説明

照準器用ポップアップ調整キャップシステム

【課題】ライフルスコープ、望遠鏡、双眼鏡、単眼鏡、または他のタイプの観察装置などの照準機構に作動調整を行うために使用されてよい調整機構を提供すること。
【解決手段】1つの構成は、調整機構に連結された状態で保持され、その状態を維持する、ポップアップキャップを対象とし、このポップアップキャップは、キャップの回転が調整機構に係合しない第1の位置(通常は閉位置)と、キャップの回転が調整機構に係合する第2の位置(通常は拡張位置)との間を平行移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、一般に、ライフルスコープまたはスポッティングスコープあるいは他のタイプの望遠光学システムなどの照準器上で調整可能な機能を作動させるための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ライフルスコープ、双眼鏡、および望遠鏡などの望遠照準器は、スコープの内部構造を作動させるための外部調整機構またはノブを含むことができる。例えば、ライフルスコープは、通常、ハンターのライフルを選択された標的に向けるために、ハンターによって使用される。弾丸の弾道、風の状態、および標的までの距離は、射撃条件によって変わり得るので、良質のライフルスコープは、射撃者に、その光学特性、または、その上にライフルスコープが取り付けられた銃器に対するライフルスコープ照準にちょっとした調整を行わせることにより、こうした条件における変動に対する補正を提供する。こうした調整は、仰角調整およびウィンデージ(気擦、風損)調整として知られており、通常、Leupoldの米国特許第3,058,391号に示されるように、ライフルスコープ内に配置された目盛付きレンズなどの調整部材が側方に移動することにより、あるいはGibsonの米国特許第3,297,389号および同第4,408,842号に示されるように、観測された光の光学経路を、それが目盛付きレンズに到達する前にそらすように、ライフルスコープのハウジング内のピボットチューブに取り付けられたレンズが枢動することにより、行われる。こうした設計では、射撃者は、調整部材に動作可能に連結された、通常は互いに直角に延ばされた2つの側方に突出する調整ノブまたは調整ねじを用いて、ウィンデージおよびホールドオーバの調整を行う。ハウジングと調整部材の間に配置された調整ノブの反対側のばねは、調整部材が調整ノブのプランジャねじの移動に従うように、調整ノブに対して調整部材を付勢する。別の外部調整機構は、焦点である。米国特許第6,351,907号は、内部レンズ要素の位置が、焦点を変更するためにそれによって軸方向に調整される外部焦点調整機構を開示している。
【0003】
こうした様々な外部調整機構では、調整ノブが、内部レンズ表面上の曇りおよび凝結を防止するために、ハウジングの内側で乾いた、すなわち不活性のガス充填を維持するようにハウジングに対して密封されてよい。
【0004】
こうした調整機構またはノブは、容易にアクセス可能であり、さらには、調整機構が、ノブに当たるなど不注意に調整されることを防ぐためのなんらかの手段を含むことが望ましい。そのような不注意な調整を防ぐための1つの方法は、取り外し可能なキャップを設けることによるものである。キャップは、汚れまたは損傷からの物理的保護および不注意な調整からの物理的分離の両方をもたらすが、内部調整機構にアクセスするためには取り外されねばならない。さらに、キャップが取り外された後、通常、ユーザは、そのキャップをポケットまたは他の場所に置き、それによってキャップが失われてしまうことがある。
【特許文献1】米国特許第3,058,391号
【特許文献2】米国特許第3,297,389号
【特許文献3】米国特許第4,408,842号
【特許文献4】米国特許第6,351,907号
【特許文献5】米国特許第6,519,890号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ライフルスコープ、望遠鏡、双眼鏡、単眼鏡または他のタイプの観察装置などの照準機構に作動調整を行うために使用されることができる調整機構に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、照準器用の調整機構を係合するための装置において、前記照準器に連結された状態で保持され、その状態を維持するキャップを備えており、前記キャップは、第1の閉位置から第2の拡張位置まで平行移動し、前記第1の閉位置では、前記キャップの回転が前記調整機構を係合せず、前記第2の拡張位置では、前記キャップの回転が前記調整機構を係合する。
【0007】
前記閉位置と前記拡張位置との間で、前記キャップを付勢または押勢する手段をさらに含む。前記付勢または押勢する手段が、ばねである。または前記ばねが、波形ばねから構成される。前記付勢または押勢する手段が、磁石から構成される。前記付勢または押勢する手段が、前記キャップと前記調整機構との間に配設された第1および第2のディスク状の磁石を備えており、前記第1の磁石が前記キャップに取り付けられ、前記第2の磁石が前記調整機構に取り付けられる。前記第1および第2の磁石の各々が、正反対の磁場配位を有し、前記磁石の互いに対する回転配列に応じて、前記磁石が、互いに反発し合うか、あるいは引き合う。前記第1および第2の磁石が、ネオジム磁性材料から構成される。前記第1および第2の磁石の各々が、正反対のN極およびS極を有し、第1の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のN極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が互いに引き合い、第2の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のS極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が反発して離れる。
