説明

照明装置

【課題】半導体発光素子を用いた照明装置において、発生した熱の有効利用を図ることで付加価値を高める。
【解決手段】証明装置は、三色LED22(半導体発光素子)を用いた光源21と、光源21の発光に伴って熱を発する半導体集積回路素子28(発熱部)とを有する発光装置20と、揮発性を有する芳香性液剤34を保持可能な受け皿31(液剤保持部)を有し、半導体集積回路素子28から発した熱が受け皿31に貯留されている芳香性液剤34に伝達されるように配された芳香装置30と、発光装置20と芳香装置30を収納する収容空間41を有し、少なくとも一部が透光性を有しているとともに、収容空間41内から外部に連通する通気孔43(通気部)が形成されたランプシェード40とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光素子を用いた照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、半導体発光素子(LED)を用いることで省電力化を図った照明装置が開示されている。半導体発光素子を用いた照明装置では、半導体発光素子や、半導体発光素子の点灯動作を制御するための半導体集積回路等の電子部品から発する熱を外部へ放散することが必要となる。この対策として、上記特許文献1では放熱フィンを設けて、熱を外部に逃がすようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−339060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、発生した熱を単に外部へ逃がすだけであり、熱エネルギーを有効利用するということに関しては、特に考慮されていなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、半導体発光素子を用いた照明装置において、発生した熱の有効利用を図ることで付加価値を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、半導体発光素子を用いた光源と、前記光源の発光に伴って熱を発する発熱部とを有する発光装置と、揮発性を有する芳香性液剤を保持可能な液剤保持部を有し、前記発熱部から発した熱が前記液剤保持部に保持されている芳香性液剤に伝達されるように配された芳香装置と、前記発光装置と前記芳香装置を収納する収容空間を有し、少なくとも一部が透光性を有しているとともに、前記収容空間内から外部に連通する通気部が形成されたランプシェードとを備えているところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記収容空間内には、前記収容空間内に前記通気部に向かう空気の流れを生成可能なファンが設けられているところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記光源は、少なくとも1つの三色LED又は色の異なる複数の単色LEDを備えて構成され、前記発光装置は、前記光源から経時的に異なる色の光が発するように制御する制御部を備えているところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記ランプシェードの表面が、複数の着色領域によって色分けされているところに特徴を有する。
【0009】
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記ランプシェードが、地球を模した略球形をなしており、前記複数の着色領域によって陸地と海洋が区画されているところに特徴を有する。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記ランプシェードは、3Dプリンタを用いて造形されたものであるところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0011】
<請求項1の発明>
光源が発光するに伴って発熱部から発せられた熱は、芳香装置の液剤保持部に保持されている芳香性液剤を気化させる。気化した芳香成分は、通気部を通してランプシェード外へ放出され、心身の健康増進やリラックス等のアロマセラピー効果を発揮する。本発明は、照明機能としての発光動作に伴って発した熱を、芳香性液剤を気化するための気化熱として有効活用することで、アロマセラピーの機能も発揮させるようにしているので、付加価値の高い照明装置となっている。
【0012】
<請求項2の発明>
気化した芳香成分は、ファンによって生成される空気流に乗じて、効率的に通気部からランプシェードの外部へ放出される。
【0013】
<請求項3の発明>
