照明装置用アダプター
【課題】 本発明は、既存の照明装置であっても簡単に通常の照明と演出用の照明とに切り替えることができる照明装置用アダプターを提供することにある。
【解決手段】 照明装置用アダプター10は、ケース12と、アダプターの口金14と、アダプターのソケット16と、ケース12の内部に設けられ、ケース12、アダプターの口金14、アダプターのソケット16または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器18と、を備える。
【解決手段】 照明装置用アダプター10は、ケース12と、アダプターの口金14と、アダプターのソケット16と、ケース12の内部に設けられ、ケース12、アダプターの口金14、アダプターのソケット16または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器18と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の照明装置が風に揺らぐような発光をおこなうための照明装置用アダプターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より蛍光管、白熱電球、発光ダイオード(LED)などの多種多様な照明装置が開発・発売されている。それらの照明装置は、通常の照明からその場の雰囲気に合わせた演出用の照明装置、信号灯、バックライトなどの様々な装置に利用される。例えば、特許文献1のようにロウソクの持つ揺らぎを電磁石で模擬するものがある。
【0003】
しかし、特許文献1に記載されている照明装置は、演出用にしか使用できない。すなわち、簡単に通常の照明と演出用の照明とを切り替えることができない。
【0004】
【特許文献1】特開平6−52709号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、既存の照明装置であっても簡単に通常の照明と演出用の照明とに切り替えることができる照明装置用アダプターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の照明装置用アダプターは、ランプに電力を供給するために接続されるランプの口金とソケットの間にはめ込む照明装置用アダプターであって、ケースと、前記ソケットへの差し込み部分と、前記ランプの口金が差し込まれる部分と、前記ケースの内部に設けられ、前記ケース、前記ソケットへの差し込み部分、前記ランプの口金が差し込まれる部分または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器とを備える。
【0007】
前記振動検出器は、前記ソケットへの差し込み部分および前記ランプが差し込まれる部分が直接または間接的に接続される基板に固定され、振動を電気信号に変換する振動検出センサーを含む。
【0008】
前記振動検出センサーが2枚の板状体を有し、一方の板状体に凸状部を有し、該凸状部が前記基板に接触するようにして該振動検出センサーが該基板に固定されている。
【0009】
前記凸状部によって前記基板と振動検出センサーとの間に空洞共振器となる空間を形成してもよい。
【0010】
前記空間に微粒子を配置してもよい。
【0011】
前記凸状部と該凸状部を有する板状体との任意の位置同士をつなぐ線状の弾性部材を設けてもよい。
【0012】
前記振動検出センサーと基板とがホットメルト接着剤で固定されている。
【0013】
前記ケースの形状が角柱形状であってもよい。
【0014】
前記基板をフレキシブル基板にし、該フレキシブル基板を前記ケースの形状に合わせて湾曲させてもよい。
【0015】
また、本発明の他の照明装置用アダプターは、ランプに電力を供給するために接続されるプラグとコンセントとの間にはめ込む照明装置用アダプターであって、ケースと、前記コンセントへの差し込み部分と、前記プラグが差し込まれる部分と、前記ケースの内部に設けられ、前記ケース、前記コンセントへの差し込み部分、前記プラグが差し込まれる部分または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器とを備える。
【0016】
前記振動検出器が、前記コンセントへの差し込み部分および前記プラグが差し込まれる部分が直接または間接的に接続される基板に固定され、振動を電気信号に変換する振動検出センサーを含む。他の構成は、上述の照明装置用アダプターと同じであっても良い。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、従来からあるランプとソケット(またはプラグとコンセント)の間に照明装置用アダプターをはめ込むだけで簡単にランプの光をゆらがせることができる。簡単に通常の照明装置と光がゆらぐ照明装置とを取り替えることができる。また、ケース内に振動検出器を設けたことによって、振動検出器に対する防水・防塵効果もあり、どの方向から風が吹いたとしても同じように光を揺らがせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明に係る照明装置用アダプターの実施形態について図面を用いて説明する。本発明は、既存のランプとソケットを使用した照明装置に使用するものである。本発明は、風速センサーなどによって直接風を検知するのではなく、風による種々の部品の振動を取り扱うという考えによって成り立っている。なお、本説明における風は空気の振動としても取り扱われる。
【0019】
図1に示すように、本発明の照明装置用アダプター10は、ソケットSとランプLの口金の間にはめ込む。ソケットSは既存の商用電源に接続される。ランプLは、白熱電球、竹フィラメントランプ、LEDなど種々ある。
【0020】
照明装置用アダプター10は、ケース12と、ソケットSへの差し込み部分(アダプターの口金)14と、ランプLの口金が差し込まれる部分(アダプターのソケット)16と、ケース12の内部に設けられ、ケース12、アダプターの口金14、アダプターのソケット16または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器とを備える。なお、差し込むという表現をしているが、ねじ込むことも同じとする。
