説明

漬物器

【課題】力の弱い高齢者や女性でも簡単に且つ確実に押し板の昇降ができ、且つコンパクトな状態に保持して冷蔵庫等にも邪魔無く収納できる漬物器の提供を課題とする。
【解決手段】容器本体10、押し板50、容器蓋20、回転ヘッド30、回転−昇降変換手段を有し、回転ヘッド30にアーム状ハンドル40を取り付けると共に、該アーム状ハンドル40をその先端部が回転ヘッド30から1側方に延びた状態となる使用位置と該使用位置から容器蓋20に略垂直な面上を略180度反転した反対の側方に延びた状態となる不使用位置との間で回動自在となるよう構成し、且つ前記アーム状ハンドル40を基端部から先端部にかけて湾曲させた状態にし、アーム状ハンドル40が使用位置にあるときには容器蓋20とアーム状ハンドル40との間隙Sが広くなり、不使用位置にあるときには容器蓋20とアーム状ハンドル40との間隙Sが狭くなるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は家庭等で簡易に漬物を作ることができる漬物器に関し、より詳細には、漬物材料を昇降自在に押圧する押し板を備えた漬物器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、重石の代わりにネジとバネとを利用した昇降自在の押し板を用いて漬物材料を押圧し、漬物を漬ける漬物器が提供されている。
また前記押し板を用いた漬物器の中には、該漬物器を冷蔵庫等内にコンパクトに収容し易いように、押し板昇降用の手動摘まみが常に蓋の上面付近の定位置にあって、決して押し板の昇降と共には上下移動しないように構成されたものが開示されている(実公平2−16635号公報、実公平4−8783号公報、特開2003−219797号公報)。これらの従来技術においては、ネジやバネ等の組み合わせによって前記手動摘まみの回転を、昇降動作に変換する回転−昇降変換手段を供え、これによって漬物材料を押圧する押し板を昇降自在に保持するような構成としている。
他方、実開昭62−134386号公報には、漬物材料を押圧する押圧板を昇降させるためのネジ棒の上端に手動ハンドルを側方に延長して設けた漬物器具が開示されている。
【特許文献1】実公平2−16635号公報
【特許文献2】実公平4−8783号公報
【特許文献3】特開2003−219797号公報
【特許文献4】実開昭62−134386号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1〜3に開示され漬物器では、手動摘まみが上下移動すること無く漬物器の蓋付近の定位置に保持できるため、漬物器を冷蔵庫等にコンパクトに収容することができるメリットがあるものの、手動摘まみが丸いキャップ状の部品として構成されていること及び手動摘まみを定位置で回転させるための複雑な回転−昇降変換手段の構成に起因して、前記手動摘まみを手動で回転させるには、それなりの力を要し、力の弱い高齢者や女性等には使い勝手がよくないという問題があった。
一方、上記特許文献4に開示された漬物器では、側方に延長されたハンドルの存在によって手動による回転操作が容易ではあるが、その一方、ハンドルが上方方向に移動するため漬物器全体として非常に嵩高くなる問題があった。更にハンドルを使用しないときにも、ハンドルが嵩高い状態のまま存在して邪魔になり易いという問題があった。勿論、特許文献4の漬物器では、漬物材料が容器内に隔離された状態とはならない古いタイプの漬物器であり、密封性が悪く、また外部へ漬物の匂いが漏れ易い問題があった。
【0004】
そこで本発明は上記従来技術の問題を解決し、力の弱い高齢者や女性でも簡単に且つ確実に押し板の昇降を行うことができ、且つコンパクトな状態に保持して冷蔵庫等にも邪魔無く収納することができる漬物器の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を達成するための本発明の漬物器は、容器本体と、該容器本体内に収容された漬物材料を上から押圧するための押し板と、前記容器本体を被蓋する容器蓋と、該容器蓋の中央付近に突出状態に配置され且つその定位置で回転自在とされる回転ヘッドと、該回転ヘッドの回転動作を前記押し板の昇降動作に変換する回転−昇降変換手段とを有し、前記回転ヘッドの回転により前記回転−昇降変換手段を介して前記押し板を容器本体内で昇降自在に保持して前記漬物材料を押圧するようにした漬物器であって、
