説明

熱交換器

【課題】 部品コストの低減が図れる熱交換器を実現する。
【解決手段】複数のチューブ111と、このチューブ111の内部と連通する一対のタンク120、130と、積層されたチューブ111の外側に配設され、積層されたチューブ111とは反対方向に開口する断面コの字状のサイドプレート113とを有する熱交換器において、サイドプレート113の座面部113bの長手方向の端部が、ヘッダタンク120、130に形成されたプレート孔120a、130aに挿入されて、ヘッダタンク120、130内に突出するとともに、サイドプレート113の一対の側壁113aの端部が、ヘッダタンク120、130の外周面に接合される。これにより、部品コストの低減が図れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器に関するものであり、例えば車両用冷凍サイクル装置内に設けられる凝縮器に適用して好適である。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の熱交換器として、例えば、特許文献1に示されるものが知られている。すなわち、断面コの字状のサイドプレートと、チューブ内と連通する一対のヘッダタンクと、ヘッダタンクの長手方向端部の開口部を閉塞させる蓋部、この蓋部からサイドプレート側に延びる延長部、及びこの延長部に設けられてサイドプレートに接合される接合部が板材から一体で形成された蓋部材とを備えている。
【0003】
そして、サイドプレートの反チューブ側端部は、蓋部材の延長部よりもチューブ側に形成されている。また、蓋部材の接合部は、延長部の幅方向端部からチューブ側に延びて、サイドプレートの外壁側に接触するように形成されている。更に、蓋部材の延長部には、サイドプレートの反チューブ側端部の上端面に当接する段部が一体で設けられている。
【0004】
これにより、蓋部材は、ヘッダタンクの開口部と延長部の段部との2箇所で、組付け位置が規制されることで、蓋部材が組付け時や搬送時に傾くのを防止し、確実なろう付けが可能となる。
【特許文献1】特許第3858751号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1によれば、サイドプレートとヘッダタンクとの接合が、蓋部材を介して行われているため、蓋部材の形状が複雑になり、組み付け工数が増加して部品コストが上昇する問題がある。
【0006】
また、サイドプレートには、ブラケットが取り付けられて車両に防振機構を介して搭載される。サイドプレートには、冷凍サイクル装置の冷媒の流れ及び車両振動による振動が負荷されている。つまり、サイドプレートには、耐振動強度が要求される。更に、サイドプレートは、最外方に配設されるフィンにろう付けにより接合されている。そのため、サイドプレートの振動による捻じれなどの変形により、接合部に負荷が発生する問題がある。
【0007】
そこで、本発明の第1の目的は、部品コストの低減が図れる熱交換器を提供することにある。第2の目的は、耐振動強度のための剛性を向上できる熱交換器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、流体が流通する複数のチューブ(111)と、チューブ(111)の長手方向の両端部に配設され、チューブ(111)の内部と連通する一対のタンク(120、130)と、複数のチューブ(111)が積層される積層方向において、積層されたチューブ(111)の外側に配設され、積層されたチューブ(111)とは反対方向に開口する断面コの字状のサイドプレート(113)とを有する熱交換器(100)において、
サイドプレート(113)の座面部(113b)の長手方向の端部が、タンク(120、130)に形成されたプレート孔(120a、130a)に挿入されて、タンク(120、130)内に突出するとともに、サイドプレート(113)の一対の側壁(113a)の端部が、タンク(120、130)の外周面に接合されることを特徴としている。
【0009】
この発明によれば、ヘッダタンク(120、130)の外周面にサイドプレート(113)の側壁(113a)を直接接合されることにより、例えば、蓋部材(140)を簡素な形状で形成できる。これにより、熱交換器の組み付け工数の低減が図れるとともに、部品コストの低減が図れる。
【0010】
また、例えば、サイドプレート(113)にブラケット(170)が配設されたときにおいて、ヘッダタンク(120、130)の外周面にサイドプレート(113)を直接接合されるため、サイドプレート(113)の耐振動強度のための剛性を向上できる。
【0011】
請求項2に記載の発明では、サイドプレート(113)の側壁(113a)の中央部の高さ(h1)は、タンク(120、130)の長手方向の両端部に設けられた蓋部材(140)の外面位置とほぼ同じとなるように形成されていることを特徴としている。
【0012】
