説明

照射を提供するためのデバイス、システム、及び/又は方法

照射システムは、光拡散性材料で形成されている第1シート(1400)であって、1対の互いに反対側の面部(1410、1420)と2対の互いに反対側の辺部(1430、1440)を画定していて、光が前記辺部の何れかに送り込まれると前記面部の少なくとも一方の面部(1410)から実質的に均一な照射を提供するように構成されている、第1シートと、光を前記1対の面部の第2の面部に向けて反射させるように構成されている第1反射層(1500)と、光拡散性材料で形成されている第2シート(1700)と、光を前記辺部の第1の辺部に送り込むように構成されている第1光源(1210)と、を備えているシステムを提供及び/又は利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照射を提供するためのデバイス、システム、及び/又は方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2007年9月5日に出願された係属中の米国仮特許出願第60/970064号(弁理士管理番号第2007P19183US)に対する優先権を主張し、同出願の全体をそのまま参考文献としてここに援用する。
【0003】
カメラ撮影及び/又はマシンビジョンを用いる場合には、光源を介して被射体を照射することができる。光源からの光エネルギーは、光透過性のディフューザ材料によって拡散させることができる。被射体は、例えば背後からの散光などで照射されることになる。特定の用途では、照射を提供するための改良された照射デバイス、システム、及び/又は方法が望ましいことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国仮特許出願第60/970064号
【発明の概要】
【0005】
特定の例示的な実施形態は、光拡散性材料で形成されている第1シートであって、1対の互いに反対側の面部と2対の互いに反対側の辺部を画定していて、光が前記辺部の何れかに送り込まれると前記面部の少なくとも一方の面部から実質的に均一な照射を提供するように構成されている第1シートと、光を前記1対の面部の第2の面部に向けて反射させるように構成されている第1反射層と、光拡散性材料で形成されている第2シートと、光を前記辺部の第1の辺部に送り込むように構成されている第1光源と、を備えているシステムを提供及び/又は利用することができる。
【0006】
添付の例示的な図面を参照しながら、以下の特定の例示的な実施形態の詳細な説明を読んで頂ければ、多種多様な実用化が見込める有用な実施形態が容易に理解頂けるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】システム1000の或る例示的な実施形態の正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図の一部である。
【図4】或る代わりの実施形態の、図1のA−A線に沿う断面図の一部である。
【図5】或る代わりの実施形態の、図1のA−A線に沿う断面図の一部である。
【図6】或る代わりの実施形態の、図1のA−A線に沿う断面図の一部である。
【図7】或る代わりの実施形態の、図1のA−A線に沿う断面図の一部である。
【図8】方法8000の或る例示的な実施形態のフローチャートである。
【図9】システム9000の或る例示的な実施形態のブロック図である。
【図10】情報デバイスの或る例示的な実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
カメラーをベースにした検査では、多くの場合、照明を所与の用途に合わせて最適化することが必要になる。照明の用途に合わせた最適化は、各部品の幾何学形状及び/又は仕上げが異なる場合、非常に難しくなることもある。
【0009】
ダイレクト・パーツ・マーキング(DPM)は、物品に、ドットピーニング、レーザーエッチング、モールド加工、及び/又はエンボス加工の様な、2つの異なる面状態を作り出すための方法によって、物理的に改変を加えることができるようにする技術である。
【0010】
マーキングを施すと、基板上の滑らかな領域と粗い領域(又はくすんだ領域と艶やかな領域)、又は基板面の上方又は下方の「ドット」から構成された記号、の何れかによって作成された記号が得られる。DPMは、一般に、バーコード及び/又はデータ行列の様な行列記号論と共に用いられている。
【0011】
