説明

無電極ランプ用保持具および照明器具

【課題】無電極ランプの最冷点用突起部の周囲温度が上昇し難く、最冷点用突起部の温度が上昇し難い無電極ランプ用保持具および照明器具を提供する。
【解決手段】本発明の照明器具1は、最冷点用突起部27を有する無電極ランプ2と、無電極ランプ用保持具3と、点灯回路4とを備えている。無電極ランプ用保持具3は、金属製の筐体31と、筐体31内に、その筐体31に、熱伝導可能に連結された金属製の当接部材5が設けられている。又、当接部材5の先端側は、無電極ランプ2の最冷点用突起部27に当接するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、最冷点用突起部を有し放電ガスが封入されたバルブを備えた無電極ランプを保持する無電極ランプ用保持具および照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば放電ガスとして希ガスと発光材料を封入したバルブと、誘導コイルを備えた無電極ランプは、誘導コイルに高周波電流を流すことで発生する高周波電磁界によってバルブ内に発光材料である水銀を励起する。そして、このとき放射された紫外線が蛍光材料によって可視光に変換され発光する。このような無電極ランプは、内部に電極を持たない構造となっているため、電極劣化による不点灯が無く、一般の蛍光灯に比べて長寿命である。
【0003】
又、従来、このような無電極ランプには、水銀蒸気の供給源としてビスマスーインジウムー水銀アマルガムが使用されていた。このアマルガムは、周囲温度が変化しても、広い範囲で高い光出力が得られるという長所がある。その一方で、高い光出力を実現するためには、高いアマルガム温度が必要となり、必要な温度に達するまでの時間がかかってしまい、立ち上がり時間が遅い。例えば安定点灯時の光出力に対して60%の光出力を確保するのに1分ほどかかるとされている。
【0004】
一方、立ち上がり時間を短くする目的で、アマルガムに代えて純粋な水銀(水銀滴)を用いたものが提案されている(特許文献1参照)。このものでは、ランプを始動した後、2〜3秒以内に最大出力の50%に達したとされている。これは、水銀滴の方が低い温度で、高い水銀蒸気圧を得ることができ、必要な温度に達するまでの時間が短いからである。ただし、蛍光ランプでは、バルブの体積に対して入力電力が大きい場合や周囲温度が高い場合には、バルブの温度が高くなるため、水銀蒸気圧が高くなり過ぎて逆に光出力が低下してしまう。水銀を使った低圧放電である蛍光ランプでは、通常、水銀の蒸気圧は最冷部(バルブの表面の内で最も温度が低くなる部位)によって制御される。この最冷部の温度が40°Cのときに水銀蒸気圧が0.8Pa程度になることも知られている。そのため、バルブに最冷点用突起部を設け、その最冷点用突起部を最冷部として、40°C程度になるようにしている。
【0005】
又、ランプ内に封入する水銀の形態として水銀滴を使用する場合には封入量の管理が難しく、必要以上の水銀がランプ内に封入される可能性がある。水銀量は、環境保護の点と蛍光体表面に付着すると光出力を遮ることになるため、ランプへの封入量を必要最小限にする必要がある。そこで、この問題を解決するものとして、水銀の蒸気圧を制御する最冷部として最冷点用突起部を設け、ランプ内に封入する水銀の形態としてZn―Hgアマルガムを用いたものも提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2001−325920号公報
【特許文献2】特開2005−346983号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、これらの文献に記載のものにおいては、ランプ単体での最適設計であり、例えば、これらのランプを、筐体を有する照明器具におけるその筐体内に入れて点灯すると、ランプの発光に伴う発熱によって筐体内の温度が上昇する。筐体内の温度が上昇すると、最冷点用突起部の周囲温度も上昇することになり、最冷点用突起部の温度も上昇し最適設定値よりも高くなってしまう。その結果、ランプ内の水銀蒸気圧が最適値よりも高くなりランプの発光効率が低下してしまうという問題点がある。
【0007】
本発明は、筐体内の温度が上昇しても最冷点用突起部の温度が上昇し難くランプの発光効率の低下を抑えることのできる無電極ランプ用保持具および照明器具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1は、外周側に突出した最冷点用突起部を有し放電ガスが封入された電球状のバルブを備えた無電極ランプを、筐体内に収納するようにして保持する無電極ランプ用保持具であって、前記筐体内には、その筐体に保持され前記最冷点用突起部と当接する熱伝導性を有する当接部材が設けられていることを特徴とする無電極ランプ用保持具を提供する。
【0009】
請求項2のように、前記筐体は、金属から構成され、前記当接部材は、筐体と熱伝導可能に連結されていることが好ましい。
【0010】
請求項3のように、前記当接部材の先端には、前記最冷点用突起部を受容する受容凹部が設けられていることが好ましい。
【0011】
請求項4のように、前記当接部材の先端には、熱伝導性を有する弾性体と粘性体との少なくとも1つが設けられていることが好ましい。
【0012】
請求項5のように、前記当接部材と前記最冷点用突起部とは、移動手段によって、互いに接近・退行する方向に相対移動可能とされていることが好ましい。
【0013】
請求項6のように、前記当接部材は、前記筐体に連結された第1ネジ部を有する当接部本体と、その第1ネジ部に螺合する第2ネジ部を有する可動部材とを備え、前記移動手段は、前記第1ネジ部と第2ネジ部とにより構成されていることが好ましい。
【0014】
請求項7のように、前記螺合された第1ネジ部と第2ネジ部との間に、熱伝導性を有する粘性体が設けられていることが好ましい。
