説明

照明装置

【課題】 被照明体の視覚的な演出効果を有すると共に、被照明体の状態の視認性を向上させた照明装置を提供する。
【解決手段】 薬剤61を照射する照射手段1と、照射手段1の発光状態を制御する制御手段2と、照射手段1の光線に曝されると共に前記薬剤を収納する被照明体6と、少なくとも照射手段1を収容する筐体Cとを設けてある照明装置Xであって、少なくとも照射手段1と被照明体6とを囲繞すると共に透光性を有する調光部材10を設け、照射手段1は被照明体6の上方に設けてあり、さらに、調光部材10は、被照明体6が上方から照射手段1の光線に曝されたときに、外部から被照明体6の状態を認識可能にフロスト処理が施されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤を照射する照射手段と、前記照射手段の発光状態を制御する制御手段と、前記照射手段の光線に曝されると共に前記薬剤を収納する被照明体と、少なくとも前記照射手段を収容する筐体とを設けてある照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、筐体の内部に発光体を有する照射手段を設け、芳香剤等の被照明体をその下方から照射手段により照明する照明装置が知られていた(例えば、特許文献1、2)。
【0003】
つまり、特許文献1の照明装置は、本体である筐体の下方に、照射手段、制御基板および電池収納部等を内蔵したケーシングを設け、さらに、筐体の上方に半透明の被照明体を嵌め込む形態で使用される。この被照明体を照射手段からの光線で照明することによって、被照明体および被照明体内部の芳香剤等といった収納物の照明を行い、この収納物を鑑賞するよう構成される。収納物としては、光線の透過を許容する芳香剤や、鑑賞用の植物・装飾品・装身具等が例示してある。
【0004】
また、特許文献2の照明装置は、透光性材料で構成された筐体の上部には芳香剤や殺虫剤等の薬剤を入れる薬剤収納部が形成され、筐体の内部には照射手段である発光ダイオードの発光量を制御する制御回路を構成する回路部が実装してある。そして、筐体内部の発光ダイオード光は、筐体を透過して外部に照射される。制御回路は3色の発光ダイオードの発光量を変化させており、各色を混色することで芳香剤の香りに合わせた色で照明することができるため、香りによる嗅覚的な演出と、照明による視覚的な演出とを同時に行うことでリラクゼーション効果を相乗的に高めることができる構成となっていた。
また、薬剤の一例である芳香剤の収納部は照射手段、制御回路および電源部等の上方に配置することで、発光時に照射手段や制御回路等で発する熱が対流して芳香剤収納部に達し、芳香剤収納部に収納されている芳香剤が効率良く気化するようになっている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−289005号公報(段落0017〜0018、図1等参照)
【特許文献2】特開2004−55360号公報(段落0027、0028、0059、図1等参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
照射手段の配設位置に関して、特許文献1に開示の照明装置に設けてある照射手段は、光線の透過を許容する芳香剤等の収納物を収容した半透明の被照明体の下方に配設してある。この場合、被照明体の下方に配設してある照射手段により芳香剤を照射することで、照射手段からの光線は下方から上方に向けて芳香剤を透過し、芳香剤全体に亘って照明による視覚的な演出ができる。
また、特許文献2に開示の照明装置のように、薬剤の効率的な気化を考慮した場合、照射手段は薬剤の下方に配設すると効果的である。
【0007】
しかし、被照明体には、例えば、光の透過性の著しく劣る芳香剤等の薬剤や、植物・装飾品・装身具等、光線の透過を許容しない光不透過性の収納物が収容される場合がある。
このように、光の透過性の著しく劣る、或いは、光不透過性の収納物が、その下方に配設してある照射手段により照射されると、照射手段からの光線が収納物に遮られて被照明体の上方に透過する光量が著しく減少する。その結果、照明による被照明体の視覚的な演出効果が劣り、例えば、収納物である芳香剤の残量等、収納物を含む被照明体の状態を認識し難くなるという問題点があった。
【0008】
