説明

物品収納兼陳列装置

【課題】 1つの装置を、物品の収納専用の装置と陳列専用の装置とに変更して使用しうるようにする。
【解決手段】 下端の開口面に底板23が取付けられ、かつ前後左右の4面が側面部材2により囲まれた箱状の物品収納体1の上端の開口面に、天板27を載置可能とするとともに、前部の側面部材2の上半部を、外向きにほぼ180°回動しうる開閉扉7とし、この180°回動させた開閉扉7の外面又はいずれかの側面部材2の外面に取付けた外方を向くブラケットにより、物品収納体1の上端開口面より外した天板27を支持可能とし、この天板27を棚板代わりとして物品を陳列しうるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばスーパーマーケットやホームセンター等において、商品を収納してストックしたり、ストック商品を陳列したりする際などに用いられる物品収納兼陳列装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等において使用される物品陳列装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、左右1対の支柱の前面に、複数段の棚板を取付けるとともに、最下段の棚板の下部に、前方及び下方が開口する格納空間を設け、この格納空間に、抽斗状のストッカを前後に引出し自在に挿入したものがある。
【0003】
また、本願の出願人が先に特許出願しているように(特願2003−31650号)、物品載置棚とベース脚との間の空間に挿入したストッカを、前方に引出して物品展示用としても使用しうるようにした物品陳列装置もある。
【特許文献1】特許第3349000号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のストッカを備えた物品陳列装置は、いずれも、物品の収納部と陳列部とを部分的に兼ね備えているだけであり、全体を物品の収納専用又は陳列専用の装置に変更して使用することはできない。
そのため、店舗等において大量の商品を収納してストックしたり、陳列したりする際などに不便であった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、1つの装置を、物品の収容専用の装置と陳列専用の装置に容易に変更して使用しうるようにすることにより、利便性を向上させた、物品収納兼陳列装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 下端の開口面に底板が取付けられ、かつ前後左右の4面が側面部材により囲まれた箱状の物品収納体の上端の開口面に、天板を載置可能とするとともに、前記少なくともいずれか1個の側面部材の上部を、所定の高さ位置で外向きにほぼ180°回動しうる開閉扉とし、この180°回動させた開閉扉の外面又は前記いずれかの側面部材の外面に取付けた外方を向くブラケットにより、前記物品収納体の上端開口面より取外した天板の一部または全部を支持可能とし、この天板を棚板代わりとして物品を陳列しうるようにする。
【0007】
(2) 上記(1)項において、物品収納体の内部において側面部材に取付けた内方を向くブラケットに、中棚用の棚板を載置可能とし、この棚板を、開閉扉又は側面部材の外面に取付けた外方を向くブラケット上にも支持可能とする。
【0008】
(3) 上記(2)項において、物品収納体の内部のブラケットを、開閉扉又は側面部材の外面にも取付可能とする。
【0009】
(4) 上記(1)または(2)項において、天板及び中棚用の棚板を複数に分割可能とする。
【0010】
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、側面部材が、方形をなす枠状フレームの内側に、格子状のワイヤネットを調節したものよりなり、その上下複数の横ワイヤに、ブラケットを、その基部に設けた係止片を着脱可能に係止して取付ける。
【0011】
(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、物品収納体の下面の四隅部にキャスタを設けるとともに、開閉扉を有する側面部材の下面に、複数の補助キャスタを、側面部材よりも外方に突出させうるように設ける。
【0012】
(7) 上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、ブラケットの側面に係合孔を設け、この係合孔に固定金具の係合片を嵌合させるとともに、前記ブラケットにより支持された棚板の下面にナットを埋め込み、このナットに、前記固定金具に下方より挿通したボルトを螺合して該固定金具を棚板の下面に締付けることにより、棚板をブラケットに固定する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明によれば、箱状の物品収納体の天板を取外して、180°回動させた開閉扉又は側面部材の外面にブラケットを介して取付けるだけで、 簡単に物品陳列装置に変更することができる。
