溝洗い具付きたわし
【課題】シール容器の細幅シール溝の洗浄も含めて、狭小細部を有する食器、容器類の洗浄に好適使用しうる摺洗具を提供する。
【解決手段】スポンジたわし本体1に、その吊り紐3を利用して溝洗い具4を着脱自在に付設したものとする。溝洗い具4は、薄い可撓性芯板5の両面にパイル布帛片からなるシート状摺洗部材6を貼付けて、シール容器のシール溝102,103に差し込むことのできるような薄板状の差込み摺洗部41を形成したものとする。
【解決手段】スポンジたわし本体1に、その吊り紐3を利用して溝洗い具4を着脱自在に付設したものとする。溝洗い具4は、薄い可撓性芯板5の両面にパイル布帛片からなるシート状摺洗部材6を貼付けて、シール容器のシール溝102,103に差し込むことのできるような薄板状の差込み摺洗部41を形成したものとする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として台所用として用いられる摺洗具、特に食器類の洗浄に用いられる主としてスポンジたわしに関し、合成樹脂製のシール容器のシール溝等の狭小部位の洗浄に好都合に対応しうる溝洗い具付きたわしに関するものである。
【背景技術】
【0002】
台所用の食器洗いとしては、一般にスポンジたわしが多く使用されている。このスポンジたわしは、方形等のスポンジ塊のみからなるものをはじめとして、スポンジ塊をネット生地、メリヤス生地等の外皮材で包み込んだもの、あるいはスポンジ塊の片面あるいは両面に不織布や研磨材を貼り合わせたものなど、用途目的に応じて種々のものが市場提供され実用に供されている。
【0003】
ところで、近来、電子調理器や電機冷蔵庫の普及に伴って、シール容器と称される合成樹脂製の密封型容器の使用頻度が益々増大しており、食品保存容器や調理用容器として、更には弁当箱としても多く用いられるようになってきている。このようなシール容器を洗う場合、その容器本体については、従来から汎用されているスポンジたわしやブラシ等の普通の摺洗具で十分にきれいに摺洗することができる。
【0004】
ところが、かかる普通の摺洗具、特にスポンジたわしを用いて、容器本体に被蓋される柔軟な樹脂素材からなる蓋体を摺洗しようとする場合、該蓋体の内側周縁部に形成された細幅なシール溝の内部までは必ずしもきれいに摺洗することができない。即ち、かかる蓋体のシール用溝部は、容器本体の開口周縁のシール用の嵌合用突出部の肉厚に対応した細幅のものであることが多く、このため容器本体の摺洗に適するような比較的大きな、手で握って使うスポンジたわしのような摺洗具では、その摺洗部が上記シール溝内にうまく入りきらず、溝内部の隅々まできれいに摺洗することは困難であった。このため、シール容器は、繰返し使用するうちに、比較的早期に蓋体のシール溝部が汚損され、不潔感を呈するものとなり易く、実際にも雑菌の繁殖を誘発して不潔になり易いという難点があった。
【0005】
シール容器の変形態様のものでは、蓋体の周縁部に下向きのシール用突出部を設け、容器本体側に上記突出部が嵌まり込むシール溝を設けたものも存在するが、この場合であっても、従来の摺洗具、とくに手で握って使うたわし類の使用では、シール溝の内部を十分に清潔に、かつ安易に洗うことができないという同様の難があった。
【0006】
もっとも、このような不都合は、台所用スポンジたわしのような普通の摺洗具とは別に、溝部や狭小細部の摺洗に適するような小型の摺洗具を用意しておいて、これを選択的に使用することにより解消され得る。このような観点から、従来、狭小細部洗いに適する摺洗具ないしたわしとして、下記特許文献1〜4に示されるような種々の提案がなされてきている。
【特許文献1】実用新案登録第3073894号公報
【特許文献2】特開平2003−180590号公報
【特許文献3】特開2004−49672号公報
【特許文献4】特開2004−201812号公報
【0007】
しかしながら、上記特許文献1〜4に示されるような狭小細部洗い用の摺洗具は、それでもなおシール容器の蓋体の細いシール溝の内部の摺洗には不向きであり、十分な摺洗能力を発揮しうるものではなかった。のみならず、特に特許文献1〜3に示されるような、特別に製作された小型の狭小細部洗い用の摺洗具にあっては、小型であるがゆえに実際上次のような不都合も派生するものであった。即ち、台所での収納保管時に他の台所用品や摺洗具と紛れてしまい、必要なときに容易に見付からないという不都合が往々にして起こり得た。加えて、洗剤が付着した手や所謂ビニール手袋をはめた手では扱いにくいものであった。更には、通常の摺洗具との持ち替えを繰返すうちに、誤って排水口に落としてしまうおそれもあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、食器類の洗浄作業時に、シール容器のシール溝部の洗浄はもちろんのこと、角型容器本体のコーナの入隅部とか、しょう油差しや調味料入れのねじ部等の狭小細部の摺洗にも好都合に対応しうるものとした実用上一層便利な、付加価値の高い主として台所用のたわしを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記の課題に対し、これを解決する手段として、下記[1]〜[6]の構成を提示する。
