説明

温熱用部屋及びその温度調節方法、並びに入浴設備及びその使用方法

【課題】温熱加熱により合成された良質のタンパク質の破壊を抑制して体質改善を図ることができる温熱用部屋を提供する。
【解決手段】本温熱用部屋3は、床面側に設けられ床面を加熱する床暖房手段(床暖房構造10)と、壁面側に設けられ熱風を吹き出す熱風吹出手段(熱風ヒータ11)と、天井側に設けられ冷風を吹き出す冷風吹出手段(クーラ12)と、を備える温熱用部屋であって、前記床暖房手段により前記床面が43〜47℃に加熱され、前記熱風吹出手段により58〜62℃の熱風が該部屋内に吹き出され、前記冷風吹出手段により28〜32℃の冷風が該部屋内に吹き出されて、該部屋内の温度が38〜39℃に調節されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温熱用部屋及びその温度調節方法、並びに入浴設備及びその使用方法に関し、さらに詳しくは、温熱加熱により合成された良質のタンパク質の破壊を抑制して体質改善を図ることができる温熱用部屋及びその温度調節方法、並びに入浴設備及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、室温を80〜100℃程度の高温に上げて発汗を促す高温サウナが普及している。しかし、このような高温サウナに入浴した場合には体温と比較して室温が著しく高いため、心臓への負担増による心拍数の増加、血液中のナトリウム、カリウム等のミネラル分の過剰排出、脱水に伴う血栓の発生などが起こり易い、という問題があった。
【0003】
そこで、40〜60℃程度の比較的低温で発汗を促す低温サウナが、現在広く普及しつつある。この低温サウナの代表的なものには、利用者に遠赤外線を照射して身体の内部から発熱させ、穏やかに発汗を促す遠赤外線サウナ室がある(例えば、特許文献1及び2参照)。このような遠赤外線サウナ室を利用する利用者には、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる等の利点がある。また、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。なお、この熱ショックタンパク質は、細胞の耐ストレス性を高めたり、疲労の原因となる乳酸の出現を遅らせたりして、運動能力を向上させる。さらに、人体に必要なタンパク質の品質管理を行ったり、細胞を防御したり、腫瘍の増殖抑制、薬の副作用提言などの働きをするといわれている。
【0004】
ところで、上述のサウナ室等を利用する利用者は、通常、サウナ室内で温められた体を元の温度に戻すため、水風呂に入ったり、シャワーで冷水を浴びたりする。しかしながら、このような人体の急激な温度変化によると温熱加熱により合成された良質のタンパク質が壊されてしまう恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−222299号公報
【特許文献2】特開2007−209479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、温熱加熱により合成された良質のタンパク質の破壊を抑制して体質改善を図ることができる温熱用部屋及びその温度調節方法、並びに入浴設備及びその使用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の通りである。
1.床面側に設けられ床面を加熱する床暖房手段と、壁面側に設けられ熱風を吹き出す熱風吹出手段と、天井側に設けられ冷風を吹き出す冷風吹出手段と、を備える温熱用部屋であって、
前記床暖房手段により前記床面が43〜47℃に加熱され、前記熱風吹出手段により58〜62℃の熱風が該部屋内に吹き出され、前記冷風吹出手段により28〜32℃の冷風が該部屋内に吹き出されて、該部屋内の温度が38〜39℃に調節されていることを特徴とする温熱用部屋。
2.床面側に設けられ床面を加熱する床暖房手段と、壁面側に設けられ熱風を吹き出す熱風吹出手段と、天井側に設けられ冷風を吹き出す冷風吹出手段と、を備える温熱用部屋の温度調節方法であって、
前記床暖房手段により床面を43〜47℃に加熱し、前記熱風吹出手段により58〜62℃の熱風を該部屋内に吹き出し、前記冷風吹出手段により28〜32℃の冷風を該部屋内に吹き出して、該部屋内の温度を38〜39℃に調節することを特徴とする温熱用部屋の温度調節方法。
3.上記1.記載の温熱用部屋と、
岩盤及び該岩盤を加熱する加熱手段を備える第1体質改善室と、を備えることを特徴とする入浴設備。
4.上記1.記載の温熱用部屋と、
壁面側に設けられる遠赤外線放射板及び該遠赤外線放射板を加熱する加熱手段を備える第2体質改善室と、を備えることを特徴とする入浴設備。
5.上記1.記載の温熱用部屋と、
床面側に敷設される岩塩及び該岩塩を加熱する加熱手段を備える岩塩室と、を備えることを特徴とする入浴設備。
6.上記1.記載の温熱用部屋と、