光源から発する色が経時的に変化するので、装飾効果に優れている。
【0014】
<請求項4の発明>
ランプシェードの表面を複数の着色領域によって色分けしたので、装飾効果に優れている。
【0015】
<請求項5の発明>
ランプシェードが地球儀としての機能を具備しているので、付加価値が更に高まっている。
【0016】
<請求項6の発明>
既存の物体を忠実に模したランプシェードを成形することができるので、使用者の趣味、嗜好に対応することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施形態1の断面図
【図2】図1の部分拡大図
【図3】分解状態の斜視図
【図4】ランプシェードの底面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態の照明装置は、半導体発光素子を用いることで消費電力を抑えた省エネタイプのものであり、同時に、発光に伴って発生した熱の有効利用を図ることで付加価値を高めたものでもある。照明装置の電源(図示省略)としては、いわゆる家庭用電源に限らず、電池を用いることができる。電池は、一次電池(乾電池) と二次電池(蓄電池)のいずれを用いることもできる。また、電流種別に関しては、交流電源(AC電源)と直流電源(DC電源)のいずれを用いることもできる。照明装置は、ベース部材10と、発光装置20と、芳香装置30と、ランプシェード40とを備えて構成され、机上などに載置した状態で使用される。また、常夜灯としての利用も可能となっている。
【0019】
ベース部材10は、水平な場所に載置されるものであって、台座11とスペーサ16と底板17とを備えて構成されている。台座11の上板部には、上方に向かって縮径した円形の取付部12が形成されている。取付部12の上端縁は円形の取付孔13となっており、取付孔13の孔縁には、弧状をなす一対の切欠部14が形成されている。上板部のうち取付部12で囲まれた領域の中央位置には、取付部12と同心の円形をなす貫通孔15が貫通して形成されている。そして、貫通孔15には、上下方向に貫通するスペーサ16が取り付けられている。スペーサ16は、取付部12よりも上方へ突出されている。底板17は、台座11の底面の開放部を塞ぐものであり、底板17には、操作部材等の機器18が取り付けられるようになっている。
【0020】
発光装置20は、光源21と、制御部23と、発熱部として機能する半導体集積回路素子28とを備えて構成されている。光源21は、後述する第2回路基板24Bに実装された高輝度タイプの2つの三色LED22(半導体発光素子)からなる。この2つの三色LED22は、互いに独立して発光するようになっているとともに、経時的に発光色を変化させることも可能となっている。三色LED22は、砲弾状をなすピン挿入型のものであり、リードを第2回路基板24Bのスルーホールに挿入することによって取り付けられている。第2回路基板24Bは水平に配置されており、一方の三色LED22は第2回路基板24Bの上面側に固定して取り付けられ、他方の三色LED22は第2回路基板24Bの下面側に固定して取り付けられている。
【0021】
制御部23は、2つの三色LED22の発光動作を制御するためのものであり、第1と第3の2つの回路基板24A,24Cと、両回路基板24A,24Cに実装された半導体電器部品25,28とを備えて構成されている。2つの回路基板24A,24Cは、上記第2回路基板24Bと共に、上下方向に長いビス26を用いてスペーサ16に固定されている。ビス26には各回路基板24A,24B,24Cが貫通され、貫通された各回路基板24A,24B,24Cは、夫々、ロックナット27により所定の高さに水平に固定されている。第1回路基板24Aは最も低い位置に固定され、第2回路基板24Bは、第1回路基板24Aよも高い位置に固定され、第3回路基板24Cは第2回路基板24Bよりも高い位置に固定されている。
【0022】
第2回路基板24Bに取り付けられた2つの三色LED22のうち一方の三色LED22は、第1回路基板24Aと第2回路基板24Bとの間の空間に位置し、主としてランプシェード40の上半分領域に光を照射する。他方の三色LED22は、第2回路基板24Bと第3回路基板24Cとの間の空間に位置し、主としてランプシェード40の下半分領域に光を照射する。
【0023】
最も高い位置の第3回路基板24Cの上面には、多数の半導体からなる半導体集積回路素子28が実装されている。半導体は熱の発生源となり得るため、多数の半導体を集積した半導体集積回路素子28は、発熱量が多い。また、半導体集積回路素子28は、集積度が増すほど回路間の距離が短くなってリーク電流が増大するため、リーク電流に起因する発熱量も多くなる。この点に着目し、半導体集積回路素子28が発する熱を、後述する芳香装置30において芳香性液剤34を気化のための熱源として有効利用した。つまり、半導体集積回路素子28は、光源21の発光に伴って熱を発する発熱部として機能する。
