説明

照明制御システム、照明制御装置、および照明制御方法

【課題】部屋の事前知識の有無によらず、部屋の用途に応じた灯具の点灯パターンを動的に設定する。
【解決手段】本発明に係る照明制御システム100は、複数の灯具103と、前記複数の灯具の配置を表示する表示部106と、前記表示部106に表示され、前記各灯具103の明暗に影響を与える灯具制御アイコンを記憶する記憶部107と、前記表示部106上で前記灯具制御アイコンの位置を操作可能な操作入力部108と、前記複数の灯具103の配置と前記灯具制御アイコンの位置とに応じて、前記複数の灯具の点灯パターンを設定する制御部105と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、照明制御システム、照明制御装置、および照明制御方法に関し、特に複数の灯具に部屋の用途に応じた点灯パターンを設定する照明制御システム、照明制御装置、および照明制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建物の室内には、個別のアドレスを割当てられた複数の灯具が設けられ、各灯具の点灯/消灯などの照明状態は、例えばパソコンモニター上などから管理者が個々に設定を行うことができる。ここで、部屋の用途は様々であり、複数の灯具の設定を用途に合わせて動的に変更可能なシステムが期待されている。
【0003】
従来方式として、各灯具および各操作機器のアドレスが登録され、間仕切りが配置される位置をセンサによって検知し、間仕切りにより形成される部屋内に対応するアドレスを有する灯具とスイッチ等の操作機器とを組み合わせることが提案されている(特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−191575号公報
【特許文献2】特開2010−251938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば会議室では、用途に応じて、プレゼンテーションの際にスクリーンの周りの灯具を暗くしたり、発表者の周囲の灯具は明るくしたりするといった演出効果が必要となる。スクリーンの配置や発表者の位置はプレゼンテーションの規模等に応じて変化するものであるため、従来は、その都度管理者が個々に手動で設定する必要があった。また、灯具の設定に関し、管理者は、部屋の大きさや機器の配置に合わせた最適な照明設定等を事前に把握しておく必要があった。
【0006】
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、部屋の事前知識の有無によらず、部屋の用途に応じた灯具の点灯パターンを動的に設定可能な照明制御システム、照明制御装置、および照明制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した諸課題を解決すべく、本発明による照明制御システムは、
複数の灯具と、
前記複数の灯具の配置を表示する表示部と、
前記表示部に表示され、前記各灯具の明暗に影響を与える灯具制御アイコンを記憶する記憶部と、
前記表示部上で前記灯具制御アイコンの位置を操作可能な操作入力部と、
前記複数の灯具の配置と前記灯具制御アイコンの位置とに応じて、前記複数の灯具の点灯パターンを設定する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、前記制御部は、前記点灯パターンに応じて前記複数の灯具を表示するように前記表示部を制御する、ことが好ましい。
【0009】
また、前記複数の灯具を操作可能な操作機器を更に備え、
前記制御部は、前記点灯パターンを前記操作機器に関連付ける、ことが好ましい。
【0010】
また、前記灯具制御アイコンは、前記各灯具を明るくする灯具点灯アイコンと、前記各灯具を暗くする灯具消灯アイコンとを含む、ことが好ましい。
【0011】
また、前記制御部は、前記複数の灯具の点灯パターンの設定に関し、前記各灯具が点灯した状態から前記点灯パターンを設定する第1のモードと、前記各灯具が消灯した状態から前記点灯パターンを設定する第2のモードとを備える、ことが好ましい。
【0012】
さらに、上述した諸課題を解決すべく、本発明による照明制御装置は、
複数の灯具と、前記複数の灯具の配置を表示する表示部とを制御可能な照明制御装置であって、
前記表示部に表示され、前記各灯具の明暗に影響を与える灯具制御アイコンを記憶する記憶部と、
前記表示部上で前記灯具制御アイコンの位置を操作可能な操作入力部と、
前記複数の灯具の配置と前記灯具制御アイコンの位置とに応じて、前記複数の灯具の点灯パターンを設定する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、前記制御部は、前記点灯パターンに応じて前記複数の灯具を表示するように前記表示部を制御する、ことが好ましい。
【0014】
また、前記制御部は、前記点灯パターンを前記複数の灯具を操作可能な操作機器に関連付ける、ことを特徴とする。
