説明

物品を表面に貼付するための方法及び組立物品

本明細書に開示するのは、両面接着剤により物品を表面に取付するための方法及び組立物品である。十分な力の適用で偏向可能な、少なくとも1つのスペーサを使用する。第1の未偏向状態にあるとき、スペーサは、両面接着剤が取付面に接触しないように、取付面と両面接着剤との間に十分な間隔をもたらし、したがって物品の位置を調整することができる。第2の偏向状態にあるとき、スペーサは、固着が両面接着剤と取付面との間に設けられるように、両面接着剤を取付面に接触させる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
接着剤(例えば、感圧性接着剤)は、物品を表面に貼付する際の使用がよく見受けられる。例えば、両面接着テープ(すなわち、対向する両主表面に接着剤を着けたテープ)が広く知られ、使用されている。特に、いわゆるストレッチ剥離接着テープは、様々な組み立て、接合、貼り付け、及び取り付けの用途での使用が見受けられる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本明細書に開示するのは、少なくとも一片の両面接着剤及び少なくとも1つの偏向可能なスペーサを備えた、物品を含んだ、組立物品である。組立物品は、物品を両面接着剤で取付面に貼付させることができるように、物品を取付面に相対して所定の位置に置かれるようにする。そのような位置決め及び/又は貼り付けを実施するための方法も更に開示される。この方法及び組立物品と共に使用される偏向可能なスペーサは、物品上に配置させることができ、スペーサに対する十分な力の適用で偏向可能である。第1の未偏向状態にあるときは、スペーサが取付面と両面接着剤との間に十分な間隔をもたらすため、両面接着剤は取付面に接触しない。したがって、スペーサが、その未偏向状態にあれば、物品を所定の位置に置くことができるため、物品は望ましい場所にある。次に、十分な力をスペーサに(例えば、物品を取付面に向けて移動させることにより)適用することができ、スペーサが第2の偏向状態に偏向され、両面接着剤の、露出した接着面を、取付面に接触させ、固着を両面接着剤と取付面との間に設けさせる。
【0003】
一実施形態において、スペーサは、圧縮性スペーサの少なくとも1部分として偏向可能である。この実施形態において、物品が取付面に貼付されてから、偏向可能なスペーサを物品と取付面との間に定置させたままにする。
【0004】
代替的な実施形態において、スペーサは、物品から取り外し可能であるために偏向可能である。この実施形態において、スペーサに力を適用するとき、スペーサが、物品から取り外され、したがって両面接着剤が取付面に接触するようにさせる。特定の実施形態において、偏向可能なスペーサは、一体成形として取り外すことができる。代替的な実施形態において、偏向可能なスペーサが、そのスペーサが区分的に取り外され得るように、圧力の適用で砕け、破断する、少なくとも1つの破断可能部分を含む。
【0005】
本明細書に記載の組立物品及び方法は、比較的大きく及び/又は重い物品の、取付面への位置決め及び取り付けにとりわけ有利である。本明細書に記載の偏向可能なスペーサがない場合、そのような物品は、早期に両面接着剤を取付面と接触させない限り、所定の位置に置くのが困難となることがある。本明細書に記載の組立物品及び方法の他の利点は、スペーサが、物品を取付面に貼付するために組立物品を取付面に向けて移動させる行為で偏向されることにあり、すなわち、別の更なる操作(スペーサを偏向させて物品を貼付できるようにすること)は不要である。
【0006】
一実施形態において、本明細書に使用の両面接着剤は、ストレッチ剥離接着剤である。
【0007】
したがって、一態様において、本明細書に開示するのは、物品を取付面に貼付する方法であって、その方法は、物品に固着させた少なくとも1つの両面接着剤と、物品上に配置させた少なくとも1つの偏向可能なスペーサと、とを備える、物品を提供する工程と、偏向可能なスペーサの少なくとも1部分が取付面に接触するよう、物品を配置する工程と、取付面上の望ましい場所に物品を置く工程と、スペーサが、両面接着剤と取付面との間の接触を許す、偏向状態に偏向されるように、かつ両面接着剤が、取付面に接触し、取付面に接着的に固着するように、物品を取付面に向けて移動させる工程、とを含む、方法である。
【0008】
本明細書に提供するのは、他の態様において、少なくとも1つの固着面を備える物品と;対面する第1及び第2の接着性主表面を有し、物品の固着面に接着的に固着されている第1の接着性表面を有する、少なくとも1つの両面接着剤と;物品に配置される少なくとも1つの偏向可能なスペーサであって;スペーサは、少なくとも第1の未偏向状態から第2の偏向状態に偏向可能であり、スペーサは、第1の未偏向の状態にあるときは、偏向可能なスペーサの少なくとも1部分が物品から外側に両面接着剤の第2の接着性主表面を越えて伸び、かつスペーサは、第2の偏向状態にあるときは、偏向可能なスペーサのどの部分も物品から外側に両面接着剤の第2の接着性主表面を越えて伸びない、スペーサ;とを備える、物品を取付面に貼付するための組立物品である。
