説明

照明灯付洋傘

【課題】 洋傘をさして夜道を歩行する際、暗い足元を自動的に照明することによって、怪我や交通事故をなくせるようにする。
【解決手段】 洋傘(1)の把手(2)内を電池収容室(3)となし、これへ豆電球(4)を備えた半球状透明カバー体(5)をネジ部(6)を介して装着密閉すると共に、収容した電池(7)から豆電球(4)へスイッチ(8)を経由して通電する電気配線(9)を備えてなる。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、降雨や降雪時にこれが歩行者に降りかかることを避けるための携帯用具である洋傘に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記洋傘は降雨や降雪時の外出に際して、これをさして歩行するものであって、身体が濡れることを防ぐ目的をもって製作されている。折り畳み洋傘もあるが、不使用時の携帯や収納を便利にしたものに過ぎない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記洋傘をさして歩行するのは必ずしも昼間のみではない。暗い夜道を歩かねばならないことも多いものである。また、街灯が備えてある道ばかりとは限らない。上述のような場合は、概ね携帯電灯を片手に持ち夜道を照らしながら歩くのが一般的である。しかしながら、片手に洋傘を持ち、もう一方の手で携帯電灯を持って歩くことになるので、鞄や手荷物がある時にはその携帯に困惑するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、洋傘(1)の把手(2)の内部を空洞として電池収容室(3)となし、これへ豆電球(4)を備えた半球状透明カバー体(5)を、ネジ部(6)を介して装着密閉してなるものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
洋傘(1)の把手(2)の電池収容室(3)内へ、下方より電池(7)を収容する。次いで豆電球(4)を備えた半球状透明カバー体(5)を、ネジ部(6)
を介して装着密閉する。この時、電池収容室(3)内にはスイッチ(8)を経由して豆電球(4)に通じる電気配線(9)がなされている。
【0006】
従って、スイッチ(8)をON・OFFすることによって、前記豆電球(4)
の点滅を行うことができる。夜間の必要時のみ点灯できるので電池消耗が少なくて済むし、密閉構造であるから雨水による漏電や故障も起こらない。また、電池(7)の交換もワンタッチで行える。
【0007】
なお、前記半球状透明カバー体(5)の先端を拡大レンズ状としてその照明力をアップすることもできるし、また、把手(2)がL状やU状であったりする場合でも適宜応用実施できることは勿論である。また、折り畳み式洋傘にも適用できるものである。
【0008】
【考案の効果】
暗い夜道を歩行する時に、洋傘(1)の把手(2)に設けられているスイッチ(8)をONするだけで豆電球(4)が点灯し、半球状透明カバー体(5)を通して足元あたりを広く照明できる。従って、転倒して思わぬ怪我をしたりすることがなくなる。また、走行する自動車などへの警告ともなり交通事故に巻き込まれることを防止できる。また、携帯電灯などを持つ必要がないので、片手で鞄や手荷物などを持つことができる有益にして便利な照明灯付洋傘を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案照明灯付洋傘の正面図である。
【図2】本考案照明灯付洋傘の要部拡大断面図(一部透視図)である。
【符号の説明】
1 洋傘
2 把手
3 電池収容室
4 豆電球
5 半球状透明カバー体
6 ネジ部
7 電池
8 スイッチ
9 電気配線

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 洋傘(1)の把手(2)の内部を空洞として電池収容室(3)となし、これへ豆電球(4)を備えた半球状透明カバー体(5)をネジ部(6)を介して装着密閉すると共に、収容した電池(7)から豆電球(4)へスイッチ(8)を経由して通電する電気配線(9)を備えてなる照明灯付洋傘。

【図1】
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【図2】
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【登録番号】実用新案登録第3068786号(U3068786)
【登録日】平成12年2月23日(2000.2.23)
【発行日】平成12年5月16日(2000.5.16)
【考案の名称】照明灯付洋傘
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平11−9411
【出願日】平成11年11月5日(1999.11.5)
【出願人】(599173712)