説明

熱駆動式冷房装置

【課題】 従来の冷風機には、電力供給のない環境では使用できず、凝縮器の放熱による室温上昇があり、圧縮機の騒音が大きいという問題点があり、冷風扇にも、湿度上昇によりかえって体感温度が上昇するという問題点があった。
【解決手段】 吸収式ヒートポンプによる冷却機構101、スターリングエンジンで送風ファンを駆動する送風機構102を設け、同一熱源もしくは燃料供給元を同一とする別個の熱源の熱により、再生器10及びヒータ部26を加熱することで、冷却機構101及び送風機構102の双方を駆動し冷気の送風を行う。また、熱源の燃料供給元に高圧ガス容器を用いる場合には、気化熱冷却が生じる高圧ガス容器と放熱を行う凝縮器14を熱交換部により接続し熱の受け渡しを行う。これにより、電力を不要として冷気の送風ができ、圧縮器を伴わないため静粛性が向上し、かつ湿度を上昇させない。さらに、凝縮器の放熱による温度上昇を抑制できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室外機を伴わない冷房装置に関し、特に熱により駆動する冷房装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の室外機を伴わない冷房装置として、蒸気圧縮式ヒートポンプを用いた方式及び水蒸気の気化熱冷却を用いた方式の2方式が挙げられる。
【0003】
蒸気圧縮式ヒートポンプを用いた冷風機は、冷却機構として圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器から構成される蒸気圧縮式ヒートポンプを備え、送風機構としてモータ駆動式送風ファンを備える。このような構成の装置では、前記圧縮器において低圧の冷媒蒸気を圧縮し高圧の冷媒蒸気を発生させ、前記凝縮器において前記圧縮器で発生させた冷媒蒸気を凝縮して高圧の液状冷媒を生成し、前記膨張弁において前記凝縮器で生成された高圧の液状冷媒を急減圧して低圧の液状冷媒を生成し、前記蒸発器において前記膨張弁で生成された低圧の液状冷媒を気化させて気化熱による冷却を得て、冷却された周囲の空気を前記送風ファンの回転により送風する。(例えば特許文献1参照)
【0004】
一方、気化式冷風扇は、モータ駆動式吸気ファン、給水タンク、気化フィルター、モータ駆動式送風ファンを備える。このような構成の装置では、前記給水タンクより前記気化フィルターに水を供給し、モータの駆動による前記吸気ファン及び前記送風ファンの回転により前記吸気ファン側から前記送風ファン側へと流れる気流を発生させ、気流によって前記気化フィルター内の水分を蒸発させ気化熱による冷却を得て、冷却された気流を前記送風ファンから送風する。(例えば特許文献2参照)
【先行技術文献】
【0005】
【特許文献1】 特開2000−320860号公報
【0006】
【特許文献2】 実開平6−32921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上に述べた冷房装置には、それぞれの方式について次の問題点が挙げられる。
【0008】
まず、蒸気圧縮式ヒートポンプを用いた冷風機について、以下の問題点がある。
1 送風ファンの駆動にモータが用いられ、また圧縮器についても、業務用大型機器において燃焼ガスが利用されるものを除き、多くの製品に電動圧縮機が用いられているため、消費電力が大きい。それゆえ、バッテリーを用いて実用に耐えうる連続使用時間を確保することが困難であり、電力供給の困難な環境における使用には向かない。
2 室外機を伴わないゆえ凝縮器において発生する放熱を室外に排出することができず、モータ及び圧縮器の駆動による排熱も発生するため、締め切った室内で使用した場合には、かえって室温が上昇する場合がある。
3 圧縮器の駆動による騒音が大きい。
【0009】
また、気化式冷風扇について、以下の問題点がある。
1 吸気ファン及び送風ファンの駆動にモータが用いられるため、消費電力が大きく、バッテリーを用いて実用に耐えうる連続使用時間を確保することが困難であり、電力供給の困難な環境における使用には向かない。
2 水の蒸発による気化熱によって冷却を得るので、放熱は生じないものの、室内湿度が上昇し、体感的にはかえって蒸し暑くなる場合がある。
