説明

照準装置及び照準方法及び僚友認識方法

【課題】例えば、照準スコープの視野内に存在する全てのターゲットを同時に僚友認識できるようにすることを目的とする。
【解決手段】照準側装置100の質問用送信部103が、照準スコープ102の視野の全域に質問信号301を送信すると、その視野内にいる僚友が装着する被照準側装置200から特定の波長の光信号である応答信号302が返信される。照準側装置100において、受信用カメラ104は、応答信号302と同じ波長の光のみを透過させるフィルタ109を有し、フィルタ109を透過した光により形成される画像を撮影する。画像重畳部106は、照準スコープ102の入射部107により入射された光により形成される画像に、受信用カメラ104により撮影された画像を重畳する。照準スコープ102の照準部108は、その画像を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照準装置及び照準方法に関するものである。本発明は、特に、照準装置を用いて目標が僚友か否かを認識する僚友認識システム及び僚友認識方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
敵味方識別(僚友認識)のためのコンバット通信システムとして、各戦闘員が、兵器に据え付けられたレーザアセンブリとともに、光検出器と制御ユニットからなるハーネスを装着するものがある。このシステムにおいて、戦闘員は、兵器を架空のターゲットに向け、レーザ信号を送る。ターゲットがハーネスを装着した他の戦闘員のとき、ハーネスは無線、超音波又は光信号により応答する。応答信号のキャリア周波数はレーザビームに対して検索ユニットにより決定され、送信される(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−148672号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の技術による僚友認識システムでは、彼我錯綜した状況において複数のターゲットが存在した場合、僚友認識するにはレーザ信号をそれぞれのターゲットに順次送信する必要があるため時間がかかり、複数のターゲットに対して対処が遅れるという課題があった。
【0004】
本発明は、例えば、照準スコープの視野内に存在する全てのターゲットを同時に僚友認識できるようにすることを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一の態様に係る照準装置は、
任意の目標を含む一定範囲の第1の画像を形成する光を入射する入射部と、
特定の波長の光のみを透過させるフィルタを有し、前記フィルタを透過した光により形成される第2の画像を撮影する撮像部と、
前記入射部により入射された光により形成される第1の画像に、前記撮像部により撮影された第2の画像を重畳して、第3の画像を形成する画像重畳部と、
前記画像重畳部により形成された第3の画像を表示し、当該第3の画像に含まれる目標を照準する照準部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一の態様によれば、照準装置において、撮像部が、特定の波長の光のみを透過させるフィルタを有し、前記フィルタを透過した光により形成される第2の画像を撮影し、画像重畳部が、入射部により入射された光により形成される第1の画像に、前記撮像部により撮影された第2の画像を重畳して、第3の画像を形成し、照準部が、前記画像重畳部により形成された第3の画像を表示することにより、照準装置の視野内に存在する全てのターゲットについて同時にそれぞれが僚友であるか否かを認識することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0008】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る僚友認識システムの概要(運用状況)を示す概念図である。
【0009】
図1に例示した僚友認識システムにおいて、戦闘員400aは、照準側装置100が据え付けられた兵器500(例えば、小銃)を所持している。また、互いに僚友である戦闘員400a〜cは、それぞれ被照準側装置200a〜cを、例えばヘルメットや衣服の一部など、体のどこかに装着している。一方、僚友でない戦闘員400dは、被照準側装置200を装着していない。
【0010】
戦闘員400aは、任意のターゲット(目標)に兵器500を向けることで、そのターゲットに照準側装置100から質問信号301を送る。例えば、ターゲットが被照準側装置200bを装着した味方の戦闘員400bであった場合、被照準側装置200bから応答信号302による応答がある。このとき、被照準側装置200cを装着した味方の戦闘員400cも照準側装置100の視野内にいれば、同じ質問信号301に対して、被照準側装置200cからも応答が返ってくる。一方、ターゲットが被照準側装置200を装着していない敵の戦闘員400dである場合、応答はない。したがって、戦闘員400aは、応答の有無によりターゲットの戦闘員400が、それぞれ味方なのか、あるいは、敵なのかを識別することができる。
