説明

物品獲得ゲーム装置

【課題】所望の景品獲得のために複数の狙い目を用意し、景品取得難易度を容易に調節することが可能な景品載置領域を備えた物品取得ゲーム装置を提供する。
【解決手段】一端を回動支点とし、他端を自由端とした上面に物品を載置可能な回動床を一つまたは、間に隙間をあけて複数配置する。更に回動床の上方に物体を把持可能な物品取得部を設け、遊戯者が操作手段を用いて物品取得部を操作することにより、物品または物品が載置された回動床を把持することで物品を獲得できる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊戯者(プレーヤ)が物品取得部を操作して、物品収容部内に収容されている物品を取得する物品取得ゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、物品収納部の内部に収容された物品(例えば、景品等)の獲得を目的とするクレーンゲーム機のような物品取得ゲーム装置が多数提案されている。これら物品取得ゲーム機は、その操作に面白味があると共に物品に人気のあるキャラクタ等を用いることでプレーヤ(遊戯者)の挑戦意欲をそそる。そのため、アミューズメントセンターは勿論のこと一般の店舗やショッピングモール等にも多く設置されている。物品取得ゲーム装置では、通常、プレーヤが操作部を操作し、物品取得部を物品が置かれている位置に移動させ、当該物品取得部により物品を把持し、前記物品収納部内に形成されている物品落下口へ当該物品取得部を移動させた後、前記物品の把持を解除することで物品を解放して物品落下口に落下させ、物品を取得するようになっている。
【0003】
このような物品取得ゲーム装置においては、物品収納部内に配設された物品載置台のレイアウト等によりゲームの難易度が変わってくる。そのため管理者(例えば、アミューズメントセンターや店舗等のサービス提供者等)によって色々なレイアウトが試されることが一般に多い。また、プレーヤ(遊戯者、客)の目を引くといった観点から、把持部に容易に収まる小型の物品を大量に山積みしたり、把持部が解放された状態よりも長さがある大型の物品を物品落下口の傍に配置したりといったように多様化したディスプレイが見かけられるようになっている。
【0004】
その一例として、一端側を回動可能に装着し、他端側を自由端としたテーブル片を複数個1列に並べて形成された景品を載置するテーブルと、該テーブルの下方に設けられ、前記テーブル片を下方から突き上げる部材とを有し、該突き上げる部材が前記テーブル片の並び方向に移動可能であり、プレイヤーの操作により移動させた前記突き上げる部材を停止させてから前記テーブル片が突き上げ、前記テーブル片が傾いて景品がテーブルより落下した際、当該景品を払い出す景品獲得ゲーム装置が紹介されている。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第3059739号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に係る景品獲得ゲーム装置ではプレイヤーはテーブル片を突き上げてテーブル片を傾かせ、景品の獲得を行なう。このような景品獲得ゲーム装置では、テーブル上に載置された景品を直接狙うことは出来ず、テーブル片を突き上げる動作を行なって間接的に景品取得を行なうことしか出来ない。
【0006】
このように、所望の景品がある場合にはその景品が載置されているテーブル片を狙うことしか出来ないため、景品獲得のために何度もプレイした場合は常に同じポイントを狙うことになる。一般に景品獲得のための狙い所が少ない物品取得ゲーム装置は、飽きやすく顧客訴求力の弱いものでしかない。
【0007】
また、景品載置部が傾くことにより生じた隙間から景品を落とし込み、景品載置部が傾くことにより景品載置部上から景品を転動または摺動させ、テーブル片の前方に景品を落としこむことにより景品を獲得する物品取得ゲーム装置では、球形状の物品を載置すると、載置面が傾くことにより容易に物品が転動及び、回動するため容易に獲得されてしまい、景品としては不向きである。
【0008】
さらに、同一形状のテーブル片の傾きのみで景品を転動させることになると、景品取得の難易度は景品の大きさや形状に依存し、管理者側で物理的な難易度の調整を行なうことが難しい。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、所望の景品獲得のために複数の狙い目を用意し、景品取得難易度を容易に調節することが可能な景品載置領域を備えた物品取得ゲーム装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、載置台が傾く構成となっていて、且つ、その上に球形状や大型の景品などが載置可能な景品載置領域を備えた物品取得ゲーム装置を提供することを目的とする。
【0011】
さらに、管理者が景品をレイアウトする際に容易に景品の取得難易度を調節することが可能な景品載置領域を備えた物品取得ゲーム装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、一端側を回動可能に装着し、他端側を自由端とした回動床を1つ配置して形成された物品を載置する物品載置部と、前記物品または前記回動床を把持可能であり且つ、把持した前記物品または前記回動床を解放可能である物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段により構成される前記物品載置部の上方に設けられた物品取得部と、を有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、一端側を回動可能に装着し、他端側を自由端とした複数の回動床をそれぞれ任意の間隔をあけて一列に並べて形成された物品を載置する物品載置部と、前記物品または前記回動床を把持可能であり且つ、把持した前記物品または前記回動床を解放可能である物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段により構成される前記物品載置部の上方に設けられた物品取得部と、を有することを特徴とする。