【0008】
さらに、本発明は、ライフルスコープ、双眼鏡、またはスポッティングスコープなどの照準器において、手動で回転可能な部材を有するタイプの調整機構であって、前記手動で回転可能な部材は、前記照準器を調節するために、前記照準器上に回転可能に取り付けるように適合される、調整機構と、前記調整機構に連結された状態で保持され、その状態を維持するキャップであって、前記キャップは、第1の位置および第2の位置の間を径方向に平行移動し、前記第1の位置は、前記照準器からの第1の径方向の距離にあり、前記第1の位置では、前記キャップの回転が前記調整機構を係合せず、前記第2の位置は、前記照準器からの第2の径方向の距離にあり、前記第2の位置では、前記キャップの回転が前記調整機構を係合して前記照準器の調整を可能にする、キャップとを備える。
【0009】
前記キャップと前記調整機構との間の相互連結をさらに含み、前記相互連結が、前記キャップの径方向位置に応じて、前記調整機構の外面の平面部と選択的に係合する前記キャップの内面の平面部を含む。前記調整機構が前記キャップが前記第2の位置にあるときに、前記キャップの回転に応じて径方向に平行移動する調整ねじを含む。前記調整機構が、前記キャップを前記第1の位置と前記第2の位置との間で、付勢または押勢する手段を含む。前記第1の位置と前記第2の位置との間で、前記キャップを付勢するためのばね機構をさらに備える。前記ばね機構が、コイルばね、波形ばね、圧縮可能な空気袋、磁石、1対のディスク磁石、およびそれらの組合せからなる群から選択される。前記ばね機構が、前記キャップと前記調整機構との間に配設された第1および第2のディスク状の磁石を備えており、前記第1の磁石が、前記キャップに取り付けられ、前記第2の磁石が、前記調整機構に取り付けられる。前記第1および第2の磁石の各々が、正反対の磁場配位を有し、前記磁石の互いにに対する回転配列に応じて、前記磁石が、互いに反発し合うか、あるいは引き合う。前記第1および第2の磁石の各々が、正反対のN極およびS極を有し、第1の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のN極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が互いに引き合い、第2の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のS極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が反発して離れる。
【0010】
さらに本発明は、ライフルスコープ、双眼鏡、またはスポッティングスコープなどの照準器を調整する方法において、手動で回転可能な部材を有するタイプの調整機構を有しており、前記手動で回転可能な部材は、前記照準器を調節するために、前記照準器上に回転可能に取り付けるように適合されており、前記回転可能な部材を第1の径方向の位置から第2の径方向の位置に移動させる工程であって、(a)前記第1の径方向の位置では、前記回転可能な部材を回転させるときに前記調整機構が係合されず、(b)前記第2の径方向の位置では、前記回転可能な部材を回転させるときに前記調整機構が係合される、工程と、前記第2の径方向の位置にある間、前記照準器に対して所望の調整を行うために、前記回転可能な部材を回転させる工程とを含む。
【0011】
第1および第2のディスク磁石を含む工程であって、前記第1の磁石が前記回転可能な部材に取り付けられ、前記第2の磁石が前記調整機構に取り付けられ、前記第1および第2の磁石の各々が、正反対のN極およびS極を有し、第1の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のN極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が互いに引き合い、第2の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のS極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が反発して離れる、工程と、前記回転可能な部材を、前記第1の相対的な回転配列から前記第2の相対的な回転配列まで回転させる工程であって、前記第2の相対的な回転配列では、前記磁石が反発し、それによって、第1の径方向の位置から第2の径方向の位置まで、前記回転可能な部材を作動させる、工程とをさらに含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、図を参照して好ましい実施形態を説明する。好ましい実施形態は、ライフルスコープまたはスポッティングスコープ用の調整組立体に関して説明されるが、調整機構は、また、双眼鏡、単眼鏡、および他のタイプの光学の観察または照準機構で使用されてもよい。
