説明

燃料タンク装置

【課題】簡易な構造で、複数の燃料タンクのそれぞれへ分配される充填量を調整できる燃料タンク装置を得る。
【解決手段】第一インレットパイプ22の途中からは第二インレットパイプ24が分岐し、分岐部30が構成される。第一インレットパイプ22の分岐用開口の口縁上側からは、第一インレットパイプ22の中心線に向かって整流板32が延出される。この整流板32により、第二インレットパイプ24内よりも第一インレットパイプ22内のほうへより多くの燃料が流れるようになる。分岐部30に、切替管のような部材が不要なので、簡易な構造となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料タンク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車に搭載される燃料タンク装置には、複数の燃料タンクを備えたものがある。このような燃料タンク装置において、たとえば特許文献1では、それぞれの燃料タンクに対応させて燃料注入管を分岐させ、分岐部分に切替管を配置して、燃料の充填先を切替られる構成が記載されている。
【0003】
しかし、実際の燃料タンク装置では、より簡易な構造で、複数の燃料タンクのそれぞれへ分配される充填量を調整できる構成とすることが望まれる。
【特許文献1】実開平5−18937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事実を考慮し、簡易な構造で、複数の燃料タンクのそれぞれへ分配される充填量を調整できる燃料タンク装置を得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明では、燃料が収容される複数の燃料タンクと、複数の前記燃料タンクの1つへの燃料充填用とされる第一インレットパイプと、前記第一インレットパイプから分岐し、他の燃料タンクへの燃料充填用とされる第二インレットパイプと、前記第一インレットパイプと前記第二インレットパイプの分岐部に設けられ第一インレットパイプと第二インレットパイプのいずれか一方の中心へと延出されて第一インレットパイプと第二インレットパイプの流量を調整する整流部材と、を有することを特徴とする。
【0006】
この燃料タンク装置では、第一インレットパイプと第二インレットパイプの分岐部に整流部材が設けられており、この整流部材は、第一インレットパイプと第二インレットパイプのいずれか一方の中心へと延出されている。このため、第一インレットパイプを流れた燃料が分岐部に至ると、整流部材によって、分岐部よりも下流での第一インレットパイプと第二インレットパイプの流量が調整される。したがって、第一インレットパイプと第二インレットパイプのそれぞれに対応する燃料タンクに分配される充填量も調整されることとなる。しかも、分岐部に整流部材を設けるだけなので、切替管等を配設したものと比較して、簡易な構造となる。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記整流部材が、前記第一インレットパイプ又は前記第二インレットパイプを加工することにより形成されていることを特徴とする。
【0008】
このように、整流部材を第一インレットパイプ又は第二インレットパイプを加工して形成すれば、整流部材は第一インレットパイプ又は第二インレットパイプと一体成形されることになるので、別体で整流部材を形成した構成と比較し、部品点数が少なくなる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記整流部材が、前記第一インレットパイプ及び前記第二インレットパイプと別体で形成され前記第一インレットパイプ又は前記第二インレットパイプに固定されていることを特徴とする。
【0010】
このように、第一インレットパイプ及び第二インレットパイプ別体で形成された整流部材を第一インレットパイプ又は第二インレットパイプに固定することで、整流部材を後付けすることが可能になる。
【0011】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記整流部材が、前記分岐部に固定された整流板であることを特徴とする。
【0012】
すなわち、分岐部に整流板を固定するだけの簡単な構造で、整流部材を構成できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は上記構成としたので、簡易な構造で、複数の燃料タンクのそれぞれへ分配される充填量を調整できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1には、本発明の第一実施形態の燃料タンク装置12が示されている。この燃料タンク装置12は、メインタンク14及びサブタンク16の2つの燃料タンクを有しており、双方の燃料タンクに燃料を充填することで、燃料タンクを1つのみ有する構成と比較して、より多くの燃料を収容可能できるようになっている。