【0010】
[1]たわし本体と、該たわし本体に付設された補助摺洗具としての溝洗い具とからなり、
前記溝洗い具は、シール容器のシール溝に適合可能な偏平状の差込み摺洗部を有するものとなされていることを特徴とする溝洗い具付きたわし。
【0011】
[2]たわし本体と、該たわし本体に連結手段を介して付設された補助摺洗具としての溝洗い具とからなり、
前記溝洗い具は、可撓性芯板の少なくとも両面にシート状摺洗部材が被覆状態に取付けられて、シール容器のシール溝に適合可能な偏平状の差込み摺洗部を有するものとなされていることを特徴とする溝洗い具付きたわし。
【0012】
[3]溝洗い具は、前記たわし本体の周縁に取付けられた吊り紐を連結手段に利用して、該たわし本体に付設されてなる前項[1]または[2]に記載の溝洗い具付きたわし。
【0013】
[4]溝洗い具のシート状摺洗部材は、外面に繊維パイル群を有する布帛片からなる前項[1]〜[3]のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【0014】
[5]溝洗い具は、前記連結手段に着脱自在に取付けられ、該溝洗い具が取替え可能なものとなされている前項[1]〜[4]のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【0015】
[6]たわし本体は、少なくともその構成部材の1つにスポンジ部を有するスポンジたわしからなる前項[1]〜[5]のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【発明の効果】
【0016】
本発明による前記[1]項に記載の構成を有する溝洗い具付きたわしにおいては、通常の食器類や調理用具の洗浄に際しては、たわし本体を用いて従来の通常のたわしと同様に洗浄作業を行う一方、特にシール容器の蓋体や本体に有する周縁の細幅シール溝の洗浄に際しては、たわし本体からこれに付設されている溝洗い具に手を持ち替えて、該溝洗い具を用いて好都合にシール溝部の洗浄作業を行うことができる。また溝洗い具を流し台の排水口に流してしまったり、紛失してしまうおそれもなくすることができる。
【0017】
しかも特に、前記[2]項に記載の上記溝洗い具は、可撓性芯板の少なくとも両面にシート状摺洗部材が被覆状体に取付けられて、シール容器のシール溝に適合可能な偏平状の差込み摺洗部を有するものとなされたものであるから、上記差し込み摺洗部をシール溝内に差し込み、該シール溝に沿って移動させることにより、該溝の両側面を含む溝内全体を隅なくスピーディーに、しかもきれいに摺洗することができる。
【0018】
そしてまた、上記溝洗い具は、たわし本体に連結手段を介して連結付設されたものとなされているから、洗浄作業中においてたわし本体から溝洗い具への持ち替えも楽に行うことができるし、収納保管時に小さな溝洗い具が他の台所用品等に紛れて必要なときに見付からないというような不都合も解消しうる。
【0019】
また、本願発明の好適な実施態様である前記[3]項に記載のように、前記の溝洗い具を、前記たわし本体の周縁に取付けられた吊り紐を連結手段に利用して、該たわし本体に付設したものとするときは、溝洗い具の使用時に、たわし本体を手で握りつつ、指先で溝洗い具を摘持操作してシール溝の摺洗作業を行うことができ、その作業を行い易いものとなしうる。また、たわし本体を使用して行う洗浄作業時に、溝洗い具が邪魔になることがなく、使い勝手がよい。
【0020】
また、本発明の前記[4]項に記載のように、溝洗い具のシート状摺洗部材を、外面に繊維パイル群を有する布帛片をもって構成するときは、優れた溝洗い効果を発現しつつ、シール溝の内面を傷つけることがなく、ひいてはシール容器のシール効果を低下させることがない。
【0021】
また、本発明の更に好適な実施態様である前記[5]項に記載のように、溝洗い具を、前記連結手段に着脱自在に取付けたものとして、該溝洗い具を取替え可能なものとするときは、複数個のたわし本体に対して1個の溝洗い具をセットしたものとして、使用頻度のさほど高くない溝洗い具を、耐用寿命の比較的短いたわし本体の寿命に合わせることなく、繰返し再利用することができ経済的に有利である。
【0022】
更にまた、他の好適な実施態様としての前記[6]項に記載のように、たわし本体を、少なくともその構成部材の1つにスポンジ部を有するスポンジたわしからなるものとするときは、シール容器の洗浄に際して、その主洗浄に適したスポンジたわしと、シール溝の洗浄に適した溝洗い具とを、それらの組合せにおいて便利に転換使用することができ、実用機能性に優れた付加価値の高い台所用スポンジたわしを提供しうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、本発明に好適な実施形態とその変形例について、添付図面に基づいて説明する。
