説明

無線通信装置

【課題】RWからの出力が低下することで磁界強度分布が変化することに対応する無線通信装置を提供する。
【解決手段】無線タグからのデータを読み取るために磁界を生成し、上記無線タグからのデータを読み取る無線通信装置であって、電力を供給する電源部8と、当該電源部からの供給電力により所定の磁界領域を生成する第1のアンテナ16と、当該電源部からの供給電力により当該第1のアンテナが生成する磁界領域と異なる磁界領域を生成する第2のアンテナ17と、第1及び第2のアンテナから受信した上記無線タグからのデータの読取処理をするデータ処理部9と、電源部から第1のアンテナへの出力レベルの低下を測定する出力測定部21と、当該出力測定部の測定結果により、第1のアンテナから前記第2のアンテナへ切り替える切り替えスイッチ部13とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数物品の管理に利用可能な無線通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、RFID(Radio Frequency Identification)と呼ばれる電波や磁束を用いて固有のIDなどを持つタグとの通信を行う方式を人の認証や物の管理、電子マネーなどに利用する手法が注目されてきている。主な例として、タグの中に電子マネーとしての情報を持たせ、切符を購入する代わりにその電子マネーを用いて改札で清算するシステムや、棚に収納されている書類などをタグで管理するシステム、タグを利用した物流業界のトレーサビリティやサプライチェーンマネージメントなどのシステムである。これらのシステム、特に棚内の物品を管理する場合に棚板の上等にアンテナを配置しタグを付けられた物品を管理するシステムが近年注目されている。
【0003】
また、棚内の物品管理に限らず、一枚のアンテナでタグを効率よく読み取りを行うために、様々な構成が出されている。例えば、図7のようにRFID方式のRW(リーダーライター)に搭載されているCPU100、RWの送受信回路101、RWと接続されているループアンテナ102、CPU100より制御されるスイッチ103、スイッチ103を含む別ループ中の抵抗104を示し、上記で構成する技術もある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
以上のように構成されたシステムにおいてその動作を説明する。タグがループアンテナ102に近接してきた場合にRWの出力が大きすぎた場合にはタグ内のICを破壊してしまう恐れがある。それを回避するために、タグとの通信における距離をループアンテナ102端で端子間電圧として検出し、CPU100でスイッチ103を制御して、別ループ中の抵抗をON・OFFすることで出力を制御することが可能となっているシステムである。
【0005】
ここで、まずRFIDの通信方式を説明する。RFIDでは電波をコマンドの送受信のためのキャリアとして用いるためと、タグへの電力供給という2つの目的のために、常に送信電波を出しておかなければならない。すなわち、送信電波を利用した負荷変調を用いている。この負荷変調方式は、電波を利用してリーダライタからタグへコマンドを送信する場合には、コマンドによって変調した電波を送信する。タグからリーダライタへ応答信号を返す場合には送信電波の反射の有無による変調を利用する方式である。この負荷変調方式においては、リーダライタの受信部は、タグからの応答の無い状態の受信信号レベルを基準とし、その基準からタグの負荷変調による信号レベルの変化分とその変化している時間を利用する通信方式である。
【特許文献1】特開2006−72901号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の負荷変調方式での通信において、その負荷は、タグの大きさやタグ内部のアンテナの形状、読み取る時の枚数などによって常に変化する。そのため、アンテナに対しタグが1枚などの状況であれば、アンテナ端子間の電圧の検出で上記のようにそのタグに対応した出力制御が可能となる。しかし、棚の上のアンテナに対し、複数のタグが置かれた場合、上記のタグとの通信に用いる負荷変動によりRWから見た負荷が変動することで出力が低下、環境温度の変化によって出力が低下するなど、出力の低下には様々な場合がある。
【0007】
