比などの特性を容易に変化させる能力として定義される。本願発明の小胞は、孔を通過することにより生じる異方性の応力に対して凝集体の形状および特性を調整する能力によって特徴づけられてもよい。十分な適応性とは、小胞または凝集体が大規模な分裂を伴うことなく、圧力により生じた力などの異なる一方向の力または応力に耐えることができることを意味する。十分な適応性は「安定な」凝集体を規定する。凝集体がこの条件を満たす障壁を通過した場合、「適応性」および(形状の)「変形性」、加えて「浸透性」との用語は、実質的に同義である。本願発明の文脈で用いた「障壁(barrier)」は、(たとえば欧州特許第0475160号および国際特許出願第98/17255号に記載されているように)通過するものを伸長させる(through−extending)狭い孔を有する物体である。そのような狭い孔は、ESAが孔を通って浸透する前に(球状であるとみなされる)ESAの半径よりも少なくとも25%小さい半径を有する。
【0090】
孔に関連して使用される「狭い」との用語は、孔を通過する能力に関して試験される物体の半径よりも孔の半径が著しく(通常は少なくとも25%)狭いことを意味する。通常、孔が小さいほど必要な相違は大きいことが必要である。したがって25%の限度は直径が150nmを超える場合には非常に適切である。一方、より小さな径、たとえば直径が50nm未満の場合には100%を超える相違がより適切である。20nm程度の直径の場合、少なくとも200%の凝集体の直径の相違が必要であることが多い。
【0091】
障壁に関連して使用される「半透過性の」との用語は、溶液はトランスバリア(transbarrier)の隙間を通過できるが、非適応性の凝集体(「狭い」孔に適用される上述の定義に対して十分大きい)は通過できないことを意味する。ゲルのラメラ(lamellar)層中の任意の一般的なホスファチジルコリンから、または生物由来の任意のホスファチジルコリン/コレステロールの1:1混合物(モル/モル)から、または同等に大きなオイルの液滴から作られる従来の脂質小胞(リポソーム)は、そのような非適応性の凝集体に対する3つの例である。すべて特定の相対直径を有する。
【0092】
「安定な」との用語は、試験された凝集体が自然に、または輸送に関連する機械的な応力の下で(たとえば半透過性の障壁を通過中に)許容されないほど直径を変えないことを意味する。これは薬剤的に許容できる程度のみに対して用いられることが最も多い。通常は20〜40%の変化が許容できるとみなされる。つまり、凝集体の直径を半分または2倍にすることがボーダーラインである。直径のより大きな変化は通常は許容されない。または、非常に便利なことに、孔の通過により生じる凝集体の直径の変化が系の安定性を評価するために使用される。次に、変更すべきところは変更して、同じ基準が「狭い」孔に関して適用される。凝集体の直径の変化に関して正確な値を得るために、流束(flux)/渦(vortex)効果に対する修正が必要となってもよい。これらの手順がセヴらの出版物であるBiochim.Biophys.Acta(2002年)第1564巻第21〜30頁にさらに詳細に説明されている。
【0093】
したがって、混合された非常に変形しやすい脂質凝集体が半透過性の障壁の狭い孔を非破壊的に通過することは、凝集体の高い適応性に特徴的である。孔の半径が凝集体の平均半径よりも2倍小さければ、分裂することなく障壁を通過するために、凝集体は形状および表面と体積の比を少なくとも100%変えなければならない。簡易で可逆的な凝集体の形状の変化は、必然的に凝集体の高い変形性を意味し、表面と体積の比率を大きくすることを必要とする。表面と体積の比率の変化それ自体が意味するのは、a)体積の高い圧縮率(たとえば懸濁流体以外の懸濁流体とは混ざらない材料を含む小型の液滴の場合);b)凝集体の高い膜透過性(たとえば小胞の空間(volume)の内部と外部の間で液体を自由に交換可能な小胞の場合)である。
【0094】
本願発明の小胞またはESAは、以下の方法を用いて評価可能な「適応性」を有する。つまり、
1)輸送により生じる障壁の両側での圧力差(Δp)に対して、半透過膜を通過する凝集体またはESAの懸濁液の流束(j)を(たとえば重量測定法で)測定する。
2)流束の各測定値を対応する圧力値によって割ることにより、懸濁液に対する障壁透過性の圧力依存(浸透性)Pを計算する。つまり、P(Δp)=j(Δp)/Δpである。
3)最後と最初の小胞直径2rves(Δp)/2rves,0の比を(たとえば動的光散乱によって)監視する。式中、2rves(Δp)は、Δpが引き金となる半透過性の障壁を通過した後の小胞直径である。2rves,0は、初めの小胞直径である。そしてもし必要であれば流れの効果に対して修正をする。
4)両方のデータセットP(Δp)対rves(Δp)/rves,0を並べることにより、凝集体の高い適応性および安定性に対して共存する範囲を決定する。
【0095】
必要な圧力値pの観点および透過性の最大値Pmaxの観点からマクスウェル近似の枠組みの範囲内で透過性の実験データをパラメータ化するのも有用であるが、必須ではない。移動する凝集体エネルギー(変形エネルギー、熱エネルギー、せん断加工など)に対するすべての寄与を合計して単一の全エネルギーにするのも妥当である。そうすると、凝集体のエネルギーレベルの平衡分子密度がマクスウェル分布に相当すると考えられてもよい。活性化エネルギーであるEfEよりも大きな全エネルギーを有するすべての凝集体が障壁を通過すると最終的に結論づけられる。そうすると、そのような凝集体が孔を通過する確率が以下の式により得られる。式中、eは活性化エネルギーEの無次元の凝集体エネルギー単位である。
【0096】
【数1】

【0097】
したがって、所定の懸濁液の障壁透過性を、以下の式によって輸送駆動圧の関数として表すのが妥当である。式中、Pmaxは所定の障壁のとりうる透過性の最大値である(輸送抵抗が0の凝集体では、この透過性は懸濁培地の流束の透過性に等しい)。Pは感圧性、したがって試験される系の輸送抵抗を説明するための調節可能なパラメータである(固定された孔半径を有する障壁では、この感受性は凝集体の特性のみの関数である)。相互作用しない分子では、aが1/pに比例するとの仮定が可能となるように、感受性は凝集体の適応性に支配される。
【0098】
【数2】

【0099】
本願発明の組成物を規定するために使用されうる変形性および適応性をテストするための他の方法は、たとえば米国特許出願公表第2004/0071767号および第2004/0105881号に説明されている。いずれの明細書もその全体が参照により本願明細書に援用される。
【0100】
(投与/治療方法)
他の実施の形態では、本願発明は、痛み、炎症もしくは骨関節炎または他の関節痛もしくは筋肉痛を治療するための、少なくとも1つのリン脂質および1つの非イオン性界面活性剤を含む医薬組成物を、必要に応じて被験者に投与することを含む方法を提供する。他の実施の形態では、本願発明は痛み、炎症もしくは骨関節炎または他の関節痛もしくは筋肉痛を治療するための、少なくとも1つのリン脂質および1つの非イオン性界面活性剤、薬剤的に許容できるキャリア、ならびに任意に緩衝液、抗酸化物質、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、皮膚軟化剤、共溶媒、および/または増粘剤から実質的に構成される医薬組成物を、必要に応じて被験者に投与することを含む方法を提供する。他の実施の形態では、本願発明は痛み、炎症もしくは骨関節炎または他の関節痛もしくは筋肉痛を治療するための、少なくとも1つのリン脂質および1つの非イオン性界面活性剤、薬剤的に許容できるキャリア、ならびに緩衝液、抗酸化物質、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、皮膚軟化剤、共溶媒、および増粘剤のうちの1つ以上から構成される医薬組成物を、必要に応じて被験者に投与することを含む方法を提供する。
【0101】
(パッケージ)
他の実施の形態では、本願発明は、本願発明の製剤が充填された1つ以上の容器と、深部組織の痛みなどの痛みの治療や、炎症の治療、骨関節炎の治療、または他の関節痛または筋肉痛の治療をするために製剤を患者または被験者に投与するための取扱説明書とを含む医薬品のパッケージまたはキットを提供する。ある実施の形態では、本製剤は、1つ以上のリン脂質および1つ以上の界面活性剤を含む。ある実施の形態では、本製剤はリゾリン脂質を含む。ある実施の形態では、本製剤は痛み、炎症または骨関節炎の治療に承認された非脂質性で非界面活性剤性の薬剤的に活性のある薬剤を含まない。様々な実施の形態では、本容器は懸濁液、乳濁液、ゲル、クリーム、ローション、スプレー、フィルム形成液またはラッカーとして形成された製剤を含む。本願発明は、上述した任意の方法に使用可能なパッケージまたはキットを提供する。
【0102】
(実施例)
(実施例1:例示的な製剤)
局所使用するための以下の例示的な製剤は、以下の手順により調整されてもよい。
1.すべての親油性の添加剤を含む有機相の製造
脂質、界面活性剤および任意の追加的な親油性の添加剤の重さを適切な容器中で量り、続いてこれらの成分を透明な溶液に見える光学的に(anoptically)等方性の相へと混合することにより有機相が製造される。混合中、有機相は加熱されることになるが、温度は45℃を上回ってはならない。
2.水相の製造
水相は、溶媒として機能する非親油性成分および水の重さを適切な容器へと量ることにより調整される。続いて3つの成分が透明な溶液へと混合される。混合中、温度は40℃まで上昇する。
3.両相の組み合わせによる濃縮された中間体の製造
等方性の有機相および透明な水相が適切な容器中で攪拌されることにより混合される。混合前および混合中、両相の温度は35〜45℃の範囲に保たれなければならない。これにより生じる中間体は40℃にて機械的に攪拌される。均質化を開始する前に、製造容器中の圧力が−0.08MPaまで下げられる。通常10分の均質化の後、所望のキャリアサイズに到達する。
濃縮された中間体の製造中、3つの処理パラメータ、つまり温度、ホモジナイザーの循環速度、および全処理時間は、慎重に制御されなければならない。
4.濃縮された中間体を希釈用緩衝液で混合することによる最終大量産物の製造
希釈用緩衝液を用いて濃縮された中間体を所望の最終濃度にまで希釈する。混合物は20℃にて均一になるまで混合容器中で慎重に攪拌される。
【0103】
表8は、トランフェルソーム(tranfersome)製剤中の界面活性剤、脂質、および他の添加剤の量を説明する。製剤の全量の百分率として説明する。
【0104】
【表8(A)−1】

【0105】
【表8(A)−2】

【0106】
【表8(A)−3】

【0107】
【表8(A)−4】

【0108】
【表8(B)−1】

【0109】
【表8(B)−2】

【0110】
【表8(B)−3】

【0111】
【表8(B)−4】

【0112】
【表8(B)−5】

【0113】
(例示的な製剤1)
製剤1は、脂質としてスフィンゴミエリン(脳)(47.944mg/g)と、界面活性剤としてTween80(42.056mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0114】
(例示的な製剤2)
製剤2は、脂質としてスフィンゴミエリン(脳)(53.750mg/g)と、界面活性剤としてTween80(31.250mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(15.000mg/g)とを含む。
【0115】
(例示的な製剤3)
製剤3は、脂質としてスフィンゴミエリン(脳)(90.561mg/g)と、界面活性剤としてTween80(79.439mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0116】
(例示的な製剤4)
製剤4は、脂質としてスフィンゴミエリン(脳)(47.944mg/g)と、界面活性剤としてTween80(42.056mg/g)と、乳酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0117】
(例示的な製剤5)
製剤5は、脂質としてスフィンゴミエリンラウロイル(50.607mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(44.393mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(10.000mg/g)とを含む。
