説明

照明付き鏡装置

【課題】簡単な構造で小型化が可能な照明付き鏡装置。
【解決手段】 鏡本体2の縁部2a近辺から照明する照明付き鏡装置であって、鏡本体2の縁部2aに、反射面側となる表面側及び逆の裏面側から縁部2aを挟むようにして取着部材3が取付けられ、取着部材3の表面側を発光面5aとしたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鏡本体の縁部近辺から照明する照明付き鏡装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、鏡本体の縁部近辺から照明する照明付き鏡装置としては、壁面に固定された略正方形板状の鏡支持部材と、鏡支持部材に係止部材で上下縁部を着脱可能に固定された略正方形状の鏡本体と、鏡本体の周縁部に沿った状態で鏡支持部材に取付け固定された照明器具と、鏡の反射面側の周縁部および照明器具の正面側を覆うように鏡支持部材に取付具で着脱可能に固定された額縁形状をした非透光性の枠体と、鏡の反射面と枠体との間隙に配置された導光部材とを備え、照明器具の光を導光部材で導いて鏡本体の反射面の中央部方向に向かって出射するようにして、高級感を備えたものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−23316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記照明付き鏡装置は、鏡支持部材に対して、鏡本体と照明器具と枠体の各々を個別に固定しているため、構造的に複雑となって大型化する問題があった。
【0005】
本発明は、鏡本体の縁部近辺から照明する照明付き鏡装置において、簡単な構造で小型化が可能なものの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
簡単な構造とするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、鏡本体の縁部近辺から照明する照明付き鏡装置において、鏡本体の縁部に、反射面側となる表面側及び逆の裏面側から縁部を挟むようにして取着部材が取付けられ、取着部材の表面側を発光面としたことを特徴とする照明付き鏡装置である。
【0007】
発光機能を有する取着部材の小型化を図るために請求項2記載の本発明が採用した手段は、前記取着部材が、裏面側に配置される基板部と、表面側に配置される導光板からなる発光面部と、基板部と発光面部を連結する連結部と、基板部、発光面部及び連結部の少なくとも一つに保持され、発光面部へ投光する光源とを備えている請求項1記載の照明付き鏡装置である。
【0008】
壁等の固定部に鏡装置を固定できるようにするため請求項3記載の本発明が採用した手段は、壁やキャビネット等の固定部に前記取着部材を連結して固定した請求項1又は2記載の照明付き鏡装置である。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の本発明に係る照明付き鏡装置は、鏡本体の縁部を挟むように発光機能を有する取着部材を取付けるだけで、鏡本体の縁部に照明を備えることができる簡単な構造とすることができる。
【0010】
請求項2記載の本発明に係る照明付き鏡装置は、取着部材を構成する基板部、発光面部、連結部及び光源を一体化させて小型化を図ることが可能となり、省スペースで照明を備えることができる。
【0011】
請求項3記載の本発明に係る照明付き鏡装置は、取着部材を利用することで、壁等の固定部に鏡装置を簡単に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施の形態に係る本発明の照明付き鏡装置(以下、「本発明鏡装置」と言う。)2(21)をキャビネットBに備えたミラーキャビネット付き洗面台Aを示すものであって、図(A)は正面図、図(B)は右側面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る本発明鏡装置1を示すものであって、図(A)は中間省略した平面図、図(B)は中間省略した正面図、図(C)は中間省略した右側面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る本発明鏡装置1を示すものであって、部分断面すると共に中間省略した右側面の拡大図である。