出力が低下した場合の磁界強度の分布の変化例を図8に示す。図8の磁界強度分布105はアンテナ表面上を理想的にカバーできるアンテナの磁界強度を示している。この様に理想的な出力・磁界分布を持つRFID装置において、RWからの出力が低下した場合の磁界強度分布を106に示す。磁界強度分布106に示す様に、出力が低下することによって磁界強度自体の低下も起こしている。この出力低下による磁界強度の低下によって、これまでタグとの通信が可能であった箇所でタグが読めなくなり、タグの不読帯が発生する。上記発明では、タグ1枚に対する通信において有効であり、物品管理などの複数枚のタグ上では、消費電流の把握による出力の調整により、ピンポイントにその不読帯域のタグを読み取り可能にすることは難しく、現在読めているタグについて、読み取り不可になる。
【0008】
本発明は、出力が低下しても多数の無線タグの読み取りができる無線通信装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する為に、本発明は、無線タグからのデータを読み取るために磁界を生成し、上記無線タグからのデータを読み取る無線通信装置であって、電力を供給する電源部と、当該電源部からの供給電力により所定の磁界領域を生成する第1のアンテナと、当該電源部からの供給電力により当該第1のアンテナが生成する磁界領域と異なる磁界領域を生成する第2のアンテナと、前記第1及び第2のアンテナから受信した上記無線タグからのデータの読取処理をするデータ処理部と、前記電源部からの供給電力の電流を測定する出力電流測定部と、当該電流測定部の測定結果により、前記第1及び第2のアンテナを切り替える切り替えスイッチ部と、を備えるように構成されている。
【発明の効果】
【0010】
上記構成により、出力低下が生じても、当該低下により不読帯領域へと変化した領域内のタグを読み取ることにより多数の無線タグを読み取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1から図5の図面を用いて説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1において、1は物品を収納して管理するための棚であり、2は棚1に設けられた3つの棚板の上又は棚板内部に組み込まれるアンテナ、3はアンテナ2上に置かれて管理される対象となる管理対象物品、4は物品管理のために管理対象物品3に貼り付けられるタグである。また、5は、アンテナ2を棚毎に切り替え、管理対象物品3に貼り付けられたタグ4と通信を行う無線通信装置(RW)であり、6は無線通信装置5の動作を制御するホストPCである。尚、当該ホストPC内には、上記電流制御と出力制御を選択する選択部が設けられている。
【0013】
以上のように構成された物品管理システムの作動準備として、棚1の棚板上にアンテナ2を設置し、管理対象となる管理対象物品3にタグ4を貼り付けてアンテナ2上に配置する。管理対象物品3に貼り付けられたタグ4との通信は無線通信装置(RW)5からコマンドを送信し、タグ4からの信号を受信して通信を行う。その時のRW5とタグ4との通信とを制御するのがホストPC6である。
【0014】
次に、管理対象となる管理対象物品3に貼り付けられたタグ4を読み取る無線通信装置の構成を図2に示す。図2において、7は無線通信装置5に電力を供給する電源であり、8は電源7から供給された電力を分配する電源部である。
【0015】
また、9は受けた各種データを処理するデータ処理部であり、10はデータ処理部9からの信号をコマンドとしてタグへ送信するために変調をかける変調部であり、11は変調部10で変調をかけた信号を増幅する増幅部である。また、12はデータ処理部9からの信号によってスイッチを制御するスイッチ動作部であり、13はスイッチ動作部12によって動作するスイッチ部である。また、14はAパターンアンテナ(第1のアンテナ)16とマッチングを取るAパターン用マッチング部、15はBパターンアンテナ(第2のアンテナ)17とマッチングを取るBパターン用マッチング部である。18はタグ4からの受信した信号を増幅する増幅部、19は増幅部18で増幅したタグ4からの受信信号を復調する復調部、20はRW5で消費されている電流を監視する消費電流測定部、21はAパターンアンテナ16やBパターンアンテナ17から出力する出力を測定する出力測定部を示す。
【0016】
また、上記に使用するアンテナについて概略図を図3に示す。図3の(A)に示す22は、Aパターンアンテナ16のアンテナパターン、23はBパターンアンテナ17のアンテナパターンを示し、図3(B)の24はAパターンアンテナの磁界強度分布、図3(C)の25はBパターンアンテナの磁界強度分布を示す。上記のように通信範囲は狭いが最大通信距離が長い磁界強度分布24をもつアンテナと通信範囲は広いが、最大通信距離は短い磁界強度分布25をもつアンテナと複数用意することで、アンテナを選択してタグと通信することが可能となる。