【0015】
なお、本実施形態では、メインタンク14がサブタンク16よりも下方に配置されている。メインタンク14とサブタンク16とは、連通ブリーザ配管18によって接続されており、メインタンク14からサブタンクへの気体の移動が可能になっている。また、サブタンク16と第一インレットパイプ22の上部とは、排出ブリーザ配管20によって接続されており、サブタンク16から外部への気体の排出が可能になっている。
【0016】
車体(図示省略)には燃料充填口26が設けられており、この燃料充填口26とメインタンク14とは、第一インレットパイプ22で連通されている。また、第一インレットパイプ22の途中には、分岐用開口28が形成されると共に、第二インレットパイプ24の上端が接続されて、分岐部30が構成されている。第二インレットパイプ24の下端はサブタンク16に接続されており、燃料充填口26から送られた燃料は、分岐部30に至るまでは第一インレットパイプ22内を流れるが、分岐部30において第一インレットパイプ22内と第二インレットパイプ24内とに分かれて流れ、それぞれ、メインタンク14とサブタンク16とに分配される。
【0017】
図2(A)及び(B)にも示すように、分岐部30では、分岐用開口28の口縁の上側部分において、第一インレットパイプ22自体を部分的に、第一インレットパイプ22の中心線C1と第二インレットパイプ24の中心線C2の双方に接近するように延出して、整流板32が構成されている。すなわち、第一インレットパイプ22自体を局所的に曲げ加工することで、整流板32が第一インレットパイプ22と一体的に設けられている。
【0018】
このような構成とされた第一実施形態の燃料タンク装置12では、燃料充填口26から燃料を充填すると、この燃料は、分岐部30に至るまでは、図2(A)に矢印F0で示すように、第一インレットパイプ22内を流れ、分岐部30では、第一インレットパイプ22内と第二インレットパイプ24内を分かれて流れる。
【0019】
本実施形態では、分岐部30に設けられた整流板32により、第一インレットパイプ22を流れる燃料は、第一インレットパイプ22の中心に向かう方向、すなわち、第二インレットパイプ24からは遠ざかる方向に案内される。したがって、図2(A)に矢印F1、F2で示すように(図2以降において、矢印F0、F1、F2はそれぞれ、燃料の流量を矢印の太さによって概念的に示している)、分岐部30より下方では、第二インレットパイプ24内よりも第一インレットパイプ22内のほうへより多くの燃料が流れる。燃料がメインタンク14により多く分配されるので、メインタンク14をサブタンク16よりも早く満タン状態にすることができる。
【0020】
このように、本実施形態では、分岐部30に整流板32を設けるだけで、メインタンク14とサブタンク16への燃料の分配調整を行うことができる。分岐部30に、従来の切替管のような部材が不要なので、簡易な構造となる。
【0021】
しかも、整流板32は、その長さや幅、さらには延出角度等を調整することで、メインタンク14とサブタンク16への燃料の分配量の調整が可能になる。
【0022】
なお、上記第一実施形態では、メインタンク14への燃料の分配量を、サブタンク16への燃料の分配量よりも多くする例を挙げたが、このように、メインタンク14への燃料の分配量を相対的に多くする構成は、上記第一実施形態に限定されず、以下の第二実施形態〜第五実施形態に示す構成を採用することも可能である。なお、以下の各実施形態において、分岐部30の近傍のみを拡大して示すこととし、燃料タンク装置の全体的構成は、第一実施形態に示す燃料タンク装置12(図1参照)と同一であるので説明を省略する。また、第一実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0023】
図3には、本発明の第二実施形態の燃料タンク装置が、分岐部30の近傍を拡大して示されている。第二実施形態では、第一インレットパイプ22とは別体で成形された整流板部材40が用いられており、第一インレットパイプ22自体には、局所的な曲げ加工等による整流板32(図2(A)及び(B)参照)は形成されていない。
【0024】
整流板部材40は、第一インレットパイプ22への固定用とされる固定部44と、固定部44に対し斜め方向に屈曲された整流板42とで構成されている。そして、固定部44を、分岐用開口28の上側部分において第一インレットパイプ22の内面に固定することで、整流板42が第一実施形態の整流板32と同様に、第一インレットパイプ22の中心線C1と第二インレットパイプ24の中心線C2の双方に接近するように延出される。
【0025】