【0118】
(例示的な製剤6)
製剤6は、脂質としてスフィンゴミエリンラウロイル(90.561mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(79.439mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0119】
(例示的な製剤7)
製剤7は、脂質としてスフィンゴミエリンラウロイル(49.276mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(79.439mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0120】
(例示的な製剤8)
製剤8は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジルグリセロール(53.750mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(31.250mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてHTHQ(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0121】
(例示的な製剤9)
製剤9は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジルグリセロール(90.561mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(79.439mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてHTHQ(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0122】
(例示的な製剤10)
製剤10は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジルグリセロール(41.351mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(48.649mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてHTHQ(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0123】
(例示的な製剤11)
製剤11は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジルグリセロール(47.882mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(37.118mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてHTHQ(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0124】
(例示的な製剤12)
製剤12は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジルグリセロール(95.764mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(74.236mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてHTHQ(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0125】
(例示的な製剤13)
製剤13は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジルイノシトール(66.676mg/g)と、界面活性剤としてSpan20(24.324mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてHTHQ(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(25.000mg/g)とを含む。
【0126】
(例示的な製剤14)
製剤14は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジルイノシトール(62.027mg/g)と、界面活性剤としてSpan20(22.973mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてHTHQ(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0127】
(例示的な製剤15)
製剤15は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジルイノシトール(124.054mg/g)と、界面活性剤としてSpan20(45.946mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてHTHQ(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(36.510mg/g)とを含む。
【0128】
(例示的な製剤16)
製剤16は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジルイノシトール(62.687mg/g)と、界面活性剤としてSpan20(32.313mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてHTHQ(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0129】
(例示的な製剤17)
製剤17は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジン酸(41.853mg/g)と、界面活性剤としてTween80(43.147mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0130】
(例示的な製剤18)
製剤18は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジン酸(95.764mg/g)と、界面活性剤としてTween80(74.236mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0131】
(例示的な製剤19)
製剤19は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジン酸(47.882mg/g)と、界面活性剤としてBrij98およびTween80(37.118mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0132】
(例示的な製剤20)
製剤20は、脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジン酸(45.000mg/g)と、界面活性剤としてSpan20およびTween80(45.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、EDTA(1.000mg/g)とを含む。
【0133】
(例示的な製剤21)
製剤21は、脂質としてホスファチジルコリン(31.935mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォールおよびSpan20(58.065mg/g)と、乳酸緩衝液(pH5)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(15.000mg/g)とを含む。
【0134】
(例示的な製剤22)
製剤22は、脂質としてホスファチジルコリン(42.500mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォールおよびTween80(42.500mg/g)と、乳酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0135】
(例示的な製剤23)
製剤23は、脂質としてホスファチジルコリン(38.276mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォール(51.724mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(36.510mg/g)とを含む。
【0136】
(例示的な製剤24)
製剤24は、脂質としてホスファチジルコリン(42.500mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォール(42.500mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(15.000mg/g)とを含む。
【0137】
(例示的な製剤25)
製剤25は、脂質としてホスファチジルコリン(85.000mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォール(85.000mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0138】
(例示的な製剤26)
製剤26は、脂質としてホスファチジルコリン(38.276mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォール(51.276mg/g)と、乳酸緩衝液(pH5)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(1.000mg/g)とを含む。
【0139】
(例示的な製剤27)
製剤27は、脂質としてホスファチジルコリン(36.429mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォール(48.571mg/g)と、乳酸緩衝液(pH5)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0140】
(例示的な製剤28)
製剤28は、脂質としてホスファチジルコリン(72.299mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォール(97.701mg/g)と、乳酸緩衝液(pH5)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(15.000mg/g)とを含む。
【0141】
(例示的な製剤29)
製剤29は、脂質としてホスファチジルエタノールアミン(46.250mg/g)と、界面活性剤としてTween80(46.250mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(20.000mg/g)とを含む。
【0142】
(例示的な製剤30)
製剤30は、脂質としてホスファチジルエタノールアミン(38.804mg/g)と、界面活性剤としてTween80(46.196mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(15.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0143】
(例示的な製剤31)
製剤31は、脂質としてホスファチジルエタノールアミン(36.667mg/g)と、界面活性剤としてBrij98およびTween80(33.333mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0144】
(例示的な製剤32)
製剤32は、脂質としてホスファチジルグリセロール(23.333mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォールおよびBrij98(66.667mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0145】
(例示的な製剤33)
