説明

点灯装置及び照明器具

【課題】制御スイッチの高周波駆動パルスの周波数を高めることなく、調光レベルが低い場合であっても滑らかな照度変化を可能とする点灯装置及び照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具は、直流電源1からの入力をスイッチングするスイッチング素子Q1を有する降圧チョッパ回路2と、複数の発光ダイオードLD1からなる光源モジュール3と、スイッチング素子Q1のオン/オフを制御する制御回路4を備える。制御回路4の閾値調整部20は、低周波のPWMがオフからオンに変化した後、PWM信号のデューティ比に応じた傾きを示す包絡線に沿って下降する基準電圧Vrefを駆動制御部10に入力する。この基準電圧Vrefの下降に応じて、光源モジュール3に流れる負荷電流I1のピーク値(Idp)はPWM信号のデューティ比に応じた傾きを示す包絡線に沿って下降する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED(発光ダイオード)や有機ELなどの固体発光素子を点灯させる点灯装置及び、この点灯装置を備える照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上述の固体発光素子を点灯させる点灯装置として、定電流を固体発光素子に供給する制御用スイッチを有し、高周波のパルス信号と低周波のバースト信号とを組み合わせたデュアル信号を制御スイッチに供給する点灯装置が考えられている。
【0003】
例えば特許文献1に開示された給電アッセンブリでは、制御スイッチの高周波駆動パルスと、低周波のPWM信号をAND出力させたデュアル信号を制御スイッチに供給している。この給電アッセンブリでは、低周波のPWM信号のデューティ比を変化させることで、固体発光素子を流れる平均電流を変化させ、固体発光素子を所望の調光レベルで点灯している。
【0004】
ところで、この種の点灯装置では、安価に供給することができることから、低周波(1kHz程度)のPWM信号を出力する信号源として、インバータ式蛍光灯器具の調光用途に広く利用されている調光器が用いられることが考えられる。しかしながら、固体発光素子の応答速度は蛍光灯に比べて速いため、特に調光レベルが低い場合においては、PWM信号のデューティ比が変化する際の光出力の変化が、目視で確認することができてしまうという課題があった。
【0005】
そこで、この種の調光器から出力される低周波のPWM信号を受けて動作し、入力されたPWM信号よりも多段階にパルス幅が可変とするPWM信号に変換する調光信号変換回路を備えるLED点灯装置も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。このLED調光点灯装置では、調光信号変換回路によりPWM信号を、より多段階のPWM信号に変換することで、処理ビット数が低い調光器を用いながら、処理ビット数が高い調光器を用いた場合と同様の滑らかな調光レベル変化を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−511078号公報
【特許文献2】特開2010−198760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述のような点灯装置において、制御スイッチへの高周波駆動パルスは、低周波のPWM信号とのAND出力であり、制御スイッチがオンのときにPWM信号のエッジが入力されると制御スイッチの駆動パルスがLowレベルとなる。これにより、低周波のPWM信号の変化によって制御スイッチのオン期間が変化し、固体発光素子に流れる電流が変化して光出力が変化する。一方、制御スイッチがオフの期間では、点灯装置を構成するインダクタの回生電流が固体発光素子に流れるため、この制御スイッチがオフの期間にPWM信号を変化させても、固体発光素子に流れる電流は変化しない。
【0008】
そのため、引用文献2に記載されたLED点灯装置のように、PWM信号のビット数を擬似的に高くして連続的にデューティ比を変化させても、固体発光素子を流れる電流の変化が遅れ、光出力が階段状に変化するという問題がある(図18を参照)。特に調光レベルが低い場合には、元の光出力に対する変化の割合が大きいために、この光出力の変化が目立ち易いという問題があった。
【0009】
また、ビデオカメラなどの映像機器を通して固定発光素子の光出力を見た場合に、映像機器特有の周波数と干渉したチラつきが目視されるため、低周波PWM信号の周波数を所定値よりも高めに設定する必要がある。ここで、低周波PWM信号の周波数を高くすると、制御スイッチの高周波駆動パルス一周期分の光出力が大きくなるため、高周波駆動パルスの周波数をさらに高くする必要がある。しかしながら、高周波駆動パルスの周波数を高くすると、スイッチング損失が増加したり部品が高価になるため、大幅に周波数を高くすることは困難であった。
【0010】