図4には、本発明の第三実施形態の燃料タンク装置が、分岐部30の近傍を拡大して示されている。第三実施形態においても第二実施形態と同様に、第一インレットパイプ22とは別体で成形された整流板部材50が用いられており、第一インレットパイプ22自体には、局所的な曲げ加工等による整流板32(図2(A)及び(B)参照)は形成されていない。
【0026】
ただし第三実施形態では第二実施形態と異なり、整流板部材50が、第二インレットパイプ24への固定用とされる固定部54と、固定部54に対し斜め方向に屈曲された整流板52とで構成されており、第二インレットパイプ24に固定されるようになっている。固定状態では、整流板52が、第一実施形態の整流板32や第二実施形態の整流板42と同様に第一インレットパイプ22の中心線C1と第二インレットパイプ24の中心線C2の双方に接近するように延出されている。
【0027】
したがって、第二実施形態及び第三実施形態の双方において、第一実施形態と同様に、第一インレットパイプ22を流れる燃料を第二インレットパイプ24から遠ざかる方向に整流板42又は整流板52で案内して、第二インレットパイプ24内よりも第一インレットパイプ22内のほうへより多くの燃料が流れるようにし、メインタンク14をサブタンク16よりも早く満タン状態にすることができる。
【0028】
なお、第二実施形態及び第三実施形態において、整流板部材40、50をそれぞれ第一インレットパイプ22、第二インレットパイプ24に固定する方法は特に限定されないが、たとえば溶接やろう付け等を挙げることができる。
【0029】
図5には、第四実施形態の燃料タンク装置が、分岐部30の近傍を拡大して示されている。第四実施形態では、第一実施形態と同様に第一インレットパイプ22と一体成形された整流板32を有しているが、さらに整流板32の先端部分を、たとえばプレス成形等により、第一インレットパイプ22の中心線C1から離間する方向へ屈曲させて、調整片36が形成されている。
【0030】
したがって、第四実施形態では、第一実施形態の作用に加えて、分岐部30から第一インレットパイプ22へと流れる燃料の流量を調整片36により調整することが可能となる。
【0031】
なお、このような調整片36は、第二実施形態の整流板部材40や、第三実施形態の整流板部材50に設けることも、もちろん可能である。
【0032】
図6には、本発明の第五実施形態の燃料タンク装置が、分岐部30の近傍を拡大して示されている。
【0033】
第五実施形態では、第一実施形態の整流板32や、第二実施形態、第三実施形態の整流板部材40、50は設けられておらず、これらに代えて、第二インレットパイプ24の上端(第一インレットパイプ22との接合部分)に、このパイプの径を局所的に小さくした縮径部60が形成されている。
【0034】
このような構成とされた第五実施形態では、縮径部60によって、第二インレットパイプ24の開口断面積が局所的に小さくなっている。これにより、第一インレットパイプ22を流れる燃料を、分岐部30において第二インレットパイプ24へは相対的に流れにくくしている。したがって、分岐部30よりも下流では、第二インレットパイプ24内よりも第一インレットパイプ22内のほうへより多くの燃料が流れるようになる。
【0035】
図7には、本発明の第六実施形態の燃料タンク装置が、分岐部30の近傍を拡大して示されている。第四実施形態では、第一実施形態と同様に第一インレットパイプ22と一体成形された整流板72を有しているが、整流板72は、分岐用開口28の口縁の下側部分から、第一インレットパイプ22の中心線C1からは離間し、第二インレットパイプ24の中心線C2には接近する方向に延出されている。
【0036】
したがって、第六実施形態では、分岐部30において、第二インレットパイプ24内へと流れ込もうとした燃料の一部を、第一インレットパイプ22内に戻すように案内する。これにより、第二インレットパイプ24内よりも第一インレットパイプ22内のほうへより多くの燃料が流れるようにしている。
【0037】
以上の第一実施形態〜第六実施形態は、分岐部30よりも下流で第一インレットパイプ22内の流量を第二インレットパイプ24内の流量よりも多くした例である。これらとは逆に、たとえば第一インレットパイプ22がサブタンク16に接続され、第二インレットパイプ24がメインタンク14に接続されている場合には、以下の第七実施形態〜第九実施形態に示す構成とすることで、分岐部30よりも下流で第二インレットパイプ24内の流量を第一インレットパイプ22内の流量よりも多くすることも可能である。
【0038】
図8には、本発明の第七実施形態の燃料タンク装置が、分岐部30の近傍を拡大して示されている。
【0039】
第七実施形態では、分岐用開口28の口縁の下側部分において、第一インレットパイプ22自体を部分的に、第一インレットパイプ22の中心線C1と第二インレットパイプ24の中心線C2の双方に接近するように延出して、整流板82が構成されている。なお、整流板82は、第一実施形態の整流板32と同様に、第一インレットパイプ22自体を局所的に曲げ加工することで、第一インレットパイプ22と一体的に設けられている。