そのため、1つの装置を、物品の収納専用の装置と陳列専用の装置とに使い分けることができ、利便性が向上する。
また、専用の棚板を別途製作したり、用意したりする必要がないので、経済的であり、かつ部品点数も削減しうる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、天板以外に、物品収納体の内部の中棚用の棚板も取外して使用しうるので、追加の棚板を別途用意することなく、その数を増やして、多くの物品を陳列することができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、物品収納体の内部の棚板を取外して使用する際に、内部のブラケットをそのまま使用しうるので、新たなブラケットを用意する必要はなく、コスト及び部品点数が削減される。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、天板及び棚板の取扱いが容易となるだけでなく、それらを棚板代わりに使用する際にその数を増やせるので、上下複数段に棚板を配置するなど、陳列する物品等に応じて、棚板の配置の自由度を拡げることができる。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、側面部材へのブラケットの着脱が容易となるとともに、上下方向の取付位置を容易に変更しうるので、棚板の高さの変更も容易となる。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、装置の移動が容易となるとともに、開閉扉に取付けた棚板に加わる荷重が、外方に突出させた補助キャスタにより効果的に受け止められるので、陳列装置が開閉扉側に傾いたりするのが防止される。
【0019】
請求項7記載の発明によれば、簡単な手段で棚板をブラケットに不動状態に支持しうるとともに、取外しも容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を物品収納装置として用いる際の外観斜視図、図2は、同じく正面図、図3は、同じく側面図である。
【0021】
物品収納装置の物品収納体(1)は、前後左右(以下、図2の左方を前として説明する)の4面がほぼ正方形の側面部材(2)で囲まれるとともに、上下両端の開口面に、後記する底板(23)と天板(27)を有する箱状をなしている。
【0022】
前部の側面部材(2)を除いた左右及び後部の側面部材(2)は、ほぼ正方形の枠状フレーム(3)により囲まれた内面の外方寄りに、縦ワイヤ(4a)と横ワイヤ(4b)とからなる格子状のワイヤネット(4)を張設して形成されている。
【0023】
ワイヤネット(4)の横ワイヤ(4b)は、後記するブラケット(28)を引っ掛けるために、2本ずつ接近させて上下に等間隔おきに固着されている。
前部の側面部材(2)は、中央部において上下に2分割され、下半部の低寸の前部側面部材(5)は、横長矩形をなす枠状フレーム(6)の内側に、上記と同様のワイヤネット(4)を張設して形成され、かつ上記左右の枠状フレーム(3)(3)における前部の縦杆(3a)(3a)の対向面間に固定されている。
【0024】
前部側面部材(5)とほぼ同形なす上半部の側面部材は、開閉扉(7)とされ、その枠状フレーム(8)における下部の横杆(8a)を、下半部の枠状フレーム(6)における上部の横杆(6a)の上面に、左右1対の蝶番(9)(9)をもって連結することにより、前下方に180°回動しうるようになっている。(図11、図12参照)。
【0025】
開閉扉(7)の枠状フレーム(8)における上部の横杆(8b)の後面には、図7に示すように、左右1対(同一構造につき、一方のみ図示する)の扉保持装置(10)が取付けられている。この扉保持装置(10)は、横杆(8b)の側端部後面にねじ(11)止めされた側面視前向コ字状のガイド金具(12)のコ形空間内に、操作つまみ(13)により左右方向に移動させられる係止杆(14)を収容したものよりなり、図7の実線で示すように、操作つまみ(13)を外側方に押動すると、係止杆(14)が外側方に突出して、左右の枠状フレーム(3)における上部の横杆(3b)の前端部内面に形成した係止孔(15)内に突入することにより、開閉扉(7)の回動が阻止され、また、同じく2点鎖線のように、操作つまみ(13)を内方に押動して係止杆(14)を係止孔(15)より離脱させることにより、開閉扉(7)を前下方に回動させることができる。
【0026】
下半部の低寸の前部側面部材(5)における枠状フレーム(6)の下部横杆(6b)の左右両側部前面には、開閉扉(7)を180°回動させたとき、その枠状フレーム(8)の上部の横杆(8b)の前面が当接するゴム等の緩衝材(16)(16)が取付けられている。
【0027】
