説明

無線プリンタ構成モジュール

【課題】少なくとも1つの利用可能な無線装置を含む無線コンピューティングネットワークにプリンタを無線で参加できるようにするプリンタの構成方法を提供する。
【解決手段】プリント機構、無線通信モジュール30とを備えるプリンタ12であって、無線通信モジュールは無線トランシーバと、構成モジュールとを備える、プリンタを提供する。構成モジュールは、少なくとも1つの利用可能な無線装置50〜60、70〜76、80〜86を含む無線コンピューティングネットワーク14、16、18に無線で参加するようにプリンタを構成するために、無線トランシーバを介して、少なくとも1つの利用可能な無線装置に電子的に問い合わせて、少なくとも1つの利用可能な無線装置の少なくとも1つの無線セキュリティパラメータを判定し、問い合わせを受けた少なくとも1つの利用可能な無線装置からの応答を受信するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、通信ネットワークに関し、特に、少なくとも1つの利用可能な無線
装置を含む無線コンピューティングネットワークにプリンタを無線で参加できるようにす
るプリンタの構成に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信は電話通信及びコンピュータ接続に大きな変革をもたらしてきた。もはや有線
接続によって制約されないので、ユーザは、コンピュータ、電話及び他の電子装置を持っ
て自由に移動できる。
【0003】
しかしながら、ほとんどの利便性には代価が伴う。無線通信の場合、その代価は、無許
可の侵入者との通信を排除しながら、他の所望の装置と適当に通信するように各装置を構
成することである。有線通信は、単にどの装置が互いに結線されるかを制御することによ
り、これらの問題のいくつかを回避する。無線通信の場合、物理的な接続はもはや種々の
電子装置間の通信を保護する手段にはならない。
【0004】
したがって、無線通信の数多くの有名な団体及び製造業者が、無線装置間で、どのよう
に、いつ、どこで、誰と通信するかを制御し、許可された無線通信と無許可の無線通信と
を区別できるようにするために、無線装置のための通信プロトコルを開発してきた。これ
らのプロトコルは特に、無線ネットワークのタイプ、暗号化及び/又は認証の方法、アク
セス制御、及び複数の無線装置から成る種々の利用可能なネットワークの固有の識別情報
を規定する。巧妙なハッカーによる侵入のレベルが高くなっているので、これらのプライ
バシー侵害者の試みに対応するために、無線通信プロトコルの数が増加し、またより複雑
になっている。
【0005】
無線ネットワークを開設するために、又は1つの装置を構成して既存の無線ネットワー
クに参加させるために必要とされる、現在の複雑に入り組んだ情報を与えられると、多く
の消費者は、無線装置を適当に構成して、目的とするネットワーク環境において動作させ
るのに苦労する。無線装置の導入を実行するために必要とされる技術情報のレベルが高い
ので、消費者は、無線装置を構成する際に助けを求めてテクニカルサポートセンターにほ
とんど頼らざるを得なくなっている。
【発明の開示】
【0006】
本発明の一態様は、プリント機構と、無線通信モジュールとを備えるプリンタであって
、無線通信モジュールは無線トランシーバと、構成モジュールとを備える、プリンタを提
供する。構成モジュールは、少なくとも1つの利用可能な無線装置を含む無線コンピュー
ティングネットワークに無線で参加するようにプリンタを構成するために、無線トランシ
ーバを介して、少なくとも1つの利用可能な無線装置に電子的に問い合わせて、少なくと
も1つの利用可能な無線装置の少なくとも1つの無線セキュリティパラメータを判定し、
問い合わせを受けた少なくとも1つの利用可能な無線装置からの応答を受信するように構
成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に記載される詳細な説明では、本明細書の一部を構成し、本発明を実施することが
できる具体的な実施形態を例示する添付の図面が参照される。これに関して、「前方」、
「後方」などの方向に関する用語が、説明されている図(複数可)の向きを参照しながら
用いられる。本発明の実施形態の構成要素は多数の異なる向きに配置されることができる
ので、方向に関する用語は例示のために用いられており、決して限定するものではない。
本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を用いることができること、及び構造
的又は論理的な変更を行うことができることは理解されたい。それゆえ、以下に記載され
る詳細な説明は限定する意味に解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付の特許請求
の範囲によって規定される。
【0008】
本発明の実施形態によれば、消費者は、無線ネットワークに参加するためにプリンタを
容易に構成できるようになる。一実施形態では、プリンタが、利用可能な無線装置に問い
合わせて、利用可能な無線ネットワークに関するパラメータを入手するように構成された
構成モジュールを備える。たとえば、これらのパラメータは、無線ネットワークの名称、
セキュリティプロトコル、認証及び/又は暗号化のための鍵などを含むことができる。プ
リンタの構成モジュールは、その問い合わせに対する応答を受信し、その後、ユーザに対
して選択可能な無線ネットワークパラメータを提示する。ユーザの選択に基づいて、構成
モジュールは、その選択されたパラメータに従って1つ又は複数の利用可能な無線ネット