【0011】
図2は、照準側装置100及び被照準側装置200の構成を示すブロック図である。
【0012】
照準側装置100は照準装置の一例であり、制御部101、照準スコープ102、質問用送信部103、受信用カメラ104、画像整合部105、画像重畳部106を備える。照準スコープ102は、入射部107、照準部108を有している。受信用カメラ104は撮像部の一例であり、フィルタ109を有している。一方、被照準側装置200は返信装置の一例であり、制御部201、質問用受信部202、応答用送信部203を備える。
【0013】
図2に示した照準側装置100において、制御部101は、少なくとも質問用送信部103と受信用カメラ104を制御する。制御部101は、例えばプロセッサにより実装される。
【0014】
照準スコープ102の入射部107は、1つ以上のターゲットを含む照準スコープ102の視野内の光を入射する。即ち、入射部107は、任意の目標を含む一定範囲の画像(第1の画像)を形成する光を入射する。
【0015】
質問用送信部103は、照準スコープ102の視野の全域に質問信号301を送信する。照準スコープ102の視野内に1つ以上の被照準側装置200が存在する場合、質問用送信部103は、その全ての被照準側装置200に質問信号301を送信することになる。このように、質問信号301は、従来は照準スコープ102で照準した1つのターゲット(1人の戦闘員400)に送信されるのに対し、本実施の形態では照準スコープ102の視野内に存在する全ターゲット(1人以上の戦闘員400)に対して送信される。ターゲットが僚友であれば、被照準側装置200を装着しており、以下のように、被照準側装置200から特定の波長の光信号である応答信号302が返信される。
【0016】
被照準側装置200において、制御部201は、質問信号301を受信する質問用受信部202と、応答信号302を発信する応答用送信部203を制御する。制御部201は、質問用受信部202により受信された質問信号301が僚友の照準側装置100から送信された信号であると認識した場合、応答用送信部203を作動して、特定の波長の光信号である応答信号302を照準側装置100に返信させる。
【0017】
また、照準側装置100において、受信用カメラ104のフィルタ109は、応答信号302と同じ波長の光のみを透過させる帯域フィルタである。受信用カメラ104は、このフィルタ109を透過した光により形成される画像(第2の画像)を撮影する。照準スコープ102の視野内に1つ以上の被照準側装置200が存在していた場合、受信用カメラ104は、それぞれの被照準側装置200から、質問用送信部103により送信された質問信号301に対する応答信号302を受信する。そのため、受信用カメラ104は、第2の画像として、少なくともその応答信号302を含む光により形成される画像を撮影することになる。つまり、受信用カメラ104は、応答信号302を発している発光点を第2の画像として出力する。
【0018】
画像整合部105は、受信用カメラ104の第2の画像と照準スコープ102の視野内の第1の画像とで同一物のサイズが同じになるように各画像のサイズを整合する。即ち、画像整合部105は、受信用カメラ104により撮影された第2の画像の範囲を第1の画像の範囲(前述した一定範囲)に整合する。
【0019】
画像重畳部106は、画像整合部105からの第2の画像を照準スコープ102の視野内に重畳して表示する。即ち、画像重畳部106は、入射部107により入射された光により形成される第1の画像に、受信用カメラ104により撮影され、画像整合部105により範囲が整合された第2の画像を重畳して、新たな画像(第3の画像)を形成する。そして、照準スコープ102の照準部108に、この第3の画像を表示する。このとき、照準スコープ102の照準部108は、第3の画像に含まれる目標を照準することになるが、照準スコープ102の視野内に存在するターゲットが僚友であれば、ターゲット上に応答信号302の発光点が見えるため、照準側装置100の使用者である戦闘員400は、どのターゲットが僚友であるかを容易に認識できる。
【0020】
このように、従来は照準スコープ102で照準した1人のターゲットに対して僚友か否かを認識していたのに対し、本実施の形態では照準スコープ102の視野内に存在する全てのターゲットに対して同時に僚友か否かを認識できるため、複数のターゲットに対して迅速な対処が可能となる。
【0021】
図3は、照準側装置100の表示画面601の例を示す図である。
【0022】
