説明

熱伝導性セルロース繊維

【課題】 高い熱伝導性を有するセルロース繊維を提供すること。
【解決手段】 本発明の熱伝導性セルロース繊維は、100Kにおける繊維方向の熱伝導率が40mW/cm・K以上であることを特徴とするものである。250Kにおける繊維方向の熱拡散率が1.3mm/s以上であるセルロース繊維、25℃における繊維方向の引張弾性率が100GPa以上であるセルロース繊維は、いずれも本発明の好ましい実施態様である。上記繊維におけるセルロースの重合度は1600以上であることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、衣料、熱エネルギー伝達装置、超電導コイル用巻枠、スぺーサー、パソコン用放熱材料等に好適な熱伝導性のセルロース繊維に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、熱の伝達部材としては、専ら金属が用いられていた。しかし金属は導電性を有しているため、例えば、超電導コイル用ボビン材料等のコイル周辺材料としては不都合があり、熱伝導性が低くても電気絶縁材料を使用せざるを得ないことが多い。また金属は、伝熱性が等方的であるので、一定方向に熱を伝達する必要がある場合に、望ましくない方向へと熱が漏れてしまう可能性がある。さらに、風雨にさらされる場所で使用した場合、錆による破壊や変性が問題であった。パソコン等の電子機器の放熱材料としてはカーボン繊維も用いられている。しかし、カーボン繊維には電気電導性があり、これが問題となる部品もある。
【0003】
このような点で、電気絶縁材料である高弾性率繊維が、例えば、超電導コイルの巻枠、スペーサ、パソコン用放熱材等の伝熱用材料として使用されてきた。高弾性率を示すのは分子鎖がきれいに延びた状態で並列していることを意味し、分子鎖がきれいに延びていると熱を繊維方向へと伝達する能力も向上するため、熱伝導率が高くなり、放熱材料として好適となるのである。
【0004】
高強度高弾性率繊維としては、高強度ポリエチレン繊維や、高強度ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維等が知られており、これらはいずれも高配向・高結晶性の合成繊維である。これらの合成繊維は、繊維軸方向に、金属と同程度の高い熱伝導性を有している。本願出願人は、このような高熱伝導性繊維について、既に出願している(特許文献1、2)。
【0005】
ところが、最近では、環境に優しく、伝導性が高く、かつ、高強度・高弾性率である繊維が求められるようになってきた。上記合成繊維では、廃棄後は、焼却処分か埋め立て処分がなされるが、焼却処理にはエネルギーがかかり、CO削減の点から好ましくないし、ポリエチレン繊維やPBO繊維は埋め立てを行っても、分解せず、土に帰らないため、生態系にいつまでも残存する。
【0006】
環境に優しい繊維としては種々の天然繊維があるが、その熱伝導性には改善の余地があった。
【特許文献1】特開2004−225170号
【特許文献2】特開2004−285522号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
繊維の熱伝導性は分子鎖の並び方に影響され、分子鎖が延びきった状態できれいに並んで結晶化度が高くなればなるほど、高熱伝導性となる。天然セルロース繊維は、環境に優しい電気絶縁材料であるが、結晶化度が低く、充分な熱伝導性を有しているとは言えない。そこで本発明では、環境に優しく、高い熱伝導性を有する天然セルロース繊維を提供することを課題として掲げた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の熱伝導性セルロース繊維は、100Kにおける繊維方向の熱伝導率が40mW/cm・K以上であることを特徴とするものである。250Kにおける繊維方向の熱拡散率が1.3mm/s以上であるセルロース繊維、25℃における繊維方向の引張弾性率が100GPa以上であるセルロース繊維は、いずれも本発明の好ましい実施態様である。上記繊維におけるセルロースの重合度は1600以上であることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
セルロース繊維の結晶配向度を高め、かつ、非晶分子鎖の延びきり性を向上させることができたので、格子振動の伝播効率が上がり、繊維方向に高い熱伝導性を示すセルロース繊維を作製することが可能となった。このため、熱伝導性に優れ、環境に優しく、かつ、電気絶縁性・高弾性率を示す繊維材料を提供することができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
下式(1)および(2)からわかるように、熱拡散率λは、格子振動の平均自由工程lと音速vの積であり、熱伝導率κは、熱拡散率λと比熱の積に比例する。従って、格子振動の平均自由工程lを大きく(長く)してやれば、熱伝導率κと熱拡散率λを増大させることができる。
【0011】
【数1】