床面側に敷設される黄土を用いてなる黄土材及び該黄土材を加熱する加熱手段を備える黄土室と、を備えることを特徴とする入浴設備。
7.上記1.記載の温熱用部屋と、
ラジウム鉱石を備えたラジウム風呂、トリマリン鉱石を備えたトルマリン風呂、備長炭を備えた備長炭風呂、ゲルマニウム鉱石を備えたゲルマニウム風呂、麦飯石を備えた麦飯石風呂、及び竹炭を備えた竹炭風呂のうちの少なくとも1つの風呂と、を備えることを特徴とする入浴設備。
8.上記1.記載の温熱用部屋と、
岩盤及び該岩盤を加熱する加熱手段を備える第1体質改善室と、
壁面側に設けられる遠赤外線放射板及び該遠赤外線放射板を加熱する加熱手段を備える第2体質改善室と、
床面側に敷設される岩塩及び該岩塩を加熱する加熱手段を備える岩塩室と、
床面側に敷設される黄土を用いてなる黄土材及び該黄土材を加熱する加熱手段を備える黄土室と、
ラジウム鉱石を備えたラジウム風呂、トリマリン鉱石を備えたトルマリン風呂、備長炭を備えた備長炭風呂、ゲルマニウム鉱石を備えたゲルマニウム風呂、麦飯石を備えた麦飯石風呂、及び竹炭を備えた竹炭風呂のうちの少なくとも1つの風呂と、を備えることを特徴とする入浴設備。
9.前記第1体質改善室の室内温度は40〜45℃である上記3.又は8.に記載の入浴設備。
10.前記岩盤は、ラジウム鉱石及びゲルマニウム鉱石のうちの少なくとも一方の鉱石を含んでいる上記3.8.又は9.に記載の入浴設備。
11.前記第1体質改善室は、天井側に設けられる赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードと、壁面側に設けられ且つ該赤色発光ダイオード、該緑色発光ダイオード及び該青色発光ダイオードのそれぞれを点灯及び消灯させるための3つのスイッチと、を有する照明装置を備える上記3.8.9.又は10.に記載の入浴設備。
12.前記第2体質改善室の室内温度は53〜58℃である上記4.又は8.に記載の入浴設備。
13.上記3.乃至12.のいずれか一項に記載の入浴設備を用いることを特徴とする入浴設備の使用方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の温熱用部屋及びその温度調節方法によると、床暖房手段により床面が43〜47℃に加熱され、熱風吹出手段により58〜62℃の熱風が部屋内に吹き出され、冷風吹出手段により28〜32℃の冷風が部屋内に吹き出されて、部屋内の温度が38〜39℃に調節される。このように温度調節された温熱用部屋にサウナ等を利用した利用者が入ると、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。その結果、全身温熱加熱により利用者の体内で合成された熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質の破壊が抑制される。
【0009】
本発明の入浴設備によると、温熱用部屋と第1体質改善室とを備えるので、第1体質改善室を利用する利用者には岩盤を介して遠赤外線が照射されて身体の内部から発熱され、穏やかに発汗が促される。そして、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる。さらに、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。また、温熱用部屋を利用する利用者は、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。その結果、全身温熱加熱により利用者の体内で合成された良質のタンパク質の破壊が抑制される。
【0010】
他の本発明の入浴設備によると、温熱用部屋と第2体質改善室とを備えるので、第2体質改善室を利用する利用者には遠赤外線放射板を介して遠赤外線が照射されて身体の内部から発熱され、穏やかに発汗が促される。そして、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる。さらに、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。また、温熱用部屋を利用する利用者は、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。その結果、全身温熱加熱により利用者の体内で合成された良質のタンパク質の破壊が抑制される。
【0011】
更に他の本発明の入浴設備によると、温熱用部屋と岩塩室とを備えるので、岩塩室を利用する利用者には岩塩を介して遠赤外線が照射されて身体の内部から発熱され、穏やかに発汗が促されると共に、活性酸素が除去される。そして、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる。さらに、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。また、温熱用部屋を利用する利用者は、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。その結果、全身温熱加熱により利用者の体内で合成された良質のタンパク質の破壊が抑制される。