【図4】第2の実施の形態に係る本発明鏡装置31の要部を示すものであって、図(A)は右側面図、図(B)は縦断面図、図(C)は図(A)のc−c線で断面した中間省略した底面図である。
【図5】第3の実施の形態に係る本発明鏡装置41の要部を示すものであって、図(A)は右側面図、図(B)は縦断面図、図(C)は図(A)のc−c線で断面した中間省略した底面図である。
【図6】第4の実施の形態に係る本発明鏡装置51の要部を示すものであって、図(A)は組立て前の分解した状態を示す縦断面図、図(B)は組立てた状態を示す縦断面図である。
【図7】第5の実施の形態に係る本発明鏡装置61の要部を示すものであって、図(A)は中間省略した平面図、図(B)は中間省略した正面図、図(C)は部分断面すると共に中間省略した右側面図である。
【図8】第5の実施の形態を示すものであって、図(A)は組立て前の分解した状態を示す縦断面図、図(B)は組立てた状態を示す縦断面図である。
【図9】第6の実施の形態に係る本発明鏡装置71を示すものであって、図(A)は中間省略した正面図、図(B)は部分断面すると共に中間省略した右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1の実施の形態)
図1乃至図3に示す第1の実施の形態に係る本発明鏡装置1は、図1に示すミラーキャビネット付き洗面台Aの三面鏡の中央鏡装置を構成するものであって、鏡本体2の上下両縁部の左右幅方向の略全域又は一部域から前方へ向かって光を放って照明するようになっている。本発明鏡装置1は、図2及び図3に示す如く、鏡本体2の上縁部2a及び下縁部2bの各々に、鏡の反射面側となる表面側(前側)及び逆の裏面側(後側)から縁部2a又は2bを挟むようにして取着部材3が取付けられ、取着部材3の表面側を発光面5aとしてある。なお、本発明鏡装置1は、他の照明装置等との関係で、上下の照明のうち、何れか一方を省略することも可能である。
【0014】
本発明鏡装置1の取着部材3は、図3に示す如く、鏡本体2の裏面側に配置される基板部4と、鏡本体2の表面側に配置される導光板8Aから形成した発光面部5と、導光板8Aから連続的に延びて鏡本体2の裏面側縁部へ至る導光板8Bから形成した延長部6と、基板部4に保持され、発光面部5へ延長部6を介して投光する光源7とを備え、延長部6を基板部4に接着剤等で接合9して発光面部5と基板部4を連結してある。本例の延長部6は、発光面部5を基板部4を連結させる連結部の役割を担っている。
【0015】
前記発光面部5の導光板8A及び延長部6の導光板8Bを一体に形成する導光板8は、図3に示す如く、アクリル(PMMA)やガラス等の素材から側面形状が略L字状に形成され、光源7に対向させた導光板8Bの光入射端部8Baと、光入射端部8Baから入射した光(図中に破線の矢印線aで示す。以下同様)を導光板8Aの光出射面8Ab(発光面5a)へ伝える光伝達部8cと、導光板8Bに伝達する光を導光板8Aへ導くように設けた光反射部8d,8eと、導光板8Aの端部に必要に応じて設けた光反射部8fとを備えている。導光板8は、導光板8Aと導光板8Bを一体形成することで両者の境界面8gが、導光板8Bの光出射面と導光板8Aの光入射面となる。
【0016】
前記発光面部5を形成する導光板8Aは、図3に示す如く、鏡本体2の表面側と対面する裏面8Ajに凹溝加工を施して複数条の光散乱部8Akが形成され、表面反射を繰り返して導光板8Aの光伝達部8Acに広がる光を光散乱部8Akで散乱させて平坦な光出射面(発光面)8Ab及び鏡本体2へ出光させるようにしてある。鏡本体2へ向かって出た光は、鏡本体2の銀膜で反射して導光板8Aの光出射面(発光面)8Abへ向けられ、光出射面(発光面)8Abから出光する。なお、発光面部5は、導光板8Aの光出射面(発光面)8Abに拡散シート(図示略)を貼り付けて、光出射面(発光面)8Abを均一に発光させるようにすることもある。また、導光板8Aは、図示省略したが、光散乱部8Akを光出射面(発光面)8Ab側に設け、裏面8Ajを平坦面に形成することも可能である。
【0017】
前記光源7は、配線基板7aに複数個の小型の発光ダイオード(以下、「LED」と言う。)7bを適宜間隔で列状に配置したもの等が用いられる。光源7は、基板部4の段部4aに熱伝導の良好な状態で保持され、LED7b等から出る熱をアルミニュウム等の熱伝導性の良好な素材で成形した基板部4の表面から放熱させて、LED7bの異常昇温を阻止するようにしてある。