記号の「マーク」要素と背景(基板)との間にコントラストが殆ど或いは全く見られないこともしばしばある。被射体の辺縁と背景との間にコントラストが殆ど或いは全く見られないこともしばしばある。コントラストは、特定の種類の照明及び/又は信号処理技法を用いることによって実現させることができる。
【0012】
複合ビジョンアプリケーションは、1つ又はそれ以上の部品の或る特定の特徴を検査できるように構成することができる。特定の例示的な実施形態は、ビジョン検査システムのカメラレンズに近接して取り付けることができ、及び/又は、前方照明、側方照明、及び/又は後方照明を介するなどして光を検査される部品及び/又は構成要素に浴びせることができる。
【0013】
特定の例示的な実施形態は、光拡散性材料で形成されている第1シートであって、1対の互いに反対側の面部と2対の互いに反対側の辺部を画定していて、光が前記辺部の何れかに送り込まれると前記面部の少なくとも一方の面部から実質的に均一な照射を提供するように構成されている第1シートと、光を前記1対の面部の第2の面部に向けて反射させるように構成されている第1反射層と、光拡散性材料で形成されている第2シートと、光を前記辺部の第1の辺部に送り込むように構成されている第1光源と、を備えている、照射システムの様なシステムを提供及び/又は利用することができる。
【0014】
特定の例示的な実施形態は、マシンビジョン用途に使われる実質的に均一な照射システム及び/又は後方照明システムを作製するのに使用することができる。エンドライテン(ENDLIGHTEN)材料は、同材料の辺部に入射する光を向け直すこと及び/又は当該入射光を同材料の面上に均一に分配することができ、及び/又はディフューザは、エンドライテン材料の当該面から出力された光の均一性を、
単に光出力を拡散させることによって、
エンドライテンを掻き傷から保護して、周囲表面よりも遥かに明るく見えるようにすることによって、及び/又は、
光出力を拡散させる及び/又は防塵シールドとして働かせることにより、エンドライテン材料の表面に直に付着している異物(例えば塵)部分のエンドライテン材料の光輝照射をマスキングすることによって、
という3通りのやり方の何れかで増強することができる。
【0015】
エンドライテン材料の下の反射面は、エンドライテン材料の下面から放射される無駄な光を、エンドライテン材料及びディフューザを通って所望の出力面に向かうように向け直して、光出力を上げることができる。反射面の反射率のレベルは、光出力の強さに影響を及ぼすことになる。
【0016】
特定の例示的な実施形態の光出力は、反射性材料を、エンドライテン材料の何れか及び/又は全ての面に沿って、但し照射される領域及び光が光源からエンドライテン材料に入射する領域は外して、設置することによって増強することができるものと理解頂きたい。反射性材料は、無駄な光になってしまうはずのものをエンドライテン材料に戻るように向け直すことができる。
【0017】
特定の例示的な実施形態では、この技法の光出力は、光が光源からエンドライテン材料に入射する面を研磨することによって増強することができる。
【0018】
或る例示的な実施形態では、直接照射ユニットは、100mmX100mmの照射面積を有することができ、及び/又は適切な均一性を提供するのに144のLED光源が必要になる。もう1つの例示的な実施形態では、上述の側方照明システム及び方法は、100mmX200mmの照射面積を提供することができ、及び/又は適切な均一性を提供するのに8つのLED光源しか必要としない。
【0019】
特定の例示的な実施形態は、側方放射光学器が組み込まれているLEDを使用することができるので、LEDの上面を出射する光をLEDの側方に向け直すのに二次的な光学器の必要性はなくなる。これにより、アッセンブリの構成要素の数を削減すること及び/又はアッセンブリを簡略化することができる。
【0020】
特定の例示的な実施形態では、エンドライテン材料の下の反射面とエンドライテン材料の下面の間にギャップを設計することで、両面が接触すること及び/又はその様な接触によって光出力が非均一になってしまうことを防止することができる。
【0021】
図1と図2に示すように、システム1000は、第1光源1100と第2光源1200を備えることができ、それぞれはLEDのアレイとして示されているが、何れか一方又は両方は、白熱灯、ハロゲン灯、蛍光灯、ネオン灯、離れた場所に置かれた供給源から光ファイバーで送られる光、及び/又はエレクトロルミネッセンスパネルなど、どの様な種類の照明1110、1210であってもよい。パワー回路1300は、電力、制御信号、及び/又はセンサー信号を、光源1100、1200及び/又はシステム1100に対して搬入及び/又は搬出することができる。