【0021】
ケース12は樹脂成形されたものであり、後述する種々の電気・電子部品を防水・防塵するためのものである。照明装置用アダプター10に口金14とソケット16とを備えることによって、既存のランプLとソケットSとの間に本発明の照明装置用アダプター10をはめ込むことができる。ケース12の形状は、図2に示すように、一端にテーパー部分を有する円筒と、そのテーパー部分の開放部分に他の円筒がつなげられた形状である。言い換えると、内径の異なる2つの円筒の開放部分同士がテーパー部分を介して接続された形状である。なお、図1に示すケース12のx方向やy方向の大きさはランプLやソケットSの大きさや外観に合わせて任意である。
【0022】
図2のように、振動検出器18は、ケース12の内部に設けられているため、照明装置用アダプター10を屋外で使用しても風、雨、ほこりなどに対して振動検出器18が保護される。振動検出器18について以下説明する。
【0023】
振動検出器18は、アダプターの口金14およびアダプターのソケット16が直接または間接的に接続される基板20に固定され、振動を電気信号に変換する振動検出センサー22を含む。また、振動検出器18は、後述する基板20の上に配設される電気・電子回路も含む。
【0024】
基板20は、ガラス布基材エポキシ樹脂銅張積層板などを使用する。図3ではケース12の内面に接触されるように円形になっているが、アダプターの口金14などから振動が伝わるのであれば任意の形状が可能である。基板20とアダプターの口金14やソケット16の接続は直接接続されても良いし、プラスチックなどの部材などを介して接続されても良い。その接続はねじ止めなどでおこなう。また、ケース12とアダプターの口金14とソケット16もねじ止めや部材同士の嵌め合わせなどによって接続する。
【0025】
振動検出センサー22によって風によるケース12などの振動を電気信号に変換する。アダプター10のケース12をはじめ、ランプLなどに当たった風は、振動として振動検出センサー22まで伝わる。これは、振動検出センサー22を含むアダプター10の種々の構成部品が直接または間接的に接続されて一体となっており、そのアダプター10にランプLなどが取り付けられることによってランプL、アダプター10、ソケットSが一体となるからである。また、ケース12などの振動が空気中を伝わって振動検出センサー22に伝わる場合もある。
【0026】
振動検出センサー22は、2枚の電極が対向している。振動によって2枚の電極の間隔が変化し、電極間の容量が変化する。このことによって、振動検出センサー22から出力される電圧などが変化する。この変化は、図4に示すような回路によってランプLの電圧を変化させることができる。すなわち、ランプLの電圧が風によって変化することとなり、ランプLの発光が風に揺らいでいるようにすることができる。風によってランプLの発光が変化するため、その発光の変化は時間的に不規則である。
【0027】
図4の回路について説明する。各ブロック間では図の矢印のように信号が流れる。電源部24は、コンデンサ、ツェナーダイオード、レギュレータなどにより、一定の電圧、例えば+5Vの電圧を生成する。電力制御部26は、トライアックで交流電圧の位相制御をおこない、電力制御をおこなう。この電力制御はランプLの明るさを制御することとなる。ゼロクロス検出部28は回路の動作を交流電源に同期させるためのゼロクロス点を検出する。全波整流後の信号を用いることで部品点数の削減が可能となる。このとき交流電源からの位相が90度ずれるため、マイコンを用いて90度補正をおこなう。
【0028】
振動検出/増幅部30は、振動検出センサー22を含み、振動検出センサー22にバイアス電圧を印加する。また振動検出センサー22から信号の増幅、振動検出センサー22から出力される風以外の信号のカットをおこなうフィルタも備える。風による振動検出センサー22の振動の周波数としては数Hzから十数Hzである。例えばオペアンプ、抵抗、コンデンサを組み合わせた回路によってバンドパスフィルターを構成し、図5に示すように、点線の間以外、すなわち風による振動周波数以外の信号をカットする。これは、音も種々の部品を振動させる要素であり、この音によっても振動検出センサー22が動作するからである。バンドパスフィルターが無いとどのような音でも振動検出器18が動作してしまい、風に光が揺らいでいるように見せることができなくなる。
【0029】
ゆらぎ制御部32は、振動検出/増幅部30からの信号をアナログからディジタルに変換し、ディジタル信号に応じた信号であるゆらぎ信号を生成する。また、トライアックのスイッチングのためのパルス信号を生成する。ゆらぎ信号を生成するためにマイコンやカオス回路を設けても良い。ゆらぎ信号が電力制御部26に入力され、電力制御部26の出力がゆらぎ信号に合わせて変化することとなる。
【0030】
本発明は、図4に示す回路ブロックと同様の動作をおこなう回路であれば、種々の電気・電子部品を使用して構成してもよい。図4に示す回路が基板20の上に設けられる。
【0031】
振動検出センサー22について説明する。図6(a)のように、振動検出センサー22の一方の電極34に凸状部36を有し、凸状部36が基板20に接触するようにして振動検出センサー22が基板20に固定されていてもよい。ランプLなどからの振動は基板20に伝わり、基板20から凸状部36を通じて振動検出センサー22の電極34に振動が伝わる。凸状部36の数は任意である。
【0032】
図6(b)に示すように、凸状部38によって基板20と振動検出センサー22との間に空洞共振器となる空間40を形成してもよい。凸状部38は電極34の外周に沿って形成されても良い。空洞共振器によって電極34が振動しやすくする。空洞共振器の共振周波数は風の周波数に合わせて数Hzから数十Hzが好ましい。
【0033】