ワークにプリンタを参加させる。
【0009】
本発明の実施形態によれば、消費者は、無線プリンタを構成する前に(利用可能な無線
ネットワーク内の種々の無線装置から)利用可能な無線ネットワークのパラメータを手動
で入手するのを回避できるようになる。詳細には、消費者はもはや、個々の無線装置(複
数可)及び/又は無線ネットワーク(複数可)において無線ネットワークパラメータ情報
に手動でアクセスする必要はなく、そのパラメータ情報そのものを実際に収集する必要も
ない。さらに、これらの実施形態によれば、予めホストを構成することなく、可搬式のメ
モリデバイスを用いて他の装置とプリンタとの間で無線ネットワークパラメータを物理的
に転送することなく、及び/又は可搬式のメモリデバイスをプリンタに挿入して(host)無
線構成を可能にすることなく、無線プリンタを構成できるようになる。
【0010】
代わりに、本発明の実施形態を用いる場合、消費者がしなければならないのは、利用可
能なネットワーク(複数可)及び/又はデバイスに問い合わせることから得られる無線ネ
ットワークパラメータに基づいて、グラフィカルユーザインターフェースのメニュー(又
はプロンプト)から限られた選択を行うことだけである。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態による、無線プリンタ12を含む無線通信環境10の概略
図である。図1に示されるように、無線コンピューティング環境10は、無線プリンタ1
2と、第1の無線コンピューティングネットワーク14と、第2の無線コンピューティン
グネットワーク16と、第3の無線コンピューティングネットワーク18とを含む。一実
施形態では、無線コンピューティング環境10はさらにコンピュータ20を含む。
【0012】
無線プリンタ12は、無線アダプタ30と、グラフィカルユーザインターフェース(G
UI)32とを備える。適当に構成されるとき、無線アダプタ30によって、プリンタ1
2は1つ又は複数の第1の無線ネットワーク14、第2の無線ネットワーク16及び第3
の無線ネットワーク18の装置に対して無線で通信できるようになる。一実施形態では、
無線アダプタ(WA)30は、WiFi(登録商標)又は802.11無線通信プロトコ
ル、又は他の無線通信プロトコルに従って無線通信できるようにするネットワークインタ
ーフェースカード(NIC)である。グラフィカルユーザインターフェース32は、プリ
ンタ12を操作できるようにするとともに、第1の無線ネットワーク14、第2の無線ネ
ットワーク16及び/又は第3の無線ネットワーク18において無線通信するためにプリ
ンタ12を構成するための仕組みを提供する。プリンタ12はさらに図2〜図4に関連し
て説明される。
【0013】
第1の無線ネットワーク14、第2の無線ネットワーク16及び第3の無線ネットワー
ク18はそれぞれ、プリンタ12が関連付けられることができる潜在的に利用可能な無線
ネットワークを含む。第1の無線ネットワーク14、第2の無線ネットワーク16及び第
3の無線ネットワーク18はそれぞれ、プリンタ12が個々のネットワークと通信する際
に通ることができる個々の無線経路A、B、Cを含む。一実施形態では、第1の無線ネッ
トワーク14、第2の無線ネットワーク16及び第3の無線ネットワーク18はそれぞれ
、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を含む。一実施形態では、無線コンピュ
ーティング環境10は第1の無線ネットワーク14、第2の無線ネットワーク16及び第
3の無線ネットワーク18のうちの1つ又は2つのみを含み、一方、他の実施形態では、
無線コンピューティング環境10は第1の無線ネットワーク14、第2の無線ネットワー
ク16及び第3の無線ネットワーク18の3つ全てを、又は4つ以上のネットワークを含
む。
【0014】
第1の無線ネットワーク14は、基本サービスセット(BSS)又は拡張サービスセッ
ト(ESS)として、1つ又は複数の無線アクセスポイントを有するインフラストラクチ
ャモードにおいて動作する無線コンピューティングネットワークを含む。第1の無線ネッ
トワーク14は、無線アクセスポイント(WAP)50と、コンピュータ52、モデム5
4、周辺装置56、コンピュータ58、及びサーバ60を含み、それらの装置はそれぞれ
無線アダプタ65を備える。無線アクセスポイント50は、コンピュータ52、モデム5
4、周辺装置56及びコンピュータ58のような複数の無線装置間の無線経路(F)に沿
った無線通信を中央で処理する場所を提供するように構成される。一実施形態では、無線
アダプタ65は、他の同様に構成された無線アダプタとWiFi(登録商標)又は802
.11無線通信プロトコルに従って無線通信できるようにするネットワークインターフェ
ースカードである。したがって、無線アダプタ65によって、コンピュータ52、モデム
54、周辺装置56及びコンピュータ58はそれぞれ、無線アクセスポイント(WAP)
50を経由して互いに無線通信できるようになる。プリンタ12が適当に構成されると、
プリンタ12は無線アクセスポイント50を経由して第1の無線ネットワーク14の装置
と通信する。
【0015】
第1の無線ネットワーク14の一実施形態では、コンピュータ52、モデム54、周辺
装置56、コンピュータ58及びサーバ60のうちの1つ又は複数をネットワーク14か
ら省くことができるか、又はさらに別の類似の装置を第1の無線ネットワーク14に追加
することができる。
【0016】