図5に示すように、左右と後部の側面部材(2)における枠状フレーム(3)と、低寸の前部側面部材(5)の枠状フレーム(6)との下端が交差する四隅部に固着されたブラケット(17)には、キャスタ(18)が取付けられている。
【0028】
また、開閉扉(7)を有する前部の枠状フレーム(6)における両キャスタ(18)間の下面には、左右1対の補助キャスタ(19)(19)が、次のようにして取付けられている。
図8に拡大して示すように、枠状フレーム(6)の下部の横杆(6b)の下面には、前半部が側面視倒立L字状断面をなすとともに、後半部が上向コ字状断面をなすキャスタ取付金具(20)が、その前面が横杆(6b)の前面と同一面に整合するように、ボルト(21)により固定され、後半部の上向コ字状部に、補助キャスタ(19)がねじ止めされている。
【0029】
ボルト(21)を緩めて、キャスタ取付金具(20)を180°回転させたとき、2点鎖線のように、補助キャスタ(19)は、前部側面部材(5)の枠状フレーム(6)よりも、前方に位置するようになっている。
【0030】
このようにするのは、後述するように、本発明を物品陳列装置として用いる際において、180°回動させた開閉扉(7)の前面に取付けた棚板(35)に加わる荷重を、補助キャスタ(19)により効果的に受け止め、陳列装置全体が前方に傾いたりするのを防止するためである。
【0031】
図5に示すように、左右の枠状フレーム(3)の下部の横杆(3c)の上面と、左右の横杆(3c)の中央部間に横架された側面視上向コ字状の連結杆(22)との上面には、前後2枚の底板(23)(23)が載置されている。
【0032】
連結杆(22)の中央部の凹部内には、上下方向を向くポール(24)の下端部を嵌合して保持する支持金具(25)が固着されている。
【0033】
ポール(24)は、底板(23)の対向面に形成した切欠き(23a)を通して、物品収納体(1)の上方に突出し、その突出端部には、商品名等を表示可能な表示板(26)が取付けられている(図2、図3参照)。
【0034】
左右と後部の側面部材(2)における枠状フレーム(3)の上部の横杆(3b)の上面には、前後2枚の天板(27)(27)が、図4に示すように、その外周部下面に形成した薄肉段部(27a)を、横杆(3b)の内端縁に嵌め込むようにして載置されている(図12参照)。
【0035】
天板(27)の対向面の中央部には、上記ポール(24)が挿通する切欠(27b)が形成されている。
【0036】
物品収納体(1)内において左右の側面部材(2)のワイヤネット(4)に取付けられた複数の内方を向くブラケット(28)には、前後2枚の中棚用の棚板(29)(29)が、次のようにして取付けられている。
【0037】
図6及び図9〜図11に示すように、各ブラケット(28)は、上下の両端部に、それぞれ外上方を向く側面視L字状の係止片(30a)と外下方を向く倒立L字状の係止片(30b)とが、上下対称をなすように形成された垂直支持板(30)と、その上端部の内側面中央に内方に向かって水平に固着された角管状の支持杆(31)とからなり、支持杆(31)の基端部(外端部)の前後両面には、左右方向を向くスリット状の係合孔(32)が貫設されている。
また、支持杆(31)の先端部(内端部)の上面には、位置決め用ピン(33)が突設されている。
【0038】
図9に示すように、各ブラケット(28)の上下の係止片(30a)(30b)を、ワイヤネット(4)における上下に隣接する2本ずつの横ワイヤ(4b)(4b)間に、上方の係止片(30a)から先に挟入して下方に移動させると、上下の係止片(30a)(30b)の下面が、それぞれ2本ずつの横ワイヤ(4b)の下位の横ワイヤ(4b)の上面と当接して支持されるとともに、上方の係止片(30a)の上向片が上位の横ワイヤ(4b)の外面に、かつ下方の係止片(30b)の下向片が下位の横ワイヤ(4b)の外面に、それぞれ係合することにより、各ブラケット(28)をワイヤネット(4)の内側面に着脱自在に、かつ左右方向へのがた付きを防止して係止することができる。
【0039】
図6は、上記の要領で、左右の側面部材(2)のワイヤネット(4)における前後の端部と中央部とに、8個のブラケット(28)を、等高をなすように、かつ対向状に取付け、前後の各4個ずつのブラケット(28)の支持杆(31)の上面に、前後2枚の棚板(29)を載置した平面図を示している。
【0040】
棚板(29)の下面には、支持杆(31)に突設したピン(30)に嵌合することにより、前後左右方向の位置決めと位置ずれを防止するための凹孔(34)が形成されている。
前後の棚板(29)の対向面の中央部には、上記ポール(24)が挿通するための切欠き(29a)が形成されている。
【0041】
上記のように構成された物品収納装置において、その底板(23)及び棚板(29)の上方の内部空間に、ストック商品等を収納して保管することができる。
この際、ストック商品を底板(23)上に載置するには、前部側の棚板(29)の取付前において開閉扉(7)を開いて、また棚板(29)上には、開閉扉(7)を開いて、それぞれストック商品を収納することができる。
