説明

熱交換システムおよびその動作方法

【課題】熱交換器内のオイルを解凍することや、システム内の構成要素の数を減少することができる熱交換システムを提供する。
【解決手段】熱交換器22が、第1の入口30と、複数の第1のチャネル34によって第1の入口30に接続された第1の出口44と、第2のチャネル38によって第1の入口30に接続された第2の出口40とを備える。バイパス弁24は、第1の出口44に接続された第1の入口50と、第2の出口40に接続された第2の入口52と出口54とを備える。また、出口54は、第1の入口30に接続されている。通常の動作モードでは、オイルが、チャネル34および出口マニホールド42を通して出口44へと通流する。熱交換器22内のオイルの温度が閾値よりも低いときには、バイパス弁24は、入口52から出口54へとオイルを通流させるように切り換わり、オイルは、入口チャネル32に沿って第2の部分38へと通流する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱エネルギを移動させるシステム、特に、低い動作温度において熱交換器内のオイルを解凍する(de−congeal)ことを可能とする熱交換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
熱交換器が、第1の領域、例えば、ガスタービンエンジンから、第2の領域、例えば、空気流へと熱エネルギを取り除く、もしくは移動させるために、種々の用途で使用されている。ガスタービンエンジンの場合には、熱移動媒体、例えば、オイルが熱交換器へと循環する。熱交換器は、空気流へと延びる複数のフィンを備えている。フィンは、複数の小型チャネルに熱的に接続されており、オイルは、これらのチャネルを通して通流する。熱エネルギは、オイルからフィンへと移動し、これにより、オイルの温度が減少する。空気がフィンにわたって移動することにより、熱エネルギが、空気流へと移動し、システムから取り除かれる。
【0003】
オイル−空気式熱交換器の1つの問題は、低い動作温度において生じる。ある用途では、動作温度は、−40〜−54℃よりも低下することがある。この環境においては、オイルが凍結し、オイルの粘性が増加することがあり、熱交換器を通してオイルを通流させるのに必要な圧力がフィンを損傷させ得る。熱バイパス弁が上記の条件において熱交換器の周囲にオイルを通流させるように設けられる。バイパスを用いた動作は、オイルの温度が望ましい温度に到達するまで継続される。しかし、熱交換器がバイパスされるので、熱交換器内のオイルは、熱交換器を通してオイルを通流させるのには低すぎる温度を維持したままとなり得る。
【0004】
他の用途では、複数の熱交換器が並列に配置されている。熱交換器の各々は、専用のバイパス弁を有しており、該バイパス弁により、寒い動作条件下でオイルを温めることができる。単一の熱交換器を備えた状況と同様に、オイルをバイパスすることにより、バイパスされたオイルの粘性は減少するが、熱交換器内のオイルは凍結したままである。複数の熱交換器を伴う場合の他の問題は、例えば、バイパス構成で積み重ねられた複数のバイパス弁の1つに問題が生じたときに発生する。この問題が発生したときには、望ましい熱エネルギ量よりも少ない熱エネルギ量が移動し、動作温度が高くなり得る。熱交換器の各々が並列に配置されているので、作業者は、どのバイパス弁が望ましいように作動していないのか迅速に識別することができないことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、既存のオイル−空気式熱交換器は、これら熱交換器の意図した目的には適しているが、改良の必要性、特に、熱交換器内のオイルを解凍することや、システム内の構成要素の数を減少することについての改良の必要性が残されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの特徴では、熱交換器が、第1の入口を備えている。第1の出口は、複数の第1のチャネルによって第1の入口に接続されている。第2の出口は、第2のチャネルによって第1の入口に接続されており、第2のチャネルは、複数の第1のチャネルを横切るように配置された第1の部分を備えている。バイパス弁が、第1の出口に流体的に接続された第2の入口と、第2の出口に流体的に接続された第3の入口と、第2の入口および第3の入口に選択的かつ流体的に接続され、かつ第1の入口に流体的に接続された第3の出口とを備えている。
【0007】
本発明の他の特徴では、熱交換システムが提供されている。熱交換システムは、第1の入口、第1の出口および第2の出口を有した第1の熱交換器を備えており、第1の出口および第2の出口は、第1の入口に流体的に接続されている。また、第2の熱交換器は、第2の入口、第3の出口および第4の出口を有しており、第3の出口および第4の出口は、第2の入口に流体的に接続されている。単一のバイパス弁が、第1の出口および第3の出口に流体的に接続された第3の入口と、第2の出口および第4の出口に流体的に接続された第4の入口と、第1の入口および第2の入口に流体的に接続された第5の出口とを備えている。