製剤33は、脂質としてホスファチジルグリセロール(45.833mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(41.667mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0146】
(例示的な製剤34)
製剤34は、脂質としてホスファチジルグリセロール(31.957mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(38.043mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌薬としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0147】
(例示的な製剤35)
製剤35は、脂質としてホスファチジルグリセロール(47.143mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(42.857mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(1.000mg/g)と、エタノール(25.000mg/g)とを含む。
【0148】
(例示的な製剤36)
製剤36は、脂質としてホスファチジルグリセロール(96.905mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(88.095mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(20.000mg/g)とを含む。
【0149】
(例示的な製剤37)
製剤37は、脂質としてホスファチジルグリセロール(31.957mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(38.043mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0150】
(例示的な製剤38)
製剤38は、脂質としてホスファチジルエタノールアミン(35.455mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォール(54.545mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0151】
(例示的な製剤39)
製剤39は、脂質としてホスファチジルエタノールアミン(84.457mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォール(100.543mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0152】
(例示的な製剤40)
製剤40は、脂質としてホスファチジルエタノールアミン(89.048mg/g)と、界面活性剤としてクレモフォール(80.952mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0153】
(例示的な製剤41)
製剤41は、脂質としてホスファチジルグリセロール(41.087mg/g)と、界面活性剤としてTween80(48.913mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(36.510mg/g)とを含む。
【0154】
(例示的な製剤42)
製剤42は、脂質としてホスファチジルグリセロール(45.280mg/g)と、界面活性剤としてTween80(39.720mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0155】
(例示的な製剤43)
製剤43は、脂質としてホスファチジルグリセロール(107.500mg/g)と、界面活性剤としてTween80(62.500mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0156】
(例示的な製剤44)
製剤44は、脂質としてホスファチジルグリセロール(77.243mg/g)と、界面活性剤としてTween80(67.757mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0157】
(例示的な製剤45)
製剤45は、脂質としてホスファチジルグリセロール(45.280mg/g)と、界面活性剤としてTween80(39.720mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0158】
(例示的な製剤46)
製剤46は、脂質としてホスファチジルグリセロール(90.561mg/g)と、界面活性剤としてTween80(79.439mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0159】
(例示的な製剤47)
製剤47は、脂質としてホスファチジルグリセロール(47.944mg/g)と、界面活性剤としてTween80(42.056mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(10.000mg/g)とを含む。
【0160】
(例示的な製剤48)
製剤48は、脂質としてホスファチジルセリン(50.607mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(44.393mg/g)と、リン酸緩衝液(pH5.5)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(1.000mg/g)とを含む。
【0161】
(例示的な製剤49)
製剤49は、脂質としてホスファチジルセリン(107.500mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(62.500mg/g)と、リン酸緩衝液(pH5.5)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0162】
(例示的な製剤50)
製剤50は、脂質としてホスファチジルセリン(47.944mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(42.056mg/g)と、リン酸緩衝液(pH5.5)と、抗菌薬としてチメロサール(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0163】
(例示的な製剤51)
製剤51は、脂質としてホスファチジルグリセロール(46.364mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(38.636mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(25.000mg/g)とを含む。
【0164】
(例示的な製剤52)
製剤52は、脂質としてホスファチジルグリセロール(46.364mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(38.636mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(20.000mg/g)とを含む。
【0165】
(例示的な製剤53)
製剤53は、脂質としてホスファチジルグリセロール(46.098mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(43.902mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(15.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0166】
(例示的な製剤54)
製剤54は、脂質としてホスファチジルグリセロール(43.537mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(41.463mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0167】
(例示的な製剤55)
製剤55は、脂質としてホスファチジルグリセロール(45.000mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(45.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0168】
(例示的な製剤56)
製剤56は、脂質としてホスファチジルグリセロール(59.492mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(30.508mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0169】
(例示的な製剤57)
製剤57は、脂質としてホスファチジルグリセロール(39.054mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(45.946mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0170】
(例示的な製剤58)
製剤58は、脂質としてホスファチジルグリセロール(35.854mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(34.146mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0171】
(例示的な製剤59)
製剤59は、脂質としてホスファチジルコリン(50.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(40.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0172】
(例示的な製剤60)
製剤60は、脂質としてホスファチジルコリン(38.571mg/g)と、界面活性剤としてTween80(51.429mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0173】
(例示的な製剤61)
製剤61は、リン脂質としてホスファチジルコリン(41.954mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.546mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0174】
(例示的な製剤62)
製剤62は、脂質としてホスファチジルコリン(42.632mg/g)と、界面活性剤としてTween80(47.368mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0175】
(例示的な製剤63)
製剤63は、脂質としてホスファチジルコリン(46.098mg/g)と、界面活性剤としてTween80(43.902mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0176】
(例示的な製剤64)
製剤64は、脂質としてホスファチジルコリン(39.721mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.279mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0177】
(例示的な製剤65)
製剤65は、脂質としてホスファチジルコリン(44.198mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.802mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0178】
(例示的な製剤66)
製剤66は、脂質としてホスファチジルコリン(46.453mg/g)と、界面活性剤としてTween80(51.047mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0179】
(例示的な製剤67)
製剤67は、脂質としてホスファチジルコリン(51.221mg/g)と、界面活性剤としてTween80(43.779mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0180】