【0014】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、一端側を回動可能に装着し、他端側を自由端とした回動床を1つ配置して形成された物品を載置する物品載置部と、前記物品または前記回動床を把持可能であり且つ、把持した前記物品または前記回動床を解放可能である物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段により構成される前記物品載置部の上方に設けられた物品取得部と、を有し、該物品取得部が前記物品載置部の上方を移動可能であり、前記物品取得部が前記回動床を把持し、前記回動床が傾いて物品が前記回動床より落下した際、当該物品を払い出すことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、一端側を回動可能に装着し、他端側を自由端とした複数の回動床をそれぞれ任意の間隔をあけて一列に並べて形成された物品を載置する物品載置部と、前記物品または前記回動床を把持可能であり且つ、把持した前記物品または前記回動床を解放可能である物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段により構成される前記物品載置部の上方に設けられた物品取得部と、を有し、該物品取得部は前記物品載置部の上方を移動可能であり、前記物品取得部が前記回動床を把持し、前記回動床が傾いて物品が前記回動床より落下した際、当該物品を払い出すことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、物品が配置される物品配置部と、前記物品配置部の上方に移動可能に配置され、物体を把持可能且つ、解放可能な物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段、を有する物品取得部と、前記物品配置部の下方に開口して設けられ且つ前記物品が通過可能に設けられた物品落下口と、遊戯者が前記物品取得部を操作する操作手段と、前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得部の作動を制御する動作制御手段と、を備え、一端を回動支点として取外し可能に取り付けられ、他端を自由端とした物品を載置可能な回動床を前記物品配置部に1つ設けたことを特徴とする。
【0017】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、物品が配置される物品配置部と、前記物品配置部の上方に移動可能に配置され、物体を把持可能且つ、解放可能な物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段を有する物品取得部と、前記物品配置部の下方に開口して設けられ且つ前記物品が通過可能に設けられた物品落下口と、遊戯者が前記物品取得部を操作する操作手段と、前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得部の作動を制御する動作制御手段と、を備え、一端を回動支点として取外し可能に取り付けられ、他端を自由端とした物品を載置可能な回動床を設け、該回動床を前記物品配置部にそれぞれに隙間を有して複数配置したことを特徴とする。
【0018】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、前記物品配置部に取外し可能な棒状部材が設けられ、
前記回動床は物品を載置可能な板形状の物品載置部と、前記物品載置部の一端に設けられ回動の支点となる筒形状の回動支点部を有し、前記回動支点部が前記棒状部材に挿通されて、前記回動床が前記第一の棒状部材に支持されることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、前記回動支点部は、前記物品載置部の一方の面方向に湾曲して設けられることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、物品が配置される物品配置部と、前記物品配置部の上方に移動可能に配置され、物体を把持可能且つ、解放可能な物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段を有する物品取得部と、前記物品配置部の下方に開口して設けられ且つ前記物品が通過可能に設けられた物品落下口と、遊戯者が前記物品取得部を操作する操作手段と、前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得部の作動を制御する動作制御手段と、前記物品配置部は、前記物品配置部の外郭上に設けられた支持部材と、前記支持部材に両端を取り外し可能に支持される少なくとも二本の棒状部材と、第一の棒状部材に一端を回動支点として取外し可能に取り付けられ、第二の棒状部材の上部に他端載置された、物品を載置可能な1つの回動床と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、物品が配置される物品配置部と、前記物品配置部の上方に移動可能に配置され、物体を把持可能且つ、解放可能な物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段を有する物品取得部と、前記物品配置部の下方に開口して設けられ且つ前記物品が通過可能に設けられた物品落下口と、遊戯者が前記物品取得部を操作する操作手段と、前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得部の作動を制御する動作制御手段と、前記物品配置部は、前記物品配置部の外郭上に設けられた支持部材と、前記支持部材に両端を取り外し可能に支持される少なくとも二本の棒状部材と、第一の棒状部材に一端を回動支点として取外し可能に取り付けられ、第二の棒状部材の上部に他端載置された、物品を載置可能な回動床と、を備え、該回動床が前記第一の棒状部材にそれぞれに隙間を有して複数取り付けられたことを特徴とする。
【0022】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、前記回動床は物品を載置可能な板形状の物品載置部と、前記物品載置部の一端に設けられ回動の支点となる筒形状の回動支点部を有し、前記回動支点部が前記第一の棒状部材に挿通され、前記回動床が前記第一の棒状部材に支持されることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、前記回動支点部は、前記物品載置部の一方の面方向に湾曲して設けられることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、前記回動床は物品載置面を有し、前記物品載置面に少なくとも一つ以上の孔部を有することを特徴とする。
【0025】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、内部に物品を収容可能な器状の物品収容部を備え、該物品収容部の表面に設けられた被係止部と、被係止部と係合する係止部材と、を有し、前記係止部と前記係止部材が前記孔部を貫通して係合することにより、前記回動床と前記物品収容部を結合可能に構成されることを特徴とする。