第2の無線ネットワーク16は、中心となる無線アクセスポイントを用いることなくア
ドホックモードにおいて動作する装置から成る無線コンピューティングネットワークを含
み、それは独立基本サービスセット(IBSS)と呼ばれることもある。第2の無線ネッ
トワーク16はいくつかの装置を含み、各装置は、コンピュータ70、周辺装置72、モ
デム74及びコンピュータ76のような、無線経路Dを経由してピア・ツー・ピアで互い
に無線通信する無線アダプタ65を含む。したがって、第2の無線ネットワーク16内の
各装置は実質的には、そのネットワーク内の他のピアのための無線アクセスポイントとし
ての役割を果たす。無線アダプタ65(複数可)は第1の無線ネットワーク14の無線ア
ダプタ65と概ね同じ機能を有するが、アドホックモードにおいて通信するように構成さ
れることが異なる。適当に構成されると、プリンタ12は、無線通信経路Bに沿って第2
の無線ネットワーク16内の装置のうちの任意の1つ又は複数の装置とアドホックモード
(すなわちピア・ツー・ピア)で無線通信する。
【0017】
第3の無線ネットワーク18は、インフラストラクチャモードにおいて動作し、第1の
無線ネットワーク14と概ね同じ機能及び属性を有する無線コンピューティングネットワ
ークを含む。ネットワーク18は、無線アクセスポイント(WAP)80と、コンピュー
タ82、モデム84及びコンピュータ86を含み、それらの装置はそれぞれ無線アダプタ
65(図示せず)を備える。適当に構成されると、プリンタ12は、無線通信経路Cに沿
って無線ネットワーク18内の任意の1つ又は複数の装置と無線通信する。
【0018】
一実施形態では、無線アダプタ30及び65は、802.11無線通信プロトコルに加
えて、及び/又はそれ以外の無線ネットワーク通信プロトコルを用いて通信するように構
成される。
【0019】
一実施形態では、コンピュータ20はグラフィカルユーザインターフェース(GUI)
40を備え、プリンタ12と有線で通信する。グラフィカルユーザインターフェース40
によって、ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース32がないプリンタ12の実
施形態の場合に、プリンタ12の無線アダプタ30にアクセスし、それを構成できるよう
になる。
【0020】
無線アダプタ30を用いて、プリンタ12はネットワーク14、16及び18に問い合
わせて、プリンタ12が無線ネットワークに参加するために、どの装置及び/又はネット
ワークが利用可能であるかを判定する。一実施形態では、プリンタ12の無線アダプタ3
0は、無線ネットワーク14の無線アクセスポイント50、第2の無線ネットワーク16
内の装置の無線アダプタ65、及び第3の無線ネットワーク18内の無線アクセスポイン
ト80に問い合わせる。図2〜図5に関連してさらに説明されるように、プリンタ12は
それらの問い合わせに対する応答を用いて、無線コンピューティング環境10の第1の無
線ネットワーク14、第2の無線ネットワーク16及び第3の無線ネットワーク18のう
ちの1つ又は複数のネットワークに参加するために自らを構成する。
【0021】
図2は本発明の一実施形態による無線プリンタ12のブロック図である。図2に示され
るように、プリンタ12は無線アダプタ30と、プリント機構100と、プリントドライ
バ102と、ユーザインターフェース104とを備える。プリント機構100によってプ
リンタ12はインクを媒体上に印刷できるようになり、一方、プリントドライバ102及
びユーザインターフェース104は、当該技術分野においてよく知られているように、プ
リンタ12の全体的な動作を制御する。一実施形態では、プリンタ12は、ファクシミリ
、スキャン、複写及び印刷のうちの任意の1つ又は複数の機能を実行するように構成され
る多機能装置を含む。
【0022】
一実施形態では、ユーザインターフェース104は、簡単なファンクションキーを通し
てプリンタ12を制御するだけの限られた能力を提供する。別の実施形態では、プリンタ
12のユーザインターフェース104は、たとえばメニュードライブ方式のモジュールを
通して、ユーザが選択を入力し、プリンタ12を操作する能力を高めるように構成され、
図1に関連して先に説明されたようなグラフィカルユーザインターフェース(GUI)3
2と同じ機能及び属性を有するグラフィカルユーザインターフェース32を含む。
【0023】
図2に示されるように、プリンタ12の無線アダプタ30は、無線トランシーバ110
及び構成モジュール112を備える。無線トランシーバ110によって、当該技術分野に
おいて知られているように、他の同様の備えがある装置間で無線通信できるようになる。
本発明の一実施形態では、構成モジュール112は、無線アダプタ30の態様及び/又は
プリントドライバ102の態様を含む。
【0024】
一実施形態では、構成モジュール112によって、ユーザは無線コンピューティング環
境10の無線ネットワーク(たとえば第1の無線ネットワーク14、第2の無線ネットワ
ーク16又は第3の無線ネットワーク18)に参加するためにプリンタ12を構成できる
ようになる。詳細には、構成モジュール112は、他の利用可能な無線装置(複数可)及
び/又は無線ネットワーク(複数可)に問い合わせて、それらのネットワークと無線通信
できるようにするパラメータを入手するためのトランシーバ110を備える。一実施形態
では、構成モジュール112は、全ての無線装置が問い合わせに対して応答するように構
成される、802.11i通信プロトコルの機能を利用し、問い合わせを受けた装置がそ
の無線ネットワークパラメータを提供することを要求する。当然、無線装置はこの問い合
