説明

照明構造

【課題】 LEDの個数を増加させることなく、つまみの外周をより均一な照度で照明することができる照明構造を提供すること。
【解決手段】 照明構造は、つまみの外周を照明するための光を放射する複数の発光手段と、発光手段から放射された光を内部に透過させ、つまみの外周に光を放出する透過手段とを備える。透過手段に、発光手段と対向する位置に発光手段から放射された光の一部を通過させる通過孔が規定されている。通過孔を通過した光はその大半がつまみの外周を放射するために使用されず、つまみ外周における照度をより均一にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作部の外周を照明する構造に関し、詳細には操作部の外周をきわめて均一な照度で照明する照明構造に関する。
【背景技術】
【0002】
オーディオ機器など電子機器において、ボリュームを調整するための回転式つまみの外周を、発光ダイオード(以下、LEDとする)等を用いて照明する構造が採用されている。従来の照明構造は、つまみの外周部に複数のLEDを配置し、このLEDを発光させることによりつまみの外周を照明している。この構造によれば、つまみの外周全体を照明するためには多数のLEDを使用する必要があり、製造コストおよび消費電力が増大してしまう。さらに、LEDを配置している位置と配置していない位置とにおける照度(明るさ)が不均一となり美感が優れないという問題がある。
【0003】
この問題を解決するために、図2に示す照明構造201が提案されている。図2(A)は照明構造201を示す平面図であり、図2(B)は照明構造201を示す断面図である。この照明構造201は、2つのLED202(202a、202b)がつまみ204の背面側に回転軸206を中心として対称に配置されている。そして、各LED202からの光を半透明の樹脂から形成された透過部材203内に透過させ、透過部材203の外周筒部207bからつまみ204の外周に向けて光を放出する。具体的には、LED202から放射された光は透過部材203に設けられた切り込み部211に当たって90度の反射角で反射し、透過部材203の底部207aにおいて放射方向に外周側へと導かれる。そして、透過部材203の底部207aを透過する光は、外周筒部207bへと進み、最終的につまみの外周に放出される。この構造によれば、2つのLEDのみを使用してつまみの外周を全体にわたって照明することができるので、LEDの使用個数を削減することができる。
【0004】
しかし、図2の構成によると、つまみ204の外周の照度を均一にすることができない。以下にその理由を説明する。つまみ204を回転させるための回転軸206を設けるために、LED202はつまみ204の中心部に配置することができない。そのため、LED202はつまみ204の中心部から所定の距離だけ離れた位置にそれぞれ配置されている。従って、つまみ204の外周の各位置において、LED202からの距離が異なっている。ここで、照度は、距離の2乗に反比例するので、LED202からの距離の差によって照度に差が生じ、照度を均一にすることができない。例えば、つまみ外周のa点(外周からLED202aまでの距離が最短となる点)と、b点(両LEDからの距離が等しくなる点)とに関して、それぞれの点からLED202aまでの距離の比が1対2であるとする。この場合、1つのLED202aのみに着目すると、b点の照度はa点の照度の1/4になる。a点においては、他方のLED202bは回転軸206を中心にして反対側に位置するのでLED202bによる照度は略ゼロであるが、b点においては、両LEDからの距離が等しいので、LED202bによっても同じ大きさの照度が得られる。そのため、a点とb点との照度の比は約2対1であり、照度はきわめて不均一になる。
【0005】
しかも、照明構造201では、LEDから放射された光を切り込み部211で反射させて透過部材203へと光を導いているので、透過部材203を透過する光は切り込み部211の頂点を中心とする点光源から放射された光に近くなる。そのため、上記で説明したLEDからの距離による照度の影響をより受けやすくなり、つまみ外周における照度はきわめて不均一になる。
【0006】
また、図2の構成において、LEDを3つ以上設ければ、つまみ204外周の照度をより均一にすることができる。しかし、LEDの個数を増やせば、製造コストおよび消費電力が増大してしまう。