【0026】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、物品を収容する物品収容部と、前記物品収容部内に配置される物品配置部と、前記物配置部の両側に平行に掛け渡された複数の棒体と、一方の棒体に回動自在に取り付けられ、少なくとも隣接する平行な棒体に当接可能に搭載置される板体と、前記物品収容部内に移動可能に配置され、前記物品を取得可能且つ取得した物品を開放可能な物品取得部本体と、前記物品取得部本体を移動させる移動手段と、を有する物品取得部と、 前記物品収納部内に開口され且つ前記物品が通過可能な物品が通過可能な物品落下口を有し、当該物品落下口と前記物品収納部の外部とを連通し、前記物品落下口を通過した物品と前記物品収納部の外部に排出可能な物品排出部と、プレーヤが操作する操作手段と、前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得部の作動を制御する動作制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、クレーンゲーム機の物品収納部に掛け渡した平行な棒体間に、少なくとも前記一方の棒体に回動自在に一端が取り付けられ、他端が他方の棒体に架かり載置された板体と、を備えたことを特徴とする。
【0028】
本発明に係る景品獲得ゲーム装置は、板体に設けた係止部と、前記係止部に固定される容器体と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、景品獲得の際に同一の配置、同一の景品であっても従来の物品取得ゲーム装置よりも遥かに多数の狙い方が考えられる。例えば直接景品を掴み取る、景品を左右のいずれかに押し込み転動させる、載置台を傾けて景品を転動、または摺動させる、複数の載置台にまたがって景品を載置することで隙間から景品を押し込むなど、遊戯者を飽きさせることなく遊戯を提供することができる。
【0030】
また、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、景品取得難易度を容易に調整可能であるため、従来に比べて管理者の景品レイアウト作業を簡略化することができ、管理者の負担を軽減することができる。
【0031】
さらに、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、回動する景品載置台上に球形状などの転動し易い物品を景品として採用することができる。
【0032】
加えて、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、複数の載置部に任意の長さの隙間を設けて、この隙間から景品の獲得を可能としたことで、景品の大きさに依存せずに大型の物品を景品とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置について図面を参照して説明する。以下に記載される実施の形態は本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって本発明は、その要旨を逸脱しない限り様々な形態で実施することができる。なお、以下の説明について特に言及がない限り、前後方向、上下方向または左右方向に言及している場合には物品取得ゲーム装置1に向かって立つプレーヤからみた方向を意味する。また、「手前側」及び「奥側」との表現は、それぞれプレーヤの立つ側及びその反対側を意味する。
【実施例1】
【0034】
図1は、本発明の実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置の外観構成を示す斜視図、図2は、図1に示す物品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図、図3は、図1に示す物品収納部内に配設される物品配置領域を構成する部品を示す斜視図、図4は、図3に示す物品配置領域に配置される回動床の斜視図、図5は、図4に示す回動床の上面に固定される物品収容部の斜視図、図6は、物品取得部を左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に移動させる水平移動装置周辺の構成を示す斜視図、図7及び図8は、物品取得部を上下方向(Z方向)に移動させる昇降装置の一部の構成を示す斜視図、図9は、物品取得部の構成を示す正面図、図10は、図9に示す物品取得部の一部を示す正面図、図11および図12は、本発明の実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置による景品の取得状態を示す斜視図、図13は、本発明の第2の実施例にかかる支持台の構成を示す斜視図、図14は、図13に示す支持台の上部に回動床を設置した状態を示す図である。なお、前記各図では、説明を判り易くするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。
【0035】
図1に示すように、本実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置1は、略長方体形状の基台2と、基台2の上に設けられた略箱型の物品収容部3と、物品収容部3内に着脱可能に配設され、物品10(例えば、景品10)が配置される物品配置領域4と、物品収容部3内に配置され、物品配置領域4を支持する支持部9と、物品収容部3内の上側に配設され、物品収容部3内を移動可能であると共に、物品10を取得し且つ取得した物品を解放可能な物品取得部5と、を備えて構成されている、一般にクレーンゲームと呼称される物品取得ゲーム装置である。
【0036】
この物品取得ゲーム装置1は物品収容部3の内部が、図1でいう左側半分(物品収容部3の正面に向かって左側半分)の領域である物品取得ゲーム領域1Aと、図1でいう右側半分の領域である物品取得ゲーム領域1Bとなっており、一度に2人のプレーヤがプレイ可能となっている。なお、本実施の形態では物品取得ゲーム領域1A及び1Bは、物品配置領域4の配設状態が異なる(物品取得ゲーム領域1Aでは水平な状態、物品取得ゲーム領域1Bでは傾斜した状態)以外は同様の構成を備えているため、以下、別段の記載がない限り物品取得ゲーム領域1Aについて説明する。
【0037】
基台2の前面側には操作卓11が手前側に突出して設けられており、この操作卓11の上面にはゲームを行う際にコインを投入するためのコイン投入口12が設けられている。また、この操作卓11の上面には、ゲーム時にプレーヤが物品取得部5を左右方向(X方向)の所望位置に移動させる操作を入力するための第1の操作スイッチ13Xと、その後にプレーヤが物品取得部5を前後方向(Y方向)の所望位置にまで移動させる操作を入力するための第2の操作スイッチ13Yが設けられている。そして、第1の操作スイッチ13X及び第2の操作スイッチ13Yには、駆動基板に実装されている制御回路等を含む動作制御手段100 (図2参照)が接続されている。
【0038】
また、基台2の前面側で操作卓11の下方には、物品取出ロ15が設けられている。物品取出口15は物品配置領域4の下方に設けられた物品排出部20と連通しており、物品排出部20から排出された物品10をプレーヤがこの物品取出口15から取り出し得るようになされている。なお、この物品取出口15にはプレーヤが開閉可能な図示しない扉を設けておき、物品落下口20から落下した物品が物品取出口15から外部に飛び出すことを防止することもできる。