図6(c)に示すように、凸状部38によってできた基板20と振動検出センサー22との空間40に微粒子42を配置してもよい。微粒子42と振動検出センサー22の電極34とが接触されていても良い。基板20の振動によって微粒子42が振動し、振動検出センサー22の電極34を振動させる。
【0034】
図6(d)に示すように、凸状部38と振動検出センサー22の電極34との任意の位置同士をつなぐ線状の弾性部材44を設けてもよい。弾性部材44によって電極34が振動しやすくする。
【0035】
振動検出センサー22と基板20との固定はホットメルト接着剤を使用する。接着時間は約15秒など短時間であるため、振動検出センサー22に圧力をかける時間が短時間となり、振動検出センサー22の固定が容易である。また、基板20と振動検出センサー22の電極34との間に接着剤が流れ込まず、電極34の振動を妨げることもない。
【0036】
図7に示すように、ケース12bの形状は角柱の形状であってもよい。上記の基板20は円形であったが、円形にした場合、基板20のコストが上がってしまう。基板20のコストを上げないためにもケース12bの形状を図7のように角柱形状にすることによって、基板20も四角形などにすることができ、基板20のコストを上げなくてすむ。なお、ケース12の形状が円筒を含む形状であった場合に基板20の形状を四角形にするとケース12と基板20との接触部分が少なくなり、ケース12の振動が基板12に伝わりにくくなる。
【0037】
基板20はフレキシブル基板であってもよい。フレキシブル基板をケース12の形状に合わせて湾曲させる。その時、基板20はケース12に接触され、ケース12からの振動が基板20に伝わるのが好ましい。
【0038】
また、ケース12や基板20などは、風の空気振動による周波数成分をf(x)とした場合に、アダプター10全体の振動がαf(x1)+βf(x2)となるようにしてもよい。αは振動を増幅させるための定数であり、βは振動を減衰させるための定数であり、アダプター10の構成材料、形状、基板20に対するアダプターのソケット16などの接続方法などによって決定される。また、f(x1)およびf(x2)はアダプター10での振動の周波数成分である。アダプター10の構成材料や形状などから最適な振動の周波数成分が振動検出センサー22に伝わるようにする。
【0039】
以上、本発明は照明装置用アダプター10だけではなくライトLなども含めて風が当たったときに、ライトLの発光を揺らがせることができる。実際のセンサーとなる振動検出センサー22がケース12の内側にあり、風雨に対して故障の少ないアダプター10となる。
【0040】
また、実際に振動検出センサー22が外気に触れるようにした場合と触れない場合とで出力電圧の違いを示す実験結果について説明する。図8に示すように、ケース12の形状は図1と同じ形状である。テーパー部に穴46を設けて振動検出センサー22が直接外気に触れるようになっている。矢印W1、W2は風の方向を示し、W1は振動検出センサー22の正面からの風であり、W2は振動検出センサー22が配置された側に対して反対側からの風である。風W1とW2は、扇風機で一定の風速の風である。風W1とW2の場合の実験結果を図9と図10にそれぞれ示す。実験は、図4に示す風検出/増幅部30の出力電圧を測定している。実験結果より風の向きによって振動検出センサー22の出力が大きく異なり、同じ風力であっても風向きによって光のゆらぎ方が変わってしまうことがわかる。
【0041】
図11は、振動検出センサー22が外気に触れないようにケース12の内部に設けられた場合である。すなわち、本発明の構成と同じ構成である。矢印W3とW4は風の方向を示し、W3は振動検出センサー22が配置された側からの風であり、W4は振動検出センサー22が配置された側とは反対側からの風である。風W3とW4は、扇風機によって発生させた一定の風速の風であり、風W1とW2と同じである。風W3とW4の場合の実験結果を図12と図13にそれぞれ示す。実験は、図4に示す風検出/増幅部30の出力電圧を測定している。出力電圧の周波数や電圧に大きな差はなく、どの方向からアダプター10に風が当たっても同じように光が揺らぐことがわかる。
【0042】
以上の実験結果より、本発明は振動検出センサー22をケース12の内部に設けたことによって、風の方向に関係なく光を揺らがせることができる。
【0043】
上述した本発明の照明装置用アダプター10は、既存の照明装置に簡単に取り付けられる。したがって、電球を使用した既存の提灯などに取り付けることによって、提灯内に入り込んだ風によって提灯の光が揺らがせることができ、ロウソクを使用しているように見せることができる。
【0044】
以上、本発明について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。他の実施形態について説明する。図14に示す照明装置用アダプター50は、ケース52と、コンセントCへの差し込み部分(アダプターのプラグ)54と、ライトLのプラグPが差し込まれる部分(アダプターのコンセント)56と、ケース52の内部に設けられ、ケース52、アダプターのプラグ54、アダプターのコンセント56または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器58とを備える。
【0045】
振動検出器58は、アダプターのプラグ54およびコンセント56が直接または間接的に接続される基板60に固定され、振動を電気信号に変化させる振動検出センサー62を含む。基板60はケース52に接触されるのが好ましい。また、振動検出器18は、振動検出センサー62の出力に基づいて上述したゆらぎ信号などを生成する回路などを含む。
【0046】
振動検出器58の構成としては、図1などで説明した構成と同じ回路や振動検出センサーを使用しても良い。
【0047】
図1の構成と同じように、ケース52、プラグP、ライトLなどが風によって振動することにより、ケース52などから基板60に振動が伝わる。この振動によって振動検出センサー62が動作し、図4の回路が動作してライトLの光が揺らぐこととなる。なおライトLに風が当たったとき、ライトLから電気コードを通じてプラグPに振動が伝わる。