【0024】
図1及び図2に示す本発明に係るスポンジたわし(1)は、たわし本体(2)と、その周縁の1箇所に取り付けられた連結手段としても利用されるループ状の吊り紐(3)と、該吊り紐(3)に取付けられた溝洗い具(4)とからなる。
【0025】
この実施形態において、たわし本体(2)は、内部に長方形立方体形状のスポンジ体(2a)と、その外側を包み込んだパイル布製の袋状の繊維外皮材(2b)とで構成されたものである。
【0026】
吊り紐(3)は、上記外皮材(2b)の縫合部に基端部を一緒に縫い込むことによって取付けられた布製テープ片からなり、たわし本体(2)からの外方へのループ部の突出長さは一般に20〜40mm程度に形成されるものである。この吊り紐(3)は、使用後のたわし(1)を水切りのために適宜の突出物に引掛けて吊しておくのに使用されるほか、保管時の吊下げ用としても使用されるものであり、丸紐や合成樹脂テープ片等で構成されることもある。
【0027】
本発明の主要部材をなす溝洗い具(4)は、シール容器(A)のシール溝(102)(103)の洗浄用を主たる用途目的とするものである。このため、少なくとも先端側の差込み摺洗部(41)を有し、該差込み摺洗部(41)が幅(W)10〜20mm、長さ(L)10〜20mm、見掛け厚さ(t)2〜8mm程度の板状小片として構成されるものである。
【0028】
溝洗い具(4)は、半硬質合成樹脂製の厚さ0.5〜1.0mm程度の弾性薄板からなる可撓性芯板(5)と、その差込み摺洗部(41)の両側面及び先端面にそれらを覆って接着剤(10)により取付けられたシート状摺洗部材(6)とで構成されている。可撓性芯板(5)は、その基端側の一部が取付部(42)となされ、先端側の過半部が差込み摺洗部(41)となされ、この差込み摺洗部(41)領域に前記シート状摺洗部材(6)がU字状に折曲げられて、かつ片面の繊維パイル面(6a)を外側に向けて貼付けられている。そして、前記取付部(42)には、芯板に取付孔(6)が穿設形成され、これに前記吊り紐(3)が挿し通されることによって該吊り紐(3)に溝洗い具(4)が取付けられている。
【0029】
上記のスポンジたわし(1)は、たわし本体(2)を通常の台所用摺洗具として食器類や調理用具の洗浄に用いられる。シール容器(A)の洗浄においても、図5に示すその本体(100)や図4に示す蓋体(101)の全体的な摺洗用には、上記たわし本体(2)が用いられる。これに対し、図4及び図5に示されるように、シール容器(A)の本体(100)の周縁の溝部(103)や蓋体(101)の周縁の細幅なシール溝(102)を洗浄するに際しては、図4に示すようにたわし本体(2)を掌に半ば握った状態で、指先で溝洗い具(4)の基部側半部を摘持ようにしながら先端側の差込み摺洗部(41)(図1参照)を上記シール溝(102)(103)に差し込み、そしてこれを該溝に沿って一方向に、あるいは往復しながら擦り動かし溝内部を摺擦する。
【0030】
これによってシール溝(102)(103)内は、溝底及び両側面を含めて汚れが落とされきれいに洗浄される。
【0031】
尚、溝底部の洗浄効果を十分に発現させるために、シート状摺洗部材(6)は、図3に示すように芯板(5)の先端面をも覆うようにして取付けるものとすることが望ましい。
【0032】
図6〜図9は溝洗い具(4)の各種変形例を示している。
【0033】
溝洗い具(4)は、コスト面や使い勝手の上で、上記のような芯板(5)とシート状摺洗部材(6)とで構成したものとするのが有利であるが、これに限定されない。板状子片にカットした厚手のやや硬い不織布、腰のしっかりした低発泡のスポンジ、亀の子たわしと称されるような硬質の繊維の集束物、芯板の片面または両面に短かい繊維を植設したブラシ体等で構成するものとしても良い。
【0034】
ところで、溝洗い具(4)は、前述のようにたわし本体(2)に較べると使用頻度がかなり低い。従って、たわし本体(2)と耐用寿命が整合しない。このことに鑑み、溝洗い具(4)は、耐用寿命がきた古いたわし本体(2)から取外して、新しいたわし本体(2)に付け替えられるように、着脱自在なものとすることが望ましい。
【0035】
このため、例えば図6に示すように可撓性芯板(5)の取付孔(7)の一部に外部に連通するスリット(8)を形成し、このスリット(8)から吊り紐(3)を出し入れできるものとして、溝洗い具(4)をたわし本体(2)に対して着脱できるようにすることが推奨される。
【0036】
また、溝洗い具(4)の摺洗操作性を良くするために図7に示すように可撓性芯板(5)の基部側を延長して操作片部(9)を形成するようにしても良い。
【0037】
更に、製造上の簡便性とコスト低減のため、図8に示すように、シート状摺洗部材(6)としてパイル布帛による2枚のカット小片を用い、これらを芯板(5)を挟んでその両面に積層状に、つまりサンドイッチ状に貼付けることによって差込み摺洗部(41)を形成するものとしても良い。
【0038】