【0022】
実質的に平坦なシート1400は、エンドライテンの様な、実質的に透明でファセット加工が施されていない溝無しの光拡散性のポリマー材料で形成することができる。シート1400は、1対の互いに反対側の実質的に平坦な面部1410、1420と、2対の互いに反対側の実質的に平坦な辺部1430と1440及び1450と1460を画定することができる。辺部1430、1440、1450、1460それぞれは、面部1410、1420それぞれに実質的に垂直の向きに配置させることができる。シート1400は、光が辺部1430、1440、1450、1460の何れかに送り込まれると、面部1410から実質的に均一な照射を提供するように構成することができる。
【0023】
シート1400内の空洞、井戸、孔、及び/又はボア1490は、光源1100の少なくとも1つの照明1110を少なくとも部分的に取り囲むことができる。光源1100は、実質的に辺部1430に隣接して設置することもでき、及び/又は光を辺部1430の中へ送り込むように構成することもできる。
【0024】
実質的に平坦な基板1600は、シート1400及び/又は面部1420に実質的に平行に設置することができる。光源1100の少なくとも1つの照明1110は、基板1600に取り付けることができ、基板は、光源1100、1200用の、実質的に平坦なアルミプレートの様なヒートシンクを備えることができ、及び/又はヒートシンクの役目を果たすことができる。シート1400は、シート1400によって放射された任意の光を途切れさせる及び/又は非均一にしてしまう可能性がある基板1600との接触を回避するため、基板1600から所定のギャップ1620だけ離しておくことができる。
【0025】
基板1600とシート1400の間に、及び/又は面部1420に実質的に平行に、実質的に反射性を有し及び/又はシート1400から放射された光の少なくとも一部を基板1600の概略方向に反射してシート1400の中へ戻すように構成されている、実質的に平坦な材料及び/又は層1500を配置することができる。層1500は、基板1600と一体化させても、同基板に固着させても、又は同基板から離しておいてもよい。基板1600とシート1400の間に、及び/又は辺部1430、1440、1450、1460に実質的に平行に、実質的に反射性を有し及び/又はシート1400の対応する辺部、例えば辺部1430などから又は同辺部に向けて放射された光の少なくとも一部を層1530の概略方向に反射してシート1400の中へ戻すように構成されている、層1530の様な対応する実質的に平坦な材料及び/又は層を設置することができる。これらの層、例えば層1530などは何れも、基板1600と一体化させても、同基板に固着させても、又は同基板から離しておいてもよい。途切れ及び/又は非均一化を防ぐために、辺部1430、1440、1450、1460は何れも研磨するか又は別に平滑化することもできる。
【0026】
面部1410に実質的に平行に、実質的に光拡散性材料で形成された実質的に平坦なディフューザシート1700を設置することができる。シート1700は、シート1400及び/又はシステム1000によって放射された任意の光を途切れさせる及び/又は非均一にしてしまう可能性がある面部1410及び/又はシート1400との接触を回避するため、面部1410及び/又はシート1400から所定のギャップ1720だけ離しておくことができる。
【0027】
面部1410及び/又はディフューザシート1700に実質的に平行に及び/又は実質的に隣接して、光源からの光で意図された均一の照射領域を外れる望まれない光を遮るように構成されている、実質的に不透明な材料で形成された実質的に平坦なカバー1800を設置することができる。カバー1800は、システム配線を含むこともでき、及び/又は、異物が、ディフューザシート1700、シート1400、及び/又は光源1110の様な内部構成要素を傷つけるのを防止することができる。カバー1800は、その様な構成要素の外側の辺部及び/又は面部を保護することができるが、被照射領域の上は開けておくこともでき、従って、必ずしもディフューザシート1700及び/又はシート1400の目に見える被照射領域及び/又は面全域を保護しているわけではない。
【0028】
カメラ及び/又はマシンビジョンシステムは、光源1100、1200、及び/又はシステム1000によって照射される被射物、構成部品、文書、ラベルなどの画像を捕捉及び/又は翻訳するように構成することができる。
【0029】
