説明

温熱環境体感装置

【課題】室温および床温をそれぞれ個別且つ独立に制御可能な複数の体感室を備えると共に、体感室の外側に冷却室を備えたことにより、各体感室ごとの室温および床温と、冷却室の室温という多数の調節手段を有し、室内環境に対する再現性の高い装置が得る。
【解決手段】室温および床温をそれぞれ個別且つ独立に制御可能な複数の体感室2〜5を備えると共に、複数の体感室2〜5の外側に冷却室14,15を備える。前期複数の体感室が、一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列とを備え、一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列との互いに隣接していない側面部分に対し、2つの冷却室をそれぞれ隣接設置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、温熱環境体感装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
住宅の断熱性能を比較体験できるようにした装置として、断熱性能の異なる2つの部分を有する1つの空調室の両端面部分に、冬期の外気温度に冷却された2つの冷却室をそれぞれ設置したものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、上記空調室には、室温を快適に調整するためのエアコンが1台設けられている。
【特許文献1】特開2005−208114号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載された温熱環境体感装置では、以下のような問題があった。
【0004】
即ち、上記の断熱性能比較体験装置では、冷却室の温度と、空調室の室温との2系統の調節手段しか備えていなかったため、室内環境に対する再現性が低かった。そのため、床温などを実際の冬期の室内環境と同じに再現することが難しかった。なお、「床温」は、室内環境を体感する上で非常に重要な要素とされている。また、例えば、早朝や夜間など、時間帯や外気温に応じたきめ細かい室内環境を素速く正確に再現することができなかった。そして、室内環境は、住宅の実際の断熱性、気密性、設計プラン、設備などの条件によっても大きく変化するが、このような実際の住宅の条件に応じたきめ細かい室内環境を素速く正確に再現することができなかった。更に、住宅の室内環境は、居室や非居室などその部屋の使用状態によっても変化するが、このような使用状態の違いを再現することもできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、室温および床温をそれぞれ個別且つ独立に制御可能な複数の体感室を備えると共に、該複数の体感室の外側に冷却室を備えた温熱環境体感装置を特徴としている。
【0006】
請求項2に記載された発明では、前記複数の体感室が、一般住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室を直列に連接してなる一般住宅用体感室列と、高気密断熱住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室を直列に連接してなる高気密断熱住宅用体感室列とを備えると共に、一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列との間に、温度緩衝室を接続した請求項1記載の温熱環境体感装置を特徴としている。
【0007】
請求項3に記載された発明では、一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列とを並列状態で隣接配置すると共に、一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列との対応する両端面間に2つの温度緩衝室をそれぞれ連結してループ状の巡回経路を構成し、一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列との互いに隣接していない側面部分に対し、2つの冷却室をそれぞれ隣接設置した請求項2記載の温熱環境体感装置を特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、室温および床温をそれぞれ個別且つ独立に制御可能な複数の体感室を備えると共に、該複数の体感室の外側に冷却室を備えたことにより、各体感室ごとの室温および床温と、冷却室の室温という多数の調節手段を有しているので、室内環境に対する再現性の高い装置が得られる。これにより、床温などを含めた実際の冬期の室内環境を容易に再現することが可能となるばかりでなく、少なくとも日本の住宅で起こり得る全ての室内環境を再現することが可能となる。よって、早朝や夜間など、時間帯や外気温に応じたきめ細かい室内環境を素速く正確に再現し実際に体感させることができる。また、室内環境は、住宅の実際の断熱性、気密性、設計プラン、設備などの条件によっても大きく変化するが、このような実際の住宅の条件に応じたきめ細かい室内環境を素速く正確に再現し体感させることができる。なお、この実際の住宅の条件に応じた室内環境は、住宅の温熱シミュレーションを行うことにより容易に解析することができる。そして、住宅の室内環境は、居室や非居室などその部屋の使用状態によっても変化するが、このような使用状態の違いをも再現し実際に体感させることができる。
【0009】