【0012】
更に他の本発明の入浴設備によると、温熱用部屋と黄土室とを備えるので、黄土室を利用する利用者には黄土材を介してマイナスイオン及び遠赤外線が照射されて身体の内部から発熱され、穏やかに発汗が促される。そして、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる。さらに、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。また、温熱用部屋を利用する利用者は、上述の温熱用部屋の温度調節方法により温度調節された温熱用部屋に入るので、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。その結果、全身温熱加熱により利用者の体内で合成された良質のタンパク質の破壊が抑制される。
【0013】
更に他の本発明の入浴設備によると、温熱用部屋と、ラジウム風呂、トルマリン風呂、備長炭風呂、ゲルマニウム風呂、麦飯石風呂、及び竹炭風呂のうちの少なくとも1つの風呂と、を備えるので、風呂を利用する利用者は穏やかに発汗が促され、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる。さらに、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。また、温熱用部屋を利用する利用者は、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。その結果、全身温熱加熱により利用者の体内で合成された良質のタンパク質の破壊が抑制される。
【0014】
更に他の本発明の入浴設備によると、温熱用部屋と、第1体質改善室と、第2体質改善室と、岩塩室と、黄土室と、ラジウム風呂、トルマリン風呂、備長炭風呂、ゲルマニウム風呂、麦飯石風呂、及び竹炭風呂のうちの少なくとも1つの風呂と、を備えるので、これら各室及び風呂を利用する利用者には遠赤外線が照射されて身体の内部から発熱され、穏やかに発汗が促される。そして、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる。さらに、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。また、温熱用部屋を利用する利用者は、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。その結果、全身温熱加熱により利用者の体内で合成された良質のタンパク質の破壊が抑制される。
【0015】
また、前記第1体質改善室の室内温度が40〜45℃である場合は、第1体質改善室を利用する利用者には比較的低温での温熱加熱が与えられ、更に効果的に体質改善を図ることができる。
また、前記岩盤がラジウム鉱石を含んでいる場合は、ラジウム鉱石から放出される微量の放射線により更に効果的に体質改善を図ることができる。また、前記岩盤がゲルマニウム鉱石を含んでいる場合は、ゲルマニウム鉱石から放出される微弱電流により更に効果的に体質改善を図ることができる。
また、前記第1体質改善室が、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードと、3つのスイッチと、を有する照明装置を備える場合は、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードのうちの1種を選択的に点灯させたり、2種を選択的に点灯させたりすれば、第1体質改善室内の色調を、例えば、白色、赤色、黄色、緑色、青色及び紫色の6種に変化させることができる。その結果、第1体質改善室の利用者に心理や心情に合わせて色調で気持ちを整える心理療法(「カラーセラピー」とも呼ばれる。)を施すことができる。
さらに、前記第2体質改善室の室内温度が53〜58℃である場合は、第2体質改善室を利用する利用者には比較的低温での温熱加熱が与えられ、更に効果的に体質改善を図ることができる。
【0016】
本発明の入浴設備の使用方法によると、上述の各室及び風呂のうちの少なくとも1つを利用する利用者には遠赤外線が照射されて身体の内部から発熱され、穏やかに発汗が促される。そして、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる。さらに、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。また、温熱用部屋を利用する利用者は、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。その結果、全身温熱加熱により利用者の体内で合成された良質のタンパク質の破壊が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