図3は、図1のA−A線に沿う断面図の一部であり、側方放射型LED1210がアクリルシート1400に部分的に埋め込まれていることを示している。
【0030】
図4は、或る代わりの実施形態の、図1のA−A線に沿う断面図の一部であり、上方放射型でリード実装され回路基板が取り付けられているLED1210が、アクリルーシートの互いに反対側の辺部の中へ向けられていることを示している。
【0031】
図5は、或る代わりの実施形態の、図1のA−A線に沿う断面図の一部であり、上方放射型で表面実装され回路基板が取り付けられているLED1210が、アクリルーシートの互いに反対側の辺部の中へ向けられていることを示している。
【0032】
図6は、或る代わりの実施形態の、図1のA−A線に沿う断面図の一部であり、側方放射型で表面実装され回路基板が取り付けられているLED1210が、アクリルーシートの互いに反対側の辺部の中へ向けられていることを示している。
【0033】
図7は、或る代わりの実施形態の、図1のA−A線に沿う断面図の一部であり、反射性材料1290で裏打ちされた蛍光管の様な一般的な光源1210が、アクリルーシートの互いに反対側の辺部の中へ向けられていることを示している。
【0034】
図8は、方法8000の或る例示的な実施形態のフローチャートである。活動8100では、照射システムが、照射される被射体に対して位置付けられる。照射システムは、光拡散性材料で形成されている第1シートであって、1対の互いに反対側の面部と2対の互いに反対側の辺部を画定していて、光が前記辺部の何れかに送り込まれると前記面部の少なくとも一方の面部から実質的に均一な照射を提供するように構成されている第1シートと、光を前記1対の面部の第2の面部に向けて反射させるように構成されている第1反射層と、光拡散性材料で形成されている第2シートと、光を前記辺部の第1の辺部に送り込むように構成されている第1光源と、を備えることができる。
【0035】
活動8200で、被射体が、照射システムを介して照射される。照射は、1つ又はそれ以上の所定の角度からの照明を提供することができる。照射は、後方照明、前方照明、側方照明などを提供することができる。
【0036】
活動8300で、被射体の画像が、カメラ及び/又はマシンビジョンシステムで捕捉される。活動8400で、画像が、カメラ及び/又はマシンビジョンシステムで分析及び/又は翻訳される。活動8500で、画像が保存される。活動8600で、被射体が検査される。
【0037】
図9は、システム9000の或る例示的な実施形態のブロック図であり、被射体9200の画像を捕捉及び/又は翻訳するように構成されているマシンビジョンカメラ及び/又はマシンビジョンシステム9100を示しており、被射体は、同被射体9200の辺縁9220を照射するのを支援することができる後方照明システム9300、及び/又は被射体9200の露出面9260上のバーコード9240を照射するのを支援することができる前方照明及び/又は側方照明システム9400の様な照射システムで照射されることになる。カメラ9100は、ユーザーインターフェース9620、ユーザープログラム9640、及び/又はメモリデバイス9660を備えることができるマシンビジョン情報デバイス9600に、ネットワーク9500を介して連結することができる。ユーザープログラム9640は、カメラ及び/又はマシンビジョンシステム9100から受け取った画像情報を処理するように構成することができる。ユーザーインターフェース9620は、ユーザープログラム9640に関する情報、及び/又はカメラ及び/又はマシンビジョンシステム9100から取得した画像情報をレンダリングするように構成することができる。メモリデバイス9660は、画像情報、及び/又は後方照明システム9300、及び/又は前方照明及び/又は側方照明システム9400の様な照射システムの制御に関する情報を保存するように構成することができる。
【0038】
照明制御装置9700は、プロセッサを備えることができるもので、後方照明システム9300、及び/又は前方照明及び/又は側方照明システム9400の様なそれぞれの照射システムを制御することができる。照明制御装置9700は、それぞれの照射システムの任意の光源及び/又は光源のサブセットを、点灯させる、消灯させる、及び/又は、輝度及び/又は持続期間を変えるように構成することができる。
【0039】