本実施の形態では、照準スコープ102は、例えば光学スコープや微光暗視スコープにより実装される。照準スコープ102の入射部107は、例えば光学レンズにより実装され、照準スコープ102の視野内の画像(第1の画像)を光学的に調整する(例えば、拡大する)。画像整合部105は、受信用カメラ104の出力(第2の画像)を一旦表示画面601又は他の表示器の画面に表示し、その画面を光学的に拡大又は縮小して、第1の画像のサイズと整合した像を生成する。即ち、画像整合部105は、受信用カメラ104により撮影された第2の画像の大きさを光学的に調整して、前述した一定範囲の大きさに整合する。画像重畳部106は、照準スコープ102の光路中にあるレチクル602に、画像整合部105が生成した像をハーフミラーなどの光学的手段を用いて重ね合わせる。即ち、画像重畳部106は、入射部107により調整された第1の画像に、画像整合部105により大きさが調整された第2の画像を光学的に重畳して、第3の画像を形成する。照準スコープ102の照準部108は、第3の画像を表示画面601に表示する。
【0023】
図3の(a)に示した例では、照準スコープ102の視野内に戦闘員400dがいるが、この戦闘員400dは僚友ではなく、被照準側装置200を所持していない。そのため、表示画面601aでは戦闘員400dと戦闘員400dを照準するレチクル602aのみが表示されている。一方、図3の(b)に示した例では、照準スコープ102の視野内に僚友の戦闘員400cがおり、この戦闘員400cが装着する被照準側装置200cから応答信号302が返信されている。そのため、表示画面601bでは戦闘員400cと戦闘員400cを照準するレチクル602b以外に、被照準側装置200cからの応答信号302の発光点603が表示されている。
【0024】
図4は、本実施の形態に係る僚友認識方法を示すフローチャートである。
【0025】
上記の僚友認識システムを用いることにより、以下の各工程を備える僚友認識方法を実現することができる。
【0026】
入射工程にて、利用者である戦闘員400aにより利用される照準側装置100が、任意の目標を含む一定範囲の第1の画像を形成する光を入射する(ステップS101)。送信工程にて、照準側装置100が、質問信号301を送信する(ステップS102)。返信工程にて、戦闘員400aの僚友である戦闘員400b〜cにより携行される被照準側装置200が、送信工程により送信された質問信号301を受信し、当該質問信号301に対して特定の波長の光信号である応答信号302を返信する(ステップS103)。受信工程にて、照準側装置100が、被照準側装置200から、送信工程により送信された質問信号301に対する応答信号302を受信する(ステップS104)。撮像工程にて、照準側装置100が、特定の波長の光のみを透過させるフィルタ109を用い、フィルタ109を透過した光であって、少なくとも受信工程により受信された応答信号302を含む光により形成される第2の画像を撮影する(ステップS105)。画像整合工程にて、照準側装置100が、撮像工程により撮影された第2の画像の範囲を上記一定範囲に整合する(ステップS106)。画像重畳工程にて、照準側装置100が、入射工程により入射された光により形成される第1の画像に、撮像工程により撮影され、画像整合工程により範囲が上記一定範囲に整合された第2の画像を重畳して、第3の画像を形成する(ステップS107)。照準工程にて、照準側装置100が、画像重畳工程により形成された第3の画像を表示し、当該第3の画像に含まれる目標を照準するとともに、当該第3の画像に基づいて当該目標(照準した目標)周辺の僚友の位置を利用者に認識させる(ステップS108)。
【0027】
以上のように、本実施の形態では、目標を照準する照準スコープ102と、質問信号301を照準スコープ102の視野の全域に送信する質問用送信部103と、特定の波長の光のみを透過するフィルタ109を有し、目標が応答信号302として発する特定の波長の光信号を受信する受信用カメラ104と、受信用カメラ104の画像を照準スコープ102の視野に画像整合して重畳する画像整合部105や画像重畳部106を備えた照準側装置100を小銃などの兵器500に装着する。そして、質問信号301を受信する質問用受信部202と、特定の波長の光信号を応答信号302として送信する応答用送信部203を備えた被照準側装置200を戦闘員400の身体に装着する。
【0028】
従来技術は1人の目標に対して僚友認識を行うものであるため、複数人の目標が存在する場合、順次僚友認識を行うため時間がかかるという課題があったが、本実施の形態では、上記のように、僚友が特定の波長の光の発光源を装着して発光させるとともに、銃などに装着した照準スコープ102の視野内に、上記特定の波長のみを選択的に撮像した画像を重畳表示することにより、照準スコープ102の視野内に存在する全てのターゲットを同時に僚友認識できる。
【0029】
以上のように、本実施の形態で説明した僚友認識システムは、
僚友内で質問信号に対して応答信号で返答する共通の通信規則を共有し、一方の者が携行する照準側装置とその他の者が携行する被照準側装置が通信する僚友認識システムにおいて、