【0013】
図1〜図12は、照準機構に取り付けられてもよい調整機構30の第1の実施形態を示す。図1および図2は、装置30がライフルスコープ10上の砲塔部15で取り付けられている状態を示す。図1は、調整機構30の分解図である。図2は、調整ねじすなわちプランジャ115が上方位置にある機構を断面図で示す。調整機構の上部が下部に対して回転することにより、調整ねじ115が、図2に示される上方位置から図4に示される内側に拡張した位置に平行移動され、それによってライフルスコープ10内の枢動要素12の調整が可能になる。
【0014】
次に、調整装置30の構成要素の各々が、詳細に説明される。装置30の下部は、ライフルスコープ10の外側ハウジングの円形の開口部内に着座する、下部の円筒形の延在部分を有するホルダ片130を含む。ホルダ130は、調整フランジ80によって定位置に保持される。調整フランジ80は、ライフルスコープの砲塔部分15の雌ねじ部16と係合する下部雄ねじ部83(図11に示されるように)を有する。Oリング120が、ホルダ130、ライフルスコープ10の外面、および調整フランジ80の下部内の突起部の間の空洞に配設されて、それらの間に密封面を提供する。ホルダ130は、調整ねじ115の下部矩形部116を摺動自在であるが非回転式に受けるための幾分矩形形状を有する中央開口部132を含む。調整ねじ115のネジ山部117は、調整ナット90内の雌ねじ部と係合し、その結果、調整ナット90が回転されるとき、調整ねじ115が、ホルダ130内の開口部132の平坦な側面によって回転することが防止され、それによって、調整ねじ115を軸方向に平行移動させる。
【0015】
調整ナット90が、Oリング110に押し付けて着座され、調整フランジ80によって定位置に保持される。テフロン製ガスケット125が、ホルダ130に対する調製ナット90の回転を促すためにOリング110下方のホルダ130の上面に配設される。クリックリング100が、調整フランジ80の内面に連結され、調整ナット90の外面の周りに配設される。ばね95およびカップ状のプランジャ96が、調整ナット90内の径方向の開口99内に配設される。ばね95は、プランジャ96を径方向外側へと押勢する。ボール軸受け97が、プランジャ内の穴またはチャネル内に配設され、組み込まれると、ボール軸受け97は、クリックリング100のギア歯102に対して付勢される。したがって、調整ナット90が、静止したクリックリング100および調整フランジ80に対して回転されるとき、ユーザは、ギア歯を通過する度にボール97のクリック音を感じるおよび/または聞くことができ、このとき、各々のクリックは、調整ナット90の所望の回転平行移動を示す。したがって、調整ナット90の回転に応答して、ボール軸受け97は、各々がライフルスコープ10内の枢動要素12の増分の垂度調整(上方または下方)を示す触知できるクリックによって、クリックリング100のギア歯102に対して位置合わせする。ライフルスコープ用の触知性のフィードバック機構のさらなる詳細が、米国特許第6,519,890号に開示されており、これが参照によって本明細書に組み込まれる。Oリング105が、調整フランジ80と調整ナット90の係合表面92のみぞ内の間に、2つの部分間のシールとして配設されて、汚れまたは他の汚染物質がそれらの間を通過することを防止する。
【0016】
調整フランジ80は、両側に、レンチを受けるための1対の横向きの切欠部または平面部88を含む。組立て中、レンチは、平面部88と係合して、調整フランジ80を下部ねじ部83がライフルスコープの砲塔15上の内側のねじ部16に係合する状態で回転させ、かつフランジ80を定位置に固定するために使用される。調整ナット90は、上方向に延びる円筒形部分92および径方向に外側に延びる肩部91を含む。
【0017】
上部の回転部分は、上部トップキャップ32などの手動で回転可能な部材、波形ばね38、位置決めねじ43、44、45によって調整ナット90の係合表面92に固定された指標リング40、Oリング54、キャップキー60、およびキャップキー60内に配設された押さえリング56を含む。キャップ32は、ユーザによって把持され、調整機構を作動させるためのアクチュエータまたはノブの目的を果たす。キャップ32は、その外部円周表面の周りに握り用切欠部33を有して調整時のユーザによる把持を容易にする。キャップ32は、所望の構造に応じて、内部空洞を有しても有さなくてもよい。
【0018】
ガスケット72が、調整フランジ80のみぞ82内に配設され、このみぞ82は、上部ねじ部83と下部ねじ部84の間の位置にある。
図1に「A」と示される上部は、押さえリング56をキャップキー60の内部環状表面に配置されたみぞ66内に挿入することによって組み立てられる。次いで、押さえリング56は、指標リング40の肩部47の直径よりも小さい直径を有する内側に延びる肩部を形成する。指標リング40の下部の外径は、押さえリング56内の中央部分の中を自由に摺動する、より小さい直径である。キャップキー60は、両側の内部表面に配設された平面部64a、64bを含む。平面部64a、64bは、指標リング40上のフランジ肩部47より小さな直径のキャップキー60の両側に内部肩部分を形成する。このフランジ肩部47は、その両側に、キャップキー60内の平面部64a、64bに対応する平面部48a、48bを含む。平面部48a、48bが、平面部64a、64bと位置合わせされるとき、平面部48a、48b間のフランジ肩部47の直径は、平面部64a、64b間の直径よりも小さいものであり、フランジ肩部47が押さえリング56に接触するまで、フランジ肩部47が平面部64a、64bを通過することを可能にする。(押さえリング56に接触する)この位置では、ねじ穴43a、44a、45aは、キャップキー60の下部密封面69の下方にあり、指標(インデックス)リング40が、位置決めねじ43、44、45によって調整ナット90上の係合表面92に固定される。