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、制御スイッチの高周波駆動パルスの周波数を高めることなく、調光レベルが低い場合であっても照度変化を滑らかにできる点灯装置及び照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本願の点灯装置は、直流電源からの入力をスイッチングするスイッチング素子及びインダクタの直列回路と、スイッチング素子のオフ時にインダクタのエネルギーを固体発光素子に回生するダイオードと、スイッチング素子のオン/オフを制御する制御回路とを備え、制御回路は、パルス信号からなり固体発光素子を流れる負荷電流の振幅を決定する高周波駆動信号を出力する駆動信号生成部と、当該高周波駆動信号よりも低周波であって調光レベルに応じてオンデューティが変化するPWM信号及び高周波駆動信号に基づいてスイッチング素子をオン/オフする駆動制御部とを備え、駆動信号生成部は、PWM信号がオフからオンに変化した後、負荷電流のピーク値が所定の傾きを示す包絡線に沿って徐々に下降し、且つ、当該包絡線の所定の傾きがPWM信号のデューティ比に応じて変化するよう高周波駆動信号のオン時間を変化させることを特徴とする。
【0012】
この点灯装置に固体発光素子を流れる負荷電流を検出する電流検出回路を設け、制御回路は、負荷電流のピーク値を決定する閾値調整部と電流検出回路の出力と閾値調整部の出力を比較する比較部とを有し、駆動信号生成部は比較部からの出力に応じて高周波駆動信号のオン時間を決定するようにしてもよい。
【0013】
また駆動信号生成部は、PWM信号がオフからオンに変化した時から所定の期間は、負荷電流のピーク値が上昇するように高周波駆動信号のオン時間を変化させ、当該所定の期間が経過した後は、負荷電流のピーク値が所定の傾きを示す包絡線に沿って徐々に下降するよう高周波駆動信号のオン時間を変化させるようにしてもよい。
【0014】
また、この点灯装置に固体発光素子を流れる負荷電流を検出する電流検出回路を設け、制御回路は、負荷電流のピーク値を決定する閾値調整部と電流検出回路の出力と閾値調整部の出力を比較する比較部とを有し、閾値調整部はコンデンサを有し、PWM信号のオン期間とオフ期間とで当該コンデンサへの充電と放電を切り替える充放電回路を備え、コンデンサの電圧を比較部の基準電圧とするようにしてもよく、比較部は、電流検出回路の出力に閾値調整部の出力を重畳したものと、所定の基準電圧とを比較するようにしても良い。
【0015】
また、制御回路は、直流電源と固体発光素子との間にインダクタ及びスイッチング素子の直列回路が接続された降圧チョッパ回路を用いても良い。
【0016】
また制御回路は、インダクタに流れる電流が略ゼロとなる零電流状態を検出する零電流検出部を有し、零電流検出部が零電流状態を検出すると、駆動信号生成部により高周波駆動信号を出力させる電流臨界モードで動作するようにしてもよく、また、負荷電流を不連続モードで動作させてもよく、さらには、負荷電流を連続モードで動作させてもよい。
【0017】
また直流電源は、AC/DCコンバータ又はDC/DCコンバータの出力としてもよく、AC/DCコンバータの出力である場合には、PWM信号の周波数を600Hz又は600Hzの整数倍とすることが好ましい。
【0018】
また本願の照明器具は、上述のような点灯装置と、固体発光素子を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本願の点灯装置及び照明器具によれば、制御スイッチの高周波駆動パルスの周波数を高めることなく、調光レベルが低い場合であっても滑らかな照度変化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施の形態1にかかる照明器具を示す概略回路図である。
【図2】同照明器具の動作を説明する為の概略グラフであり、(a)はPWM信号の波形を示し、(b)は平滑回路からの出力電圧を示し、(c)は高周波駆動パルスを示し、(d)は基準電圧Vref及び電圧Vaを示し、(e)は光源モジュール1を流れる電流I1及びピーク値Idpを示す。
【図3】同照明器具を示す概略回路図である。
【図4】同照明器具の別例を示す概略回路図である。
【図5】同照明器具のさらに別例を示す概略回路図である。
【図6】同照明器具のさらに別例を示す概略回路図である。
【図7】(a)〜(d)は、図5、図6に示す照明器具の動作状態を示す概略グラフである。
【図8】実施の形態2にかかる照明器具を示す概略回路図である。
【図9】(a)〜(e)は、同照明器具の動作を説明するための概略グラフである。
【図10】実施の形態3にかかる照明器具を示す概略回路図である。
【図11】(a)〜(e)は、同照明器具の動作を説明するための概略グラフである。
【図12】実施の形態4にかかる照明器具を示す概略回路図である。
【図13】(a)〜(d)は、同照明器具の動作を説明するための概略グラフである。
【図14】実施の形態5にかかる照明器具を示す概略回路図である。
【図15】(a)〜(d)は、同照明器具の動作を説明するための概略グラフである。