【0017】
尚、本実施の形態の物品管理システムにおいては、以下に詳細に説明するように、アンテナ選択を出力測定による制御と電流測定による制御をユーザがホストPC6の選択部から選択できる。
<出力測定>
次に、以上のように構成された物品管理システムの出力測定による動作を図4のフローチャートに沿って説明する(尚、現在、ユーザは、ホストPC6の選択部により出力制御を選択しているとする。また、その出力制御の選択は、データ処理部に設定されている。)。
【0018】
先ず、ホストPC6を立ち上げて無線タグ4の読取機能を起動させると(ステップ1)、無線タグ4を読み取る読取コマンドがホストPC6から無線通信装置5に送信される(ステップ2)。
【0019】
無線通信装置5のデータ処理部9は、上記読取コマンドを受けてスイッチ動作部12を作動させると、先ず、Aパターンアンテナ16のみを作動させる信号をスイッチ部13に送信する。当該スイッチ部13は、その信号を受けてAパターンアンテナ(第1のアンテナ)16を作動させる(ステップ3)。
【0020】
上述の第1のアンテナ16の動作による磁界強度分布を図5に示す。
【0021】
図5の(A)の(Aパターンアンテナの磁界強度分布)は、無線タグ4が応答できる磁界強度を示す。図5の(A)の24に示すように、全てのタグがアンテナ領域内のタグが応答できる磁界強度範囲内に入っているため、この状態では全てのタグが読み取り可能となっている。
【0022】
しかしながら、図5の(A)の状態から、RW5の出力が周囲温度の変化やマッチングのずれなどの要因によって低下した場合には、図5の(B)の26のように磁界強度が減少する。また、磁界強度が減少した場合、タグ4a及びタグ4bは、RW5の出力が低下する前の図5の(A)では十分な磁界強度領域内に配置していたが、図5の(B)に示すように無線タグが応答可能範囲より外れてしまい、Aパターンアンテナ16のみを用いた場合、通常の適切な通信が出来なくなる。上記のように適切な通信できなくなった場合、通常のRW5では読めなくなった事についてタグが範囲外から持ち出されたのか、RW5の要因によるものか判断できない。
【0023】
そのため、RW5では、以下の処理によりアンテナを切り替え、RW5の要因による通信不良を回避することになる。先ず、出力測定部21は、電源部8からのアンテナへの出力が所定の値以下に下がっていないかの測定を開始する(ステップ4)。ここで、上記所定の値以下の状況では、Aパターンアンテナ16によりアンテナ領域にある無線タグ4a、4bと通信できない状況であり、即ち、図5の(B)に示すような磁界強度になった場合である。
【0024】
出力測定部21が上記所定の値以下であると判断した場合、その旨の信号は、データ処理部9に伝達され、データ処理部9は、スイッチ動作部12を介してスイッチ部13にBパターンアンテナ17のみを作動させるように指示することにより、Bパターンアンテナ17のみが動作する(ステップ5)。
【0025】
上述のように、Bパターンアンテナ17のみが動作している状況は、図5の(C)に示されている。図5の(C)に示されるように、最も磁界強度の高い部分の磁界強度はAパターンアンテナ16に劣るものの、Aパターンアンテナ16の出力が低下した図5(B)における磁界強度が弱い部分については逆に磁界強度が強い分布となる。
【0026】
次に、データ処理部9は、第1のアンテナ16の動作により受信した無線タグ4からの情報を読み取り、また、第2のアンテナ17の動作により受信した無線タグ4からの情報を読み取り、重複の無い無線タグ4のID等の情報をホストPC6へ送信する(ステップ6)。
【0027】
また、上記出力測定部21よる測定において、上記所定の値より下がっていない場合、データ処理部9は、第1のアンテナ16により受信した無線タグ4からの情報のなかから必要な情報を読み取る(ステップ7)。次に、データ処理部9は、第1のアンテナ16の動作により受信した無線タグ4からの情報を読み取り、無線タグ4のID等の情報をホストPC6へ送信する(ステップ7)。
【0028】
このようにAパターンアンテナ16とBパターンアンテナ17と異なる磁界強度のアンテナを切替えて動作させることにより、Aパターンアンテナ16で読み取りが可能であったが、出力が低下することにより読み取り範囲外に外れたタグ4をBパターンアンテナ17にてタグ4を読み取りが可能となる。
<電流測定>
上述のように構成された物品管理システムの電流測定による動作を図6のフローチャートに沿って説明する。(尚、ユーザは、ホストPC6内の選択部により、電流制御を選択しているものとする。また、その電流制御の選択は、データ処理部に設定されている。)
