説明

無線通信システムにおいて制御信号を伝送する方法

【課題】無線通信システムにおいて制御信号を伝送する方法を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおいて制御信号伝送方法は、第1の制御信号と第2の制御信号を時間領域で複数のOFDMシンボルで構成されたスロット内で多重化し、前記複数のOFDMシンボルは、前記第1の制御信号の伝送のための複数のデータOFDMシンボルと基準信号の伝送のための複数の基準信号OFDMシンボルとに分けられ、前記第1の制御信号は、周波数領域で基本シーケンスにより拡散された後、前記複数のデータOFDMシンボルにマッピングされ、前記基準信号は、前記複数の基準信号OFDMシンボルにマッピングされ、前記第2の制御信号は、前記複数の基準信号OFDMシンボルのうち少なくとも一つにマッピングされる段階、及び前記スロットを介して前記第1の制御信号と前記第2の制御信号を伝送する段階を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳しくは、無線通信システムにおいて制御信号を伝送する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
広帯域(wideband)無線通信システムにおいて、限定された無線資源の効率性を極大化するために、時間、空間及び周波数領域で一層効果的なデータ伝送技法が提案されてきている。
【0003】
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、複数の直交副搬送波(subcarrier)を用いる。OFDMは、IFFT(inverse fast Fourier Transform)とFFT(fast Fourier Transform)間の直交性特性を用いる。伝送器はデータに対してIFFTを遂行して伝送する。受信機は、受信信号に対してFFTを遂行して元データを復元する。伝送器は、多重副搬送波を結合するためにIFFTを使用して、多重副搬送波を分離するために受信機は対応するFFTを使用する。OFDMによると、広帯域チャネルの周波数選択的フェーディング(frequency selective fading)環境で受信機の複雑度を低くし、副搬送波間の相異のチャネル特性を活用して周波数領域における選択的スケジューリングなどを介して周波数効率(spectral efficiency)を高めることができる。OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)は、OFDMに基づいた多重接続方式である。OFDMAによると、多重使用者に相異の副搬送波を割り当てることによって無線資源の効率性を高めることができる。
【0004】
OFDM/OFDMA基盤システムは、空間領域における効率性極大化のために多重アンテナ技術が適用されており、空間領域における複数の時間及び周波数領域生成を介して高速マルチメディアデータ伝送に適した技術として活用されている。時間領域の効率的資源活用のためのチャネル符号化、複数の使用者間のチャネル選択的特性を活用したスケジューリング、パケットデータ伝送に適したHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)技法なども適用されている。
【0005】
高速のパケット伝送のための多様な送信または受信技法を具現するためには、時間、空間及び周波数領域に対する制御信号伝送が必須不可欠な要素である。制御信号を伝送するチャネルを制御チャネルという。アップリンク制御信号では、ダウンリンクデータ伝送に対する応答であるACK(Acknowledgement)/NACK(Negative-Acknowledgement)信号、ダウンリンクチャネル品質を示すチャネル品質識別子(CQI;Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、RI(Rank Indicator)等、多様な種類がある。
【0006】
一般的に制御チャネルはデータチャネルに比べてより限定された時間-周波数資源を使用する。システムの周波数効率(spectral efficiency)及び多重使用者ダイバーシティ利得を高めるためには無線チャネルの状態情報フィードバックが必要である。従って、高容量のフィードバックのための効率的な制御チャネル設計は不回避である。また、端末の電力消耗を低くするために良いPAPR(Peak-to-Average Power Ratio)/CM(Cubic Metric)特性を有するように制御チャネルが設計されなければならない。
【0007】
伝送容量を増加させると共に、良いPAPR(Peak-to-Average Power Ratio)/CM(Cubic Metric)特性を維持することができる制御チャネルの構成が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする技術的課題は、割り当てられた時間-周波数資源を介して相異の制御信号を同時に伝送する方法を提供することである。
【0009】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、制御チャネルを介して多数の制御信号を伝送することができる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一態様において、無線通信システムにおいて制御信号伝送方法は、第1の制御信号と第2の制御信号を時間領域で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルで構成されたスロット内で多重化し、前記複数のOFDMシンボルは、前記第1の制御信号の伝送のための複数のデータOFDMシンボルと基準信号の伝送のための複数の基準信号OFDMシンボルとに分けられ、前記第1の制御信号は、周波数領域で基本シーケンスにより拡散された後、前記複数のデータOFDMシンボルにマッピングされ、前記基準信号は、前記複数の基準信号OFDMシンボルにマッピングされ、前記第2の制御信号は、前記複数の基準信号OFDMシンボルのうち少なくとも一つにマッピングされる段階、及び前記スロットを介して前記第1の制御信号と前記第2の制御信号を伝送する段階、を含む。
【0011】
サブフレームは、二つのスロットで構成され、前記サブフレーム内で前記二つのスロットの各々は、他の副搬送波を使用することができる。
【0012】
前記第1の制御信号は、ダウンリンクチャネル状態を示すCQI(channel quality indicator)で、前記第2の制御信号は、ハイブリッド自動反復要求(HARQ;hybrid automatic repeat request)のためのACK/NACK信号である。
【0013】