【図16】実施の形態6にかかる照明器具を示す概略回路図である。
【図17】(a)〜(d)は、同照明器具の動作を説明するための概略グラフである。
【図18】従来の照明器具における動作を示す概略グラフである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に本願の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
(実施の形態1)
本実施の形態にかかる照明器具は、図3に示すように、直流電源1と、降圧チョッパ回路2及び制御回路4を具備する点灯装置と、光源モジュール3とをその構成要素として備える。この照明器具は、ユーザによる設定操作部(例えば、照明器具に設けられた操作部や壁面に設置された調光器など)の操作に応じて、光源モジュール3の点灯レベルを調整する調光機能を有する照明器具である。なお本実施の形態にかかる照明器具は、降圧チョッパ回路2及び制御回路4を具備する点灯装置を光源モジュール3とともに器具本体(図示せず)に内蔵する電源一体型の照明器具として構成されている。
【0023】
直流電源1は、商用電源などの交流電源から供給される交流電力を全波整流し、直流電力に変換するAC/DCコンバータ1aと、このAC/DCコンバータ1aの出力端子間に接続された電解コンデンサC0とを備える。本実施の形態では、直流電源1は、商用のAC100V電源から供給される交流電力を電圧Voutの直流電圧に変換して出力している。
【0024】
降圧チョッパ回路2は、直流電源1からの出力電圧を所望の直流電圧に降圧し、光源モジュール3にその点灯電力を供給する。また降圧チョッパ回路2は、直流電源1の出力端子間に光源モジュール3を介して接続されたインダクタL1及びスイッチング素子Q1の直列回路を構成要素として備える。また降圧チョッパ回路2は、インダクタL1及び光源モジュール3に並列接続され、スイッチング素子Q1のオン時にインダクタL1に蓄積されたエネルギーを、スイッチング素子Q1のオフ時に光源モジュール3に回生させるダイオードD1を備える。
【0025】
光源モジュール3は、例えば複数個(本実施の形態では3個)の発光ダイオードLD1の直列回路からなり、降圧チョッパ回路2から出力される直流電力に応じて点灯する。なお本実施の形態では、3個の発光ダイオードLD1により光源モジュール3を構成しているが、発光ダイオードLD1の個数を制限するものではなく、1個又は2個でも良く、4個以上であっても良い。また、発光ダイオードLD1に限らず、有機ELなどの他の固体発光素子を用いて光源モジュール3を構成するようにしても良い。
【0026】
制御回路4は、その外部から入力される低周波のPWM信号に応じて、降圧チョッパ回路2のスイッチング素子Q1のオン/オフを制御し、PWM信号が示す調光レベルで光源モジュール3が点灯するよう制御する。このPWM信号は、上述の設定操作部から入力される調光レベルに応じたデューティ比に設定されている。制御回路4は、このPWM信号のデューティ比に応じた電流が光源モジュール3に流れるようスイッチング素子Q1のオン/オフを制御している。なお、図中の抵抗R1は、スイッチング素子Q1を流れる電流値を検出するための抵抗であり、制御回路4は、抵抗R1の両端電圧(電圧Va)に基づいてスイッチング素子Q1を流れる電流を検出する。
【0027】
ここで、制御回路4の具体的な構成を図1の概略回路図に示す。制御回路4は、図1に示すように、スイッチング素子Q1のオン/オフを制御する駆動制御部10と、PWM信号により生成された電圧波形を駆動制御部10の動作の基準値として出力する閾値調整部20により構成される。
【0028】
駆動制御部10は、インダクタL1の二次巻線に流れる電流が略ゼロになったことを検出する零電流検出回路11と、発振停止時において起動信号を一定間隔で出力するスタータ12とを備える。また駆動制御部10は、スイッチング素子Q1をオン/オフさせる駆動パルスを発生する駆動パルス発生部14と、駆動パルス発生部14からの駆動パルスを受けてスイッチング素子Q1を駆動させる駆動回路13とを備える。さらに駆動制御部10は、スイッチング素子Q1に流れる電流が閾値調整部20から出力される基準値に達すると駆動パルス発生部14にリセット信号を比較する比較器15とを備える。
【0029】
駆動パルス発生部14は、RSフリップフロップからなり、セット端子に零電流検出回路11の検出信号とスタータ12の起動信号のOR出力がOR回路16を介して入力される。駆動パルス発生部14は、このOR回路16からセット信号が入力されると、Highレベルの信号を駆動回路13に出力する。また、リセット端子には比較器15からの出力が入力され、抵抗R1の両端電圧が閾値調整部20から出力される基準電圧Vrefよりも低くなって、比較器15の出力がHighレベルになると、Lowレベルの信号を駆動回路13に出力する。
【0030】