3 水の蒸発による気化熱によって冷却を得るので、湿度の高い環境においては蒸発が進みにくく、気化熱による冷却の効果が薄い。
【0010】
本発明は、従来の2方式における以上の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の駆動に電力を不要とし、凝縮器における放熱による温度上昇を抑制し、静音性を高め、かつ水蒸気の気化熱冷却によらない冷房装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
電力を不要とし、静音性を高め、かつ水蒸気の気化熱冷却によらずに冷気を送風する手段として、吸収式ヒートポンプによる冷却機構を設けるとともに、スターリングエンジンにより送風ファンを駆動する送風機構を設け、熱源より発生する熱によって、前記冷却機構において再生器を加熱するとともに前記送風機構において前記スターリングエンジンのヒータ部を加熱することによって、冷却機構及び送風機構の双方を駆動し、冷気の送風を行う。
【0012】
さらに、前記冷却機構における凝縮器の温度上昇を抑制する手段として、前記熱源の燃料供給元として高圧ガス容器を用いる場合において、前記凝縮器と前記高圧ガス容器とを熱伝導部品により接続して熱の受け渡しを行う。
【0013】
まず、本項前段に述べた課題解決手段の作用は次のとおりである。冷却機構として、蒸発器、吸収器、再生器、分離器、凝縮器を備え、前記蒸発器において冷媒蒸気を発生し、前記吸収器において前記蒸発器で発生した冷媒蒸気を吸収液に吸収させ溶液を生成し、前記再生器において前記吸収器で生成した溶液を加熱して気化させ、前記分離器において前記再生器で気化した溶液から冷媒蒸気を分離するとともに、いっぽう冷媒蒸気が分離された溶液を前記吸収器に戻し、前記凝縮器において前記冷媒蒸気を凝縮させて前記蒸発器に送ることで作動する吸収式ヒートポンプを設け、送風機構として、高温空間と低温空間との間に作動ガスが移動可能な連通路を備えるとともに、前記高温空間側に、前記冷却機構の前記再生器を加熱する熱源と同一の熱源からの熱を伝導し前記高温空間を加熱するヒータ部を、低温空間側にクーラ部を備え、前記ヒータ部によって加熱される前記高温空間と前記クーラ部によって冷却される前記低温空間との間を、作動ガスが前記連通路を通じて交互に移動することにより発生する動力を出力する出力機構を備えたスターリングエンジンを設け、クランク機構を介して前記スターリングエンジンの出力を回転運動に変換することにより送風ファンを駆動し、前記冷却機構における前記蒸発器での吸熱により冷却された空気を送風する。
【0014】
または、前記冷却機構において前記再生器を加熱する熱源と同一の熱源からの熱を前記スターリングエンジンにおける前記ヒータ部に伝導する代わりに、前記再生器を加熱する熱源と燃料供給元を同一とする別の熱源から発生する熱によって前記ヒータ部を加熱し、前記冷却機構及び前記送風機構を駆動して冷却された空気を送風する。
【0015】
次に、本項後段に述べた課題解決手段の作用は次のとおりである。前記熱源の燃料供給手段として高圧ガス容器を用いる場合において、気化熱により冷却が発生する前記高圧ガス容器と、冷媒蒸気の液化に伴い放熱が発生する前記凝縮器とを熱伝導部品により連絡し、熱伝導部品を介した熱の受け渡しによって、高圧ガス容器における気化熱冷却によるガス圧の低下を抑制するとともに、凝縮器における放熱による温度上昇を抑制する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、電力を不要として冷気の送風が可能となり、水蒸気の気化熱冷却によらず、かつ圧縮器を伴わないため静粛性を高めることができる。
【0017】
さらに、燃料供給手段として高圧ガス容器を用いる場合においては、高圧ガス容器の気化熱冷却を利用して凝縮器の放熱による温度上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す熱駆動式冷房装置を正面から見た外観図
【図2】同熱駆動式冷房装置を右側面から見た外観図
【図3】同スターリングエンジンの図1におけるA−A線断面図