【0015】
請求項8のように、前記当接部材は、その長さを伸縮しうる伸縮手段を有していることが好ましい。
【0016】
請求項9のように、前記伸縮手段は、弾性体から構成されていることが好ましい。
【0017】
請求項10のように、前記当接部材には、第3ネジ部が設けられ、前記最冷点用突起部には、前記第3ネジ部に螺合する第4ネジ部が設けられていることが好ましい。
【0018】
請求項11のように、前記螺合された第3ネジ部と第4ネジ部との間に、熱伝導性を有する粘性体が設けられていることが好ましい。
【0019】
請求項12のように、前記当接部材は、温度変化によって変形する変形部を備え、前記変形部は、温度の上昇に伴う変形に際して、当接部材の先端を前記最冷点用突起部に押し当てるように構成されていることが好ましい。
【0020】
請求項13のように、前記当接部材は、放熱板と、前記最冷点用突起部に当接する当接片とを備え、前記放熱板は、その一面側が筐体に保持され、その他面側が前記当接片と熱伝導可能に連結されていることが好ましい。
【0021】
請求項14のように、前記筐体は、金属から構成され、前記放熱板は、その一面側が前記筐体に、その間に熱伝導性を有する粘性体又は弾性体を介在させるようにして連結されていることが好ましい。
【0022】
請求項15のように、前記当接片は、前記筐体に設けられた挿通孔に挿通されてその他端側が筐体外に出され、前記放熱板は、前記当接片の他端側に連結されて筐体外に配設されていることが好ましい。
【0023】
又、本発明の請求項16は、前記課題を解決するために、前記請求項1〜15のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具と、その無電極ランプ用保持具に保持された前記無電極ランプとを備えていることを特徴とする照明器具を提供する。
【発明の効果】
【0024】
請求項1によれば、筐体内には、前記最冷点用突起部に当接される熱伝導性を有する当接部材が設けられているため、最冷点用突起部の熱は、当接部材に伝導される。これにより、筐体の内部が無電極ランプの発光に伴う発熱によって温度上昇した場合でも、最冷点用突起部の温度上昇を抑えることができ、ランプの発光効率の低下を抑えることができる。
【0025】
請求項2によれば、当接部材は、金属製の筐体と熱伝導可能に連結されているため、最冷点用突起部の熱は、当接部材に伝導され、更に当接部材から筐体に伝導される。これにより、より一層、最冷点用突起部の温度上昇を抑えることができる。
【0026】
請求項3によれば、当接部材の先端には、最冷点用突起部を受容する受容凹部が設けられているため、当接部材と最冷点用突起部との接触面積を多くでき、熱伝導の良好なものにできる。
【0027】
請求項4によれば、当接部材の先端には、熱伝導性を有する弾性体と粘性体との少なくとも1つが設けられているため、当接部材と最冷点用突起部とを、より確実に、面接触させて接触面積の多いものにでき、より一層、熱伝導の良好なものにできる。
【0028】
請求項5によれば、当接部材と前記最冷点用突起部とは、移動手段によって、互いに接近・退行する方向に相対移動可能とされている。これにより、製作寸法の誤差等によって当接部材と最冷点用突起部との距離にバラツキが生じても、確実に両者を当接させることができる。
【0029】
請求項6によれば、当接部材は、第1ネジ部を有する当接部本体と、第2ネジ部を有する可動部材とを備え、移動手段は、前記第1ネジ部と第2ネジ部とから構成されている。これにより、移動手段を製作を容易なものにできるとともに、可動部材の移動操作を容易なものにできる。
【0030】
請求項7によれば、螺合された第1ネジ部と第2ネジ部との間に、熱伝導性を有する粘性体が設けられているため、当接部本体と可動部材との接触面積を多くでき、両者間での熱伝導を良好なものにできる。
【0031】
請求項8によれば、当接部材は、その長さを伸縮しうる伸縮手段を有しているため、製作寸法の誤差等によって当接部材と最冷点用突起部との距離にバラツキが生じても、確実に両者を当接させることができる。
【0032】
請求項9によれば、伸縮手段は、弾性体から構成されているため、当接部材と最冷点用突起部とを当接した後は、弾性体の付勢力によって、最冷点用突起部を付勢した状態にできる。これにより、振動等を受けた場合でも両者の当接状態を維持できる。
【0033】
請求項10によれば、当接部材と最冷点用突起部とを螺合させるため、両者を確実に当接させることができる。
【0034】
請求項11によれば、螺合された当接部材の3ネジ部と最冷点用突起部の第4ネジ部との間に、熱伝導性を有する粘性体が設けられているため、当接部材と最冷点用突起部との接触面積を多くでき、熱伝導の良好なものにできる。
【0035】
請求項12によれば、当接部材は、温度変化によって変形する変形部を備え、そして、その変形部は、温度の上昇に伴い、当接部材の先端を前記最冷点用突起部に押し当てるように配設されている。これにより、筐体内の温度が上昇すれば当接部材と最冷点用突起部27とを確実に当接させることができる。
【0036】
請求項13によれば、当接部材は、放熱板と、最冷点用突起部に当接する当接片とを備えているため、最冷点用突起部から伝導された熱を放熱板によって効率良く、放熱できる。これにより、最冷点用突起部の温度上昇を確実に抑えることができる。
【0037】
請求項14によれば、放熱板の一面側が金属製の筐体に、その間に熱伝導性を有する粘性体又は弾性体を介在させるようにして連結されているため、放熱板と筐体とを接触面積を多くして、しかも確実に接触させることができ、放熱板から筐体に熱伝導できる。
【0038】
請求項15によれば、放熱板は、当接片の他端側に連結されて筐体の外に配設されているため、放熱板は、無電極ランプの発光に伴う発熱によって温度上昇することがなく、最冷点用突起部の熱を放熱板によって効率良く放熱できる。