わせ−応答機能を選択的に停止し、無線ネットワークパラメータについてのこの情報を、
無許可のユーザが利用できないようにすることもできる。しかしながら、この問い合わせ
−応答機能は、プリンタによる他の装置への問い合わせが許可され、且つ受け入れられ、
プリンタ12と無線ネットワークパラメータを共有することが望ましいような、自らが所
有する既知の無線ネットワーク内で、ユーザがプリンタを構成するために起動される際に
有利である。
【0025】
利用可能な無線装置のこの問い合わせ−応答機能を用いて、構成モジュール112は、
全ての利用可能な無線装置(複数可)及び/又は無線ネットワーク(複数可)から、ネッ
トワーク名、セキュリティプロトコル及び/又は認証/暗号化のための鍵のような無線ネ
ットワークパラメータを収集し、その後、適当に選択してプリンタ12を無線ネットワー
クに参加させるために、それらのパラメータをユーザに提示する。プリンタ12の構成モ
ジュール112のさらに別の機能は、図3〜図5に関連してさらに説明される。
【0026】
図3は、本発明の一実施形態によるプリンタ12の構成モジュール112のブロック図
である。図3に示されるように、構成モジュール112は、問い合わせモニタ150と、
自動構成モジュール152と、アクセスポイント識別モジュール154と、モード識別モ
ジュール156と、セキュリティ識別モジュール158とを備える。モード識別モジュー
ル156は、アドホックモジュール170と、インフラストラクチャモジュール172と
を含む。セキュリティ識別モジュール158は、認証モジュール180と、暗号化モジュ
ール182と、アクセス制御モジュール184とを含む。一実施形態では、認証モジュー
ル180、暗号化モジュール182及びアクセス制御モジュール184は相互に関連する
機能を有するため、これらのモジュールは、互いに、及び無線通信セキュリティプロトコ
ルの他のモジュール又は構成要素と協動し、個別に動作し、且つ/又は相補的に動作する

【0027】
構成モジュール112の問い合わせモニタ150によって、オプションであるこの問い
合わせ機能の停止を含む、無線ネットワークパラメータを得るための他の無線装置への無
線による問い合わせを制御できるようになる。一実施形態では、問い合わせモニタ150
は、どの装置(複数可)及び/又はどのネットワーク(複数可)が問い合わせを受けてい
るかを、そしてどの装置(複数可)及び/又はどのネットワーク(複数可)が応答してい
るかを、その無線ネットワークパラメータをプリンタ12に提供することによってグラフ
ィカルユーザインターフェース32上に表示する。
【0028】
構成モジュール112の自動構成モジュール152は、全ての利用可能な装置/ネット
ワークが問い合わせを受け、且つユーザが1つの無線ネットワークを選択した後に、構成
モジュール112がプリンタ12のための無線ネットワークパラメータを自動的に指定で
きるようにするために選択的に起動される。詳細には、或る一定の数の無線装置(複数可
)、及び1つ又は2つのみの無線ネットワークが存在する状況において、構成モジュール
112は無線ネットワークパラメータ毎の設定を推奨する。この機能は図5に関連してさ
らに説明される。自動構成モジュール152は、一般的にグループ分けされたパラメータ
セットとともに、小さなデータベースと、無線ネットワークパラメータのための可能な設
定の索引とを含む。このデータベース及び推奨される設定は、当業者には知られているが
、大部分の消費者には一般的に知られていない通常の無線ネットワーク構成に基づく。
【0029】
構成モジュール112のアクセスポイント識別モジュール154は、問い合わせモニタ
150を介して、プリンタ12が参加することができる任意の利用可能な無線ネットワー
クのための無線アクセスポイントを識別する。任意のピア・ツー・ピア又はアドホックネ
ットワークの場合、それらのネットワーク内の各装置は実質的には、プリンタ12のため
の1つの無線アクセスポイントを含む。
【0030】
構成モジュール112のモード識別モジュール156は、問い合わせモニタ150を介
して、問い合わせを受けた装置がアドホックモードで動作するか、インフラストラクチャ
モードで動作するかを識別し、その後、アドホックモジュール170及びインフラストラ
クチャモジュール172によってそれぞれ促進されるような、2つのモードのうちの1つ
において動作することをユーザが選択できるようにする。
【0031】
構成モジュール112のセキュリティ識別モジュール158は、問い合わせモニタ15
0を介して、問い合わせを受けた装置及び/又はネットワーク毎の無線ネットワークパラ
メータの種々のセキュリティ機能を識別し、その後、問い合わせへの応答に基づいて、プ
リンタ12のための対応するセキュリティパラメータをユーザが選択できるようにする。
詳細には、セキュリティ識別モジュール158は、認証モジュール180、暗号化モジュ
ール182及び/又はアクセス制御モジュール184(並びにセキュリティプロトコルの
関連するモジュール及び構成要素)を用いて、問い合わせを受けた各装置内の対応するセ
キュリティパラメータを確認し、プリンタ12において個々のパラメータを設定できるよ
うにする。無線装置のためのセキュリティプロトコルの種々の機能は、認証、暗号化、ア
クセス制御などの、相互に関連付けられ、協動し、相互に依存し、且つ/又は相補的であ
るセキュリティ機能を含むことができる。したがって、構成モジュール112のモジュー
ル180、182、184は所与のセキュリティプロトコルの可能性のある組織的構造を