【図4】本発明の第二の実施形態を示す熱駆動式冷房装置の右側面から見た外観図
【図5】凝縮器と高圧ガス容器を連絡した場合の連絡部分を真上から見た外観図
【図6】同連絡部分の図5におけるB−B線断面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
[請求項1に対応する実施形態]
まず、図1〜図3を用いて、請求項1に対応する本発明の第一の実施形態について詳述する。
【0020】
本発明の第一の実施形態による冷房装置100は、図に示すとおり、吸収式ヒートポンプを用いた冷却機構101とスターリングエンジンを用いた送風機構102との組み合わせにより構成されており、両機構が共有する構成として、燃料供給元20、熱源22、冷却機構101における再生器10と送風機構102におけるヒータ部26とを連絡する熱伝導部24を備える。
【0021】
なお、具体的には、燃料供給元20に高圧ガス容器、熱源22にガスバーナー、熱伝導体24として熱伝導率の高い銅・アルミ等の金属を例として挙げることができる。また、熱伝導体24と冷却機構101の接続部、熱伝導体24と送風機構102の接続部に、それぞれ設定温度に到達すると接続を切り離すバイメタル式サーモスタットを設け、冷却機構101と送風機構102を常にそれぞれの最適温度で加熱する実施形態をとることが可能である。
【0022】
冷却機構101として働く機能部位の構成について述べる。吸収式ヒートポンプを用いた冷却機構101は、再生器10、分離器12、凝縮器14蒸発器16及び吸収器18より構成され、再生器10を加熱する機構として、燃料供給元20、熱源22、熱伝導部24を備える。なお、燃料供給元20、熱源22、熱伝導部24は、送風機構102においてヒータ部26を加熱する機構と共有される。冷媒aが相を変化しながら再生器10、分離器12、凝縮器14、蒸発器16及び吸収器18間を循環するとともに、冷媒aと吸収液からなる溶液bが溶液中の冷媒aと吸収液の比率を変化しながら再生器10、分離器12、吸収器18間を循環する。
【0023】
以下、冷却機構101の動作について述べる。燃料供給元20より熱源22に燃料が供給され、熱源22において熱が発生し、熱伝導部24を介して再生器10に熱が伝導される。再生器10内の、冷媒aの比率が高い状態にある溶液b1は加熱によって気化し、分離器12に移流する。分離器12において、溶液b1から冷媒蒸気a1が分離され凝縮器14に移流するとともに、冷媒蒸気a1が分離されたことにより冷媒aの比率が低い状態にある溶液b2は吸収器18に送られる。凝縮器14において、分離器12より移流してくる冷媒蒸気a1が冷却されて一部が液状冷媒a2となり蒸発器16に送られる。いっぽう凝縮器14において液状冷媒a2とならなかった冷媒蒸気a1は導管を経由して吸収器18に移流し、吸収器18において、分離器12より吸収器18に送られてきた溶液b2に吸収される。この吸収によって吸収器18及び吸収器18に連絡している蒸発器16内において減圧が発生し、蒸発器16において、凝縮器より送られてきた液状冷媒a2が低圧により断熱膨張し冷却が発生する。蒸発器16において液状冷媒a1から断熱膨張により気相に変化した冷媒蒸気a2は吸収器18に送られ、吸収器18において冷媒蒸気a2が溶液b2に吸収され溶液b1を生成し、溶液b1は再び再生器10に送られる。
【0024】
なお、具体的には、冷却機構101の実施形態に用いられる吸収式ヒートポンプとして、冷媒にアンモニア、吸収液に水を用いるアンモニア吸収式ヒートポンプ、もしくは冷媒に水、吸収液に臭化リチウムを用いた水−臭化リチウム吸収式ヒートポンプがある。
【0025】
送風機構として働く機能部位の構成について述べる。送風機構102は、シリンダ28内に収納されるディスプレーサピストン52、パワーピストン58を備えて構成されるとともに、ディスプレーサピストン52の一方の側(図1〜3では下側)に作動ガスが収納される高温空間50を、他方の側(図1〜3では上側)に同じく作動ガスが収納される低温空間54を備え、ディスプレーサピストン52の移動に従って高温空間50と低温空間54との間で作動ガスが移動可能な連通路56を備えて構成され、高温空間50側のシリンダ28外部にヒータ部26を、低温空間54側のシリンダ28外部にクーラ部30を配する。なお、ヒータ部26を加熱する機構として、燃料供給元20、熱源22、熱伝導部24を備え、これらは冷却機構101において再生器10を加熱する機構と共有される。