【0018】
本発明鏡装置1は、図2及び図3に示す如く、取着部材3の基板部4の適所に固定用ネジ12が螺着され、発光面部5及び固定用ネジ12で鏡本体2の縁部2a又は2bを挟圧して保持することで、鏡本体2の上下の縁部2a,2bに取着部材3を着脱可能に取付け固定してある。着脱可能としない場合には、鏡本体2の裏面側に取着部材3の基板部4を接着剤(図示略)で固定するとよい。
【0019】
本発明鏡装置1は、図1乃至図3に示す如く、取着部材3の左右両端を鏡本体2の縁部2a又は2bの左右両端と共に覆うように、端板11,11を取付けて見栄えよくしてある。また、本発明鏡装置1は、図3に示す如く、取着部材3の基板部4に前方へ突出する覆蓋部4bを必要に応じて設け、覆蓋部4bで延長部6及び光反射部8d,8eを覆って見栄えよくしてある。
【0020】
本発明鏡装置1は、図2及び図3に示す如く、キャビネットB(図1参照)に開閉可能に連結して固定するために、取着部材3に蝶番等からなる固定具10が取付けられている。
【0021】
図1に示すミラーキャビネット付き洗面台Aの三面鏡の左右の鏡装置は、本発明鏡装置21で構成されている。本発明鏡装置21は、鏡本体22の左右一方の縦縁部に前記取着部材3を取付けて、取着部材3の表面側を発光面5aとしてある。
【0022】
本発明鏡装置1(21)は、光源7で発生した光を延長部6の導光板8B及び発光面部5の導光板8Aからなる導光板8の光伝達部8cへ伝達させて導光板8Aの光出射面8Ab(発光面5a)から出射して鏡本体2(22)の手前側を照明する。本発明鏡装置1(21)は、発光機能を有する取着部材3を鏡本体2(22)の縁部を挟むように取付けるだけで、鏡本体2(22)の縁部に照明を備えることができる簡単な構造とすることができると共に、発光機能を有する取着部材3(図3参照))を構成する基板部4、発光面部5、連結部となる延長部6及び光源7を一体化させて小型化を図ることが可能となり、省スペースで照明を備えることができる。また、本発明鏡装置1は、蝶番等からなる固定具10を利用することで、キャビネットB(図1参照)へ開閉自在な状態で簡単に固定することができる。
【0023】
(第2の実施の形態)
図4に示す第2の実施の形態に係る本発明鏡構造31は、発光面部5及び延長部6を一体に形成する導光板8と基板部4とを左右の端板11,11で連結した点が前記第1の実施の形態と大きく異なり、その他の部分については第1の実施の形態(図1〜図3)と実質的に同一であり、図4において図3と同一符号は相当部分を示す。本発明鏡構造31は、第1の実施の形態と同様に、鏡本体2の下縁部(図示略)に取着部材3を取付けて構成されることもある。
【0024】
各端板11は、発光面部5の導光板8Aと延長部6の導光板8Bを一体に形成する導光板8の左右の側面8g(8h)及び基板部4の左右の側面4d(4e)に、接着剤、粘着剤又はビス(図示略)等で接合32している。本発明鏡構造31は、取着部材3の導光板8、基板部4及び左右の端板11,11で囲まれた空間Sへ鏡本体2の上縁部2aを挿入して、取着部材3と鏡本体2がビス12又は接着剤等(図示略)で固定される。鏡本体2の下縁部(図示略)に取付ける取着部材3は、図4に示す取着部材3と上下対称に形成される。
【0025】
本発明鏡構造31は、取着部材3の導光板8及び基板部4と端板11,11との接合面積を大きくすることができるため、取着部材3を強固に組み上げることができる。なお、図(B)中二点鎖線で示す33は、必要に応じて設けられる覆蓋部材である。
【0026】
図1に示すミラーキャビネット付き洗面台Aの三面鏡の左右の鏡装置は、取着部材3の発光面部5及び延長部6を一体に形成する導光板8と基板部4とを左右の端板11,11で連結したものを鏡本体22の左右一方の縦縁部に取付けて、取着部材3の表面側を発光面5aとして構成するとよい。この場合、蝶番等からなる固定具10は省略される。
【0027】
(第3の実施の形態)
図5に示す第3の実施の形態に係る本発明鏡構造41は、発光面部5の導光板8Aと延長部6の導光板8Bを一体に形成する導光板8を側面形状を略L字状に形成して、延長部6の導光板8Bの光入射端部8Baを鏡本体2の上下の端面2cより上下方向の外側に位置させると共に、導光板8と基板部4を左右の端板11,11で連結42して取着部材3を構成した点が前記第1の実施の形態(図1〜図3)と大きく異なり、その他の部分については第1の実施の形態と実質的に同一であり、図5において図3と同一符号は相当部分を示す。本発明鏡構造41は、第1の実施の形態と同様に、鏡本体2の下縁部(図示略)に取着部材3を取付けて構成されることもある。