前記容器蓋の中央付近に突出状態に配置される回転ヘッドをハンドルの取り付けベースとして、該回転ヘッドにそれを手動回転させるためのアーム状ハンドルを取り付けると共に、該アーム状ハンドルをその先端部が回転ヘッドから1側方に延びた状態となる使用位置と該使用位置から容器蓋に略垂直な面上を略180度反転した反対の側方に延びた状態となる不使用位置との間で回動自在となるよう構成し、且つ前記アーム状ハンドルを基端部から先端部にかけて湾曲させた状態にし、これによってアーム状ハンドルが使用位置にあるときには容器蓋とアーム状ハンドルとの間隙が広くなり、不使用位置にあるときには容器蓋とアーム状ハンドルとの間隙が狭くなるように構成してあることを第1の特徴としている。
また本発明の漬物器は、上記第1の特徴に加えて、アーム状ハンドルの先端部にノブを回転自在に取り付けると共に、該ノブがアーム状ハンドルの使用位置にあるときには前記先端部において上向きに突出し、不使用位置にあるときにはノブが先端部において下向きに突出するように取り付け構成してあることを第2の特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載の漬物器によれば、使用者は、漬物器の押し板を昇降させようとする場合には、アーム状ハンドルを不使用位置から略180度反転させて使用位置へと移行させた後、一方の手を漬物器の容器蓋等に当てがって漬物器が動かないようにしながら、もう一方の手でアーム状ハンドルを持って回転操作を行う。このアーム状ハンドルの回転操作によって、該アーム状ハンドルの取り付けベースである回転ヘッドが定位置で回転する。回転ヘッドが回転すると、回転−昇降変換手段を介して押し板が昇降され、漬物材料に対する押圧位置が変更される。
手動回転手段としてアーム状ハンドルを設けているので、使用者は軽い力で回転操作を行うことができ、高齢者や女性等の力の弱い者でも簡単に操作できる利点がある。
前記アーム状ハンドルは基端部から先端部にかけて湾曲した状態に構成され、アーム状ハンドルが使用位置にあるときには容器蓋とアーム状ハンドルとの間隙が広くなるようにされているので、一方の手で漬物器を押さえた状態でアーム状ハンドルを回転操作しても、前記漬物器を押さえた手が回転操作の邪魔とならない。よって漬物器をしっかりと押さえた状態でアーム状ハンドルの回転操作を行うことができ、アーム状ハンドルの回転を確実に且つ安定して行うことができる。
また前記湾曲したアーム状ハンドルは、使用しないときには使用位置から略180度反転された不使用位置に移動させて位置せしめることができる。そしてこの不使用位置においては、アーム状ハンドルと容器蓋との間隙が狭くなるようになされているので、アーム状ハンドルが容器蓋に近接した位置にコンパクトに退避した状態となり、漬物器全体としての嵩を低くすることができる。よって冷蔵庫等への収納や保管に関し、漬物器をコンパクトに収納、保管することができる。
【0007】
請求項2に記載の漬物器によれば、請求項1の特徴に加えて、アーム状ハンドルの先端部に回転自在に取り付けられた回転自在のノブは、アーム状ハンドルの使用位置においては先端部において上向きに突出するので、使用者は一方の手を容器蓋の上面に当てがって押さえ、もう一方の手でノブを上から持って軽快にアーム状ハンドルの回転操作を行うことができる。またノブは、アーム状ハンドルが不使用位置にあるときには先端部において下向きに突出するので、該ノブを漬物器の容器蓋の上面に着座或いは着座に近い状態に嵩低く位置せしめることができ、アーム状ハンドルを安定して不使用位置に待機、保持させることができる。またアーム状ハンドルが上から押された場合でも、前記ノブが容器蓋にすぐに当接することで、アーム状ハンドルに加わる衝撃力、曲げ力等の力を緩和することができ、アーム状ハンドルを破損から保護することができる。また退避位置で安定して保持させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下の図面を参照して、本発明の実施形態に係る漬物器について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る漬物器においてアーム状ハンドルが使用位置にある場合の正面図、図2は本発明の実施形態に係る漬物器においてアーム状ハンドルが不使用位置にある場合の正面図、図3は本発明の実施形態に係る漬物器の長手方向の縦断面図、図4は本発明の実施形態に係る漬物器の短手方向の縦断面図、図5は本発明の実施形態に係る漬物器の回転ヘッドとアーム状ハンドルの分解斜視図、図6の(A)、(B)は回転ヘッドとアーム状ハンドルとの取り付けを説明する断面図である。