【0042】
次に、上記物品収納装置を、図15に示すような物品陳列装置に変更して使用する際の要領についで説明する。
【0043】
まず図7に示すように、扉保持装置(10)の操作つまみ(13)を内方に押動操作しして、係止杆(14)を枠状フレーム(3)の横杆(3b)より離脱させることにより、収納装置前面の上半部の開閉扉(7)を、図10及び図11に示すように、前方に向かって180°回動させ、下半部の低寸の前部側面部材(5)の前面に重合させる。
【0044】
ついで、図13にも示すように、回動させた開閉扉(7)におけるワイヤネット(4)の、例えば最上部において上下に隣接する2本ずつの横ワイヤ(4b)の左右両端部に、上述のブラケット(28)と同形をなす1対のブラケット(28)(28)を、上記と同じ要領で前方に向けて係止する。
【0045】
ついで、図12にも示すように、上記左右のブラケット(28)の支持杆(31)の上面に、物品収納体(1)の天板(27)を1枚取外して載置し、これを棚板(35)代わりとして用いる。両支持杆(31)に載置した棚板(35)すなわ天板(27)は、次のように位置決めされて固定される。
【0046】
図13に示すように、天板(27)の左右両端部の下面における切欠き(27b)側の端部には、ナット(36)が埋め込まれ、また同じく中央部には、前後方向を向く1対の長孔(37)が形成されている。
【0047】
上記長孔(37)を、左右の支持杆(31)のピン(33)に嵌合して載置したのち、固定金具(38)の一側縁に連設された内向L字状の係合片(38a)を、支持杆(31)の側面の係合孔(32)に嵌合するとともに、固定金具(38)の通孔(39)に挿通したボルト(40)を、棚板(35)とした天板(27)の下面に埋め込まれたナット(36)に螺合させて、固定金具(38)を棚板(35)の下面に固定する。
【0048】
この際、図14に示すように、係合片(38a)の先端部上面に突設された突部(41)が、支持杆(31)内において係合孔(32)の上方に位置して抜け止めされ、ブラケット(28)が側方にがた付くのが防止されるようになっている。
これにより、棚板(35)は、開閉扉(7)の前面に取付けた左右のブラケット(28)の上面に、前後左右及び上方への移動が阻止されて安定的に載置される。
【0049】
ついで、図10〜図12に示すように、左方の側面部材(2)におけるワイヤネット(4)の前後の端部に、上記と同形の1対のブラケット(28)を、開閉扉(7)に取付けたブラケット(28)と等高をなすように、外側方に向けて取付け、両支持杆(31)の上面に、もう1枚の天板(27)を棚板(35)代わりとして載置し、上記と同様の固定金具(38)を用いて固定する。
【0050】
これにより、図15に示すような物品陳列装置(42)が形成され、内部の棚板(29)と前方及び側方の棚板(35)とに商品等を陳列することができる。
また、棚板(29)の下方の空間には、ストック商品等を収納しておくこともできる。
【0051】
なお、前方の棚板(35)に重量のある商品等を載置する際には、低寸の前部側面部材(5)の枠状フレーム(6)の下面に取付けた2個の補助キャスタ(19)を、図9及び図11の2点鎖線で示すように、キャスタ取付金具(20)を180°回動させて前方に突出させることが好ましい。
【0052】
このようにすると、前方の棚板(35)の荷重が補助キャスタ(19)により効果的に受け止められるので、陳列装置(42)全体が前方に傾いたりすることはなく、また商品を載置したまま安定して移動することができる。
【0053】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
物品陳列装置として用いる際において、上記実施形態では2枚の天板(27)を棚板(35)代わりとして、開閉扉(7)と左方の側面部材(2)とに、ブラケット(28)を介して取付けているが、それらのいずれか一方に、棚板(35)を上下2段となるように取付けてもよい。
【0054】
また、前後2枚の棚板(29)も取外して、開閉扉(7)又は側面部材(2)又はその両方に、ブラケット(28)により取付けるようにしてもよい。
この際には、棚板(29)の下面に、上記天板(27)と同様のナット(36)を埋設し、固定金具(38)を用いてブラケット(28)に固定するようにすればよい。また、棚板(29)を外方において棚板代わりとする際には、それを支持しているブラケット(28)を取外してそのまま利用することができる。
【0055】
上記実施形態では、前部の側面部材(2)の上半部を開閉扉(7)として、前方に180°回動可能としているが、左右いずれか一方、もしくは後部の側面部材(2)の上半部を開閉扉としてもよいことは勿論であり、また4面の側面部材(2)のうちの複数、例えば対向する2面の側面部材(2)の上半部を開閉扉とし、それに、天板(27)及び棚板(29)を棚板(35)代わりとして取付けてもよい。