更には、図9に示すように、シート状摺洗部材(6)を小袋状に縫製し、この小袋(16)を反転してパイル面(6a)を外側に出したのち、この反転小袋(16)を可撓性芯板(5)の摺洗部(41)に強制的に外嵌めして取付るものとしても良い。この場合シート状摺洗部材(6)の抜脱を防ぐため、芯板(5)の両側縁に係止段部(5a)を形成して、これに小袋状のシート状摺洗部材(6)が係止されるようにすることが推奨される。
【0039】
図10及び図11は、溝洗い具(4)のたわし本体(2)に対する取付手段の変形例を示すものである。
【0040】
図10に示すように、溝洗い具(4)は、これをたわし本体(2)の外皮材(2b)の縫合部に基端部を一緒に縫い付けることによって、該たわし本体(2)に一体的に、かつ差込み摺洗部(41)を外方に突出させた状態に取付けるものとしても良い。
【0041】
また、図11に示すように、たわし本体(2)を、中間のスポンジ部(2d)と、その両面に積層された不織布層(2b)(2c)とで積層型のもので構成し、その1つのコーナー部に形成した貫通孔(17)にループ状の吊り紐(13)を通し、これに溝洗い具(4)を恰も下げ札状に取付けるものとしても良い。
【0042】
たわし本体をスポンジ単体あるいは上記のような積層型のものとした場合、溝洗い具の取付手段としては、たわし本体(2)に板状あるいはC字状の樹脂成形品等からなる取付部材を回動自在ないし揺動自在に取付け、これに溝洗い具(4)を着脱自在に装着するものとしても良い。またこの場合、たわし本体(2)に、凹所またはスリット等による格納部を形成し、これに溝洗い具(4)を不使用時に格納しておくようにしても良い。
【0043】
更にまた、図12は、たわし本体(2)を板付きブラシ(12)として構成した例を示すものである。(12a)は先端のブラシ部、(12b)は把柄であり、該把柄の基端部に形成された紐取付孔(27)に吊り紐(23)が挿し通して取付けられ、これに溝洗い具(4)が取付けられたものである。
【0044】
この発明は、上記に示した以外にも、たわし本体(2)の具体的構成、及び溝洗い具(4)の具体的構成、更にはその取付手段について種々の変形態様の採用が許容されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る溝洗い具付きたわしの1つの好適な実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線の断面図である。
【図3】溝洗い具の分解状体の斜視図である。
【図4】シール容器の蓋体のシール溝を溝洗い具を用いて摺洗しているときの状態を示す斜視図である。
【図5】同じくシール容器の本体のシール溝を摺洗しているときの状態を示す斜視図である。
【図6】溝洗い具の第1の変形例の斜視図である。
【図7】溝洗い具の第2の変形例の斜視図である。
【図8】溝洗い具の第3の変形例の斜視図である。
【図9】溝洗い具の第4の変形例の斜視図である。
【図10】溝洗い具のたわし本体に対する取付態様の変形例を示す斜視図である。
【図11】たわし本体の変形例を示す斜視図である。
【図12】たわし本体の他の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0046】
1・・・溝洗い付きたわし
2・・・たわし本体
3・・・吊り紐
4・・・溝洗い具
5・・・可撓性芯板
6・・・シート状摺洗部材
7・・・取付孔
A・・・シール容器
100・・シール容器の本体
101・・シール容器の蓋体
102・・シール溝
103・・シール溝
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として台所用として用いられる摺洗具、特に食器類の洗浄に用いられる主としてスポンジたわしに関し、合成樹脂製のシール容器のシール溝等の狭小部位の洗浄に好都合に対応しうる溝洗い具付きたわしに関するものである。
【背景技術】
【0002】
台所用の食器洗いとしては、一般にスポンジたわしが多く使用されている。このスポンジたわしは、方形等のスポンジ塊のみからなるものをはじめとして、スポンジ塊をネット生地、メリヤス生地等の外皮材で包み込んだもの、あるいはスポンジ塊の片面あるいは両面に不織布や研磨材を貼り合わせたものなど、用途目的に応じて種々のものが市場提供され実用に供されている。
【0003】
ところで、近来、電子調理器や電機冷蔵庫の普及に伴って、シール容器と称される合成樹脂製の密封型容器の使用頻度が益々増大しており、食品保存容器や調理用容器として、更には弁当箱としても多く用いられるようになってきている。このようなシール容器を洗う場合、その容器本体については、従来から汎用されているスポンジたわしやブラシ等の普通の摺洗具で十分にきれいに摺洗することができる。
【0004】