【0040】
したがって、第七実施形態では、充填された燃料が分岐部30に至ると、第一インレットパイプ22内の燃料の一部が、整流板82によって第二インレットパイプ24へと案内される。そして、矢印F1、F2で示すように、分岐部30より下方では、第一インレットパイプ22内よりも第二インレットパイプ24内のほうへより多くの燃料が流れるようになる。
【0041】
図9には、本発明の第八実施形態の燃料タンク装置が、分岐部30の近傍を拡大して示されている。第八実施形態では、第一インレットパイプ22とは別体で成形された整流板部材90が用いられており、第一インレットパイプ22自体には、局所的な曲げ加工等による整流板82(図8参照)は形成されていない。
【0042】
整流板部材90は、第一インレットパイプ22への固定用とされる固定部94と、固定部94に対し斜め方向に屈曲された整流板92とで構成されている。そして、固定部94を、分岐用開口28の下側部分において第一インレットパイプ22の内面に固定することで、整流板92が第七実施形態の整流板82と同様に、第一インレットパイプ22の中心線C1と第二インレットパイプ24の中心線C2の双方に接近するように延出される。
【0043】
図10には、本発明の第九実施形態の燃料タンク装置が、分岐部30の近傍を拡大して示されている。第九実施形態においても第八実施形態と同様に、第一インレットパイプ22とは別体で成形された整流板部材100が用いられており、第一インレットパイプ22自体には、局所的な曲げ加工等による整流板82(図8参照)は形成されていない。ただし第九実施形態では第八実施形態と異なり、整流板部材100が、第二インレットパイプ24への固定用とされる固定部104と、固定部104に対し斜め方向に屈曲された整流板102とで構成されており、第二インレットパイプ24に固定されるようになっている。固定状態では、整流板102が、第七実施形態の整流板82や第八実施形態の整流板92と同様に第一インレットパイプ22の中心線C1と第二インレットパイプ24の中心線C2の双方に接近するように延出されている。
【0044】
したがって、第八実施形態及び第九実施形態の双方において、第七実施形態と同様に、分岐部30において第一インレットパイプ22を流れる燃料を整流板92、102により第二インレットパイプ24内へと案内して、第一インレットパイプ22内よりも第二インレットパイプ24内のほうへより多くの燃料が流れるようにすることができる。
【0045】
なお、第八実施形態及び第九実施形態において、整流板部材90、100をそれぞれ第一インレットパイプ22、第二インレットパイプ24に固定する方法は特に限定されないが、第二実施形態や第三実施形態と同様に、たとえば溶接やろう付け等を挙げることができる。
【0046】
図11には、本発明の第十実施形態の燃料タンク装置が、分岐部30の近傍を拡大して示されている。第十実施形態では、第一インレットパイプ22と一体的に成形された整流板112が、分岐用開口28の口縁の上側部分から、第一インレットパイプ22の中心線C1からは離間し、第二インレットパイプ24の中心線C2には接近するように延出されている。
【0047】
このような構成とされた第十実施形態では、分岐部30において、第一インレットパイプ22内を流れた燃料が、整流板112に沿って流れるため、第二インレットパイプ24内へと案内される。ただし、整流板112によって、第二インレットパイプ24の開口断面積が小さくなっている。したがって、整流板112の形状に応じて、燃料を第一インレットパイプ22内と第二インレットパイプ24内のいずれかに適切に配分することが可能になる。
【0048】
なお、第十実施形態において、整流板112と、第一インレットパイプ22や第二インレットパイプ24への固定用とされる固定部を供えた形状として、第一インレットパイプ22や第二インレットパイプ24別体で形成し、溶接やろう付け等で、第一インレットパイプ22や第二インレットパイプ24に固定してもよい。
【0049】
以上説明したように、本発明の各実施形態では、分岐部30に固定して整流板あるいは整流板部により、簡易な構造で、燃料タンク(メインタンク14及びサブタンク16)のそれぞれに配分する燃料の量を調整することができる。
【0050】
なお、上記では、整流板32、72、82、112として、第一インレットパイプ22と一体的に成形されたものを挙げたが、第二インレットパイプ24と一体的に成形することも可能である。このように、第一インレットパイプ22又は第二インレットパイプ24を加工して、一体的に整流板を形成すれば、部品点数が少なくて済む。また、整流板部材40、50、90、100のように、別体の整流板部材を第一インレットパイプ22又は第二インレットパイプ24に固定したものでは、整流板32の形状や角度の微調整が容易になる。
【0051】