【0019】
波形ばね38が、キャップ32と指標リング40との間に配置される。キャップ32の下面にある雌内部ねじ部34は、キャップキー60上の雄ねじ部62とねじ込み式に係合する。キャップ32が、定位置にあるとき、ばね38は、屈曲されて圧縮状態になる。こうした圧縮状態では、ばね38は、指標リング40に対してキャップ32およびキャップキー60に上向きの付勢力をかける。Oリング54が、キャップ32の内部表面とねじ部62の下方のキャップキー60の外部表面との間に配設されて、これら2つの要素の間に摩擦嵌合をもたらす。キャップ32は、その外部円周表面の周りに握り用切欠部33を有して調整時のユーザによる把持を容易にする。Oリング54は、キャップ32に対して所望の摩擦嵌合をもたらし、その結果、キャップ32は、調整機構30の正常運転中キャップキー60に対して回転しなくなる。あるいは、キャップ32は、ねじ部を接着することによってなど何らかの他の機構によって、キャップキー60に固定して連結されてよい。そのような構造では、Oリング54は除かれてよい。
【0020】
次に、図2〜図4を具体的に参照して、装置の作動を説明する。図2は、ばね38が圧縮位置にあり、キャップキー60の下部内部ねじ部68が調整フランジ80のねじ部83に係合された、閉位置にある調整機構30を示す。キャップキー60の下部表面69が、ワッシャ72に係合され、外部要素に対する密封をもたらす。
【0021】
調整状態に進めるには、ユーザは、トップキャップ32を把持し、それを反時計回り方向にまわしてキャップキーのねじ部68をフランジねじ部83から外す。ねじ部が外された後、次いで、ばね38が、フランジ肩部47が平面部64a、64bに接触するまで、キャップ部分(キャップ32およびキャップキー60)を上向きに(指標リング40に対して)押勢する。次いで、ユーザは、キャップ32を引き続き回転させて、平面部48a、48bを平面部64a、64bと位置合わせするように位置決めする。そのとき、ばね38は、フランジ肩部47が押さえリング56に接触するまで、キャップ32およびキャップキー60を上向きに押勢し続ける。
【0022】
押さえリング56は、指標リング40の材料とは異なる材料で製造される。好ましくは、押さえリング56は、所望の摺動接触を可能にするために、プラスチックまたは他の適切な(複数の)音減衰材料(sound−dampening material(s))で製造される。指標リング40および他の要素がアルミニウムで構築される例では、押さえリングは、プラスチック、黄銅または銅で構築されてよい。
【0023】
キャップ32が、図3に示されるように、上方の拡張位置まで平行移動されると、キャップ32およびキャップキー60の組合せは、平面部48a、48bと平面部64a、64bの係合により、指標リング40と共に回転するようにそれに回転式に固定される。図3に示されるように、調節ねじ115は、上方位置にある。キャップ32を回転させることにより、指標リング40が、(キャップキー60に係合された状態で)回転され、それによって、調整ナット90を回転させる。調整ナット90を回転させることにより、平面部116と対応する平面部132およびホルダ130との係合によりそれ自体が回転することが防止されている調整ねじ115が、図3に示される収縮位置から図4に示される拡張位置まで軸方向に平行移動する。したがって、調整ねじ115は、キャップ部分32の回転により、ライフルスコープのハウジング10に対する所望の位置に外側にまたは内側に調整され得る。調整ねじ115が、所望の位置に平行移動された後、ユーザは、キャップ32を下向きに押して平面部64a、64bを平面部48a、48bから外し、次いで、キャップキーのねじ部68を調整フランジ80のねじ部83にねじ込み、装置を図1のような閉位置に戻すことにより、キャップの組合せ32/60を閉める。こうした係合解除が、調整機構の偶発的な/予期せぬ動作から保護するような働きをする。
【0024】
図7に示されるように、指標リング40は、ユーザが所望の調整を達成することを助けるために、その外側周辺の周りに指標マーキング42を含む。
こうした調整機構の指標リング40とキャップの組合せ32/60の間に、ばねまたは付勢機構を提供するために利用可能な機構が、いくつか存在している。波形ばね38が、好ましいばね形状を提供するが、コイルばねまたは板ばねなどの他のタイプのばねが使用されてもよい。別のタイプのばねは、トップキャップ32と指標リング40の間の空洞に配設された圧縮可能な空気袋を備えることができる。別のばね機構は、1つまたは複数の磁石、または上記の組合せを使用することを含むことができる。例えば、(図13に示される磁石238、239と同様に配向された)1対のディスク磁石が、トップキャップ232と指標リング240との間に配設されてよい。従来の磁石を使用する1つの形状では(磁石の極が、ディスクの頂部側と底部側にある場合)、上部磁石238が、磁石のN極を下向きにしてキャップ232の下側に接着することによって取り付けられ、下部磁石239が、そのN極を上向きにして指標リング240に取り付けられる。こうした配置では、磁石238、239は、指標リング240とトップキャップ232を離れさせようとする対抗力を生み出して、第1の実施形態のばね38と同様の形で機能するはずである。