ところが、かかる普通の摺洗具、特にスポンジたわしを用いて、容器本体に被蓋される柔軟な樹脂素材からなる蓋体を摺洗しようとする場合、該蓋体の内側周縁部に形成された細幅なシール溝の内部までは必ずしもきれいに摺洗することができない。即ち、かかる蓋体のシール用溝部は、容器本体の開口周縁のシール用の嵌合用突出部の肉厚に対応した細幅のものであることが多く、このため容器本体の摺洗に適するような比較的大きな、手で握って使うスポンジたわしのような摺洗具では、その摺洗部が上記シール溝内にうまく入りきらず、溝内部の隅々まできれいに摺洗することは困難であった。このため、シール容器は、繰返し使用するうちに、比較的早期に蓋体のシール溝部が汚損され、不潔感を呈するものとなり易く、実際にも雑菌の繁殖を誘発して不潔になり易いという難点があった。
【0005】
シール容器の変形態様のものでは、蓋体の周縁部に下向きのシール用突出部を設け、容器本体側に上記突出部が嵌まり込むシール溝を設けたものも存在するが、この場合であっても、従来の摺洗具、とくに手で握って使うたわし類の使用では、シール溝の内部を十分に清潔に、かつ安易に洗うことができないという同様の難があった。
【0006】
もっとも、このような不都合は、台所用スポンジたわしのような普通の摺洗具とは別に、溝部や狭小細部の摺洗に適するような小型の摺洗具を用意しておいて、これを選択的に使用することにより解消され得る。このような観点から、従来、狭小細部洗いに適する摺洗具ないしたわしとして、下記特許文献1〜4に示されるような種々の提案がなされてきている。
【特許文献1】実用新案登録第3073894号公報
【特許文献2】特開平2003−180590号公報
【特許文献3】特開2004−49672号公報
【特許文献4】特開2004−201812号公報
【0007】
しかしながら、上記特許文献1〜4に示されるような狭小細部洗い用の摺洗具は、それでもなおシール容器の蓋体の細いシール溝の内部の摺洗には不向きであり、十分な摺洗能力を発揮しうるものではなかった。のみならず、特に特許文献1〜3に示されるような、特別に製作された小型の狭小細部洗い用の摺洗具にあっては、小型であるがゆえに実際上次のような不都合も派生するものであった。即ち、台所での収納保管時に他の台所用品や摺洗具と紛れてしまい、必要なときに容易に見付からないという不都合が往々にして起こり得た。加えて、洗剤が付着した手や所謂ビニール手袋をはめた手では扱いにくいものであった。更には、通常の摺洗具との持ち替えを繰返すうちに、誤って排水口に落としてしまうおそれもあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、食器類の洗浄作業時に、シール容器のシール溝部の洗浄はもちろんのこと、角型容器本体のコーナの入隅部とか、しょう油差しや調味料入れのねじ部等の狭小細部の摺洗にも好都合に対応しうるものとした実用上一層便利な、付加価値の高い主として台所用のたわしを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記の課題に対し、これを解決する手段として、下記[1]〜[6]の構成を提示する。
【0010】
[1]たわし本体と、該たわし本体に付設された補助摺洗具としての溝洗い具とからなり、
前記溝洗い具は、シール容器のシール溝に適合可能な偏平状の差込み摺洗部を有するものとなされていることを特徴とする溝洗い具付きたわし。
【0011】
[2]たわし本体と、該たわし本体に連結手段を介して付設された補助摺洗具としての溝洗い具とからなり、
前記溝洗い具は、可撓性芯板の少なくとも両面にシート状摺洗部材が被覆状態に取付けられて、シール容器のシール溝に適合可能な偏平状の差込み摺洗部を有するものとなされていることを特徴とする溝洗い具付きたわし。
【0012】
[3]溝洗い具は、前記たわし本体の周縁に取付けられた吊り紐を連結手段に利用して、該たわし本体に付設されてなる前項[1]または[2]に記載の溝洗い具付きたわし。
【0013】
[4]溝洗い具のシート状摺洗部材は、外面に繊維パイル群を有する布帛片からなる前項[1]〜[3]のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【0014】
[5]溝洗い具は、前記連結手段に着脱自在に取付けられ、該溝洗い具が取替え可能なものとなされている前項[1]〜[4]のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【0015】
[6]たわし本体は、少なくともその構成部材の1つにスポンジ部を有するスポンジたわしからなる前項[1]〜[5]のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【発明の効果】
【0016】
本発明による前記[1]項に記載の構成を有する溝洗い具付きたわしにおいては、通常の食器類や調理用具の洗浄に際しては、たわし本体を用いて従来の通常のたわしと同様に洗浄作業を行う一方、特にシール容器の蓋体や本体に有する周縁の細幅シール溝の洗浄に際しては、たわし本体からこれに付設されている溝洗い具に手を持ち替えて、該溝洗い具を用いて好都合にシール溝部の洗浄作業を行うことができる。また溝洗い具を流し台の排水口に流してしまったり、紛失してしまうおそれもなくすることができる。