【0048】
従来からある既存のプラグPとコンセントCとの間に照明装置用アダプター50を設けるだけで簡単にライトLの光を揺らがせることができる。図14の構成であれば、アダプターのプラグ54と基板60(またはケース52)までに電気コードを有するが、図15のようにアダプターのプラグ54が基板60(またはケース52)に直接接続される構成であっても良い。また、アダプターのコンセント56と基板60(またはケース52)との間に電気コードを有する構成であっても良い。
【0049】
ケース52を神棚などにまつるお札の代わりにしても良い。この場合、ライトLはロウソク型の電球である。人が歩いたり、神事をおこなうときの動作によって生じる風によってライトLの光がゆらぎ、本物のロウソクを使用しているように見せることができる。ケース52がお札の代わりになることによって、神棚などの見た目を損なうこともない。
【0050】
上述した図1において、符号10の照明装置用アダプターを使用せずに、ソケットSからコンセントCまでの間に図14または図15の照明装置用アダプター50を使用しても良い。
【0051】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の照明装置用アダプターの外観の一例を示す図である。
【図2】アダプターの外観を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。
【図3】ケースの内部構造を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。
【図4】回路構成を示すブロック図である。
【図5】バンドパスフィルターが風の周波数成分だけを通過させる一例を示すグラフである。
【図6】振動検出センサーの構成を示す図であり、(a)は電極に凸状部を設けた図であり、(b)は空洞共振器を形成した図であり、(c)は微粒子を設けた図であり、(d)は弾性部材を設けた図である。
【図7】ケースの形状を角柱形状にした場合の図である。
【図8】照明装置用アダプターに風を当てるときの風の方向を示す図である。
【図9】図8の場合で振動検出センサーの正面から風を当てたときの出力電圧を示す図である。
【図10】図8の場合で振動検出センサーの反対側から風を当てたときの出力電圧を示す図である。
【図11】照明装置用アダプターに風を当てるときの風の方向を示す図である。
【図12】図11の場合で振動検出センサーの正面から風を当てたときの出力電圧を示す図である。
【図13】図11の場合で振動検出センサーの反対側から風を当てたときの出力電圧を示す図である。
【図14】本発明の他の照明装置用アダプターの構成を示す図である。
【図15】本発明の他の照明装置用アダプターの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0053】
10,50:照明装置用アダプター
12,52:ケース
14:アダプターの口金
16:アダプターのソケット
18,58:振動検出器
20,60:基板
22,62:振動検出センサー
24:電源部
26:電力制御部
28:ゼロクロス検出部
30:振動検出/増幅部
32:ゆらぎ制御部
34:電極
36,38:凸状部
40:空間
42:微粒子
44:弾性部材
46:穴
54:アダプターのプラグ
56:アダプターのコンセント
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の照明装置が風に揺らぐような発光をおこなうための照明装置用アダプターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より蛍光管、白熱電球、発光ダイオード(LED)などの多種多様な照明装置が開発・発売されている。それらの照明装置は、通常の照明からその場の雰囲気に合わせた演出用の照明装置、信号灯、バックライトなどの様々な装置に利用される。例えば、特許文献1のようにロウソクの持つ揺らぎを電磁石で模擬するものがある。
【0003】
しかし、特許文献1に記載されている照明装置は、演出用にしか使用できない。すなわち、簡単に通常の照明と演出用の照明とを切り替えることができない。
【0004】
【特許文献1】特開平6−52709号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、既存の照明装置であっても簡単に通常の照明と演出用の照明とに切り替えることができる照明装置用アダプターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の照明装置用アダプターは、ランプに電力を供給するために接続されるランプの口金とソケットの間にはめ込む照明装置用アダプターであって、ケースと、前記ソケットへの差し込み部分と、前記ランプの口金が差し込まれる部分と、前記ケースの内部に設けられ、前記ケース、前記ソケットへの差し込み部分、前記ランプの口金が差し込まれる部分または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器とを備える。
【0007】
前記振動検出器は、前記ソケットへの差し込み部分および前記ランプが差し込まれる部分が直接または間接的に接続される基板に固定され、振動を電気信号に変換する振動検出センサーを含む。
【0008】
前記振動検出センサーが2枚の板状体を有し、一方の板状体に凸状部を有し、該凸状部が前記基板に接触するようにして該振動検出センサーが該基板に固定されている。
【0009】
前記凸状部によって前記基板と振動検出センサーとの間に空洞共振器となる空間を形成してもよい。
【0010】
前記空間に微粒子を配置してもよい。
【0011】
前記凸状部と該凸状部を有する板状体との任意の位置同士をつなぐ線状の弾性部材を設けてもよい。
【0012】
前記振動検出センサーと基板とがホットメルト接着剤で固定されている。
【0013】