前記スロットは、5個のデータOFDMシンボルと2個の基準信号OFDMシンボルを含み、前記2個の基準信号OFDMシンボルは隣接しない。前記第2の制御信号は、スロット内の最後の基準信号OFDMシンボルにマッピングされることができる。
【0014】
前記第1の制御信号は、QPSK(quadrature phase shift keying)変調を使用して、前記第2の制御信号は、BPSK(binary phase shift keying)またはQPSK変調を使用することができる。
【0015】
他の態様において、無線通信システムにおいて制御信号伝送方法は、複数のOFDMシンボルを含むスロットを介してアップリンク制御チャネル上に第1の制御信号と第2の制御信号を伝送する段階を含み、前記第2の制御信号は、前記第1の制御信号のための基準信号と多重化され、前記第1の制御信号と前記基準信号は、前記アップリンク制御チャネル上で相異のOFDMシンボルを介して伝送され、前記第2の制御信号は、前記基準信号の伝送に使われるOFDMシンボルのうち一つを介して前記基準信号と共に伝送され、前記第1の制御信号は、QPSK変調を使用し、前記第2の制御信号は、BPSK(binary phase shift keying)またはQPSK変調を使用する。
【0016】
もう一つの態様において、無線通信システムにおいて制御信号伝送方法は、第1の制御信号と第2の制御信号のためのアップリンク制御チャネルを設定し、前記第1の制御信号と基準信号は、前記アップリンク制御チャネル上で相異のOFDMシンボル上で伝送され、前記第2の制御信号は、前記基準信号と多重化される段階、及び前記第1の制御信号と前記第2の制御信号を前記アップリンク制御チャネル上に伝送する段階、を含む。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
無線通信システムにおいて制御信号伝送方法において、
第1の制御信号と第2の制御信号を時間領域で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルで構成されたスロット内で多重化し、上記複数のOFDMシンボルは、上記第1の制御信号の伝送のための複数のデータOFDMシンボルと基準信号の伝送のための複数の基準信号OFDMシンボルとに分けられ、上記第1の制御信号は、周波数領域で基本シーケンスにより拡散された後、上記複数のデータOFDMシンボルにマッピングされ、上記基準信号は、上記複数の基準信号OFDMシンボルにマッピングされ、上記第2の制御信号は、上記複数の基準信号OFDMシンボルのうち少なくとも一つにマッピングされる段階;及び、
上記スロットを介して上記第1の制御信号と上記第2の制御信号を伝送する段階;
を含む制御信号伝送方法。
(項目2)
サブフレームは、二つのスロットで構成され、上記サブフレーム内で上記二つのスロットの各々は、他の副搬送波を使用することを特徴とする項目1に記載の制御信号伝送方法。
(項目3)
上記第1の制御信号の情報ビットの数は、上記第2の制御信号より多いことを特徴とする項目1に記載の制御信号伝送方法。
(項目4)
上記第1の制御信号は、ダウンリンクチャネル状態を示すCQI(channel quality indicator)で、上記第2の制御信号は、HARQ(hybrid automatic repeat request)のためのACK/NACK信号であることを特徴とする項目1に記載の制御信号伝送方法。
(項目5)
上記データOFDMシンボルの数は、上記基準信号OFDMシンボルより多いことを特徴とする項目1に記載の制御信号伝送方法。
(項目6)
上記スロットは、5個のデータOFDMシンボルと2個の基準信号OFDMシンボルを含み、上記2個の基準信号OFDMシンボルは隣接しないことを特徴とする項目5に記載の制御信号伝送方法。
(項目7)
上記第2の制御信号は、スロット内の最後の基準信号OFDMシンボルにマッピングされることを特徴とする項目1に記載の制御信号伝送方法。
(項目8)
上記第2の制御信号は、一つの変調シンボルであることを特徴とする項目1に記載の制御信号伝送方法。
(項目9)
上記第1の制御信号は、QPSK(quadrature phase shift keying)変調を使用して、上記第2の制御信号は、BPSK(binary phase shift keying)またはQPSK変調を使用することを特徴とする項目1に記載の制御信号伝送方法。
(項目10)
無線通信システムにおいて制御信号伝送方法において、
複数のOFDMシンボルを含むスロットを介してアップリンク制御チャネル上に第1の制御信号と第2の制御信号を伝送する段階を含み、
上記第2の制御信号は、上記第1の制御信号のための基準信号と多重化され、上記第1の制御信号と上記基準信号は、上記アップリンク制御チャネル上で相異のOFDMシンボルを介して伝送され、上記第2の制御信号は、上記基準信号の伝送に使われるOFDMシンボルのうち一つを介して上記基準信号と共に伝送され、上記第1の制御信号は、QPSK変調を使用し、上記第2の制御信号は、BPSK(binary phase shift keying)またはQPSK変調を使用することを特徴とする制御信号伝送方法。
(項目11)
無線通信システムにおいて制御信号伝送方法において、
第1の制御信号と第2の制御信号のためのアップリンク制御チャネルを設定し、上記第1の制御信号と基準信号は、上記アップリンク制御チャネル上で相異のOFDMシンボル上で伝送され、上記第2の制御信号は、上記基準信号と多重化される段階;及び、
上記第1の制御信号と上記第2の制御信号を上記アップリンク制御チャネル上に伝送する段階;
を含むことを特徴とする制御信号伝送方法。
(項目12)
上記第1の制御信号は、QPSK変調を使用して、上記第2の制御信号は、BPSKまたはQPSK変調を使用することを特徴とする項目11に記載の制御信号伝送方法。
(項目13)
上記第2の制御信号は、上記基準信号の伝送に使われるOFDMシンボルのうち一つを介して上記基準信号と共に伝送されることを特徴とする項目11に記載の制御信号伝送方法。
【発明の効果】
【0017】
アップリンク制御チャネルの伝送容量を増加させることができ、且つPAPR/CM特性を格納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】無線通信システムを示したブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る伝送器を示したブロック図である。
【図3】無線フレーム構造の一例を示す。
【図4】サブフレームの一例を示す。
【図5】CQIチャネルの構造を示す。
【図6】本発明の一実施例に係る制御チャネルの構造を示す。
【図7】本発明の他の実施例に係る制御チャネルの構造を示す。
【図8】本発明のもう一つの実施例に係る制御チャネルの構造を示す。
【図9】本発明のもう一つの実施例に係る制御チャネルの構造を示す。
【図10】多重資源ブロックが割り当てられた場合、制御信号の伝送の一例を示した例示図である。