【0026】
ディスプレーサピストン52のピストン軸34は第1コンロッド38によって、またパワーピストン58のピストン軸36は第2コンロッド40によって、ともに出力軸であるクランクシャフト44に連結される。この時、第1コンロッド38、第2コンロッド40間で、クランクシャフト44における連結部位は、軸周方向で90度位相をずらして構成される。クランクシャフト44には送風ファン46(図1、2ではファンの一部を省略している)が取り付けられる。
【0027】
以下、送風機構102の動作について述べる。燃料供給元20より熱源22に燃料が供給され、熱源22において熱が発生し、熱伝導部24を介してヒータ部26が加熱される。ヒータ部26の加熱によりシリンダ28内の高温空間50に収納される作動ガスが膨張するとともに、いっぽうクーラ部30の冷却によりシリンダ28内の低温空間54に収納される作動ガスが収縮することにより、ディスプレーサピストン52が低温空間54側に押し上げられ、ディスプレーサピストン52に押し出された低温空間54内の作動ガスが連通路56を介して高温空間50に流入し、高温空間50が拡張される。高温空間50が拡張したことにより、シリンダ28内の圧力が高まり、パワーピストン58が押し上げられる。パワーピストン58が押し上がることによって、パワーピストン軸36とクランクシャフト44を連結する第2コンロッド40の動作を介しクランクシャフト44が半回転する。クランクシャフト44が半回転することにより、第2コンロッド40の連結部位と軸周方向で90度位相をずらしてクランクシャフト44とディスプレーサピストン軸34を連結する第1コンロッド38の動作を介して、ディスプレーサピストン52が押し下げられる。ディスプレーサピストン52が押し下げられることにより、高温空間50内の作動ガスが連通路56を介して低温空間54に流入し、低温空間54が拡張する。低温空間54が拡張したことによってシリンダ28内の圧力が低下し、パワーピストン58が引き下がり、第2コンロッド40の動作を介しクランクシャフト44が半回転する。クランクシャフト44が半回転することによって第1コンロッド38の動作を介してディスプレーサピストン52が押し上げられるとともに、ヒータ部26の加熱により温空間50に収納される作動ガスが膨張するとともに、いっぽうクーラ部30の冷却によりシリンダ28内の低温空間54に収納される作動ガスが収縮することにより、ディスプレーサピストン52が低温空間54側に押し上げられ、ディスプレーサピストン52に押し出された低温空間54内の作動ガスが連通路56を介して高温空間50に流入し、高温空間50が拡張される。以上のサイクルによってクランクシャフト44が回転し、クランクシャフト44に取り付けられた送風ファン46が回転することにより、前記冷却機構101により冷却された空気を送風する。
【0028】
なお、送風機構102の実施形態として、高温空間と低温空間との連通路に、高温空間から低温空間へと作動ガスが流れる時には作動ガスより熱を受け取り、低温空間から高温空間へと作動ガスが流れる時には蓄えられた熱を作動ガスに渡す再生熱交換器を挿入し、熱効率を向上させたスターリングエンジンを用いることも可能である。
【0029】
[請求項2に対応する実施形態]
次に、図4を用いて、請求項2に対応する本発明の第二の実施形態について説明する。
【0030】
本発明の第二の実施形態による冷房装置100も、図に示すとおり、吸収式ヒートポンプを用いた冷却機構101とスターリングエンジンを用いた送風機構102との組み合わせにより構成されており、冷却機構101における熱源として第1熱源62を、送風機構102における熱源として第2熱源64を備え、両機構が共有する構成として、燃料供給元20、第1熱源62と第2熱源64へ燃料を振り分ける配管接合継手60を備える。
【0031】