請求項2の発明によれば、前記複数の体感室が、一般住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室を直列に連接してなる一般住宅用体感室列と、高気密断熱住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室を直列に連接してなる高気密断熱住宅用体感室列とを備えたことにより、一般住宅用体感室列を通るだけで、一般住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を体感することが可能となると共に、高気密断熱住宅用体感室列を通るだけで高気密断熱住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を体感することが可能となる。また、一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列との間に、温度緩衝室を接続したことにより公正を期した体感実験を行うことができる。
【0010】
請求項3の発明によれば、一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列とを並列状態で隣接配置すると共に、一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列との対応する両端面間に2つの温度緩衝室をそれぞれ連結してループ状の巡回経路を構成し、一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列との互いに隣接していない側面部分に対し、2つの冷却室をそれぞれ隣接設置したことにより、装置全体の構成を極めて合理的且つコンパクトにまとめて、住宅展示場などに対しても容易に設置できるようにすることができる。また、ループ状の巡回経路を一周するだけで用意された全ての温熱環境を素速く体感することができるので、使い勝手の良い装置とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
室内の温熱環境に対する高い再現性が得られるようにするという目的を、室温および床温をそれぞれ個別且つ独立に制御可能な複数の体感室を備えると共に、複数の体感室の外側に冷却室を備える、という手段で実現した。
【実施例】
【0012】
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
【0013】
図1、図2は、この発明の実施例を示すものである。
【0014】
まず、構成について説明すると、この実施例の温熱環境体感装置1では、室温および床温をそれぞれ個別且つ独立に制御可能な複数の体感室2〜5を備えている。この体感室2〜5は、この例の場合には、4部屋設けられている。そして、各体感室2〜5ごとに、独立の空調機6〜9と、独立の床温調節機10〜13とをそれぞれ個別に備えている。各空調機6〜9および床温調節機10〜13には、それぞれ個別にコントローラ6a〜13aが用意されている。
【0015】
また、複数の体感室2〜5の外側に冷却室14,15を備えている。この冷却室14,15は、この例の場合には、2部屋設けられている。そして、この冷却室14,15は、冷凍機16を備えている。この冷凍機16は、個別に設けても良いが、この場合には、共通のものとされている。そのために、冷凍機16から各冷却室14,15へ冷気を送給するダクト17,18が設けられている。この冷凍機16には、コントローラ16aが用意されている。
【0016】
このような構成において、更に、上記複数の体感室2〜5が、一般住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室2,3を直列に連接してなる一般住宅用体感室列21と、高気密断熱住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室4,5を直列に連接してなる高気密断熱住宅用体感室列22とを備えたものとなるような構成とする。
【0017】
更に、一般住宅用体感室列21と高気密断熱住宅用体感室列22との間に、温度緩衝室23,24を接続する。
【0018】
上記構成において、特に、一般住宅用体感室列21と高気密断熱住宅用体感室列22とを並列状態で隣接配置すると共に、一般住宅用体感室列21と高気密断熱住宅用体感室列22との対応する両端面間に2つの温度緩衝室23,24をそれぞれ連結してループ状の巡回経路が構成されるようにする。
【0019】
更に、一般住宅用体感室列21と高気密断熱住宅用体感室列22との互いに隣接していない側面部分に対し、2つの冷却室14,15がそれぞれ隣接設置させるようにする。
【0020】
このような構成により、温熱環境体感装置1は、4つの体感室2〜5が「田」字状に配設されると共に、その両端面間に、2つの体感室2,5間および体感室3,4間に亘る細長い2つの温度緩衝室23,24がそれぞれ設置され、その両側面部分に、2つの体感室2,3間および体感室4,5間に亘る細長い2つの冷却室14,15がそれぞれ設置された、全体として平面視ほぼ「十」字状のものとなる。なお、2つの温度緩衝室23,24や冷却室14,15を適宜延長したり、或いは、入隅となったコーナー部分に物置室を作るなどして、温熱環境体感装置1全体の外形を矩形状となるように構成しても良い。
【0021】
そして、2つの温度緩衝室23,24のうちの少なくともどちらか一方に対し、温熱環境体感装置1への出入口31,32を形成する。この場合には、出入口31,32は、各温度緩衝室23,24に対し、それぞれ設けている。
【0022】
また、4つの体感室2〜5と2つの温度緩衝室23,24との間に、ループ状の巡回経路を構成するための出入口33〜38を形成する。