【図11】多重資源ブロックが割り当てられた場合、制御信号の伝送の他の例を示した例示図である。
【図12】多重資源ブロックが割り当てられた場合、制御信号の伝送の一例を示した例示図である。
【図13】予約された副搬送波にマッピングされる予約された信号を生成する方法を示した流れ図である。
【図14】長い拡散符号を用いた制御信号の伝送を示す例示図である。
【図15】ACK/NACKチャネルの構造を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、無線通信システムを示したブロック図である。無線通信システムは、音声、パケットデータなどのような多様な通信サービスを提供するために広く配置される。
【0020】
図1を参照すると、無線通信システムは、端末(10;User Equipment、UE)及び基地局(20;Base Station、BS)を含む。端末(10)は、固定される、或いは移動性を有することができ、MS(Mobile Station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、無線機器(wireless device)等、他の用語とも呼ばれることができる。基地局(20)は、一般的に端末(10)と通信する固定された地点(fixed station)をいい、ノード-B(Node-B)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語とも呼ばれることができる。一つの基地局(20)には一つ以上のセルが存在することができる。
【0021】
以下、ダウンリンク(downlink)は、基地局(20)から端末(10)への通信を意味して、アップリンク(uplink)は、端末(10)から基地局(20)への通信を意味する。ダウンリンクで、伝送器は基地局(20)の一部分であり、受信機は端末(10)の一部分である。アップリンクで、伝送器は端末(10)の一部分であり、受信機は基地局(20)の一部分である。
【0022】
図2は、本発明の一実施例に係る伝送器を示したブロック図である。
【0023】
図2を参照すると、伝送器(100)は、伝送プロセッサ(transmit processor、110)、DFT(Discrete Fourier Transform)を遂行するDFT部(120)、およびIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を遂行するIFFT部(130)を含む。DFT部(120)は、伝送プロセッサ(110)により処理されたデータにDFTを遂行して周波数領域シンボルを出力する。DFT部(120)に入力されるデータは、制御信号及び/または使用者データであってもよい。IFFT部(130)は、入力される周波数領域シンボルに対してIFFTを遂行して伝送信号(transmit signal)を出力する。伝送信号は、時間領域信号となり、伝送アンテナ(190)を介して伝送される。IFFT部(130)を介して出力される時間領域シンボルをOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルまたはDFT拡散後IFFTを適用する点からSC-FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)シンボルともいう。IFFT部(130)の前段でDFTを遂行してシンボルを拡散させる方式をSC-FDMAという。これはOFDMに比べてPAPR(Peak-to-Average Power Ratio)を低くするにおいて有利である。
【0024】
図3は、無線フレーム構造の一例を示す。
【0025】
図3を参照すると、無線フレーム(radio frame)は、10個のサブフレーム(subframe)で構成され、一つのサブフレームは、二つのスロット(slot)を含むことができる。一つのスロットは、時間領域で複数のOFDMシンボルと周波数領域で少なくとも一つの副搬送波を含むことができる。スロットは、時間領域で無線資源を割り当てるための単位である。例えば、一つのスロットは、7または6OFDMシンボルを含むことができる。資源ブロック(resource block)は時間領域でスロット、周波数領域で複数の副搬送波に定義され、無線資源を割り当てる単位である。以下、1資源ブロックは一つのスロットと12個の副搬送波に定義される。
【0026】
無線フレームの構造は、例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数またはサブフレームに含まれるスロットの数、スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、多様に変更することができる。
【0027】
図4は、サブフレームの一例を示す。これはSC-FDMAが使われるアップリンクサブフレームであってもよい。一つのサブフレームが伝送される時間を1TTI(Transmission Time Interval)という。
【0028】
図4を参照すると、サブフレームは、制御領域(control region)とデータ領域(data region)との2部分に分けられる。制御領域とデータ領域とが相異の周波数バンドを使用するため、FDM(Frequency Division Multiplexing)されている。
【0029】
制御領域は、制御信号だけを伝送する領域であって、制御チャネルに割り当てられる。データ領域は、データを伝送する領域であって、データチャネルに割り当てられる。制御チャネルは制御信号を伝送し、データチャネルは使用者デー及び/または制御信号を伝送する。制御チャネルとデータチャネルは一つのサブフレーム内で構成されてもよいが、単一搬送波特性を維持するために、一つの端末は制御チャネルとデータチャネルを一つのサブフレーム内で同時に伝送することはできない。制御チャネルをPUCCH(Physical Uplink Control Channel)といい、データチャネルをPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)という。制御信号には、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)のためのACK(Acknowledgment)/NACK(Negative-Acknowledgment)信号、ダウンリンクチャネル状態を示すCQI(Channel Quality Indicator)、コードブック上のフリーコーディング行列を示すPMI(Precoding Matrix Index)、独立的なMIMOチャネルの数を示すRI(Rank Indicator)、アップリンク無線資源割当要請のためのスケジューリング要請信号(Scheduling Request Signal)など、多様な種類がある。
【0030】