【図1】実施例に係る入浴設備の全体の天井を取った状態を示す斜視図である。
【図2】実施例に係る温熱用部屋の天井を取った状態を示す斜視図である。
【図3】上記温熱用部屋の床暖房構造を示す縦断面図である。
【図4】実施例に係る第1体質改善室を示す斜視図である。
【図5】上記第1体質改善室の一方の側壁、天井壁及び前面壁を取った状態を示す斜視図である。
【図6】図4のVI−VI線断面図である。
【図7】実施例に係る第2体質改善室の一方の側壁、天井壁及び前面壁を取った状態を示す斜視図である。
【図8】実施例に係る岩塩室を示す要部斜視図である。
【図9】実施例に係る黄土室を示す要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
【0019】
1.温熱用部屋
本実施形態1.に係る温熱用部屋は、床面側に設けられ床面を加熱する床暖房手段と、壁面側に設けられ熱風を吹き出す熱風吹出手段と、天井側に設けられ冷風を吹き出す冷風吹出手段と、を備える温熱用部屋であって、床暖房手段により床面が43〜47℃に加熱され、熱風吹出手段により58〜62℃の熱風が部屋内に吹き出され、冷風吹出手段により28〜32℃の冷風が部屋内に吹き出されて、部屋内の温度が38〜39℃に調節されていることを特徴とする。
【0020】
上記「温熱用部屋」とは、後述する各室又は風呂を利用した利用者が体温を元に戻す(「クールダウン」とも称する。)ための部屋を意図する。また、上記部屋内の温度(38〜39℃)は、例えば、床面の中心から上方に120〜200cm(好ましくは150〜180cm)の範囲で測定された測定値であることができる。また、上記熱風吹出手段は、例えば、壁面側から側方に向かって熱風を吹き出すことができる。また、上記冷風吹出手段は、例えば、天井側から下方に向かって冷風を吹き出すことができる。
【0021】
2.温熱用部屋の温度調節方法
本実施形態2.に係る温熱用部屋の温度調節方法は、床面側に設けられ床面を加熱する床暖房手段と、壁面側に設けられ熱風を吹き出す熱風吹出手段と、天井側に設けられ冷風を吹き出す冷風吹出手段と、を備える温熱用部屋の温度調節方法であって、床暖房手段により床面を43〜47℃に加熱し、熱風吹出手段により58〜62℃の熱風を部屋内に吹き出し、冷風吹出手段により28〜32℃の冷風を部屋内に吹き出して、部屋内の温度を38〜39℃に調節することを特徴とする。
【0022】
上記「温熱用部屋」とは、後述する各室又は風呂を利用した利用者が体温を元に戻す(「クールダウン」とも称する。)ための部屋を意図する。また、上記部屋内の温度(38〜39℃)は、例えば、床面の中心から上方に120〜200cm(好ましくは150〜180cm)の範囲で測定された測定値であることができる。また、上記熱風吹出手段は、例えば、壁面側から側方に向かって熱風を吹き出すことができる。また、上記冷風吹出手段は、例えば、天井側から下方に向かって冷風を吹き出すことができる。
【0023】
3.入浴設備
本実施形態3.に係る入浴設備は、上記実施形態1.の温熱用部屋と、以下に示す(1)〜(5)のうちの少なくとも1つと、を備えることを特徴とする。
(1)岩盤及び該岩盤を加熱する加熱手段を備える第1体質改善室。
(2)壁面側に設けられる遠赤外線放射板及び該遠赤外線放射板を加熱する加熱手段を備える第2体質改善室。
(3)床面側に敷設される岩塩及び該岩塩を加熱する加熱手段を備える岩塩室。
(4)床面側に敷設される黄土を用いてなる黄土材及び該黄土材を加熱する加熱手段を備える黄土室。
(5)ラジウム鉱石を備えたラジウム風呂、トリマリン鉱石を備えたトルマリン風呂、備長炭を備えた備長炭風呂、ゲルマニウム鉱石を備えたゲルマニウム風呂、麦飯石を備えた麦飯石風呂、及び竹炭を備えた竹炭風呂のうちの少なくとも1つの風呂。
【0024】
上記(1)では、例えば、上記第1体質改善室の室内温度は40〜45℃であることができる。また、上記岩盤は、例えば、ラジウム鉱石及びゲルマニウム鉱石のうちの少なくとも一方の鉱石を含んでいることができる。また、上記第1体質改善室は、例えば、天井側に設けられる赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードと、側面側に設けられ且つ赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードのそれぞれを点灯及び消灯させるための3つのスイッチと、を有する照明装置を備えることができる。さらに、上記(2)では、例えば、上記第2体質改善室の室内温度は53〜58℃であることができる。なお、上記「第1体質改善室」「第2体質改善室」「岩塩室」及び「黄土室」は、例えば、サウナ室(特に乾湿サウナ室)であることができる。
【0025】
4.入浴設備の使用方法