【0056】
側面部材(2)及びその上半部の開閉扉(7)は、枠状フレームの内側に、例えばパンチングプレートやパネル等を嵌め込んだ構造のものとしてもよい。この際には、枠状フレームの1対の縦杆に上下複数の係合孔等を設け、この係合孔に棚板支持用のブラケットの基端を係合させて取付けるようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の装置を物品収納装置として用いる際の外観斜視図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】図3のIV−IV線拡大縦断正面図である。
【図5】図2のV−V線横断平面図である。
【図6】同じくVI−IV線横断平面図である。
【図7】同じくVII−VII線拡大横断平面図である。
【図8】補助キャスタ取付部の拡大縦断側面図である。
【図9】ワイヤネットへのブラケットの取付形態を示す斜視図である。
【図10】本発明の装置を物品陳列装置として用いる際の正面図である。
【図11】同じく側面図である。
【図12】同じく平面図である。
【図13】同じく天板を棚板代わりとしてブラケットに取付ける際の斜視図である。
【図14】同じく棚板をブラケットに固定する固定金具取付部の拡大縦断正面図である。
【図15】同じく物品陳列装置とした状態の外観斜視図である。
【符号の説明】
【0058】
(1)物品収納体
(2)側面部材
(3)枠状フレーム
(3a)縦杆
(3b)(3c)横杆
(4)ワイヤネット
(4a)縦ワイヤ
(4b)横ワイヤ
(5)前部側面部材
(6)枠状フレーム
(6a)横杆
(7)開閉扉
(8)枠状フレーム
(8a)(8b)横杆
(9)蝶番
(10)扉保持装置
(11)ねじ
(12)ガイド金具
(13)操作つまみ
(14)係止杆
(15)係止孔
(16)緩衝材
(17)ブラケット
(18)キャスタ
(19)補助キャスタ
(20)キャスタ取付金具
(21)ボルト
(22)連結杆
(23)底板
(23a)切欠き
(24)ポール
(25)支持金具
(26)表示板
(27)天板
(27a)薄肉段部
(27b)切欠き
(28)ブラケット
(29)中棚用の棚板
(29a)切欠き
(30)垂直支持板
(30a)(30b)係止片
(31)支持杆
(32)係合孔
(33)ピン
(34)凹孔
(35)棚板
(36)ナット
(37)長孔
(38)固定金具
(38a)係合片
(39)通孔
(40)ボルト
(41)突部
(42)物品陳列装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下端の開口面に底板が取付けられ、かつ前後左右の4面が側面部材により囲まれた箱状の物品収納体の上端の開口面に、天板を載置可能とするとともに、前記少なくともいずれか1個の側面部材の上部を、所定の高さ位置で外向きにほぼ180°回動しうる開閉扉とし、この180°回動させた開閉扉の外面又は前記いずれかの側面部材の外面に取付けた外方を向くブラケットにより、前記物品収納体の上端開口面より取外した天板の一部または全部を支持可能とし、この天板を棚板代わりとして物品を陳列しうるようにしたことを特徴とする物品収納兼陳列装置。
【請求項2】
物品収納体の内部において側面部材に取付けた内方を向くブラケットに、中棚用の棚板を載置可能とし、この棚板を、開閉扉又は側面部材の外面に取付けた外方を向くブラケット上にも支持可能とした請求項1記載の物品収納兼陳列装置。
【請求項3】
物品収納体の内部のブラケットを、開閉扉又は側面部材の外面にも取付可能とした請求項2記載の物品収納兼陳列装置。
【請求項4】
天板及び中棚用の棚板を複数に分割可能とした請求項1または2記載の物品収納兼陳列装置。
【請求項5】
側面部材が、方形をなす枠状フレームの内側に、格子状のワイヤネットを張設したものよりなり、その上下複数の横ワイヤに、ブラケットを、その基部に設けた係止片を着脱可能に係止して取付けた請求項1〜4のいずれかに記載の物品収納兼陳列装置。
【請求項6】
物品収納体の下面の四隅部にキャスタを設けるとともに、開閉扉を有する側面部材の下面に、複数の補助キャスタを、側面部材よりも外方に突出させうるように設けた請求項1〜5のいずれかに記載の物品収納兼陳列装置。
【請求項7】
ブラケットの側面に係合孔を設け、この係合孔に固定金具の係合片を嵌合させるとともに、前記ブラケットにより支持された棚板の下面にナットを埋め込み、このナットに、前記固定金具に下方より挿通したボルトを螺合して該固定金具を棚板の下面に締付けることにより、棚板をブラケットに固定した請求項1〜6のいずれかに記載の物品収納兼陳列装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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