【0017】
しかも特に、前記[2]項に記載の上記溝洗い具は、可撓性芯板の少なくとも両面にシート状摺洗部材が被覆状体に取付けられて、シール容器のシール溝に適合可能な偏平状の差込み摺洗部を有するものとなされたものであるから、上記差し込み摺洗部をシール溝内に差し込み、該シール溝に沿って移動させることにより、該溝の両側面を含む溝内全体を隅なくスピーディーに、しかもきれいに摺洗することができる。
【0018】
そしてまた、上記溝洗い具は、たわし本体に連結手段を介して連結付設されたものとなされているから、洗浄作業中においてたわし本体から溝洗い具への持ち替えも楽に行うことができるし、収納保管時に小さな溝洗い具が他の台所用品等に紛れて必要なときに見付からないというような不都合も解消しうる。
【0019】
また、本願発明の好適な実施態様である前記[3]項に記載のように、前記の溝洗い具を、前記たわし本体の周縁に取付けられた吊り紐を連結手段に利用して、該たわし本体に付設したものとするときは、溝洗い具の使用時に、たわし本体を手で握りつつ、指先で溝洗い具を摘持操作してシール溝の摺洗作業を行うことができ、その作業を行い易いものとなしうる。また、たわし本体を使用して行う洗浄作業時に、溝洗い具が邪魔になることがなく、使い勝手がよい。
【0020】
また、本発明の前記[4]項に記載のように、溝洗い具のシート状摺洗部材を、外面に繊維パイル群を有する布帛片をもって構成するときは、優れた溝洗い効果を発現しつつ、シール溝の内面を傷つけることがなく、ひいてはシール容器のシール効果を低下させることがない。
【0021】
また、本発明の更に好適な実施態様である前記[5]項に記載のように、溝洗い具を、前記連結手段に着脱自在に取付けたものとして、該溝洗い具を取替え可能なものとするときは、複数個のたわし本体に対して1個の溝洗い具をセットしたものとして、使用頻度のさほど高くない溝洗い具を、耐用寿命の比較的短いたわし本体の寿命に合わせることなく、繰返し再利用することができ経済的に有利である。
【0022】
更にまた、他の好適な実施態様としての前記[6]項に記載のように、たわし本体を、少なくともその構成部材の1つにスポンジ部を有するスポンジたわしからなるものとするときは、シール容器の洗浄に際して、その主洗浄に適したスポンジたわしと、シール溝の洗浄に適した溝洗い具とを、それらの組合せにおいて便利に転換使用することができ、実用機能性に優れた付加価値の高い台所用スポンジたわしを提供しうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、本発明に好適な実施形態とその変形例について、添付図面に基づいて説明する。
【0024】
図1及び図2に示す本発明に係るスポンジたわし(1)は、たわし本体(2)と、その周縁の1箇所に取り付けられた連結手段としても利用されるループ状の吊り紐(3)と、該吊り紐(3)に取付けられた溝洗い具(4)とからなる。
【0025】
この実施形態において、たわし本体(2)は、内部に長方形立方体形状のスポンジ体(2a)と、その外側を包み込んだパイル布製の袋状の繊維外皮材(2b)とで構成されたものである。
【0026】
吊り紐(3)は、上記外皮材(2b)の縫合部に基端部を一緒に縫い込むことによって取付けられた布製テープ片からなり、たわし本体(2)からの外方へのループ部の突出長さは一般に20〜40mm程度に形成されるものである。この吊り紐(3)は、使用後のたわし(1)を水切りのために適宜の突出物に引掛けて吊しておくのに使用されるほか、保管時の吊下げ用としても使用されるものであり、丸紐や合成樹脂テープ片等で構成されることもある。
【0027】
本発明の主要部材をなす溝洗い具(4)は、シール容器(A)のシール溝(102)(103)の洗浄用を主たる用途目的とするものである。このため、少なくとも先端側の差込み摺洗部(41)を有し、該差込み摺洗部(41)が幅(W)10〜20mm、長さ(L)10〜20mm、見掛け厚さ(t)2〜8mm程度の板状小片として構成されるものである。
【0028】
溝洗い具(4)は、半硬質合成樹脂製の厚さ0.5〜1.0mm程度の弾性薄板からなる可撓性芯板(5)と、その差込み摺洗部(41)の両側面及び先端面にそれらを覆って接着剤(10)により取付けられたシート状摺洗部材(6)とで構成されている。可撓性芯板(5)は、その基端側の一部が取付部(42)となされ、先端側の過半部が差込み摺洗部(41)となされ、この差込み摺洗部(41)領域に前記シート状摺洗部材(6)がU字状に折曲げられて、かつ片面の繊維パイル面(6a)を外側に向けて貼付けられている。そして、前記取付部(42)には、芯板に取付孔(6)が穿設形成され、これに前記吊り紐(3)が挿し通されることによって該吊り紐(3)に溝洗い具(4)が取付けられている。
【0029】