この発明によれば、サイドプレート(113)の側壁(113a)の高さを確保することができる。これにより、耐振動強度のための剛性を向上できる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、サイドプレート(113)の側壁(113a)端部の高さ(h2)は、タンク(120、130)の長手方向の両端部の末端位置とほぼ同じとなるように形成されていることを特徴としている。
【0014】
この発明によれば、タンク(120、130)の外周面に接合されるサイドプレート(113)の側壁(113a)の接合面積を確保できる。これにより、耐振動強度のための剛性が向上できる。
【0015】
請求項4に記載の発明では、サイドプレート(113)の側壁(113a)は、接合されるタンク(120、130)の外周面の形状に対応する形状していることを特徴としている。この発明によれば、サイドプレート(113)の側壁(113a)を簡素な形状で形成することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明では、タンク(120、130)内に突出する座面部(113b)の長手方向の端部は、タンク(120、130)の開口部(121、131)を閉塞し、開口部(121、131)の蓋部としての機能を果たしていることを特徴としている。
【0017】
この発明によれば、蓋部材(140)を不要とすることができるため、部品コストの低減が図れる。
【0018】
請求項6に記載の発明では、流体が流通する複数のチューブ(111)と、このチューブ(111)の長手方向の両端部に配設され、チューブ(111)の内部と連通する一対のタンク(120、130)と、複数のチューブ(111)が積層される積層方向において、積層されたチューブ(111)の外側に配設され、積層されたチューブ(111)とは反対方向に開口する断面コの字状のサイドプレート(113)とを有する熱交換器(100)において、
サイドプレート(113)の座面部(113b)及び側壁(113a)の長手方向の端部が、タンク(120、130)に形成されたプレート孔(120a、130a)に挿入され、かつタンク(120、130)内に突出し、タンク(120、130)に接合されることを特徴としている。
【0019】
この発明によれば、ヘッダタンク(120、130)にサイドプレート(113)の端部を直接接合することができる。これにより、熱交換器の組み付け工数の低減が図れるとともに、部品コストの低減が図れる。
【0020】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態における熱交換器を図1乃至図3に基づいて説明する。ここでは、本発明の熱交換器を、車両用冷凍サイクル装置内の冷媒を凝縮液化する凝縮器100に適用したものである。図1は、凝縮器の全体構成を示す正面図である。図2は、左ヘッダタンクとサイドプレートの接合構造を示す拡大図である。図3は、図2に示すA矢視図である。
【0022】
本実施形態の凝縮器100は、図1に示すように、コア部110、左ヘッダタンク120、右ヘッダタンク130、蓋部材140、受液器150、ブラケット170等を備えている。これら各部材は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金から成り、嵌合、かしめ、治具固定等により組付けられ、予め各部材の表面に設けられたろう材により一体的にろう付けされている。
【0023】
コア部110においては、内部を冷媒(流体)が流通する複数のチューブ111および複数のフィン112が交互に積層され、最外方のフィン112の外側に補強部材としてのサイドプレート113が配設されている。コア部110の各部材も、一体的にろう付けされている。
【0024】
サイドプレート113の中央部は、長手方向に沿って断面がコの字状に形成されており、反チューブ側、即ち、チューブ側の反対方向に開口している。また、長手方向端部においては、後述するヘッダタンク120、130との接合のために板状にしている。
【0025】
そして、中央部と端部との間は、両者の接続区間として形成され、接続区間における側壁113aの高さ寸法(チューブ積層方向の寸法h2)は、中央部の側壁113aの高さ寸法h1よりも一段小さくなる寸法(h2<h1)としている(図2参照)。サイドプレート113の長手方向端部は、本実施形態における特徴部を成しており詳細については後述する。
【0026】
図1において、コア部110の左右両端部、即ち、複数のチューブ111の長手方向の両端部には、長手方向と交差する方向(図の上下方向)に延びる一対のヘッダタンク(左ヘッダタンク120と右ヘッダタンク130)が設けられている。両ヘッダタンク120、130は、断面が略楕円形状を成す筒状体として形成されており、押し出し成形により形成される。
【0027】