図10は、情報デバイス10000の或る例示的な実施形態のブロック図であり、同デバイスは、特定の動作的な実施形態では、例えば、図9のマシンビジョンシステム9100、マシンビジョン情報デバイス9600、及び/又は照明制御装置9700を備えることができる。情報デバイス10000は、例えば、1つ又はそれ以上のネットワークインターフェース10100、1つ又はそれ以上のプロセッサ10200、命令10400を保有している1つ又はそれ以上のメモリ10300、1つ又はそれ以上の入力/出力(I/O)デバイス10500、及び/又はI/Oデバイス10500に連結されている1つ又はそれ以上のユーザーインターフェース10600の様な、多くの構成要素の何れを備えることもできる。
【0040】
特定の例示的な実施形態では、グラフィカルユーザーインターフェースの様な1つ又はそれ以上のユーザーインターフェース10600を介して、ユーザーは、ここに記載されているシステム、製品、サービス、方法、及び/又は情報の何れについても、その研究、設計、モデル化、制作、開発、建築、製造、運用、制御、保守、保存、市場売買、販売、配達、選択、特定、要求、注文、受取、返却、評定、及び/又は推奨に関係する情報のレンダリングを見ることができる。
【0041】
当業者には、特定の例示的な実施形態に関する上で述べた及び/又はここに含まれている詳細な説明及び/又は図面を見て頂ければ、更に他の実質的及び特定的に実用的且つ有用な実施形態が容易に明白になるであろう。多くの変更、修正、及び更なる実施形態も可能であり、従って、その様な変更、修正、及び実施形態の全ては、本出願の範囲に含まれるとみなされるべきものと理解頂きたい。
【0042】
而して、本出願の何れの部分(例えば、発明の名称、技術分野、背景技術、発明の概要、詳細な説明、要約書、図面など)の文脈とも関係なく、何れの請求項に関しても、それが本出願の請求項であるか及び/又は本出願に対する優先権を主張している何れかの出願の請求項であるかに関わらず、そして、元から提出されているかそうでないかに関わらず、明示的な定義、断定、又は主張を介するなどにより、別途明白に指定されない限り、
何れの特定の説明され又は図示されている特徴、機能、活動、又は要素、又は何れの特定の活動順序、又は何れの特定の要素間相互関係についても、その包含に関する必要条件は存在せず、
何れの要素も、一体化し、分離し、及び/又は重複させることができ、
何れの活動も、繰り返すこと、複数の実在物によって行うこと、及び/又は複数の管轄区域で行うことができ、
何れの活動又は要素も、特定的に除外することでき、活動順序は変えることができ、及び/又は要素間相互関係は変えることができる。
【0043】
更に、何らかの数又は範囲がここに記述されている場合、別途明白に記載のない限り、当該の数又は範囲は大凡である。何らかの範囲がここに記述されている場合、別途明白に記載のない限り、当該の範囲は、範囲内の全ての値と範囲内の全ての部分範囲を含む。例えば、1から10までの範囲と記述されている場合、当該の範囲は、それらの間の全ての値、例えば、1.1、2.5、3.335、5、6.179、8.9999などを含み、それらの間の全ての部分範囲、例えば、1から3.65まで、2.8から8.14まで、1.93から9まで、などを含む。
【0044】
何れかの請求項の要素に図面要素番号が付されている場合、当該の図面要素番号は、例示であり、請求項の範囲を何ら制限するものではない。
【0045】
ここに参考文献として援用されている何れの資料(例えば、米国特許、米国特許出願、書籍、論文など)の何れの情報も、その様な情報とここに記載されている他の記述及び図面との間に矛盾が存在しない範囲においてのみ参考文献として援用される。本明細書の又はこれに対する優先権を求めている何れの請求項についても、それを無効としかねない矛盾を含め、その様な矛盾が起こった場合は、その様な資料の何であれその様な矛盾する情報は、本明細書に参考文献として援用しないことを明確に述べる。
【0046】
従って、本出願の、特許請求の範囲そのものを除く全ての部分(例えば、発明の名称、技術分野、背景技術、発明の概要、詳細な説明、要約書、図面など)は、事実上、説明を目的としており、限定を課すものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質的に透明でファセット加工が施されていない溝無しの光拡散性のポリマー材料で形成されている実質的に平坦な第1シートであって、前記第1シートは、1対の互いに反対側の実質的に平坦な面部と2対の互いに反対側の実質的に平坦な辺部を画定していて、前記辺部のそれぞれは前記面部のそれぞれに垂直であり、前記第1シートは、光が前記辺部の何れかに送り込まれると前記面部の少なくとも一方の面部から実質的に均一な照射を提供するように構成されている、第1シートと、