【0039】
請求項16によれば、筐体内の温度が上昇しても最冷点用突起部の温度が上昇し難くランプの発光効率の低下を抑えることのできる照明器具を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、第1実施形態の照明器具の概略図、図2は、その照明器具に用いる無電極ランプの拡大断面図、図3は、その照明器具の要部の拡大断面図である。
【0041】
第1実施形態の照明器具1は、図1に示すように無電極ランプ2と、無電極ランプ用保持具3と、点灯回路4とを備えている。
【0042】
無電極ランプ2は、図2に示すように、ガラス製の電球状のバルブ21を備えている。バルブ21は、軸方向の先端頂部21bに最冷点用突起部27を備えている。
【0043】
このバルブ21の軸方向の基端部21aは、口金23に連結されている。バルブ21の中心軸部には、基端側から軸方向の先端側に凹まれるようにして形成されたキャビティ24と、このキャビティ24の底部分24aから開口部分24bに向かって延在する排気細管25とが一体的に形成されている。
【0044】
キャビティ24内には、排気細管25に挿入された状態の円筒状のシリンダ26が設けられている。このシリンダ26は、点灯回路4と電気的に接続されるカプラ28の一部を構成し、キャビティ24の開口部分24bから外部に突出して、口金23に形成された穴に嵌め合わされている。
【0045】
又、カプラ28は、口金23に嵌合されているとともに、無電極ランプ2の基端側に設けられた板状の放熱板30に接続されている。
【0046】
バルブ21の内面には、図示しないが保護膜と蛍光体膜との2層が形成されている。また、キャビティ24のバルブ21内の周面にも、保護膜と蛍光体膜との2層が形成されている。
【0047】
又、キャビティ24内の上部には、上記シリンダ26の外周に嵌め込まれた状態でフェライトコア29と誘導コイル20とが設けられている。フェライトコア29は、誘導コイル20に通電する高周波電流が数百KHzという低い周波数であるために必要とするものである。
【0048】
バルブ21内には、不活性ガスや水銀等の放電ガスが封入されている。なお、不活性ガスとしては、例えばネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンが挙げられる。また、この実施形態の排気細管25内には、総量が略20mg、重量比で50:50の亜鉛・水銀化合物が収納され、バルブ21内に水銀を放出させることができるようになっている。
【0049】
最冷点用突起部27は、ランプ2の周囲温度が一定の状態でこのランプ2を点灯させた場合にバルブ21の内部で温度が最も低い最冷点を構成する部分として形成されたもので、バルブ21の先端頂部から軸方向の外周側に突設されている。又、この実施形態の最冷点用突起部27は、先端に行くに従って、漸次径が小さくなる円錐状に形成されている。
【0050】
尚、この実施形態で用いる上記無電極ランプ2の全長は339mm程度で、バルブ21の直径は、180mm程度である。又、最冷点用突起部27の突出長さは、30mm程度のものである。
【0051】
次に、無電極ランプ用保持具3について説明する。無電極ランプ用保持具3は、図1に示すように、金属製の筐体と、最冷点用突起部27に当接する当接部材5とを備えている。
【0052】
筐体31は、この実施形態では、上下左右及び前後に夫々、側壁を備えており、前後の長さが500mm程度、左右方向の長さが650mm程度、上下方向の長さが238.8mm程度の直方体状のものから構成されている。
【0053】
上側壁31aの内面には、無電極ランプ2の基端側を保持したランプ保持部材11が取り付けられており、これにより、筐体31の内部における左部側に、無電極ランプ2が収納されて保持されている。
【0054】
又、この実施形態では、筐体31の内部における左部側に、図示しないが、湾曲状の反射部材が設けられている。反射部材は、バルブ21の前方から上方及び後方を覆うように配設されている。
【0055】
また、筐体31の下側壁31bには、透光性パネル33が設けられている。詳しくは、筐体31の下側壁31bにおける反射部材の下方側の一部が開口されている。そして、透光性パネル33は、その下側壁31bの開口を覆うように配設され、その状態で、下側壁31bに取り付けられている。これにより、無電極ランプ2の光を直接又は反射部材から反射された反射光を下方側に透過できるようになっている。
【0056】
当接部材5は、図1、図3に示すように、熱伝導性を有する素材から円柱状に形成されている。この実施形態では、アルミニウム、銅、真鍮等の金属から構成されている。当接部材5の基端は、筐体31の左側壁31cに、ボルト等の固定手段によって熱伝導可能に連結されている。
【0057】
当接部材5の先端は、筐体31内に収納された無電極ランプ2の最冷点用突起部27に当接されている。
【0058】
次に、点灯回路4について説明する。点灯回路4は、高周波電流を発生させその発生させた高周波電流を無電極ランプ2に供給するためのもので、図1に示すように、筐体31の内部における右部側に配設されている。
【0059】
このように構成された第1実施形態の照明器具1は、例えば天井面に、筐体31の下側壁31bが取り付けられるようにして装着され、バルブ21の軸方向がほぼ水平状になった状態で使用される。
【0060】
そして、この状態で、点灯回路4から高周波電流を無電極ランプ2の誘導コイル20(図3参照)に通電すると、誘導コイル20の周囲に誘導電界(高周波電磁界)が発生する。この誘導電界をバルブ21に作用させることでプラズマを発生させ、水銀原子から発生する紫外線がバルブ21の蛍光体膜で可視光に変換され、バルブ21を透過する。又、その光は、透光性パネル33を直接透過し又は反射部材を介して透過して下方に放射される。
【0061】