従って、本発明の目的は、被照明体の視覚的な演出効果を有すると共に、被照明体の状態の視認性を向上させた照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係る照明装置は、薬剤を照射する照射手段と、前記照射手段の発光状態を制御する制御手段と、前記照射手段の光線に曝されると共に前記薬剤を収納する被照明体と、少なくとも前記照射手段を収容する筐体とを設けてあり、その第一特徴構成は、少なくとも前記照射手段と前記被照明体とを囲繞すると共に透光性を有する調光部材を設け、前記照射手段は前記被照明体の上方に設けてあり、さらに、前記調光部材は、前記被照明体が上方から前記照射手段の光線に曝されたときに、外部から前記被照明体の状態を認識可能にフロスト処理が施されている点にある。
【0010】
つまり、照射手段がオフ状態のときに照明装置内の被照明体を認識する場合、フロスト処理された調光部材を介するため、被照明体は見え難い。照射手段がオフ状態であるときは、通常、被照明体内に収納してある薬剤の効果を必要としていない状態であり、薬剤の残量等の状態を認識する必要性は殆どないため、薬剤は見え難い状態であっても支障はない。
【0011】
一方、照射手段がオン状態のときは、上方からの光線により、被照明体上面は直接照射手段からの光線に曝される。また、上方からの光線の一部は、フロスト処理が施されている調光部材の内面で反射し、この調光部材反射光の一部が被照明体側面に曝される。つまり、上方から照射手段により光線を照射することで、被照明体の上面および側面が光線に曝され、被照明体反射光が調光部材を透過する。そのため、照射手段がオン状態のときには、使用者からは被照明体全体が光を発するように認識され、その結果、被照明体の形状等の状態を認識し易くなる。
尚、「被照明体の状態を認識する」とは、例えば、被照明体の形状等の状態、および、被照明体内部の薬剤の形状・残量等の状態を認識することを指す。
【0012】
ここで、照射手段が光不透過性の被照明体の下方に設けてある場合、照射手段がオン状態となると、それ自身の光不透過性により被照明体の上面は光量が著しく減少しているため、被照明体上面の状態は認識し難くなる。しかし、本構成であれば、光不透過性である薬剤が被照明体に収納してあったとしても、当該薬剤により照射手段の光線が遮られて薬剤の形状や薬剤の残量等の状態が認識し難くなることは殆ど無い。
【0013】
以上より、上記第一特徴構成によれば、発光状態を制御して光の色の変化等の視覚的な演出効果が被照明体よって遮られることなく体感でき、かつ、被照明体の状態の視認性を向上させた照明装置を提供できる。
【0014】
本発明に係る照明装置の第二特徴構成は、前記筐体の上方に、前記照射手段の電源部と前記制御手段とを収容したケーシングを設けてある点にある。
【0015】
従って、本発明の第二特徴構成に記載の照明装置あれば、例えば、照明装置が卓上に載置してあるときに、卓上に水を溢した場合であっても、電源部や制御手段が浸水する虞は殆どない。そのため、照明装置から漏電して火災等の事故が発生するのを未然に防止できる。
【0016】
本発明に係る照明装置の第三特徴構成は、前記照射手段がフルカラーLEDである点にある。
【0017】
従って、本発明の第三特徴構成に記載の照明装置であれば、多彩な色を発光できる照明装置となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の照明装置は、例えば芳香剤等の薬剤を収容する筐体を備えた形態とする。
図1に示したように、照明装置Xは、薬剤61を照射する照射手段1と、照射手段1の発光状態を制御する制御手段2と、照射手段1の光線に曝されると共に薬剤61を収納する被照明体6と、少なくとも照射手段1を収容する筐体Cとを設けて構成される。
【0019】
筐体Cは、照明装置Xの外装を形成する部材の一つである。本実施例では、外装は例えば3つの部材、つまり、上ケーシング部A、下ケーシング部B、筐体Cから構成される場合を例示する。この筐体Cは、上ケーシング部Aと下ケーシング部Bとの間に配設してある。
【0020】
また、本実施例では、照明装置Xは平面視で矩形に成形したものを例示する。ただし、これに限られるものではなく、平面視で円形、或いは、楕円形状等にすることも可能である。また、例えば上ケーシング部Aおよび下ケーシング部Bを平面視で円形に成形し、筐体Cを矩形に成形してもよい。
以下に、上ケーシング部A、下ケーシング部Bおよび筐体Cの構成についてそれぞれ説明する。