前記ケースの形状が角柱形状であってもよい。
【0014】
前記基板をフレキシブル基板にし、該フレキシブル基板を前記ケースの形状に合わせて湾曲させてもよい。
【0015】
また、本発明の他の照明装置用アダプターは、ランプに電力を供給するために接続されるプラグとコンセントとの間にはめ込む照明装置用アダプターであって、ケースと、前記コンセントへの差し込み部分と、前記プラグが差し込まれる部分と、前記ケースの内部に設けられ、前記ケース、前記コンセントへの差し込み部分、前記プラグが差し込まれる部分または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器とを備える。
【0016】
前記振動検出器が、前記コンセントへの差し込み部分および前記プラグが差し込まれる部分が直接または間接的に接続される基板に固定され、振動を電気信号に変換する振動検出センサーを含む。他の構成は、上述の照明装置用アダプターと同じであっても良い。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、従来からあるランプとソケット(またはプラグとコンセント)の間に照明装置用アダプターをはめ込むだけで簡単にランプの光をゆらがせることができる。簡単に通常の照明装置と光がゆらぐ照明装置とを取り替えることができる。また、ケース内に振動検出器を設けたことによって、振動検出器に対する防水・防塵効果もあり、どの方向から風が吹いたとしても同じように光を揺らがせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明に係る照明装置用アダプターの実施形態について図面を用いて説明する。本発明は、既存のランプとソケットを使用した照明装置に使用するものである。本発明は、風速センサーなどによって直接風を検知するのではなく、風による種々の部品の振動を取り扱うという考えによって成り立っている。なお、本説明における風は空気の振動としても取り扱われる。
【0019】
図1に示すように、本発明の照明装置用アダプター10は、ソケットSとランプLの口金の間にはめ込む。ソケットSは既存の商用電源に接続される。ランプLは、白熱電球、竹フィラメントランプ、LEDなど種々ある。
【0020】
照明装置用アダプター10は、ケース12と、ソケットSへの差し込み部分(アダプターの口金)14と、ランプLの口金が差し込まれる部分(アダプターのソケット)16と、ケース12の内部に設けられ、ケース12、アダプターの口金14、アダプターのソケット16または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器とを備える。なお、差し込むという表現をしているが、ねじ込むことも同じとする。
【0021】
ケース12は樹脂成形されたものであり、後述する種々の電気・電子部品を防水・防塵するためのものである。照明装置用アダプター10に口金14とソケット16とを備えることによって、既存のランプLとソケットSとの間に本発明の照明装置用アダプター10をはめ込むことができる。ケース12の形状は、図2に示すように、一端にテーパー部分を有する円筒と、そのテーパー部分の開放部分に他の円筒がつなげられた形状である。言い換えると、内径の異なる2つの円筒の開放部分同士がテーパー部分を介して接続された形状である。なお、図1に示すケース12のx方向やy方向の大きさはランプLやソケットSの大きさや外観に合わせて任意である。
【0022】
図2のように、振動検出器18は、ケース12の内部に設けられているため、照明装置用アダプター10を屋外で使用しても風、雨、ほこりなどに対して振動検出器18が保護される。振動検出器18について以下説明する。
【0023】
振動検出器18は、アダプターの口金14およびアダプターのソケット16が直接または間接的に接続される基板20に固定され、振動を電気信号に変換する振動検出センサー22を含む。また、振動検出器18は、後述する基板20の上に配設される電気・電子回路も含む。
【0024】
基板20は、ガラス布基材エポキシ樹脂銅張積層板などを使用する。図3ではケース12の内面に接触されるように円形になっているが、アダプターの口金14などから振動が伝わるのであれば任意の形状が可能である。基板20とアダプターの口金14やソケット16の接続は直接接続されても良いし、プラスチックなどの部材などを介して接続されても良い。その接続はねじ止めなどでおこなう。また、ケース12とアダプターの口金14とソケット16もねじ止めや部材同士の嵌め合わせなどによって接続する。
【0025】
振動検出センサー22によって風によるケース12などの振動を電気信号に変換する。アダプター10のケース12をはじめ、ランプLなどに当たった風は、振動として振動検出センサー22まで伝わる。これは、振動検出センサー22を含むアダプター10の種々の構成部品が直接または間接的に接続されて一体となっており、そのアダプター10にランプLなどが取り付けられることによってランプL、アダプター10、ソケットSが一体となるからである。また、ケース12などの振動が空気中を伝わって振動検出センサー22に伝わる場合もある。
【0026】
振動検出センサー22は、2枚の電極が対向している。振動によって2枚の電極の間隔が変化し、電極間の容量が変化する。このことによって、振動検出センサー22から出力される電圧などが変化する。この変化は、図4に示すような回路によってランプLの電圧を変化させることができる。すなわち、ランプLの電圧が風によって変化することとなり、ランプLの発光が風に揺らいでいるようにすることができる。風によってランプLの発光が変化するため、その発光の変化は時間的に不規則である。
【0027】
図4の回路について説明する。各ブロック間では図の矢印のように信号が流れる。電源部24は、コンデンサ、ツェナーダイオード、レギュレータなどにより、一定の電圧、例えば+5Vの電圧を生成する。電力制御部26は、トライアックで交流電圧の位相制御をおこない、電力制御をおこなう。この電力制御はランプLの明るさを制御することとなる。ゼロクロス検出部28は回路の動作を交流電源に同期させるためのゼロクロス点を検出する。全波整流後の信号を用いることで部品点数の削減が可能となる。このとき交流電源からの位相が90度ずれるため、マイコンを用いて90度補正をおこなう。