【0008】
本発明の別の特徴では、熱交換システムを動作する方法が提供されている。この方法は、複数の第1のチャネルによって第1の出口に流体的に接続された第1の入口と、第2のチャネルによって第1の入口に流体的に接続された第2の出口とを備えてなる第1の熱交換器を設けることを含む。バイパス弁は、第1の出口に選択的かつ流体的に接続される第2の入口と、第2の出口に選択的かつ流体的に接続される第3の入口と、第1の入口に流体的に接続された第3の出口とを備えている。第3の入口は、バイパス弁の熱移動媒体の第1の部分の温度が閾値よりも低いときに第3の出口に流体的に接続される。熱移動媒体の第1の部分は、第3の出口から第1の入口へと通流する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例の熱交換システムの概略図である。
【図2】図1の熱交換システムの側面図である。
【図3】バイパス動作モードで動作する図1の熱交換システムの概略図である。
【図4】本発明の他の実施例の熱交換システムの概略図である。
【図5】本発明の実施例の熱交換システムを動作する方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
熱交換システムは、熱エネルギを移動させるために、種々の用途で使用されている。図1〜図3には、熱交換システム20の例示的な実施例が示されている。熱交換システム20は、閉ループとされたオイル−空気システムであり、該システムは、熱交換器22、バイパス弁24およびポンプ26を備えている。熱交換システム20は、ポンプ26を用いて、熱移動媒体、例えば、オイルを、オイルの温度が上昇する熱発生領域28から熱交換器22へと移動させる。熱交換器22は、オイルからの熱エネルギを他の媒体、例えば、空気へと移動させ、オイルから熱を取り除く。冷却されたオイルは、バイパス弁24を介して熱交換器22から流出し、このプロセスが繰り返される。熱交換システム20は、望ましい熱移動媒体流および熱移動特性を提供するために本技術分野で周知の付加的な制御装置、例えば、逆止弁、継ぎ手、導管、ポンプ、センサおよびコントローラ(図示せず)を備えることができることを理解されたい。
【0011】
熱交換器22は、ポンプ26からオイルを受けるように流体的に接続された入口30を備えている。入口30は、高温のオイルを入口マニホールドつまり入口チャネル32へと移動させ、入口チャネル32は、熱交換器22の長さにわたってオイルを通流させる。以下に詳細に説明されるように、入口チャネル32は、第1の部分36と、熱交換器22を横切る第2の部分38とを備えている。入口チャネル32は、出口40において終端している。
【0012】
複数のチャネル34が、入口チャネル32からオイルを受けるように接続されている。第1の動作モードでは、複数のチャネル34は、オイルが熱交換器22の一方の側から出口マニホールド42へと熱交換器22を横切るようにオイルを通流させる。出口マニホールド42は、オイルを受け、出口44へと通流させる。例示的な実施例では、複数のチャネル34の各々の断面積は、入口チャネル32の断面積よりも実質的に小さく形成されている。1つの実施例では、熱交換器22は、複数のフィン46を備えている。フィン46は、複数のチャネル34内のオイルから熱エネルギを受け、この熱エネルギを他の媒体、例えば、空気へと移動させるように熱的に接続されている。1つの実施例では、熱交換システム20は、ガスタービンエンジンに接続して動作される。熱交換器22は、ダクト48、例えば、ファン吐出ダクトと面一に取り付けられており、フィン46は、ダクト48内の空気流へと延びている。本実施例では、オイルは、約90℃の温度で熱交換器22へ流入し、60℃の温度で出口44を介して流出する。
【0013】
オイルは、第1の出口44または第2の出口40を介して熱交換器22から流出し、バイパス弁24へと流入する。例示的な実施例では、バイパス弁24は、熱調整弁であり、この熱調整弁は、第1の出口44に接続された第1の入口50と、第2の出口40に接続された第2の入口52と、出口54とを備えている。バイパス弁24は、例えば、電子膨張構成要素または蛇腹式熱調整弁とすることができる。バイパス弁24は、熱移動媒体の特性に基づいて出口54を第1の入口50または第2の入口52に選択的に接続するように構成されている。例示的な実施例では、特性はオイルの温度であり、バイパス弁24は熱調整弁である。他の実施例では、特性は圧力であり、バイパス弁24は、オイルの圧力に基づいて入口50および入口52を出口54に選択的に接続する圧力調整弁とすることができる。1つの実施例では、バイパス弁24は、熱交換器22と一体に形成されている。