閾値調整部20は、PWM信号を平滑して直流電圧に変換する平滑回路21と、この平滑回路21の出力電圧を電流に変換する電圧電流変換回路22とを構成要素として備える。また閾値調整部20は、PWM信号がLowレベルからHighレベルに変化した際に狭パルスを発生する狭パルス発生回路23と、狭パルス発生回路23によりオン/オフ制御されるスイッチQ2とを備える。さらに閾値調整部20は、スイッチQ2を介して閾値電圧Vpthが印加されるコンデンサC1をその構成要素として備える。
【0031】
この閾値調整部20は、入力されるPWM信号がLowレベルからHighレベルに変化すると、狭パルス発生回路23によりスイッチQ2がオン状態になり、コンデンサC1が基準電圧Vrefまで充電される。すなわち、スイッチQ2及びコンデンサC1により充電回路が構成されている。
【0032】
ここで、コンデンサC1が充電されると、駆動制御部10の比較器15の基準端子に基準電圧Vrefが印加される。その後、平滑回路21及び電圧電流変換回路22により、PWM信号のデューティ比に応じた電圧Vbに応じた電流I3が電圧電流返還回路22に流れ、コンデンサC1の電荷が放電される。したがって、比較器15に入力される基準電圧Vrefは直線的に下降する。このようにして、閾値調整部20は、駆動制御部10の比較器15の基準電圧VrefをPWM信号のデューティ比に応じた傾きの包絡線に沿って緩やかに変化させる。
【0033】
次に、本実施の形態にかかる照明器具の動作について説明を行う。比較器15に入力される基準電圧Vrefがゼロよりも大きい場合に、スタータ12又は零電流検出回路11からの出力信号によって駆動パルス発生部14にセット信号が入力されると、駆動パルス発生部14からの出力がHighレベルとなる。これにより、駆動回路13を介してスイッチング素子Q1がオン状態となり、スイッチング素子Q1に負荷電流I1が流れる。ここで、光源モジュール3の負荷電圧をV1、インダクタL1のインピーダンスをL1とし、スイッチング素子Q1のオン開始時からの時間をtとすると、負荷電流I1は以下のように表される。
【0034】
【数1】

【0035】
ここで、抵抗R1の両端電圧(抵抗R1の抵抗値R1×I1)が基準電圧Vrefに達すると、比較器15の出力が反転して駆動パルス発生部14にリセット信号が入力され、スイッチング素子Q1がオフ状態となる。スイッチング素子Q1がオフ状態になると、インダクタL1に蓄積されたエネルギーがダイオードD1を介して光源モジュール3に回生され、この回生電流I2により光源モジュール3が点灯する。ここで、スイッチング素子Q1のオン期間をTon、インダクタL1に流れるピーク電流をIdpとすると、インダクタ回生電流I2は以下のように表される。
【0036】
【数2】

【0037】
そして、回生電流I2がゼロになり、インダクタL1の作用により電流が反転すると、スイッチング素子Q1に充電されている電荷が放電される。その結果、スイッチング素子Q1のドレイン−ソース間電圧が低下し、インダクタL1の電圧が反転する。この電圧反転を零電流検出回路11が検出して、駆動パルス発生部14にセット信号を出力することになるので、インダクタL1に流れる電流I2のゼロ付近で再びスイッチング素子Q1がオン状態になる。そして、これらの一連の動作を繰り返すことによってチョッパ動作が行われる。なお、本実施の形態では、インダクタL1に流れる電流I2がゼロになるタイミングでスイッチング素子Q1をオフからオンに切り替える、いわゆる臨界モードで動作させている。
【0038】
このような電流I2が光源モジュール3に断続的に流れることで、光源モジュール3が所定の調光レベルで点灯する。なお、電流I2の変化によって光源モジュール3の光出力が変化するが、人の目の感度に比べて十分高い周波数で光出力が変化するため、人がチラつきを感じることはい。
【0039】
ここで、図2(a)に示すようにPWM信号が変化した場合の平滑回路21からの出力電圧Vb、駆動パルス発生部14からの駆動信号、基準電圧Vref、及び、光源モジュール1を流れる電流I2を図2(b)〜(e)に示す。図2(a)の実線に示すデューティ比のPWM信号が入力されると、上述した閾値調整部20のコンデンサC1が閾値電圧Vpthに充電された後、徐々に低下していき、比較器15の基準電圧Vrefは、図2(d)の点線に示すように変化する。すなわち、PWM信号がLowレベルからHighレベルに変化すると、所定の傾きを持つ包絡線に沿って、基準電圧Vrefが徐々に下降する。
【0040】
その後、PWM信号のデューティ比が図2(a)の破線のように変化し、PWM信号のオンデューティが増加した場合には、平滑回路からの出力電圧Vbが低下して(図2(b)の破線)、コンデンサC1の電荷を放電する電流I3が減少する。これにより、コンデンサC1の放電速度は低下するので、基準電圧Vrefの下降が遅くなる(図2(d)の一点鎖線)。すなわち、比較器15に入力される基準電圧Vrefは、PWM信号がLowレベルからHighレベルに変化した後、所定の傾きを示す包絡線に沿って徐々に下降し、この包絡線の傾きはPWM信号のデューティ比に応じて変化する。これにより、光源モジュール3を流れる電流はPWM信号の連続的な変化に応じて連続的に変化し、スイープ動作時の光出力の変化を滑らかに変化させることができる。なお、負荷電流I1は、基準電圧Vref(すなわち、コンデンサC1の両端電圧)がゼロになるまで流れることになる。