上記のスポンジたわし(1)は、たわし本体(2)を通常の台所用摺洗具として食器類や調理用具の洗浄に用いられる。シール容器(A)の洗浄においても、図5に示すその本体(100)や図4に示す蓋体(101)の全体的な摺洗用には、上記たわし本体(2)が用いられる。これに対し、図4及び図5に示されるように、シール容器(A)の本体(100)の周縁の溝部(103)や蓋体(101)の周縁の細幅なシール溝(102)を洗浄するに際しては、図4に示すようにたわし本体(2)を掌に半ば握った状態で、指先で溝洗い具(4)の基部側半部を摘持ようにしながら先端側の差込み摺洗部(41)(図1参照)を上記シール溝(102)(103)に差し込み、そしてこれを該溝に沿って一方向に、あるいは往復しながら擦り動かし溝内部を摺擦する。
【0030】
これによってシール溝(102)(103)内は、溝底及び両側面を含めて汚れが落とされきれいに洗浄される。
【0031】
尚、溝底部の洗浄効果を十分に発現させるために、シート状摺洗部材(6)は、図3に示すように芯板(5)の先端面をも覆うようにして取付けるものとすることが望ましい。
【0032】
図6〜図9は溝洗い具(4)の各種変形例を示している。
【0033】
溝洗い具(4)は、コスト面や使い勝手の上で、上記のような芯板(5)とシート状摺洗部材(6)とで構成したものとするのが有利であるが、これに限定されない。板状子片にカットした厚手のやや硬い不織布、腰のしっかりした低発泡のスポンジ、亀の子たわしと称されるような硬質の繊維の集束物、芯板の片面または両面に短かい繊維を植設したブラシ体等で構成するものとしても良い。
【0034】
ところで、溝洗い具(4)は、前述のようにたわし本体(2)に較べると使用頻度がかなり低い。従って、たわし本体(2)と耐用寿命が整合しない。このことに鑑み、溝洗い具(4)は、耐用寿命がきた古いたわし本体(2)から取外して、新しいたわし本体(2)に付け替えられるように、着脱自在なものとすることが望ましい。
【0035】
このため、例えば図6に示すように可撓性芯板(5)の取付孔(7)の一部に外部に連通するスリット(8)を形成し、このスリット(8)から吊り紐(3)を出し入れできるものとして、溝洗い具(4)をたわし本体(2)に対して着脱できるようにすることが推奨される。
【0036】
また、溝洗い具(4)の摺洗操作性を良くするために図7に示すように可撓性芯板(5)の基部側を延長して操作片部(9)を形成するようにしても良い。
【0037】
更に、製造上の簡便性とコスト低減のため、図8に示すように、シート状摺洗部材(6)としてパイル布帛による2枚のカット小片を用い、これらを芯板(5)を挟んでその両面に積層状に、つまりサンドイッチ状に貼付けることによって差込み摺洗部(41)を形成するものとしても良い。
【0038】
更には、図9に示すように、シート状摺洗部材(6)を小袋状に縫製し、この小袋(16)を反転してパイル面(6a)を外側に出したのち、この反転小袋(16)を可撓性芯板(5)の摺洗部(41)に強制的に外嵌めして取付るものとしても良い。この場合シート状摺洗部材(6)の抜脱を防ぐため、芯板(5)の両側縁に係止段部(5a)を形成して、これに小袋状のシート状摺洗部材(6)が係止されるようにすることが推奨される。
【0039】
図10及び図11は、溝洗い具(4)のたわし本体(2)に対する取付手段の変形例を示すものである。
【0040】
図10に示すように、溝洗い具(4)は、これをたわし本体(2)の外皮材(2b)の縫合部に基端部を一緒に縫い付けることによって、該たわし本体(2)に一体的に、かつ差込み摺洗部(41)を外方に突出させた状態に取付けるものとしても良い。
【0041】
また、図11に示すように、たわし本体(2)を、中間のスポンジ部(2d)と、その両面に積層された不織布層(2b)(2c)とで積層型のもので構成し、その1つのコーナー部に形成した貫通孔(17)にループ状の吊り紐(13)を通し、これに溝洗い具(4)を恰も下げ札状に取付けるものとしても良い。
【0042】
たわし本体をスポンジ単体あるいは上記のような積層型のものとした場合、溝洗い具の取付手段としては、たわし本体(2)に板状あるいはC字状の樹脂成形品等からなる取付部材を回動自在ないし揺動自在に取付け、これに溝洗い具(4)を着脱自在に装着するものとしても良い。またこの場合、たわし本体(2)に、凹所またはスリット等による格納部を形成し、これに溝洗い具(4)を不使用時に格納しておくようにしても良い。
【0043】
更にまた、図12は、たわし本体(2)を板付きブラシ(12)として構成した例を示すものである。(12a)は先端のブラシ部、(12b)は把柄であり、該把柄の基端部に形成された紐取付孔(27)に吊り紐(23)が挿し通して取付けられ、これに溝洗い具(4)が取付けられたものである。
【0044】
この発明は、上記に示した以外にも、たわし本体(2)の具体的構成、及び溝洗い具(4)の具体的構成、更にはその取付手段について種々の変形態様の採用が許容されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る溝洗い具付きたわしの1つの好適な実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線の断面図である。