【0021】
(上ケーシング部)
上ケーシング部Aは、薬剤61を照射する照射手段1と、照射手段1の発光状態を制御する制御手段2と、照射手段1を駆動する回路を有する制御基板3と、照射手段1の電源部4と、照射手段1の駆動スイッチ5とを設けている。
【0022】
照射手段1は、例えば、発光ダイオード11(LED)等の発光体を有する光源である。発光ダイオード11は、加色法での三原色となる赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3種の高輝度発光ダイオードを1つのパッケージに収納してあるフルカラーLEDが好ましい。照射手段1をフルカラーLEDとすると、多彩な色を発光できる照明装置となる。一方、単色LEDとしたときは、コストパフォーマンスに優れた照射手段1となる。
発光ダイオード11は、被照明体6の上方に設けてある。また、発光ダイオード11を、被照明体6の上方で、かつ、中央位置に配置すると、被照明体6の上方側表面を均等に照射できる。
【0023】
制御手段2は、例えば、プログラムがセットされた4ビットマイコン21を備えている。
このマイコン21は、予めセットしたプログラムに従って作動するように構成されている。つまり、駆動スイッチ5がオン操作されると、ソフトウエアで成るタイマを作動させ、予め設定されたインターバル、或いは、内部で発生させた乱数に基づくタイミングで、3種の発光ダイオードのうちの1つ、或いは、複数に電力を供給し、加色法に基づいた色相の光線を得るための自動調光処理のプログラムが実行される。
【0024】
また、このプログラムの実行時に駆動スイッチ5とは別の調光スイッチ(図外:後述)がオン操作された場合には、自動調光処理に優先して任意の色相を得る任意調光処理のプログラムが実行される。自動調光処理、任意調光処理の夫々のプログラムとも予め設定された2時間程度の時間が経過した時点で電力供給を停止するよう基本的な処理形態が設定されている。
【0025】
特に、この処理時に3種の発光ダイオードの何れかを駆動する際には段階的に電力を増大させ、駆動を停止する際には段階的に電力を減少させるようPWM(Pulse Width Modulation)式に電力を制御したり、専用の電力制御系を備えることにより、それぞれの発光ダイオードの明るさを調節する。また、加色法によって得られる照射手段の色相の数を多くする(7色以上)ことも可能である。
【0026】
また、この自動調光処理が行われている際に任意調光スイッチがオン操作された場合には、割り込み処理により任意調光処理に移行する。任意の色相の光線を得るには、任意調光スイッチを繰り返しオン操作して、電力を供給する発光ダイオードを順次切換える。
【0027】
また、マイコン21にオフタイマ機能を組み込むことで電源の切り忘れを防止できる。
【0028】
制御基板3には、上述した照射手段1である発光ダイオード11および制御手段2が配設してあり、照射手段1駆動用の回路が設けてある。
このとき、発光ダイオード11は、その側方が筺体Cに囲繞されるように、制御基板3から突出した状態で制御基板3に取り付けられる。
【0029】
電源部4には、発光ダイオード11の電源となる、例えば乾電池41が収納してある。
この電源部4には、複数の乾電池41が収納される空間12を上ケーシング部Aの成形により形成してあり、この電池収納空間12を開閉する蓋体13を上ケーシング部Aに対して着脱自在に備えて構成されている。
【0030】
このように、筐体Cの上方に配設してある上ケーシング部Aには、発光ダイオード11の電源部4と制御手段2とを収容してある。
そのため、照明装置Xを例えば卓上に載置した場合に水を溢した状況となっても、電源部4や制御手段2が浸水するのを防止できる。
【0031】
駆動スイッチ5は、発光ダイオード11を駆動させるスイッチである。この駆動スイッチ5は、調光スイッチとユニット化してもよい。調光スイッチは、マイコン21にモード切替機能を組み込むことで、使用者が意図的に調光処理を行う部材である。これにより、種々の色相の光線を得ることができ、光のバリエーションによる演出効果が得られる。
【0032】
また、上ケーシング部Aには筐体Cを装着する装着部8が設けてある。つまり、上ケーシング部Aと筐体Cとを着脱自在な構成とし、上ケーシング部Aを取り替え自在にしてある。そのため、例えば形状・デザイン・色において様々な態様を有する上ケーシング部Aを複数用意しておけば、照明装置Xの載置場所に応じて上ケーシング部Aを適宜選択することで、多彩な視覚的演出効果を有する照明装置Xとなる。