【特許文献1】特開平8−97014号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、LEDの個数を増加させることなく、つまみの外周をより均一な照度で照明することができるつまみ照明構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の好ましい実施形態の照明構造は、操作部の外周を照明するための光を放射する複数の発光手段と、該発光手段から放射された光を内部に透過させ、該操作部の外周に光を放出する透過手段とを備える。該透過手段は、該発光手段と対向する位置に該発光手段から放射された光の一部を通過させる通過孔を規定する。
【0009】
発光手段から放射された光の一部は透過手段に規定された通過孔を介して通過し、その大半はつまみ外周を照明するために使用されない。すなわち、発光手段から放射された光のうち通過孔を通過しない光によって、つまみの外周を照明する。従って、つまみ外周の照度が全体的に小さくなるものの、つまみ外周の各位置における照度の差についても小さくすることができる。そのため、つまみ外周の全体にわたって、照度を均一にすることができる。しかも、従来の照明構造のようにLEDからの光を切り込み部によって反射させておらず、発光手段からの光を直接、透過手段へと導いている。そのため、透過手段内を透過する光は透過手段内で反射を繰り返すので単純な点光源からの光とはならない。従って、透過手段の外周からつまみの外周へ放出される光は、発光手段からの距離の影響のみには依存しない。従って、つまみ外周の照度をより均一にすることができる。
【0010】
好ましい実施形態においては、上記発光手段から放射された光のうち、該発光手段の正面から放射された光を、上記通過孔を介して通過させる。
【0011】
発光手段(例えば、LED等)の正面からから放射された光(すなわち、つまみに直交する方向に放射された光)は、光度(光源の明るさを表す単位で、単位立体角あたりの光束)が非常に大きい。従って、発光手段の正面から放射された光を、つまみの外周を照明するためにその大半を使用しないことにより、つまみ外周の照度が小さくなり、つまみの外周の各位置における照度の差をさらに小さくすることができる。そのため、つまみ外周の全体にわたって、照度をきわめて均一にすることができる。
【0012】
好ましい実施形態においては、上記透過手段は、椀状部と、該椀状部に延設され、上記発光手段が内部に配置されることにより、該発光手段から放射される光を該椀状部へと導く筒部とを有し、該筒部の開口部が規定されることにより上記通過孔が規定される。
【0013】
筒部の開口部によって通過孔が規定されているので、筒部内に配置された発光手段の正面から放射された光は通過孔を介して通過され、その大半はつまみの外周を照明するために使用されない。一方、発光手段の側面から放射された光は筒部を透過して椀状部の底部へと導かれる。椀状部の底部を透過する光は外周筒部まで導かれ、外周筒部においてつまみの外周に放出される。なお、筒部内において、透過した光の一部は所定回数反射して椀状部へと至る。その結果、椀状部の外周へと導かれる光は単純な点光源とはならず、そのため、つまみ外周の照度はより均一になる。
【0014】
好ましい実施形態においては、上記透過手段の外周形状は円形であり、上記発光手段は2つ設けられている。該2つの発光手段は、上記つまみの回転軸を中心にして対称となる位置に配置される。すなわち、該2つの発光手段は、該透過手段の中心に対して対称となる位置に配置される。該透過手段の外周から該発光手段までの最短距離と、該2つの発光手段から距離が等しくなる該透過手段の外周点から該発光手段までの距離との比が、1:1.3〜1:1.5である。
【0015】
このような条件においては、つまみ外周における照度の差はほとんどなくなり、つまみ外周における照度をさらに良好に均一にすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のつまみ照明構造は、透過手段に発光手段から放射された光の一部を通過させる通過孔が規定されているので、つまみ外周の各位置における照度の差を小さくすることでき、つまみ外周における照度を均一にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本発明の好ましい実施形態によるつまみ照明構造1を説明するための概略構成図である。図1(A)は、照明構造1を示す平面図である。図1(B)は、図1(A)におけるX−X線による断面図である。
【0018】
