説明

清涼すだれ

【課題】容易に使用出来る、単体構造に製作しております。軒先に吊り下げれば、水すだれを提供できる。
【解決手段】冷気を得るために、簡素化と少量の水を流す事と共に、葭すだれの保水性・腐食に優れ使用したものである。又噴出孔のサイズ・数量・位置によって効率が変化します。集水槽上部に、砂・活性炭・布等の層を設け、濾水した環流水を循環させるものである。水すだれの、全面に露が滴たり落ちる際、水蒸気の発生により外気の温度を下げる。すだれ外面は直射日光でも内面は温度の対流によって内側すだれ下部に湿度と冷気が漂うため涼しさを得られるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、横並びの葭すだれに、上部から水を流し冷気を得るものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術では、立簾や網等に散水・噴霧すると、大量の水を必要としていた。
吊り下げたすだれに、平均に水を滴たり流し冷気を得るものである。
【特許文献1】実公昭43−12267号公報
【特許文献2】実開昭60−43920号公報
【特許文献3】特開2003−139452号公報
【特許文献4】特開2003−310423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
涼を得る為庭や樹木に、散水しても数分で蒸発し持続した清涼効果が得られない。
そこで効果を持続させる為にすだれに水を循環して流せば、冷気を得ることが出来る、以上のようなものを作りました。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、横吊り葭すだれの上部に、噴水管が設置されていて、噴水管を覆って飛散防止カバーが固定され、横吊り葭すだれの下部には集水溝を設けてあり、集水溝で集めた水を貯める水槽が横吊り葭すだれの下部に設置され、水槽内に、ポンプ及び送水ホースを設け、送水ホースの先端が噴水管に接続されていることを特徴とする清涼すだれである。
【発明の効果】
【0005】
本発明の清涼すだれは、すだれに使用している葭が保水性・防腐に優れ、また、横吊りすることにより、水流を緩やかにし、一段の効果を増し外気の熱を下げる働きがあります。さらに、噴水管を覆って飛散防止カバーを設けたことで、水流をすだれの全面に満遍なく広げて流す事が出来て効果的である。
【0006】
放射線で気体が非常な高温に熱せられた時などにプラスイオンが発生します。そして人体の恒常性を狂わせることになる。直射日光がすだれの水蒸気・冷気に触れると些少のマイナスイオンが発生します。また、紫外線・粉塵等が減少し環境に寄与します。使用中のすだれに漂う冷気は夏の夕立直後の爽やかさを感じます。室内クーラとは異なりヒートアイランド・二酸化炭素にはつながらず、省エネにも貢献できます。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
噴水管2に、5cm間隔に噴出孔を設け、長さ240cmから噴出した水が、すだれ巾240cmに広散緩やかに滴たり落ちる。集水溝5に流れた水は、水槽9内に送水ポンプとホースの連結によって、噴水管2に送水循環作用して冷気を得るものである。
【実施例1】
【0008】
図2に示す清涼すだれを用いて試験を行った。
1時間当たり水使用量は1.0l内で、使用量の95%以上は水蒸気蒸発して気温を低下させるのに有効であった。
以下に試験結果を示す。
夏期3年間に於ける平均数値
日光直射気温 日影気温 すだれ面より2mの温度
40度 36度 30度
38度 34度 28度
36度 32度 26度
井戸水利用の場合は更に3度〜4度温度が下がる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の冷涼すだれの平面図
【図2】本発明の冷涼すだれの構造図
【符号の説明】
【0010】
1 すだれ
2 噴水管
3 カバー
4 洗浄口
5 集水溝
6 接合部材
7 排水口
8 給水口
9 水槽
10 ポンプ
11 ホース
12 噴水孔
13 洗浄砂
14 活性炭
15 吊り金具
16 自動給水器
17 水量調整ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
横吊り葭すだれの上部に、噴水管が設置されていて、噴水管を覆って飛散防止カバーが固定され、横吊り葭すだれの下部には集水溝を設けてあり、集水溝で集めた水を貯める水槽が横吊り葭すだれの下部に設置され、水槽内に、ポンプ及び送水ホースを設け、送水ホースの先端が噴水管に接続されていることを特徴とする清涼すだれ。
【請求項2】
飛散防止カバーに水量調節ボルトを設け水量を安定することを特徴とする請求項1記載の清涼すだれ。
【請求項3】
水槽給水口と高圧ホースで水道蛇口に連結した水槽内に自動給水器を設け貯水を保つことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の清涼すだれ。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−228935(P2009−228935A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−72797(P2008−72797)
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願人】(308008797)
【Fターム(参考)】