【0025】
図13〜図15に具体的に示された別の好ましい実施形態は、構成要素間の付勢/ばね機構を提供するための独自の磁場配位を使用する。こうした実施形態の構成要素は、図1〜図12の第1の実施形態のものと同様であり、同じ番号の要素は、第1の実施形態と同一であり、こうした要素の説明は、簡潔にするために省略される。代替のシステム230では、第1の磁石238が、トップキャップ232の上面の下側に取り付けられる。キャップキー260は、先の実施形態のキャップキー60とは幾分異なる形状を有する。キャップキー260の上部は、トップキャップ232の内側のねじ部234と係合するねじ部262を含む。好ましくは、キャップ232は、連結しているねじ部間への接着剤によってなどで、キャップキー260に永久的に固定されるが、第1の実施形態のOリング54など、所望の締め付けねじ強さを保証するのに適した別の手段を備えることができる。したがって、図13に示されるOリング54は、(形状に応じた)任意選択のものであり、そのため図14〜図15には示されない。
【0026】
第2の磁石239が、接着剤(または他の適切な取付機構)によって指標リング40の上部空洞に取り付けられる。磁石238および239は、正反対の磁場配位を有するディスク状のものである。一般的なライフルスコープ用の調整機構の場合、ディスク磁石は、ほぼ米国の5セント硬貨サイズのものである。好ましいサイズは、直径約1.905cm(0.750インチ)、厚さ0.24cm(0.095インチ)である。強力なクラスの磁石が好ましく、適切な磁石は、黒ニッケルでコーティングされたネオジムN50クラスの磁性材料から製造される。正反対の配位とは、図に示されるように、各々の磁石のN極およびS極(「N」と「S」で示される)が、(ディスクの直径の)対向する側面に沿って配列されているようなものである。
【0027】
図14では、トップキャップ部分232が、下部磁石239のN極が磁石238のS極と隣接し、また反対側ではその反対にして、磁石を配向(配置)するように回転され、したがって、磁石は互いに引き合い、機構の上部を、キャップキー260の底面269がガスケット72に対して係合された密封構成で、閉位置に維持する。上部が、ほぼ90°に回転され、次いで、図15に示されるように180°まで回転されるとき、磁石のN極は、互いに一直線に並ぶようになり(S極も同様に)、したがって、このとき、磁石は、上部を下部から引き離そうとする反発力を互いにもたらす。拡張位置になると、指標リング240とキャップキー260との間の連結機構が、係合され(連結機構は、キャップキー260の内面上の平面部264a、bと指標リング上の平面部48a、bの係合を含む)、それにより、トップキャップ232の回転が、調整ねじ115の位置を調整する働きをする。
【0028】
こうした正反対の磁場配位では、N極とS極は、平面部48a、48bが平面部264a、264bに位置合わせされるとき、上部磁石238のN極が下部磁石239のS極と一直線に並べられるように配列される。したがって、トップキャップ232を把持するユーザが、磁石の引力に打ち勝つのに十分な上向きの力をトップキャップ232にかける場合、キャップ部分は、最初にキャップ232を回転させる必要無しに、上方の拡張位置に平行移動することになり、したがって迅速な回転調整が可能になる。
【0029】
所望の強力なタイプの磁石を使用すると、引力は、非常に高くなり、軸方向に平行移動させるよりもよりいっそう容易にキャップを回転させる。キャップ232が回転されるとき(例えば時計回り)、磁石は、軸方向の引力だけでなく回転力も発生させる。無操作時の引力の状態(図14のように磁石239のN極が磁石238のS極と一直線に並んだ状態)を0°と想定すると、キャップが、時計回りに回転されるとき、戻ろうとする反時計回りの回転力(0°に戻る)が、磁石によって発生される。この戻ろうとする回転力は、回転位置が約90°に達するまで徐々に増大し、次いで、回転力がほぼ0になる約180°に達するまで低減していく。180°を超えると、回転力は、逆転し、回転位置を時計回りに360°方向に押勢する。さらに、回転位置が90°を超えるとき、正味の軸方向の引力は、0まで低減し、次いで、90°を超えた後は、軸方向の力が最大180°に到達する反発力に逆転する。180°では、平面部48a、48bが、平面部264a、264bに位置合わせされ、それにより、図15に示されるように、キャップ部分が上方に軸方向に平行移動(キャップが磁石の反発力によって上向きに押勢されている)して係合状態になることが可能になる。平面部264a、264bが係合された状態では、指標リング240が、キャップ232の回転を介して回転されて第1の実施形態のような調整ねじ115の調整が可能になる。
【0030】