【0009】
漬物器1は、容器本体10と、該容器本体10に被蓋する容器蓋20と、該容器蓋20の上面の中央付近、実際には中央において突出する状態に配置される回転ヘッド30と、該回転ヘッド30を取り付けベースとして取り付けられたアーム状ハンドル40と、前記容器本体10内に収容される漬物材料を上から押圧するための押し板50と、前記回転ヘッド30の回転を前記押し板50の昇降動作に変換する回転−昇降変換手段60とを有している。
【0010】
前記容器本体10は、透明のプラスチック容器で構成することができ、水平断面形状が矩形形状とされている。これによって前記押し板50が容器本体10内の空間を空回りしようとしたときに、容器本体10に当接して回転が阻止されるようになされている。
容器本体10の上部の外周には、前記容器蓋20と着脱可能に嵌合する嵌合部11が設けられている。
容器本体10には図示しない漬物材料が収容される。
【0011】
前記容器蓋20は、容器本体10の上部開口に着脱自在に蓋をするもので、前記容器本体10の嵌合部11に対応する嵌合部21で容器本体10に着脱自在に取り付けられる。
容器蓋20にはその中央部に開口が設けられ、この開口に対して筒状のスリーブ61が回転自在に嵌め合わされている。
前記スリーブ61の容器蓋20から上方への突出部に対して、前記回転ヘッド30が被さるようにして取り付けられている。これによって回転ヘッド30は容器蓋20の中央付近に突出状態に配置される。回転ヘッド30とスリーブ61は一体となって回転するように構成されている。
【0012】
前記スリーブ61の下部には、雌ネジを内側に構成した短いネジ筒61aが内筒として2重管状に一体構成されている。
前記スリーブ61のネジ筒61aに対して、雄ネジを外周に構成したネジ管62が螺合状態に嵌め合わされている。
前記ネジ管62の内周には雌ネジが構成され、これに対して雄ネジを外側に構成したネジリング63が螺合状態に嵌め合わされている。
前記ネジリング63の内孔に前記押し板50の昇降杆51が固定されている。
昇降杆51はコイルバネ52によって前記ネジリング63と共に下方にバネ付勢されている。
コイルバネ52は、その上端が前記ネジ管62の内空の天井部に固定され、下端が昇降杆51の筒体の内底まで侵入して圧縮状態に固定されている。
前記スリーブ61、スリーブ61のネジ筒61a、ネジ管62、ネジリング63、コイルバネ52、昇降杆51は、それらの軸心が一致した状態に配置されている。
【0013】
前記押し板50はその外形を、例えば容器本体10の水平断面と相似形状に形成することができるが、容器本体10内に収容された漬物材料を上方から万遍無く押圧することができるような形とすることができる。そして押し板50の形状に対する別の条件としては、押し板50に回転力が働く場合があっても、押し板50の一部が容器本体10の内壁に当接状態となることで、それ以上の回転が阻止されるような形状と大きさを持つことである。
【0014】
前記回転ヘッド30が回転されると、一緒にスリーブ61が回転される。するとスリーブ61のネジ筒61aに螺合するネジ管62が昇降される。ネジ管62は最下方まで降下すると、それ以上の降下が阻止される構成とされている。その結果として、ネジ管62がスリーブ61と共に回転を開始する。そしてネジ管62が回転すると、ネジ管62に螺合したネジリング63が降下する。ネジリング63はネジ管62の最下方まで降下すると、それ以上の降下が阻止される構成とされている。
図2〜図4は押し板50が最下方まで降下された状態、即ち、ネジリング63及びネジ管62が最下方まで降下した状態を示している。
一方、ネジ管62が最上方まで上昇した場合もそれ以上の上昇が阻止されるよう構成されており、ネジ管62が最上方まで上昇してそれ以上の上昇が停止されると、ネジ管62がスリーブ61と共に回転を開始する。するとネジ管62に螺合したネジリング63が上昇する。ネジリング63はネジ管62の最上部まで上昇することで、それ以上の上昇が阻止されるように構成されている。
図1は押し板50が最上方まで上昇した状態を示している。
前記押し板50の昇降杆51は、ネジ管62やネジリング63の降下と共に降下し、またネジ管62やネジリング63の上昇と共に上昇される。これによって押し板50が昇降される。
【0015】