【0009】
本明細書に提供するのは、他の態様において、少なくとも1つの両面接着剤と;少なくとも1つの主本体と、主本体に接続された少なくとも2つの突出部であって、各突出部がアンダーカット機構を含む、少なくと2つの突出部、を備える少なくとも1つの高分子成形偏向可能スペーサ;とを備える、物品を取付面に貼付するためのキットである。
【0010】
本発明のこれら及び他の態様は、以下の「発明を実施するための形態」から明らかになるであろう。しかし、決して、上記要約は、請求された主題に関する限定として解釈されるべきでなく、主題は、手続処理の間補正することができるような書類名特許請求の範囲によってのみ規定される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】1片の両面接着剤及び偏向可能なスペーサを備える、物品の断面図。
【図2】例示の圧縮性スペーサを有する、物品の断面図。
【図3】他の例示の圧縮性スペーサを有する、物品の断面図。
【図4】他の例示の圧縮性スペーサを有する、物品の断面図。
【図5】例示の取り外し可能なスペーサを有する、物品の断面図。
【図6】他の例示の取り外し可能なスペーサを有する、物品の断面図。
【図7】他の例示の取り外し可能なスペーサを有する、物品の断面図。
【図8】他の例示の取り外し可能なスペーサを有する、物品の断面図。
【0012】
様々な図面において、類似参照記号は類似要素を表す。特に指定されない限り、本文献における全ての図面及び図は、一定の縮尺ではなく、本発明の異なる実施形態を例示する目的で選択される。特に、様々な構成要素の寸法は、指示のない限り、例示的な用語としてのみ記述され、様々な構成要素の寸法間の関係は、図面から推測されるべきではない。「最上部」、「底部」、「上部」、「下部」、「下」、「上」、「前」、「後ろ」、「前部」、「後部」、「外側に」、「内側に」、並びに「第1」及び「第2」などの用語が本開示中で使用され得るが、これらの用語は相対的な意味においてのみ使用されることを理解すべきである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書に開示するのは、少なくとも1片の両面接着剤及び少なくとも1つの偏向可能なスペーサを備えた、物品を含む、組立物品である。「偏向可能なスペーサ」とは、スペーサが、物品上の両面接着剤と取付面との間の接触を妨げる、第1の未偏向状態では、物品上に配置されることができ、かつスペーサが両面接着剤と取付面との間の接触を許す、第2の偏向状態を想定することもできる、スペーサを意味する。
【0014】
図1に示すのは、1片の両面接着剤100及び偏向可能なスペーサ10を備える、物品を含んだ、組立物品1の断面図である。組立物品1は、本明細書に開示の方法により物品5を接着的に貼付することのできる、取付ユニット110(棚、床、壁等でよい)の取付面111に近接して示されている。
【0015】
物品5は、取付ユニット110に貼付されるのが望ましい、いかなる物品も含んでよく、またいかなる望ましい材料又は材料の組合せで作製してもよい。例えば、物品5は、額縁入りの装飾用物体(例えば、写真又は記念額)、品物を保持するための容器(例えば、皿洗い容器、皿立て、保存かご、又は洗濯かご)等を含むことができる。一実施形態において、物品5は、複数の針金部材を含む、針金で形成された物品(針金製のかごなど)を含む。一実施形態において、物品5は、1本以上の支持レールにより摺動可能に(例えば、いわゆる摺動軸受又は滑走回転子として)支持される、主本体(品物を受けるようデザインされた容器などで、針金で形成された物品を含んでもよい)を含む、スライド式製品を含む。そのようなシステムは、しばしば棚又はその他水平面に取り付けられる。
【0016】
一実施形態において、物品5は、物品5の主表面が、物品5を取付面に貼付するのに使用され得るように、両面接着剤を受けることのできる固着面11を備える、比較的平らで滑らかな主表面を含む。あるいは、物品5は、物品5のいくつかの部分に接続され、かつ両面接着剤を受けることのできる固着面11を備える、取付板7を備えることができる。物品5がスライド式製品であれば、取付板7が本明細書に開示の方法により取付面に接着的に貼付することができ、かつ物品5の主本体が支持レール/取付板に相対して摺動的に可動であるように、取付板7は、物品5の支持レールに接続することができる。単独の取付板7、又は多数の取付板7が使用できる。
【0017】
また、図1に示すのは、1片の両面接着剤100である。両面接着剤100は、対面する主表面に感圧接着性の機能性を備える、いかなる好適なシート、フィルム、層等を含むことができる。接着シート100は、第1の接着性主表面101が固着面11に接着することができるように、かつ第2の接着性主表面102が、取付面111に接着可能であるために、露出(例えば、剥離ライナーの除去後)させることができるように、構成される。
【0018】