先ず、ホストPC6を立ち上げて無線タグの読取機能を起動させると(ステップ11)、無線タグ4を読み取る読取コマンドがホストPC6から無線通信装置5に送信される(ステップ12)。
【0029】
無線通信装置5のデータ処理部9は、上記読取コマンドを受けて、スイッチ動作部12を作動させると、先ずAパターンアンテナ16のみを作動させる信号をスイッチ部13に送信する。当該スイッチ部13は、その信号を受けてAパターンアンテナ(第1のアンテナ)16を作動させる(ステップ13)。
【0030】
上述の第1のアンテナ16の動作による磁界強度分布を図5に示す。
【0031】
図5の(A)の(Aパターンアンテナの磁界強度分布)は、無線タグ4が応答できる磁界強度を示す。図5の(A)の24に示すように、全てのタグがアンテナ領域内のタグが応答できる磁界強度範囲内に入っているため、全てのタグが読み取り可能となっている。しかしながら、図5の(A)の状態から、RW5の出力が周囲温度の変化やマッチングのずれなどの要因によって低下した場合には、図5の(B)の26により示す磁界強度が減少する。また、磁界強度が減少した場合、タグ4a及びタグ4bは、RW5の出力が低下する前の図5の(A)では十分な磁界強度領域内に配置していたが、図5の(B)に示すように無線タグが応答可能範囲より外れてしまい、Aパターンアンテナ16を用いた場合、通信が出来なくなる。
【0032】
上記のように通信できなくなった場合、通常のRW5では読めなくなった事についてタグが範囲外から持ち出されたのか、RW5の要因によるものか判断できない。そのため、RW5では以下の処理によりアンテナを切り替え、RW5の要因による通信不良を回避する。
【0033】
先ず、出力測定部21は、電源部8からのアンテナへの出力が所定の値以下に下がっていないかの測定を開始する(ステップ14)。ここで、上記所定の値以下の状況では、Aパターンアンテナ16によりアンテナ領域にある無線タグ4a、4bと通信できない状況であり、即ち、図5の(B)に示すような磁界強度になった場合である。
【0034】
消費電流測定部20が電源部8からの出力電流が上記所定の値以下であると判断した場合、その旨の信号は、データ処理部9に伝達され、データ処理部9は、スイッチ動作部12を介してスイッチ部13にBパターンアンテナ17のみを作動させるように指示することにより、Bパターンアンテナ17のみが動作する(ステップ15)。上述のように、Bパターンアンテナ17のみが動作している状況は、図5の(C)に示されている。
【0035】
図5の(C)に示されるように、最も磁界強度の高い部分の磁界強度はAパターンアンテナ17に劣るものの、Aパターンアンテナ17の出力が低下した図5(B)における磁界強度が弱い部分については逆に磁界強度が強い分布となる。
【0036】
次に、データ処理部9は、第1のアンテナ16の動作により受信した無線タグ4からの情報を読み取り、また、第2のアンテナ17の動作により受信した無線タグ4からの情報を読み取り、重複の無い無線タグ4のID等の情報をホストPC6へ送信する(ステップ16)。
【0037】
また、上記出力測定部21よる測定において、上記所定の値より下がっていない場合、データ処理部9は、第1のアンテナ16により受信した無線タグ4からの情報のなかから必要な情報を読み取る(ステップ17)。次に、データ処理部9は、第1のアンテナ16の動作により受信した無線タグ4からの情報を読み取り、無線タグ4のID等の情報をホストPC6へ送信する(ステップ17)。
【0038】
このようにAパターンアンテナ16とBパターンアンテナ17と異なる磁界強度のアンテナを切替えて動作させることにより、Aパターンアンテナ16で読み取りが可能であったが、出力が低下することにより読み取り範囲外に外れたタグ4をBパターンアンテナ17にてタグ4を読み取りが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
RFIDシステムを用いた棚内の物品管理や物流管理などに利用可能であり、産業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の無線通信装置を含む無線通信システムの実施の形態1における全体構成図
【図2】本発明の無線通信装置を含む無線通信システムの実施の形態1における機能ブロック図
【図3】本発明の無線通信装置を含む無線通信システムの実施の形態1におけるアンテナ形状の例とその磁界強度分布図