【0041】
とろこで、スイッチング素子Q1におけるオン期間Tonとオフ期間Toffは、(1)式及び(2)式から、以下のように表される。
【0042】
【数3】

【0043】
【数4】

【0044】
ここで、スイッチング素子Q1のオンデューティをDonとすると、この(3)式及び(4)式から以下のように表される。
【0045】
【数5】

【0046】
すなわち、スイッチング素子Q1のオンデューティDonは、直流電源1の出力電圧Voutと光源モジュール3の負荷電圧V1で決定される。ここで、負荷電圧V1と出力電圧Voutとの比をKとし、Vout=K×V1と定義すると、(5)式からK=1/Donとなる。
【0047】
ところで、駆動パルスの周波数を一定とした場合には、スイッチング素子Q1のオンデューティが大きいほど、インダクタL1に流れるピーク電流Idpが小さくなる。また、インダクタL1の三角波電流のうち最後の波形は、光源モジュール3の電流変化の最小分解能に相当するため、オンデューティが大きいほど光出力が滑らかになる。
【0048】
したがって、負荷電圧V1と出力電圧Voutとの比であるKが小さいほど光出力は滑らかになり、動作の安定性や精度を考慮すると、K≦5.0とすることが好ましい。すなわち、直流電源1の出力電圧Voutを光源モジュールの負荷電圧V1の5.0倍以下とすることで、光源モジュール3におけるチラつきをさらに低減することができる。また出力電圧Voutの下限値は、降圧チョッパ動作を成立させるため、負荷電圧V1よりも大きい(すなわち、K>1)である必要があり、光源モジュール3の温度特性による負荷電圧V1の変化を考慮すると、K≧1.2とすることが好ましい。
【0049】
なお、本実施の形態では、AC/DCコンバータ1aの入力電源として、周波数が50Hz又は60Hzの商用交流電源を利用している。このため、電解コンデンサC0の容量により、出力電圧Vinに100Hz又は120Hzのリプルが現れる場合がある。そこで、PWM信号の周波数とリプルとの干渉による光出力のちらつきを回避するために、PWM信号の周波数を600Hz又は600Hzの整数倍に設定している。このようにすることで、周波数が50Hz又は60Hzの何れの場合であっても、光出力がほぼ一定となり、チラつきを抑制することができる。
【0050】
上述のように、低周波のPWM信号がLowレベルからHighレベルに変化した後、光源モジュール3を流れるピーク電流Idpは、PWM信号のデューティ比に応じた傾きの包絡線に沿って徐々に下降する。これにより、駆動パルス発生部14の駆動周波数を高めることなく、低い調光レベルであっても、光源モジュール3の照度変化を滑らかにすることができる。また、ビデオカメラなどの映像機器を通して光源モジュール3を見た場合でも、映像機器特有の周波数と干渉したチラつきを低減することができる。
【0051】
なお、本実施の形態においては、直流電源1として、商用電源及びAC/DCコンバータ1aを用いているが、直流電源にDC/DCコンバータを設けたものであってもよく、直流電源を直接接続しても良い。
【0052】
また、図4に示すように、光源モジュール3と並列に電解コンデンサからなるコンデンサC2を設けてもよい。このようにすれば、コンデンサC2により光源モジュール3の負荷電流I1が平滑され、負荷電流I1におけるリプルを低減することができる。
【0053】
さらに本実施の形態では、降圧チョッパ回路2を用いて光源モジュール3を点灯させているが、図5に示すような昇圧チョッパ回路5を用いてもよく、また、図6に示す昇降圧チョッパ回路6を用いても良い。この場合には、昇圧チョッパ回路5又は昇降圧チョッパ回路6を構成するスイッチング素子Q1のオン/オフが、制御回路4によって上述のように制御されることで、ダイオードD1を流れる電流D1が図7(d)のように変化する。これにより、降圧チョッパ回路2を用いた場合と同様に、光源モジュール3を流れる負荷電流I1が、PWM信号のデューティ比に応じた傾きを示す包絡線に沿って徐々に下降する。而して、駆動パルス発生部14の駆動周波数を高めることなく、低い調光レベルであっても、光源モジュール3の照度変化を滑らかにすることができる。
【0054】
(実施の形態2)
本実施の形態にかかる照明器具を、図8〜図9を用いて説明する。本実施の形態にかかる照明器具は、図8に示すように、スイッチQ2の前段に定電流源24が設けられている。この点を除いては、実施の形態1と同じであるので、同一の構成には同一の符号を用いて説明を省略する。
【0055】