両面接着シート100は、すでに固着面11に固着させてユーザに供給してもよく、又は、シート100は、別に供給して、ユーザにより固着面11に接着されてもよい。両面接着剤は、固着面11及び取付面111に接触され、固着されるのに好適な、別個の接着シート片100を得ることのできる、シート、テープ、巻き製品等の形態で利用できる、いかなる好適な接着剤を含むことができる。したがって、好適な接着剤として、当該技術分野においてよく知られる通り、両面テープ、貼合せ用接着剤、両面フォームテープ、などが挙げられる。
【0019】
特定の実施形態において、両面接着剤は、ストレッチ剥離接着剤を備える。そのようなストレッチ剥離特性は、表面の目に見える傷なく、又は表面に接着性残留物を残すことなく、接着剤が表面に安全に貼付し、後で表面からの取り外しをさせる。
【0020】
好適なストレッチ剥離性接着テープは、それ自体の上に処理(例えば、コーティング)された感圧接着性を有する、弾性の裏材、又は延伸性が高くてほとんど弾性のない裏材を備えてもよい。あるいは、テープは、固体、弾性感圧性接着剤で形成することができる。したがって、この文脈では、用語「テープ」は、単体の、一体化した、又は固体構造の接着剤を含む製品(更に、その上に接着剤残留物の分離層を備える裏当てを含む製品)を包含する。好適なストレッチ剥離テープは、米国特許第4,024,312号(Korpman)、独国特許第33 31 016号、米国特許第5,516,581号(Kreckel et al.)、及びPCT国際特許第WO 95/06691号(Bries et al.)に記載されている。そのようなストレッチ剥離接着剤は、例えば、厚さ約0.2mmから厚さ約2mmまでの範囲に及ぶ。特に、そのようなストレッチ剥離接着剤は厚さ約1mmであることが多い。
【0021】
両面接着剤100がストレッチ剥離接着剤であれば、物品5を取付面111から引き離すのが望ましいときに、接着剤のストレッチ剥離性を活性化するために、ユーザによりつかまれ、引っ張られることのできる、プルタブ(例えば、接着剤を備えない、シートの端部)を備えてもよい。
【0022】
両面接着剤の単数片100が使用できるか、又は、多数片が使用できる。多数片の使用では、その多数片は、物品5の主表面の固着面部11に貼付することができるか、又は、その多数片は、物品5に接続される、取付板7の固着面11に貼付することができるか、又は、その多数片は、物品5に接続される、多数の取付板7の固着面11に貼付することができる。
【0023】
また、図1に示すのは、偏向可能なスペーサ10の一般的描示である。偏向可能なスペーサ10は、接着剤100を取付面111と接触させるのが望ましいときまで、物品5が、両面接着剤100が取付面111に接触しないような位置に設置され、維持されることのできる、メカニズムを提供する。したがって、偏向可能なスペーサ10の少なくとも1つの末端部12は、両面接着剤100の接着面102に相対して、外側に物品5の固着面11に対して一般に垂直方向に(すなわち、図1の矢印の方向に)置かれる。したがって、組立物品1の取付ユニット110への移動で、スペーサ10の少なくとも1つの末端部12が取付面111に接触する。この様式では、スペーサ10が第1の未偏向状態にあると、物品5は早期に取付面111に貼付しないように、接着面102の取付面111との接触が妨げられる。したがって、物品5が貼り付け前の望ましい場所にあるように、物品5は取付ユニット110上の所定の位置に置く(すなわち、取付面111に対して一般には平行ないかなる方向に移動させる)ことができる。出願者は、この文脈において、位置決めの行為は、物品5が望ましい場所にあることの単なる確認又は確証を含むことができると注記する。すなわち、物品5の位置決めは、スペーサ10の末端部12が取付面111に接触するときに、物品5が存在する位置からの物品5の移動を必ずしも伴う必要はない。
【0024】
この第1の未偏向状態では、スペーサ10が、接着面102の取付面111と接触されるために十分な力がスペーサ10上にかけられてスペーサ10を偏向させるまで、そのような接触を妨げる。したがって、例えば、たとえ物品5が水平面上に配置された比較的重い物体であっても、スペーサ10は、物品5の重量によりスペーサ10の十分な偏向を引き起こし、結果的に接着面102の取付面111との接触とならないように、デザインされる。
【0025】
十分な力をスペーサ10に適用すると(通常、図1の矢印で示す方向に、取付面111に向けて更に物品5を移動させることにより)、スペーサ10は、その偏向状態に偏向され、両面接着剤100の接着面102を取付面111に接触させ、接着結合を定着させる。様々な実施形態において、全て以下詳述の通り、スペーサ10は、弾力的に圧縮されたスペーサ10の少なくともいくつかの部分として、及び/又は柔軟に変形されたスペーサ10の少なくともいくつかの部分として、及び/又は断裂され若しくは可塑的に変形されたスペーサ10の少なくともいくつかの部分として、偏向させることができる。様々な実施形態において、全て以下詳述の通り、スペーサ10は、その偏向状態にあるときは、物品5若しくは物品5に接続した構成要素に接触した(例えば、貼付した)ままにできるか、又は部分的に若しくは完全に物品5から除去することができる。
【0026】