【0028】
各端板11は、発光面部5の導光板8Aと延長部6の導光板8Bを一体に形成する導光板8の左右の側面8g(8h)及び基板部4の左右の側面4d(4e)に、接着剤、粘着剤又はビス(図示略)等で接合42してある。本発明鏡構造41は、取着部材3の導光板8、基板部4及び左右の端板11,11で囲まれた空間Sへ鏡本体2の上縁部2aを挿入して、取着部材3と鏡本体2がビス12で固定される。鏡本体2の下縁部(図示略)に取付ける取着部材3は、図5に示す取着部材3と上下対称に形成される。なお、図(B)中二点鎖線で示す43は、必要に応じて設けられる覆蓋部材である。
【0029】
取着部材3を構成する基板部4の段部4aに配置された光源7は、基板部4に連結固定する以外に、左右の端板11,11又は延長部6に連結固定することも可能である。
【0030】
図1に示すミラーキャビネット付き洗面台Aの三面鏡の左右の鏡装置は、取着部材3の発光面部5及び延長部6を一体に形成する略L字状の導光板8と基板部4とを左右の端板11,11で連結したものを鏡本体22の左右一方の縦縁部に取付けて、取着部材3の表面側を発光面5aとして構成するとよい。この場合、蝶番等からなる固定具10は省略される。
【0031】
(第4の実施の形態)
図6に示す第4の実施の形態に係る本発明鏡構造51は、鏡本体2の上縁部2aに取付ける取着部材3を構成する延長部6の導光板8Bの光入射端部8Baを鏡本体2の上端面2cより上下方向の外側へ位置させ、発光面部5及び延長部6を一体に形成する導光板8を鏡本体2の上縁部2aの反射面側となる表面側(前側)及び上端面2cに接着剤又は粘着剤で接合52させると共に、基板部4を鏡本体2の上縁部2aの裏面側(後側)に接着剤又は粘着剤で接合52させた点が前記第1の実施の形態(図1〜図3)と大きく異なり、その他の部分については第1の実施の形態と実質的に同一であり、図6において図3と同一符号は相当部分を示す。本発明鏡構造51は、第1の実施の形態と同様に、鏡本体2の下縁部(図示略)に取着部材3を取付けて構成されることもある。
【0032】
前記発光面部5及び延長部6を一体に形成する導光板8は、接合52する面側に反射層54を形成してある。なお、図中に示す53は、必要に応じて設けられる覆蓋部材である。
【0033】
図1に示すミラーキャビネット付き洗面台Aの三面鏡の左右の鏡装置は、図6に示す取着部材3が断面した平面状態となるようにして、鏡本体22の左右一方の縦縁部に取付けて、取着部材3の表面側を発光面5aとして構成するとよい。この場合、蝶番等からなる固定具10は省略される。
【0034】
(第5の実施の形態)
図7及び図8に示す第5の実施の形態に係る本発明鏡構造61は、鏡本体2の上縁部2a及び下縁部2bの各々に、鏡の反射面側となる表面側(前側)及び逆の裏面側(後側)から縁部2a又は2b(図3参照)を挟むようにして取着部材63が取付けられ、取着部材63の表面側を発光面65aとしてある。取着部材63は、鏡本体2の裏面側に配置される基板部64と、鏡本体2の表面側に配置される導光板68から形成した発光面部65と、基板部64から鏡本体2の表面側へ延びて発光面部65を保持する連結部66と、連結部66に保持され、発光面部65へ投光する光源7とを備え、連結部66で発光面部65と基板部64を連結してある。
【0035】
前記取着部材63を形成する連結部66は、図8に示す如く、発光面部65の発光面側の周縁を覆う開口した前片部66aと、発光面部65の端面65cを覆う脱落防止片部66bと、前片部66aと基板部64を連結して光源7及び鏡本体2の端面2cを覆う連結片部66cを備えている。
【0036】
前記発光面部5を形成する導光板68は、アクリル(PMMA)やガラス等の素材から形成され、光源7に対向させた光入射端部68aと、光入射端部68aから入射した光を光出射面68b(発光面65a)へ伝える光伝達部68cとを備えている。導光板68は、表面側(前側)に凹溝加工を施して複数条の光散乱部68kが形成され、表面反射を繰り返して光伝達部68cに広がる光を光散乱部68kで散乱させて光出射面(発光面)68b及び鏡本体2へ出光させるようにしてある。鏡本体2へ出た光は、鏡本体2で反射して導光板68の光出射面(発光面)68bへ向けられ、光出射面(発光面)68bから出る。
【0037】
前記光源7は、第1の実施の形態と同様に、配線基板7aに複数個の小型のLED7bを適宜間隔で列状に配置したものが用いられる。光源7は、基板部4の段部4aに熱伝導の良好な状態で保持され、LED7bから出る熱をアルミニュウム等の熱伝導性の良好な素材から成形した連結部66の表面から放熱させて、LED7bの異常昇温を阻止するようにしてある。
【0038】
本発明鏡装置61は、取着部材63の左右両端を鏡本体2の縁部2a又は2bの左右両端と共に覆うように、端板11,11を必要に応じて取付けてある。また、本発明鏡装置61は、キャビネットB(図1参照)に開閉可能に連結して固定するために、取着部材63に蝶番等からなる固定具10が取付けられている。
【0039】
本発明鏡構造61は、図8(A)に示すように取着部材63の導光板68と基板部64の間の空間Sへ鏡本体2の上縁部2aを挿入して、図8(B)に示すように取着部材63と鏡本体2がビス12又は接着剤等(図示略)で固定される。
【0040】
図1に示すミラーキャビネット付き洗面台Aの三面鏡の左右の鏡装置は、図8(B)に示す取着部材63が断面した平面状態となるようにして、鏡本体22の左右一方の縦縁部に取付けて、取着部材63の表面側を発光面65aとして構成するとよい。この場合、蝶番等からなる固定具10は省略される。
【0041】
(第6の実施の形態)
図9に示す第4の実施の形態に係る本発明鏡構造71において前記第1の実施の形態に係る本発明鏡装置1(図1〜図3)との相違点は、壁面Wに取着部材3を上下の固定具72,72で連結して固定したことである。固定具72は、壁面Wに取付けた一方の係合部72aと、取着部材3の基板部4に取付け他方の係合部72bとからなり、両方の係合部72a,72bを着脱自在に係合させて、取着部材3を壁面Wに連結するようにしてある。
【0042】
前記第2〜5の実施の形態に係る本発明鏡構造31,41,51,61に備える蝶番等からなる固定具10を係合部72a,72bからなる固定具72に置換して、壁面Wに連結固定させることも可能である。
【符号の説明】
【0043】
1(21,31,41,51,61,71)…本発明鏡装置、2(22)…鏡本体、2a…上縁部、2b…下縁部、2c…端面、3…取着部材、4…基板部、4a…段部、4b…覆蓋部、4d,4e…側面、5…発光面部、5a…発光面、6…延長部、7…光源、7a…配線基板、7b…LED、8…導光板、8c…光伝達部、8d,8e,8f…光反射部、8g,8h…側面、8A…導光板(発光面部5用)、8Ab…光出射面、8Ac…光伝達部、8Aj…裏面、8Ak…光散乱部、8B…導光板(延長部6用)、8Ba…光入射部、9…接合、10…固定具、11…端板、12…ビス、22…鏡本体、32…接合、33…覆蓋部材、42…接合、43…覆蓋部材、52…接合、53…覆蓋部材、63…取着部材、64…基板部、65…発光面部、65a…発光面、65c…上端面、66…連結部、66a…前片部、66b…脱落防止片部、66c…連結片部、68…導光板、68a…光入射端部、68b…光出射面、68c…光伝達部、68k…光散乱部、72…固定具、72a…一方の係合部、72b…他方の係合部、A…ミラーキャビネット付き洗面台、B…キャビネット、S…空間、W…壁面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鏡本体の縁部近辺から照明する照明付き鏡装置において、鏡本体の縁部に、反射面側となる表面側及び逆の裏面側から縁部を挟むようにして取着部材が取付けられ、取着部材の表面側を発光面としたことを特徴とする照明付き鏡装置。
【請求項2】
前記取着部材が、裏面側に配置される基板部と、表面側に配置される導光板からなる発光面部と、基板部と発光面部を連結する連結部と、基板部、発光面部及び連結部の少なくとも一つに保持され、発光面部へ投光する光源とを備えている請求項1記載の照明付き鏡装置。
【請求項3】
壁やキャビネット等の固定部に前記取着部材を連結して固定した請求項1又は2記載の照明付き鏡装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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