第一の実施形態と相違する構成について説明する。第一の実施形態は、冷却機構101における再生器10の加熱及び送風機構102のヒータ部26の加熱を、同一の熱源22で発生する熱を熱伝導部24を介して伝導することによって行うものである。これに対し、第二の実施形態は、冷却機構101における再生器10の加熱及び送風機構102のヒータ部26の加熱を、同一の燃料供給元20より配管接合継手60を介して燃料を供給される別個の熱源である第1熱源62及び第2熱源64によって行うものである。
【0032】
なお、第1熱源62及び第2熱源64のそれぞれに調節弁を設け、冷却機構101における加熱に最適な熱量と、送風機構102における加熱に最適な熱量を、それぞれ独立して調整できる実施形態をとることが可能である。
【0033】
[請求項3に対応する実施形態]
さらに、図5及び図6を用いて、請求項3に対応する、本発明の第一の実施形態及び第二の実施形態において燃料供給元に高圧ガス容器を用いる場合に、高圧ガス容器における気化熱冷却によるガス圧の低下を抑制するとともに凝縮器における放熱による温度上昇を抑制する機構の実施形態について説明する。
【0034】
この実施形態は、本発明の第一の実施形態及び第二の実施形態による冷房装置100において、燃料供給元としての高圧ガス容器70、冷却機構101の凝縮器14における放熱フィン74、高圧ガス容器70と放熱フィン74に広い面積で接続する熱交換部72により構成される。熱交換部72には、例えば熱伝導率の高い銅・アルミ等の金属が用いられる。
【0035】
本実施形態の動作について述べる。凝縮器14において、配管内を通る冷媒蒸気a2の熱が放熱フィン74に伝導される。放熱フィン74より熱交換部72を介して高圧ガス容器70に熱が伝導され、高圧ガス容器70内の液化ガスの気化熱冷却による高圧ガス容器70のガス圧低下が抑制される。いっぽう、高圧ガス容器70内の液化ガスの気化熱冷却による高圧ガス容器70の冷却によって、熱交換部72を介して放熱フィン74が冷却され、放熱フィン74の周囲の空気への放熱量が抑制され、凝縮器14周辺の気温上昇が抑制される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収式ヒートポンプによる冷却機構及びスターリングエンジンにより送風ファンを駆動する送風機構を備えるとともに、同一の熱源から前記冷却機構における再生器及び前記送風機構におけるヒータ部に熱を伝導する熱伝導部を備え、同一の熱源の熱によって前記冷却機構及び前記送風機構が駆動することにより冷気を送風することを特徴とする冷房装置。
【請求項2】
請求項1記載の冷房装置において、同一の熱源から前記冷却機構における再生器及び前記送風機構におけるヒータ部に熱を伝導する熱伝導部に代えて、燃料供給元を同一とする、前記冷却機構における再生器を加熱する熱源及び前記送風機構におけるヒータ部を加熱する熱源を備え、各熱源の熱によって前記冷却機構及び前記送風機構が駆動することにより冷気を送風することを特徴とする冷房装置。
【請求項3】
熱源の燃料供給元として高圧ガス容器を用い、前記冷却機構における凝縮器と前記高圧ガス容器との間で熱の受け渡しを行う熱伝導部品を備え、前記熱伝導部品を介した熱の受け渡しにより、高圧ガス容器における気化熱冷却によるガス圧の低下を抑制するとともに、凝縮器における放熱による温度上昇を抑制することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の冷房装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−220181(P2012−220181A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−102191(P2011−102191)
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【特許番号】特許第4796211号(P4796211)
【特許公報発行日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(511108770)
【Fターム(参考)】