【0024】
芳香装置30は、受け皿31(本発明の構成要件である液剤保持部)と、ファン32とを備えて構成されている。受け皿31は、熱伝導率の高い材料からなり、発熱部である半導体集積回路素子28の上面(即ち、熱を発する面)に、熱伝導率の高い材料からなる固定部材33を介して載置された状態で固定して取り付けられている。尚、受け皿31は、半導体集積回路素子28の上面に直接接した状態で取り付けてもよい。
【0025】
この受け皿31には、揮発性を有する芳香性液剤34が貯留(保持)されるようになっている。そして、上記の半導体集積回路素子28から発した熱は、受け皿31に貯留されている芳香性液剤34に伝達されるようになっている。尚、揮発性を有する芳香性液剤34としては、植物由来の天然有機化合物である精油(エッセンシャルオイル)、精油をアルコールやキャリアオイルで希釈したものであるアロマオイル、合成香料を鉱物油やアルコールや溶剤で希釈したものであるポプリオイルなどを用いることができる。
【0026】
ファン32は、気化した芳香性成分をランプシェード40外へ積極的に放出するためのものであって、後述するランプシェード40の収容空間41内に通気孔43に向かう空気の流れを生成する。ファン32は、最も低い位置に固定されている第1回路基板24Aよりも更に低い位置に配置され、ビス26に貫通させた状態でロックナット27により固定されている。ファン32を駆動すると、ベース部材10内の空気が、貫通孔15とスペーサ16の中空内を通って、ファン32に導入され、上向きの空気流が生成される。
【0027】
ランプシェード40は、全体として概ね球形をなし、その内部には、発光装置20と芳香装置30を収納する収容空間41が形成されている。ランプシェード40の下端部には、円形の開口部46と、開口部46の開口縁に沿って下方へ突出した円筒部47とが形成されている。円筒部47の外周には、一対の円弧状をなす拡径部48が形成されている。ランプシェード40をベース部材10に取り付ける際には、拡径部48を切欠部14に整合させた状態で円筒部47を上から取付孔13内に嵌合し、取付孔13の開口縁に載置し、その後で所定角度だけ回転させる。ベース部材10にランプシェード40を取り付けた状態では、発光装置20と芳香装置30が覆われる。
【0028】
ランプシェード40は、石膏を材料として、3Dプリンタを用いて造形されたものである。本実施形態では、ランプシェード40の直径は約30cmであり、ランプシェード40の肉厚は、約2mmであって、全体に亘って均一の厚さである。この厚さ設定により、ランプシェード40のうちベース部材10の上面から露出している部分の全領域が、三色LED22から発する光を透過することが可能な透光領域となっている。ランプシェード40における透光領域の表面(外面)と内面には大きな凹凸はなく、ランプシェード40における透光領域の表面は、その全体に亘って一定の曲率である。また、ランプシェード40は石膏を材料としているので、独特の質感がある。
【0029】
3Dプリンタは、通常の紙に平面的に印刷するプリンタに対抗して、立体つまり三次元のオブジェクトを造型するプリンタであり、三次元造型機の中でも小型で後処理が少ない装置を示す。3Dプリンタの具体例としては、石膏のパウダーを使用した粉末固着方式のZ社のZPrinter(登録商標)がある。これ以外の3Dプリンタとしては、熱可塑性樹脂を材料としたStratasys社製のFORTUS造型機(登録商標)などがある。尚、ランプシェード40を3Dプリンタを用いて造形することは、既存の物体を忠実に模したランプシェード40を成形できることを意味するので、使用者の趣味、嗜好に対応することが可能である。
【0030】
ランプシェード40の上端位置(頂上位置)には、円形をなす通気孔43(本発明の構成要件である通気部)が貫通して形成されている。この通気孔43の直径は、ランプシェード40の直径に比べて十分に小さく、通気孔43を通しても、ランプシェード40内の発光装置20や芳香装置30は容易に目視できないようになっている。したがって、発光装置20や芳香装置30が露出することに起因して美観が低下する虞はない。
【0031】
ランプシェード40の表面のデザインは地球を模したものである。ランプシェード40の表面は、主として2つの着色領域44,45によって色分けされている。即ち、陸地44と海洋45が、互いに異なる色に着色されており、この色の違いによって陸地44と海洋45が区画されている。このように、照明装置は、地球儀としての機能も兼ね備えているので、付加価値が高い。尚、色分けの仕方としては、陸地44を砂漠とそれ以外の地域とに区画することもできる。また、衛星写真のように、陸地44と海洋45を問わず、白色の雲を適宜に配してもよい。