【0015】
また、前記灯具制御アイコンは、前記各灯具を明るくする灯具点灯アイコンと、前記各灯具を暗くする灯具消灯アイコンとを含む、ことを特徴とする。
【0016】
また、前記制御部は、前記複数の灯具の点灯パターンの設定に関し、前記各灯具が点灯した状態から前記点灯パターンを設定する第1のモードと、前記各灯具が消灯した状態から前記点灯パターンを設定する第2のモードとを備える、ことを特徴とする。
【0017】
さらに、上述した諸課題を解決すべく、本発明による照明制御方法は、
複数の灯具と、前記複数の灯具の配置を表示する表示部と、前記表示部に表示され、前記各灯具の明暗に影響を与える灯具制御アイコンを記憶する記憶部と、前記表示部上で前記灯具制御アイコンの位置を操作可能な操作入力部と、を備える照明制御システムの照明制御方法であって、
前記照明制御システムによる処理手順が、前記複数の灯具の配置と前記灯具制御アイコンの位置とに応じて、前記複数の灯具の点灯パターンを設定するステップを含む、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る照明制御システム、照明制御装置、および照明制御方法によれば、部屋の事前知識の有無によらず、部屋の用途に応じた灯具の点灯パターンを動的に設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る照明制御装置を有する照明制御システムの構成を示す図である。
【図2】室内の灯具および操作機器104の配置の一例を示す図である。
【図3】灯具制御アイコンの一例を示す図である。
【図4】点灯パターン設定のユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図5】プレゼンテーションモードにおける点灯パターン設定の一例を示す図である。
【図6】プレゼンテーションモードにおける点灯パターン設定の一例を示す図である。
【図7】スポットライトモードにおける点灯パターン設定の一例を示す図である。
【図8】スポットライトモードにおける点灯パターン設定の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係る照明制御装置101を有する照明制御システム100の構成を示すブロック図である。照明制御システム100は、照明制御装置101、信号伝送線102、灯具103、および操作機器104を含んで構成される。照明制御装置101、複数の灯具103、および複数の操作機器104は、信号伝送線102を介して接続される。
【0022】
灯具103は、例えばLED光源などの照明光源を有しており、点灯および消灯を切替えたり、照明光の光量(明るさ/暗さ)を調整したりすることも可能である。灯具103には、照明制御装置101および操作機器104による操作ため、個別のアドレスが設定されている。
【0023】
操作機器104は、例えば灯具103の点灯/消灯の切替スイッチや照明光の光量の調整ダイヤルなどを有する壁付け操作ユニット(固定操作器)である。また、操作機器104は、切替スイッチや光量の調整ボタンなどを有する無線入力端末(操作端末)として構成することも可能である。例えば、携帯電話(スマートフォン)等を用いて操作機器104を構成することができる。
【0024】
次に、照明制御装置101について説明する。照明制御装置101は、制御部105、表示部106、記憶部107、および操作入力部108を含んで構成される。照明制御装置101は、例えばパソコン、携帯電話(スマートフォン)などにより構成することができる。なお、照明制御装置101は、必ずしも表示部106を一体的に備える必要はなく、例えばサーバー装置(照明制御装置)と液晶ディスプレイ(表示部)のように、外部の表示部106を制御する構成とすることも可能である。
【0025】
表示部106は、画面上に灯具103の配置を表示し、好適には操作機器104の配置も表示することができる。図2は、室内の灯具103および操作機器104の配置の一例を示す図である。表示部106は、部屋の外枠R内に、実際の室内における配置に合わせて複数の灯具103および操作機器104を表示する。また、表示部106は、図3に示す各種のアイコン(灯具制御アイコン、詳細は後述)を画面に表示させ、例えば図4に示すユーザインタフェースを表示することができる。図4に示すユーザインタフェースでは、ユーザは、複数の灯具103が配置された部屋に対して、マウス等(操作入力部108)のポインタPを操作し、灯具制御アイコン(P1−P5)を所定位置に移動させることができる。
【0026】