閾値調整部20は、実施の形態1と同様に、入力されるPWM信号がLowレベルからHighレベルに変化すると、狭パルス発生回路23によりスイッチQ2がオン状態になり、コンデンサC1が充電される。このとき、定電流源24から定電流I4が流れ、コンデンサC1の充電速度は定電流I4と電流I3との差(I4-I3)により決定されることとなる。したがって、基準電圧Vrefは、図9(d)に示すように、PWM信号がLowレベルからHighレベルに変化した後、立ち上がり期間TUの間に緩やかに上昇する。また、狭パルス発生回路23から出力されるパルス信号の幅TUと定電流I4の大きさとでVrefのピーク値が定まり、このピーク値を閾値電圧Vpthよりも低い値に設定することができる。
【0056】
このように、基準電圧Vrefの立ち上がりを緩やかにすることで基準電圧Vrefのピーク値が低くなり、調光レベルが低い場合(PWM信号のオンデューティが低い場合)であっても、基準電圧Vrefが下降する包絡線の傾きを緩やかに設定することができる。したがって、調光レベルが低い場合であっても、電流I3を大きな値に設定することなく光源モジュール3の照度変化を滑らかにすることができる。
【0057】
(実施の形態3)
本実施の形態にかかる照明器具を、図10〜図11を用いて説明する。本実施の形態にかかる照明器具は、図10に示すように、基準電圧Vrefを内部で生成する汎用のPFC用IC(例えば、オンセミコンダクター社のMC33262や、STマイクロエレクトロニクス社のL6562など)を比較器15として用いる。また、抵抗R1の両端電圧を抵抗R2を介して比較器15に入力するとともに、コンデンサC1の電圧(すなわち、閾値調整部20の出力)を抵抗R3を介して抵抗R2に接続している。この点を除いては、実施の形態1と同じであるので、同一の構成には同一の符号を用いて説明を省略する。
【0058】
この照明器具において、PWM信号がLowレベルからHighレベルに変化すると、スイッチQ2が短時間オンされてコンデンサC1が放電し、コンデンサC1の両端電圧がゼロになる。その後、狭パルス発生回路23によってスイッチQ2がオンされると、電圧電流変換回路22からの電流I3によってコンデンサC1が充電され、コンデンサC1の両端電圧は閾値電圧Vpthまで徐々に増加する。また、比較器15に入力される比較電圧Vaは、抵抗R1の両端電圧及びコンデンサC1の電圧と、抵抗R2及び抵抗R3により決まる係数をそれぞれ掛けあわせたものの和となる。したがって、比較器15に入力される比較電圧Vaは、コンデンサC1の両端電圧の上昇に応じて、抵抗R2、R3の抵抗値とPWM信号のデューティ比により決まる傾きで徐々に上昇する(図11(a)、(d))。これにより、コンデンサC1の両端電圧の上昇に応じて、負荷電流I1のピーク値が徐々に低下する(図11(e))。また、この比較電圧Vaが比較器15内部の基準電圧Vrefを超えると、駆動パルス発生部14からの出力はLowレベルとなって駆動回路13が停止して、光源モジュール3を流れる電流I1がゼロになる。これにより、光源モジュール3が消灯する。
【0059】
このように、比較器15の基準電圧Vrefを直接変化させることは出来ないが、上述のように構成することで、PWM信号のデューティ比に応じた傾きを示す包絡線に沿って光出力が低下させることができる。また、比較器15を汎用のPFC用ICで構成しているので、駆動制御回路10の部品点数を減らすことができる。
【0060】
(実施の形態4)
本実施の形態にかかる照明器具を、図12〜図13を用いて説明する。本実施の形態にかかる照明器具は、図12に示すように、零電流検出回路11に一定周波数のパルス波を出力する発振器17を接続している。この点を除いては、実施の形態1と同じであるので、同一の構成には同一の符号を用いて説明を省略する。
【0061】
この照明器具では、零電流検出回路11には発振器17から一定周波数のパルス波が入力されるので、スイッチング素子Q1は、比較器15の基準電圧Vrefの変化に応じて、駆動周波数が一定のまま、オン期間が変化する(図13を参照)。このため、インダクタL1に電流が流れない期間が発生し(図13(d)を参照)、このような制御モードを不連続モードという。この場合でも、光源モジュール3を流れる負荷電流I1は、閾値調整部20からの出力である基準電圧Vrefの下降に伴い、電流ピークは包絡線に沿って減少し、光源モジュール3からの光出力も低下する。すなわち、PWM信号のデューティ比に応じた傾きを示す包絡線に沿って光出力が低下し、低い調光レベルであっても、光源モジュール3の照度変化を滑らかにすることができる。
【0062】
なお、本実施の形態においては零電流検出回路11を用いた構成について説明したが、必ずしも必要ではなく、PWM制御用のICなどを利用するようにしてもよく、また、これらの構成に限られるものではない。
【0063】
(実施の形態5)
本実施の形態にかかる照明器具を、図14〜図15を用いて説明する。本実施の形態にかかる照明器具は、図14に示すように、駆動回路13からの出力がオフになった時点から所定期間(Toff)経過すると零電流検出回路11に出力を行う単安定マルチバイブレータ18を備える。この点を除いては、実施の形態1と同じであるので、同一の構成には同一の符号を用いて説明を省略する。