照明構造1は、複数の発光手段2(2a、2b)、透過手段3および操作部(例えば、つまみ)4を備えている。発光手段2は、つまみ4の外周を照明するための光を放射する光源であり、発光ダイオード(以下、LEDとする)、電球など任意の適切な光源が採用され得る。消費電力および寿命に優れ、かつ、小型軽量であるという理由でLEDが好ましい。本実施形態では、2つのLED2aおよび2bが設けられている。LEDは、つまみの外周の照明方法に従って任意の適切なものが採用され得るが、本実施形態では正面から放射される光の光度(光の強さ、詳細は後述)が非常に大きく、側面から放射される光の光度が非常に小さいLEDが採用され得る。LED2a、2bはそれぞれ電子機器のフレーム(図示せず)に取り付けられたプリント基板5上に搭載されて、電源が供給され発光する。LED2a、2bの配置は、詳細は後述するが、好ましくはつまみ4の回転軸6を中心にして対称に(すなわち、透過手段3の中心に対して対称に)配置されている。つまみ4の外周における照度(明るさ、詳細は後述)をより均一にすることができるからである。
【0019】
透過手段3は、LED2a、2bから放射された光をその内部に透過させて、つまみ4の外周まで光を透過させるものである。透過手段3は、椀状部7と、椀状部7と一体に成形された筒部8a、8bとを有する。椀状部7は、底部7aと外周筒部7bとを含む。底部7aは、LEDから放射された光をLEDの近傍位置から放射方向に透過させ、光を透過手段3の外周側へと透過させる。外周筒部7bは、底部7aの外周に、底部7aに対してつまみ4側に直交方向に延設されており、底部7aから導かれた光をつまみ4の外周へと放出する。筒部8a、8bは、底部7aに対してつまみ4の反対側に直交方向に延設されており、筒部8a、8bによって規定された中空部(筒内部)にLED2a、2bがそれぞれ配置されている。そのため、筒部は、LEDに対応した位置に、LEDに対応した個数設けられている。筒部8a、8bは、LED2a、2bから放射された光を透過させて、一体成形された底部7aに光を透過させるものである。筒部の外周形状は、好ましくは円筒形である。筒部の内部に配置されたLEDから筒部の内周までの距離を、内周のどの位置においても略等しくできるので、筒部を透過する光を均一にでき、つまみ4外周の照度をより均一にできるからである。
【0020】
透過手段3の外周形状はつまみ4の外周形状に略対応しており、代表的には円形である。透過手段3の直径はつまみ4の直径よりもやや大きく(例えば、直径が0.5〜5mm大きい)、つまみ3が回転可能であり、かつ、外周筒部7bから放出された光がつまみ4によって遮断されないようになっている。透過手段3は、図示しないフレームに底部7aが接するように取り付けられている。
【0021】
透過手段3には、LED2a、2b(詳細には、LED2a、2bの正面)に対向する位置に、LED2a、2bから放射された光の一部を通過させる通過孔9(9a、9b)が規定されている。LEDから放射された光の一部は通過孔9を通過してつまみ4によって遮断されるので、その大半はつまみ4の外周を照明するために使用されない。ここで、光の一部とは、光度が非常に大きいLEDの正面から放射された光である。すなわち、この光は、LEDからつまみ4(透過手段3の底部7a)に対して略直交する方向に放射される光であり、LEDから直進した場合に筒部8a、8bと交差しない光である。通過孔9a、9bは、筒部8a、8bの中空部と一体的に規定されており、すなわち筒部8a、8bに開口部が規定されることにより、通過孔9a、9bが規定されている。通過孔9の形状は、特に限定されないが、好ましくは、筒部の内周形状に対応している。すなわち、筒部が円筒形である場合には円形に規定されており、その直径はLEDの幅よりもやや大きい。LEDから放射された光のうち、光度の大きい部分を通過孔9に全て通過させることができるからである。
【0022】
透過手段3は、LEDからの光をつまみ4の外周まで透過させることが可能な任意の適切な材料から形成されている。代表的には、透過手段3は、透明または半透明な樹脂(例えば、ABS樹脂、アクリル樹脂等)から形成されている。
【0023】
つまみ4は、例えばボリュームを調整するための回転式ボリュームつまみであり、回転軸6を介してプリント基板5に搭載されたボリューム本体に取り付けられている。また、透過手段3には、回転軸6が挿通されるための軸孔10が規定されており、回転軸6は軸孔10を挿通し、つまみ4に取り付けられる。
【0024】