又、その際、筐体31の内部は、無電極ランプ2の発光に伴う発熱によって温度上昇し、最冷点用突起部27も温度上昇するおそれがある。しかし、最冷点用突起部27は、当接部材5に当接しているため、最冷点用突起部27の熱は、当接部材5に伝導され、更に、当接部材5から筐体31に伝導される。
【0062】
従って、筐体31の内部の温度が上昇しても、最冷点用突起部27の温度上昇を抑えることができる。
【0063】
ここで、第1実施形態における当接部材5の効果の確認のための試験をしたので、以下に述べる。試験は、上述の無電極ランプ2及び無電極ランプ用保持具3を用い、無電極ランプ2の出力を240Wとした。そして、図3に示す第1実施形態における当接部材5の先端を最冷点用突起部27に当接させた状態での最冷点用突起部27の温度を測定した。又、比較例として当接部材を設けないものの最冷点用突起部の温度を測定した。
【0064】
試験の結果は、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度は、88°Cであった。これに対して、第1実施形態の最冷点用突起部27の温度は、78°Cであり、当接部材を設けない場合よりも低くなった。
【0065】
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態の当接部材105は、図4に示すように先端に、最冷点用突起部27を受容する突起受容凹部151を備えている。この突起受容凹部151は、先端面から、最冷点用突起部27の先端外周と同形状に窪まされて形成されており、最冷点用突起部27の先端外周と当接できるように構成されている。
【0066】
このように構成された第2実施形態においては、当接部材105と最冷点用突起部27との接触面積が、先の第1実施形態のものよりも多くでき、熱伝導効率を良くできる。これにより、最冷点用突起部27の熱を、より確実に、当接部材105に伝導できる。
【0067】
この第2実施形態における当接部材5の効果の確認のための試験を、上記実施形態と同条件で行った結果、第2実施形態の最冷点用突起部27の温度は、74°Cであった。従って、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも更に低くなった。
【0068】
尚、突起受容凹部151を当接部材105の先端面に直接形成しているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば、図5に示すように、当接部材105の先端面に、シリコンゴム等の熱伝導性を有する弾性体152を、熱伝導可能に連結する。そして、その弾性体152の先端面に、最冷点用突起部27を受容する突起受容凹部152aを形成する。
【0069】
この図5に示す形態のものでは、上記実施形態と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、69°Cであった。従って、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも更に低くなった。
【0070】
或いは、当接部材105の先端面に形成した突起受容凹部151に、シリコングリス等の熱伝導性を有する粘性体153を配設する。更には、図6に示すように、当接部材105の先端面に形成した突起受容凹部151に粘性体153を配設するとともに、当接部材105の先端面に、上記弾性体152を配設するようにしても良い。
【0071】
この図6に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部の温度は、63°Cであった。従って、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも更に低くなった。
【0072】
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態の当接部材205は、図7(a)(b)に示すように、金属製の当接部本体251と、金属製の可動部材252とから構成されている。当接部本体251の基端は、筐体31の左側壁31cに、ボルト等の固定手段によって熱伝導可能に連結されている。
【0073】
可動部材252は、基端面に、嵌挿凹部253を備えている。この嵌挿凹部253は、当接部本体251の先端側を相対移動可能に嵌挿できる形状で、基端面から軸方向に窪まされるようにして形成されている。
【0074】
このように構成された第3実施形態においては、当接部本体251を嵌挿凹部253に嵌挿した状態で、可動部材252は、最冷点用突起部27に対して接近・退行する方向に移動できる。従って、最冷点用突起部27と筐体31の左側壁31cとの距離が、加工寸法誤差等によりバラツキが生じても、可動部材252を、最冷点用突起部27に確実に当接できる。
【0075】
この図7(a)(b)に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、77°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0076】
尚、上記第3実施形態では、当接部本体251に対する可動部材252の移動手段として、当接部本体251を可動部材252の嵌挿凹部253に移動可能に嵌挿することにより行っているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
【0077】
例えば当接部本体に対する可動部材の移動手段を、互いに螺合する雌ネジと雄ネジとから構成しても良い。詳しくは、例えば図8に示すように、当接部材205を、第1ネジ部としての雄ネジ251bを有する当接部本体251aと、雄ネジ251bに螺合する第2ネジ部としての雌ネジ252bを有する可動部材252aとから構成する。
【0078】
そして、互いに螺合した可動部材252aを、当接部本体251aの雄ネジ251bに沿って回転させることにより、可動部材252aを、最冷点用突起部27に対して接近・退行する方向に移動させる。