【0039】
物品収容部3は、その内部に収容された物品をプレーヤが目視することができるように前面及び両側面が透明な樹脂またはガラスの板状部材から形成されている。また、物品収容部3の背面17は、パネル板・鏡面状の板状部材・装飾が施された板状部材等により形成されている。この物品収容部3には、例えば、引戸または観音開き方式の扉が設けられ、遊戯機運営施設店舗の店員がこの扉を開けてキャラクタ等のぬいぐるみや、雑貨等の物品10(景品10)を物品収容部3内に収容することができるようになされている。また、遊戯機運営施設店舗の店員は、この扉を開けて物品収容部3内の物品配置領域4のレイアウトを変更することができる。
【0040】
また前述したように、この物品収容部3の床面の前面側には、物品収容部3内に開口され且つ物品取出口15と連通し、物品配置領域4から落下した物品を受領して物品取出口15に排出するための物品排出部20が形成されている。
【0041】
支持部9は、物品取得ゲーム領域1Aの背面17の右側に配設された第1の支持部材18Aと、物品取得ゲーム領域1Aの背面17の左側に配設された第1の支持部材18Bと、物品取得ゲーム領域1Aの前面の右側に配設された第2の支持部材19Aと、物品取得ゲーム領域1Aの前面の左側に配設された第2の支持部材19Bと、を備えて構成されている。すなわち、物品取得ゲーム領域1Aの外郭上の四隅のうち、物品収容部3内の背面17側の各々の隅に第1の支持部材18A及び18Bが、前面側の各々の隅に第2の支持部材19A及び19Bがそれぞれ配設されている。
【0042】
本発明に係る物品取得ゲーム装置1は、支持部9に略四角形の枠体14が取り付けられる。さらに枠体14には棒状部材31が取り付けられる。この棒状部材31に回動床120が設置されることで物品載置フィールドが構成される。図3に示すように、枠体14の背面側の二隅の角部には側面方向に突出する円柱形状の第1の係合部24及び25が形成されている。図1に示すように第1の支持部材18A及び18Bには、物品配置領域4の構成要素である枠体14の第1の係合部24及び25が各々挿入され着脱可能に係合する第1の被係合部28が、上下方向に互いに所定の間隔をおいて複数配設されている。また、第1の支持部材18A及び18Bには、第1の被係合部28の背面17側に連通すると共に、第1の係合部24及び25が移動可能に挿入される連通穴21が各々形成されている。この構成により、第1の係合部24及び25は連通穴21A及び21Bを介し、複数の第1の被係合部28のうち任意の高さに形成された第1の被係合部28に挿入可能となる。
【0043】
また、枠体14の前面側の二隅の角部には前面側に突出する円柱形状の第2の係合部26及び27が形成されている。第1の支持部材19A及び19Bは、物品配置領域4の構成要素である枠体14の角部に形成された第2の係合部26及び27が各々挿入されて着脱可能に係合する図示しない凹部からなる第2の被係合部29が上下方向に互いに所定の間隔をおいて複数配設されている。
【0044】
物品配置領域4は、支持部9に着脱可能に支持される略四角形の枠体14と、枠体14の任意の位置に着脱可能に取付けられる棒状部材31と、枠体14に配設された棒状部材31上に着脱可能に配設される略長方形状の回動床120と、を備えて構成されている。
【0045】
枠体14は、円筒形状のパイプ材からなりその四隅の角部には、背面側に第1の係合部24及び25、前面側に第2の係合部26及び27が各々形成されている。棒状部材31は円筒形状のパイプ材からなり、その両端にはロック部材37が取付けられている。ロック部材37のロック機構によって、棒状部材31は枠体14の任意の位置に着脱可能となっている。
【0046】
図1に示すように、枠体14に着脱可能に取り付けられた棒状部材31には、回動床120が回動可能に設置されている。図4に示すように、回動床120は矩形状のプレート部121と、プレート部121の短辺の一端を湾曲させて略円筒形状に曲成した回動支点部122と、プレート部121の略中央に長手方向に長穴形状の係止穴123と、を備えて全体として側面視で略"P"字形状に構成されている。回動床120は塩化ビニルなどの素材から成る板状部材の短辺の一端付近を熱し、型に押し付けることで円筒部を形成する熱曲げ加工により形成される。プレート部121は長辺の長さが約25cm、短辺の長さが約7.5cmであり、また長穴の長さは約16cm、穴の幅が0.5cmに形成されている。また、以下の説明においてプレート部121の、回動支点部122が湾曲して形成されていない面を表面122Aと、回動支点部122が湾曲して形成されている面を裏面121Bと呼称する。
【0047】
プレート部121の短辺の一端に形成された回動支点部122の中空部分の直径は約2cmであり、棒状部材31の直径よりも径が大きく形成されている。そのため、回動支点部122の筒状部に棒状部材31を挿通可能となっている。
【0048】
図1に示すように、回動支点部122に挿入させた棒状部材31Aが、物品配置領域4に設置された枠体14に取り付けられている。さらに、回動支点部122を挿通させた棒状部材31Aの手前側または奥側に別の棒状部材31Bを、棒状部材31Aと平行に取り付ける。二つの棒状部材31A、31Bの間隔がプレート部121の長辺の長さより短くなるように各々設置することで、回動床120の短辺の他端付近を棒状部材131の上に載せることができる。回動床120を一つの棒状部材131に一端の回動支点部122を挿通させ、もう一端を別の棒状部材131の上部に載せることで、回動床120の短辺の一端を回動支点とし他端を自由端127として、回動自在な景品載置床として機能させることが可能となる。
【0049】
このように、短辺の一端が回動軸となり他端が自由端127となって、回動床120が棒状部材に131に支持されている状態を「初期状態」と呼称する。回動床120は初期状態において、自由端127が上方にのみ回動可能である。自由端127の下部は棒状部材に支えられているため、回動床120は初期状態において自由端127の下方には回動不可能となっている。棒状部材131で支持されているため、物品取得部5で回動床120が押し込まれたとしても、回動床120が下方に回動することはない。
【0050】
図1または図4に示すように、プレート部121の中央部には長手方向に沿って長穴形状の係止穴123が設けられている。図1に示すように回動床120の上面には、着脱自在の物品収容ケース124を設置することが可能である。物品収容ケース124は図5に示すように、アクリル板などの透明部材で直方体形状に構成されている。物品収容ケース124の上面は開口しており、内部に物品10を収容することができる。また、物品収容ケース124の底面の中央部には雌螺子部124が形成されている。
【0051】