【0064】
この照明器具では、実施の形態1と同様に、基準電圧Vrefがゼロよりも大きい場合に、スタータ12又は零電流検出回路11からの出力信号により駆動パルス発生部14から駆動パルスが出力され、駆動回路13によりスイッチング素子Q1がオンされる。その後、比較器15からリセット信号が駆動パルス発生部14に入力され、駆動回路13がスイッチング素子Q1をオフに設定する。その後、所定期間Toffが経過すると、単安定マルチバイブレータ18からの出力に応じて零電流検出回路11が出力信号を発し、駆動パルス発生部14から駆動パルスが出力され、駆動回路13によりスイッチング素子Q1がオンされる。
【0065】
これにより、図15に示すように、初期ではインダクタL1に電流が流れ続ける連続モードでスイッチング素子Q1は動作し、PWM信号のデューティ比に応じた傾きを示す包絡線に沿って光源モジュール3の負荷電流I1が低下する。また後半では、電流の低下に伴い、インダクタL1に電流が流れない期間が発生する不連続モードでスイッチング素子Q1は動作する。この場合でも、PWM信号のデューティ比に応じた傾きを示す包絡線に沿って光源モジュール3の負荷電流I1を低下し、光源モジュール3の照度変化を滑らかにすることができる。
【0066】
なお、本実施の形態においては零電流検出回路11を用いた構成について説明したが、必ずしも必要ではなく、PWM制御用のICなどを利用するようにしてもよく、また、これらの構成に限られるものではない。
【0067】
(実施の形態6)
本実施の形態にかかる照明器具を、図16〜図17を用いて説明する。本実施の形態にかかる照明器具は、図16に示すように、基準電圧Vrefを所定の倍数(k1倍)減衰する減衰器32と、この減衰器32からの出力電圧とインダクタL1の二次巻線側の電圧とを比較して零電流検出回路11に出力する比較器31とを備える。この照明器具は、抵抗R1の両端電圧が、閾値調整部20からの出力である基準電圧Vrefを上回ると、比較器15から駆動パルス発生部14にリセット信号が出力されてスイッチング素子Q1がオフになる。また、抵抗R1の両端電圧が、基準電圧Vrefを減衰器32によりk1(k1<1)倍した電圧よりも低くなると、比較器31から零電流検出回路11に信号が出力され、駆動パルス発生部14にセット信号が与えられてスイッチング素子Q1がオンになる。すなわち、コンデンサC1の両端電圧に応じて負荷電流I1の閾値Ith1が決定され、コンデンサC1の両端電圧をk1倍した電圧に応じて閾値Ith2(閾値Ith2<閾値Ith1)が決定される。そして、負荷電流I1が閾値Ith1まで上昇すると、スイッチング素子Q1がオフになり、その後、負荷電流I1が閾値Ith2まで下降すると、スイッチング素子Q1がオンになり、これらの動作が繰り返されることになる。この点を除いては、実施の形態1と同じであるので、同一の構成には同一の符号を用いて説明を省略する。
【0068】
この照明器具では、実施の形態1と同様に、基準電圧Vrefがゼロよりも大きい場合に、スタータ12又は零電流検出回路11からの出力信号により駆動パルス発生部14から駆動パルスが出力され、駆動回路13によりスイッチング素子Q1がオンされる。その後、比較器15からリセット信号が駆動パルス発生部14に入力され、駆動回路13がスイッチング素子Q1をオフに設定する。これにより、インダクタL1に蓄積されたエネルギーがダイオードD1を介して光源モジュール3に回生され、インダクタL1の二次巻線側の電圧が低下する。この電圧が基準電圧Vrefのk1倍よりも低い値になると、比較器31からの出力が反転し、零電流検出回路11は、比較器31からの出力が反転したのを検知して信号を出力し、駆動パルス発生部14にセット信号が入力されスイッチング素子Q1がオンされる。このようにして、基準電圧Vrefをk1倍した電圧を下限として、スイッチング素子Q1が連続モードで動作する。
【0069】
これにより、図17に示すように、スイッチング素子Q1は基準電圧Vrefをk1倍した電圧を下限とする連続モードで動作し、PWM信号のデューティ比に応じた傾きを示す包絡線に沿って光源モジュール3の負荷電流I1が低下する。また、閾値Ith2が略ゼロになると、スイッチング素子Q1は不連続モードで動作し、PWM信号のデューティ比に応じた傾きを示す包絡線に沿って光源モジュール3の負荷電流I1が低下する。したがって、実施の形態1と同様に、光源モジュール3の照度変化を滑らかにすることができる。
【0070】
なお、本実施の形態においては零電流検出回路11を用いた構成について説明したが、必ずしも必要ではなく、PWM制御用のICなどを利用するようにしてもよく、また、これらの構成に限られるものではない。
【符号の説明】
【0071】
1 直流電源
2 降圧チョッパ回路
3 光源モジュール
4 制御回路
10 駆動制御回路
11 零電流検出回路
12 スタータ
13 駆動回路
14 駆動パルス発生部
15 比較器