【図4】本発明の無線通信装置を含む無線通信システムの実施の形態1における動作を示すフローチャート
【図5】本発明の無線通信装置を含む無線通信システムの実施の形態1における磁界強度の変化と磁界強度分布図
【図6】本発明の無線通信装置を含む無線通信システムの実施の形態1における動作を示すフローチャート
【図7】従来の無線通信装置における全体構成図
【図8】従来の無線通信装置における磁界強度分布図
【符号の説明】
【0041】
1 棚
2 アンテナ
3 管理対象物品
4 タグ
5 RW
6 ホストPC
7 電源
8 電源部
9 データ処理部
10 変調部
11 増幅部
12 スイッチ動作部
13 スイッチ部
14 Aパターン用マッチング部
15 Bパターン用マッチング部
16 Aパターンアンテナ
17 Bパターンアンテナ
18 増幅部
19 復調部
20 消費電流測定部
21 出力測定部
22 Aパターンアンテナのアンテナパターン
23 Bパターンアンテナのアンテナパターン
24 Aパターンアンテナの磁界強度分布
25 Bパターンアンテナの磁界強度分布
26 出力低下時のAパターンアンテナ磁界強度分布

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線タグからのデータを読み取るために磁界を生成し、上記無線タグからのデータを読み取る無線通信装置であって、
電力を供給する電源部と、
当該電源部からの供給電力により所定の磁界領域を生成する第1のアンテナと、
当該電源部からの供給電力により当該第1のアンテナが生成する磁界領域と異なる磁界領域を生成する第2のアンテナと、
前記第1及び第2のアンテナから受信した上記無線タグからのデータの読取処理をするデータ処理部と、
前記電源部から前記第1のアンテナへの出力レベルの低下を測定する出力測定部と、
当該出力測定部の測定結果により、前記第1のアンテナから前記第2のアンテナへ切り替える切り替えスイッチ部と、を備えることを特徴とする無線通信装置。
【請求項2】
請求項1記載の無線通信装置において、前記第1及び第2のアンテナは、ほぼ同じ平面内に設けられていることを特徴とする無線通信装置。
【請求項3】
請求項1記載の無線通信装置において、前記第1のアンテナの磁界領域と前記第2のアンテナの磁界領域とが所定の領域内の全てを覆っていることを特徴とする無線通信装置。
【請求項4】
請求項1記載の無線通信装置において、前記第1のアンテナの磁界領域と前記第2のアンテナの磁界領域とに重なる領域があることを特徴とする無線通信装置。
【請求項5】
請求項1記載の無線通信装置において、前記第1のアンテナの形状が環状であり、前記第1のアンテナが前記第2のアンテナに包囲されていることを特徴とする無線通信装置。
【請求項6】
無線タグからのデータを読み取るために磁界を生成し、上記無線タグからのデータを読み取る無線通信装置であって、
電力を供給する電源部と、
当該電源部からの供給電力により所定の磁界領域を生成する第1のアンテナと、
当該電源部からの供給電力により当該第1のアンテナが生成する磁界領域と異なる磁界領域を生成する第2のアンテナと、
前記第1及び第2のアンテナから受信した上記無線タグからのデータの読取処理をするデータ処理部と、
前記電源部からの供給電力の電流を測定する出力電流測定部と、
当該電流測定部の測定結果により、前記第1及び第2のアンテナを切り替える切り替えスイッチ部と、を備えることを特徴とする無線通信装置。
【請求項7】
請求項6記載の無線通信装置において、前記第1及び第2のアンテナは、ほぼ同じ平面内に設けられていることを特徴とする無線通信装置。
【請求項8】
請求項6記載の無線通信装置において、前記第1のアンテナの磁界領域と前記第2のアンテナの磁界領域とが所定の領域内の全てを覆っていることを特徴とする無線通信装置。
【請求項9】
請求項6記載の無線通信装置において、前記第1のアンテナの磁界領域と前記第2のアンテナの磁界領域とに重なる領域があることを特徴とする無線通信装置。
【請求項10】
請求項1記載の無線通信装置において、前記第1のアンテナの形状が環状であり、前記第1のアンテナが前記第2のアンテナに包囲されていることを特徴とする無線通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−177973(P2008−177973A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−11023(P2007−11023)
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】