この螺子穴125には、下方から係止部材126(雄螺子)を着脱可能に取り付けることができる。プレート部121の上面に物品収容ケース124を載置し、係止部材126(雄螺子)を、係止穴123を通して螺子穴125に螺合させることで、物品収容ケース124を回動床120に固定することができる。前述したように係止穴123は長穴形状に形成されているため、係止穴123上の任意の位置に物品収容ケース124を固定することが可能となっている。
【0052】
回動床120の上面に物品収容ケース124を取り外し可能に固定することで、物品収容ケース124の中に比較的転動し易い球状の物品や小型の物品10を多数詰め込み景品10として載置することができる。
【0053】
また、図1に示すように、係止穴123には物品収容ケース124だけではなくフック体128を取り付けることも可能である。フック体128の下部には図示しない係止部材(雄螺子)が設けられており、係止穴123を通してプレート部121上に取り外し可能に固定される。
【0054】
遊戯者は物品取得部5を操作してフック体128に引っ掛け動作を行い回動床120回動支点部122を中心に持ち上げることができる。
【0055】
次に、上述した物品配置領域4を支持部9に支持させる方法の1つを説明する。まず、枠体14に形成された第1の係合部24及び25を第1の支持部材18A及び18Bに形成された連通穴21A及び21Bに各々挿入し、連通穴21A及び21B内を上下方向に移動させて、複数の第1の被係合部28のうちから所望の高さに位置している第1の被係合部28を選択し、これらの第1の被係合部28に、第1の係合部24及び25を各々仮に係合させる。次に、第2の支持部材19A及び19Bに形成された複数の第2の被係合部のうちから所望の高さに位置している第2の被係合部を選択し、選択した第2の被係合部に第2の係合部26及び27を各々挿入して係合させればよい。そして、第1の係合部24及び25を係合させる高さと第2の係合部26及び27を係合させる高さを選択することで、物品配置領域4を水平な状態に配置(物品取得ゲーム領域1A参照) したり、斜めに傾けて配置(物品取得ゲーム領域1B参照) したりすることができ、レイアウトに変化を持たせることができる。
【0056】
物品取得部5は、物品収容部3内を左右方向(図1に示す矢印X方向)、前後方向(図1に示す矢印Y方向)、及び上下方向(図1に示す矢印Z方向・垂直方向)に移動可能であると共に、物品を取得し且つ取得した物品を解放可能な物品取得部本体8と、この物品取得部本体8をプレーヤの操作に応じて物品収容部3内で左右方向及び前後方向に移動させる水平移動装置6 (図6参照)と、物品取得部5を昇降させる昇降装置7 (図7及び図8参照)とを備えて構成されている。
【0057】
物品取得部本体8は、特に図9及び図10に示すように、動力源としてのモータ50と、このモータ50の回転出力に基づいて一対の把持アーム51A及び51Bを開閉駆動するアーム開閉部52と、把持アーム51A及び51Bにより物品を把持する際の最大把持力を決定するばね部53A及び53Bとを有しており、モータ50を含む一部分がカバー58に覆われている。把持アーム51A及び51Bは、それぞれ基端部材54A及び54Bを介してブラケット55A及び55Bに各々傾動可能且つ着脱自在に取り付けられており、これらの把持アーム51A及び51Bの開放端には、爪56A及び56Bが各々固定されている。モータ50は、図2に示す動作制御手段100に接続されており、動作制御手段100によってその駆動が制御されている。なお本実施の形態では、これらの把持アーム51A及び51Bは左右方向(X方向)に開閉するよう構成されている。
【0058】
モータ50の出力軸の先端部にはピニオン61が取付けられると共に、アーム開閉部52の内面には、このピニオン61と噛み合うように、ばね部53A及び53Bと略並行にラック62が固着されており、モータ50を正転駆動または逆転駆動することによって、ラック62と一体にアーム開閉部52を基端部材54A及び54Bに向かう方向またはこれと逆方向に移動させ得るようになされている。さらにばね部53A及び53Bは、コイルばね63と棒状のピン64とから構成されており、ピン64の一端がアーム開閉部52に設けられたばね受け部材65に取付けられている。また、ピン64の他端は、コイルばね63の一端63Aからコイルばね63の中に挿入されて固定されており、ピン64のほぼ中央部には、コイルばね63の他端63Bから抜け落ちることを防止するための係止部が形成されている。
【0059】
このような構成により、把持アーム51A及び51Bの開動作時に、基端部材54A及び54Bがアーム開閉部52に押されて把持アーム51A及び51Bを開放させる方向に移動する際に、ピン64の係止部がコイルばね63の他端63Bに到達するまで、コイルばね63を伸長させることなくピン64が開放方向に移動するので、コイルばね63が伸びて付勢力を発生することを防止できる。また、ラック62の移動によりアーム開閉部52に設けられたばね受け部材65が移動して、コイルばね63を伸長させようとした際に、前記係止部がコイルばね63の他端63Bに到達するまで、ピン64のみがアーム開閉部52と共に移動することで、コイルばね63が伸びることを防止できる。
【0060】
この物品取得部本体8は、初期状態では、把持アーム51A及び51Bが閉じられている。そして把持アーム51A及び51Bの開放動作時は、モータ50が正転駆動することにより、ピニオン61が時計方向に回転し、これによりラック62及びアーム開閉部52が基端部材54A及び54Bに向かって移動する。この結果、アーム開閉部52の一端部に基端部材54A及び54Bが押されて把持アーム51A及び51Bが開放する。一方、把持アーム51A及び51Bの閉動作時は、モータ50が逆転駆動することにより、ピニオン61が反時計方向へ回転し、これによりラック62及びアーム開閉部52が物品取得部本体8の中央部に向かって移動する。この結果、このアーム開閉部52の移動に伴って把持アーム51A及び51Bが閉じられる。なお、モータ50は、ラック62及びアーム開閉部52が初期状態の位置に来るまで回転を続ける。以下、把持アーム51A及び51Bが閉じられた状態にあることを初期状態と、把持アーム51A及び51Bが最大まで開いた状態を開放状態と定義する。
【0061】
また、物品取得部本体8の上部には、物品取得部本体8を昇降させる昇降装置7が取付けられている。昇降装置7は、特に図7及び図8に示すように、物品取得部本体8の上部に取付けられ且つ上下方向に伸縮可能な伸縮部70と、伸縮部70の上部に固定され且つ伸縮部70を伸縮させて物品取得部本体8の昇降を行う昇降部80とを備えている。
【0062】
伸縮部70は、図7に示すように、順次小径となる4本のパイプ71A〜71Dを入子式に摺動自在に嵌合させたものである。物品取得部本体8側に配設されたパイプ71Dの下端には、カプラ73のボス74が嵌入固定されている。このカプラ73の先には、ブラケット89 (図7参照)を介して物品取得部本体8が連結されている。この伸縮部70は、4本のパイプ71A〜71Dを入子式に摺動させて全体の長さ(上下方向の長さ)を変更することで、物品取得部本体8を昇降させる。