上記の実施形態は、連結機構をもたらすために、指標リングとキャップリングとの間に平面部を使用する。他の適切な連結機構としては、スプラインまたはギア、差込コネクタ、あるいはさらには、子供が空けられない様々な蓋などに使用されるものなどの手動で作動される機構などが使用されてよい。図16〜図19は、1つのそのような代替の連結の仕組みを使用する実施形態を示す。こうした実施形態の構成要素は、図1〜図12および/または図13〜図15の上記の実施形態のものと類似したものであり、同じ要素は、上記の(複数の)実施形態と同一のものであり、こうした要素の説明は、簡潔にするために省略される。代替のシステム330では、第1の磁石238が、トップキャップ232の上面の下側に取り付けられる。キャップキー360は、上記の実施形態のキャップキーとは幾分異なる形状のものである。キャップキー360の上部は、トップキャップ332の内側のねじ部334と係合するねじ部362を含む。好ましくは、キャップ332が、連結しているねじ部間への接着剤によってなどで、キャップキー360に永久的に固定されるが、図1〜図12の第1の実施形態のOリング54など、所望の締め付けねじ強さを保証するのに適した別の手段を備えることができる。キャップキー360は、径方向に内側に延びるスプラインまたはギア361をその下部に含む。こうしたスプライン361は、指標リング340内の対応するスプライン341と係合する。したがって、スプラインはどのような回転位置でも係合することができるので、キャップ332は、平面部を使用する実施形態のように180°の位置合わせ位置で回転される必要はなくなる。上記の実施形態と同様に、トップキャップ部分332が、下部磁石239のN極が上部磁石238のS極と隣接し、また反対側ではその反対にして配向するように回転され、したがって、磁石は、互いに引き合い、機構の上部を、キャップキー360の底面369がガスケット72に対して係合された密封構成で、閉位置に維持する。
【0031】
図16〜図19のスプライン/ギア係合機構が、磁場配位と共に示されているが、そのような係合機構は、特に図1〜12のばね形状に適することがある。
様々な他のばねおよび磁石の組合せが、想定される。例えば、磁場配位は、ディスク磁石238、239がN極およびS極が上面および底面にある従来の形状のものであることを除いては、図13〜図15または図16〜図19の配位に類似している。2つの磁石が、反対極が互いに向き合って配列される場合、磁石は、回転の向きに関係なく互いに引き合う。磁石を分離するには、ユーザが、磁石の磁気引力に打ち勝ち、上部を下部から離して平行移動させ、したがって(図13〜図15の平面部48a/48bと264a/264bまたは図16〜図19のスプライン341と361などの)連結機構の係合を可能にするのに十分な力をキャップ232にかける。キャップの開放時、磁石の引力が、キャップ232を閉位置に戻そうとする。
【0032】
ばね機構が、上記の磁石の代わりに使用されてよく、それにより、ばねは、(圧縮状態ではなく)緊張状態に置かれ、一方の端部とトップキャップおよび底部と指標リングで連結される。緊張状態では、ばねは、常に、上部キャップ部分を閉位置に向けて下側に押勢する。キャップが回転されたときにばねが回転することを回避できる適切な機構が、提供されてよい。あるいは、キャップの回転が、ばねの緊張度を調整することができる。他のばねの実施形態は、ばねの軸方向または回転の緊張度によるばね力調整を含むことができる。
【0033】
さらに別の代替の実施形態では、ばねおよび磁石が全て省かれてよい。例えば、図1〜図12の実施形態では、ばね38が省かれた場合、キャップの組合せ(32/60)と指標リング40の間に付勢力はないはずであるが、ユーザが、収縮された閉位置(図2)と拡張位置(図3)の間で、簡単に手動で付勢することができる。装置には、平面部64a、64b内にいくらかの摩擦嵌合を有する平面部48a、48bを設計するなど、キャップの組合せ32/60を拡張位置に多少でも保持するための適切な機構が設けられてよい。
【0034】
したがって、上記で説明された実施形態の特定のものによれば、本分野では、ウィンデージまたは仰角の変更(例えば)が要求されるとき、調整システムは、ユーザが工具を使用することなく、あるいは(複数の)スコープキャップを外すことなく照準器にウィンデージまたは仰角調整を行うことを可能にする。つなぎ留め式のポップアップをそのロック位置から半回転させることにより、ユーザがキャップを持ち上げ、調節ノブを回して所望の調整を行うことが可能になる。
【0035】
このように、好ましいレンズシステムおよび接眼レンズの形状が、示され、説明されてきた。接眼レンズの具体的な実施形態および用途が、示され、説明されてきたが、本明細書で説明された本発明の概念から逸脱することなく、他の改変形態、代替形態、および変形形態が可能であることは、当業者には明白であろう。したがって、本発明は、そのような改変形態、代替形態、および変形形態を全て包含するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】好ましい実施形態による調整機構の分解図である。
【図2】ライフルスコープ上で定位置に組み立てられた状態で示され、キャップが閉位置にある、図1の調整機構の横断面図である。
【図3】キャップが開放位置にあり、調整ねじが引っ込められた位置にある、図1〜図2の調整機構の横断面図である。