両ヘッダタンク120、130には、チューブ孔120bが複数穿設されており、各チューブ111の端部が、このチューブ孔120b、130bに嵌合され、チューブ111と両ヘッダタンク120、130内が互いに連通するようにろう付けされている。
【0028】
また、サイドプレート113の座面部113bの長手方向の端部が、両ヘッダタンク120、130に設けられたプレート孔120a、130aに嵌合され、ろう付けされている。そして、両ヘッダタンク120、130の長手方向の端部の開口部121、131には、蓋部材140がろう付けされ、この蓋部材140によって開口部121、131は閉塞されている。
【0029】
蓋部材140は、プレス加工により形成されており、開口部121、131の内壁面に嵌合する凸状の蓋部140aが設けられている。つまり、蓋部材140は、開口部121、131の内壁面を蓋部140aで栓するように形成されている。
【0030】
各ヘッダタンク120、130には、内部の空間を仕切るセパレータ122、132a、132bがろう付けされている。そして、右ヘッダタンク130のセパレータ132aよりも上側には、入口側のジョイント160が、また、左ヘッダタンク120のセパレータ122の下側には、出口側のジョイント160が、それぞれろう付けされ、両ヘッダタンク120、130の内部と連通するようにしている。
【0031】
サイドプレート113には、ブラケット170が反チューブ側に設けられている。ブラケット170は、凝縮器100を車両に搭載するための取付金具であって、サイドプレート113の座面部113b及び側壁113aにろう付けされている。ブラケット170には、取付孔が設けられ、この取付孔を介して、凝縮器100が車両のボデーに搭載されている。
【0032】
受液器150は、押出し成形より成る円筒状の容器体であって、右ヘッダタンク130の側壁にろう付けされている。そして、セパレータ132bを挟むように流通路151、152が設けられ、右ヘッダタンク130と受液器150の内部が互いに連通するようにしている。
【0033】
以上のように構成される凝縮器100において、入口側のジョイント160は、図示しない圧縮機の吐出側と接続され、また、出口側のジョイント160は、図示しない膨張弁と接続されている。圧縮機から吐出された冷媒は、入口側のジョイント160から右ヘッダタンク130内に流入し、セパレータ122、132bより上側のチューブ111群をUターンして流れ、外部空気と熱交換されて凝縮液化される。
【0034】
更に、この冷媒は、右ヘッダタンク130及び流通路151から受液器150内に流入し、気液分離される。気液分離された冷媒のうち、液相冷媒が流通路152を通って、右ヘッダタンク130からセパレータ122、132bより下側のチューブ111群を流れ、その過程で過冷却され、出口側のジョイント160から流出する。受液器150の内部には、図示しない乾燥剤およびフィルタが配設されており、これによって冷媒中の水分や異物が除去されるようにしている。
【0035】
ここで、サイドプレート113とヘッダタンク120、130との接合構造について、図2及び図3を用いて説明する。凝縮器100において、サイドプレート113の長手方向端部は、4ヶ所あるが、すべて同一仕様のため、以下、左ヘッダタンク120上方に設けられるサイドプレート113の左端部を代表として説明する。
【0036】
サイドプレート113は、図2及び図3に示すように、板材からプレス加工により、断面がコの字状に形成されており、座面部113bの両端に側壁113aを備えている。座面部113bの裏側が、最外方のフィン112にろう付けされている。サイドプレート113の中央部において、側壁113aの高さ寸法は、h1であって、側壁113aの上端が、蓋部材140の上面位置(外面位置)と略同一高さになるように設定されている。
【0037】
サイドプレート113は、側壁113a及び座面部113bの端部が、板状に形成されて、ヘッダタンク120に接合されている。サイドプレート113の接続区間及び端部において、側壁113aの高さ寸法は、h2であって、側壁113aの上端が、左ヘッダタンク120上面位置、即ち、長手方向の両端部の末端位置と略同一高さになるように設定されている。
【0038】
水平方向において、対向する側壁113aの端部は、座面部113bの端部よりも左ヘッダタンク120側に突き出すように延設されており、左ヘッダタンク120の外周面に接合するように形成されている。つまり、側壁113aの端部には、左ヘッダタンク120の外周面に対応した形状に形成された内側壁113cが設けられている。
【0039】
内側壁113cは、サイドプレート113と左ヘッダタンク120との接合部であって、左ヘッダタンク120の外周面に当接されている。つまり、対向する内側壁113cは、左ヘッダタンク120の外周の一部を挟むように配設されている。これにより、側壁113aの端部が左ヘッダタンク120の外周面に接合される。