次に、照明構造1の動作について説明する。LEDから放射された光は、その一部L1が通過孔9を介して通過し、つまみ4の背面側へと至る。通過孔9を通過する光は、先述の通り、LEDの正面から放射された光(LEDからつまみ4に対して略直交する方向に放出された光)であり、その光度(単位立体角(ステラジアン)に放射される光束(ルーメン))が非常に大きい。この光度の大きい光はつまみ4によってその大半は吸収され遮断されるので、つまみ4の外周を照明するために使用されない。なお、通過孔9を通過する光のうちその一部は、つまみ4の背面側に反射して、透過手段3の椀状部7aまたは筒部8などに透過することもある。
【0025】
一方、LEDの側面から放射された光L2(直進した場合に透過手段3の筒部8a、8bに交差する光)は、筒部8a、8b内に透過し、底部7a内へと導かれる。ここで、筒部8a、8b内へ透過した光の一部は、筒部への入射位置によって所定回数反射を繰り返して、底部7a内へと導かれる。先述の通り、LEDの側面から放射される光は、光度が小さく、例えば、LEDの正面から放射された光の光度の10〜50%(本実施形態では、20%)であるとする。底部7a内に透過された光は、底部7a内で透過手段3を形成する材質の反射係数に基づいて所定回数、反射を繰り返しながら、放射方向に外周側に向かって導かれる。そして、光は、底部7aから外周筒部7bへと導かれ、外周筒部7bからつまみ4の外周に向けて放出される。従って、つまみ4をその外周全体にわたって照明させることができる。以上のように、本実施形態では、光度の非常に大きいLED正面から放射された光の大半をつまみ4の外周を照明するために使用せず、光度の小さいLED側面から放射された光のみをつまみ4の外周を照明させるために使用している。従って、つまみ4外周の照度は全体的に小さくなるものの、つまみ4外周の各位置における照度の差も小さくなり、照度をより均一にすることができる。さらには、筒部8内で光が反射を繰り返して底部7aに導かれ、かつ、通過孔9を通過した光の一部がつまみ4に反射して底部7aまたは筒部8等に入射するなど、透過手段3内での光の透過経路はきわめて複雑になっている。そのため、透過手段3を透過する光は、単純な点光源から放射された光にならず、従って、つまみ4外周における照度はLEDからの距離のみに影響されず、様々な要因によって影響を受けることになる。従って、つまみ4外周における照度をより均一にすることができる。
【0026】
次に、仮に距離のみに着目した場合における照度について、図1に示す本実施形態の照明構造1と、図2に示す従来の照明構造201とについてその差を比較する。a点は、外周からLED2aまでの距離が最短となる点であり、b点は両LED2a、2bからの距離が等しくなる点である。a点ではLED2aのみが照度に影響を与え、LED2bは回転軸6を挟んで反対側に位置するので、照度には影響を与えないものとする。b点ではLED2aによる照度とLED2bによる照度とが等しくなっており、両LED2a、2bが照度に影響を与えている。a点からLED2aまでの距離を0.015m、b点からLED2aまたは2bまでの距離を0.03mとし、各LEDの光度(正面から放射される光の光度)を0.05カンデラとする。照度は、単位面積(1平方メートル)当たりの光束(ルーメン)であり、ある位置における明るさを意味する。照度は、照度(ルクス)=光度(カンデラ)/距離(メートル)の2乗で定義され、距離の2乗に反比例する。
【0027】
図2の照明構造の場合、LEDから放射された光は切り込み部211によって90度反射されて、LEDの光度の、2倍(0.1カンデラ)の光度の光が透過部材203の底部207aに集光されるものとする。この場合、a点における照度は上記式に基づいて444ルクスとなる。b点における照度はLED2a、2bそれぞれについて111ルクスとなるので、併せて222ルクスとなる。従って、a点の照度とb点の照度との差は、222ルクスとなる。通常の蛍光灯を使用した場合の部屋の照度は500ルクス程度であるので、a点の照度とb点の照度との差はきわめて大きな値であり、照度がきわめて不均一になる。一方、図1の照明構造の場合、先述の通り、つまみ4の外周を照明するために使用する光は、大半がLEDの側面から放射された光であり、その光の光度はLEDの正面から放射される光の光度の20%、すなわち0.01カンデラである。従って、a点における照度は44.4ルクスとなる。b点における照度はLED2aおよび2bそれぞれについて11.1ルクスとなるので、併せて22.2ルクスとなる。従って、a点の照度とb点の照度との差は、22.2ルクスとなる。通常の部屋の照度500ルクスに対して、a点の照度とb点の照度との差はきわめて小さい。従って、つまみ4の外周の照度をきわめて均一にすることができる。以上のようにして、本実施形態による照明構造は、仮にLEDからの距離による影響のみに着目しても、つまみ4の外周における照度の差を小さくでき、照度をきわめて均一にすることができる。