(例示的な製剤68)
製剤68は、脂質としてホスファチジルコリン(54.167mg/g)と、界面活性剤としてTween80(43.333mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0181】
(例示的な製剤69)
製剤69は、脂質としてホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。例示的な製剤69は乳濁液である。
【0182】
(例示的な製剤70)
製剤70は、脂質としてホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。例示的な製剤70は懸濁液である。
【0183】
(例示的な製剤71)
製剤71は、脂質としてホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0184】
(例示的な製剤72)
製剤72は、脂質としてホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。例示的な製剤72は乳濁液である。
【0185】
(例示的な製剤73)
製剤73は、脂質としてホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。例示的な製剤73は懸濁液である。
【0186】
(例示的な製剤74)
製剤74は、脂質としてホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5.5)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0187】
(例示的な製剤75)
製剤75は、脂質としてホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0188】
(例示的な製剤76)
製剤76は、脂質としてホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(50.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤として塩化ベンザルコニウム(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0189】
(例示的な製剤77)
製剤77は、脂質としてホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0190】
(例示的な製剤78)
製剤78は、脂質としてホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤として塩化ベンザルコニウム(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0191】
(例示的な製剤79)
製剤79は、脂質としてホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0192】
(例示的な製剤80)
製剤80は、脂質としてホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5.5)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0193】
(例示的な製剤81)
製剤81は、脂質としてホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0194】
(例示的な製剤82)
製剤82は、脂質としてホスファチジルコリン(44.444mg/g)と、界面活性剤としてTween80(55.556mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0195】
(例示的な製剤83)
製剤83は、脂質としてホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、界面活性剤としてTween80(23.560mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0196】
(例示的な製剤84)
製剤84は、脂質としてホスファチジルコリン(54.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(36.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0197】
(例示的な製剤85)
製剤85は、脂質としてホスファチジルコリン(50.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(40.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0198】
(例示的な製剤86)
製剤86は、脂質としてホスファチジルコリン(48.611mg/g)と、界面活性剤としてTween80(38.889mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0199】
(例示的な製剤87)
製剤87は、脂質としてホスファチジルコリン(46.575mg/g)と、界面活性剤としてTween80(38.425mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。例示的な製剤87は乳濁液である。
【0200】
(例示的な製剤88)
製剤88は、脂質としてホスファチジルコリン(46.575mg/g)と、界面活性剤としてTween80(38.425mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。例示的な製剤88は懸濁液である。
【0201】
(例示的な製剤89)
製剤89は、脂質としてホスファチジルコリン(46.575mg/g)と、界面活性剤としてTween80(38.425mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0202】
(例示的な製剤90)
製剤90は、脂質としてホスファチジルコリン(50.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(40.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0203】
(例示的な製剤91)
製剤91は、脂質としてホスファチジルコリン(94.444mg/g)と、界面活性剤としてTween80(75.556mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0204】
(例示的な製剤92)
製剤92は、脂質としてホスファチジルコリン(46.712mg/g)と、界面活性剤としてTween80(38.288mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0205】
(例示的な製剤93)
製剤93は、脂質としてホスファチジルコリン(48.889mg/g)と、界面活性剤としてTween80(39.111mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0206】
(例示的な製剤94)
製剤94は、脂質としてホスファチジルコリン(39.721mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.279mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.25mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0207】
(例示的な製剤95)
製剤95は、脂質としてホスファチジルコリン(90.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベンと、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0208】
(例示的な製剤96)
製剤96は、脂質としてホスファチジルコリン(68.700mg/g)と、界面活性剤としてTween80(8.500mg/g)と、リン酸緩衝液(pH7.5)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(1.000mg/g)と、エタノール(36.51mg/g)とを含む。
【0209】
(例示的な製剤97)
製剤97は、脂質としてホスファチジルコリン(71.460mg/g)と、界面活性剤としてTween80(4.720mg/g)と、リン酸緩衝液(pH7.8)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、グリセロール(50.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(35.000mg/g)とを含む。
【0210】
(例示的な製剤98)
製剤98は、脂質としてホスファチジルコリン(71.460mg/g)と、界面活性剤としてTween80(4.720mg/g)と、リン酸緩衝液(pH7.8)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、グリセロール(15.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(35.000mg/g)とを含む。
【0211】
(例示的な製剤99)
製剤99は、脂質としてホスファチジルコリン(71.460mg/g)と、界面活性剤としてTween80(4.720mg/g)と、リン酸緩衝液(pH7.8)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(50.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(15.000mg/g)とを含む。
【0212】
(例示的な製剤100)
製剤100は、脂質としてホスファチジルコリン(71.460mg/g)と、界面活性剤としてTween80(4.720mg/g)と、リン酸緩衝液(pH7.8)と、抗酸化物質としてBHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(50.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(35.000mg/g)とを含む。
【0213】
(例示的な製剤101)
製剤101は、脂質としてホスファチジルコリン(46.575mg/g)と、界面活性剤としてTween80(38.425mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、抗酸化物質としてBHT(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。例示的な製剤101は乳濁液である。
【0214】
(例示的な製剤102)
製剤102は、脂質としてホスファチジルコリン(46.575mg/g)と、界面活性剤としてTween80(38.425mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、抗酸化物質としてBHT(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む。例示的な製剤102は懸濁液である。
【0215】
(例示的な製剤103)
製剤103は、脂質としてホスファチジルコリン(54.643mg/g)と、界面活性剤としてTween80(30.357mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、抗酸化物質としてBHA(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0216】
(例示的な製剤104)