前記スリーブ61、スリーブ61のネジ筒61a、ネジ管62、ネジリング63は回転ヘッド30の回転動作を受けて昇降動作に変換する一連の動きをなすもので、回転−昇降変換手段60を構成する。即ち、回転ヘッド30が回転されることで、回転−昇降変換手段60を介して押し板50が昇降され、容器本体10内に収容された漬物材料に対する押し板50による押圧力が調節される。
【0016】
図5、図6も参照して、前記回転ヘッド30は、その上面側にアーム状ハンドル40を取り付けるための溝部31を設けている。溝部31は回転ヘッド30の回転軸が中心に通るようにした直線溝とし、溝部31中央の両側壁に一対の係合孔32、32を設けている。この係合孔32、32は回転ヘッド30の回転軸を中心とした対向位置に配置される。
前記溝部31に対してアーム状ハンドル40が取り付けられる。
アーム状ハンドル40は、その先端部の上面40aにノブ41を回転自在に取り付けている。またアーム状ハンドル40の基端部の両側面40b、40bに一対の係合ピン42、42を突出して形成している。
アーム状ハンドル40は、少なくともその基端側を、前記回転ヘッド30の溝部31の幅よりも少し小さい幅寸法として、これによってアーム状ハンドル40が溝部31に対して嵌脱自在に嵌り合うように構成されている。
更にアーム状ハンドル40は、基端部から先端部にかけて湾曲させた状態に構成している。湾曲の方向は、厳密に言えばアーム状ハンドル40の上面40a側に曲率半径が形成される方向である。
【0017】
アーム状ハンドル40は、前記係合ピン42、42を前記回転ヘッド30の前記係合孔32、32に侵入させて相互に係合させることで、回転ヘッド30に取り付けられる。この取り付けられた状態でアーム状ハンドル40は、前記係合ピン42、42を回転中心として回動することができる。
アーム状ハンドル40の回動は、前記回転ヘッド30の溝部31に垂直な面上、即ち容器蓋20に垂直な面(略垂直な面を含む)上となる。またアーム状ハンドル40の回動の両終端位置は、回転ヘッド30に回動自在に取り付けられたアーム状ハンドル40が、回転ヘッド30の溝部31の底面31aに当接する位置である。
【0018】
前記アーム状ハンドル40が溝部31の底面31aに当接する位置は2箇所あり、その一方はアーム状ハンドル40の下面40cが溝部31の底面31aに当接する位置、即ち図1で示すアーム状ハンドル40の使用位置である。この使用位置では、アーム状ハンドル40は、その先端部が回転ヘッド30から1側方に延びた状態となり、しかもアーム状ハンドル40が上向きに湾曲した状態となる。またこの使用位置での状態では、前記ノブ41はアーム状ハンドル40の先端部にあって上向きに突出する。
よって、アーム状ハンドル40の使用位置では、アーム状ハンドル40が上向きに湾曲し、またノブ41も上向きに突出することから、アーム状ハンドル40と容器蓋20との間隙Sが大きくなる構成となる(図1参照)。
【0019】
前記2箇所の当接する位置のうち、他方の当接する位置は、アーム状ハンドル40が前記使用位置から容器蓋20に垂直(略垂直を含む)な面上を略180度反転した位置、即ち図2、図3で示すアーム状ハンドル40の不使用位置である。この不使用位置では、アーム状ハンドル40は、その上面40aが溝部31の底面31aに当接する。またアーム状ハンドル40の先端部が回転ヘッド30から前記使用位置の場合とは反対の側方に延びた状態となり、しかもアーム状ハンドル40が下向きに湾曲した状態となる。またこの不使用位置では前記ノブ41はアーム状ハンドル40の先端部にあって下向きに突出し、容器蓋20に近接乃至当接する状態となる。
よってアーム状ハンドル40の不使用位置では、アーム状ハンドル40が下向きに湾曲し、またノブ41も下向き突出することから、アーム状ハンドル40と容器蓋20との間隙Sが狭くなる構成となり、アーム状ハンドル40がノブ41と共に容器蓋20上にコンパクトに退避した状態となる(図2参照)。
【0020】
前記アーム状ハンドル40の両側面40b、40bに突出して設けられた一対の係合ピン42、42は、その一方の係合ピン42については、その突出端面の下半部が適当に削り取られた削り取り面42aとしている。このように削り取り面42aを構成することで、図6の(A)、(B)に示す様に、アーム状ハンドル40を回転ヘッド30の溝部31に嵌め合わせ易くなり、且つ一対の係合ピン42、42を溝部31の一対の係合孔32、32に侵入させて係合させ易くすることができる。
【0021】