本実施形態4.に係る入浴設備の使用方法は、上記実施形態3.の入浴設備を用いることを特徴とする。この入浴設備の使用方法は、例えば、上記実施形態1.の温熱用部屋に入室して所定時間経過後に退室する工程と、上記実施形態3.の上記(1)〜(5)のうちの少なくとも1つの室又は風呂に入室して所定時間経過後に退室する工程と、を備えることができる。上記温熱用部屋で過ごす上記所定時間は、例えば、5〜15分(好ましくは8〜12分)であることができる。また、上記少なくとも1つの室又は風呂で過ごす上記所定時間は、例えば、10〜20分(好ましくは13〜17分)であることができる。
【実施例】
【0026】
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
【0027】
(1)入浴設備の構成
本実施例に係る入浴設備1は、図1に示すように、開閉扉3aを有する温熱用部屋3、開閉扉4aを有する複数の第1体質改善室4、開閉扉5aを有する複数の第2体質改善室5、開閉扉6aを有する岩塩室6、及び開閉扉7aを有する黄土室7を備えている。
【0028】
上記温熱用部屋3は、図2に示すように、床面側に埋設され床面を加熱する床暖房構造10(本発明に係る「床暖房手段」として例示する。)と、壁面に沿うように床面上に設置され側方に向かって熱風を吹き出す熱風ヒータ11(本発明に係る「熱風吹出手段」として例示する。)と、天井側に設けられ下方に向かって冷風を吹き出すクーラ12(本発明に係る「冷風吹出手段」として例示する。)と、を備えている。この温熱用部屋3は、後述する各室又は風呂等を利用した利用者がクールダウンするための部屋として用いられる。
【0029】
上記床暖房構造10は、図3に示すように、床面となるタイル14と、このタイル14の下面に積層される遠赤外線放射板15と、この遠赤外線放射板15の下面に積層される公知の面状発熱ヒータ16と、を備えている。なお、この面状発熱ヒータ16の下面には、下地材17及び断熱材18が順次積層されている。
【0030】
そして、上記温熱用部屋3は、床暖房構造10により床面が43〜47℃に加熱され、熱風ヒータ11により58〜62℃の熱風が部屋3内に吹き出され、クーラ12により28〜32℃の冷風が部屋3内に吹き出されることによって、室内温度が38〜39℃に調節されるようになっている。この室内温度(38〜39℃)は、床面の中心から上方に約170cmの位置で測定された測定値である。
【0031】
上記第1体質改善室4は、図4及び図5に示すように、直方体状に形成されおり、乾湿サウナ室を構成している。この室4の前面側には透視窓20aを有する開閉扉20が開閉自在に支持されている。また、この室4内には、主にラジウム鉱石からなる岩盤21が設けられている。この岩盤21は、腰掛けを構成しており、上下方向に延びる背もたれ部21aと、この背もたれ部21aの下端側に連なり水平方向に延びる座部21bと、この座部21bの一端側に連なり上下方向に延びる脚部21cと、この脚部21cの一端側に連なり水平方向に延びる足乗せ部21dと、を有している。これら背もたれ部21a、座部21b及び足乗せ部21dのそれぞれには、主にゲルマニウム鉱石からなる円盤状部22が配置されている。なお、上記「主にラジウム鉱石からなる岩盤」とは、岩盤を100質量部とした場合にラジウム鉱石が80質量部以上(好ましくは90質量部以上)であることを意図する。また、上記「主にゲルマニウム鉱石からなる円盤状部」とは、円盤状部を100資料部とした場合にゲルマニウム鉱石が80質量部以上(好ましくは90質量部以上)であることを意図する。
【0032】
また、第1体質改善室4の天井側には、図6に示すように、照明装置23が設けられている。この照明装置23は、複数の赤色発光ダイオード24aからなる2組の赤色LED群24、複数の緑色発光ダイオード25aからなる2組の緑色LED群25、及び複数の青色発光ダイオード26aからなる2組の青色LED群26を有している。また、この照明装置23は、第1体質改善室4を構成する壁面側に設けられたスイッチ操作部30(図5参照)を有している。このスイッチ操作部30には、赤色用スイッチ27、緑色用スイッチ28、及び青色用スイッチ29が配置されている。この赤色用スイッチ27は、2組の赤色LED群24の各発光ダイオード24aを点灯及び消灯させるように各発光ダイオード24aに電気的に接続されている。また、緑色用スイッチ28は、2組の緑色LED群25の各発光ダイオード25aを点灯及び消灯させるように各発光ダイオード25aに電気的に接続されている。さらに、青色用スイッチ29は、2組の青色LED群26の各発光ダイオード26aを点灯及び消灯させるように各発光ダイオード26aに電気的に接続されている。
【0033】
上記第2体質改善室5は、図7に示すように、直方体状に形成されており、乾湿サウナ室を構成している。この入浴室5の前面側には、上記第1体質改善室4と同様にして、図示しない開閉扉が開閉自在に支持されている。また、この第2体質改善室5の床面側には、檜等の木材からなる腰掛け32が設けられている。また、この室5の壁面側には、複数の平板状の遠赤外線放射ユニット33が設けられている。この遠赤外線放射ユニット33は、遠赤外線放射板34と、この遠赤外線放射板34の裏面側に配置され遠赤外線放射板34を加熱する公知の面状発熱ヒータ35(本発明に係る「加熱手段」として例示する。)と、を有している。そして、面状発熱ヒータ35による遠赤外線放射板34の加熱により第2体質改善室5の室内温度は53〜58℃とされるようになっている。