【0028】
振動検出/増幅部30は、振動検出センサー22を含み、振動検出センサー22にバイアス電圧を印加する。また振動検出センサー22から信号の増幅、振動検出センサー22から出力される風以外の信号のカットをおこなうフィルタも備える。風による振動検出センサー22の振動の周波数としては数Hzから十数Hzである。例えばオペアンプ、抵抗、コンデンサを組み合わせた回路によってバンドパスフィルターを構成し、図5に示すように、点線の間以外、すなわち風による振動周波数以外の信号をカットする。これは、音も種々の部品を振動させる要素であり、この音によっても振動検出センサー22が動作するからである。バンドパスフィルターが無いとどのような音でも振動検出器18が動作してしまい、風に光が揺らいでいるように見せることができなくなる。
【0029】
ゆらぎ制御部32は、振動検出/増幅部30からの信号をアナログからディジタルに変換し、ディジタル信号に応じた信号であるゆらぎ信号を生成する。また、トライアックのスイッチングのためのパルス信号を生成する。ゆらぎ信号を生成するためにマイコンやカオス回路を設けても良い。ゆらぎ信号が電力制御部26に入力され、電力制御部26の出力がゆらぎ信号に合わせて変化することとなる。
【0030】
本発明は、図4に示す回路ブロックと同様の動作をおこなう回路であれば、種々の電気・電子部品を使用して構成してもよい。図4に示す回路が基板20の上に設けられる。
【0031】
振動検出センサー22について説明する。図6(a)のように、振動検出センサー22の一方の電極34に凸状部36を有し、凸状部36が基板20に接触するようにして振動検出センサー22が基板20に固定されていてもよい。ランプLなどからの振動は基板20に伝わり、基板20から凸状部36を通じて振動検出センサー22の電極34に振動が伝わる。凸状部36の数は任意である。
【0032】
図6(b)に示すように、凸状部38によって基板20と振動検出センサー22との間に空洞共振器となる空間40を形成してもよい。凸状部38は電極34の外周に沿って形成されても良い。空洞共振器によって電極34が振動しやすくする。空洞共振器の共振周波数は風の周波数に合わせて数Hzから数十Hzが好ましい。
【0033】
図6(c)に示すように、凸状部38によってできた基板20と振動検出センサー22との空間40に微粒子42を配置してもよい。微粒子42と振動検出センサー22の電極34とが接触されていても良い。基板20の振動によって微粒子42が振動し、振動検出センサー22の電極34を振動させる。
【0034】
図6(d)に示すように、凸状部38と振動検出センサー22の電極34との任意の位置同士をつなぐ線状の弾性部材44を設けてもよい。弾性部材44によって電極34が振動しやすくする。
【0035】
振動検出センサー22と基板20との固定はホットメルト接着剤を使用する。接着時間は約15秒など短時間であるため、振動検出センサー22に圧力をかける時間が短時間となり、振動検出センサー22の固定が容易である。また、基板20と振動検出センサー22の電極34との間に接着剤が流れ込まず、電極34の振動を妨げることもない。
【0036】
図7に示すように、ケース12bの形状は角柱の形状であってもよい。上記の基板20は円形であったが、円形にした場合、基板20のコストが上がってしまう。基板20のコストを上げないためにもケース12bの形状を図7のように角柱形状にすることによって、基板20も四角形などにすることができ、基板20のコストを上げなくてすむ。なお、ケース12の形状が円筒を含む形状であった場合に基板20の形状を四角形にするとケース12と基板20との接触部分が少なくなり、ケース12の振動が基板12に伝わりにくくなる。
【0037】
基板20はフレキシブル基板であってもよい。フレキシブル基板をケース12の形状に合わせて湾曲させる。その時、基板20はケース12に接触され、ケース12からの振動が基板20に伝わるのが好ましい。
【0038】
また、ケース12や基板20などは、風の空気振動による周波数成分をf(x)とした場合に、アダプター10全体の振動がαf(x1)+βf(x2)となるようにしてもよい。αは振動を増幅させるための定数であり、βは振動を減衰させるための定数であり、アダプター10の構成材料、形状、基板20に対するアダプターのソケット16などの接続方法などによって決定される。また、f(x1)およびf(x2)はアダプター10での振動の周波数成分である。アダプター10の構成材料や形状などから最適な振動の周波数成分が振動検出センサー22に伝わるようにする。
【0039】
以上、本発明は照明装置用アダプター10だけではなくライトLなども含めて風が当たったときに、ライトLの発光を揺らがせることができる。実際のセンサーとなる振動検出センサー22がケース12の内側にあり、風雨に対して故障の少ないアダプター10となる。
【0040】
また、実際に振動検出センサー22が外気に触れるようにした場合と触れない場合とで出力電圧の違いを示す実験結果について説明する。図8に示すように、ケース12の形状は図1と同じ形状である。テーパー部に穴46を設けて振動検出センサー22が直接外気に触れるようになっている。矢印W1、W2は風の方向を示し、W1は振動検出センサー22の正面からの風であり、W2は振動検出センサー22が配置された側に対して反対側からの風である。風W1とW2は、扇風機で一定の風速の風である。風W1とW2の場合の実験結果を図9と図10にそれぞれ示す。実験は、図4に示す風検出/増幅部30の出力電圧を測定している。実験結果より風の向きによって振動検出センサー22の出力が大きく異なり、同じ風力であっても風向きによって光のゆらぎ方が変わってしまうことがわかる。
【0041】