【0032】
本実施形態の照明装置の電源を入れると、制御部23において予め設定された制御プログラムにしたがって、2つの三色LED22が、個別に色を経時的に変化させながら発光を続けたり、発光と消光を繰り返す。これにより、ランプシェード40は種々に色が変化する光を放ち、高い照明効果を奏する。発光制御の具体的な形態としては、2つの三色LED22の発光色の組み合わせを変えることにより、ランプシェード40から放たれる光を例えば7色(白色、水色、黄色、赤色、青色、緑色、紫色)に変化させることが可能である。また、使用者が、特定の色、又は任意の複数の色の組み合わせを選択できるようにすることも可能である。
【0033】
また、三色LED22(光源21)の発光動作に伴い、制御部23の半導体集積回路素子28から発した熱が、芳香装置30の受け皿31に貯留されている芳香性液剤34を気化させる。気化した芳香成分は、通気孔43を通ってランプシェード40外へ放出され、心身の健康増進やリラックス等のアロマセラピー効果を発揮する。本実施形態の照明装置は、照明機能としての発光動作に伴って発した熱を、芳香性液剤34を気化するための気化熱として有効活用することで、アロマセラピーの機能も発揮させるようにしているので、付加価値の高いものとなっている。
【0034】
また、ランプシェード40内の収容空間41には、収容空間41内に通気孔43に向かう空気の流れを生成可能なファン32が設けられている。ファン32で生成された空気流は、第1回路基板24Aの下面に当たってその周囲に拡散し、ランプシェード40の内面に沿って上方へ転向し、受け皿31の近傍を通過して、通気孔43からランプシェード40外へ流出する。これにより、受け皿31で気化した芳香成分は、ファン32の空気流に乗じて通気孔43からランプシェード40外へ効率的に放散される。したがって、気化した芳香成分がランプシェード40の内部に溜まったままになる虞がない。
【0035】
また、光源21を2つの三色LED22によって構成し、発光装置20に設けた制御部23により、光源21から経時的に異なる色の光が発するようにしたので、装飾効果に優れている。さらに、ランプシェード40の表面を、2つの着色領域(陸地44と海洋45)によって色分けしているので、この点においても、装飾効果に優れている。
【0036】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、光源として、砲弾状をなすピン挿入型(リードを回路基板のスルーホールに挿入して取り付けるタイプ)のLEDを用いたが、これに替えて、チップ状をなすピン挿入型のLEDや、チップ状をなす表面実装型(回路基板の表面にハンダ付けにより取り付けたタイプ)のLEDや、LED電球(電球ソケットに取り付けることを可能としたタイプのもの)等を光源として用いることができる。
(2)上記実施形態では、光源を固定して設けたが、光源は、発光しながら移動するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、光源を、経時的に発光色を変化させることが可能な三色LEDとしたが、光源は、単色LEDであってもよい。この場合、色の異なる複数の単色LEDを設けることにより、光源から複数の色を発色させることが可能である。
(4)上記実施形態では、独立して発光する複数の光源を設けたが、光源は1つだけであってもよい。
(5)上記実施形態では、芳香性液剤を気化する手段として、光源以外の電子部品(半導体集積回路素子)が発する熱のみを利用したが、これに替えて、光源が発する熱のみを利用してもよく、光源が発する熱と光源以外の電子部品が発する熱の両方を利用してもよい。
(6)上記実施形態では、芳香装置の液剤保持部を皿状としたが、液剤保持部は、スポンジや綿花等のように液体を吸収した状態で保持可能な多孔質材であってもよい。
(7)上記実施形態では、気化した芳香性成分をランプシェード外へ積極的に放出するためのファンを設けたが、このようなファンは設けなくてもよい。
(8)上記実施形態では、通気部が1つだけであったが、通気部は異なる複数の位置に形成されていてもよい。
(9)上記実施形態では、通気部をランプシェードにおける最も高い位置に配置したが、通気部は、ランプシェードにおける最も高い位置よりも低い位置に形成されていてもよい。
(10)上記実施形態では、通気部を円形に開口させたが、通気部の開口形状は、円形に限らず、種々の形状であってもよい。