【0034】
上記岩塩室6は乾湿サウナ室を構成している。この岩塩室6の床面側には、図8に示すように、図示しない公知の面状発熱ヒータ(本発明に係る「加熱手段」として例示する。)が配置されている。この面状発熱ヒータの上側には矩形状の複数の枠体38が配置され、これら各枠体38内には多数の岩塩39が敷設されている。これら岩塩39は面状発熱ヒータにより加熱されるようになっている。
【0035】
上記黄土室7は乾湿サウナ室を構成している。この黄土室7の床面側には、図9に示すように、図示しない公知の面状発熱ヒータ(本発明に係る「加熱手段」として例示する。)が配置されている。この面状発熱ヒータの上側には黄土を用いてなる矩形状の複数の黄土材41が敷設されている。これら黄土材41は面状発熱ヒータにより加熱されるようになっている。
【0036】
(2)入浴設備の使用方法
次に、上記構成の入浴設備1の使用方法について説明する。
例えば、利用者が第1体質改善室4に入室して所定時間(例えば、約15分)を過ごすと、利用者には岩盤21を介して遠赤外線が照射されて身体の内部から発熱され、穏やかに発汗が促される。そして、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる。さらに、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。そして、第1体質改善室4から退室した利用者が、上述のように室内温度が37〜38℃に調節された温熱用部屋に入室して所定時間(例えば、約10分)を過ごすと、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。
【0037】
また、第1体質改善室4を利用する利用者は、赤色用、緑色用及び青色用スイッチ27,28,29を操作して、赤色、緑色及び青色LED群24,25,26のうちの1種を選択的に点灯させたり、2種を選択的に点灯させたりして、第1体質改善室4内の色調を、白色、赤色、黄色、緑色、青色及び紫色の6種に変化させて、利用者の心理や心情に合わせて色調で気持ちを整えることができる。
【0038】
また、例えば、利用者が第2体質改善室5に入室して所定時間(例えば、約15分)を過ごすと、利用者には遠赤外線放射板34を介して遠赤外線が照射されて身体の内部から発熱され、穏やかに発汗が促される。そして、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる。さらに、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。そして、第2体質改善室5から退室した利用者が、上述のように室内温度が37〜38℃に調節された温熱用部屋3に入室して所定時間(例えば、約10分)を過ごすと、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。
【0039】
また、例えば、利用者が岩塩室6に入室して所定時間(例えば、約15分)を過ごすと、利用者には岩塩39を介して遠赤外線が照射されて身体の内部から発熱され、穏やかに発汗が促されると共に、活性酸素が除去される。そして、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる。さらに、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。そして、岩塩室6から退室した利用者が、上述のように室内温度が37〜38℃に調節された温熱用部屋に入室して所定時間(例えば、約10分)を過ごすと、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。
【0040】
さらに、例えば、利用者が黄土室7に入室して所定時間(例えば、約15分)を過ごすと、利用者には黄土材41を介してマイナスイオン及び遠赤外線が照射されて身体の内部から発熱され、穏やかに発汗が促される。そして、血管が拡がり血流が改善され基礎代謝や免疫力が高められて体質改善が図られる。さらに、全身温熱加熱により利用者の体内では熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質が合成される。そして、黄土室7から退出した利用者が、上述のように室内温度が37〜38℃に調節された温熱用部屋に入室して所定時間(例えば、約10分)を過ごすと、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。
【0041】