制御領域には制御信号だけ載せるが、データ領域には使用者データと制御信号が共に載せることがある。即ち、端末が制御信号だけを伝送する場合、制御領域の割当を受けて伝送して、端末がデータと制御信号を共に伝送する場合、データ領域の割当を受けて伝送することができる。例外的な場合として、制御信号だけを伝送しても制御信号の量が多い、或いは制御領域を介した伝送に適しない制御信号である場合にはデータ領域に無線資源の割当を受けて伝送することができる。
【0031】
制御領域上で各端末の制御チャネルは、相異の周波数(または副搬送波)または相異のコードを使用することができる。即ち、制御チャネルの区分は、FDM(Frequency Division Multiplexing)或いはCDM(Code Division Multiplexing)を取ることができる。
【0032】
一つのサブフレーム内の二つのスロットの各々は周波数跳躍(frequency hopping)される。即ち、一つのサブフレーム内で二つのスロットのうち、一つは一側の周波数バンドに割り当てられ、残りの一つは他側の周波数バンドに割り当てられる。相異の副搬送波を使用するスロットを介して制御チャネルを伝送することによって周波数ダイバーシティ利得を得ることができる。
【0033】
説明を明確にするために、以下、一つのスロットは、7OFDMシンボルで構成され、二つのスロットを含む一つのサブフレームは、総14OFDMシンボルを含むこととする。一つのサブフレームに含まれるOFDMシンボルの数または一つのスロットに含むOFDMシンボルの数は例示に過ぎず、本発明の技術的思想がこれに制限されることではない。
【0034】
図5は、CQIチャネルの構造を示す。CQIチャネルは、CQIの伝送されるチャネルである。
【0035】
図5を参照すると、一つのスロットに含まれる7OFDMシンボルのうち2OFDMシンボルには基準信号(reference signal、RS)が割り当てられ、残りの5OFDMシンボルにはCQIが割り当てられる。CQIがマッピングされるOFDMシンボルをデータOFDMシンボルといい、基準信号がマッピングされるOFDMシンボルを基準信号OFDMシンボルという。このとき、基準信号OFDMシンボルの個数及び位置は、制御チャネルに従って変わることができ、これと関連するデータOFDMシンボルの個数及び位置もそれに応じて変更することができる。
【0036】
CQIチャネル上で制御信号を伝送する時、多重化可能な端末数または制御チャネルの数を高めるために周波数領域拡散(frequency domain spreading)を使用する。CQIを周波数領域で拡散させるために周波数領域拡散符号を使用する。周波数領域拡散符号として、CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)シーケンスのうち一つであるZadoff-Chu(ZC)シーケンスを使用することができる。CQIチャネルに1資源ブロックに割り当てられる場合、長さ12のZCシーケンスを使用する。
【0037】
長さがNであるZCシーケンスc(k)の生成式は、次の通りである。
【0038】
CAZACシーケンスのうち一つとして、ZC(Zadoff Chu)シーケンスがある。長さがNであるZCシーケンスc(k)の生成式は、次の通りである。
【0039】
【数1】

ここで、0≦k≦N−1であり、Mは、ルートインデックス(root index)であって、Nと互いに素(relatively prime)であるN以下の自然数である。これは、Nが決まれると、ルートインデックスの数が使用可能な原始ZCシーケンスの個数であることを意味する。相異の循環シフト(circular shift)値を有するZCシーケンスを適用して各端末を区分することができる。チャネルの遅延拡散(delay spread)に従って使用可能な循環シフトの数は変わることができる。
【0040】
12個の副搬送波を含む一つの資源ブロック(resource block)はCQIチャネルが割り当てられ、可能なZCシーケンスの循環シフトを6とすると、6端末を区分することができる。OFDMシンボルごとにQPSK(Quadrature phase shift keying)変調を使用したCQIをマッピングするとする時、毎スロット当たり10ビットのCQIを伝送することができる。即ち、一つのサブフレームを介して最大10ビットのCQIを伝送することができる。もし、50ビットのCQIを伝送するためには5サブフレームが必要である。もし、2以上の資源ブロックが割り当てられてもZCシーケンスの長さが増加して追加的な拡散利得は得ることができるが、支援可能な端末の数及び伝送容量は変化がない。従って、割り当てられた周波数資源を分割して相異の制御信号を同時に伝送して伝送容量を増加させ、且つPAPR/CM特性を維持することができる方法が必要である。
【0041】
また、時間-周波数領域だけでなく、空間領域の無線資源を效果的に活用するためには多様なアップリンク制御信号の伝送が必要である。CQIのように高容量の制御信号だけでなく、ACK/NACK信号、スケジューリング要請信号、PMI、RIなどのように相対的に少量の他の制御信号の伝送も必要である。独立されたチャネル割当を介して制御信号を伝送することができる。然しながら、複数の制御チャネルを同時に伝送する場合、拡散符号の特性上、PAPR/CM特性に問題を発生させることができる。特に、MIMO(Multiple Input Multiple Output)関連制御信号の場合、CQIと相関関係を有しているため、CQIチャネルにマッピングして伝送するのが有利である。ACK/NACK信号またはスケジューリング要請信号のように1ないし2ビットを有する制御信号も高容量の制御チャネルにマッピングさせると、周波数効率を上げることができる。
【0042】
<多重化された制御チャネルの構成>
高容量(large-sized)制御信号を伝送するための制御チャネル(例えば、CQIチャネル)を介して低容量(small-sized)制御信号(例えば、ACK/NACK信号、スケジューリング要請信号等)を多重化して送る方式である。低容量制御信号は、高容量制御信号に比べてその大きさが小さい、例えば、そのビット数が小さい制御信号をいい、必ず絶対的な大きさを限定することではない。
【0043】
アップリンク制御信号の種類及び目的に従って相異の伝送容量が要求される。例えば、周波数選択的スケジューリングを介して周波数及び多重使用者利得を獲得するためには狭い帯域のチャネル情報に対するフィードバックが要求されるため、広帯域システムでCQIは少なくは数ビットから多くは数十ビットの情報を単位時間(例えば、1TTI)の間伝送しなければならない。これに対し、ACK/NACK信号、スケジューリング要請信号、MIMO関連PMI、RIなどの場合、必要に応じて1ビットまたは2ビットから数ビットの情報の伝送だけで充分である。低容量制御信号において、単位時間の間の伝送可能なシンボル間隔よりは支援可能な端末容量(capability)がさらに重要である。また、複数の制御チャネルを介して相異の制御信号を伝送する場合、単位チャネル内で優秀なPAPR/CMを維持する拡散符号の特性上、PAPR/CM特性が悪化することができる。