【0063】
具体的には、パイプ71A〜71Cには、軸方向に延びた長孔72A〜72Cが各々形成されている。パイプ71Bの上部には、長孔72Aを貫通して長孔72Aを上下方向に移動可能な貫通ピン66Bが固定され、パイプ72Cの上部には、長孔72Bを貫通して長孔72Bを上下方向に移動可能な貫通ピン66Cが固定され、パイプ71Dの上部には、長孔72Cを貫通して長孔72Cを上下方向に移動可能な貫通ビン66Dが固定されている。そして、貫通ピン66Bが長孔72A内を、貫通ピン66Cが長孔72B内を、貫通ピン66Dが長孔72C内を、それぞれ下方に移動することで、パイプ71Bはパイプ71Aから、パイプ71Cはパイプ71Bから、パイプ71Dはパイプ71Cから、それぞれ下方に延出し、伸縮部70の全体の長さが長くなるようになっている。また、貫通ピン66B〜66Dが、長孔72A〜72C内を、それぞれ上方に移動することで、伸縮部70の全体の長さが短くなるようになっている。これらの貫通ピン66B〜66Dは、長孔72A〜72Cを上下方向に各々移動可能であるが、パイプ71A〜71Cの周方向には移動しないため、パイプ71A〜71Dが互いに周方向に回転することはない。したがって、物品取得部本体8も回転することはない。なお、伸縮部70は、物品取得部本体8の把持アーム51A及び51Bの下端で、枠体14や棒状部材31、回動床120に荷重をかけることが可能な位置まで下降することが可能となっている。
【0064】
昇降部80は、図8に示すように、キャリア81に搭載された巻取り巻戻し装置82と、この巻取り巻戻し装置82によって巻き取られるワイヤ83とからなり、ワイヤ83は、伸縮部70の内側を通過するようになっており、巻取り巻戻し装置82によって巻き取られる長さに応じて、伸縮部70の全体の長さ(上下方向の長さ)を変更するようになっている。巻取り巻戻し装置82は、ワイヤモータ84と、ウォーム85と、ウォームギヤ86と、ワイヤリール87と、ガイドリール88とから構成されている.ワイヤ83は、ワイヤリール87から繰り出され、ガイドリール88の周囲を巻いた後、伸縮部70の内側に導入され、パイプ71Dの出口端の所でパイプ内を上下動可能な円柱状のコネクタ76に結合されている。このコネクタ76は、中心に受け孔77を有し、この受け孔77の中にスイッチ作動子75を下端に固着した心棒78の上端が結合されている。スイッチ作動子75の上には、心棒78を取り囲むようにコイルスプリング79が装着されている。ブラケット89の中央部には、ワイヤ83の下降を制限するZ方向リミットスイッチ90がセットされている。
【0065】
Z方向リミットスイッチ90は、ワイヤモータ84を駆動する電気回路内に組み込まれた常閉スイッチであり、図2に示す動作制御手段100及び位置設定手段103に接続されている。このZ方向リミットスイッチ90は、下方向の移動限界位置を検出する下方向リミットスイッチ90Dと、上方向の移動限界位置を検出する上方向リミットスイッチ90Uから構成されている。
【0066】
下方向リミットスイッチ90Dは、昇降装置7による物品取得部本体8の下降動作時に物品取得部本体8が底付き状態となったことを検出する。具体的には、本実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置1の場合、Z方向移動用モータ106Zがワイヤ83を順次送り出せば、物品取得部本体8は、ワイヤ83の送り出し量に応じた分だけ下降する。このようにして下降した物品取得部本体8が、例えば、物品や、物品配置領域4の上面に当たり、その上に載った状態となった場合、物品取得部本体8の下降は、そこで一端止まるが、Z方向移動用モータ106Zが引き続きワイヤ83を送り出すため一時的にワイヤ83の張力がなくなり弛んだ状態となる。下方向リミットスイッチ90Dは、このワイヤ83が弛んだ状態を検出することで、物品取得部本体8が下方向の移動限界位置まで下降したことを把握する。そして、下方向リミットスイッチ90Dは、物品取得部本体8が、下方向の移動限界位置まで移動した時に、これに応じた移動限界検出信号を動作制御手段100または位置設定手段103に出力する。一方、上方向リミットスイッチ90Uは、物品取得郎本体8が、上方向の移動限界位置まで移動した時に、これに応じた移動限界検出信号を動作制御手段100または位置設定手段103に出力する。
【0067】
なお、この昇降部80は、水平移動装置6の物品取得部用基台161内(図6参照)に収容されている。また、図7に示す符号91は、物品取得部本体8のモータ50に給電するケーブルである。
【0068】
水平移動装置6は、物品収容部3の内部上方に左右方向(X方向)に固定配置された一対の左右移動用固定レール162と、この左右移動用固定レール162にスライド自在に、かつ前後方向(Y方向)に取けられた前後移動用可動レール163と、この前後移動用可動レール163にスライド自在に取付けられた物品取得部用基台161とを備えている
【0069】
前後移動用可動レール163は、X方向移動用モータ106X (図2参照)の回転出力に基づいて左右移動用固定レール162に沿って左右方向(X方向)に移動させることができ、物品取得部用基台161は、Y方向移動用モータ106Y (図2参照)の回転出力基づいて前後移動用可動レール163に沿って前後方向(Y方向)に移動させることができる。また、Z方向移動用モータ106Z (図2参照)は、その回転出力に基づいて、昇降装置7の巻取り巻戻し装置82を駆動させ、伸縮部70を伸縮させることができる。したがって、X方向移動用モータ106X、Y方向移動用モータ106Y及びZ方向移動用モータ106Zを所望状態に作動することによって、物品取得部本体8を物品収容部3内の所望位置に移動させることができる。これらX方向移動用モータ106X、Y方向移動用モータ106Y及びZ方向移動用モータ106Zは、図2に示す動作制御手段100に接続されている。
【0070】
また、左右移動用固定レール162のX方向の移動限界位置には、X方向リミットスイッチ107X (図2参照)が、前後移動用可動レール163のY方向の移動限界位置には、Y方向リミットスイッチ107Y (図2参照)が、それぞれ設けられているDそして、X方向リミットスイッチ107X及びY方向リミットスイッチ107Yは、図2に示す動作制御手段100及び位置設定手段103に接続されている。これらX方向リミットスイッチ107X及びY方向リミットスイッチ107Yは、物品取得部本体8が、左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)の各々の移動限界位置まで移動した時に、これに応じた移動限界検出信号を動作制御手段100または位置設定手段103に出力する。
【0071】
なお、物品取得部5のX方向、Y方向、Z方向の位置は、物品収容部3内に配設されている図示しないエンコーダによって測定される。
【0072】