【0014】
バイパス弁24の位置が、オイルが熱交換器22を通して通流する経路を決定することになることを理解されたい。第1の入口50を出口54に流体的に接続するようにしてバイパス弁24を構成したときには、オイルは、図1および図2(通常の動作モード)に示したように複数のチャネル34を通して出口44から流出する。第2の入口52を出口54に流体的に接続するようにしてバイパス弁24を構成したとき(図3)には、オイルは、入口チャネルの第1の部分36から第2の部分38を通して出口40から流出する(解凍動作モード)。例示的な実施例では、解凍動作モードから通常動作モードに切り換えるための閾値は、−40℃である。オイルが複数のチャネル34ではなく、第2の部分38を通して通流するときには、空気への熱エネルギの移動は、実質的に減少することになることをさらに理解されたい。
【0015】
動作時には、熱交換システム20は、一般に、図1および図2に示した通常動作モードで構成されることになる。この構成では、高温のオイルは、入口30から入口チャネル32へと流入する。オイルは、入口チャネル32に沿って通流し、矢印58によって示したように第1の端部56において複数のチャネル34の各々へと流入する。オイルは、複数のチャネル34の各々を通して通流し、熱エネルギをフィン46へと移動させる。第2の端部60へ到達すると、オイルは、出口マニホールド42へと流入し、矢印62によって示したように出口44に向かって通流する。出口44におけるオイルの温度は入口30のオイルの温度よりも実質的に低いことを理解されたい。出口44を出た後には、オイルは、入口50へと流入し、矢印64によって示したように出口54へと案内される。バイパス弁24を出た後には、オイルは、熱発生領域28から熱エネルギを吸収し、入口30へと戻り、このプロセスが繰り返される。バイパス弁24が入口50から出口54へとオイルを通流させるように構成されているので、オイルが出口40から流出することはないことを理解されたい。
【0016】
ある用途、例えば、航空機の用途においては、熱交換システム20は、−40℃よりも低い温度からなる環境で動作され得る。1つの実施例では、熱交換システム20内のオイルが−40℃よりも低下するときには、オイルの粘性は、複数のチャネル34の断面積が小さいためにオイルが複数のチャネル34を通して効率的に通流することができない点まで上昇(または凍結)する。オイルの温度がこの閾値よりも低いときには、バイパス弁24は、入口52から出口54へとオイルを通流させるように切り換わる。切り換えられると、入口30へと流入するオイルは、入口チャネル32に沿って第2の部分38へと通流し、出口40を介して流出することになる。入口チャネル32および第2の部分38の断面積が複数のチャネル34の断面積よりも大きいので、オイルは、粘性が高くても通流し続けることになる。複数のチャネル34をバイパスした状態においては、オイルは、熱発生領域28によって加熱されるが、フィン46へと熱エネルギを移動させることはない。したがって、オイルは温められ、オイルの粘性は減少する。さらに、オイルが温められるので、入口チャネル32および第2の部分38内のオイルの流れは、複数のチャネル34内のオイルの温度を上昇させる。複数のチャネル34を加熱することにより、オイルが解凍されるか、もしくはオイルの粘性が減少する。第2の部分38がチャネル34と平行に配置されているので、チャネル34内のオイルは、個別に解凍され得る。つまり、チャネル34の全てが同時に解凍されるのではなく、第1のチャネルが解凍されることで、オイルが熱交換器22を通して通流し始める。一旦、第1のチャネル34が解凍されると、熱交換器22の全体が解凍されるまで、熱が隣のチャネルへと移動し続ける。第1のチャネルが解凍されることで、熱交換システムの少なくとも一部が動作するようになるので、これは、熱交換器が動作するようになるまでの時間を減少させるという利点をもたらす。また、一旦、温度が閾値よりも上昇すると、バイパス弁は、通常動作モードへと切り換えられ、オイルは、再び複数のチャネル34を通して通流する。
【0017】
1つの実施例では、通常モードへ切り換えるための閾値は、オイルの温度である。温度が望ましい閾値(例えば、−40℃)よりも上昇したときには、バイパス弁24の位置が変化する。他の実施例では、閾値は、時間に基づいた構成要素を備えることができ、該構成要素では、温度は、例えば、所定の時間の間、望ましい温度よりも高いものとされている。
【0018】