【0040】
一方、座面部113bの端部は、チューブ111の長手方向端部と同じように、左ヘッダタンク120に設けられたプレート孔120aに嵌合され、ろう付けされている。座面部113bの端部は、左ヘッダタンク120内に収容されている。座面部113bの端部は、チューブ111の端部と略同等の突き出し長さで、左ヘッダタンク120内に収容されている。プレート孔120aに嵌合された座面部113bが、ろう付けにより接合されることにより、座面部113bが左ヘッダタンク120のプレート孔120aに接合される。
【0041】
このように、サイドプレート113の座面部113bの端部が、左ヘッダタンク120のプレート孔120aに嵌合され、また、対向する内側壁113cが、左ヘッダタンク120の外周面に当接される。このとき、図3中に示す矢印X方向から、押圧(かしめ)を掛けることにより、側壁113aの端部が左ヘッダタンク120に仮組み付けされる。
【0042】
また、蓋部材140は、左ヘッダタンク120の長手方向端部の開口部121を、蓋部140aで栓することにより、仮組み付けされる。そして、各構成部材を仮組付け後に、凝縮器100を一体的にろう付けを行うことにより、サイドプレート113の両端が左右のヘッダタンク120、130に直接接合される。そして、ヘッダタンク120、130の開口部121、131は、蓋部材140により閉塞される。
【0043】
従って、従来のように、蓋部材140を複雑な形状に形成して、蓋部材140を介して、ヘッダタンク120、130とサイドプレート113とを接合させることがない。これにより、蓋部材140を簡素な形状で形成することができるため、凝縮器100の組み付け工数の低減が図れるとともに、部品コストの低減が図れる。
【0044】
また、サイドプレート113にブラケット170を配設して車両に搭載したときにおいて、車両振動による振動がサイドプレート113に伝播されるが、サイドプレート113をヘッダタンク120、130に直接接合できるため、座面部113bの裏側に形成される最外方のフィン112への接合部に対する負荷の低減が図れる。これにより、サイドプレート113の耐振動強度のための剛性が向上できる。
【0045】
(第2実施形態)
本実施形態では、サイドプレート113に、蓋部材140の機能を持たせたものである。図4は、第2実施形態における左ヘッダタンクとサイドプレートの接合構造を示す拡大図である。図5は、図4に示すA矢視図である。
【0046】
左ヘッダタンク120の長手方向端部の開口部121を、サイドプレート113の座面部113bで閉塞するようにしている。つまり、サイドプレート113の座面部113bの端部を、図4及び図5に示すように、側壁113aの長手方向端部よりも左ヘッダタンク120側に突き出されるように延設させて、左ヘッダタンク120の長手方向端部側の開口部121を閉塞するように構成している。
【0047】
ここで、サイドプレート113の座面部113bの端部は、左ヘッダタンク120の内周面に嵌合するように形成されている。また、左ヘッダタンク120側に形成されるプレート孔120aは、座面部113bの端部に対応した形状に形成して、座面部113bの端部側が嵌合される。
【0048】
以上のような構成によれば、上記蓋部材140を設けることなく、左ヘッダタンク120の長手方向端部側の開口部121を閉塞することができる。これにより、サイドプレート113に蓋部材140の機能を有することができる。従って、部品点数を大幅に削減できるため、凝縮器100の組み付け工数の低減が図れるとともに、より部品コストの低減が図れる。
【0049】
(第3実施形態)
以上の実施形態では、側壁113aの端部を左ヘッダタンク120の外周側に接合させ、座面部113bの端部を左ヘッダタンク120内に収容するように構成したが、サイドプレート113の長手方向両端側全部をヘッダタンク120、130内に収容するように構成しても良い。図6は、第3実施形態における左ヘッダタンクとサイドプレートの接合構造を示す拡大図である。図7は、図6に示すA矢視図である。
【0050】
本実施形態のサイドプレート113の端部を中央部と同じコの字状の断面に形成している。つまり、左ヘッダタンク120側に形成されるプレート孔120aは、図6及び図7に示すように、サイドプレート113の端部の断面形状に対応した形状に形成して、サイドプレート113の端部側が嵌合されている。以上の構成によれば、サイドプレート113の対向する側壁113a及び座面部113bがヘッダタンク120、130に接合される。
【0051】
つまり、ヘッダタンク120、130にサイドプレート113の両端側を直接接合することができる。また、サイドプレート113の端部を中央部と同じように簡素な形状で形成できる。従って、凝縮器100の組み付け工数の低減が図れるとともに、部品コストの低減が図れる。
【0052】