一実施形態において、単独のスペーサ10が使用できる。代替的な実施形態(比較的大きく及び/又は重い物品の例では有利となる場合もある)では、多数のスペーサ10が使用できる。そのような例では、スペーサ10は、その未偏向状態にあるときは、1つ以上の両面接着片100が取付面111に接触するのを妨げるように、その偏向状態にあるときは、そのような接触をさせるように、デザイン(例えば、その特性及び/又は大きさの選択により)することができる。
【0027】
偏向可能スペーサ10は、いくつかの方法のいずれかの方法で物品5に配置することができる。一実施形態において、偏向可能なスペーサ10は、物品5と取付面111との間に(例えば、物品5の重量により)、物品5に貼付されることなく保持される。そのようなアプローチは、例えば、物品5を水平面の上部に貼付する際に有用となる場合がある。代替的な実施形態において、偏向可能なスペーサ10は、一時的に(例えば、取り外し可能に)又は永久に物品5に貼付することができる。偏向可能なスペーサ10は、物品5の主本体に(例えば、主本体の主表面に)貼付することができるか、又は物品5の主本体に接続した構成要素(例えば、上述の取付板7)に貼付することができる。偏向可能なスペーサ10は、両方とも本明細書に後述する通り、接着的に(例えば、両面接着剤の使用により)又は機械的に(例えば、接着機構の使用によりスペーサ10及び/又は物品5に)貼付することができる。より具体的には、偏向可能なスペーサ10は、スペーサ10の付近に物品5の縁部又は開口部の有無に拘わらず、物品5の固着面11に(例えば、両面接着剤の使用により)貼付することができるか、又は、スペーサ10は、物品5の主本体の末縁部に若しくは物品5の主本体(例えば、取付板)に貼付した構成要素の末縁部に貼付することができるか、又は、スペーサ10は、物品5の主本体上の若しくは物品5の主本体に接続された構成要素上の機構(開口部又は穴など)の縁部に貼付することができる。偏向可能なスペーサ10は、両面接着剤100にごく近接して置くことができる(かつ、一実施形態において、図1に示す通り、両面接着剤100のように物品5の同じ固着面11に貼付される)か、又は、両面接着剤100から幾分離れて置くことができる。スペーサ(又は複数のスペーサ)10がその望ましい機能を遂行する限り、上述のアプローチ及び変例は、全て本発明者により本発明の範囲内であると想到される。
【0028】
一実施形態において、偏向可能なスペーサ10は、圧縮性スペーサ20を備える。そのようなスペーサ20は、上述の通り、物品5に配置する、物品5に貼付する(例えば、両面接着剤により)等をすることができる。そのような実施形態(図2に例示の様式で示す)では、圧縮性スペーサ20は、第1の比較的未圧縮の状態にあるときは、末端部22(図2に例示のデザインでは末端面である)を備える。したがって、物品5を取付ユニット110に向けて移動させると、スペーサ20の末端部22は、取付面111に接触し、両面接着剤100の表面102が取付面111に接触するのを妨げる。十分な力をスペーサ20に適用すると(通常、図2の矢印で示す方向に、取付面111に向けて物品5を更に移動させることにより)、スペーサ20は、両面接着剤100(図2に不図示)の表面102を取付面111と接触させ、接着結合を設けさせるように、スペーサ20を偏向状態に置くため十分に圧縮する。この実施形態において、圧縮性スペーサ20は、物品5の取付ユニット110への取り付け後、定位置に(例えば、圧縮状態に)とどまることができる。
【0029】
一実施形態において、圧縮性スペーサ20は、その幾何学的デザインよりもむしろその固有の物性により主に圧縮性である、材料を含む。そのような材料として、好適に低体積(圧縮)弾性率を有するいかなる材料も挙げられる。そのような材料として、例えば、フォームラバー、ポリウレタンフォームなどの圧縮性天然高分子泡又は圧縮性合成高分子泡、不織布ウェブ(商品名Scotch−Briteで3M Company,St.Paul,MNから入手可能な商品など)などの圧縮繊維性材料、等が挙げられる。しかしながら、十分な力をスペーサ又は複数のスペーサに適用するまで、その未偏向(比較的未偏向)状態にある圧縮性スペーサ(又は複数のスペーサの組合せ)が、接着面102が取付面111に接触するのを妨げることができなくならないよう、その材料の体積弾性率が低くなりすぎないようにしなければならない。
【0030】
代替的な実施形態(図3に例示の様式で描いた)では、圧縮性スペーサ30は、必ずしも低体積弾性率を有する材料で作製したとは限らないが、その幾何学的デザインとして少なくとも部分的には圧縮性を呈する構造を備える。例えば、図3の圧縮性スペーサ30は、物品5に貼付した(例えば、図3に不図示の、両面接着剤により物品5の表面11に貼付した)、主本体34を備えた、いわゆる板ばね構造を含む。末端部32を有する少なくとも1つの突出部36は、接合体37により主本体34に貼付される。突出部36は、主本体34の平面からある角度(しばしば10度と60度との間)で主本体34から突出する。突出部36は、可撓性でもよく(すなわち、比較的低い曲げ弾性率を備えた材料、例えばポリウレタン、シリコーン、天然ゴムで作製された)、及び/又は接合体37は、部分36と主本体34との間に可撓接続を含むことができる。例えば、接合体37は、いわゆるリビングヒンジ構造を含むことができる。