製剤104は、脂質としてホスファチジルコリン(39.72mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.279mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.00mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、皮膚軟化剤としてグリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0217】
(例示的な製剤105)
製剤105は、脂質としてホスファチジルコリン(90.00mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/s)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、皮膚軟化剤としてグリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0218】
(例示的な製剤106)
製剤106は、脂質としてホスファチジルコリン(46.57mg/g)と、界面活性剤としてTween80(38.425mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、抗酸化物質としてBHT(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。製剤106は乳濁液として形成されている。
【0219】
(例示的な製剤107)
製剤107は、脂質としてホスファチジルコリン(46.57mg/g)と、界面活性剤としてTween80(38.425mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、抗酸化物質としてBHT(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。製剤107は懸濁液として形成されている。
【0220】
(例示的な製剤108)
製剤108は、脂質としてホスファチジルコリン(54.64mg/g)と、界面活性剤としてTween80(30.357mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、抗酸化物質としてBHA(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0221】
(例示的な製剤109)
製剤109は、脂質としてホスファチジルグリセロールおよびリゾリン脂質(46.364mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(38.636mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(25.000mg/g)とを含む。
【0222】
(例示的な製剤110)
製剤110は、脂質としてホスファチジルグリセロールおよびリゾリン脂質(46.364mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(38.636mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(20.000mg/g)とを含む。
【0223】
(例示的な製剤111)
製剤111は、脂質としてホスファチジルグリセロールおよびリゾリン脂質(46.098mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(43.902mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(15.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0224】
(例示的な製剤112)
製剤112は、脂質としてホスファチジルグリセロールおよびリゾリン脂質(43.537mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(41.463mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0225】
(例示的な製剤113)
製剤113は、脂質としてホスファチジルグリセロールおよびリゾリン脂質(45.000mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(45.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0226】
(例示的な製剤114)
製剤113は、脂質としてホスファチジルグリセロールおよびリゾリン脂質(59.492mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(30.508mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0227】
(例示的な製剤115)
製剤115は、脂質としてホスファチジルグリセロールおよびリゾリン脂質(39.054mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(45.946mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0228】
(例示的な製剤116)
製剤116は、脂質としてホスファチジルグリセロールおよびリゾリン脂質(35.854mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(34.146mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)とを含む。
【0229】
(例示的な製剤117)
製剤117は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(50.000mg/g)と、界面活性剤としてTween80(40.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0230】
(例示的な製剤118)
製剤118は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(38.571mg/g)と、界面活性剤としてTween80(51.429mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロールS(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0231】
(例示的な製剤119)
製剤119は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(41.954mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.546mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0232】
(例示的な製剤120)
製剤120は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(42.632mg/g)と、界面活性剤としてTween80(47.368mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0233】
(例示的な製剤121)
製剤121は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(46.098mg/g)と、界面活性剤としてTween80(43.902mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0234】
(例示的な製剤122)
製剤122は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(39.721mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.279mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0235】
(例示的な製剤123)
製剤123は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(44.198mg/g)と、界面活性剤としてTween80(50.802mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0236】
(例示的な製剤124)
製剤124は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(46.453mg/g)と、界面活性剤としてTween80(51.047mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0237】
(例示的な製剤125)
製剤125は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(51.221mg/g)と、界面活性剤としてTween80(43.779mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0238】
(例示的な製剤126)
製剤126は、脂質としてホスファチジルコリン(54.167mg/g)と、界面活性剤としてTween80(43.333mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0239】
(例示的な製剤127)
製剤127は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(66.440mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。例示的な製剤127は乳濁液である。
【0240】
(例示的な製剤128)
製剤128は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(66.440mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。例示的な製剤128は懸濁液である。
【0241】
(例示的な製剤129)
製剤129は、脂質としてホスファチジルコリンおよびリゾリン脂質(66.440mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、抗酸化物質としてBHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む。
【0242】
本願発明の範囲を超えない範囲で、処方の成分の正確な量がわずかに調整されてもよいことは理解されるであろう。たとえば、上述の製剤のそれぞれにおいて、抗菌剤の量は約1mg/g〜約15mg/g、または約5m/g〜約12mg/g、または5.25mg/g、または6mg/g、7mg/g、8mg/g、9mg/g、10mg/g、または10.25mg/gの範囲である。さらに、抗菌剤は含有物の組み合わせ、たとえばベンジルアルコールおよびパラベン(たとえばエチルおよび/またはプロピル)である。
【0243】
例示的な製剤1〜129はまた、ペクチン、キサンタンゴム、HPMCゲル、メチルセルロースまたはカーボポール(carbopol)などの増粘剤を任意に含んでいてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のリン脂質と1つ以上の界面活性剤とを含み、痛み、炎症または骨関節炎の治療用に承認された非脂質性で非界面活性剤性の薬剤的に活性のある薬剤製剤を含まない製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項2】
医薬品の製剤は、クリーム、ローション、軟膏、ゲル、溶液、スプレー、ラッカーまたはフィルム形成液であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
製剤は少なくとも12週間投与されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