例示するものであり、1つの無線セキュリティプロトコルの全てのセキュリティパラメー
タを表現するために、セキュリティ識別モジュール158はモジュールのこの特定の組み
合わせには限定されない。したがって、これらのセキュリティパラメータ及び既知のプロ
トコルの例は例示にすぎず、網羅的ではない。
【0032】
一実施形態では、構成モジュール112のセキュリティ識別モジュール158は、以下
に説明されるように、プリンタ12のための無線ネットワークパラメータに関して問い合
わせ、そのパラメータを指定する。これらのプロトコル及び/又はパラメータのさらに別
の具体的な例が図4に関連して説明且つ例示される。
【0033】
図3に示されるように、一実施形態では、セキュリティ識別モジュール158の認証モ
ジュール180は、拡張可能認証プロトコル(EAP)及び全てのその後継及び変形プロ
トコル、たとえば軽量拡張可能認証プロトコル(LEAP)、保護された拡張可能認証プ
ロトコル(PEAP)、拡張可能認証プロトコル−トランスポートセキュリティレイヤ(
EAP−TLS)、拡張可能認証プロトコル−トンネルトランスポートセキュリティレイ
ヤ(EAP−TTLS)などの認証に関連するパラメータ及びプロトコルに関して問い合
わせて、それらを指定する。
【0034】
一実施形態では、セキュリティ識別モジュール158の暗号化モジュール182はワイ
ヤード・イクイバレント・プライバシー(WEP:wired equivalency privacy)プロト
コル、802.11高度暗号化標準規格(AES)プロトコル、カウンターモードCBC
−MAC(CCMP:counter mode with cipher block chaining message authenticati
on code)プロトコルなどの暗号化に関連するパラメータ及びプロトコルに関して問い合
わせて、それらを指定する。一実施形態では、セキュリティ識別モジュール158のアク
セス制御184は、媒体アクセス制御(MAC)のようなアクセスに関連するパラメータ
及びプロトコルに関して問い合わせて、それらを指定し、どのユーザ及び/又は装置が無
線ネットワークに参加するのに適しているかを制御するためのアドレスフィルタリングを
実施する。さらに別の新たなセキュリティ及びプライバシー通信標準規格及びプロトコル
が利用可能になるとき、構成モジュール112のセキュリティ識別モジュール158にお
いて、プリンタ12を構成するための無線ネットワークパラメータのうちの1つとして指
定するために、これらの新たな標準規格及びプロトコルも問い合わせされ、利用できるよ
うになるであろう。
【0035】
図4は、本発明の一実施形態によるユーザインターフェース200のブロック図である
。ユーザインターフェース200は、プリンタ12の構成モジュール112の機能によっ
て生成且つ支援され、プリンタ12のグラフィカルユーザインターフェース32及び/又
はコンピュータ20のグラフィカルユーザインターフェース40を介して表示され、操作
することができる。
【0036】
図4に示されるように、ユーザインターフェース200は、利用可能ネットワークモジ
ュール202と、利用可能装置モジュール208と、モードモジュール204と、セキュ
リティモジュール206とを含む。各モジュール202〜208は利用可能な設定を表示
し、パラメータ設定を選択できるようにし、且つ/又は個々のパラメータ毎に完了した選
択を表示する。したがって、各モジュールは、ユーザが無線ネットワークセキュリティパ
ラメータを選択できるようにするための選択モジュールを含む。ユーザによって推奨及び
/又は選択されたパラメータは、図4に示されるように陰影を付けることによって、又は
他の視覚的に人目を引く特徴(たとえば色、点滅するフォント、ボールド体のフォントな
ど)によって、メニュー内でハイライトされる。ユーザインターフェース200において
推奨される設定及び/又は利用可能な装置、パラメータなどのリストは、プリンタ12に
よる問い合わせに対する近隣の装置/ネットワークの応答に基づいて作成される。
【0037】
ユーザインターフェース200の利用可能ネットワークモジュール202は、ジョン1
220、カーペンター222及びアカウンティング224のような、それぞれのネット
ワーク名又はサービスセット識別子(SSID)によってリスト化される、アドホック及
び/又はインフラストラクチャネットワークを含む、利用可能な無線ネットワークのリス
トを表示する。モードモジュール204は、選択された(利用可能ネットワークモジュー
ル202においてユーザによって選択された)ネットワークをアドホックネットワーク2
30又はインフラストラクチャネットワーク232として識別する。他の新たなネットワ
ークモードが利用可能になれば、それもモードモジュール204において選択可能な対象
になるであろう。
【0038】
ユーザインターフェース200の利用可能装置モジュール208は、利用可能なネット
ワーク装置のリストを表示し、それは一般的に、個々のインフラストラクチャモードネッ
トワークに対応する無線アクセスポイントのリスト、及びアドホックモードネットワーク
において利用可能な装置に対応する利用可能な装置のリストを含む。一例として、利用可
能な装置の1つのリストは、コンピュータA290、コンピュータB292、モデム29
4及び周辺装置296を含む。
【0039】
ユーザインターフェース200のセキュリティモジュール206は、認証パラメータ2
40、暗号化パラメータ242、アクセス制御パラメータ244及び他のパラメータ24
6を含む利用可能なセキュリティパラメータのリストを表示する。一実施形態では、これ