【0031】
物品5を取付ユニット110に向けて移動させると、圧縮性スペーサ30の末端部32は、取付面111に接触し、両面接着剤100(図3に不図示)の表面102が取付面111に接触するのを妨げる。十分な力をスペーサ30に適用すると(通常、図3の矢印で示す方向に、取付面111に向けて更に物品5を移動させることにより)、突出部36がその長さのいくらか若しくは全てに沿って曲がり、及び/又は両面接着剤100の表面102を取付面111に接触させて接着結合を設けさせるために、スペーサ30を偏向状態に置くために、接合体37で曲がる。
【0032】
更なる実施形態において、圧縮性スペーサ40は、図4に描かれたデザインを含む。このデザインでは、末端部42を含んだ少なくとも2つの突出部46が、主本体44に貼付される。末端部42の取付面111との接触と共に、十分な力をスペーサ40に適用すると、部分46は、その長さに沿って曲がることができ、及び/又は部分46を主本体44に接続させる接合体47で曲がることができ、及び/又は両面接着剤100(図4に不図示)の表面102を取付面111と接触させて接着結合を設けさせるため、スペーサ40を偏向状態に置くために、エルボ48で曲がることができる。
【0033】
圧縮性スペーサ30及び40は、ただ2つの例示のデザインである。様々なタイプ、組合せ、数の突出要素が利用でき、いかなる好適な方法でもスペーサ主本体のいかなる場所又は部分に貼付することができる。一実施形態において、圧縮性スペーサは、一体式ユニットとして成形される。特定の実施形態において、圧縮性スペーサは成形された高分子材料である。好適な高分子材料として、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、及び混合物、並びにこれらの共重合体などの一般の噴射成形可能な材料が挙げられる。
【0034】
圧縮性スペーサは、単に低体積弾性率から圧縮性か、又は単にその幾何学的デザインから圧縮性かのいずれかとして分類するのは不可能なことも注記される。多くの材料及びデザインが両メカニズムを利用する場合がある。例えば、グリッド、格子、網状、メッシュ、ハニカム、波形構造、アコーディオン式構造、又はプリーツ構造等の様々な材料(例えば、プラスチック、木、金属)が利用できる。可撓性プラスチック又は可撓性フォームを含んだ中空構造(例えば、チューブ)が使用できる。プラスチック又は金属のコイルばねも使用できる。要約すると、望ましい圧縮性をもたらす材料及び幾何学的デザインのいかなる組合せも利用できる。
【0035】
代替的な実施形態において、スペーサ10は取り外し可能なものとして偏向可能である。この場合、(図1参照)第1の未偏向状態にあるときは、スペーサ10は、物品5を取付ユニット110に向けて移動させると、取付面111に接触して、接着面102が取付面111に接触するのを妨ぐ、末端部12を備える。十分な力をスペーサ10に適用すると(通常、取付面111に向けて更に物品5を移動させることにより)、スペーサ10は、両面接着剤100の表面102が取付面111に接触されて、接着結合が設けられるために、第2の偏向状態へと取り外される。様々な実施形態において、第2の偏向状態にあるとき、スペーサ10は、物品5から部分的に(スペーサ10のいくつかの部分が物品5のいくつかの部分にまだ接触しているように)取り外されるか、又は物品5から完全に(スペーサ10のどの部分も物品5のいずれかの部分にまだ接触していることがないように)取り外される。
【0036】
図5は、第1の未偏向状態で取付板7(図5に不図示の、物品5に接続した)上にスナップ嵌めされた、例示の取り外し可能なスペーサ50の断面図を示す。スペーサ50は、主本体54を備え、少なくとも2つの突出部56を備え、突出部56は各々、末端部52を備え、主本体54に接続され、主本体54から外側に伸びる。一実施形態において、突出部56は、スペーサ50が取付板7に貼付されるとき、部分56は取付板7の平面に相対して約20度と約70度との間の角度で、デザインされる。特定の実施形態において、この角度は約30度と約60度との間である。スペーサ50は、スペーサ50を部材に確保するために、アンダーカット55と主本体54との間の定位置に部材(例えば、取付板7)を保持するよう適合された、アンダーカット機構55も備える。
【0037】
したがって、スペーサ50は、取付板7に機械的に貼付(例えば、クリップ留め、スナップ嵌め等)されてから、板7の縁部9から内側に(すなわち、板7の平面に平行な方向に、板7の中央部に向けて)近距離で横に突出し、かつ板7の表面11に接触する、アンダーカット55により定位置に保持されることのできる、取り外し可能なクリップである。第1の未偏向状態にあるスペーサ50と共に、取付ユニット110に向けての物品5/取付板7の移動で、スペーサ50の末端部52は、取付面111に接触し、両面接着剤100の接着面102が取付面111に接触するのを妨ぐ。十分な力をスペーサ50に適用すると(通常、図5の矢印で示す方向に、取付面111に向けて更に物品5/取付板7を移動させることにより)、部分56は横に外側に移動するため、アンダーカット55が取付板7の縁部9から解放される結果、スペーサ50は、もはや板7に貼付せず、したがって第2の偏向状態になり、接着面102を取付面111と接触させる。