リン脂質と界面活性剤との比率が1/1〜5/1(w/w)であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記製剤は、2.0−10.0質量%のリン脂質を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記製剤は、2種以上のリン脂質を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記製剤は、1.0−5.0質量%の界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記製剤は、2種以上の界面活性剤を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
リン脂質がホスファチジルコリンであることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項10】
界面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタン、ポリヒドロキシエチレンステアリン酸塩またはポリヒドロキシエチレンラウリルエーテルから構成される基から選択された非イオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
界面活性剤がポリソルベート80(Tween80)であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
痛みは、深部組織の痛みであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
深部組織の痛みは、骨関節炎により生じたものであることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
スフィンゴミエリン(脳)(47.944mg/g)と、Tween80(42.056mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項15】
スフィンゴミエリン(脳)(53.750mg/g)と、Tween80(31.250mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(15.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項16】
スフィンゴミエリン(脳)(90.561mg/g)と、Tween80(79.439mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項17】
スフィンゴミエリン(脳)(47.944mg/g)と、Tween80(42.056mg/g)と、乳酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項18】
スフィンゴミエリンラウロイル(50.607mg/g)と、Brij98(44.393mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(10.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項19】
スフィンゴミエリンラウロイル(90.561mg/g)と、Brij98(79.439mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項20】
スフィンゴミエリンラウロイル(49.276mg/g)と、Brij98(79.439mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項21】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジルグリセロール(53.750mg/g)と、Brij98(31.250mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、HTHQ(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項22】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジルグリセロール(90.561mg/g)と、Brij98(79.439mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、HTHQ(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項23】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジルグリセロール(41.351mg/g)と、Brij98(48.649mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、HTHQ(0.200mg/g)と、ペクチン増粘剤と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項24】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジルグリセロール(47.882mg/g)と、Brij98(37.118mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、HTHQ(0.200mg/g)と、グリセロールと、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項25】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジルグリセロール(95.764mg/g)と、Brij98(74.236mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、HTHQ(0.200mg/g)と、グリセロールと、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項26】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジルイノシトール(66.676mg/g)と、Span20(24.324mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、HTHQ(0.200mg/g)と、グリセロールと、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(25.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項27】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジルイノシトール(62.027mg/g)と、Span20(22.973mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、HTHQ(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項28】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジルイノシトール(124.054mg/g)と、Span20(45.946mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、HTHQ(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(36.510mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項29】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジルイノシトール(62.687mg/g)と、Span20(32.313mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、HTHQ(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項30】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジン酸(41.853mg/g)と、Tween80(43.147mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項31】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジン酸(95.764mg/g)と、Tween80(74.236mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項32】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジン酸(47.882mg/g)と、Tween80(37.118mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項33】
ホスファチジルコリンおよびホスファチジン酸(45.000mg/g)と、Tween80(45.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項34】
ホスファチジルコリン(31.935mg/g)と、クレモフォール(58.065mg/g)と、乳酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(15.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項35】
ホスファチジルコリン(42.500mg/g)と、クレモフォール(42.500mg/g)と、乳酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項36】
ホスファチジルコリン(38.276mg/g)と、クレモフォール(51.724mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(36.510mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項37】
ホスファチジルコリン(42.500mg/g)と、クレモフォール(42.500mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(15.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項38】
ホスファチジルコリン(85.000mg/g)と、クレモフォール(85.000mg/g)と、乳酸緩衝液(pH4)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項39】
ホスファチジルコリン(38.276mg/g)と、クレモフォール(51.276mg/g)と、乳酸緩衝液(pH5)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項40】
ホスファチジルコリン(36.429mg/g)と、クレモフォール(48.571mg/g)と、乳酸緩衝液(pH5)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項41】
ホスファチジルコリン(72.299mg/g)と、クレモフォール(97.701mg/g)と、乳酸緩衝液(pH5)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(15.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項42】
ホスファチジルエタノールアミン(46.250mg/g)と、Tween80(46.250mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(20.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項43】
ホスファチジルエタノールアミン(38.804mg/g)と、Tween80(46.196mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(15.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項44】