なお、上記第1体質改善室4、第2体質改善室5、岩塩室6及び黄土室7の利用の選択、利用の順序、利用の繰返し回数等は特に問わない。各室4,5,6,7のそれぞれを利用した後毎に上記温熱用部屋を利用することが好ましい。
【0042】
(3)実施例の効果
以上より、本実施例では、温熱用部屋3を、床暖房構造10により床面を43〜47℃に加熱し、熱風ヒータ11により58〜62℃の熱風を部屋内に吹き出し、クーラ12により28〜32℃の冷風を部屋3内に吹き出し、部屋3内の温度を38〜39℃に調節するようにしたので、第1体質改善室4、第2体質改善室5、岩塩室6又は黄土室7等の乾湿サウナ室を利用した利用者が温熱用部屋3に入室して所定時間(例えば、10分)を過ごせば、温熱加熱で温められた体がゆっくりとクールダウンされて元の体温に戻される。その結果、全身温熱加熱により利用者の体内で合成された熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質の破壊を抑制しつつ体質改善を図ることができる。
【0043】
ここで、上述のように床面を43〜47℃に加熱し、58〜62℃の熱風を壁面側から側方に向かって吹き出し、28〜32℃の冷風を天井側から下方に向かって吹き出すことによって、室内温度が38〜39℃に調節された温熱用部屋3を利用した場合では、多くの利用者は体質改善されたことを実感できた。これに対して、床面を38〜39℃に加熱し、38〜39℃の熱風を壁面側から側方に向かって吹き出すことによって、室内温度が38〜39℃に調節された温熱用部屋3を利用した場合では、多くの利用者は体質改善されたことを実感し難かった。
【0044】
また、本実施例では、第1体質改善室4の室内温度を40〜45℃としたので、第1体質改善室4を利用する利用者に比較的低温での温熱加熱を与え、更に効果的に体質改善を図ることができる。また、岩盤21をラジウム鉱石を含んで構成したので、ラジウム鉱石から放出される微量の放射線により更に効果的に体質改善を図ることができる。さらに、岩盤21をゲルマニウム鉱石を含んで構成したので、ゲルマニウム鉱石から放出される微弱電流により更に効果的に体質改善を図ることができる。
【0045】
また、本実施例では、第1体質改善室4を、天井側に設けられる赤色、緑色及び青色LED群24,25,26と、壁面側に設けられ且つ各LED群24,25,26のそれぞれを点灯及び消灯させるための3つのスイッチ27,28,29と、を有する照明装置23を備えて構成したので、赤色、緑色及び青色LED群24,25,26のうちの1種を選択的に点灯させたり、2種を選択的に点灯させたりすれば、第1体質改善室4内の色調を、例えば、白色、赤色、黄色、緑色、青色及び紫色の6種に変化させることができる。その結果、第1体質改善室4の利用者に心理や心情に合わせて色調で気持ちを整える心理療法(「カラーセラピー」とも呼ばれる。)を施すことができる。
【0046】
さらに、本実施例では、第2体質改善室5の室内温度を53〜58℃としたので、第2体質改善室5を利用する利用者に比較的低温での温熱加熱を与え、更に効果的に体質改善を図ることができる。
【0047】
なお、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、入浴設備1として、温熱用部屋3と、第1体質改善室4、第2体質改善室5、岩塩室6及び黄土室7と、を備える形態を例示したが、これに限定されず、例えば、温熱用部屋3と、上述の各室4,5,6,7のうちの少なくとも1つの室を備える入浴設備としてもよい。
【0048】
また、上述の各室4,5,6,7に代えて、又は上述の各室4,5,6,7のうちの少なくとも1つの室に加えて、ラジウム鉱石を備えたラジウム風呂、トリマリン鉱石を備えたトルマリン風呂、備長炭を備えた備長炭風呂、ゲルマニウム鉱石を備えたゲルマニウム風呂、麦飯石を備えた麦飯石風呂、及び竹炭を備えた竹炭風呂のうちの少なくとも1つの風呂を備える入浴設備としてもよい。この場合、利用者は、上述の各風呂のうちの少なくとも1つの風呂に入浴してから上記温熱用部屋3に入室してクールダウンして、全身温熱加熱により利用者の体内で合成された熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる良質のタンパク質の破壊を抑制しつつ体質改善を図ることができる。
【0049】
また、上記実施例では、温熱用部屋3の壁面に沿うように床面上に設置された熱風ヒータ11を採用したが、これに限定されず、例えば、温熱用部屋3の壁面側に配置される熱風ヒータ11を採用してもよい。
【0050】
さらに、上記実施例では、第1体質改善室4のみに照明装置23を備える入浴設備1を例示したが、これに限定されず、例えば、上記温熱用部屋3、第2体質改善室5、岩塩室6及び黄土室7のうちの少なくとも1つの室3,5,6,7に照明装置23を設けるようにしてもよい。
【0051】
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
【0052】