【0028】
次に、LED8a、8bの好ましい配置位置について説明する。好ましくは、透過手段3の外周からLEDまでの最短距離(すなわち、a点からLED2aまでの距離)と、2つのLEDから距離が等しくなる透過手段3の外周の点からLEDまでの距離(すなわち、b点からLED2aまでの距離)との比が1:1.3〜1:1.5(より好ましくは1:ルート2)となるように、LED2a、2bがそれぞれ配置されている。この範囲においては、a点における照度とb点における照度とを略同じにすることができるからである。すなわち、この範囲において、a点の照度とb点の照度との比は、上記式に基づくと、1:1.18〜1:0.88となる(距離の比が1:ルート2である場合は、a点の照度とb点の照度とは等しくなる)。従って、このLEDの配置位置を図1の照明構造に採用することで、つまみの外周の照度をさらに良好に均一にすることができる。
【0029】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。透過手段に規定される通過孔の形状は特に限定されず、筒部の内周形状と異なっていても、LEDの幅より小さくてもよい。さらに、LEDの正面から放射される光がつまみに直交するように設けられておらず、つまみに対して任意の入射角になるように設けられていてもよい。LEDの個数は限定されず、例えば4つ設けられていてもよい。本実施形態の照明構造は、ボリューム用の回転式つまみに限定されず、任意の操作部(押ボタンスイッチ、ディスク挿入口等)の照明に採用され得る。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、オーディオ・ビジュアル装置(AVアンプ、車載用オーディオ装置またはTV等)を代表とする各種電子機器のつまみの照明構造に好適に採用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の好ましい実施形態による照明構造を示す概略構成図(Aは平面図、Bは断面図)である。
【図2】従来の照明構造を示す概略構成図(Aは平面図、Bは断面図)である。
【符号の説明】
【0032】
1 照明構造
2 発光手段
3 透過手段
4 つまみ
6 回転軸
7 椀状部
8 筒部
9 通過孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明するための光を放射する複数の発光手段と、
該発光手段から放射された光を内部に透過させ、外周に光を放出する透過手段とを備え、
該透過手段が、該発光手段と対向する位置に該発光手段から放射された光の一部を通過させる通過孔を規定する、照明構造。
【請求項2】
前記発光手段から放射された光のうち、該発光手段の正面から放射された光を、前記通過孔を介して通過させる、請求項1に記載の照明構造。
【請求項3】
前記透過手段が、
椀状部と、
該椀状部に延設され、前記発光手段が内部に配置されることにより、該発光手段から放射される光を該椀状部へと導く筒部とを有し、
該筒部の開口部が規定されることにより前記通過孔が規定される、請求項1または2に記載の照明構造。
【請求項4】
前記透過手段の外周形状が円形であり、
前記発光手段が2つ設けられ、
該2つの発光手段が、前記透過手段の中心に対して対称となる位置に配置され、
該透過手段の外周から該発光手段までの最短距離と、該2つの発光手段から距離が等しくなる該透過手段の外周点から該発光手段までの距離との比が、1:1.3〜1:1.5である、請求項1〜3のいずれかに記載の照明構造。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−32512(P2006−32512A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−206777(P2004−206777)
【出願日】平成16年7月14日(2004.7.14)
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
【Fターム(参考)】