今、図1に示す様に、アーム状ハンドル40を使用位置に位置付けた状態において、アーム状ハンドル40を手動にて回転操作すると、アーム状ハンドル40の回転と共に回転ヘッド30が回転され、この回転が回転―昇降変換手段60を介して押し板50の昇降動作に変換される。アーム状ハンドル40の使用が終わると、アーム状ハンドル40を容器蓋20に垂直な面上を略180度反転させることで、アーム状ハンドル40を不使用位置に移動させることができる(図2、図3)。
前記使用位置においては、アーム状ハンドル40と容器蓋20との間隙Sが広くなり、アーム状ハンドル40が回し易くなる。また不使用位置においては、アーム状ハンドル40と容器蓋20との間隙Sが狭くなり、アーム状ハンドル40が回転ヘッド30を越えて上方に出っ張ることがなくなる。またアーム状ハンドル40が容器蓋20から側方へ出っ張ることもない状態となる。これによってアーム状ハンドル40は、容器蓋20の上に畳まれた退避状態となり、冷蔵庫等の狭い空間内へもコンパクトに収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態に係る漬物器においてアーム状ハンドルが使用位置にある場合の正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る漬物器においてアーム状ハンドルが不使用位置にある場合の正面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る漬物器の長手方向の縦断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る漬物器の短手方向の縦断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る漬物器の回転ヘッドとアーム状ハンドルの分解斜視図である。
【図6】(A)、(B)は本発明の実施形態に係る漬物器における回転ヘッドとアーム状ハンドルとの取り付けを説明する断面図である。
【符号の説明】
【0023】
1 漬物器
10 容器本体
11 嵌合部
20 容器蓋
21 嵌合部
30 回転ヘッド
31 溝部
31a 底面
32 係合孔
40 アーム状ハンドル
40a 上面
40b 側面
40c 下面
41 ノブ
42 係合ピン
42a 削り取り面
50 押し板
51 昇降杆
52 コイルバネ
60 回転―昇降変換手段
61 スリーブ
61a ネジ筒
62 ネジ管
63 ネジリング
S 間隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と、該容器本体内に収容された漬物材料を上から押圧するための押し板と、前記容器本体を被蓋する容器蓋と、該容器蓋の中央付近に突出状態に配置され且つその定位置で回転自在とされる回転ヘッドと、該回転ヘッドの回転動作を前記押し板の昇降動作に変換する回転−昇降変換手段とを有し、前記回転ヘッドの回転により前記回転−昇降変換手段を介して前記押し板を容器本体内で昇降自在に保持して前記漬物材料を押圧するようにした漬物器であって、
前記容器蓋の中央付近に突出状態に配置される回転ヘッドをハンドルの取り付けベースとして、該回転ヘッドにそれを手動回転させるためのアーム状ハンドルを取り付けると共に、該アーム状ハンドルをその先端部が回転ヘッドから1側方に延びた状態となる使用位置と該使用位置から容器蓋に略垂直な面上を略180度反転した反対の側方に延びた状態となる不使用位置との間で回動自在となるよう構成し、且つ前記アーム状ハンドルを基端部から先端部にかけて湾曲させた状態にし、これによってアーム状ハンドルが使用位置にあるときには容器蓋とアーム状ハンドルとの間隙が広くなり、不使用位置にあるときには容器蓋とアーム状ハンドルとの間隙が狭くなるように構成してあることを特徴とする漬物器。
【請求項2】
アーム状ハンドルの先端部にノブを回転自在に取り付けると共に、該ノブがアーム状ハンドルの使用位置にあるときには前記先端部において上向きに突出し、不使用位置にあるときにはノブが先端部において下向きに突出するように取り付け構成してあることを特徴とする請求項1に記載の漬物器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−117012(P2007−117012A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−315039(P2005−315039)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(000000505)アロン化成株式会社 (317)
【Fターム(参考)】