ある用途では、熱交換システム20は、図4に示したように、複数の熱交換器66,68を備えることができる。本実施例では、第1の熱交換器66は、第2の熱交換器68と並列に配置されるとともに、単一のバイパス弁70に接続されている。第1の熱交換器66は、第1の入口72、第1の出口74および第2の出口76を備えている。同様に、第2の熱交換器68は、第2の入口78、第3の出口80および第4の出口82を備えている。熱交換器66,68は、上述した熱交換器22と実質的に同様に構成されており、複数の第1のチャネル34、入口チャネル32、出口マニホールド42および第2の部分38をそれぞれ備えている。第1の部分36は、複数の第1のチャネル34と実質的に垂直に配置されており、第2の部分38は、複数の第1のチャネル34と実質的に平行に配置されている。
【0019】
バイパス弁70は、第1の出口74および第3の出口80に接続された第3の入口84と、第2の出口76および第4の出口82に接続された第4の入口86とを備えている。バイパス弁70の第5の出口88は、熱交換システム20内の熱移動媒体の特性、例えば、オイルの温度または圧力に基づいて、第3の入口84および第4の入口86に選択的に接続される。オイルは、第5の出口88から流出し、熱発生領域28を通して通流する。オイルは、ポンプ26によって、第1の入口72および第2の入口78に再循環される。第1の導管90が、第1の入口72と第2の入口78とを接続している。第2の導管92が、第2の出口76と第4の出口82とを接続している。1つの実施例では、第1の導管90の圧力降下と第2の導管92の圧力降下とは実質的に等しい。
【0020】
動作時には、熱交換器66,68およびバイパス弁70は、このバイパス弁70の位置に基づいて、複数のチャネル34または第2の部分38を通してオイルを通流させるように協働する。オイルが第3の入口84から第5の出口88へと通流する第1の位置にバイパス弁70があるときには、オイルは、複数のチャネル34を通流し、熱エネルギは、上述したように、フィン46によって空気へと移動する。オイルが第4の入口86から第5の出口88へと通流する第2の位置にバイパス弁70があるときには、オイルは、第2の部分38を通して通流し、これにより、空気への熱エネルギの移動は減少し、オイルの温度が上昇する。オイルの温度が増加することにより、オイルの粘性が減少し、温かいオイルが入口チャネル32および第2の部分38を通して通流するので、寒い動作条件下において、熱交換器66,68内のオイルが解凍される。バイパス弁70は、熱移動媒体特性の閾値、例えば、−40℃の温度、または圧力閾値に基づいて、第1の位置と第2の位置との間で切り換わるように構成され得る。
【0021】
単一のバイパス弁70に複数の熱交換器を接続することにより、信頼性が向上し、コストが削減されるという利点が得られることを理解されたい。単一のバイパス弁70のみが存在するので、熱交換システム20の問題点をより迅速に分析し、保守時間や保守にかかるコストを減少することができる。
【0022】
図5には、熱交換システム20を動作する方法100が示されている。方法100は、ブロック102から始まり、ブロック104において、熱発生領域28の動作、例えば、ガスタービンエンジンの動作を開始する。次に、方法100は、ブロック106において、熱移動媒体、例えば、オイルの温度T媒体を決定する。媒体の温度が計測されると、方法100は、質問ブロック108において、温度T媒体が、閾値、例えば、−40℃よりも低いかを決定する。質問ブロック108において否定的な返答がなされると、方法100は、ブロック110において、複数のチャネル34を通して媒体を通流させ、熱エネルギを空気へと移動させるようにバイパス弁を設定する。
【0023】
また、質問ブロック108において肯定的な返答がなされると、媒体の粘性が、複数のチャネル34を通して効率的に通流するには高すぎるということになり、方法100は、ブロック112へと進む。ブロック112において、バイパス弁は、第2の部分38を通して媒体を通して通流させるように設定される。これにより、熱エネルギの移動が減少し、熱移動媒体の温度が増加し、これに伴い、媒体の粘性が減少する。ブロック114において、熱移動媒体は、第2の部分38を通流し、ブロック116において、この媒体の流れは、熱交換器の温度を増加させる。そして、方法100は、ブロック106へと戻り、継続される。
【0024】
熱交換システム20の実施例によって、オイルを解凍するように熱交換器を加熱し、熱交換システムの動作範囲を増加し、熱交換システムが冷却機能を与える前の時間を減少し、複数の熱交換器の用途においてバイパス弁の数を減少し、信頼性を向上し、保守コストを減少することができる。
【0025】
本発明の好ましい実施例を開示したが、当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく、いくつかの変更がなされ得ることを理解するであろう。この理由から、本発明の特許請求の範囲および内容を確定するために、付記の特許請求の範囲を検討されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の入口と、
複数の第1のチャネルによって前記第1の入口に流体的に接続された第1の出口と、