【0079】
この図8に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、78°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0080】
又、第1ネジ部及び第2ネジ部は、上記形態のものに限らず、第1ネジ部を雌ネジから構成し、第2ネジ部を雄ネジから構成しても良く、適宜変更し得る。
【0081】
また、上記移動手段を、雌ネジと雄ネジとから構成する場合において、例えば図9に示すように、互いに螺合する雄ネジ251bと雌ネジ252bとの間に、シリコングリス等の熱伝導性を有する粘性体254を介在させるようにしても良い。
【0082】
このようにして粘性体254を介在させることにより、雄ネジ251bと雌ネジ252bとの熱伝導を良くでき、その点で好ましい。
【0083】
この図9に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、72°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0084】
尚、このように当接部本体に対して可動部材が可動することにより、当接部材の長さが伸縮する。従って、第1ネジ部及び第2ネジ部は、当接部材の長さを伸縮させる伸縮手段をも構成する。
【0085】
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態の当接部材305は、図10(a)に示すように全体がシリコンゴム等の熱伝導性を有する弾性体から構成されている。このシリコンゴムからなる弾性体は、この実施形態では、当接部材305の長さを伸縮する伸縮手段を有するものとして用いられるとともに、変形能によって当接部材305と最冷点用突起部27との接触面積を増す接触面積増大手段としても機能する。
【0086】
このように構成された第4実施形態においては、図10(b)に示すように当接部材305が最冷点用突起部27に当接する際、当接部材305が弾性変形して両者の接触面積を増すことができる。又、当接部材305が最冷点用突起部27に当接した後は、当接部材305の付勢力によって、最冷点用突起部27を付勢した状態にでき、振動等を受けた場合でも当接状態を維持できる。
【0087】
この図10(a)(b)に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、73°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0088】
尚、弾性体は、シリコンゴムから構成する形態のものに限らず、例えば図11(a)に示すように当接部材305aを、コイルバネから構成しても良い。当接部材305aをコイルバネから構成しても、上記シリコンゴムから構成した場合と同様の効果を有する。例えば図11(b)に示すように当接部材305aが最冷点用突起部27に当接した後は、当接部材305aの付勢力によって、最冷点用突起部27を付勢した状態にでき、振動等を受けた場合でも当接状態を維持できる。
【0089】
この図11(a)(b)に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、78°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0090】
又、シリコンゴムやコイルバネ等の弾性体を当接部材305bの一部として良い。詳しくは、例えば図12(a)に示すように、当接部材305bを、筐体31の左側壁31cに熱伝導可能に連結した金属製の当接部本体351と、当接部本体351に熱伝導可能に連結したシリコンゴム製の弾性体352から構成する。
【0091】
このように構成しても、例えば図12(b)に示すように当接部材305bが最冷点用突起部27に当接した後は、弾性体352の付勢力によって、最冷点用突起部27を付勢した状態にでき、振動等を受けた場合でも当接状態を維持できる。
【0092】
この図12(a)(b)に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、63°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0093】
或いは、例えば図13(a)に示すように、当接部材305cを、筐体31の左側壁31cに熱伝導可能に連結した金属製の当接部本体353と、当接部本体353に熱伝導可能に連結したコイルバネ354から構成する。
【0094】
この図13(a)(b)に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、75°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0095】
又、このように構成しても、例えば図13(b)に示すように当接部材305cが最冷点用突起部27に当接した後は、コイルバネ354の付勢力によって、最冷点用突起部27を付勢した状態にでき、振動等を受けた場合でも当接状態を維持できる。
【0096】
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態の当接部材405は、図14(a)に示すように、第1ネジ部としての雄ネジ451aを有する当接部本体451と、その雄ネジ451aに螺合する第2ネジ部としての雌ネジ452aを有する可動部材452とから構成する。
【0097】
又、この可動部材452における最冷点用突起部427側の軸方向の先端側に、第3ネジ部が設けられている。この実施形態では、可動部材452の軸方向の一端から他端に掛けての全長に渡って雌ネジ452aが形成されており、この雌ネジ452aが第3ネジ部を構成している。