前記1対の面部の第1の面部に実質的に平行に設置されていて、光を前記1対の面部の第2の面部に向けて反射させるように構成されている実質的に平坦な第1反射層と、
実質的に光拡散性の材料で形成されている実質的に平坦な第2シートであって、前記第2の面部に実質的に平行に設置されていて、前記第1シートから第1の所定のギャップだけ離されている第2シートと、
前記辺部の第1の辺部に実質的に隣接して設置されていて、光を同辺部に送り込むように構成されている第1光源と、を備えているシステム。
【請求項2】
前記第1シートに実質的に平行に設置されている実質的に平坦な基板であって、前記第1シートから第2の所定のギャップだけ離されている基板を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1シートに実質的に平行に設置されている実質的に平坦な基板であって、前記第1シートから第2の所定のギャップだけ離されていて、前記第1反射層を備えている基板を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1シートに実質的に平行に設置されている実質的に平坦な基板であって、前記第1シートから第2の所定のギャップだけ離されていて、前記第1光源によって発生する熱を放散させるように構成されたヒートシンクを備えている基板を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1シートに実質的に平行に設置されている実質的に平坦な基板であって、前記第1シートから第2の所定のギャップだけ離されていて、前記第1光源が取り付けられている基板を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1シートに実質的に平行に設置されている実質的に平坦な基板であって、前記第1シートから第2の所定のギャップだけ離されていて、前記第1光源を取り付け可能に受け入れるように構成されている空洞部を備えている基板を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記辺部の第2の辺部に実質的に平行に設置されていて、光を反射して前記第1シートに入射させるように構成されている実質的に平坦な第2反射層を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の辺部は研磨されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1シートは、前記第1光源を少なくとも部分的に取り囲むように構成されている少なくとも1つの空洞部を備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1光源は、少なくとも1つの発光ダイオードを備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1光源は、発光ダイオードのアレイを備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記辺部の前記第1の辺部とは反対側の第3の辺部に実質的に隣接して設置されていて、光を同辺部に送り込むように構成されている第2光源を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記システムに実質的に隣接して設置されていて、同システムからの望まれない照射を遮るように構成されている実質的に平坦なカバーを更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
実質的に前記第2の面部に向かう方向に向けられていて、同第2の面部による後方照明を受けた被射体の画像を捕捉するように構成されているマシンビジョンカメラを更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
実質的に前記第2の面部から離れる方向に向けられていて、同第2の面部による前方照明を受けた被射体の画像を捕捉するように構成されているマシンビジョンカメラを更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記第2の面部によって照射された被射体の画像を捕捉するように構成されているマシンビジョンシステムを更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