【0023】
更に、2つの体感室2,3と対応する冷却室14との間、および、2つの体感室4,5と対応する冷却室15との間に、それぞれ窓39〜42を形成する。
【0024】
なお、一般住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室2,3の壁や床や窓39,40は、一般住宅用の仕様とするのが好ましい。例えば、窓39,40などには通常サッシを用いるようにする。
【0025】
また、高気密断熱住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室4,5の壁や床や窓41,42は、高気密断熱住宅用の仕様(高気密断熱構造)とするのが好ましい。例えば、窓41,42などには断熱サッシを用いるようにする。
【0026】
更に、4つの体感室2〜5の壁に対して壁温調節機を設けるようにすることもできる。ただし、高気密断熱住宅仕様の壁の場合、特殊な壁温調節機を設けない限りは、壁温は室温と同じになるため、特に設ける必要はない。
【0027】
また、温度緩衝室23,24には、特に空調機や床温調節機が設けられておらず、常温となるようにしているが、温度緩衝室23,24に対して空調機や床温調節機などを設けるようにすることもできる。なお、温度緩衝室23,24には、4つの体感室2〜5および2つの冷却室14,15の影響を受けないような断熱性能を付与するのが好ましい。
【0028】
次に、この実施例の作用について説明する。
【0029】
まず、コントローラ6a,10aで空調機6と床温調節機10とをそれぞれ個別に操作して、体感室2の室温と床温とをそれぞれ一般住宅の居室と同じ温熱環境に調節する。また、コントローラ7a,11aで空調機7と床温調節機11とをそれぞれ個別に操作して、体感室3の室温と床温とをそれぞれ一般住宅の非居室と同じ温熱環境に調節する。
【0030】
同様に、コントローラ8a,12aで空調機8と床温調節機12とをそれぞれ個別に操作して、体感室4の室温と床温とをそれぞれ高気密断熱住宅の居室と同じ温熱環境に調節する。また、コントローラ9a,13aで空調機9と床温調節機13とをそれぞれ個別に操作して、体感室5の室温と床温とをそれぞれ高気密断熱住宅の非居室と同じ温熱環境に調節する。
【0031】
更に、コントローラ16aで冷凍機16を操作して、各冷却室14,15を冬期の外気温度と同じ室温に冷却する。
【0032】
なお、温度緩衝室23,24は、室温が常温、例えば、17℃程度となっている。
【0033】
こうして準備ができたら、出入口31から温度緩衝室23へ入り、一定時間滞在して体を慣らした後に、一般住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現した体感室2、体感室3を順に通り、反対側の温度緩衝室24へ入る。そして、反対側の温度緩衝室24に一定時間滞在して体の感覚をリセットした後に、今度は高気密断熱住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現した体感室4、体感室5を順に通り、元の温度緩衝室23へ戻る。この温熱環境体感装置1は、このように、巡回経路をぐるっと一周するような使い方がなされることを予定している。
【0034】
この際、一般住宅の居室の温熱環境を再現するために、体感室2は、例えば、室温を22℃とし、床温を16℃とする。また、一般住宅の非居室の温熱環境を再現するために、体感室3は、例えば、室温を10℃とし、床温を10℃とする。
【0035】
そして、高気密断熱住宅の居室の温熱環境を再現するために、体感室4は、例えば、室温を22℃とし、床温を24℃とする。また、高気密断熱住宅の非居室の温熱環境を再現するために、体感室5は、例えば、室温を17〜20℃とし、床温を17〜20℃とする。
【0036】
すると、一般住宅の居室の温熱環境を再現した体感室2では、上下温度差、床の冷たさ、通常サッシからの放熱感、頭がボーッとするようなコールドドラフト感を体感することができ、次に、一般住宅の非居室の温熱環境を再現した体感室3では、上記に対して更に、床の冷たさや、非居室の寒さなどの水平温度差を体感することができる。
【0037】
一方、高気密断熱住宅の居室の温熱環境を再現した体感室4では、床の暖かさや、上下温度差の少なさを体感することができ、次に、高気密断熱住宅の非居室の温熱環境を再現した体感室5では、上記に対して、床が冷たくないことや、非居室の暖かさなどの水平温度差の少なさを体感することができる。
【0038】
しかも、一般住宅の温熱環境を再現した一般住宅用体感室列21を通った後で、余り時間を置かずに高気密断熱住宅の温熱環境を再現した高気密断熱住宅用体感室列22を通ることにより、その差を一層明確に体感させることができる。
【0039】
なお、以上は、あくまでも温熱環境体感装置1の使い方の一例であり、その他にも、様々な設計プランに応じて各体感室2〜5の室温や床温を変えることにより、設計プランの異なる住宅の温熱環境を次々と体感して行くようなことも可能である。
【0040】
また、時間帯の変化に応じて各体感室2〜5の室温や床温、冷却室14,15の室温を変えることにより、住宅の1日の温熱環境の変化を体感したり、季節の変化に応じて各体感室2〜5の室温や床温、冷却室14,15の室温を変えることにより、住宅の1年の温熱環境の変化を体感したり、地域の特性に応じて各体感室2〜5の室温や床温、冷却室14,15の室温を変えることにより、少なくとも日本中の住宅の温熱環境の違いを体感したりすることも可能である。更に、空調機6〜9や床温調節機10〜13などの設備を設けた住宅の温熱環境の検証などにも使うことができる。