装着部8は、例えば、筒状筐体Cの上端部を嵌入させる装着溝81、筐体Cの端部に形成された凹部と係合する装着凸部等、種々の形態が適用できる。
【0033】
(下ケーシング部)
下ケーシング部Bには、被照明体6を載置する収納部7が設けてある。
収納部7は、例えば、固形薬剤あるいは液体薬剤を貯留した薬剤容器である被照明体6を載置するための凹部71で構成する。また、例えば、下ケーシング部Bに環状の突起を設け、この環状突起内周に被照明体6を載置する形態等が適用できる。
固形薬剤は、直接収納部7に載置する、或いは、被照明体6に収納した状態で収納部7に載置することが可能である。このように収納部7を設けることで、照明装置Xに外力が作用した場合に、被照明体6の位置ずれを防止できる。
【0034】
被照明体6は、その内部に収納した薬剤61の形状・残量等の状態が識別できる構成とする。例えば、光透過性の透明あるいは半透明の樹脂ケース等が適用できる。薬剤61が固形薬剤の場合、この被照明体6は省略できる。この場合、固形薬剤が被照明体となる。
【0035】
薬剤61は、例えば芳香剤が適用できる。本実施例では、光線の透過を許容する透明のゲル状の芳香剤を示すがこれに限られるものではなく、光不透過性の固形芳香剤でも適用可能である。その他の薬剤61として、殺虫剤などを適用できる。
【0036】
収納部7に収納される被照明体6は、取り替え可能に構成される。つまり、被照明体6は、収納部7に単に載置するだけ、或いは、収納部7に対して係合装着あるいは螺合装着する等して、収納部7に対して容易に着脱可能に構成してある。
このように構成すると、種々の薬剤61に取り替え可能であるため、薬剤61の香り・色・形状等に応じた多彩な演出効果を有する照明装置Xとなる。また、本発明の照明装置Xは、薬剤の香り・色・形状等に適合していると考えられる色相で発光させるよう、制御可能である。
【0037】
また、下ケーシング部Bには、筐体Cを装着する装着部9が設けてある。つまり、下ケーシング部Bと筐体Cとを着脱自在な構成とし、下ケーシング部Bを取り替え自在にしてある。そのため、例えば形状・デザイン・色において様々な態様を有する下ケーシング部Bを複数用意しておけば、照明装置Xの載置場所に応じて下ケーシング部Bを適宜選択することで、多彩な視覚的演出効果を有する照明装置Xとなる。
装着部9は、例えば、筐体Cの下端部を嵌入させる装着溝91、筐体Cの端部に形成された凹部と係合する装着凸部等、種々の形態が適用できる。
【0038】
(筐体)
筺体Cは、例えば上端と下端とに開口部が形成された円形或いは矩形の筒状形態が適用できる。その他の形態としては、箱状形態であって、例えば、上ケーシング部Aと下ケーシング部Bと接する面には、それぞれ、発光ダイオード11、被照明体6を箱状筐体C内に収容するための孔部を設けるように構成する。
【0039】
そして、筺体Cは、少なくとも発光ダイオード11と被照明体6とを囲繞するように構成し、さらに、透光性を有する調光部材10を設けた構成となっている。
つまり、筺体Cは、その全体或いは一部が調光機能を有する部材で構成してある。本実施例では、筐体C全体が調光機能を有する部材である場合を例示してある。調光部材10は、透光性を有する半透明の部材が例示され、例えば、フロスト処理が施された樹脂フィルム、或いは、すりガラス等が適用できる。そして、例えばフロスト処理が施された樹脂フィルムを、透明な筐体Cの外部に貼り付けることで筐体Cに調光機能を付すことができる。
また、調光部材10は、格子状の骨組に透光性を有する和紙や半透明のフィルムを貼り付けた構成とすることも可能である。さらに、調光部材10は、単一或いは多彩な色を有するように構成してもよい。
【0040】
このように発光ダイオード11が半透明の調光部材10を有する筺体Cで囲繞してあるため、発光ダイオード11を駆動したときには、調光部材10に達した光線は調光部材10を透過する際に一部が吸収されるものの、この調光部材10の内部で散乱し、あたかも、この調光部材10全体が発光するように広い表面から光線を送り出すので、間接照明と同様の柔らかい光線を送出する照明を行うことができる。
【0041】
さらに、本発明の調光部材10は、被照明体6が上方から発光ダイオード11の光線に曝されたときに、外部から被照明体6の状態を認識可能な程度にフロスト処理が施されている。