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0053】
入浴設備を利用する利用者のクールダウン用の部屋として広く利用される。
【符号の説明】
【0054】
1;入浴設備、3;温熱用部屋、4;第1体質改善室、5;第2体質改善室、6;岩塩室、7;黄土室、10;床暖房構造、11;熱風ヒータ、12;クーラ、23;照明装置、24a;赤色発光ダイオード、25a;緑色発光ダイオード、26a;青色発光ダイオード、27;赤色用スイッチ、28;緑色用スイッチ、29;青色用スイッチ、34;遠赤外線放射板、35;面状発熱ヒータ、39;岩塩、41;黄土材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面側に設けられ床面を加熱する床暖房手段と、壁面側に設けられ熱風を吹き出す熱風吹出手段と、天井側に設けられ冷風を吹き出す冷風吹出手段と、を備える温熱用部屋であって、
前記床暖房手段により前記床面が43〜47℃に加熱され、前記熱風吹出手段により58〜62℃の熱風が該部屋内に吹き出され、前記冷風吹出手段により28〜32℃の冷風が該部屋内に吹き出されて、該部屋内の温度が38〜39℃に調節されていることを特徴とする温熱用部屋。
【請求項2】
床面側に設けられ床面を加熱する床暖房手段と、壁面側に設けられ熱風を吹き出す熱風吹出手段と、天井側に設けられ冷風を吹き出す冷風吹出手段と、を備える温熱用部屋の温度調節方法であって、
前記床暖房手段により床面を43〜47℃に加熱し、前記熱風吹出手段により58〜62℃の熱風を該部屋内に吹き出し、前記冷風吹出手段により28〜32℃の冷風を該部屋内に吹き出して、該部屋内の温度を38〜39℃に調節することを特徴とする温熱用部屋の温度調節方法。
【請求項3】
請求項1記載の温熱用部屋と、
岩盤及び該岩盤を加熱する加熱手段を備える第1体質改善室と、を備えることを特徴とする入浴設備。
【請求項4】
請求項1記載の温熱用部屋と、
壁面側に設けられる遠赤外線放射板及び該遠赤外線放射板を加熱する加熱手段を備える第2体質改善室と、を備えることを特徴とする入浴設備。
【請求項5】
請求項1記載の温熱用部屋と、
床面側に敷設される岩塩及び該岩塩を加熱する加熱手段を備える岩塩室と、を備えることを特徴とする入浴設備。
【請求項6】
請求項1記載の温熱用部屋と、
床面側に敷設される黄土を用いてなる黄土材及び該黄土材を加熱する加熱手段を備える黄土室と、を備えることを特徴とする入浴設備。
【請求項7】
請求項1記載の温熱用部屋と、
ラジウム鉱石を備えたラジウム風呂、トリマリン鉱石を備えたトルマリン風呂、備長炭を備えた備長炭風呂、ゲルマニウム鉱石を備えたゲルマニウム風呂、麦飯石を備えた麦飯石風呂、及び竹炭を備えた竹炭風呂のうちの少なくとも1つの風呂と、を備えることを特徴とする入浴設備。
【請求項8】
請求項1記載の温熱用部屋と、
岩盤及び該岩盤を加熱する加熱手段を備える第1体質改善室と、
壁面側に設けられる遠赤外線放射板及び該遠赤外線放射板を加熱する加熱手段を備える第2体質改善室と、
床面側に敷設される岩塩及び該岩塩を加熱する加熱手段を備える岩塩室と、
床面側に敷設される黄土を用いてなる黄土材及び該黄土材を加熱する加熱手段を備える黄土室と、
ラジウム鉱石を備えたラジウム風呂、トリマリン鉱石を備えたトルマリン風呂、備長炭を備えた備長炭風呂、ゲルマニウム鉱石を備えたゲルマニウム風呂、麦飯石を備えた麦飯石風呂、及び竹炭を備えた竹炭風呂のうちの少なくとも1つの風呂と、を備えることを特徴とする入浴設備。
【請求項9】
前記第1体質改善室の室内温度は40〜45℃である請求項3又は8に記載の入浴設備。
【請求項10】
前記岩盤は、ラジウム鉱石及びゲルマニウム鉱石のうちの少なくとも一方の鉱石を含んでいる請求項3、8又は9に記載の入浴設備。
【請求項11】
前記第1体質改善室は、天井側に設けられる赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードと、壁面側に設けられ且つ該赤色発光ダイオード、該緑色発光ダイオード及び該青色発光ダイオードのそれぞれを点灯及び消灯させるための3つのスイッチと、を有する照明装置を備える請求項3、8、9又は10に記載の入浴設備。
【請求項12】
前記第2体質改善室の室内温度は53〜58℃である請求項4又は8に記載の入浴設備。
【請求項13】
請求項3乃至12のいずれか一項に記載の入浴設備を用いることを特徴とする入浴設備の使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−30774(P2011−30774A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−180002(P2009−180002)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(509171852)
【Fターム(参考)】