前記複数の第1のチャネルを横切るように配置された第1の部分を有してなる第2のチャネルによって、前記第1の入口に流体的に接続された第2の出口と、
前記第1の出口に流体的に接続された第2の入口と、前記第2の出口に流体的に接続された第3の入口と、前記第2の入口および前記第3の入口に選択的かつ流体的に接続され、かつ前記第1の入口に流体的に接続された第3の出口とを有したバイパス弁と、
を備えた熱交換システム。
【請求項2】
前記複数の第1のチャネルは、前記第1の入口に隣接した第1の端部と、前記第1の出口に隣接した第2の端部と、前記第1の部分は、前記第1の端部に隣接していることを特徴とする請求項1に記載の熱交換システム。
【請求項3】
前記第2のチャネルは、前記第1の入口の反対側に位置する前記第1の部分の第3の端部と、前記第2の出口との間に配置された第2の部分を備えることを特徴とする請求項2に記載の熱交換システム。
【請求項4】
前記複数の第1のチャネルの前記第2の端部に流体的に接続された出口マニホールドをさらに備え、前記第1の出口は、前記出口マニホールドの第4の端部に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の熱交換システム。
【請求項5】
前記バイパス弁は、閾値よりも低い前記バイパス弁内の熱移動媒体の温度に応答して、前記第3の出口を前記第3の入口に選択的に接続することを特徴とする請求項1に記載の熱交換システム。
【請求項6】
前記閾値は、−40℃であることを特徴とする請求項5に記載の熱交換システム。
【請求項7】
複数の第1のチャネルによって第1の出口に流体的に接続された第1の入口と、第2のチャネルによって前記第1の入口に流体的に接続された第2の出口とを備えてなる第1の熱交換器を設け、
前記第1の出口に選択的かつ流体的に接続される第2の入口と、前記第2の出口に選択的かつ流体的に接続される第3の入口と、前記第1の入口に流体的に接続された第3の出口とを備えてなるバイパス弁を設け、
前記バイパス弁の熱移動媒体の第1の部分の温度が閾値よりも低いときに、前記第3の入口を前記第3の出口に流体的に接続し、
前記第3の出口から前記第1の入口へと前記熱移動媒体の前記第1の部分を通流させることを含む熱交換システムを動作する方法。
【請求項8】
前記第3の入口が前記第3の出口に流体的に接続されているときに、前記第1の入口から前記第2のチャネルを通して前記熱移動媒体を通流させることをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記熱移動媒体の前記第1の部分が前記第2のチャネルを通して通流し、前記熱移動媒体の第2の部分の少なくとも一部が前記複数の第1のチャネル内に存在するときに、前記熱移動媒体の前記第2の部分を解凍するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記熱移動媒体の前記第1の部分の温度が前記閾値よりも高いときに前記第2の入口を前記第3の出口に流体的に接続することをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の入口が前記第3の出口に流体的に接続されているときに、前記複数の第1のチャネルを通して前記熱移動媒体の前記第2の部分を通流させることをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
複数の第3のチャネルによって第4の出口に流体的に接続された第4の入口と、第4のチャネルによって前記第4の入口に流体的に接続された第5の出口とを備えてなる第2の熱交換器を設けることをさらに含み、前記第5の出口は、前記第2の出口に直列に接続され、前記第4の出口は、前記第2の入口に流体的に接続されていることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記第3の入口が前記第3の出口に流体的に接続されているときに、前記第4のチャネルを通して前記熱移動媒体の前記第1の部分を通流させることをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−107623(P2012−107623A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251239(P2011−251239)
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(500107762)ハミルトン・サンドストランド・コーポレイション (165)
【氏名又は名称原語表記】HAMILTON SUNDSTRAND CORPORATION
【住所又は居所原語表記】One Hamilton Road, Windsor Locks, CT 06096−1010, U.S.A.