【0038】
スペーサ50は、部分56を横に外側に移動させるのをさらに簡単にするための、1つ以上の弓状の領域(図5に図示)を含むことができる。図5に比較的鮮鋭に示したが、末端部52は、丸くすることができるか、又は取付面111との接触に持ち込まれるとき、取付面111に対して一般に平行に配向された、比較的平らな表面を備えることができる。そのようなデザインは、力の、スペーサ50への適用で、末端部52が取付面111にかけて横に移動すれば、取付面111に対する破損を妨げるよう機能させてもよい。そのようなデザインは、取付面111が脆く、簡単に破損され、装飾的等であれば、とりわけ有用である(同様の考慮は、本明細書に述べた他のスペーサのデザインに適用する)。
【0039】
図5の例示のデザインでは、スペーサ50が、取付板7上にその第1の未偏向の位置に配置されるとき、両面接着剤100はスペーサ50のアンダーカット55の間にあるように、取付板7の表面11に貼付された通りに両面接着剤100が示されている。両面接着剤は、物品5上の他の場所に配置することもできる。
【0040】
図6は、取付板7にスナップ嵌めされた第1の未偏向状態の、例示の取り外し可能なスペーサ60の代替的なデザインの断面図を示す。取付板7の対向する縁部上にクリップ留め又はスナップ嵌めするデザインにするよりも(図5のデザインの通りに)、このデザインでは、スペーサ60は、取付板7の中の開口部(例えば、貫通孔)3の縁部内にクリップ留め又はスナップ嵌めするよう構成され、さらに板7の中の開口部3の縁部4から近距離で横に外側に突出し(すなわち、板7の平面に対して平行な方向に板7の中の開口部3の中央部から離れて)、かつ板7の表面11に接触する、アンダーカット65として定位置に保持されるよう構成される。したがって、図6のスペーサ60は、横断面で一般にU字型、馬蹄型等とすることのできる、主本体64を備え、さらに各々末端面62を含む、(少なくとも)2つの突出部66を備え、各突出部66は横に内側に(主本体64の中央線に向けて)伸び、図示の通り、各突出部66は主本体64に接続される。一実施形態において、突出部66は、スペーサ60が取付板7に貼付されるとき、部分66が取付板7の平面に相対して約20度と約70度との間の角度で曲げられるように、デザインされる。特定の実施形態において、この角度は約30度と約60度との間である。必要に応じて、スペーサ60は、スペーサ60を偏向させるのが望ましいときまで、スペーサ60を物品5上の定位置に(その未偏向状態で)保持する際に補助することのできる、機構(例えば、図6に不図示の、張り出し機構)を含んでもよい。
【0041】
このデザインと共に、十分な力を取付面111に向けてスペーサ60に適用すると(図6の矢印で記す方向に、取付面111に向けて物品5/取付板7を移動させることにより)、部分66が横に内側に偏向する結果、アンダーカット65が取付板7の縁部4から解放され、その結果、スペーサ60はもはや板7に貼付されなくなる。接着面102(図6に不図示)は次に取付面111に接触させることができる。(この過程では、スペーサ60は、開口部3を通じて押し上げてもよい)。
【0042】
図7は、物品5上にスナップ嵌めされた第1の未偏向状態の、例示の取り外し可能なスペーサ70の代替的なデザインの断面図を示す。この例では、物品5は、複数の針金部材77を備える、針金で形成された物品(例えば、かご)を含む。このデザインでは、スペーサ70は、物品5の2つの隣接する一般に平行な針金部材77の間にクリップ留め又はスナップ嵌めするように、かつ針金部材77の下部で近距離で突出する、アンダーカット75と、針金部材77の上部で近距離で突出する、オーバーハング78との組合せにより定位置に保持されるように、構成される。したがって、図7のスペーサ70は、横断面で一般にU字型、馬蹄型等とすることのできる、主本体74を備え、各々末端面72を含む、2つの突出部76を有し、2つの突出部76は各々横に内側に伸び(主本体74の中央線に向けて)、図示の通り、各々主本体74に接続され、かつ各々アンダーカット75及びオーバーハング78を備える。一実施形態において、突出部76は、スペーサ70が針金で形成された物品5に貼付されるとき、部分76が、スペーサ70が貼付される、針金77により設けられた平面に相対して約20度と約70度との間で曲がるように、デザインされる。特定の実施形態において、この角度は約30度と約60度との間である。
【0043】
このデザインと共に、十分な力を取付面111に向けてスペーサ70に適用する(図7の矢印で記す方向に、取付面111に向けて物品5を移動させることにより)結果、部分76が横に内側に偏向する結果、針金77からアンダーカット75が解放されるため、スペーサ70がもはや物品5に貼付されなくなる結果を生じる。接着面102(図7に不図示)は、次に取付面111に接触することができる。(この過程では、スペーサ70は、開口部73を通じて押し上げてもよい)。
