説明

清掃具

【課題】 高い清掃性能の清掃具を提供すること。
【解決手段】 不織布層20と軟質層30を積層方向において交互に積層して接着した清掃具10であって、その交互積層面であり、かつ不織布21を構成している繊維22の端面22Aが表われる面を清掃面11としたもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は清掃具に関する。
【背景技術】
【0002】
浴室床面1等の清掃具として、図12に示すスポンジ2からなるもの、図13に示す不織布3からなるものがあるが、それらは浴室床面1の目地溝1Aの溝角部や、細かい凹所1Bに入り込みにくく、高い清掃性能を期待できない。不織布3は繊維3Aの長手方向が目地溝1Aや凹所1Bの上で横たわる如くになり、目地溝1Aや凹所1Bに入り難い。
【0003】
特許文献1に記載の清掃具は、不織布層とスポンジ層を交互に積層して層状にみえる面が清掃面を構成し、積層方向に直交する両外側端をスポンジ層により構成したものである。
【特許文献1】実開平6-41654号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の清掃具は、清掃面に対する、不織布を構成している繊維の向きについての考慮が全くない。従って、この不織布も、図11に示した不織布3におけると同様に、浴室床面1の目地溝1Aや凹所1Bに入り込みにくく、高い清掃性能を期待できない。また、両外側を柔らかいスポンジ層によって構成しており、外側エッジによる強い掻き取り清掃性能を得ることもできない。
【0005】
本発明の課題は、高い清掃性能の清掃具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、不織布層と軟質層を交互に積層して接着した清掃具であって、積層方向に直交する方向の一方向を厚さ方向とする板状体に形成され、厚さ方向に直交する面に不織布を構成している繊維の切断端面が表われ、前記積層方向に沿う不織布層の幅を積層方向に沿う軟質層の幅より狭くしたものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記板状体の厚さ方向に平行で、積層方向に直交する両外側端に不織布層を設けたものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記軟質層をスポンジ層とし、スポンジ層の幅を残し、スポンジ層の清掃面に直交する厚さ方向の厚みをbとするとき、a/bを0.5〜2とするものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記軟質層をスポンジ層とし、スポンジ層の不織布層が接着される表面における、スポンジの骨格上に塗布された接着剤を介して、スポンジ層と不織布層を接着してなるものである。
【発明の効果】
【0010】
(請求項1)
(a)清掃具の厚さ方向と前記積層方向とが直交し、厚さ方向に直交する最大面積をなす面(主清掃面)に、不織布層の不織布を構成している繊維の切断端面が表われるようにしたから、この不織布の繊維の端面が浴室床面等の被清掃面の目地溝の溝角部や、細かい凹所に入り、高い清掃性能を得ることができる。
【0011】
(b)相隣る不織布層の間に軟質層を介したから、全体を1枚の不織布により構成するものに比して、相隣る不織布層を主清掃面に直交する厚さ方向で相対変位させることができ、不織布層と軟質層の積層方向である横方向において、被清掃面の各所に段差等の高低差がある場合にも、各不織布層を被清掃面のそれらの各所に倣わせてそれらの各所を清掃できる。また、清掃具の全幅に比し、各不織布層の幅を狭くし、各不織布層の積層方向に直交する長手方向での曲げ剛性を小さくしたことにより、各不織布層をそれらの長手方向でも被清掃面に良く倣わせて清掃できる。
【0012】
(c)清掃具は主清掃面における不織布層と軟質層の積層方向である横方向に沿う、不織布層の幅を軟質層の幅より狭くした。狭幅の不織布層が高い圧力で被清掃面に摺接するものになり、被清掃面に強い掻き取り力を付与し、高い清掃性能を得ることができる。広幅の軟質層を目の粗いスポンジ層等の液切れ性の良いものとするとき、液切れ性も向上できる。
【0013】
(請求項2)