【0012】
【数2】

【0013】
ここで、κ:熱伝導率、λ:熱拡散率、Cp:定圧比熱、ρ:比重、v:音速、l:格子振動の平均自由行程である。
【0014】
本発明の熱伝導性セルロース繊維は、上記考え方の下、後述する方法によって、セルロース分子鎖を延びきり状態で配列させ、結晶化度を高め、非晶の分子鎖も配向させることに成功したので、100Kにおける繊維方向の熱伝導率が40mW/cm・K以上という高い熱伝導性を有するものである。また、250Kにおける繊維方向の熱拡散率も、1.3mm/s以上にすることができた。繊維の熱伝導率および熱拡散率の測定方法は後述する。
【0015】
また、本発明の熱伝導性セルロース繊維は、繊維方向の引張弾性率も向上しており、25℃での測定で、100GPa以上もの高い値を示す。引張弾性率の上限は特に限定されないが、繊維の剛直性が高くなり過ぎると、セルロース繊維としての屈曲性や弾力性が失われると共に、取り扱い性も低下するので、220GPa以下が好ましい。120〜200GPa程度が引張弾性率の好ましい範囲である。
【0016】
上記した式(1)と、下式(3)からわかるように、熱伝導率κは、音速v(繊維方向に音が伝わる速さ)に比例し、音速vは弾性率Eの平方根に比例する。よって、熱伝導率が大きくなると言うことは、弾性率も大きくなると言うことであるので、本発明のセルロース繊維は100GPa以上もの高弾性率を示すのである。
【0017】
【数3】

【0018】
本発明における熱伝導性セルロース繊維の結晶配向度(結晶化度)は80〜98%が好ましい。結晶化度が80%に満たない場合、結晶分子鎖の熱伝導への寄与率が低くなり、熱伝導率の向上が果たせない。80%以上、より好ましくは90%以上の結晶配向度を示す場合は、結晶中の分子鎖方向の熱伝達が速やかに進行するので、高い熱伝導率・熱拡散率を示すこととなる。ただし、結晶配向度が98%を超えると、繊維の剛直性が高くなり過ぎて、セルロース繊維としての屈曲性や弾力性が失われると共に、取り扱い性も低下するので好ましくない。
【0019】
本発明の天然セルロース繊維を得るには、重合度が1600以上のセルロース繊維を使用することが好ましい。重合度が1600より小さいセルロース繊維では、繊維における分子鎖末端間の距離が短くなる。分子鎖末端は欠陥となり格子振動による熱の伝播を阻害する。熱が速やかに伝播する平均距離、すなわち熱の伝播を阻害する点と点の間の平均距離が、格子振動の平均自由行程lと考えることができるので、分子鎖の配向性が高くても、もともとの原料となる高分子の分子鎖長が短いと格子振動の平均自由行程lが短くなって、前記式(1)からわかるように高い熱伝導性が得られないため、好ましくない。分子鎖を配向させた後で高い熱伝導性を得るには、セルロースの重合度を1600以上とすることが好ましい。より好ましい重合度の下限は1700である。重合度は大きければ大きいほど平均自由工程lは大きく(長く)なるが、重合度が1万を超えると、分子鎖が絡まりやすく、延びきり鎖の配列が損なわれる可能性がある。すなわち、分子鎖が折りたたまれた構造や糸まり状に絡まった構造ができやすく、熱伝導性を向上させることのできる直線的に分子鎖が伸びきった状態となりにくいため好ましくない。また分子鎖同士の絡まりによる交点は、熱の伝播を阻害するため、格子振動の平均自由行程が短くなり、これも熱伝導率を低下させる要因となる。従って、セルロースの重合度は1万以下、より好ましくは8000以下にするとよい。
【0020】
本発明の熱伝導性セルロース繊維は、セルロース繊維のセルロース分子鎖を延びきり状態にして結晶配向度を高め、非晶の分子鎖も配列させることによって、高い熱伝導性を発現させるものである。
【0021】
本発明に用いられるセルロース繊維は、ラミー、コットン等の天然セルロース繊維、レーヨン、フォルチザン、リヨセル等の再生セルロース、精製セルロースが挙げられるが、特に、結晶配向度と重合度がともに高く、弾性率が高いラミー繊維が望ましい。ラミー繊維は、66GPaもの引張弾性率を示すことが知られている(安倍俊三、「ナノファイバー:綿繊維の構造機能と加工技術」、色染社発行、2003年4月1日発行、p.30)。
【0022】
本発明に係る熱伝導性セルロース繊維を製造する方法には、天然セルロース繊維を後加工処理によって分子鎖を延びきり状態とし、配向度を高めて、高熱伝導性を発現させる方法が好ましい。具体的には、水中で延伸する方法が挙げられる。水中でのセルロース繊維は、水分子が繊維の分子鎖間に浸入して分子鎖間の水素結合が切断されて、分子鎖のモビリティ(易動性)が高まるので、分子鎖を延びきり状態にまで延伸することが可能であると推察される。水中で延伸する場合には、具体的には、セルロースの単位面積1mm当たり、7N〜200Nの荷重をかけて引っ張る(延伸する)ことが好ましい。引張荷重が小さすぎると、分子鎖の配向が不充分となるため好ましくなく、引張荷重が大きすぎると繊維が破断してしまうため好ましくない。より好ましい引張荷重は、30〜180Nである。工業的には、セルロース繊維より紡績糸を作製し、これをカセ取りした状態で水中に浸漬し、テンションコントローラーや、錘を用いて、引張荷重をかける方法があるが、これに限定されるものではない。水温は特に限定されず、室温(25℃)程度で充分であるが、適宜加温しても構わない。
【実施例】
【0023】
以下、実施例によって本発明をさらに詳述するが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することはすべて本発明の技術範囲に包含される。なお、各特性値の測定方法は、以下の通りである。
【0024】
1.熱伝導率
熱伝導率κは、図1に示したヘリウム冷凍機付きの温度制御装置を備えた装置で、定常熱流法により測定した。繊維試料には、単繊維を1000本程度引き揃えて束ねて、バラバラにならないようにその両端を「スタイキャストGT」(グレースジャパン社製のエポキシ樹脂)で固めたものを用い、試料長は約25mmとした。ヒーターには1kΩ抵抗のものを用いた。ヒーターと繊維試料の上端とは絶縁ワニスで接着した。試料台と繊維試料の下端とは、上記スタイキャストGTで接着した。
【0025】
T1およびT2における温度測定には、Au−クロメル熱電対を用いた。測定温度領域は100Kとした。熱伝導率κの測定は、まず、試料を乾燥状態にするため、試料をセットした状態で測定装置を1×10−3Paの真空中に24時間放置し、その後、熱伝導性を保つため1×10−3Paの真空状態を維持しながら、行った。具体的には、T1とT2の温度差ΔTが1Kとなるようにヒーターに一定の電流を流した。繊維試料の断面積をS(cm)、T1とT2との間の距離をL(cm)、ヒーターにより与えた熱量をQ(mW)、T1とT2との温度差をΔT(K)とすると、熱伝導率κ(mW/cm・K)は下記式(4)により与えられる。測定結果を表1に示した。
【0026】
【数4】