【0044】
出願者は、本明細書に例示の図は、断面図の中心線に関して対称であり、及び/又は2つの突出部(36/46/56/66/76)を有する、偏向可能なスペーサを示す一方、他の実施形態が想到されることを注記する。例えば、断面図の中心線に関して対称ではなく、及び/又は2つ以上の突出部を有する、偏向可能なスペーサが使用できる。そのようなスペーサは、例えば、丸いか又は円形の主本体から伸びた3つ以上の突出部を備える。
【0045】
図5及び図6の実施形態において、スペーサ50(又は60)は、完全な1部品(再利用又は他の目的で利用できる)として取付板7から取り外し可能である。代替的な実施形態において、偏向可能なスペーサ10は、力の適用により少なくとも2つの別々な部品に分解(例えば、断裂)されることで取り外し可能な、取り外し可能剥離クリップを備える。1つの例示の剥離スペーサ80を図8に示す。この構成では、スペーサ80は、力をスペーサ80に適用すると(通常、図8の矢印で示す方向に、取付面111に向けて物品5/取付板7を移動させることにより)、スペーサ80が窪み87に隣接した弱い部分88で砕けるように、突出部86(アンダーカット85及び末端部82を含む)が主本体84から外れるように、弱さの領域を提供する(すなわち、比較的薄いセクション88を提供することによる)窪み87を含む構造(通常、成形構造)を含む。突出部86をそのように取り外すと、スペーサ80は、両面接着剤100(図8に不図示)は取付面111に接触できるように、偏向状態にある。そのような実施形態において、突出部86は、主本体84から完全に解体するようデザインされており、脆性破壊が起こるように、スペーサ80にいくらか脆性の材料を使用するのが有用となる場合がある。
【0046】
代替的な実施形態において、スペーサ80は、力の適用で、塑性変形(脆性破壊よりむしろ)が弱さの領域88で起こっても、突出部86が主本体84から完全には解体しないように、デザインすることができる。むしろ、部分86は、部分88として主本体84に貼付したままにすることもできるが、両面接着剤100(図8に不図示)が取付面111と接触できるように、スペーサ80が偏向状態に取り外されるようにアンダーカット85が解放するような、初期の位置から十分遠くに移動させるために塑性的に変形させる。
【0047】
本発明の多数の実施形態を記載してきた。いずれにしても、本発明から逸脱することなく様々な修正を行ってもよいことが理解されるであろう。例えば、上述のアプローチの様々な組合せが可能であり、またある実施形態は特定の分類に適切に分かれない場合もあることが注記される。そのような変例及び組合せは全て、本発明家により、本考案の発明の範囲内にあるものとして想到される。すなわち、弾性変形、塑性変形、脆性破壊、及び/又はそのような加工のいかなる組合せの結果となる、材料及び幾何学的デザインのいかなる組合せも、望ましい偏向可能なスペーサが達成される限り、利用することができる。したがって、要約すると、変形性、圧縮性、柔軟性、粉砕性、破断性、取外し性、若しくはこれらの特性のうちいずれか又は全てを含んでもよい、様々な偏向可能なスペーサは、本考案の発明の範囲内にある。それゆえに、そのような実施形態は全て、以下の特許請求の範囲に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を取付面に貼付する方法であって、
前記物品に固着させた少なくとも1つの両面接着剤と、
前記物品上に配置させた少なくとも1つの偏向可能なスペーサと、
とを備える、前記物品を提供する工程と、
前記偏向可能なスペーサの少なくとも1部分が前記取付面に接触するよう、前記物品を配置する工程と、
前記取付面上の望ましい場所に前記物品を置く工程
と、
前記スペーサが、前記両面接着剤と前記取付面との間の接触を許す、偏向状態に偏向されるように、かつ前記両面接着剤が、前記取付面に接触し、前記取付面に接着的に固着するように、前記物品を前記取付面に向けて移動させる工程、とを含む、方法。
【請求項2】
前記スペーサの前記偏向が、前記スペーサの少なくとも1部分を圧縮すること含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スペーサの前記偏向が、前記スペーサを前記物品から取り外すことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記スペーサの前記偏向が、前記スペーサを少なくとも2個の部品に分解することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記偏向可能なスペーサが、前記物品に接着的に貼付される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記偏向可能なスペーサが、前記物品に接続された取付板に機械的に貼付される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記偏向可能なスペーサが、少なくとも1つの主本体と、前記主本体に接続された