【図4】キャップが開放位置にあり、調整ねじが拡張位置にある、図1〜図3の調整機構の横断面図である。
【図5】線5−5に沿って切り取られた図4の横断面図である。
【図6】線6−6に沿って切り取られた図4の横断面図である。
【図7】図1の指標リング要素の詳細図である。
【図8】線8−8に沿って切り取られた図7の平面図である。
【図9】図1のキャップ要素の詳細図である。
【図10】線10−10に沿って切り取られた図9の横断面図である。
【図11】図1の調整フランジ要素の詳細図である。
【図12】図1の調整ナット要素の詳細図である。
【図13】別の好ましい実施形態による調整機構の分解図である。
【図14】ライフルスコープ上で定位置に組み立てられた状態で示され、キャップが閉位置にある、図13の調整機構の横断面図である。
【図15】キャップが開放位置にあり、調整ねじが引っ込められた位置にある、図13〜図14の調整機構の横断面図である。
【図16】別の好ましい実施形態による調整機構の分解図である。
【図17】ライフルスコープ上で定位置に組み立てられた状態で示され、キャップが閉位置にある、図16の調整機構の横断面図である。
【図18】図16〜図17の実施形態のキャップ要素の詳細図である。
【図19】キャップが開放位置にあり、調整ねじが引っ込められた位置にある、図16〜図17の調整機構の横断面図である。
【符号の説明】
【0037】
10 ライフルスコープ
12 枢動要素
15 砲塔
16 雌ねじ部
30 調整機構
32、232、332 トップキャップ
33 切欠部
34 雌ねじ部
38 波形ばね
40、240、340 指標リング
42 指標マーキング
43、44、45 位置決めばね
47 肩部
48a、48b、64a、64b、264a、264b 平面部
54 Oリング
56 押さえリング
60、260、360 キャップキー
62、262、362 雄ねじ部
68 キャップキーのねじ部
69 下部密封面
72 ガスケット
80 調整フランジ
82 みぞ
83 下部雄ねじ部
84 下部ねじ部
88 平面部
90 調整ナット
91 径方向の外側に延びる肩部
92 係合表面
95 ばね
96 カップ状のプランジャ
97 ボール軸受け
99 径方向の開口
100 クリックリング
102 ギア歯
110、105、120 Oリング
115 調整ねじ
116 矩形部分
117 ねじ部
125 テフロン製ガスケット
132 開口部
130 ホルダ
230、330 代替のシステム
234、334 内側のねじ部
238、239 磁石
269 底面
341、361 スプライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照準器用の調整機構を係合するための装置において、前記照準器に連結された状態で保持され、その状態を維持するキャップを備えており、前記キャップは、第1の閉位置から第2の拡張位置まで平行移動し、前記第1の閉位置では、前記キャップの回転が前記調整機構を係合せず、前記第2の拡張位置では、前記キャップの回転が前記調整機構を係合する、装置。
【請求項2】
前記閉位置と前記拡張位置との間で、前記キャップを付勢または押勢する手段をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記付勢または押勢する手段が、ばねである、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ばねが、波形ばねから構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記付勢または押勢する手段が、磁石から構成される、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記付勢または押勢する手段が、前記キャップと前記調整機構との間に配設された第1および第2のディスク状の磁石を備えており、前記第1の磁石が前記キャップに取り付けられ、前記第2の磁石が前記調整機構に取り付けられる、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記第1および第2の磁石の各々が、正反対の磁場配位を有し、前記磁石の互いに対する回転配列に応じて、前記磁石が、互いに反発し合うか、あるいは引き合う、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第1および第2の磁石が、ネオジム磁性材料から構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記第1および第2の磁石の各々が、正反対のN極およびS極を有し、第1の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のN極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が互いに引き合い、第2の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のS極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が反発して離れる、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
ライフルスコープ、双眼鏡、またはスポッティングスコープなどの照準器において、