実質的に透明でファセット加工が施されていない溝無しの光拡散性のポリマー材料で形成されている実質的に平坦な第1シートであって、前記第1シートは、1対の互いに反対側の実質的に平坦な面部と2対の互いに反対側の実質的に平坦な辺部を画定していて、前記辺部のそれぞれは前記面部のそれぞれに垂直であり、前記第1シートは、光が前記辺部の何れかに送り込まれると前記面部の少なくとも一方の面部から実質的に均一な照射を提供するように構成されている、第1シートと、
実質的に光拡散性の材料で形成されている実質的に平坦な第2シートであって、前記第2の面部に実質的に平行に設置されていて、前記第1シートから第1の所定のギャップだけ離されている第2シートと、
前記システムに実質的に隣接して設置されていて、同システムからの望まれない照射を遮るように構成されている実質的に平坦なカバーと、
前記辺部の第1の辺部に実質的に隣接して設置されていて、光を同辺部に送り込むように構成されている第1光源と、
前記第1シートに実質的に平行に設置されていて、前記第1シートから第2の所定のギャップだけ離されている実質的に平坦な基板であって、前記第1光源は前記基板に取り付けられるように構成されている基板と、を備えており、前記基板は、
前記第1光源によって発生する熱を放散させるように構成されているヒートシンクと、
前記ヒートシンクの実質的に平坦な面部に設けられ、前記1対の面部の第1の面部に実質的に平行に設置されていて、光を前記1対の面部の第2の面部に向けて反射するように構成されている実質的に平坦な第1反射層と、を備えている、システム。
【請求項18】
方法において、
システムによって照射された被射体の画像を捕捉する段階から成り、前記システムは、
実質的に透明でファセット加工が施されていない溝無しの光拡散性のポリマー材料で形成されている実質的に平坦な第1シートであって、前記第1シートは、1対の互いに反対側の実質的に平坦な面部と2対の互いに反対側の実質的に平坦な辺部を画定していて、前記辺部のそれぞれは前記面部のそれぞれに垂直であり、前記第1シートは、光が前記辺部の何れかに送り込まれると前記面部の少なくとも一方の面部から実質的に均一な照射を提供するように構成されている、第1シートと、
実質的に光拡散性の材料で形成されている実質的に平坦な第2シートであって、前記第2の面部に実質的に平行に設置されていて、前記第1シートから第1の所定のギャップだけ離されている第2シートと、
前記システムに実質的に隣接して設置されていて、同システムからの望まれない照射を遮るように構成されている実質的に平坦なカバーと、
前記辺部の第1の辺部に実質的に隣接して設置されていて、光を同辺部に送り込むように構成されている第1光源と、
前記第1シートに実質的に平行に設置されていて、前記第1シートから第2の所定のギャップだけ離されている実質的に平坦な基板であって、前記第1光源は前記基板に取り付けられるように構成されている、基板と、を備えており、前記基板は、
前記第1光源によって発生する熱を放散させるように構成されているヒートシンクと、
前記ヒートシンクの実質的に平坦な面部に設けられ、前記1対の面部の第1の面部に実質的に平行に設置されていて、光を前記1対の面部の第2の面部に向けて反射するように構成されている実質的に平坦な第1反射層と、を備えている、前記システムによって照射された被射体の画像を捕捉する段階から成る方法。
【請求項19】
前記被射体に前記システムを介して後方照明を施す段階を更に備えている、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記被射体に前記システムを介して前方照明を施す段階を更に備えている、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記被射体に前記システムを介して側方照明を施す段階を更に備えている、請求項18に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2010−538441(P2010−538441A)
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−524044(P2010−524044)
【出願日】平成20年9月5日(2008.9.5)
【国際出願番号】PCT/US2008/010437
【国際公開番号】WO2009/032315
【国際公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(509253136)マイクロスキャン システムズ インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】