(d)清掃具は板状体の厚さ方向に平行で、積層方向に直交する両外側端に不織布層を設けた。従って、清掃具の両外側の不織布層の外側エッジにより、被清掃面に強い掻き取り力を付与し、高い清掃性能を得ることができる。
【0014】
(請求項3)
(e)清掃具は軟質層をスポンジ層とし、スポンジ層の幅をaとし、スポンジ層の板状体における厚さ方向の厚みをbとするとき、a/bを0.5〜2とした。
【0015】
従って、スポンジ層を横方向に曲げることが容易となり、水道蛇口等の被清掃面に対する清掃具の巻き付き性も向上できる。即ち、スポンジ層の幅aを過大にせず、清掃具の全幅に対し一定幅の不織布層を確保し、不織布層による掻き取り性能を向上できる。また、清掃具の横方向での曲げ曲率半径を小さくし、水道蛇口管等の被清掃面に対する清掃具の巻き付き性も向上できる。更に、スポンジ層の厚みbを小さくすれば、相対的に幅aも小さくなり、不織布層同士の間隔が狭くなるから掻き取り性能も向上できて、被清掃面に対する追従性と掻き取り性能を両立できる。
【0016】
(請求項4)
(f)清掃具は軟質層をスポンジ層とし、スポンジ層の不織布層が接着される表面における、スポンジの骨格上に塗布された接着剤を介して、スポンジ層と不織布層を接着した。従って、スポンジの空洞への接着剤の侵入を可及的に少なくし、不織布層とスポンジ層の間の硬い接着剤が清掃具の長手方向での曲げ剛性を大きくすることがなく、被清掃面の凹凸に対する清掃具の長手方向での追従性を向上できる。また、接着剤によって、スポンジと不織布の間の空洞を塞がないので、通水性も向上できる。
【0017】
尚、清掃具は不織布層の幅をwとし、不織布層の清掃面に直交する厚さ方向の厚みをhとするとき、h/wを2〜4とすれば、不織布層の厚みhにより、被清掃面に対する不織布層のクッション性を確保し、被清掃面の凹凸に対する不織布層の追従性を向上できる。また、不織布層の長手方向での曲げ剛性を小さくし、被清掃面の凹凸に対する清掃具の長手方向での追従性を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は清掃具を示す模式図、図2は清掃具の使用状態を示す模式図、図3は清掃具の長手方向の中間部を曲げた状態を示し、(A)は薄い清掃具を示す模式図、(B)は厚い清掃具を示す模式図、図4は清掃具の横方向の中間部を曲げた状態を示し、(A)は薄い清掃具を示す模式図、(B)は厚い清掃具を示す模式図、図5は清掃具の製造工程を示す模式図、図6は清掃具の製造工程を示す模式図、図7は清掃具の製造工程を示す模式図、図8は清掃具の製造工程を示す模式図、図9は不織布とスポンジの硬さ測定方法を示す模式図、図10は不織布とスポンジの硬さを示す線図、図11は清掃具の他の例を示す模式図、図12はスポンジ製清掃具を示す模式図、図13は不織布製清掃具を示す模式図である。
【実施例】
【0019】
清掃具10は、図1に示す如く、不織布層20と軟質層としてのスポンジ層30を交互に積層して接着したものであり、その積層方向に直交する方向の1つの方向を厚さ方向とする板状体に形成されている。清掃具10の厚さ方向に直交する上下の2面は、その交互に積層した層状態が表われた主清掃面11を構成している。そして、清掃具10は、主清掃面11に不織布層20の不織布21を構成している繊維22の端面(切断端面)22Aが表われ、主清掃面11の両外側端に不織布層20、20を設けている。
【0020】
ここで、清掃具10にあっては、清掃具10を構成する面のうちで、主清掃面11の面積が最も広く、主清掃面11における不織布層20とスポンジ層30の積層方向を横方向といい、主清掃面11に直交する方向を厚さ方向といい、横方向と厚さ方向の両者に直交する方向を長手方向というものとする。
【0021】
清掃具10は、不織布層20とスポンジ層30を矩形断面の長柱状とし、不織布層20とスポンジ層30の厚さ方向の厚みを同一とし、不織布層20とスポンジ層30の長手方向の長さを同一とし、全体薄板状としている。そして、清掃具10の上下の主清掃面11において、不織布層20とスポンジ層30を面一にする。
【0022】