動作制御手段100は、CPU (CentralProcessingUnit)、ROM (ReadOnlYMenorY)及びRAM (RandomAccessMemorY)からなるマイクロコンピュータの構成を有しており、この動作制御手段100には、図2に示すように、前述した操作部としての第1の操作スイッチ13X及び第2の操作スイッチ13Yの他、X方向移動用モータ106X、Y方向移動用モータ106Y、Z方向移動用モータ106Z、物品取得部本体8のアーム51A及び51Bを開閉させるモータ50、X方向リミットスイッチ107X、Y方向リミットスイッチ107Y、Z方向リミットスイッチ90、例えば不揮発性メモリからなる記憶部101、ネットワークを介して外部機器と通信するためのインタフェースである通信部102、タイマ104等が接続されている。
【0073】
次に、本発明に係る物品取得ゲーム装置1の物品収容部3に関し詳細に説明する。図1または図11に示すように、物品取得ゲーム装置1の枠体14には前述した棒状部材31が任意の位置に複数設置可能となっている。回動床120の一端に設けられた回動支点部122に棒状部材31Aを挿通し、さらに回動床120の他端を別の棒状部材31Bにより支持することで、回動床120を枠体14と略平行に設置することが可能となる。また、物品取得ゲーム装置1Bに示すように、枠体14を手前が低くなるように傾斜をつけて載置すると、回動床120も初期位置で傾斜を有した状態にすることができる。棒状部材31A、31Bに支持されて設置した回動床120の上面には、物品10を載置することができる。
【0074】
回動床120は側面視で"P"字型形状であるため、図1に示すように、複数のレイアウトに設置することができる。第1のレイアウトパターンでは、回動床120はプレート表面121Aを上面として、回動支点部122が奥側の棒状部材31に貫通し、自由端127が手前側の棒状部材31の上部に載っている(図1の物品取得ゲーム装置1A左側の回動床120参照)。第2のレイアウトパターンでは、回動床120はプレート表面121Aを上面として、回動支点部122が手前側の棒状部材31に貫通し、自由端127が奥側の棒状部材31の上部に載っている(図1の物品取得ゲーム装置1A右側の回動床120参照)。第3のレイアウトパターンでは、回動床120はプレート裏面121Bを上面として、回動支点部122が奥側の棒状部材31に貫通し、自由端127が手前側の棒状部材31の上部に載っている(図1の物品取得ゲーム装置1B左側の回動床120参照)。第4のレイアウトパターンでは、回動床120はプレート裏面121Bを上面として、回動支点部122が手前側の棒状部材31に貫通し、自由端127が奥側の棒状部材31の上部に載っている(図1の物品取得ゲーム装置1B右側の回動床120参照)。
【0075】
このように回動床120はその態様として4種のレイアウトパターンを取ることができる。さらに前述のように回動床120は枠体14の設置角度を変えることで初期位置での傾斜角度を変えることができる。したがって、回動床120はレイアウトパターンと傾斜角度を変更することで初期位置を多数の態様に変更することが可能である。
【0076】
例えば、初期位置を第一のレイアウトパターンで且つ、手前に向かって下り傾斜を有するよう設置する。この場合、回動床120の自由端127が回動軸よりも低い位置にあるため、自由端127を持ち上げて、自由端127が高い位置にくるようにするためには、回動床120を水平に設置した場合に比べて、把持アーム51で回動床120を長距離持ち上げる必要がある。
【0077】
このような場合には、遊戯者は把持アーム51で回動床120上の物品を直接把持して、把持した際の勢いで傾斜方向に転動させることにより物品の獲得を試みたり、把持アーム51の開放時でのアーム開閉部52A、52B間の長さよりも大きい物品が載置されている場合などは、あえて把持アーム51での把持をせずに物品に把持アーム51を押し付けるようにして傾斜方向に転動させて物品の獲得を試みたりすることが考えられる。もちろん、遊戯者によっては物品の重量などを鑑みて長い距離の持ち上げが必須ではあるが、回動床120を回動させて物品の獲得を目指すことも考えられる。
【0078】
このように、物品取得のために様々な方法が考えられるため、遊戯者は飽きることが無く、続けて遊戯を行なうきっかけとなる。
【0079】
遊戯者は物品取得部5を操作スイッチ13X、13Yを用いて操作し、回動床120の上面に載置された景品10を把持アーム51により把持して景品10を物品排出部20に落とし込むことで、景品10を獲得することができる。
【0080】
ここで、解放状態での把持アーム51A、51Bの間の長さよりも、幅・高さ・直径が長い大型の景品を載置した場合には、把持アーム51で景品を直接掴むことは困難である。図1に示すように、回動床120は短手方向の一端を回動軸として回動可能となっているため、遊戯者は物品取得部5を操作スイッチ13X、13Yを用いて操作し、回動床120の自由端127を把持アームに51より把持して持ち上げることができる。回動床120の自由端127が持ち上げられることにより、回動床120が回動支点部122を回動軸として回動し、回動支点部122と比較して自由端127が上方にくるように傾斜する。把持アーム51の持ち上げ動作により回動床120が回動し、床面が傾斜すると、回動床120上に載置された物品10は回動床120の上面を転動または摺動する。
【0081】
このときの傾斜角が大きい(すなわち把持アーム51での持ち上げ動作が大きい)と物品10は回動床120の上を大きく転動または摺動して物品排出部20に落下する。傾斜角が小さい(すなわち把持アーム51での持ち上げ動作が小さい)と物品10は回動床120の上を小さく転動または摺動するものの、回動床120上に留まる。
【0082】
傾斜角が大きいほど物品10は大きく転動し物品10を取得する可能性が高まるため、遊戯者は可能な限り長い距離を把持アーム51により持ち上げ動作を行なおうと試みる。物品取得部5のZ方向の移動可能範囲は一定であるから、回動支点部122により近い位置を把持することでより高い位置まで持ち上げ動作を行うことができる。しかし、てこの原理から、当然に回動支点部122に近い部分を把持したときほど把持アーム51にかかる負荷は大きくなり、ばね部53による付勢力が十分ではない場合にはこの負荷に耐え切れず把持アーム51が開いてしまい、回動床120がほとんど持ち上がらずに初期状態に戻り、遊戯終了となってしまう場合がある。
【0083】
一方、回動支点部122に遠い位置を把持した場合には、てこの原理から、支点から遠いほど把持アーム51にかかる負荷は少なくなる。そのため、把持アーム51の把持力が弱い場合でも支点から遠い位置を掴むことで回動床120を持ち上げることが可能である。しかしながら、自由端127に近いほど傾斜によって把持アーム51から回動床120が滑り落ちる可能性も高く、また支点近くを把持した場合に比べると、傾斜がつき難く長い距離を持ち上げないと物品10が転動しない。