【0044】
図6は、本発明の一実施例に係る制御チャネルの構造を示す。高容量制御チャネルといえるCQIチャネルを介して他の低容量制御信号を多重化して伝送するための構造である。
【0045】
図6を参照すると、CQIチャネルは、周波数領域でZCシーケンス基盤の拡散符号を適用して、循環シフトを介した最大6個の直交符号を活用して端末多重化を遂行する。従って、毎スロット当たり5OFDMシンボルを介してCQIを伝送することができる。
【0046】
CQIチャネルは、コヒーレント検出(coherent detection)のための2個の基準信号を使用する。基準信号のための2OFDMシンボルに低容量制御信号がマッピングされる。即ち、基準信号に低容量制御信号を多重化する。基準信号のための2OFDMシンボルを用いる時、最大12個の直交符号を得ることができる。即ち、時間領域にウォルシュ-アダマール(Walsh-Hadamard、W-H)符号などのような直交拡散符号を適用して、周波数領域で6個の循環シフトを介して得ることができる6個のZCシーケンスを介して、最大12個の2次元直交符号を得ることができる。
【0047】
毎スロット当たり相異の符号を選択して、伝送単位当たり複数のビットを伝送することができる。または、毎スロット当たり同じ符号を選択して周波数跳躍を介したダイバーシティ利得を得ることもできる。例えば、1ビットのACK/NACK信号またはスケジューリング要請信号を考慮すると、(1,1)または(1,−1)の直交符号をビット‘0’(ACK)または‘1’(NACK)に従って選択して伝送する、或いは(1,−1)をACK信号として、(−1,−1)をNACK信号として選択してRSに載せて送ることができる。さらに、2ビットACK/NACK信号を使用すると、(1,1)を(NACK,NACK)またはDTX(Discontinuous Transmission)として、(1,−1)を(ACK,ACK)として、(−1,−1)を(ACK,NACK)として、(−1,1)を(NACK,ACK)として使用することができる。
【0048】
拡散符号は図示したように、ZCシーケンスの前段で処理することができるが、ZCシーケンスの特性がIFFTを遂行した以後にも維持されることを用いてIFFT以後に拡散符号をかけて伝送することもできる。
【0049】
低容量制御信号を多重化してもCQIチャネルの伝送容量及び端末容量には影響を与えない。低容量制御信号は、CQIチャネルの基準信号に多重化するために拡散符号を使用することができるだけでなく、基準信号に低容量制御信号のシンボルを介して変調する方式に多重化することができる。例えば、基準信号をBPSKまたはQPSK変調されたACK/NACK信号を介して変調して多重化することができる。
【0050】
スロット当たり相異の拡散符号を使用してもよく、または二つのスロットで同じ拡散符号を使用してもよい。複数のスロットにわたって長い拡散符号、例えば、2つのスロットにおける4個のRSのために長さ4の拡散符号の長さを使用することができる。
【0051】
CQIの基準信号に低容量制御信号を共に伝送する場合、CQIは、コヒーレント検出を使用して、多重化された他の制御信号は、非コヒーレント検出を使用する。なぜならば、低容量制御信号は、基準信号のためのOFDMシンボルにマッピングされるためである。受信機は、基準信号のためのOFDMシンボルにマッピングされた、多重化された制御信号をまず非コヒーレント検出を介して再生した(reproduce)後、コヒーレント検出を介してCQIを再生することができる。2次元直交符号を使用した場合、受信機は、逆拡散過程を介して多重化された制御信号を再生することができる。基準信号に制御信号を多重化する場合、CQIのコヒーレント検出性能に影響を与えることはできるが、多重化される制御信号が低容量であると損失を最小化することができる。例えば、多重化される制御信号が1ビットの大きさであり、(1,1)または(1,−1)の直交符号をビット‘0’または‘1’に従って選択して伝送すると、一番目の基準信号用OFDMシンボルには同じ‘1’が伝送されるため、少なくとも一つの基準信号に対してはコヒーレント検出性能を維持することができる。複数の基準信号のうち一部基準信号を専用(dedicated)基準信号に設定して、残りの基準信号を相対的(relative)基準信号に設定してコヒーレント検出性能の悪化を最小化することができる。
【0052】
制御信号を多重化するために、時間領域と周波数領域の2次元直交符号を使用しているが、時間領域直交符号または周波数領域直交符号のような1次元直交符号を使用することもできる。
【0053】
図7は、本発明の他の実施例に係る制御チャネルの構造を示す。高容量制御チャネルといえるCQIチャネルを介して他の低容量制御信号を多重化して伝送するための構造である。
【0054】
図7を参照すると、CQIと基準信号は、相異のOFDMシンボルを使用して、基準信号に割り当てられる複数の基準信号OFDMシンボルのうち一つに低容量制御信号を多重化する。CQIチャネルに割り当てられる2個の基準信号OFDMシンボルのうち、第1基準信号OFDMシンボルにはCQIのための基準信号を割り当てて、第2基準信号OFDMシンボルにはCQIのための基準信号とともにACK/NACK信号のような低容量制御信号をマッピングする。即ち、第2基準信号OFDMシンボル内で基準信号に低容量制御信号を多重化する。例えば、ACK/NACK信号にマッピングされたBPSK(1ビットACK/NACK)またはQPSK(2ビットACK/NACK)シンボルを介してCQIのための基準信号を変調して多重化することができる。例えば、10ビットの情報ビットを1/2符号率(code rate)にチャネル符号化して伝送するCQIチャネルの場合、10個のQPSK CQI変調信号(d(0)〜d(9))がスロット当たり5個のOFDMシンボルにマッピングされて伝送される。このとき、一つまたは二つのビットのACK/NACK信号を、BPSKまたはQPSKに変調するようになる場合、シングル変調シンボル(d(10))を基準信号に多重化することによって、最大21ビットまたは22ビットを一つのサブフレーム(連続された二つの周波数跳躍スロット)を介して伝送することができる。例えば、一つの変調されたシンボルを基準信号のシーケンスにかける方式にACK/NACK信号を基準信号に多重化することができる。
【0055】
スロット当たり相異の変調シンボルを使用することができ、または二つのスロットで同じ変調シンボルを使用することもできる。IFFTの前段で基準信号を変調しているが、IFFTの後段で基準信号を変調することができる。
【0056】