らの利用可能なセキュリティパラメータは、限定はしないが、図3のプリンタ12の構成
モジュール112に関連して先に説明されたパラメータを含む。
【0040】
認証パラメータ240は、拡張可能認証プロトコル(EAP)260及び保護された拡
張可能認証プロトコル(PEAP)262、並びに図4には具体的には列挙されないが、
軽量拡張可能認証プロトコル(LEAP)、拡張可能認証プロトコル−トランスポートセ
キュリティレイヤ(EAP−TLS)、拡張可能認証プロトコル−トンネルトランスポー
トセキュリティレイヤ(EAP−TTLS)などの全てのその後継及び変形プロトコルを
含む。
【0041】
認証パラメータ240はさらに、当該技術分野において知られているが、列挙されてい
ない他のプロトコルの中でも、802.11x及び/又は802.11iセキュリティプ
ロトコル264、公開されている認証(オープン)プロトコル266、共有鍵認証(共有
鍵)プロトコル268、及びWiFi(登録商標)保護アクセス(WPA)プロトコル2
69を含む。
【0042】
暗号化パラメータ242は、限定はしないが、高度暗号化標準規格(AES)プロトコ
ル270、ワイヤード・イクイバレント・プライバシー(WEP)プロトコル272(及
びその変形プロトコル)、カウンターモードCBC−MAC(CCMP)プロトコル27
4、テンポラル・キー・インテグリティ(TKIP)プロトコル276及び無線ロバスト
認証(WRAP:wireless robust authenticated)プロトコル277を含む。アクセス
制御パラメータ244は、媒体アクセス制御(MAC)プロトコル280及び他のプロト
コル282を含む。他のセキュリティパラメータ246は、限定はしないが、先に列挙さ
れたものとは異なるプロトコル、及びプリンタ12を無線ネットワークに参加させるため
の先に列挙されたプロトコルに対する変形及び/又は関連プロトコルを含む。一実施形態
では、他のセキュリティパラメータ246は、ロバスト・セキュア・ネットワーク(RS
N)プロトコル288及びデータ・インテグリティ又はメッセージ・インテグリティプロ
トコル289を含む。
【0043】
したがって、プリンタ12の構成モジュール112のユーザインターフェース200内
に列挙されるパラメータを用いて、ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース32
(又はグラフィカルユーザインターフェース40)を介して、ネットワークに参加させる
ためにプリンタ12を無線構成するのに適したパラメータを容易に選択することができ、
従来なら必要とされたように、個々の装置及び/又はネットワークからこれらのパラメー
タを個別に、且つ手動で入力する必要はない。
【0044】
最後に、図4に列挙されるような、単一の無線通信セキュリティプロトコルは通常、認
証構成要素及び暗号化構成要素の両方を含むので、認証という見出し又は暗号化という見
出しのいずれかの下で図4において既知のプロトコルを列挙する場合でも、その既知のプ
ロトコルを、厳密に認証プロトコルとしてのみ、又は暗号化プロトコルとしてのみ動作す
ることに限定しないものと理解されたい。
【0045】
図5は、本発明の一実施形態による無線プリンタを構成する方法400の流れ図である
。一実施形態では、方法400は、図1〜図4に関連して先に説明されたような、プリン
タ12及び構成モジュール112などの装置及び/又はモジュールを用いて実行される。
図5に示されるように、402では、方法400は、無線プリンタと利用可能な無線装置
(複数可)及び/又はネットワーク(複数可)との間で無線通信を確立することを含む。
この無線通信は、プリンタ12に対してアクセス権又はネットワークへの参加権を与える
のではなく、単にプリンタ12及び利用可能な装置(複数可)及び/又はネットワーク(
複数可)が、限られた情報ではあるが、プリンタ12及び利用可能な装置のために十分な
情報を送受信し、それらの通信パラメータについての問い合わせ及び応答を交換できるよ
うにする。一実施形態では、この通信は、近隣の装置及び/又はネットワークとの間の通
信チャネルを走査する、無線アダプタ30のような、無線プリンタの無線アダプタの走査
モードによって実行される。
【0046】
404では、方法400は、プリンタがプリンタの構成モジュール112のような無線
ネットワーク構成モジュールを表示し、操作できるようにするグラフィカルユーザインタ
ーフェースを有するか否かをユーザが判定することを含む。プリンタが十分なグラフィカ
ルユーザインターフェースを有する場合には、406において、プリンタは無線ネットワ
ーク通信パラメータに関して近隣の装置(複数可)及び/又はネットワーク(複数可)に
自動的に問い合わせる。408では、グラフィカルユーザインターフェース(たとえばユ
ーザインターフェース200)を介して、ユーザが、無線アクセスポイントを含む、プリ
ンタが参加するための無線ネットワークを選択する。410では、グラフィカルユーザイ
ンターフェースを介して、ユーザが利用可能な設定のリスト又はメニューからプリンタ1
2のためのネットワークパラメータを選択し、それにより、プリンタ12の設定が、選択
された無線ネットワークの設定に対応するようにする。一実施形態では、選択された無線
ネットワークにプリンタが参加できるようにする、利用可能な装置の問い合わせから得ら
れた包括的な一群の設定を、構成モジュールが自動的に推奨する。プリンタの選択された
無線ネットワークパラメータを用いて、プリンタは選択された無線ネットワークへの参加