図11は、振動検出センサー22が外気に触れないようにケース12の内部に設けられた場合である。すなわち、本発明の構成と同じ構成である。矢印W3とW4は風の方向を示し、W3は振動検出センサー22が配置された側からの風であり、W4は振動検出センサー22が配置された側とは反対側からの風である。風W3とW4は、扇風機によって発生させた一定の風速の風であり、風W1とW2と同じである。風W3とW4の場合の実験結果を図12と図13にそれぞれ示す。実験は、図4に示す風検出/増幅部30の出力電圧を測定している。出力電圧の周波数や電圧に大きな差はなく、どの方向からアダプター10に風が当たっても同じように光が揺らぐことがわかる。
【0042】
以上の実験結果より、本発明は振動検出センサー22をケース12の内部に設けたことによって、風の方向に関係なく光を揺らがせることができる。
【0043】
上述した本発明の照明装置用アダプター10は、既存の照明装置に簡単に取り付けられる。したがって、電球を使用した既存の提灯などに取り付けることによって、提灯内に入り込んだ風によって提灯の光が揺らがせることができ、ロウソクを使用しているように見せることができる。
【0044】
以上、本発明について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。他の実施形態について説明する。図14に示す照明装置用アダプター50は、ケース52と、コンセントCへの差し込み部分(アダプターのプラグ)54と、ライトLのプラグPが差し込まれる部分(アダプターのコンセント)56と、ケース52の内部に設けられ、ケース52、アダプターのプラグ54、アダプターのコンセント56または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器58とを備える。
【0045】
振動検出器58は、アダプターのプラグ54およびコンセント56が直接または間接的に接続される基板60に固定され、振動を電気信号に変化させる振動検出センサー62を含む。基板60はケース52に接触されるのが好ましい。また、振動検出器18は、振動検出センサー62の出力に基づいて上述したゆらぎ信号などを生成する回路などを含む。
【0046】
振動検出器58の構成としては、図1などで説明した構成と同じ回路や振動検出センサーを使用しても良い。
【0047】
図1の構成と同じように、ケース52、プラグP、ライトLなどが風によって振動することにより、ケース52などから基板60に振動が伝わる。この振動によって振動検出センサー62が動作し、図4の回路が動作してライトLの光が揺らぐこととなる。なおライトLに風が当たったとき、ライトLから電気コードを通じてプラグPに振動が伝わる。
【0048】
従来からある既存のプラグPとコンセントCとの間に照明装置用アダプター50を設けるだけで簡単にライトLの光を揺らがせることができる。図14の構成であれば、アダプターのプラグ54と基板60(またはケース52)までに電気コードを有するが、図15のようにアダプターのプラグ54が基板60(またはケース52)に直接接続される構成であっても良い。また、アダプターのコンセント56と基板60(またはケース52)との間に電気コードを有する構成であっても良い。
【0049】
ケース52を神棚などにまつるお札の代わりにしても良い。この場合、ライトLはロウソク型の電球である。人が歩いたり、神事をおこなうときの動作によって生じる風によってライトLの光がゆらぎ、本物のロウソクを使用しているように見せることができる。ケース52がお札の代わりになることによって、神棚などの見た目を損なうこともない。
【0050】
上述した図1において、符号10の照明装置用アダプターを使用せずに、ソケットSからコンセントCまでの間に図14または図15の照明装置用アダプター50を使用しても良い。
【0051】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の照明装置用アダプターの外観の一例を示す図である。
【図2】アダプターの外観を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。
【図3】ケースの内部構造を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。
【図4】回路構成を示すブロック図である。
【図5】バンドパスフィルターが風の周波数成分だけを通過させる一例を示すグラフである。
【図6】振動検出センサーの構成を示す図であり、(a)は電極に凸状部を設けた図であり、(b)は空洞共振器を形成した図であり、(c)は微粒子を設けた図であり、(d)は弾性部材を設けた図である。
【図7】ケースの形状を角柱形状にした場合の図である。
【図8】照明装置用アダプターに風を当てるときの風の方向を示す図である。
【図9】図8の場合で振動検出センサーの正面から風を当てたときの出力電圧を示す図である。
【図10】図8の場合で振動検出センサーの反対側から風を当てたときの出力電圧を示す図である。
【図11】照明装置用アダプターに風を当てるときの風の方向を示す図である。
【図12】図11の場合で振動検出センサーの正面から風を当てたときの出力電圧を示す図である。
【図13】図11の場合で振動検出センサーの反対側から風を当てたときの出力電圧を示す図である。
【図14】本発明の他の照明装置用アダプターの構成を示す図である。
【図15】本発明の他の照明装置用アダプターの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0053】
10,50:照明装置用アダプター
12,52:ケース
14:アダプターの口金
16:アダプターのソケット
18,58:振動検出器
20,60:基板
22,62:振動検出センサー
24:電源部
26:電力制御部
28:ゼロクロス検出部
30:振動検出/増幅部
32:ゆらぎ制御部
34:電極
36,38:凸状部
40:空間
42:微粒子
44:弾性部材
46:穴
54:アダプターのプラグ
56:アダプターのコンセント