(11)上記実施形態では、ランプシェードの材料を石膏としたが、石膏以外の材料(合成樹脂、和紙、ガラスなど)を用いてランプシェードを成形してもよい。
(12)上記実施形態では、ランプシェードが地球を摸したものであったが、ランプシェードは、地球以外の既存の物体等を摸したものであってもよく、独自にデザインされたものであってもよい。
(13)上記実施形態では、ランプシェードを概ね球形としたが、ランプシェードの形状は、卵形、円筒形、ドーム形、ピラミッド型、方形など、種々の形状とすることができる。
(14)上記実施形態では、ランプシェードのうちベース部材の上面から露出している部分の全領域を透光領域としたが、透光領域は、ランプシェードのうちベース部材の上面から露出している部分のうちの一部だけとしてもよい。
(15)上記実施形態では、ランプシェードにおける透光領域を全体に亘って均一の厚さとしたが、透光領域の厚さは均一でなくてもよい。厚さが不均一な形態の例としては、例えば、陸地と海洋との境界線を厚く又は薄くする、国境線を厚く又は薄くする、等の形態が可能である。
(16)上記実施形態では、ランプシェードにおける透光領域の表面を全体に亘って一定の曲率の球面としたが、透光領域の表面に、実際の地球と同様に陸地の高さや海洋の深さに対応するような凹凸を形成してもよい。
(17)上記実施形態では、ランプシェードにおける透光領域を色の異なる複数の着色領域によって色分けしたが、透光領域は、全体に亘って同じ色に着色されていてもよい。
(18)上記実施形態では、ランプシェードを3Dプリンタを用いて造形したが、ランプシェードは、他の方法によって製造されたものであってもよい。
(19)上記実施形態では、1つのベース部材に1つのランプシェードを取り付けたが、1つのベース部材に複数のランプシェードを取り付けてもよい。
(20)上記実施形態では、ベース部材を水平な場所に載置して用いるようにしたため、ランプシェードをベース部材の上面に取り付けるようにしたが、ベース部材が壁面や天井面に固定される場合には、ベース部材の側面や下面にランプシェードを取り付けるようにすることができる。
【符号の説明】
【0037】
20…発光装置
21…光源
22…三色LED(半導体発光素子)
23…制御部
28…半導体集積回路素子(発熱部)
30…芳香装置
31…受け皿(液剤保持部)
32…ファン
34…芳香性液剤
40…ランプシェード
41…収容空間
43…通気孔(通気部)
44…陸地(着色領域)
45…海洋(着色領域)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体発光素子を用いた光源と、前記光源の発光に伴って熱を発する発熱部とを有する発光装置と、
揮発性を有する芳香性液剤を保持可能な液剤保持部を有し、前記発熱部から発した熱が前記液剤保持部に保持されている芳香性液剤に伝達されるように配された芳香装置と、
前記発光装置と前記芳香装置を収納する収容空間を有し、少なくとも一部が透光性を有しているとともに、前記収容空間内から外部に連通する通気部が形成されたランプシェードとを備えていることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記収容空間内には、前記収容空間内に前記通気部に向かう空気の流れを生成可能なファンが設けられていることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記光源は、少なくとも1つの三色LED又は色の異なる複数の単色LEDを備えて構成され、
前記発光装置は、前記光源から経時的に異なる色の光が発するように制御する制御部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明装置。
【請求項4】
前記ランプシェードの表面が、複数の着色領域によって色分けされていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記ランプシェードが、地球を模した略球形をなしており、
前記複数の着色領域によって陸地と海洋が区画されていることを特徴とする請求項4記載の照明装置。
【請求項6】
前記ランプシェードは、3Dプリンタを用いて造形されたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−228040(P2011−228040A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−94924(P2010−94924)
【出願日】平成22年4月16日(2010.4.16)
【出願人】(510108342)株式会社ソリッドクラフト (1)
【Fターム(参考)】