を確立する。
【0047】
一実施形態では、プリンタは、判断ボックス404からのパス403によって表される
ように、プリンタの構成モジュールのユーザインターフェース(たとえばユーザインター
フェース200)を表示し、操作するだけの十分なグラフィカルユーザインターフェース
を備えない。したがって、430では、ユーザが、プリンタと、プリンタの構成モジュー
ルのユーザインターフェースを表示し、操作することができるグラフィカルユーザインタ
ーフェースを有するコンピュータとの間の有線接続を確立する。432では、構成モジュ
ールが、406、408及び410において示される方法400の態様を含む、方法40
0の種々の態様を実行できるようにするコンピュータのグラフィカルユーザインターフェ
ースを介して操作される。選択された無線ネットワークに参加するためにプリンタが構成
された後に、434において、ユーザがコンピュータをプリンタから切り離し、それによ
り、プリンタ12はもはやコンピュータに有線接続されていないようにする。
【0048】
一実施形態では、440において、方法400は、ユーザが無線ネットワークを選択し
た後に、問い合わせを受けた装置(複数可)及びネットワーク(複数可)によって与えら
れる問い合わせへの応答に基づいて、構成モジュールがプリンタのための無線ネットワー
クパラメータを自動的に選択することを含む。この機能は実質的には、認識可能なネット
ワークを構成するために当業者から推奨される設定に基づいており、そうでなければ、そ
のような構成は一般的には構成モジュールを操作する消費者には分からないであろう。
【0049】
図1〜図5に関連して図示及び説明された構成モジュール112及び他のモジュールの
ような、本発明の実施形態における種々のモジュールは、ソフトウエア、ハードウエア及
び/又はファームウエアなどとして実装される。複数のモジュールを組み合わせて1つの
モジュールにすることができ、一方、1つのモジュールの1つ又は複数の機能を分離して
、個別のモジュール及び/又はサブモジュールにすることができる。
【0050】
本発明の実施形態によれば、比較的精通していない消費者でも、無線ネットワークに参
加するために無線プリンタを構成できるようになり、構成しようとする前に、ユーザがプ
リンタを参加させたいと望む装置及び/又はネットワークの全ての無線ネットワークパラ
メータを理解又は確認する必要はない。グラフィカルユーザインターフェースを通して操
作することができる、プリンタの構成モジュールによって、消費者はその構成にかかわり
、モニタできるようになる。構成モジュールは利用可能な装置/ネットワークの電子的な
問い合わせを自動的に実行し、それらの無線ネットワークパラメータを判定し、その後、
プリンタを構成するために推奨されるパラメータを提供する。この構成モジュールは、プ
リンタを無線ネットワークに参加させるのを成功させるために必要とされる知識の量を減
らすことにより消費者にかかる負担を軽くし、既存の無線ネットワークのセキュリティパ
ラメータを手動で得る際に従来では必要とされた作業からユーザを解放する。
【0051】
本明細書において具体的な実施形態が例示され、説明されてきたが、本発明の範囲から
逸脱することなく、図示及び説明された具体的な実施形態の代わりに、種々の代替及び/
又は同等の実施態様を用いることができることは、当業者には理解されよう。本出願は本
明細書において説明される具体的な実施形態の任意の適応及び変形を網羅することを意図
している。それゆえ、本発明は特許請求の範囲及びその等価物によってのみ制限されるこ
とが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施形態による、無線コンピューティング環境内の無線プリンタの概略図である。
【図2】本発明の一実施形態による、無線プリンタのブロック図である。
【図3】本発明の別の実施形態による、無線プリンタ構成モジュールのブロック図である。
【図4】本発明の別の実施形態による、構成ユーザインターフェースのブロック図である。
【図5】本発明の別の実施形態による、無線プリンタを構成する方法の流れ図である。
【符号の説明】
【0053】
10:無線コンピューティング環境
12:無線プリンタ
14、16、18:無線コンピューティングネットワーク
20、52、58、70、76、82、86:コンピュータ
30、65:無線アダプタ
32、40:グラフィカルユーザインターフェース
50、80:無線アクセスポイント
54、74、84:モデム
56、72:周辺装置
60:サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタであって、
プリント機構と、
無線通信モジュールと、
を備え、前記無線通信モジュールは、
無線トランシーバと、
少なくとも1つの利用可能な無線装置を含む無線コンピューティングネットワークに無
線で参加するように前記プリンタを構成するために、前記無線トランシーバを介して、前
記少なくとも1つの利用可能な無線装置に電子的に問い合わせて、該少なくとも1つの利
用可能な無線装置の少なくとも1つの無線セキュリティパラメータを判定し、前記問い合
わせを受けた少なくとも1つの利用可能な無線装置からの応答を受信するように構成され
た構成モジュールと、
を備えている、プリンタ。
【請求項2】
前記構成モジュールをユーザが操作できるように構成されたユーザインターフェースと

前記電子的な問い合わせに対する前記少なくとも1つの無線装置による応答に基づいて
、前記プリンタが前記無線コンピューティングネットワークに無線で参加できるようにす