不織布層20を構成する不織布21は、繊維22を平面上に並べて絡み合せたものであり、繊維22の長さ方向に交差して切断したとき、その切断面に繊維22の端面22Aが表われる。尚、不織布21は、繊維22を交絡させるときに接着剤を用いて絡み合いを強くしたり、硬化させたり、接着剤で研磨粒子を付着させて掻き取り性を向上させたり、又は繊維22を絡み合わせた後に熱で繊維同士を融着させたものであっても良い。
【0023】
軟質層は、不織布層20よりも軟質であって、一定圧力をかけたときに、不織布層よりも早く圧縮される。例えば、合成樹脂製のスポンジ、ゴム等を採用することができる。
【0024】
清掃具10のスポンジ層30を構成するスポンジ31は、液切れ性の点から合成樹脂連続気泡フォームが好ましく、25mmの長さ範囲に例えば13個のセル(空洞)を備える程度の粗い目を有し、不織布21よりも軟質である。不織布21とスポンジ31の硬さは、図9(A)に示す如く、圧縮ヘッドAによりそれらの試料Bを一定の圧縮速度で圧縮し、一定の歪(変位)に達したときに、圧縮ヘッドAが試料Bに及ぼしている圧力の値(圧縮強度)で表わす。本実施例では、圧縮ヘッドAの圧縮速度20mm/minとし、試料Bのサイズを幅x:50mm、長さy:30mm、厚みz:30mmとし(図9(B))、10%歪(3mm変位)時の圧力の値を硬さとし、不織布21については第1方向圧縮強度466(Pa)、第2方向圧縮強度4900(Pa)、スポンジ31については2328(Pa)を得た(図10)。不織布21の第1方向圧縮強度は不織布21の繊維22を並べた平面に直交する方向(第1方向N)の圧縮強度を言い、第2方向圧縮強度は不織布21の繊維22を並べた平面に沿う方向(第2方向V)の圧縮強度を言う(図9(C))。
【0025】
不織布層20とスポンジ層30を接着する接着剤は、硬化後でも弾力性のあるものが好適であり、例えば酢酸ビニル樹脂系、具体的にはポリウレタン系、クロロプレンゴム系、変性シリコーンゴム系がある。
【0026】
清掃具10は、図2に示す如く、例えば浴室床面1を清掃するとき、一方の主清掃面11を下面にして浴室床面1の上に置き、両側面と上面を片手でつかむ如くに握って、主清掃面11を浴室床面1に摺接する。不織布層20の不織布21の繊維22の端面22Aが浴室床面1の目地溝1Aや凹所1Bに入り、それらの汚れを掻き取る。このとき、相隣る不織布層20、20に挟まれるスポンジ層30は、目が粗く、液切れ性を良好にする。
【0027】
また、清掃具10は、主清掃面11の両外側端に不織布20を設けているから、両外側の不織布層20の外側エッジにより、浴室床面1の目地溝1Aや凹所1Bに強い掻き取り力を付与できる。
【0028】
清掃具10は、主清掃面11における不織布層20と軟質層30の横方向に沿う、不織布層20の幅wを、スポンジ層30の幅aより狭くしている。狭幅の不織布層20が高い圧力で浴室床面1に摺接し、浴室床面1に強い掻き取り力を付与する。広幅のスポンジ層30が相隣る不織布層20、20の間で良好な液切れ性を確保する。
【0029】
清掃具10は、不織布層20の幅wに対する厚みhの比h/wを2〜4とする。不織布層20の厚みhにより、浴室床面1に対する不織布層20のクッション性を確保し、浴室床面1の凹凸に対する不織布層20の追従性を向上する。更に、不織布層20の厚みhを過大にせず、不織布層20の長手方向での曲げ剛性を小さくし、図3(A)に示す如く、浴室床面1の凹凸に対する清掃具10の長手方向での追従性を向上する。図3(B)は、不織布層20のh/wが4より大きい場合を示しており、不織布層20の長手方向での曲げ剛性が大きく、不織布層20の長手方向の中間部を滑らかに曲げることができない。
【0030】
清掃具10は、スポンジ層30の厚みbに対する幅aの比a/bを0.5〜2とする。スポンジ層30の厚みbに対する幅aを従来より大きなものとしたので、清掃具10のスポンジ層30を横方向に曲げることが容易となり、図4(A)に示す如く、清掃具10の横方向での曲げ曲率を小さくし、水道蛇口管等に対する清掃具10の巻き付き性も向上する。図4(B)はスポンジ層30のa/bが0.5より小さい場合を示しており、清掃具10の横方向での曲げ曲率を小さくできない。更に、清掃具10は、スポンジ層30の厚みbを小さくすれば、相対的に幅aも小さくなり、清掃具10の全幅に対する不織布層20同士の間隔が小さいものとなり、不織布層20による掻き取り性能を向上させるので、清掃具10の被清掃面に対する追随性と掻き取り性能を両立できる。