目標を照準する照準スコープ、特定の波長の光のみを透過するフィルタを有し目標が応答信号として発する特定の波長の光信号を受信するカメラ、カメラの画像を照準スコープの視野に画像整合して重畳する手段及び質問信号を照準スコープの視野の全域に送信する送信器からなる銃に装着した照準側装置と、
上記質問信号を受信する受信器及び上記特定の波長の光信号を応答信号として送信する送信器からなる身体に装着した被照準側装置とから構成したことを特徴とする。
【0030】
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0031】
図5は、照準側装置100及び被照準側装置200の構成を示すブロック図である。
【0032】
照準側装置100は、実施の形態1で説明した図2に示したもののほか、着脱部112を備える。被照準側装置200は、実施の形態1で説明した図2に示したものと同様である。
【0033】
図5に示した照準側装置100において、着脱部112は、制御部101、質問用送信部103、受信用カメラ104を含む第1の部分110と、照準スコープ102、画像整合部105、画像重畳部106を含む第2の部分111とを接続しており、第1の部分110と第2の部分111とは分離可能な構成になっている。即ち、受信用カメラ104は、照準側装置100のうち、少なくとも照準スコープ102を含む部分(少なくとも入射部107と照準部108とを含む部分)に対して着脱自在となっている。
【0034】
このように、本実施の形態では、照準側装置100が、着脱部112により第1の部分110と第2の部分111とに分離できるため、僚友識別が必要ない運用場面では第2の部分111のみを兵器500に装着して通常の目標照準に使用でき、兵器500を軽量化することができる。
【0035】
実施の形態3.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0036】
図6は、照準側装置100及び被照準側装置200の構成を示すブロック図である。
【0037】
照準側装置100は、実施の形態1で説明した図2に示したもののほか、記憶部の一例である画像メモリ113を備える。被照準側装置200は、実施の形態1で説明した図2に示したものと同様である。
【0038】
図5に示した照準側装置100において、画像メモリ113は、受信用カメラ104により撮影された第2の画像を記憶する。画像メモリ113は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやRAM(Random・Access・Memory)などの揮発性メモリにより実装される。
【0039】
本実施の形態では、照準スコープ102は、例えば赤外線暗視スコープにより実装される。照準スコープ102の入射部107は、照準スコープ102の視野内の画像(第1の画像)を電気的に調整する(映像信号化する)。画像整合部105は、画像メモリ113に記憶された第2の画像を電気的に拡大又は縮小して、第1の画像のサイズと整合した像を生成する。即ち、画像整合部105は、画像メモリ113に記憶された第2の画像の大きさを電気的に調整して、前述した一定範囲の大きさに整合する。画像重畳部106は、照準スコープ102の映像信号に、画像整合部105が生成した画像を電気的に重畳する。即ち、画像重畳部106は、入射部107により調整された第1の画像に、画像整合部105により大きさが調整された第2の画像を電気的に重畳して、第3の画像を形成する。照準スコープ102の照準部108は、第3の画像を表示画面601に表示する。
【0040】
このように、本実施の形態では、照準スコープ102の形態が実施の形態1と異なる場合であっても、同様に僚友識別をすることが可能となる。
【0041】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】実施の形態1に係る僚友認識システムの概要を示す概念図である。
【図2】実施の形態1に係る照準装置及び返信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1に係る照準装置の表示画面の例を示す図である。
【図4】実施の形態1に係る僚友認識方法を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態2に係る照準装置及び返信装置の構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態3に係る照準装置及び返信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0043】
100 照準側装置、101 制御部、102 照準スコープ、103 質問用送信部、104 受信用カメラ、105 画像整合部、106 画像重畳部、107 入射部、108 照準部、109 フィルタ、110 第1の部分、111 第2の部分、112 着脱部、113 画像メモリ、200 被照準側装置、201 制御部、202 質問用受信部、203 応答用送信部、301 質問信号、302 応答信号、400 戦闘員、500 兵器、601 表示画面、602 レチクル、603 発光点。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意の目標を含む一定範囲の第1の画像を形成する光を入射する入射部と、