【0041】
このように、この実施例によれば、室温および床温をそれぞれ個別且つ独立に制御可能な複数の体感室2〜5を備えると共に、複数の体感室2〜5の外側に冷却室14,15を備えたことにより、各体感室2〜5ごとの室温および床温と、冷却室14,15の室温という多数の調節手段を有しているので、室内環境に対する再現性の高い装置が得られる。これにより、床温などを含めた実際の冬期の室内環境を容易に再現することが可能となるばかりでなく、少なくとも日本の住宅で起こり得る全ての室内環境を再現することが可能となる。よって、早朝や夜間など、時間帯や外気温に応じたきめ細かい室内環境を素速く正確に再現し実際に体感させることができる。また、室内環境は、住宅の実際の断熱性、気密性、建築プラン、設備などの条件によっても大きく変化するが、このような実際の住宅の条件に応じたきめ細かい室内環境を素速く正確に再現し体感させることができる。なお、この実際の住宅の条件に応じた室内環境は、住宅の温熱シミュレーションを行うことにより容易に解析することができる。そして、住宅の室内環境は、居室や非居室などその部屋の使用状態によっても変化するが、このような使用状態の違いをも再現し実際に体感させることができる。
【0042】
また、複数の体感室2〜5が、一般住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室2〜5を直列に連接してなる一般住宅用体感室列21と、高気密断熱住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室2〜5を直列に連接してなる高気密断熱住宅用体感室列22とを備えたことにより、一般住宅用体感室列21を通るだけで、一般住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を体感することが可能となると共に、高気密断熱住宅用体感室列22を通るだけで高気密断熱住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を体感することが可能となる。また、一般住宅用体感室列21と高気密断熱住宅用体感室列22との間に、温度緩衝室23,24を接続したことにより、公正を期した体感実験を行うことができる。
【0043】
更に、一般住宅用体感室列21と高気密断熱住宅用体感室列22とを並列状態で隣接配置すると共に、一般住宅用体感室列21と高気密断熱住宅用体感室列22との対応する両端面間に2つの温度緩衝室23,24をそれぞれ連結してループ状の巡回経路を構成し、一般住宅用体感室列21と高気密断熱住宅用体感室列22との互いに隣接していない側面部分に対し、2つの冷却室14,15をそれぞれ隣接設置したことにより、装置全体の構成を極めて合理的且つコンパクトにまとめて、住宅展示場などに対しても容易に設置できるようにすることができる。また、ループ状の巡回経路を一周するだけで用意された全ての温熱環境を素速く体感することができるので、使い勝手の良い装置とすることができる。
【0044】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、これらの可能な組合せが含まれることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施例にかかる温熱環境体感装置の上部を水平方向に破断した斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 温熱環境体感装置
2 体感室
3 体感室
4 体感室
5 体感室
14 冷却室
15 冷却室
21 一般住宅用体感室列
22 高気密断熱住宅用体感室列
23 温度緩衝室
24 温度緩衝室


【特許請求の範囲】
【請求項1】
室温および床温をそれぞれ個別且つ独立に制御可能な複数の体感室を備えると共に、該複数の体感室の外側に冷却室を備えたことを特徴とする温熱環境体感装置。
【請求項2】
前記複数の体感室が、一般住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室を直列に連接してなる一般住宅用体感室列と、
高気密断熱住宅の居室および非居室のそれぞれの温熱環境を再現可能な少なくとも2つの体感室を直列に連接してなる高気密断熱住宅用体感室列とを備えると共に、
一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列との間に、温度緩衝室を接続したことを特徴とする請求項1記載の温熱環境体感装置。
【請求項3】
一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列とを並列状態で隣接配置すると共に、一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列との対応する両端面間に2つの温度緩衝室をそれぞれ連結してループ状の巡回経路を構成し、
一般住宅用体感室列と高気密断熱住宅用体感室列との互いに隣接していない側面部分に対し、2つの冷却室をそれぞれ隣接設置したことを特徴とする請求項2記載の温熱環境体感装置。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−256550(P2007−256550A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−79991(P2006−79991)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】