低容量制御信号が多重化される基準信号OFDMシンボルの位置は例示に過ぎず、制限がない。第2基準信号OFDMシンボルだけでなく、第1基準信号OFDMシンボルに多重化されてもよく、スロットごとに多重化されるOFDMシンボルの位置が変更されてもよい。
【0057】
図8は、本発明のもう一つの実施例に係る制御チャネルの構造を示す。高容量制御チャネルといえるCQIチャネルを介して他の低容量制御信号を多重化して伝送するための構造である。
【0058】
図8を参照すると、高容量制御信号であるCQIの変調方式を考慮して低容量制御信号を位相変化を介して多重化する。追加的な電力の割当が必要なく、帯域幅の損失がない。例えば、位相変化がないとCQIだけを伝送して、位相変化が‘π/4’であるとCQIにスケジューリング要請信号が多重化されて伝送されるようにしてもよい。
【0059】
位相変化は毎スロット当たり異に設定して伝送容量を増加させることができる。または、1TTI以上の間同じ位相変化を介して周波数跳躍を介した周波数ダイバーシティ利得及び反復(repetition)を介した時間ダイバーシティ利得を得ることができる。
【0060】
図9は、本発明のもう一つの実施例に係る制御チャネルの構造を示す。高容量制御チャネルといえるCQIチャネルを介して他の低容量制御信号を多重化して伝送するための構造である。
【0061】
図9を参照すると、低容量制御信号に従って特定シーケンスを選択して、選択されたシーケンスをマスキング符号(masking code)として用いる。例えば、1資源ブロックの長さに該当する長さ12のZCシーケンスを考慮して、2ビットの低容量制御信号のために長さ4のW-H符号を使用することとする。低容量制御信号に対して4個のW-H符号のうち一つをマスキング符号として選択して、長さ12のZCシーケンスを3部分に分割して各領域に対してマスキング符号を用いてマスキングする。マスキングされたシーケンスを周波数領域拡散符号とし、CQIを拡散させて伝送する。既存のZCシーケンスの特性は維持しながら、低容量制御信号をシーケンス変調(sequence modulation)を介して変調する。受信機は、シーケンス変調に対する逆拡散を介して多重化された制御信号を再生した後、CQIを再生する。
【0062】
一つのスロットの間同じ低容量制御信号を伝送することによって、ダイバーシティ利得を得ることができる。または、OFDMシンボルごとに他の低容量制御信号を適用してもよい。
【0063】
ZCシーケンスに対するマスキング符号のマスキングは、ZCシーケンスの循環シフトによる直交性に影響を与えて、循環シフトオフセット値に制限を与えることができる。然しながら、単位時間の間支援可能な端末容量と伝送容量を調節することができる。例えば、長さ4のW-H符号を介して毎OFDMシンボルごとに相異の制御信号をマッピングさせると、一つのスロットの間最大20ビットの伝送が可能である。これは約2倍の伝送容量の増加を意味する。
【0064】
ここでは、シーケンス変調のためにW-H符号とZCシーケンスを例示しているが、他の一般的な直交付号を使用することができる。
【0065】
<多重資源ブロックを用いた制御信号の伝送>
アップリンク制御信号の伝送のために複数の資源ブロックの割当を受ける場合、低いPAPR/CMを有する単一搬送波特性(single carrier property)を維持するためには周波数領域拡散符号を割り当てられた資源ブロックの大きさに合わせなければならない。図5の制御チャネル構造で支援可能な端末の数及び単位時間当り伝送容量は、割当を受けた資源ブロックの数に関係なく限定される。例えば、2資源ブロックで構成された制御チャネルが支援する端末容量と伝送容量は、各々6と5OFDMシンボル/スロットであって、1資源ブロックで構成された制御チャネルが支援する端末容量及び伝送容量と同一である。従って、既存制御チャネル構造によると、周波数資源を追加的に割り当てても、伝送容量は増加できないため、周波数効率を低下させる。従って、複数の資源ブロックが割り当てられる場合、優秀なPAPR/CM特性を維持しながら、追加される周波数資源割当に従って伝送容量を増加させることができる制御チャネル構造が必要である。
【0066】
図10は、多重資源ブロックが割り当てられた場合、制御信号の伝送の一例を示した例示図である。
【0067】
図10を参照すると、k個の資源ブロック(RB)が割り当てられた場合、k個の拡散符号を割り当てて、DFTの前段で各拡散符号ごとに制御信号をマッピングする。DFT拡散された符号は、副搬送波にマッピングされ、IFFTを介して伝送される。結果的に、k個の資源ブロックを割り当ててk個の制御信号を伝送することができる。拡散符号は、セル内の端末区分及び/またはセル区分のために使われることができる。拡散符号は、同じ符号を使用してもよく、またはマッピングされる制御信号に従って相異の符号を使用してもよい。
【0068】
ここでは、一つの資源ブロックに対して一つの拡散符号を割り当てているが、複数の資源ブロックに対して一つの資源ブロックを割り当てることができる。例えば、2個の資源ブロックに対して一つの拡散符号を割り当てることができる。
【0069】
伝送容量は、既存制御チャネルに比べてk倍増加され、要求される伝送容量に従って柔軟な周波数割当を介して周波数効率を極大化することができる。
【0070】
図11は、多重資源ブロックが割り当てられた場合、制御信号の伝送の他の例を示した例示図である。
【0071】
図11を参照すると、図10の実施例と比較してDFTの前段で拡散符号を介して拡散された制御信号をインターリーバー(interleaver)を介してインターリービングする。インターリービングされた信号をDFTを介して拡散され、副搬送波にマッピングされてIFFTを遂行した後、伝送される。
【0072】
図12は、多重資源ブロックが割り当てられた場合、制御信号の伝送の一例を示した例示図である。
【0073】
図12を参照すると、一つの資源ブロックが12副搬送波を含むとする時、各資源ブロックごとに長さ11のZCシーケンスを拡散符号として使用して、残りの一つの予約された(reserved)副搬送波にはPAPR/CM特性を改善させるための任意の符号を割り当てる。即ち、K個の資源ブロックに対して資源ブロックごとに一つずつの副搬送波を予約して、K個の予約された副搬送波にPAPR/CM特性を改善するための任意の符号を割り当てる。
【0074】
長さ11のZCシーケンスは、長さ11のZCシーケンスを直接使用してもよく、または長さ12のZCシーケンスを切断(truncation)して生成してもよい。または長さ11より小さい長さのZCシーケンスを拡張(extension)して生成してもよい。
【0075】
資源ブロックを構成する12副搬送波のうち一番目の副搬送波を予約された副搬送波として使用しているが、予約された副搬送波の位置は制限がなく、各資源ブロックの最後の副搬送波または中間位置に置くことができる。また、予約された副搬送波も資源ブロック当たり一つ以上を割り当ててもよく、資源ブロックごとに相異の数の予約された副搬送波を割り当ててもよい。