【0031】
以下、清掃具10の製造手順について説明する(図5〜図8)。
(1)スポンジ層30の上下面のそれぞれに不織布層20の一面(不織布21の繊維22を並べて接着した、不織布21の繊維22の長さ方向に沿う平面)を積層して接着し、単位積層ブロック12Aを製作する(図5、図6)。
【0032】
このとき、スポンジ層30の不織布層20が接着される表面における、スポンジ31の骨格31A上にローラ等で接着剤を塗布し、この接着剤40を介して、不織布層20とスポンジ層30を接着する。接着剤40は、スポンジ31の骨格31Aに囲まれる空洞31Bに概ね侵入しない。
【0033】
(2)清掃具10における不織布層20とスポンジ層30の積層数に応じ、上述(1)の単位積層ブロック12Aの不織布層20の他の面の上に、スポンジ層30と不織布層20を交互に積層して上述(1)と同様に接着し、積層ブロック12を製作する(図7)。
【0034】
(3)清掃具10の所定の厚み(不織布層20のh、スポンジ層30のb)に応じ、積層ブロック12を切断し、清掃具10を得る(図8)。この清掃具10の切断面が、不織布層20とスポンジ層30が交互に積層した層状態が表われた面であり、かつ不織布21を構成している繊維22の端面22Aが表われる主清掃面11になる。
【0035】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)清掃具10の主清掃面11に、不織布層20の不織布21を構成している繊維22の端面22Aが表われるようにしたから、この不織布21の繊維22の端面22Aが浴室床面1等の被清掃面の目地溝1Aの溝角部や、細かい凹所1Bに入り、高い清掃性能を得ることができる。
【0036】
(b)相隣る不織布層20の間にスポンジ層30を介したから、全体を1枚の不織布21により構成するものに比して、相隣る不織布層20を主清掃面11に直交する厚さ方向で相対変位させることができ、不織布層20とスポンジ層30の積層方向である横方向において、被清掃面の各所に段差等の高低差がある場合にも、各不織布層20を被清掃面のそれらの各所に倣わせてそれらの各所を清掃できる。また、清掃具10の全幅に比し、各不織布層20の幅を狭くし、各不織布層20の積層方向に直交する長手方向での曲げ剛性を小さくしたことにより、各不織布層20をそれらの長手方向でも被清掃面に良く倣わせて清掃できる。
【0037】
(c)清掃具10は主清掃面11の両外側端に不織布層20を設けた。従って、清掃具10の両外側の不織布層20の外側エッジにより、被清掃面に強い掻き取り力を付与し、高い清掃性能を得ることができる。
【0038】
(d)清掃具10は主清掃面11における不織布層20とスポンジ層30の積層方向である横方向に沿う、不織布層20の幅をスポンジ層30の幅より狭くした。狭幅の不織布層20が高い圧力で被清掃面に摺接するものになり、主清掃面11に強い掻き取り力を付与し、高い清掃性能を得ることができる。広幅のスポンジ層30を目の粗い液切れ性の良いものとするとき、液切れ性も向上できる。
【0039】
(e)清掃具10は不織布層20の幅をwとし、不織布層20の主清掃面11に直交する厚さ方向の厚みをhとするとき、h/wを2〜4とした。従って、不織布層20の厚みhにより、被清掃面に対する不織布層20のクッション性を確保し、被清掃面の凹凸に対する不織布層20の追従性を向上できる。また、不織布層20の長手方向での曲げ剛性を小さくし、被清掃面の凹凸に対する清掃具10の長手方向での追従性を向上できる。
【0040】
(f)清掃具10はスポンジ層30の幅をaとし、スポンジ層30の主清掃面11に直交する厚さ方向の厚みをbとするとき、a/bを0.5〜2とした。従って、スポンジ層30を横方向に曲げることが容易となり、清掃具10の横方向での曲げ曲率を小さくすることが可能となり、水道蛇口等の被清掃面に対する清掃具10の巻き付き性も向上できる。更に、スポンジ層20の厚みbを小さくすれば、相対的に幅aも小さくなり、不織布層20同士の間隔が狭くなるから掻き取り性能も向上できて、被清掃面に対する追従性と掻き取り性能を両立できる。
【0041】