少なくとも2つの突出部とを備え、各突出部が、前記物品の前記取付板に接触する、アンダーカット機構を含み、前記スペーサが、ある偏向状態へ偏向することが、前記アンダーカット機構を前記取付板から解放して前記偏向可能なスペーサが前記取付板から取り外されるように、前記突出部を移動させるため、前記スペーサに力を適用することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記偏向可能なスペーサが、少なくとも1つの主本体と、脆弱線を備える接合体により前記主本体に各々接続される少なくとも2つの突出部と、を備え、各突出部が、前記物品の前記取付板に接触する、アンダーカット機構を含み、前記スペーサが、ある偏向状態へ偏向することが、前記アンダーカット機構を前記取付板から解放して前記偏向可能なスペーサが前記取付板から取り外されるように、前記突出部を移動させるために、前記接合体を破断するため、前記スペーサに力を適用することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記両面接着剤が、ストレッチ剥離接着剤を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つの固着面を備える物品と;
対面する第1及び第2の接着性主表面を有し、前記物品の前記固着面に接着的に固着されている第1の接着性表面を有する、少なくとも1つの両面接着剤と;
前記物品に配置される少なくとも1つの偏向可能なスペーサであって、
前記スペーサは、少なくとも第1の未偏向状態から第2の偏向状態に偏向可能であり、
前記スペーサは、第1の未偏向の状態にあるときは、前記偏向可能なスペーサの少なくとも1部分が前記物品から外側に前記両面接着剤の第2の接着性主表面を越えて伸び、かつ
前記スペーサは、第2の偏向状態にあるときは、前記偏向可能なスペーサのどの部分も前記物品から外側に前記両面接着剤の第2の接着性主表面を越えて伸びない、スペーサ;
とを備える、物品を取付面に貼付するための組立物品。
【請求項11】
前記偏向可能なスペーサが、圧縮性フォーム、圧縮性不織布、圧縮性コイルばね、及び圧縮性板バネからなる群から選択される、請求項10に記載の物品。
【請求項12】
前記偏向可能なスペーサが、その第1の未偏向状態にあるとき、機械的に前記物品に貼付される、取り外し可能なクリップである、請求項10に記載の物品。
【請求項13】
前記偏向可能なスペーサが、その第1の未偏向状態にあるとき、機械的に前記物品に貼付される、破断可能クリップである、請求項10に記載の物品。
【請求項14】
前記偏向可能なスペーサが、少なくとも1本の脆弱線を備える、成形高分子材料を含む、請求項13に記載の物品。
【請求項15】
前記物品が、前記物品に接続され、前記物品の固着面を含んだ少なくとも1枚の取付板を備え、前記1片の両面接着剤が前記取付板の前記固着面に貼付され、並びに、第1の未偏向状態にあるときは、前記偏向可能なスペーサーが前記取付板に貼付される、請求項10に記載の物品。
【請求項16】
前記両面接着剤が、ストレッチ剥離接着剤である、請求項10に記載の物品。
【請求項17】
少なくとも1つの両面接着剤と;
少なくとも1つの主本体、及び前記主本体に接続された少なくとも2つの突出部であって、各突出部がアンダーカット機構を含む、少なくと2つの突出部、を備える少なくとも1つの高分子成形偏向可能スペーサ;
とを備える、物品を取付面に貼付するためのキット。
【請求項18】
前記高分子成形偏向可能スペーサが、物品の取付板に機械的に貼付されるよう適合され、前記スペーサが、ある偏向状態へ偏向することが、前記アンダーカット機構を前記取付板から解放して前記偏向可能なスペーサが前記取付板から取り外されるように、前記突出部を移動させるため、前記スペーサに力を適用することを含む、請求項17に記載のキット。
【請求項19】
各突出部が、脆弱線を備える接合体により、前記偏向可能なスペーサの主本体に接続される、請求項17に記載のキット。
【請求項20】
前記高分子成形偏向可能スペーサが、物品の取付板に機械的に貼付するよう適合され、前記スペーサが、ある偏向状態へ偏向することが、前記アンダーカット機構を前記取付板から解放して前記偏向可能なスペーサが前記取付板から取り外されるように、前記突出部を移動させるために、前記接合体を破断するように、前記スペーサに力を適用することを含む、請求項19に記載のキット。
【請求項21】
前記両面接着剤が、ストレッチ剥離接着剤である、請求項17に記載のキット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−522183(P2011−522183A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−511685(P2011−511685)
【出願日】平成21年5月6日(2009.5.6)
【国際出願番号】PCT/US2009/042939
【国際公開番号】WO2009/148757
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】