【0076】
既存制御チャネル構造で1資源ブロック(12副搬送波)を制御チャネルに割り当てる場合、長さ12のZCシーケンスを拡散符号として使用する。もし、2資源ブロックが割り当てられる場合、長さ24のZCシーケンスを拡散符号として使用する。1資源ブロックに対応するZCシーケンスを2資源ブロックに使用する場合、ZCシーケンスのPAPR/CM特性が壊される問題点がある。従って、割り当てられた副搬送波のうち一部をPAPR/CM特性を改善させる用途として使用する。
【0077】
伝送単位ごとに任意の符号を計算するには計算量が多すぎる場合があるため、ルックアップ(look-up)テーブルを使用することができる。一般的に制御信号は、変調方式が限定されており(例えば、QPSK)、ZCシーケンスの長さも決まっているため、伝送可能なデータ(即ち、制御信号)に従って優秀なPAPR/CM特性を有するように予約された副搬送波にマッピングされる任意の信号を予めルックアップテーブルに格納する。
【0078】
図13は、予約された副搬送波にマッピングされる予約された信号を生成する方法を示した流れ図である。
【0079】
図13を参照すると、段階S310で、割り当てられた資源ブロックから予約された副搬送波を選択する。段階S320で、決まった変調方式に従ってデータを生成する。段階S330で、シーケンスを選択する。例えば、資源ブロックが12副搬送波で構成され、一副搬送波を予約された副搬送波として使用する時、長さ11のZCシーケンスを選択する。段階S340で、データ及び選択されたシーケンスを介して伝送信号を生成する。段階S350で、生成された伝送信号がPAPR/CM要求条件を満たすか否かを比較する。もし、要求条件を満たさない場合、段階S360で、予約された副搬送波のために任意の信号を生成して、任意の信号を予約された副搬送波にマッピングして伝送信号を生成する。新しい伝送信号がPAPR/CM特性を満たすか否かを確認する。もし、決まったPAPR/CM特性を満たすと、段階S370で、ルックアップテーブルを更新する。ルックアップテーブルは、変調方式、シーケンス、予約された副搬送波及び任意の信号と関連する情報を含む。
【0080】
図14は、長い拡散符号を用いた制御信号の伝送を示す例示図である。
【0081】
図14を参照すると、時間または周波数領域で拡散符号を用いた端末区分及び/またはセル区分は、使用する符号の長さや特性により決定される。相対的に短い長さの拡散符号は、一般的に符号集合のカーディナリティ(cardinality)が少なくてセル間干渉(intercell interference)が效果的に除去できないため、多重セル環境で一層効果的なセル間区分方式を適用するためには長い拡散符号の使用が必要である。然しながら、限定された周波数資源内でZCシーケンスのようにPAPR/CM特性が符号自体を全て適用する時維持されたシーケンスは、時間領域で分割して周波数領域にマッピングすることに困難がある。従って、長い拡散符号を分割して、分割された拡散符号に対して各々DFT、副搬送波マッピング、IFFTを適用することによって優秀なPAPR/CM特性を維持して、長い拡散符号を介したセル間区分に容易な長所を有するようになる。
【0082】
基準信号のために2個のOFDMシンボルが割り当てられたCQIチャネルで、基準信号をセル間干渉に強くすると、チャネル推定の信頼度を高めることができる。既存CQIチャネル構造で端末容量が6に過ぎないが、2個のOFDMシンボルの間2倍の長さを有するZCシーケンスを分割して適用すると、セル内端末区分やセル間区分にいて既存方式より優秀な性能を有することができる。
【0083】
前記ではCQIチャネルを基準として記述しているが、本発明の技術的思想は多様な形態の制御チャネルに適用されることができる。例えば、当業者であれば、以下のACK/NACKチャネルに対しても容易に適用することができる。
【0084】
図15は、ACK/NACKチャネルの構造を示す。ACK/NACKチャネルは、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)を遂行するためのACK(Acknowledgment)/NACK(Negative-Acknowledgment)信号が伝送される制御チャネルである。ACK/NACK信号は、ダウンリンクデータに対する送信及び/または受信確認信号である。
【0085】
図15を参照すると、一つのスロットに含まれる7OFDMシンボルのうち中間部分の3個の連続されるOFDMシンボルには基準信号(reference signal、RS)が載せ、残りの4OFDMシンボルにはACK/NACK信号が載せる。基準信号は、スロット中間の3個の隣接する(contiguous)OFDMシンボルに載せる。このとき、基準信号に使われるシンボルの個数及び位置は制御チャネルに応じて変えられることができ、これと関連するACK/NACK信号に使われるシンボルの個数及び位置もそれに応じて変更されることができる。
【0086】
予め割り当てられる帯域内で制御信号を伝送する時、多重化可能な端末の数または制御チャネルの数を高めるために周波数領域拡散と時間領域拡散を同時に適用する。ACK/NACK信号を周波数領域で拡散させるために周波数領域拡散符号を使用する、周波数領域拡散符号としては、ZCシーケンスを使用することができる。周波数領域拡散されたACK/NACK信号は、IFFTを遂行した後、再び時間領域拡散符号を用いて時間領域で拡散される。例えば、ACK/NACK信号は、4OFDMシンボルに対して長さ4の時間領域拡散符号(w、w、w、w)を用いて拡散する。また、基準信号も長さ3の拡散符号を介して拡散する。
【0087】
本発明は、ハードウェア、ソフトウェアまたはこれらの組合せにより具現されることができる。ハードウェア具現において、上述した機能を遂行するためにデザインされたASIC(application specific integrated circuit)、DSP(digital signal processing)、PLD(programmable logic device)、FPGA(field programmable gate array)、プロセッサ、制御機、マイクロプロセッサ、他の電子ユニットまたはこれらの組合せにより具現されることができる。ソフトウェア具現において、上述した機能を遂行するモジュールにより具現されることができる。ソフトウェアは、メモリーユニットに格納されることができ、プロセッサにより実行される。メモリーユニットやプロセッサは、当業者によく知られた多様な手段を採用することができる。
【0088】
以上、本発明の望ましい実施例に対して詳細に記述したが、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、添付の請求範囲に定義された本発明の精神及び範囲を外れない限り、本発明を多様に変形または変更して実施することができる。従って、本発明の今後の実施例の変更は本発明の技術を外れることができない。