(他の実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、熱交換器として凝縮器100を例に説明したが、その他の熱交換器としてラジエータやオイルクーラ等に適用しても良い。また、熱交換器を構成する各部材の材質は、アルミニウムに限らず、他のステンレス材や銅材等としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】第1実施形態における凝縮器の全体構成を示す正面図である。
【図2】第1実施形態における左ヘッダタンクとサイドプレートの接合構造を示す拡大図である。
【図3】図2に示すA矢視図である。
【図4】第2実施形態における左ヘッダタンクとサイドプレートの接合構造を示す拡大図である。
【図5】図4に示すA矢視図である。
【図6】第3実施形態における左ヘッダタンクとサイドプレートの接合構造を示す拡大図である。
【図7】図6に示すA矢視図である。
【符号の説明】
【0054】
100…凝縮器(熱交換器)
111…チューブ
113…サイドプレート
113a…側壁
113b…座面部
120…左ヘッダタンク、ヘッダタンク、(タンク)
120a…プレート孔
121…開口部
130…右ヘッダタンク、ヘッダタンク、(タンク)
130a…プレート孔
131…開口部
h1、h2…側壁の高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体が流通する複数のチューブ(111)と、
前記チューブ(111)の長手方向の両端部に配設され、前記チューブ(111)の内部と連通する一対のタンク(120、130)と、
前記複数のチューブ(111)が積層される積層方向において、積層された前記チューブ(111)の外側に配設され、積層された前記チューブ(111)とは反対方向に開口する断面コの字状のサイドプレート(113)とを有する熱交換器(100)において、
前記サイドプレート(113)の座面部(113b)の長手方向の端部が、前記タンク(120、130)に形成されたプレート孔(120a、130a)に挿入されて、前記タンク(120、130)内に突出するとともに、
前記サイドプレート(113)の一対の側壁(113a)の端部が、前記タンク(120、130)の外周面に接合されることを特徴とする熱交換器。
【請求項2】
前記サイドプレート(113)の側壁(113a)の中央部の高さ(h1)は、前記タンク(120、130)の長手方向の両端部に設けられた蓋部材(140)の外面位置とほぼ同じとなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記サイドプレート(113)の側壁(113a)の端部の高さ(h2)は、前記タンク(120、130)の長手方向の両端部の末端位置とほぼ同じとなるように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記サイドプレート(113)の側壁(113a)は、接合される前記タンク(120、130)の外周面の形状に対応する形状していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記タンク(120、130)内に突出する座面部(113b)の長手方向の端部は、前記タンク(120、130)の開口部(121、131)を閉塞し、前記開口部(121、131)の蓋部としての機能を果たしていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の熱交換器。
【請求項6】
流体が流通する複数のチューブ(111)と、
前記チューブ(111)の長手方向の両端部に配設され、前記チューブ(111)の内部と連通する一対のタンク(120、130)と、
前記複数のチューブ(111)が積層される積層方向において、積層された前記チューブ(111)の外側に配設され、積層された前記チューブ(111)とは反対方向に開口する断面コの字状のサイドプレート(113)とを有する熱交換器(100)において、
前記サイドプレート(113)の座面部(113b)及び側壁(113a)の長手方向の端部が、前記タンク(120、130)に形成されたプレート孔(120a、130a)に挿入され、かつ前記タンク(120、130)内に突出し、前記タンク(120、130)に接合されることを特徴とする熱交換器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−304168(P2008−304168A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−154333(P2007−154333)
【出願日】平成19年6月11日(2007.6.11)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】