特定の波長の光のみを透過させるフィルタを有し、前記フィルタを透過した光により形成される第2の画像を撮影する撮像部と、
前記入射部により入射された光により形成される第1の画像に、前記撮像部により撮影された第2の画像を重畳して、第3の画像を形成する画像重畳部と、
前記画像重畳部により形成された第3の画像を表示し、当該第3の画像に含まれる目標を照準する照準部とを備えることを特徴とする照準装置。
【請求項2】
前記照準装置は、さらに、
質問信号を送信する送信部を備え、
前記撮像部は、前記質問信号を受信した場合に前記特定の波長の光信号である応答信号を返信する返信装置から、前記送信部により送信された質問信号に対する応答信号を受信し、前記第2の画像として、少なくとも当該応答信号を含む光により形成される画像を撮影することを特徴とする請求項1に記載の照準装置。
【請求項3】
前記撮像部は、前記照準装置のうち、少なくとも前記入射部と前記照準部とを含む部分に対して着脱自在であることを特徴とする請求項1に記載の照準装置。
【請求項4】
前記照準装置は、さらに、
前記撮像部により撮影された第2の画像の範囲を前記一定範囲に整合する画像整合部を備え、
前記画像重畳部は、前記第1の画像に、前記画像整合部により範囲が前記一定範囲に整合された第2の画像を重畳して、前記第3の画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の照準装置。
【請求項5】
前記入射部は、前記第1の画像を光学的に調整し、
前記画像整合部は、前記撮像部により撮影された第2の画像の大きさを光学的に調整して前記一定範囲の大きさに整合し、
前記画像重畳部は、前記入射部により調整された第1の画像に、前記画像整合部により大きさが調整された第2の画像を光学的に重畳して、前記第3の画像を形成することを特徴とする請求項4に記載の照準装置。
【請求項6】
前記照準装置は、さらに、
前記撮像部により撮影された第2の画像を記憶する記憶部を備え、
前記入射部は、前記第1の画像を電気的に調整し、
前記画像整合部は、前記記憶部に記憶された第2の画像の大きさを電気的に調整して前記一定範囲の大きさに整合し、
前記画像重畳部は、前記入射部により入射された光により形成される第1の画像に、前記画像整合部により大きさが調整された第2の画像を電気的に重畳して、前記第3の画像を形成することを特徴とする請求項4に記載の照準装置。
【請求項7】
任意の目標を含む一定範囲の第1の画像を形成する光を入射する入射工程と、
特定の波長の光のみを透過させるフィルタを用い、前記フィルタを透過した光により形成される第2の画像を撮影する撮像工程と、
前記入射工程により入射された光により形成される第1の画像に、前記撮像工程により撮影された第2の画像を重畳して、第3の画像を形成する画像重畳工程と、
前記画像重畳工程により形成された第3の画像を表示し、当該第3の画像に含まれる目標を照準する照準工程とを備えることを特徴とする照準方法。
【請求項8】
利用者により利用される照準装置が、任意の目標を含む一定範囲の第1の画像を形成する光を入射する入射工程と、
前記照準装置が、質問信号を送信する送信工程と、
前記利用者の僚友により携行される返信装置が、前記送信工程により送信された質問信号を受信し、当該質問信号に対して特定の波長の光信号である応答信号を返信する返信工程と、
前記照準装置が、前記返信装置から、前記送信工程により送信された質問信号に対する応答信号を受信する受信工程と、
前記照準装置が、前記特定の波長の光のみを透過させるフィルタを用い、前記フィルタを透過した光であって、少なくとも前記受信工程により受信された応答信号を含む光により形成される第2の画像を撮影する撮像工程と、
前記照準装置が、前記入射工程により入射された光により形成される第1の画像に、前記撮像工程により撮影された第2の画像を重畳して、第3の画像を形成する画像重畳工程と、
前記照準装置が、前記画像重畳工程により形成された第3の画像を表示し、当該第3の画像に含まれる目標を照準するとともに、当該第3の画像に基づいて当該目標周辺の僚友の位置を前記利用者に認識させる照準工程とを備えることを特徴とする僚友認識方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−157479(P2008−157479A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−343407(P2006−343407)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】