【符号の説明】
【0089】
10 端末
20 基地局
100 伝送器
110 伝送プロセッサ
120 DFT部
130 IFFT部
190 伝送アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて制御信号を受信する方法であって、
前記制御信号は、二つの連続的なスロットを含むサブフレームに含まれ、各スロットは、時間領域で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含み、前記複数のOFDMシンボルは、複数のデータOFDMシンボルと複数の基準信号(RS)OFDMシンボルとに分けられ、
前記方法は、
前記サブフレームにおいて前記制御信号を受信することを含み、前記制御信号は、第1制御信号および第2制御信号を含み、
前記第1制御信号は、ユーザ機器(UE)により変調されて、複数の第1変調シンボルが生成され、
前記複数の第1変調シンボルの各々は、前記UEにより、周波数領域シーケンスにより拡散されて、複数の拡散変調シンボルが生成され、前記周波数領域シーケンスは、前記UEにより、基本シーケンスを循環シフトすることにより生成され、
前記拡散変調シンボルのそれぞれは、前記UEにより、対応するデータOFDMシンボルにマッピングされ、
前記第2制御信号は、前記UEにより変調されて、第2変調シンボルが生成され、
前記第2変調シンボルは、複数のRSシーケンスのうちの1つがかけられ、
前記複数のRSシーケンスのそれぞれは、前記UEにより、対応するRS OFDMシンボルにマッピングされる、方法。
【請求項2】
前記第1制御信号の情報ビットの数は、前記第2制御信号の情報ビットの数より多い、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1制御信号は、ダウンリンクチャネル状態を表すCQI(channel quality indicator)であり、前記第2制御信号は、HARQ(hybrid
automatic repeat request)のための肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)信号である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のデータOFDMシンボルの数は、前記複数のRS OFDMシンボルの数より多い、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
各スロットは、5個のデータOFDMシンボルと2個のRS OFDMシンボルを含み、前記2個のRS OFDMシンボルは互いに隣接しない、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2変調シンボルをかけることにより生成されたRSシーケンスは、前記スロット内の最後のRS OFDMシンボルにマッピングされる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1制御信号は、QPSK(quadrature phase shift keying)変調を使用し、前記第2制御信号は、BPSK(binary phase shift keying)またはQPSK変調を使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
無線通信システムにおいて動作して、制御信号を受信するように構成された受信装置であって、前記制御信号は、二つの連続的なスロットを含むサブフレームに含まれ、各スロットは、時間領域で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含み、前記複数のOFDMシンボルは、複数のデータOFDMシンボルと複数の基準信号(RS)OFDMシンボルとに分けられ、
前記受信装置は、受信プロセッサを含み、
前記受信プロセッサは、
前記サブフレームにおいて前記制御信号を受信するように構成されており、前記制御信号は、第1制御信号および第2制御信号を含み、
前記第1制御信号は、ユーザ機器(UE)により変調されて、複数の第1変調シンボルが生成され、
前記複数の第1変調シンボルの各々は、前記UEにより、周波数領域シーケンスにより拡散されて、複数の拡散変調シンボルが生成され、前記周波数領域シーケンスは、前記UEにより、基本シーケンスを循環シフトすることにより生成され、
前記拡散変調シンボルのそれぞれは、前記UEにより、対応するデータOFDMシンボルにマッピングされ、
前記第2制御信号は、前記UEにより変調されて、第2変調シンボルが生成され、
前記第2変調シンボルは、複数のRSシーケンスのうちの1つがかけられ、
前記複数のRSシーケンスのそれぞれは、前記UEにより、対応するRS OFDMシンボルにマッピングされる、受信装置。
【請求項9】
前記第1制御信号の情報ビットの数は、前記第2制御信号の情報ビットの数より多い、請求項8に記載の受信装置。
【請求項10】
前記第1制御信号は、ダウンリンクチャネル状態を表すCQI(channel quality indicator)であり、前記第2制御信号は、HARQ(hybrid
automatic repeat request)のための肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)信号である、請求項8に記載の受信装置。
【請求項11】
前記複数のデータOFDMシンボルの数は、前記複数のRS OFDMシンボルの数より多い、請求項8に記載の受信装置。
【請求項12】
各スロットは、5個のデータOFDMシンボルと2個のRS OFDMシンボルを含み、前記2個のRS OFDMシンボルは互いに隣接しない、請求項11に記載の受信装置。
【請求項13】
前記第2変調シンボルをかけることにより生成されたRSシーケンスは、前記スロット内の最後のRS OFDMシンボルにマッピングされる、請求項8に記載の受信装置。
【請求項14】
前記第1制御信号は、QPSK(quadrature phase shift keying)変調を使用し、前記第2制御信号は、BPSK(binary phase shift keying)またはQPSK変調を使用する、請求項8に記載の受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−42533(P2013−42533A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−227944(P2012−227944)
【出願日】平成24年10月15日(2012.10.15)
【分割の表示】特願2009−551958(P2009−551958)の分割
【原出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】