【0098】
また、第5実施形態における無電極ランプ2の最冷点用突起部427は、外周に、可動部材452の雌ネジ452aに螺合する第4ネジ部としての雄ネジ427aを備えている。
【0099】
このように構成された第5実施形態においては、可動部材452の雌ネジ452aと最冷点用突起部427の雄ネジ427aとが螺合するため、両者を確実に当接できるとともに、両者の接触面積が多くなって熱伝導を良くできる。
【0100】
この図14(a)に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部427の温度は、72°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0101】
尚、この第5実施形態においても、可動部材452の雌ネジ452aと最冷点用突起部427の雄ネジ427aとの間、及び可動部材452の雌ネジ452aと当接部本体451の雄ネジ451aとの間に、シリコングリス等の粘性体453を介在させても良い。
【0102】
この図14(b)に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部427の温度は、70°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0103】
粘性体453を介在させることにより、可動部材452と最冷点用突起部427とを、及び可動部材452と当接部本体451とを、熱伝導の良いものにできる点で好ましい。
【0104】
又、第3ネジ部及び第4ネジ部についても、上記形態のものに限らず、第3ネジ部を雄ネジから構成するとともに、第4ネジ部を雌ネジから構成しても良く、適宜変更できる。
【0105】
次に、第6実施形態について説明する。第6実施形態は、図15(a)(b)に示すように、ランプ保持部材511に、当接部材505に対して接近・退行する方向に移動させる移動手段としての長穴513aが設けられている。
【0106】
より詳しくは、ランプ保持部材511は、無電極ランプ2を保持する板状の保持部本体512と、保持部本体512からほぼ直角に折り曲げ成形された取付片512とから構成されている。又、取付片512には、取付ボルト520を遊嵌させる長穴513aが設けられている。
【0107】
そして、ランプ保持部材511は、保持部本体512に無電極ランプ2を保持した状態で、例えば図15(b)に示すように、取付ボルト520を、取付片512の長穴513aに挿通するとともに、筐体31の上側壁31aに設けられたボルト挿通孔531に挿通する。更に、そのボルト挿通孔531から出た取付ボルト520に、ナット521を螺合して締め付ける。これにより、ランプ保持部材511が、筐体31の上側壁31aに取り付けられる。
【0108】
又、その際、図16(b)に示すように、取付ボルト520に対して取付片512の長穴513aを移動させることにより、図16(a)に示すように、ランプ保持部材511が筐体31の左側壁31cに対して退行・接近する方向の左右方向に移動する。
【0109】
これにより、ランプ保持部材511に保持された無電極ランプ2の最冷点用突起部27を、筐体31の左側壁31cに連結した当接部材505に対して退行・接近する方向に移動させることができる。従って、最冷点用突起部27と可動部材252とを、確実に当接できる。
【0110】
次に、第7実施形態について説明する。第7実施形態の当接部材605は、図17(a)に示すように、湾曲状の変形部651と、シリコンゴム等の熱伝導性を有する弾性体652から構成されている。
【0111】
変形部651は、図示しないが、内側に配設された第1金属片と、第1金属片の外側に配設され第1金属片よりも熱膨張率の小さい第2金属片とによってバイメタルを構成している。
【0112】
そして、図17(b)に示すように、変形部651は、その一端が弾性体652と熱伝導可能に連結されている。又、変形部651の他端は、筐体31の左側壁31cに熱伝導可能に連結されている。
【0113】
このように構成された第7実施形態においては、無電極ランプ2の点灯によって、筐体31内の温度が上昇すると、図17(c)に示すように、変形部651の湾曲形状の曲率が大きくなるように変形する。又、この変形に伴い、弾性体652が無電極ランプ2の最冷点用突起部27に押し付けられる。
【0114】
又、その際、弾性体652が弾性変形し、最冷点用突起部27との接触面積が大きくなる。したがって、筐体31内の温度が高くなるにつれて弾性体652と最冷点用突起部27との接触面積が大きくなり、熱伝導を良くでき、最冷点用突起部27の温度上昇を抑えることができる。
【0115】
この図17(a)(b)(c)に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、65°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0116】
次に、第8実施形態について説明する。第8実施形態の当接部材705は、図18(a)に示すように、筐体取付部751と、当接片752とを備えたものとする。
【0117】
筐体取付部751は、金属製の板状体から構成されている。そして、この筐体取付部751の一面側が、筐体31の左側壁31cに全体が面接するようにして連結されている。又、筐体取付部751の他面側に、当接片752が連結されている。
【0118】
このように構成された第8実施形態においては、当接部材705と筐体31との接触面積を多くでき、当接部材705から筐体31への熱伝導を良くできる。
【0119】
この図18(a)に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、60°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0120】