【図3】溝洗い具の分解状体の斜視図である。
【図4】シール容器の蓋体のシール溝を溝洗い具を用いて摺洗しているときの状態を示す斜視図である。
【図5】同じくシール容器の本体のシール溝を摺洗しているときの状態を示す斜視図である。
【図6】溝洗い具の第1の変形例の斜視図である。
【図7】溝洗い具の第2の変形例の斜視図である。
【図8】溝洗い具の第3の変形例の斜視図である。
【図9】溝洗い具の第4の変形例の斜視図である。
【図10】溝洗い具のたわし本体に対する取付態様の変形例を示す斜視図である。
【図11】たわし本体の変形例を示す斜視図である。
【図12】たわし本体の他の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0046】
1・・・溝洗い付きたわし
2・・・たわし本体
3・・・吊り紐
4・・・溝洗い具
5・・・可撓性芯板
6・・・シート状摺洗部材
7・・・取付孔
A・・・シール容器
100・・シール容器の本体
101・・シール容器の蓋体
102・・シール溝
103・・シール溝
【特許請求の範囲】
【請求項1】
たわし本体と、該たわし本体に付設された補助摺洗具としての溝洗い具とからなり、
前記溝洗い具は、シール容器のシール溝に適合可能な偏平状の差込み摺洗部を有するものとなされていることを特徴とする溝洗い具付きたわし。
【請求項2】
たわし本体と、該たわし本体に連結手段を介して付設された補助摺洗具としての溝洗い具とからなり、
前記溝洗い具は、可撓性芯板の少なくとも両面にシート状摺洗部材が被覆状態に取付けられて、シール容器のシール溝に適合可能な偏平状の差込み摺洗部を有するものとなされていることを特徴とする溝洗い具付きたわし。
【請求項3】
溝洗い具は、前記たわし本体の周縁に取付けられた吊り紐を連結手段に利用して、該たわし本体に付設されてなる請求項1または2に記載の溝洗い具付きたわし。
【請求項4】
溝洗い具のシート状摺洗部材は、外面に繊維パイル群を有する布帛片からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【請求項5】
溝洗い具は、前記連結手段に着脱自在に取付けられ、該溝洗い具が取替え可能なものとなされている請求項1〜4のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【請求項6】
たわし本体は、少なくともその構成部材の1つにスポンジ部を有するスポンジたわしからなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【請求項1】
たわし本体と、該たわし本体に付設された補助摺洗具としての溝洗い具とからなり、
前記溝洗い具は、シール容器のシール溝に適合可能な偏平状の差込み摺洗部を有するものとなされていることを特徴とする溝洗い具付きたわし。
【請求項2】
たわし本体と、該たわし本体に連結手段を介して付設された補助摺洗具としての溝洗い具とからなり、
前記溝洗い具は、可撓性芯板の少なくとも両面にシート状摺洗部材が被覆状態に取付けられて、シール容器のシール溝に適合可能な偏平状の差込み摺洗部を有するものとなされていることを特徴とする溝洗い具付きたわし。
【請求項3】
溝洗い具は、前記たわし本体の周縁に取付けられた吊り紐を連結手段に利用して、該たわし本体に付設されてなる請求項1または2に記載の溝洗い具付きたわし。
【請求項4】
溝洗い具のシート状摺洗部材は、外面に繊維パイル群を有する布帛片からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【請求項5】
溝洗い具は、前記連結手段に着脱自在に取付けられ、該溝洗い具が取替え可能なものとなされている請求項1〜4のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【請求項6】
たわし本体は、少なくともその構成部材の1つにスポンジ部を有するスポンジたわしからなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の溝洗い具付きたわし。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−261882(P2009−261882A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−152783(P2008−152783)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(391042405)株式会社まめいた (13)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(391042405)株式会社まめいた (13)
【Fターム(参考)】
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