(g)清掃具10はスポンジ層30の不織布層20が接着される表面における、スポンジ31の骨格31A上に塗布された接着剤40を介して、スポンジ層30と不織布層20を接着した。従って、スポンジ31の空洞31Bへの接着剤40の侵入を可及的に少なくし、不織布層20とスポンジ層30の間の硬い接着剤40が清掃具10の長手方向での曲げ剛性を大きくすることがなく、被清掃面の凹凸に対する清掃具10の長手方向での追従性を向上できる。
【0042】
図11の清掃具10Aが図1の清掃具10と異なる点は、相隣る不織布層20、20をつなぐ軟質層としてのスポンジ層30をH形ゴム50に代えたことにある。H形ゴム50は薄肉ウエブ51の両側にフランジ52を備えた、横断面H形をなす長尺体であり、フランジ52の幅を不織布層20の厚みhと同等以下にしている。清掃具10Aは、H形ゴム50の両側フランジ52の上面に不織布層20を積層して接着されたものになる。
【0043】
清掃具10Aにおいても、不織布層20とH形ゴムの交互に積層された層状態が表われた面であり、かつ不織布21を構成している繊維22の端面22Aが表われる面を主清掃面11とする。
【0044】
また、清掃具10Aは、主清掃面11の両外側端に不織布層20、20を設ける。
また、清掃具10Aは、主清掃面11における不織布層20とH形ゴム50の積層方向である横方向に沿う、不織布層20の幅をH形ゴム50の幅より狭くする。
【0045】
また、清掃具10Aは、不織布層20の幅をwとし、不織布層20の主清掃面11に直交する厚さ方向の厚みをhとするとき、h/wを2〜4とする。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は清掃具を示す模式図である。
【図2】図2は清掃具の使用状態を示す模式図である。
【図3】図3は清掃具の長手方向の中間部を曲げた状態を示し、(A)は薄い清掃具を示す模式図、(B)は厚い清掃具を示す模式図である。
【図4】図4は清掃具の横方向の中間部を曲げた状態を示し、(A)は薄い清掃具を示す模式図、(B)は厚い清掃具を示す模式図である。
【図5】図5は清掃具の製造工程を示す模式図である。
【図6】図6は清掃具の製造工程を示す模式図である。
【図7】図7は清掃具の製造工程を示す模式図である。
【図8】図8は清掃具の製造工程を示す模式図である。
【図9】図9は不織布とスポンジの硬さ測定方法を示す模式図である。
【図10】図10は不織布とスポンジの硬さを示す線図である。
【図11】図11は清掃具の他の例を示す模式図である。
【図12】図12はスポンジ製清掃具を示す模式図である。
【図13】図13は不織布製清掃具を示す模式図である。
【符号の説明】
【0047】
10、10A 清掃具
11 主清掃面
20 不織布層
21 不織布
22 繊維
22A 端面
30 スポンジ層(軟質層)
31 スポンジ
31A 骨格
40 接着剤
50 H形ゴム(軟質層)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不織布層と軟質層を交互に積層して接着した清掃具であって、
積層方向に直交する方向の一方向を厚さ方向とする板状体に形成され、厚さ方向に直交する面に不織布を構成している繊維の切断端面が表われ、前記積層方向に沿う不織布層の幅を積層方向に沿う軟質層の幅より狭くした清掃具。
【請求項2】
前記板状体の厚さ方向に平行で、積層方向に直交する両外側端に不織布層を設けた請求項1に記載の清掃具。
【請求項3】
前記軟質層をスポンジ層とし、スポンジ層の幅をaとし、スポンジ層の板状体における厚さ方向の厚みをbとするとき、a/bを0.5〜2とする請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項4】
前記軟質層をスポンジ層とし、スポンジ層の不織布層が接着される表面における、スポンジの骨格上に塗布された接着剤を介して、スポンジ層と不織布層を接着してなる請求項1〜3のいずれかに記載の清掃具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−136527(P2008−136527A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−322976(P2006−322976)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】