尚、筐体取付部751と筐体31の左側壁31cとを直接連結しても良いが、図18(b)に示すように、筐体取付部751と筐体31の左側壁31cとの間に、上述のシリコングリス等の粘性体753やシリコンゴム等の弾性体を介在させるようにしても良い。これにより、当接部材705から筐体31への熱伝導を更に向上させることができる。
【0121】
この図18(b)に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、58°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0122】
次に、第9実施形態について説明する。第9実施形態の当接部材805は、図19に示すように、板状の放熱部851と、最冷点用突起部27と当接する棒状の当接片852とを備えている。
【0123】
当接片852は、筐体31の左側壁31cに設けられた挿通孔831に挿通されることにより、当接片852の一端側が筐体31の外に出されている。放熱部851は、筐体31の外に出された当接片852の一端側に、熱伝導可能に連結されている。
【0124】
このように構成された第8実施形態においては、最冷点用突起部27の熱は、当接片852から放熱部851に熱伝導され、放熱部851で放熱される。
【0125】
この図19に示す形態のものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、54°Cであった。従って、この場合も、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも相当低くなった。
【0126】
尚、この場合において、当接片852と挿通孔831の内壁とを熱伝導不能にしても良いが、熱伝導可能に接触させるようにしても良い。又、熱伝導不能にする場合、筐体31は、金属等の熱伝導性のあるものから構成しなくても良い。
【0127】
更には、筐体31の外に出した図19に示す状態の放熱部851と筐体31との間に、上述のシリコングリス等の粘性体やシリコンゴム等の弾性体を介在させるようにしても良い。
【0128】
このようにして放熱部851と筐体31とを、粘性体又は弾性体を介して当接させることにより、放熱部851の熱を筐体31の外で放熱できるとともに、筐体31へ熱伝導できる。従って、放熱部851を素早く確実に冷却でき、最冷点用突起部27の熱を効果的に奪い最冷点用突起部27の温度の上昇を、より確実に抑えることができる。
【0129】
この筐体31の外に出した放熱部851と筐体31との間に、上述のシリコンゴム等の弾性体を介在させたものでは、上記の場合と同条件で試験を行った結果、最冷点用突起部27の温度は、48°Cであった。従って、当接部材を設けない比較例の最冷点用突起部の温度(88°C)よりも低くなった。
【0130】
尚、上記第2実施形態〜第9実施形態において、各実施形態で説明した以外は、第1実施形態と同構成を採っている。
【0131】
又、当接部材を、筐体の左側壁に連結して保持する形態のものに限らず、例えば当接部材を、筐体の上側壁又下側壁に連結するようにしても良く、適宜変更できる。
【0132】
また、本発明は、上記第1実施形態〜第9実施形態の構成を適宜選択し組み合わせて使用でき、適宜変更できる。
【0133】
又、上記実施形態では、照明器具は、無電極ランプと、無電極ランプ用保持具と、点灯回路とを備えたものから構成しているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば照明器具を、無電極ランプと、無電極ランプ用保持具とから構成し、照明器具とは別途に設けた点灯回路に照明器具を接続するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】本発明の第1実施形態に係る照明器具の概略図である。
【図2】その第1実施形態の照明器具に用いる無電極ランプの拡大断面図である。
【図3】その第1実施形態の照明器具の要部拡大説明図である。
【図4】第2実施形態における当接部材の要部拡大説明図である。
【図5】第2実施形態における当接部材の他の実施形態の要部拡大説明図である。
【図6】第2実施形態における当接部材の更に他の実施形態の要部拡大説明図である。
【図7】第3実施形態における当接部材の説明図に係り、図7(a)は、当接部材と最冷点用突起部とが当接していない状態の要部拡大説明図、図7(b)は、当接部材の可動部材を移動させて最冷点用突起部に当接させた状態の要部拡大説明図である。
【図8】第3実施形態における当接部材の他の実施形態の要部拡大説明図である。
【図9】第3実施形態における当接部材の更に他の実施形態の要部拡大説明図である。
【図10】第4実施形態における当接部材の説明図に係り、図10(a)は、当接部材の要部拡大説明図、図10(b)は、当接部材と最冷点用突起部とを当接させた状態の要部拡大説明図である。
【図11】第4実施形態における当接部材の他の実施形態の説明図に係り、図11(a)は、当接部材の要部拡大説明図、図11(b)は、当接部材と最冷点用突起部とを当接させた状態の要部拡大説明図である。
【図12】第4実施形態における当接部材の更に他の実施形態の説明図に係り、図12(a)は、当接部材の要部拡大説明図、図12(b)は、当接部材と最冷点用突起部とを当接させた状態の要部拡大説明図である。
【図13】第4実施形態における当接部材の更に他の別な実施形態の説明図に係り、図13(a)は、当接部材の要部拡大説明図、図13(b)は、当接部材と最冷点用突起部とを当接させた状態の要部拡大説明図である。
【図14】第5実施形態における当接部材の説明図に係り、図14(a)は、当接部材と最冷点用突起部とを当接させた状態の要部拡大説明図、図14(b)は、当接部材と最冷点用突起部とに粘性体を介在させた状態の要部拡大説明図である。