【0027】
2.熱拡散率
熱拡散率λは、熱伝導率測定と同じ装置を用いて、非定常熱流法により測定した。本実験では、ヒーターに5mAの電流パルスを5秒間与え、繊維試料のT1における温度の時間変化と、T2における温度の時間変化を観測した。試料固定方法、乾燥方法等は前述の熱伝導率測定の場合と同様に行ったが、測定温度は250Kとした。
【0028】
ヒーターにより与えられた熱が繊維試料を伝ってのみ拡散すると仮定すると、熱の拡散は下記の熱拡散方程式(5)に従う。
【0029】
【数5】

【0030】
上記式のTは、ヒーターからの距離xの時刻tでの温度である。よって、T2での温度の時間変化を上式(5)にフィットさせることによって、λを求めた。
【0031】
3.引張弾性率
引張弾性率は、小型テンシロン(東洋測器社製、UTM−II)を用い、クロスヘッドスピード:10mm/min、試料長:10mmで引張り試験を行った。試験温度は25℃である。なお試料としては単糸を用いた。
【0032】
4. 結晶配向度
繊維軸に対する結晶の配向角をX線回折により求めた。試料は、30本の単繊維を平行に並べて端部を接着して固定したものを用いた。X線回折装置は、理学電機社製「RU−200」(40kV、100mA)を用い、X線源には、Niフィルターで単色化したCu−Kα線を用いた。配向角βは(002)spotの半値幅から求め、さらに配向度φは配向角βから下式(6)によって求めた。
【0033】
【数6】