フロスト処理は、例えば、調光部材10の肉厚範囲内でのシボ加工、或いは、金型で製作可能な範囲で、調光部材10表面に凹凸加工を施すことにより行われる。
【0042】
つまり、発光ダイオード11がオン状態のときは、上方からの光線により、被照明体6上面は直接発光ダイオード11からの光線に曝される。また、上方からの光線の一部は、フロスト処理が施されている調光部材10の内面で反射し、この調光部材反射光の一部が被照明体6側面に曝される。つまり、上方から発光ダイオード11により光線を照射することで、被照明体6の上面および側面が光線に曝され、被照明体反射光が調光部材10を透過する。そのため、発光ダイオード11がオン状態のときには、使用者からは被照明体6全体が光を発するように認識され、その結果、被照明体6の形状等の状態を認識し易くなる。従って、調光部材10は、当該被照明体反射光が調光部材10を透過したとき、外部から被照明体6の形状等の状態が認識できる範囲でフロスト処理を行うことになる。
ここで、「被照明体6の状態を認識する」とは、例えば、被照明体6の形状等の状態、および、被照明体6内部の薬剤61の形状・残量等の状態を認識することを指す。
【0043】
従って、光不透過性である薬剤61が被照明体6に収納してあったとしても、当該薬剤61により発光ダイオード11の光線が遮られて薬剤61の形状や薬剤61の残量等の状態が認識し難くなることは殆ど無い。
従って、発光状態を制御して光の色の変化等の視覚的な演出効果が被照明体6によって遮られることなく体感でき、かつ、被照明体6の状態の視認性を向上させた照明装置Xとなる。
【0044】
さらに、筐体Cは、上ケーシング部Aおよび下ケーシング部Bと着脱自在であるため、好みに応じて種々の形状・デザイン・色を有する筐体Cと取り替えることができる。そのため、筐体Cの態様によって、多彩な視覚的演出効果を有する照明装置Xとなる。
【0045】
〔別実施の形態〕
上述した実施形態では、被照明体6の内部に薬剤61を収納した場合について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、薬剤61以外に、鑑賞用の植物や、照明によって映える装飾品や、装身具等を適用できる。また、これらは、例えば、光透過性のケースである被照明体6の内部に収納されるが、このようなケースに収納しなくてもよい。当該ケースに収納しない場合、観賞用植物・装飾品・装身具等が被照明体となる
【0046】
このように、被照明体6が薬剤61以外を収納した場合には、より幅広い視覚的演出効果を有する照明装置Xとなる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の照明装置の概略図
【符号の説明】
【0048】
X 照明装置
C 筐体
1 照射手段
2 制御手段
6 被照明体
61 薬剤
10 調光部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤を照射する照射手段と、前記照射手段の発光状態を制御する制御手段と、前記照射手段の光線に曝されると共に前記薬剤を収納する被照明体と、少なくとも前記照射手段を収容する筐体と、を設けてある照明装置であって、
少なくとも前記照射手段と前記被照明体とを囲繞すると共に透光性を有する調光部材を設け、
前記照射手段は前記被照明体の上方に設けてあり、
さらに、前記調光部材は、前記被照明体が上方から前記照射手段の光線に曝されたときに、外部から前記被照明体の状態を認識可能にフロスト処理が施されている照明装置。
【請求項2】
前記筐体の上方に、前記照射手段の電源部と前記制御手段とを収容したケーシングを設けてある請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記照射手段がフルカラーLEDである請求項1又は2に記載の照明装置。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2006−93012(P2006−93012A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−279721(P2004−279721)
【出願日】平成16年9月27日(2004.9.27)
【出願人】(000194918)ホシデン株式会社 (527)
【Fターム(参考)】