記憶部107は、各灯具103の配置および個別のアドレスを記憶すると共に、表示部106に表示され、各灯具103の明暗に影響を与える灯具制御アイコンを記憶する。灯具制御アイコンは、会議室等の室内にて用いられる機器などを示すものであり、例えば図3に示すとおり、スクリーンアイコンP1、プロジェクターアイコンP2、演台アイコンP3、スポットライトアイコンP4、デスクアイコンP5などを含むものである。灯具制御アイコンは、周囲に配置された各灯具103を暗くする灯具消灯アイコンと、周囲に配置された各灯具103を明るくする灯具点灯アイコンとを含む。例えば、灯具消灯アイコンは、スクリーンアイコンP1およびプロジェクターアイコンP2などであり、灯具点灯アイコンは、演台アイコンP3、スポットライトアイコンP4、デスクアイコンP5などである。灯具制御アイコンが周囲の灯具103に影響を与える範囲や、明るさ暗さの強弱などは、灯具制御アイコンの種類毎に予め設定することが可能である。また、灯具制御アイコンの形状はマウス等(操作入力部108)の操作により変更可能であり、例えばデスクアイコンP5などは、実際の机の形状に合わせ、大きさや形状を変化させることができる。
【0027】
操作入力部108は、表示部106上で灯具制御アイコンの位置を操作可能なものであり、例えば、キーボード、マウス、およびタッチパネルなどの入力インタフェースから構成される。上記の通り、例えば図4に示すユーザインタフェースにおいて、操作入力部108は、ポインタPの操作により、アイコン置き場Wから必要な灯具制御アイコン(P1〜P5)を室内の所定位置に移動させることができる。
【0028】
制御部105は、複数の灯具103の配置(例えば、表示部106上の2次元座標)と灯具制御アイコンの位置(移動先の座標)とに応じて、複数の灯具103の点灯パターンを決定する。すなわち、制御部105は、灯具制御アイコンの座標を特定し、当該座標の周辺の予め定められた範囲内にある灯具103を特定し、特定された灯具103ごとに点灯パターンを決定する。点灯パターンとは、各灯具103の点灯/消灯、および点灯時の照度(明るさ/暗さ)などを規定するものである。
【0029】
制御部105は、灯具103の点灯パターンの設定に関し、各灯具103が点灯した状態から点灯パターンを設定するプレゼンテーションモード(第1のモード)と、各灯具103が消灯した状態から点灯パターンを設定するスポットライトモード(第2のモード)とを備えることができる。プレゼンテーションモードとは、例えば会議室をプレゼンテーションに使用する際を想定して、各灯具103が点灯した状態から、灯具制御アイコンを設置するためのモードである。なお、プレゼンテーションモードにおける各灯具103の初期の明るさ(暗さ)は、予め設定することが可能である。スポットライトモードとは、例えば会議室を表彰式など各種セレモニー等に使用する場合や、省電力を意図した照明設定を行う場合を想定して、各灯具103が消灯した状態から、灯具制御アイコンを設置するためのモードである。
【0030】
制御部105は、設定した点灯パターンに基づき、各灯具103の点灯/消灯、および点灯時の照度を制御する。即ち、制御部105は設定した点灯パターンを実際に室内の灯具103の照明状態として設定する。また、制御部105は、点灯パターンに応じて灯具103を表示するように表示部106を制御することができる。即ち、制御部105は、表示部106に対して、ユーザインタフェース上に随時現在の点灯パターンを表示させるように制御する。さらに制御部105は、設定した点灯パターンを操作機器104に関連付けることができる。これにより、室内の運営者などが、部屋壁面のスイッチ操作により、容易に所望の点灯パターンに切替えることが可能となる。
【0031】
以下、制御部105による各灯具103の点灯パターン決定の具体例について詳述する。
【0032】
図5は、プレゼンテーションモードにおける点灯パターン設定の一例を示す図である。図5の例では、初期状態において、各灯具103は暗めに点灯するように設定されている。図示の通り、制御部105は、灯具消灯アイコンであるスクリーンアイコンP1およびプロジェクターアイコンP2の周囲の灯具103が暗く、灯具点灯アイコンであるデスクアイコンP5の周囲の灯具103が明るくなるように、点灯パターンを設定する。
【0033】
なお、制御部105は、プレゼンテーションボタン51およびスポットライトボタン52へのユーザ入力により、プレゼンテーションモードおよびスポットライトモードを切替えることができる。制御部105は、プレゼンテーションモードに切替える場合、アイコン置き場Wに、プレゼンテーションモードで使用可能な灯具制御アイコンを配置することができる。例えば、制御部105は、スクリーンアイコンP1、プロジェクターアイコンP2、およびデスクアイコンP5を、プレゼンテーションモードで使用可能な灯具制御アイコンとしてアイコン置き場Wに配置する。
【0034】
図6は、プレゼンテーションモードにおける点灯パターン設定の他の一例を示す図である。図6の例では、初期状態において、各灯具103は明るめに点灯するように設定されている。図示の通り、制御部105は、灯具消灯アイコンであるスクリーンアイコンP1およびプロジェクターアイコンP2の周囲の灯具103が暗くなるように点灯パターンを設定する。ここで、操作入力部108を通じたポインタPの操作により、灯具制御アイコンが移動中の間も、制御部105は、随時各灯具103の照明状態を切替え、表示部106において、リアルタイムに点灯パターンを更新することができる。