ホスファチジルエタノールアミン(36.667mg/g)と、Tween80(33.333mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項45】
ホスファチジルグリセロール(23.333mg/g)と、Brij98(66.667mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項46】
ホスファチジルグリセロール(45.833mg/g)と、Brij98(41.667mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項47】
ホスファチジルグリセロール(31.957mg/g)と、Brij98(38.043mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項48】
ホスファチジルグリセロール(47.143mg/g)と、Brij98(42.857mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(25.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項49】
ホスファチジルグリセロール(96.905mg/g)と、Brij98(88.095mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(25.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項50】
ホスファチジルグリセロール(31.957mg/g)と、Brij98(38.043)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項51】
ホスファチジルエタノールアミン(35.455mg/g)と、クレモフォール(54.545mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項52】
ホスファチジルエタノールアミン(84.457mg/g)と、クレモフォール(100.543mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項53】
ホスファチジルエタノールアミン(89.048mg/g)と、クレモフォール(80.952mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項54】
ホスファチジルグリセロール(41.087mg/g)と、Tween80(48.913mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(36.510mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項55】
ホスファチジルグリセロール(45.280mg/g)と、Tween80(39.720mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項56】
ホスファチジルグリセロール(107.500mg/g)と、Tween80(62.500mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項57】
ホスファチジルグリセロール(77.243mg/g)と、Tween80(67.757mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項58】
ホスファチジルグリセロール(45.280mg/g)と、Tween80(39.720mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項59】
ホスファチジルグリセロール(90.561mg/g)と、Tween80(79.439mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項60】
ホスファチジルグリセロール(47.944mg/g)と、Tween80(42.056mg/g)と、プロピオン酸塩緩衝剤(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(10.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項61】
脂質としてホスファチジルセリン(50.607mg/g)と、Brij98(44.393mg/g)と、リン酸緩衝液(pH5.5)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項62】
脂質としてホスファチジルセリン(107.500mg/g)と、界面活性剤としてBrij98(62.500mg/g)と、リン酸緩衝液(pH5.5)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項63】
脂質としてホスファチジルセリン(47.944mg/g)と、Brij98(42.056mg/g)と、リン酸緩衝液(pH5.5)と、チメロサール(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項64】
ホスファチジルグリセロール(46.364mg/g)と、Brij98(38.636mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(25.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項65】
ホスファチジルグリセロール(46.364mg/g)と、Brij98(38.636mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(20.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項66】
ホスファチジルグリセロール(46.098mg/g)と、Brij98(43.902mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、グリセロール(15.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項67】
ホスファチジルグリセロール(43.537mg/g)と、Brij98(41.463mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、グリセロール(15.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項68】
ホスファチジルグリセロール(45.000mg/g)と、Brij98(45.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項69】
ホスファチジルグリセロール(59.492mg/g)と、Brij98(30.508mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項70】
ホスファチジルグリセロール(39.054mg/g)と、Brij98(45.946mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項71】
ホスファチジルグリセロール(35.854mg/g)と、Brij98(34.146mg/g)と、酢酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項72】
ホスファチジルコリン(50.000mg/g)と、Tween80(40.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項73】
ホスファチジルコリン(38.571mg/g)と、Tween80(51.429mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項74】
ホスファチジルコリン(41.954mg/g)と、Tween80(50.546mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項75】
ホスファチジルコリン(42.632mg/g)と、Tween80(47.368mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項76】
ホスファチジルコリン(46.098mg/g)と、Tween80(43.902mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項77】
ホスファチジルコリン(39.721mg/g)と、Tween80(50.279mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項78】
ホスファチジルコリン(44.198mg/g)と、Tween80(50.802mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項79】
ホスファチジルコリン(46.453mg/g)と、Tween80(51.047mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項80】
リン脂質としてホスファチジルコリン(51.221mg/g)と、Tween80(43.779mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項81】
リン脂質としてホスファチジルコリン(54.167mg/g)と、界面活性剤としてTween80(43.333mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項82】
ホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、Brij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含み、乳濁液として形成された製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項83】
ホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、Brij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含み、懸濁液として形成された製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項84】
ホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、Brij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項85】
ホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、Tween80(50.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含み、乳濁液として形成された製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項86】
ホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、Tween80(50.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含み、懸濁液として形成された製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項87】
ホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、Tween80(50.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5.5)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項88】
ホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、Tween80(50.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項89】
ホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、Brij98(50.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、塩化ベンザルコニウム(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項90】
ホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、Tween80(50.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項91】
ホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、Brij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、塩化ベンザルコニウム(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項92】
ホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、Brij98(23.560mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項93】
ホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、Tween80(50.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5.5)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項94】
ホスファチジルコリン(40.000mg/g)と、Tween80(50.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5.5)と、抗菌剤としてベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項95】
リン脂質としてホスファチジルコリン(44.444mg/g)と、Tween80(55.556mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項96】
ホスファチジルコリン(66.440mg/g)と、Tween80(23.560mg/g)と、酢酸緩衝液(pH5.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項97】
ホスファチジルコリン(54.000mg/g)と、Tween80(36.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項98】
ホスファチジルコリン(50.000mg/g)と、Tween80(40.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項99】
ホスファチジルコリン(48.611mg/g)と、Tween80(38.889mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項100】
ホスファチジルコリン(46.575mg/g)と、Tween80(38.425mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含み、乳濁液として形成された製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項101】
ホスファチジルコリン(46.575mg/g)と、Tween80(38.425mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHA(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含み、懸濁液として形成された製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項102】
ホスファチジルコリン(46.575mg/g)と、Tween80(38.425mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項103】
ホスファチジルコリン(50.000mg/g)と、Tween80(40.000mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項104】
ホスファチジルコリン(94.444mg/g)と、Tween80(75.556mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項105】
ホスファチジルコリン(46.712mg/g)と、Tween80(38.288mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項106】
ホスファチジルコリン(48.889mg/g)と、Tween80(39.111mg/g)と、酢酸緩衝液(pH4)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項107】
ホスファチジルコリン(39.721mg/g)と、Tween80(50.279mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.25mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項108】
ホスファチジルコリン(90.000mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベンと、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項109】
ホスファチジルコリン(46.575mg/g)と、Tween80(38.425mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、BHT(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含み、乳濁液として形成された製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項110】
ホスファチジルコリン(46.575mg/g)と、Tween80(38.425mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、BHT(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含み、懸濁液として形成された製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項111】
ホスファチジルコリン(54.643mg/g)と、Tween80(30.357mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、BHT(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項112】
ホスファチジルコリン(39.72mg/g)と、Tween80(50.279mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項113】
ホスファチジルコリン(90.00mg/g)と、リン酸緩衝液(pH6.5)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、BHT(0.200mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、キレート剤としてEDTA(3.000mg/g)と、エタノール(30.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項114】
ホスファチジルコリン(68.700mg/g)と、Tween80(8.500mg/g)と、リン酸緩衝液(pH7.5)と、BHT(0.200mg/g)と、メタ重亜硫酸ナトリウム(0.500mg/g)と、ベンジルアルコールまたはパラベン(5.000mg/g)と、EDTA(1.000mg/g)と、グリセロール(30.000mg/g)と、エタノール(36.510mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項115】
ホスファチジルコリン(46.57mg/g)と、Tween80(38.425mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、BHT(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含み、乳濁液として形成された製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項116】
ホスファチジルコリン(46.57mg/g)と、Tween80(38.425mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、BHT(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200mg/g)と、EDTA(3.000mg/g)とを含み、懸濁液として形成された製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項117】
ホスファチジルコリン(54.64mg/g)と、Tween80(30.357mg/g)と、リン酸緩衝液(pH4)と、抗酸化物質としてBHA(0.500mg/g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム(0.200)と、EDTA(3.000mg/g)とを含む製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項118】
リゾリン脂質と、別のリン脂質と、少なくとも1つの界面活性剤とを含み、痛み、炎症または骨関節炎の治療用に承認された非脂質性で非界面活性剤性の薬剤的に活性のある薬剤を含まない製剤を、被験者に投与するステップを含むことを特徴とする、痛み、炎症または骨関節炎を治療するための方法。
【請求項119】
前記製剤は、筋肉や間接に向かって皮膚下にて浸透可能であり、血管系を浸透しないことを特徴とする請求項118に記載の方法。
【請求項120】
a)1つ以上のリン脂質および1つ以上の界面活性剤を含有する製剤を含む容器と、b)痛み、炎症または骨関節炎の治療の必要に応じて患者または被験者に製剤を投与するための取扱説明書と、を含むパッケージ。
【請求項121】
前記製剤は、痛み、炎症または骨関節炎の治療用に承認された非脂質性で非界面活性剤性の薬剤的に活性のある薬剤を含まないことを特徴とする請求項120に記載のパッケージ。
【請求項122】
前記製剤は、ゲル、クリームまたはローションとして形成されていることを特徴とする請求項120または121に記載のパッケージ。
【請求項123】
前記製剤は、例示的な製剤1〜129のいずれかに説明した成分を含むことを特徴とする請求項120〜122のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項124】
例示的な製剤1〜129のいずれかに説明した成分を含むことを特徴とする医薬品の製剤。

【公表番号】特表2012−528846(P2012−528846A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513689(P2012−513689)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際出願番号】PCT/IB2010/001557
【国際公開番号】WO2010/140061
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(511293858)
【出願人】(511293869)
【出願人】(511293870)
【出願人】(511293881)
【Fターム(参考)】