るための無線通信パラメータを選択するように構成された選択モジュールと、
をさらに備えている、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記選択モジュールは、各無線ネットワークパラメータをユーザが選択できるように構
成されている、請求項2に記載のプリンタ通信モジュール。
【請求項4】
前記選択モジュールは、ユーザが前記無線コンピューティングネットワークへの無線ア
クセスポイントを選択した後に、前記プリンタのための無線通信パラメータを自動的に選
択するように構成されている、請求項2に記載のプリンタ通信モジュール。
【請求項5】
前記構成モジュールが、
前記無線コンピューティングネットワークのためのサービスセット識別子を識別するよ
うに構成されたサービスセット識別モジュールを含み、前記プリンタと無線通信するため
に利用可能な前記無線ネットワークの任意の無線アクセスポイントを識別するように構成
された無線アクセスポイント識別モジュールと、
各無線ネットワークの動作モードのタイプをアドホックネットワーク及びインフラスト
ラクチャネットワークのうちの少なくとも一方として識別するように構成されたネットワ
ークタイプ識別モジュールと、
を備えている、請求項2に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記構成モジュールは、前記少なくとも1つの利用可能な無線装置の無線通信セキュリ
ティプロトコルを識別するように構成されたセキュリティ識別モジュールを備え、
前記無線通信セキュリティプロトコルは、
ワイヤード・イクイバレント・プライバシー(WEP)プロトコルと、
Wi−Fi(登録商標)保護アクセス(WPA)プロトコルと、
拡張可能認証プロトコル(EAP)と、
保護された拡張可能認証プロトコル(PEAP)と、
軽量拡張可能認証プロトコル(LEAP)と、
拡張可能認証プロトコル−トランスポートセキュリティレイヤプロトコル(EAP−T
LS)と、
拡張可能認証プロトコル−トンネルトランスポートセキュリティレイヤプロトコル(E
AP−TTLS)と、
802.11xセキュリティプロトコルと、
802.11iセキュリティプロトコルと、
公開されている認証プロトコルと、
共有鍵認証プロトコルと、
高度暗号化標準規格(AES)プロトコルと、
カウンターモードCBC−MAC(CCMP)プロトコルと、
テンポラル・キー・インテグリティ(TKIP)プロトコルと、
無線ロバスト認証(WRAP)プロトコルと、
媒体アクセス制御(MAC)プロトコルと、
ロバスト・セキュア・ネットワーク(RSN)プロトコルと、
データ・インテグリティプロトコルと、
メッセージ・インテグリティプロトコルと、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記無線構成モジュールは、自動パラメータ構成モジュールを備え、それにより、前記
無線コンピューティングネットワークの無線アクセスポイントがユーザによって選択され
た後に、前記プリンタのための前記無線セキュリティパラメータを自動的に構成できるよ
うにする、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記プリンタと、グラフィカルユーザインターフェースを含むコンピューティング装置
と、を含むシステムをさらに備え、前記コンピュータは限られた時間だけ前記プリンタと
有線で通信し、前記コンピュータの前記グラフィカルユーザインターフェースを介して前
記プリンタの前記構成モジュールの操作のみをできるようにし、前記プリンタが前記無線
コンピューティングネットワークに参加するように構成された後には、もはや前記プリン
タとは有線で通信していない、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか1項に記載のプリンタを用いて無線ネットワークにプリン
タを参加させる方法であって、
プリンタと、無線コンピューティングネットワークのうちの少なくとも1つの無線装置
との間の無線通信を確立するステップと、
前記プリンタを介し、前記無線コンピューティングネットワークの無線通信セキュリテ
ィパラメータに関して、前記少なくとも1つの無線装置に電子的に問い合わせるステップ
と、
前記無線通信セキュリティパラメータの前記少なくとも1つの無線装置からの応答を前
記プリンタにおいて電子的に受信するステップと、
前記少なくとも1つの無線装置からの前記応答に基づいて前記無線コンピューティング
ネットワークに無線で参加するように前記プリンタを構成するステップと、
を含む、方法。
【請求項10】
前記プリンタを構成するステップが、前記プリンタに取外し可能に挿入することができ
る物理的なメモリデバイスを介して前記無線通信セキュリティパラメータを電子的に転送
することなく実行される、請求項9に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−51372(P2012−51372A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−182705(P2011−182705)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【分割の表示】特願2005−331518(P2005−331518)の分割
【原出願日】平成17年11月16日(2005.11.16)
【出願人】(507229113)マーベル インターナショナル テクノロジー リミテッド (8)
【Fターム(参考)】