【0035】
図7は、スポットライトモードにおける点灯パターン設定の一例を示す図である。スポットライトモードでは、初期状態において、各灯具103は消灯するように設定されている。図示の通り、制御部105は、灯具点灯アイコンである演台アイコンP3の周囲の灯具103が点灯するように点灯パターンを設定する。なお、制御部105は、スポットライトモードに切替える場合、アイコン置き場Wに、スポットライトモードで使用可能な灯具制御アイコンを配置することができる。例えば、制御部105は、演台アイコンP3、スポットライトアイコンP4、およびデスクアイコンP5を、スポットライトモードで使用可能な灯具制御アイコンとしてアイコン置き場Wに配置する。
【0036】
図8は、スポットライトモードにおける点灯パターン設定の他の一例を示す図である。図示の通り、制御部105は、灯具点灯アイコンである演台アイコンP3の周囲の灯具103が点灯するように点灯パターンを設定する。ここで、操作入力部108を通じたポインタPの操作により、灯具制御アイコンが移動中の間も、制御部105は、随時各灯具103の照明状態を切替え、表示部106において、リアルタイムに点灯パターンを更新することができる。
【0037】
このように、本実施形態によれば、記憶部107は、各灯具103の明暗に影響を与える灯具制御アイコンを記憶し、制御部105は、複数の灯具103の配置と灯具制御アイコンの位置とに応じて、複数の灯具103の点灯パターンを設定する。これにより、部屋の事前知識の有無によらず、部屋の用途に応じた灯具103の点灯パターンを動的に設定することが可能となる。さらに、本発明に係る点灯パターンの設定は、事前設定およびリアルタイム設定ともに対応可能である。例えば、照明制御装置101を携帯電話(スマートフォン)などの携帯端末で構成した場合、利用者は、実際の室内を見ながら、その場でリアルタイムに点灯パターンを設定することが可能となる。
【0038】
また、本実施形態によれば、制御部105は、点灯パターンに応じて複数の灯具103を表示するように表示部106を制御する。これにより、利用者は、表示部106のユーザインタフェース上で、随時現在の点灯パターンの表示を確認することが可能になる。
【0039】
また、本実施形態によれば、複数の灯具103を操作可能な操作機器104を更に備え、制御部105は、点灯パターンを操作機器104に関連付ける。これにより、会議の運営者などが、部屋壁面のスイッチ操作により、容易に所望の点灯パターンに切替えることが可能となる。また、照明制御装置101を携帯電話(スマートフォン)などの携帯端末で構成した場合、操作機器104の機能も当該携帯端末上に実装することが可能である。これにより、利用者は、実際の室内を見ながら、その場でリアルタイムに点灯パターンを設定するとともに、所定の点灯パターンへの切換を手元で行うことができるという利点がある。
【0040】
また、本実施形態によれば、灯具制御アイコンは、各灯具を明るくする灯具点灯アイコンと、各灯具を暗くする灯具消灯アイコンとを含む。これにより、利用者は、直感的なユーザインタフェースにより所望の点灯パターンの設定が可能となる。なお、各灯具制御アイコンとして、実際のスクリーンやプロジェクター等の形状を表す画像を用いることにより、利用者は、より直感的なユーザインタフェースにより所望の点灯パターンを設定することが可能となる。
【0041】
また、本実施形態によれば、制御部105は、複数の灯具103の点灯パターンの設定に関し、各灯具103が点灯した状態から点灯パターンを設定するプレゼンテーションモード(第1のモード)と、各灯具103が消灯した状態から点灯パターンを設定するスポットライトモード(第2のモード)とを備える。これにより、利用者は、部屋の用途や、省電力方針などに対応した設定モードを選択することができ、所望の点灯パターンをより効率よく設定することが可能となる。
【0042】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0043】
例えば、制御部105は、プレゼンテーションモードでの点灯パターン設定においては、スクリーンアイコンP1とプロジェクターアイコンP2との位置関係(距離)にも依存して、消灯範囲などを変更することができる。
【0044】
また、照明制御システム100は、例えば人感センサを備え、人がいる場所のみの灯具103を点灯させることにより、省電力化を行うことができる。通常の人感センサの設定値は、人を感知しなくなっても、すぐに席に戻る可能性が高いため、消灯するまでの時間が比較的長めに設定される。一方、プレゼンテーションモードやスポットライトモードにで設定するような用途では、離席後に席に戻る人は少ないものと考えられるため、消灯するまでの時間を短く設定することが可能である。
【0045】
また、上述の実施形態では、部屋の大きさおよび形状は一定のものとして説明を行ったが、例えば間仕切り等で部屋の大きさおよび形状が変化する場合にも本発明は適用可能である。