手動で回転可能な部材を有するタイプの調整機構であって、前記手動で回転可能な部材は、前記照準器を調節するために、前記照準器上に回転可能に取り付けるように適合される、調整機構と、
前記調整機構に連結された状態で保持され、その状態を維持するキャップであって、前記キャップは、第1の位置および第2の位置の間を径方向に平行移動し、前記第1の位置は、前記照準器からの第1の径方向の距離にあり、前記第1の位置では、前記キャップの回転が前記調整機構を係合せず、前記第2の位置は、前記照準器からの第2の径方向の距離にあり、前記第2の位置では、前記キャップの回転が前記調整機構を係合して前記照準器の調整を可能にする、キャップとを備える、照準器。
【請求項11】
前記キャップと前記調整機構との間の相互連結をさらに含み、前記相互連結が、前記キャップの径方向位置に応じて、前記調整機構の外面の平面部と選択的に係合する前記キャップの内面の平面部を含む、請求項10に記載の照準器。
【請求項12】
前記調整機構が前記キャップが前記第2の位置にあるときに、前記キャップの回転に応じて径方向に平行移動する調整ねじを含む、請求項11に記載の照準器。
【請求項13】
前記調整機構が、前記キャップを前記第1の位置と前記第2の位置との間で、付勢または押勢する手段を含む、請求項11に記載の照準器。
【請求項14】
前記第1の位置と前記第2の位置との間で、前記キャップを付勢するためのばね機構をさらに備える、請求項12に記載の照準器。
【請求項15】
前記ばね機構が、コイルばね、波形ばね、圧縮可能な空気袋、磁石、1対のディスク磁石、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項14に記載の照準器。
【請求項16】
前記ばね機構が、前記キャップと前記調整機構との間に配設された第1および第2のディスク状の磁石を備えており、前記第1の磁石が、前記キャップに取り付けられ、前記第2の磁石が、前記調整機構に取り付けられる、請求項14に記載の照準器。
【請求項17】
前記第1および第2の磁石の各々が、正反対の磁場配位を有し、前記磁石の互いにに対する回転配列に応じて、前記磁石が、互いに反発し合うか、あるいは引き合う、請求項16に記載の照準器。
【請求項18】
前記第1および第2の磁石の各々が、正反対のN極およびS極を有し、第1の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のN極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が互いに引き合い、第2の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のS極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が反発して離れる、請求項17に記載の照準器。
【請求項19】
ライフルスコープ、双眼鏡、またはスポッティングスコープなどの照準器を調整する方法において、前記照準器は、手動で回転可能な部材を有するタイプの調整機構を有しており、前記手動で回転可能な部材は、前記照準器を調節するために、前記照準器上に回転可能に取り付けるように適合されており、
前記回転可能な部材を第1の径方向の位置から第2の径方向の位置に移動させる工程であって、(a)前記第1の径方向の位置では、前記回転可能な部材を回転させるときに前記調整機構が係合されず、(b)前記第2の径方向の位置では、前記回転可能な部材を回転させるときに前記調整機構が係合される、工程と、
前記第2の径方向の位置にある間、前記照準器に対して所望の調整を行うために、前記回転可能な部材を回転させる工程とを含む、方法。
【請求項20】
第1および第2のディスク磁石を含む工程であって、前記第1の磁石が前記回転可能な部材に取り付けられ、前記第2の磁石が前記調整機構に取り付けられ、前記第1および第2の磁石の各々が、正反対のN極およびS極を有し、第1の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のN極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が互いに引き合い、第2の相対的な回転配列では、前記第1の磁石のS極が、前記第2の磁石のS極と一直線に並び、それによって前記第1および第2の磁石が反発して離れる、工程と、
前記回転可能な部材を、前記第1の相対的な回転配列から前記第2の相対的な回転配列まで回転させる工程であって、前記第2の相対的な回転配列では、前記磁石が反発し、それによって、第1の径方向の位置から第2の径方向の位置まで、前記回転可能な部材を作動させる、工程とをさらに含む、請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−101903(P2008−101903A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−267623(P2007−267623)
【出願日】平成19年10月15日(2007.10.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(507266392)リュポールド・アンド・スティーブンス・インコーポレーテッド (2)
【Fターム(参考)】