また、上記では、2つの燃料タンク(サブタンク16及びメインタンク14)を有する構成を例に挙げたが、3つ以上の燃料タンクを有する構成に本発明を適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の第一実施形態の燃料タンク装置の概略構成を一部破断して示す正面図である。
【図2】本発明の第一実施形態の燃料タンク装置の分岐部及びその近傍を示し、(A)は第一インレットパイプを中心線に沿って破断して示す断面図、(B)は(A)のB方向に見て示す図である。
【図3】本発明の第二実施形態の燃料タンク装置の分岐部及びその近傍を第一インレットパイプの中心線及び第二インレットパイプの中心線に沿って破断して示す断面図である。
【図4】本発明の第三実施形態の燃料タンク装置の分岐部及びその近傍を第一インレットパイプの中心線及び第二インレットパイプの中心線に沿って破断して示す断面図である。
【図5】本発明の第四実施形態の燃料タンク装置の分岐部及びその近傍を第一インレットパイプの中心線及び第二インレットパイプの中心線に沿って破断して示す断面図である。
【図6】本発明の第五実施形態の燃料タンク装置の分岐部及びその近傍を第一インレットパイプの中心線及び第二インレットパイプの中心線に沿って破断して示す断面図である。
【図7】本発明の第六実施形態の燃料タンク装置の分岐部及びその近傍を第一インレットパイプの中心線及び第二インレットパイプの中心線に沿って破断して示す断面図である。
【図8】本発明の第七実施形態の燃料タンク装置の分岐部及びその近傍を第一インレットパイプの中心線及び第二インレットパイプの中心線に沿って破断して示す断面図である。
【図9】本発明の第八実施形態の燃料タンク装置の分岐部及びその近傍を第一インレットパイプの中心線及び第二インレットパイプの中心線に沿って破断して示す断面図である。
【図10】本発明の第九実施形態の燃料タンク装置の分岐部及びその近傍を第一インレットパイプの中心線及び第二インレットパイプの中心線に沿って破断して示す断面図である。
【図11】本発明の第十実施形態の燃料タンク装置の分岐部及びその近傍を第一インレットパイプの中心線及び第二インレットパイプの中心線に沿って破断して示す断面図である。
【符号の説明】
【0053】
12 燃料タンク装置
14 メインタンク
16 サブタンク
18 連通ブリーザ配管
20 排出ブリーザ配管
22 第一インレットパイプ
24 第二インレットパイプ
26 燃料充填口
28 分岐用開口
30 分岐部
32 整流板(整流部材)
36 調整片
40 整流板部材(整流部材)
42 整流板
44 固定部
50 整流板部材(整流部材)
52 整流板
54 固定部
60 縮径部(整流部材)
72 整流板(整流部材)
82 整流板(整流部材)
90 整流板部材(整流部材)
92 整流板
94 固定部
100 整流板部材(整流部材)
102 整流板
104 固定部
112 整流板(整流部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料が収容される複数の燃料タンクと、
複数の前記燃料タンクの1つへの燃料充填用とされる第一インレットパイプと、
前記第一インレットパイプから分岐し、他の燃料タンクへの燃料充填用とされる第二インレットパイプと、
前記第一インレットパイプと前記第二インレットパイプの分岐部に設けられ第一インレットパイプと第二インレットパイプのいずれか一方の中心へと延出されて第一インレットパイプと第二インレットパイプの流量を調整する整流部材と、
を有することを特徴とする燃料タンク装置。
【請求項2】
前記整流部材が、前記第一インレットパイプ又は前記第二インレットパイプを加工することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク装置。
【請求項3】
前記整流部材が、前記第一インレットパイプ及び前記第二インレットパイプと別体で形成され前記第一インレットパイプ又は前記第二インレットパイプに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク装置。
【請求項4】
前記整流部材が、前記分岐部に固定された整流板であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の燃料タンク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−207767(P2008−207767A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−48960(P2007−48960)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(502148037)株式会社エフティエス (34)
【Fターム(参考)】