【符号の説明】
【0046】
100 照明制御システム
101 照明制御装置
102 信号伝送線
103 灯具
104 操作機器
105 制御部
106 表示部
107 記憶部
108 操作入力部
51 プレゼンテーションボタン
52 スポットライトボタン
R 外枠
W アイコン置き場
P ポインタ
P1 スクリーンアイコン
P2 プロジェクターアイコン
P3 演台アイコン
P4 スポットライトアイコン
P5 デスクアイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の灯具と、
前記複数の灯具の配置を表示する表示部と、
前記表示部に表示され、前記各灯具の明暗に影響を与える灯具制御アイコンを記憶する記憶部と、
前記表示部上で前記灯具制御アイコンの位置を操作可能な操作入力部と、
前記複数の灯具の配置と前記灯具制御アイコンの位置とに応じて、前記複数の灯具の点灯パターンを設定する制御部と、を備えることを特徴とする照明制御システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記点灯パターンに応じて前記複数の灯具を表示するように前記表示部を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の照明制御システム。
【請求項3】
前記複数の灯具を操作可能な操作機器を更に備え、
前記制御部は、前記点灯パターンを前記操作機器に関連付ける、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明制御システム。
【請求項4】
前記灯具制御アイコンは、前記各灯具を明るくする灯具点灯アイコンと、前記各灯具を暗くする灯具消灯アイコンとを含む、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明制御システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記複数の灯具の点灯パターンの設定に関し、前記各灯具が点灯した状態から前記点灯パターンを設定する第1のモードと、前記各灯具が消灯した状態から前記点灯パターンを設定する第2のモードとを備える、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の照明制御システム。
【請求項6】
複数の灯具と、前記複数の灯具の配置を表示する表示部とを制御可能な照明制御装置であって、
前記表示部に表示され、前記各灯具の明暗に影響を与える灯具制御アイコンを記憶する記憶部と、
前記表示部上で前記灯具制御アイコンの位置を操作可能な操作入力部と、
前記複数の灯具の配置と前記灯具制御アイコンの位置とに応じて、前記複数の灯具の点灯パターンを設定する制御部と、を備えることを特徴とする照明制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記点灯パターンに応じて前記複数の灯具を表示するように前記表示部を制御する、ことを特徴とする請求項6に記載の照明制御装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記点灯パターンを前記複数の灯具を操作可能な操作機器に関連付ける、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の照明制御装置。
【請求項9】
前記灯具制御アイコンは、前記各灯具を明るくする灯具点灯アイコンと、前記各灯具を暗くする灯具消灯アイコンとを含む、ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の照明制御装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記複数の灯具の点灯パターンの設定に関し、前記各灯具が点灯した状態から前記点灯パターンを設定する第1のモードと、前記各灯具が消灯した状態から前記点灯パターンを設定する第2のモードとを備える、ことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載の照明制御装置。
【請求項11】
複数の灯具と、前記複数の灯具の配置を表示する表示部と、前記表示部に表示され、前記各灯具の明暗に影響を与える灯具制御アイコンを記憶する記憶部と、前記表示部上で前記灯具制御アイコンの位置を操作可能な操作入力部と、を備える照明制御システムの照明制御方法であって、
前記照明制御システムによる処理手順が、前記複数の灯具の配置と前記灯具制御アイコンの位置とに応じて、前記複数の灯具の点灯パターンを設定するステップを含む、ことを特徴とする照明制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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