【0034】
5.非晶の配向度
非晶部分の配向度は固体NMRの緩和時間により求めた。NMR装置(ブルッカー社製「AVANCE3000」、観測核種:13C、周波数:75.5MHz)を用い、交差磁気分極(CP)高出力プロトンデカップリングマジックアングル回転法(MAS)法により測定した。パルス幅は4μsec、マジックアングル回転数は4.5kHzとした。典型的なセルロース繊維であるラミー繊維の固体NMRスペクトルを図2に示す。13C核のスピン−格子緩和時間をトーチャーのパルスシーケンスにより測定した。評価に用いる共鳴線は、C4炭素の非晶ピーク、すなわち84ppmのケミカルシフトに位置するブロードなピークとし、これの緩和時間を測定した。非晶の配向度は相対的評価となるが、配向度が高い場合、分子運動性が低下するので緩和時間が長くなる。表1には、緩和時間と、非晶の配向度を○×で示したが、緩和時間が85秒より長いものを○としている。
【0035】
6.重合度
銅エチレンジアミン溶液を用い、以下に示す粘度法により測定した。4.5Nエチレンジアミン水溶液500mlに、水酸化銅(II)55gを加えて室温で2時間攪拌し、C.E.D溶液を調整した。測定対象のセルロース繊維0.008gを25mlのC.E.D溶液に投入し、室温(25℃)で30分攪拌して溶液を得た。ウベローデ型粘度計を恒温槽に固定して、20℃における溶液の相対粘度(t/t0)を求め、これより重合度を算出した。なお、t、t0は、それぞれ、セルロース繊維を溶解させた溶液、C.E.D溶液の落下時間である。
【0036】
実施例1
単糸太さ4.3dtex、比重1.5、重合度1700のラミー繊維(中国四川省産のラミートップ;大阪麻株式会社の「タイプF303」)に、通常の精練・漂白処理を行った。次いで、水中に浸漬し、繊維の断面積1mm当たり170.6Nとなるように錘をぶら下げ、この状態で12時間保持した。さらに、荷重を与えたまま、24時間自然乾燥した。固体NMRで観察したところ、延伸処理前のラミーに比べて非晶の配向度が大きくなっていた。評価結果を表1に示した。未延伸のものは比較例1として示した。比較例1に比べ、良好な熱伝導率、熱拡散率を示すことがわかる。
【0037】
実施例2
単糸太さ4.6dtex、比重1.5、重合度6500のラミー繊維に実施例1と同様の処理を行った。結果を表1に示した。未延伸のものは比較例2として示した。実施例1と同様に、非晶の配向度の向上と、熱伝導率、熱拡散率の増大が観測された。
【0038】
実施例3
単糸太さ1.0dtex、比重1.54、重合度9000の綿繊維(エジプト綿;ギザ45)に通常の精練・漂白処理を行い、これに水中下で、81.4N/mmの錘をぶら下げ、12時間保持した。さらに荷重を与えたまま24時間自然乾燥した。結果を表1に示した。未延伸のものは比較例3として示した。処理前の綿繊維と比べ、結晶と非晶の両者に配向度の増加がみられ、熱伝導率と熱拡散率の向上が確認できた。
【0039】
実施例4
単糸太さ1.0dtex、比重1.52、重合度3000のリヨセルに、水中下で、81.4N/mmの錘をぶら下げ、12時間保持した。さらに荷重を与えたまま24時間自然乾燥した。結果を表1に示した。未延伸のものは比較例4として示した。実施例1と同様に、非晶の配向度の向上と、熱伝導率、熱拡散率の増大が観測された。
【0040】
比較例5
単糸太さ1.1dtex、比重1.54、重合度800のリヨセルに、水中下で、81.4N/mmの錘をぶら下げ、12時間保持した。さらに荷重を与えたまま24時間自然乾燥した。結果を表1に示した。非晶の配向度は、比較例4に示す延伸処理を行わないリヨセルより高い値を示したが、熱伝導率、熱拡散率は低い値であった。
【0041】
比較例6
単糸太さ1.3dtex、比重1.54、重合度300のレーヨン繊維に、水中下で、81.4N/mmの錘をぶら下げ、12時間保持した。さらに荷重を与えたまま24時間自然乾燥した。結果を表1に示した。
【0042】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の熱伝導性セルロース繊維は、高い熱伝導性を有し、かつ高弾性率をもち、さらに廃棄しても土に帰る環境に優しい繊維であるため、衣料用はもとより、熱エネルギー伝達装置、超伝導コイル用巻枠、スペーサー、パソコン等の発熱機器用放熱材料として、有用である。特に、高い熱伝導性と高弾性率が要求され、繊維の特質を生かせる分野であれば、本発明の熱伝導性セルロール繊維を有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】熱伝導率測定装置の概略説明図である。
【図2】ラミー繊維の固体NMRスペクトルである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
100Kにおける繊維方向の熱伝導率が40mW/cm・K以上であることを特徴とする熱伝導性セルロース繊維。
【請求項2】
250Kにおける繊維方向の熱拡散率が1.3mm/s以上である請求項1に記載の熱伝導性セルロース繊維。
【請求項3】
25℃における繊維方向の引張弾性率が100GPa以上である請求項1または2に記載の熱伝導性セルロース繊維。
【請求項4】
セルロースの重合度が1600以上である請求項1〜3のいずれかに記載の熱伝導性セルロース繊維。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−322116(P2006−322116A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−147739(P2005−147739)
【出願日】平成17年5月20日(2005.5.20)
【出願人】(000003160)東洋紡績株式会社 (3,622)
【出願人】(504176911)国立大学法人大阪大学 (1,536)
【Fターム(参考)】