16 OR回路
20 閾値調整部
21 平滑回路
22 電圧電流変換回路
23 狭パルス発生回路
Q1 スイッチング素子
L1 インダクタ
D1 ダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電源からの入力をスイッチングするスイッチング素子及びインダクタの直列回路と、前記スイッチング素子のオフ時に前記インダクタのエネルギーを固体発光素子に回生するダイオードと、前記スイッチング素子のオン/オフを制御する制御回路とを備え、
前記制御回路は、パルス信号からなり前記固体発光素子を流れる負荷電流の振幅を決定する高周波駆動信号を出力する駆動信号生成部と、当該高周波駆動信号よりも低周波であって調光レベルに応じてオンデューティが変化するPWM信号及び前記高周波駆動信号に基づいて前記スイッチング素子をオン/オフする駆動制御部とを備え、
前記駆動信号生成部は、前記PWM信号がオフからオンに変化した後、前記負荷電流のピーク値が所定の傾きを示す包絡線に沿って徐々に下降し、且つ、当該包絡線の前記所定の傾きが前記PWM信号のデューティ比に応じて変化するよう前記高周波駆動信号のオン時間を変化させることを特徴とする点灯装置。
【請求項2】
前記固体発光素子を流れる負荷電流を検出する電流検出回路を備え、
前記制御回路は、前記負荷電流のピーク値を決定する閾値調整部と、前記電流検出回路の出力と前記閾値調整部の出力を比較する比較部とを有し、
前記駆動信号生成部は、前記比較部からの出力に応じて前記高周波駆動信号のオン時間を決定することを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
【請求項3】
前記駆動信号生成部は、前記PWM信号がオフからオンに変化した時から所定の期間は、前記負荷電流のピーク値が上昇するように前記高周波駆動信号のオン時間を変化させ、当該所定の期間が経過した後は、前記負荷電流のピーク値が所定の傾きを示す包絡線に沿って徐々に下降するよう前記高周波駆動信号のオン時間を変化させることを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載の点灯装置。
【請求項4】
前記固体発光素子を流れる負荷電流を検出する電流検出回路を備え、
前記制御回路は、コンデンサを具備して前記負荷電流のピーク値を決定する閾値調整部と、前記電流検出回路の出力と前記閾値調整部の出力を比較する比較部とを備え、
前記PWM信号のオン期間とオフ期間とで当該コンデンサへの充電と放電を切り替える充放電回路を備え、前記コンデンサの電圧を前記比較部の基準電圧とする請求項2又は3の何れか一項に記載の点灯装置。
【請求項5】
前記固体発光素子を流れる負荷電流を検出する電流検出回路を備え、
前記制御回路は、前記負荷電流のピーク値を決定する閾値調整部と、前記電流検出回路の出力と前記閾値調整部の出力を重畳したものと、所定の基準電圧とを比較する比較部とを有することを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の点灯装置。
【請求項6】
前記制御回路は、前記直流電源と前記固体発光素子との間に前記インダクタ及び前記スイッチング素子の直列回路が接続された降圧チョッパ回路からなることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の点灯装置。
【請求項7】
前記制御回路は、前記インダクタに流れる電流が略ゼロとなる零電流状態を検出する零電流検出部を有し、前記零電流検出部が零電流状態を検出すると、駆動信号生成部により前記高周波駆動信号を出力させる電流臨界モードで動作することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の点灯装置。
【請求項8】
前記制御回路は、前記負荷電流を不連続モードで動作させたことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の点灯装置。
【請求項9】
前記制御回路は、前記負荷電流を連続モードで動作させたことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の点灯装置。
【請求項10】
前記直流電源は、AC/DCコンバータ又はDC/DCコンバータの出力であることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の点灯装置。
【請求項11】
前記直流電源は、AC/DCコンバータの出力であって、前記PWM信号の周波数を600Hz又は600Hzの整数倍とすることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の点灯装置。
【請求項12】
前記固体発光素子と、請求項1〜11の何れか一項に記載の点灯装置とを備えることを特徴とする照明器具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate