説明

災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢

【課題】 周知の如く、地震、津波、その他の事故等の災害・緊急等時に、災害者の生活の糧・生命存続のためには、食べ物と飲料水を始め、冬期の暖房も不可欠である。現実には、これらの手当てが十分でない。食べ物の煮炊きが可能で、かつ冬期の暖房、或いは体のケアに有益な風呂等の手当てができる設備、大型の湯沸かし道具、調理用の火力源等が必要となる。これらの手当てが可能となれば、当座の最低限の生活と、心のケアにも有効と考えられる。
【解決手段】 本発明は、火鉢の上部に、火炎開口部と、火炎開口部を囲繞する載せ部を形成し、載せ部は上面より一段下り、載せ部に、ドラム缶、やかんの流体収容具、又はフライパン、鍋の調理器具を載架する構成であり、載せ部と、火鉢の底部とで燃焼室を形成し、燃焼室に火格子と、灰受け皿を設け、燃焼室を開閉する蓋を、火鉢の一面に設け、火鉢は、レンガ、ブロックで支持される構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、災害時において、暖房用、又は調理用、或いは簡易風呂等としての利用が図れ、災害者の生活の糧・生命存続として役立ち、かつ災害資材を、薪と利用可能な災害、又は緊急時(地震、津波、非常、停電、故障、キャンプ、その他の事故等)の暖房兼調理用の火鉢に関する。
【背景技術】
【0002】
周知の如く、地震、津波、非常、停電、故障、キャンプ、その他の事故等の災害・緊急等時(災害時、又は緊急時等とする)においては、災害者の生活の糧・生命存続のためには、食べ物と飲料水を始めとして、その他、冬期の暖房も不可欠である。しかし、現実には、これらの手当てが十分でない。そこで、食べ物の煮炊きが可能で、かつ冬期の暖房、或いは体のケアに有益な風呂等の手当てができる設備、例えば、大型の湯沸かし道具、又は調理用の火力源等が必要となる。これらの手当てが可能となれば、当座の最低限の生活に有効であることと、心のケアにも有効と考えられる。
【0003】
前記目的を達成できる、身近な大型の湯沸かし道具、又は調理用の火力源等としては、火鉢が考えられる。この火鉢の薪は、災害時において、身近にあり、直ちに、利用できる優位性がある。従って、火鉢を複数種類、例えば、大中小の如く用意し、かつその保管場所を確立しておけば、災害時、又は緊急時等において、多目的に利用が可能となり、極めて有効と考えられる。
【0004】
そこで、一般的な火鉢に関して、先行文献としては、次のものが挙げられる。
【0005】
例えば、文献(1)は、実開昭56−61803号公報に記載の「携帯用湯沸器」であって、組立て式の台座と、この台座にセットした外枠、並びに湯沸し容器と、固形燃料とで構成されている。従って、個人的に利用する構造であり、また、小型化を意図する。しかし、この考案は、災害時、又は緊急時等の際に、多目的に利用するには、必要とする構造を備えていない。
【0006】
また、文献(2)は、特開2011−45465号公報に記載の「コンロ及びコンロ用の加熱装置」であって、コンロの下部に水蒸気を生成する水収容部(容器)と、その上部に火格子を設けた構造であり、このコンロの上面開口部に食材載架用の網を設ける。従って、ヘルシーでジューシーな調理ができる。しかし、この発明も、災害時、又は緊急時等の際に、多目的に利用するには、必要とする構造を備えていない。
【0007】
さらに、文献(3)は、特開2010−243042号公報に記載の「焚き火台」であって、脚部で支持される灰受け台と、この灰受け台に設けた火格子と、前記灰受け台を囲繞する孔を備えた組立て式の囲み板でなる構造である。従って、この発明は、簡単に折畳み可能であることと、使用する燃料に限定がないこと、等の利点がある.しかし、この発明も、災害時、又は緊急時等の際に、多目的に利用するには、必要とする構造を備えていない。
【0008】
上記に鑑み、本発明は、災害時、又は緊急時等の際に、多目的に利用できる構造を提供する。例えば、前述の如く、食べ物の煮炊きが可能で、かつ冬期の暖房、或いは体のケアに有益な風呂等の手当てができる設備であって、例えば、大型の湯沸かし道具、又は調理用の火力源等となり得る火鉢を提供する。
【0009】
【特許文献1】実開昭56−61803号公報
【特許文献2】特開2011−45465号公報
【特許文献3】特開2010−243042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、災害時、又は緊急時等の際に、多目的に利用できる火鉢を提供し、前述の目的を達成することを意図する。また、前記火鉢を提供することで、例えば、食べ物の煮炊きが可能となり、生活の糧を確保できる調理(料理)用の火力源等となり得る火鉢を提供する。また、冬期の暖房とし利用することで、体のケアに有益であり、かつ風呂としての利用が可能となり、体のケアに役立つ、大型の湯沸かし道具となり得る火鉢を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、災害時、又は緊急時等の際に、多目的に利用できる火鉢を提供すること、また、食べ物の煮炊きが可能な調理用の火力源等となり得る火鉢を提供すること、等を意図する。そして、また、請求項1の発明は、冬期の暖房とし利用し、体のケアに有益であり、かつ風呂としての利用が可能となり、体のケアに役立つ、大型の湯沸かし道具となり得る火鉢の提供を意図する。
【0012】
請求項1は、火鉢の上部に、火炎開口部と、この火炎開口部を囲繞する載せ部を形成し、この載せ部は火鉢の上面より一段下った形状とし、この載せ部に、ドラム缶、やかんの流体収容具、又はフライパン、鍋の調理器具(料理器具)を載架する構成であって、
前記載せ部と、前記火鉢の底部とで燃焼室を形成し、この燃焼室に火格子と、この火格子の下方に灰受け皿とを設け、また、この燃焼室を開閉する蓋を、この火鉢の一面に設け、
この火鉢を、脚(レンガ、ブロック、廃材、又は石等)による支持か、又は直置きする構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢である。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の意図する処を達成し、かつその燃焼室の活用を意図する。
【0014】
請求項2は、請求項1に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
前記燃焼室の一部に、薪、廃材でなる燃焼部材を収容するスペースを設ける構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢である。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1の意図する処を達成し、かつその最適な載せ部の提供を意図する。
【0016】
請求項3は、請求項1に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
前記載せ部に、やかんの流体収容具、又はフライパン、鍋の調理器具を載架する、板材、網材でなる熱交換板を載架する構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢である。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1の意図する処を達成し、かつその最適な火格子の提供を意図する。
【0018】
請求項4は、請求項1に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
前記火格子を、前記燃焼室から出入れ自在とする構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢である。
【0019】
請求項5の発明は、請求項1の意図する処を達成し、かつ請求項2に記載のスペースの活用を意図する。
【0020】
請求項5は、請求項2に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
前記スペースは、蓋部で開閉自在とする構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢である。
【発明の効果】
【0021】
請求項1の発明は、火鉢の上部に、火炎開口部と、火炎開口部を囲繞する載せ部を形成し、載せ部は火鉢の上面より一段下った形状とし、載せ部に、ドラム缶、やかんの流体収容具、又はフライパン、鍋の調理器具を載架する構成であって、
載せ部と、火鉢の底部とで燃焼室を形成し、燃焼室に火格子と、火格子の下方に灰受け皿とを設け、また、燃焼室を開閉する蓋を、火鉢の一面に設け、
火鉢を、脚による支持か、又は直置きする構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢である。
【0022】
従って、請求項1は、災害時、又は緊急時等の際に、多目的に利用できる火鉢を提供できること、また、食べ物の煮炊きが可能な調理用の火力源等となり得る火鉢を提供できること、等の特徴がある。また、請求項1は、冬期の暖房とし利用し、体のケアに有益であり、かつ風呂としての利用が可能となり、体のケアに役立つ、大型の湯沸かし道具となり得る火鉢を提供できる実益がある。
【0023】
請求項2の発明は、請求項1に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
燃焼室の一部に、薪、廃材でなる燃焼部材を収容するスペースを設ける構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢である。
【0024】
従って、請求項2は、請求項1の意図する処を達成できること、また、その燃焼室の活用に有益であること、等の特徴がある。
【0025】
請求項3の発明は、請求項1に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
載せ部に、やかんの流体収容具、又はフライパン、鍋の調理器具を載架する、板材、網材でなる熱交換板を載架する構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢である。
【0026】
従って、請求項3は、請求項1の意図する処を達成できること、また、最適な載せ部を提供できること、等の特徴を有する。
【0027】
請求項4の発明は、請求項1に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
火格子を、燃焼室から出入れ自在とする構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢である。
【0028】
従って、請求項4は、請求項1の意図する処を達成できること、また、最適な火格子の提供できること、等の特徴を有する。
【0029】
請求項5の発明は、請求項2に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
スペースは、蓋部で開閉自在とする構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢である。
【0030】
従って、請求項5は、請求項1の意図する処を達成できること、また、スペースの活用に有益であること、等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】大型の火鉢にドラム缶を載架し、簡易風呂として利用する状態を示した縮尺斜視図
【図2】大型の火鉢にドラム缶を載架した状態の要部を断面視した正面図
【図3】大型の火鉢を示した俯瞰図
【図4】大型の火鉢を示し、かつ蓋を開いた状態の俯瞰図
【図5】中型の火鉢にやかんを載架した状態の要部を断面視した正面図と、その一部の拡大図
【図5−1】図5の断面視した側面図と、その一部の拡大図
【図6】中型の火鉢にやかんを載架した状態の要部を断面視した正面図と、その一部の拡大図
【図6−1】図6の断面視した側面図と、その一部の拡大図
【図7】中型の他の火鉢にやかんを載架した状態の要部を断面視した正面図と、その一部の拡大図
【図7−1】図7の断面視した側面図と、その一部の拡大図
【図8】中型の他の火鉢にやかんを載架した状態の要部を断面視した側面図と、その一部の拡大図
【図8−1】図8の断面視した側面図と、その一部の拡大図
【図9】中型の火鉢にフライパンを載架した状態の要部を断面視した正面図
【図10】図9の断面視した側面図
【図10−1】中型の火鉢にフライパンを載架した状態の要部を断面視した側面図
【図11】図9の中型の火鉢で人が暖をとる一例を示した側面図
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の一実施例を説明すると、本発明は、各実施例があり、災害、又は緊急用として多目的に利用できる。その好ましい、一例を説明するが、同様な効果と特徴を有する火鉢と、その使用例は、本発明の範疇である。
【0033】
第一実施例を示した、1図〜4図において、1は火鉢で、この火鉢1は金属製、鋳物製、陶磁器製、粘土製等の各材料で形成される。その形状は、各図の如く、円形状の例と、図示しない方形状、楕円形状、又は異形形状等を採用可能である。この火鉢1は、図1の如く、正面図において、中央部1aに火炎開口部2を開設し、かつこの火炎開口部2を囲繞するように環状の載せ部3を形成する。この載せ部3は、火鉢1の上面1bより一段下った位置に設けられている。そして、この載せ部3と火鉢1の底部1c及び側面1dとで、正面視して、扁平環状の燃焼室5が形成される。尚、火炎開口部2は、火炎が立上るように下向き円筒部200を形成する。また、燃焼室5には、その内壁に設けた突起500を利用して火格子6が設けられる。この火格子6は、金網、パンチング板等で形成し、灰、又は燃え滓、異物が落下できる構造とする。また、この火格子6の上で、燃焼室5の内周面には、複数のスペース7、又は環状のスペース(図示せず)を設ける。このスペース7には、スペース7の開口を閉じる蓋700を設ける。そして、この蓋700には持ち手701を設けることで、この開口を簡便に開放できる構造とする。このスペース7には、薪、廃材、古木、枯れ木、その他の燃焼部材である予備燃料800を充填可能とする。そして、この燃焼室5に隣接して、スペース7を設けることで、予備燃料800を暖めて、燃焼効率を向上することが可能となり、重宝する。図中10は火鉢1の蓋で、この蓋10は、火鉢1の出入れ口100を開閉する。また、出入れ口100は、燃料8、灰受け皿11、又は摘み具、人手等の出入れるための開口である。図中12は蓋10の下方に設けた蝶番、13は蓋10の上方に設けたロック、14は蓋10の上方に設けた持ち手を示しており、人手を使用せず、蓋10の開放が可能とする構造である。従って、後述する燃料をくべる際の簡便化と、灰の処理時の簡便化が図れる。
【0034】
この第一実施例の使用の一例を説明すると、レンガ、ブロック、廃材、又は石等の脚15を利用して、火鉢1を地面より上方に設置する(直置き「地面に直接置くこと」もあり得る)。この火鉢1の載せ部3にドラム缶Aを載せる。この際に、載せ部3は、上面1bより段差16を構成するようにして設けられているので、この段差16で、ドラム缶Aの底部周辺A1を挾みつけ、その載架の安定性を確保す。また、載せ部3にドラム缶Aを載せるとともに、火炎開口部2を塞ぐこととなる。そして、図4等の如く、蓋10を開放し、火格子6に薪、廃材、古木、枯れ木、その他の燃焼部材である燃料8をくべて、燃焼することで、ドラム缶Aの水がお湯となる構造である。このドラム缶Aのお湯を、簡易な風呂として使用する際には、火鉢1に載せたドラム缶Aに、梯子C1と手摺C2を設け踏み台Cを付設する、この手摺C1と梯子C2を利用して入浴する。また、脱衣用の床F、目隠し用の壁G等を設けることで、安全かつ容易な入浴が図れる。また、この一例の如く、簡易な風呂として使用する際に有利性がある。そして、図2の如く、火炎開口部2が、ドラム缶Aの底部A2に、スッポリ嵌ることで、効率的な熱交換、燃焼等が図れて、短時間に湧上る構造となっている。この燃焼でできた灰は、火格子6の隙間から灰受け皿11に収容される。そして、この燃焼室5には、空気を取入れるに十分な空間17を備えており、空気の供給と、図示しない、多数個の孔より、外気の吸込みが図れることで、例えば、立消え(消火)、不完全燃焼することは皆無であり、安心して燃料8をくべることが可能である。この燃焼中は、暖をとることが可能となり、冬期における生活の糧となり、また、体のケアと健康維持等に有意義である。図中18は蛇口で、この蛇口18のコック1800を開放することで、お湯を利用できる。尚、燃料8の種類は問わない(他の実施例も同じ)。また、前記脚15、火鉢1と一体形状もあり得る。
【0035】
第二実施例を示した、図5〜図8−1において、その主体の構造は、第一実施例に準ずる。そこで、その相違点を述べる。この第二実施例では、図5〜図6−1の如く、火炎開口部2に嵌込み支持する倒山形の盲板の支持台20を設ける構造である。この支持台20は、載せ部3に架承する鍔片2000と、火炎開口部2に嵌込み支持し、かつこの鍔片2000より窪んだ椀形の受け部2001とで構成する。従って、鍔片2000を、載せ部3に架承するとともに、受け部2001を、火炎開口部2に嵌込み支持する。そして、図示の如く、この受け部2001にやかんBを載せる構造である。その利用は、前述の第一実施例に準ずる。但し、図示の例では、電気コンロ21を燃料源とするが、燃料8の使用も可能である。この第二実施例の他の例を示した図7〜図8−1では、火炎開口部2に嵌込み支持する倒山形の網体の支持台20を設ける構造である。この支持台20は、載せ部3に架承する鍔片2000と、火炎開口部2に嵌込み支持し、かつこの鍔片2000より窪んだ受け部2001とで構成する。従って、鍔片2000を、載せ部3に架承するとともに、受け部2001を、火炎開口部2に嵌込み支持する。そして、図示の如く、この受け部2001にやかんBを載せる構造である。前の第二実施例と異なり、火炎が直接、やかんBに当たる構造である。その利用は、前述の第二実施例に準ずる。
【0036】
さらに、第三実施例を示した、図9〜図11において、その主体の構造は、第一実施例の火鉢1と同じであり、載せ部3にフライパンDを載せるとともに、火炎開口部2を塞ぐこととなる。その後の使用は、第一実施例に準ずる。但し、図示の例では、燃料8を燃料源とするが、電気コンロ21の使用も可能である。電気コンロ21を使用する際は、その電源コード2100を蓋10の切欠き101より挿通する。そして、図示の如く、この火炎開口部2にフライパンDの底部が位置することで、火炎が直接、フライパンDに当たる構造である。その利用は、前述の第二実施例に準ずる。そして、このフライパンDに代えて、例えば、鍋、釜等の調理器具を使用することもあり得る。また、図11の如く、火鉢1を暖房用として利用する際には、二次燃焼用のネット25(外炎リングネットと、ガラスリングネット等)を設け、二酸化炭素(CO2)の発生を無くす。尚、図10の如く、フライパンDの使用時とか、図1のドラム缶Aの使用時においても、ネット25を設けることが望ましい。
【0037】
尚、火鉢1は、第一実施例を大型、第二・第三実施例を中型として説明した。しかし、火鉢1の寸法(形状)は、大型の第一実施例が、中型とする使用もあり得ること、また、第二・第三実施例の中型が大型とする使用もあり得ること、等の如く、原則として、その使用例は限定されない。
【0038】
以上で説明した各実施例は、好ましい一例を示したものであり、同様な効果と特徴を有する他の構造は、本発明の範疇である。
【符号の説明】
【0039】
1 火鉢
1a 中央部
1b 上面
1c 底部
1d 側面
100 出入れ口
2 火炎開口部
200 円筒部
3 載せ部
5 燃焼室
500 突起
6 火格子
7 スペース
700 蓋
701 持ち手
8 燃料
800 予備燃料
10 蓋
101 切欠き
11 灰受け皿
12 蝶番
13 ロック
14 持ち手
15 脚
16 段差
17 空間
18 蛇口
1800 コック
20 支持台
2000 鍔片
2001 受け部
21 電気コンロ
2100 電源コード
25 ネット
A ドラム缶
A1 底部周辺
A2 底部
B やかん
C 踏み台
C1 梯子
C2 手摺
D フライパン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
火鉢の上部に、火炎開口部と、この火炎開口部を囲繞する載せ部を形成し、この載せ部は火鉢の上面より一段下った形状とし、この載せ部に、ドラム缶、やかんの流体収容具、又はフライパン、鍋の調理器具を載架する構成であって、
前記載せ部と、前記火鉢の底部とで燃焼室を形成し、この燃焼室に火格子と、この火格子の下方に灰受け皿とを設け、また、この燃焼室を開閉する蓋を、この火鉢の一面に設け、
この火鉢を、脚による支持か、又は直置きする構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢。
【請求項2】
請求項1に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
前記燃焼室の一部に、薪、廃材でなる燃焼部材を収容するスペースを設ける構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢。
【請求項3】
請求項1に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
前記載せ部に、やかんの流体収容具、又はフライパン、鍋の調理器具を載架する、板材、網材でなる熱交換板を載架する構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢。
【請求項4】
請求項1に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
前記火格子を、前記燃焼室から出入れ自在とする構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢。
【請求項5】
請求項2に記載の災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢であって、
前記スペースは、蓋部で開閉自在とする構成とした災害、又は緊急時の暖房兼調理用の火鉢。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5−1】
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【図6】
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【図6−1】
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【図7】
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【図7−1】
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【図8】
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【図8−1】
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【図9】
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【図10】
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【図10−1】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−237514(P2012−237514A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−107389(P2011−107389)
【出願日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(503446431)株式会社 エピア (23)