【図15】第6実施形態に係る照明器具の説明図に係り、図15(a)は、その照明器具の概略図、図15(b)は、その照明器具の要部拡大説明図である。
【図16】図16(a)は、第6実施形態における当接部材と最冷点用突起部とを当接させた状態の概略図、図16(b)は、その要部拡大説明図である。
【図17】第7実施形態における当接部材の説明図に係り、図17(a)は、当接部材の要部拡大説明図、図17(b)は、当接部材と最冷点用突起部とが当接した状態の要部拡大説明図、図17(c)は、温度上昇に伴い当接部材の変形部が変形した状態の要部拡大説明図である。
【図18】第8実施形態における当接部材の説明図に係り、図18(a)は、その当接部材と最冷点用突起部とを当接させた状態の要部拡大説明図、図18(b)は、その当接部材の筐体取付部と筐体の左側壁との間に粘性体を介在させた状態の要部拡大説明図である。
【図19】第8実施形態における当接部材と最冷点用突起部とを当接させた状態の要部拡大説明図である。
【符号の説明】
【0135】
1 照明器具
2 無電極ランプ
3 無電極ランプ用保持具
5、105、205、306、405、505、605、705、805 当接部材
21 バルブ
27 最冷点用突起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周側に突出した最冷点用突起部を有し放電ガスが封入された電球状のバルブを備えた無電極ランプを、筐体内に収納するようにして保持する無電極ランプ用保持具であって、
前記筐体内には、その筐体に保持され前記最冷点用突起部と当接する熱伝導性を有する当接部材が設けられていることを特徴とする無電極ランプ用保持具。
【請求項2】
前記筐体は、金属から構成され、
前記当接部材は、筐体と熱伝導可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項3】
前記当接部材の先端には、前記最冷点用突起部を受容する受容凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項4】
前記当接部材の先端には、熱伝導性を有する弾性体と粘性体との少なくとも1つが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項5】
前記当接部材と前記最冷点用突起部とは、移動手段によって、互いに接近・退行する方向に相対移動可能とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項6】
前記当接部材は、前記筐体に連結された第1ネジ部を有する当接部本体と、その第1ネジ部に螺合する第2ネジ部を有する可動部材とを備え、
前記移動手段は、前記第1ネジ部と第2ネジ部とにより構成されていることを特徴とする請求項5に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項7】
前記螺合された第1ネジ部と第2ネジ部との間に、熱伝導性を有する粘性体が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項8】
前記当接部材は、その長さを伸縮しうる伸縮手段を有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項9】
前記伸縮手段は、弾性体から構成されていることを特徴とする請求項8に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項10】
前記当接部材には、第3ネジ部が設けられ、
前記最冷点用突起部には、前記第3ネジ部に螺合する第4ネジ部が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項11】
前記螺合された第3ネジ部と第4ネジ部との間に、熱伝導性を有する粘性体が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項12】
前記当接部材は、温度変化によって変形する変形部を備え、
前記変形部は、温度の上昇に伴う変形に際して、当接部材の先端を前記最冷点用突起部に押し当てるように構成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項13】
前記当接部材は、放熱板と、前記最冷点用突起部に当接する当接片とを備え、
前記放熱板は、その一面側が筐体に保持され、その他面側が前記当接片と熱伝導可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項14】
前記筐体は、金属から構成され、
前記放熱板は、その一面側が前記筐体に、その間に熱伝導性を有する粘性体又は弾性体を介在させるようにして連結されていることを特徴とする請求項13に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項15】
前記当接片は、前記筐体に設けられた挿通孔に挿通されてその他端側が筐体外に出され、
前記放熱板は、前記当接片の他端側に連結されて筐体外に配設されていることを特徴とする請求項13に記載の無電極ランプ用保持具。
【請求項16】
前記請求項1〜15のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具と、その無電極ランプ用保持具に保持された前記無電極ランプとを備えていることを特徴とする照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−205829(P2009−205829A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−44246(P2008−44246)
【出願日】平成20年2月26日(2008.2.26)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】