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプの口金とソケットの間にはめ込む照明装置用アダプターであって、
ケースと、
前記ソケットへの差し込み部分と、
前記ランプの口金が差し込まれる部分と、
前記ケースの内部に設けられ、前記ケース、前記ソケットへの差し込み部分、前記ランプの口金が差し込まれる部分または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器と、
を備えた照明装置用アダプター。
【請求項2】
前記振動検出器が、前記ソケットへの差し込み部分および前記ランプが差し込まれる部分が直接または間接的に接続される基板に固定され、振動を電気信号に変換する振動検出センサーを含む請求項1の照明装置用アダプター。
【請求項3】
ランプに電力を供給するために接続されるプラグとコンセントとの間にはめ込む照明装置用アダプターであって、
ケースと、
前記コンセントへの差し込み部分と、
前記プラグが差し込まれる部分と、
前記ケースの内部に設けられ、前記ケース、前記コンセントへの差し込み部分、前記プラグが差し込まれる部分または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器と、
を備えた照明装置用アダプター。
【請求項4】
前記振動検出器が、前記コンセントへの差し込み部分および前記プラグが差し込まれる部分が直接または間接的に接続される基板に固定され、振動を電気信号に変換する振動検出センサーを含む請求項3の照明装置用アダプター。
【請求項5】
前記振動検出センサーは、2枚の電極を有し、一方の電極に凸状部を有し、該凸状部が前記基板に接触するようにして該振動検出センサーが該基板に固定されている請求項2または4の照明装置用アダプター。
【請求項6】
前記凸状部によって前記基板と振動検出センサーとの間に空洞共振器となる空間を形成した請求項5の照明装置用アダプター。
【請求項7】
前記空間に微粒子を配置した請求項6の照明装置用アダプター。
【請求項8】
前記凸状部と該凸状部を有する電極との任意の位置同士をつなぐ線状の弾性部材を設けた請求項6の照明装置用アダプター。
【請求項9】
前記振動検出センサーと前記基板とがホットメルト接着剤で固定されている請求項2または請求項4乃至8の照明装置用アダプター。
【請求項10】
前記ケースの形状が角柱形状である請求項1乃至9の照明装置用アダプター。
【請求項11】
前記基板がフレキシブル基板であり、該フレキシブル基板を前記ケースの形状に合わせて湾曲させた請求項2または請求項4乃至9の照明装置用アダプター。
【請求項1】
ランプの口金とソケットの間にはめ込む照明装置用アダプターであって、
ケースと、
前記ソケットへの差し込み部分と、
前記ランプの口金が差し込まれる部分と、
前記ケースの内部に設けられ、前記ケース、前記ソケットへの差し込み部分、前記ランプの口金が差し込まれる部分または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器と、
を備えた照明装置用アダプター。
【請求項2】
前記振動検出器が、前記ソケットへの差し込み部分および前記ランプが差し込まれる部分が直接または間接的に接続される基板に固定され、振動を電気信号に変換する振動検出センサーを含む請求項1の照明装置用アダプター。
【請求項3】
ランプに電力を供給するために接続されるプラグとコンセントとの間にはめ込む照明装置用アダプターであって、
ケースと、
前記コンセントへの差し込み部分と、
前記プラグが差し込まれる部分と、
前記ケースの内部に設けられ、前記ケース、前記コンセントへの差し込み部分、前記プラグが差し込まれる部分または空気の少なくとも1つからの振動を検知する振動検出器と、
を備えた照明装置用アダプター。
【請求項4】
前記振動検出器が、前記コンセントへの差し込み部分および前記プラグが差し込まれる部分が直接または間接的に接続される基板に固定され、振動を電気信号に変換する振動検出センサーを含む請求項3の照明装置用アダプター。
【請求項5】
前記振動検出センサーは、2枚の電極を有し、一方の電極に凸状部を有し、該凸状部が前記基板に接触するようにして該振動検出センサーが該基板に固定されている請求項2または4の照明装置用アダプター。
【請求項6】
前記凸状部によって前記基板と振動検出センサーとの間に空洞共振器となる空間を形成した請求項5の照明装置用アダプター。
【請求項7】
前記空間に微粒子を配置した請求項6の照明装置用アダプター。
【請求項8】
前記凸状部と該凸状部を有する電極との任意の位置同士をつなぐ線状の弾性部材を設けた請求項6の照明装置用アダプター。
【請求項9】
前記振動検出センサーと前記基板とがホットメルト接着剤で固定されている請求項2または請求項4乃至8の照明装置用アダプター。
【請求項10】
前記ケースの形状が角柱形状である請求項1乃至9の照明装置用アダプター。
【請求項11】
前記基板がフレキシブル基板であり、該フレキシブル基板を前記ケースの形状に合わせて湾曲させた請求項2または請求項4乃至9の照明装置用アダプター。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2007−26685(P2007−26685A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−202641(P2005−202641)
【出願日】平成17年7月12日(2005.7.12)
【出願人】(500404258)アーベル・システムズ株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月12日(2005.7.12)
【出願人】(500404258)アーベル・システムズ株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
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