【0084】
遊戯者は載置されている物品10の重さ、回動床120の重さ、把持アーム51の把持力などを鑑みて、物品取得のために回動床120どの位置を狙って把持することが最適かを判断して、物品取得を試みることになる。
【0085】
このように、把持アーム51を利用して回動床120を回動させることで、回動床120上に載置した物品10を直接的に狙うことも可能であるし、直接的には物品10を狙わずに回動床120を持ち上げて傾斜させることで物品10を獲得することもできる。回動床120を設けたことより遊戯者は物品10を獲得する方法が増えるため、遊戯性が強く、飽き難い物品取得ゲーム装置となる。また、把持アーム51により景品を直接掴むのではなく、回動床51を掴むことで回動床120の自由端127を上方に回動させることができるため、把持アーム51では直接掴むことが難しい大型の物品10や、表面に突起がほとんど無く爪56での掴み動作を行うことが困難な物品10を物品排出部20に落とし込むことができる。
【0086】
把持アーム51は回動床120を持ち上げると、回動床120と物品10の重量の合計を支えることになる。そのため把持アーム51に設けられたバネ部53による付勢力では支えきれない重量がアームにかかった際には、把持アーム51が開いてしまい、回動床51は把持アーム51から滑り落ちて持ち上げ前の状態に戻ってしまう。把持アーム51の把持力が十分ではない場合には上記のように回動床120は滑り落ちてしまうが、回動床120が少しでも回動することで景品10は傾斜の方向に摺動、または転動する。または、把持アーム51が回動床120を持ち上げた状態から、回動床120が滑り落ちて棒状部材31に着地した場合の衝撃により景品10が転動する可能性もあり、プレイ前とプレイ後では、景品10の載置状態が変化する。例えば傾斜方向に景品10が摺動した場合は、持ち上げ前より景品が取りやすい状態となる。
【0087】
このように本発明によれば、把持アーム51の付勢力で支えきれず、回動床120を少量しか持ち上げることができなかった場合であっても、遊戯の前後で景品10の載置状態が変化するため、遊戯者に繰り返しの遊戯をさせることができる訴求力のある物品取得遊戯装置を提供することが可能である。
【0088】
また前述したように、一つの遊戯領域には複数の回動床120を設置することが可能である。二つの回動床120を設置しその間に隙間を設けることで、二つの回動床120間を架設するように景品10を載置することが可能である(図11参照)。遊戯者は把持アーム51のいずれか一方51Aまたは51Bをこの隙間に、もう一方を回動床120の外側に入れ込むように操作卓11上の操作スイッチ13を操作して、把持アーム51を操作することで、把持アーム51で回動床120を持ち上げることが出来る(図12)参照)。こうしていずれか一つの回動床120を持ち上げることで大型の景品10を回動床120の傾斜方向に移動させることができる。
【0089】
景品10が二つの回動床120の間に架け渡されるように載置された状態では、遊戯者は景品10を把持アーム20で直接把持して物品排出口20に落とし込むか、いずれか一つの回動床120の自由端127側を把持することで回動床120を傾斜させて景品10を摺動または転動させることで物品排出部に落とし込むかを景品10のレイアウトを参考にしながらより落とし込み易い方法を選択することができる。これにより景品獲得の方法の選択の幅が広がり遊戯性の高い物品取得ゲーム装置を提供することが可能となる。
【0090】
また、景品獲得の方法の選択の幅が広がることで、例えば最初に景品10を直接把持して獲得しようと試みて失敗に終わった時に、さらにもう一度プレイをして、次のプレイでは回動床120を傾斜させて景品の獲得を試みるなど、異なった方法を試すことが出来るため遊戯者に繰り返しのプレイを促がすことができる。
【0091】
次に、物品収容ケース124を使用した場合について説明する。前述の通り回動床120の表面121Aまたは、裏面121Bには物品収容ケース124を取り付けることができる。また、物品収容ケース124は、係止穴123上部の任意の位置に設置可能である。
【0092】
物品収容ケース124には、お菓子類などの小型の景品を収容することができる。物品収容ケース124はプレート部121に固定されているため、把持アーム51がプレート部121を把持して回動床120を回動させると、物品収容ケース124も同時に回動を行なう。物品収容ケース124には小型の景品が開口部135一杯まで収容されているため、物品収容ケース124が傾くとその一部が溢れ出て物品排出部20に落下する。こうして遊戯者は物品取出口15から景品を獲得することができる。
【0093】
回動床120上の物品収容ケース124が景品で満たされていると、重心が上方にくる為に転回しやすく、転回した場合には収容されている全ての景品を獲得することも可能である。しかし物品収容ケース内124の景品が減ってくると重心が下がってしまうため転回することが難しくなる。
【0094】
また、物品収容ケース124は前述のように回動床120の長辺に対して平行に、任意の位置に移動可能である。ここで、回動支点部122により近い位置に設置するほど、てこの原理から把持アーム51でプレート部121を把持した時に把持アーム51にかかる負荷が少なくなる。つまり、負荷が少ない分、プレート部121の同一部分を把持した場合にはより高位置にまで回動床120を持ち上げることができる。一方、回動支点部122により遠い位置に設置するほど、てこの原理から把持アーム51でプレート部121を把持した時に把持アーム51にかかる負荷が多くなる。つまり、負荷が多い分、プレート部121の同一部分を把持した場合には、より高位置にまで回動床120を持ち上げることは困難となる。
【0095】
このように、本発明によれば、物品収容ケース124を用いた場合には通常、アーム操作では取り辛い小型の物品や、載置台上を転動し易いカプセルなどの球形状の景品を載置することが可能となり、景品の幅が広がり、更に多様なレイアウトが実現可能な物品取得ゲーム装置1を提供することができる。
【0096】
また、本発明によれば、物品収容ケース124が回動床120の長辺に対して平行に移動可能となっていることで、管理者は容易に物品10の取得難易度を調整することが出来るため、管理運営のし易い物品取得ゲーム装置1を提供することができる。
【0097】
なお、実施例1では係止穴123の形状を長穴形状としたがこれに係るものではなく、円形の穴を1つまたは、蜂の巣状や複数の列に整列させるようにして複数設けても良いし、長穴形状の係止穴123を複数設けるような態様としても良い。本発明の効果を発揮できるのであれば係止穴123の形状はいずれの態様であっても構わない。
【0098】
また、実施例1では物品収容ケース124の形状を略四角柱形状の箱体としたが、これはこの形状に限られるものではなく、景品を内部に収容可能であれば、例えば上面が開口した円柱形状や、ボウル状、すり鉢状などの形態であっても同様の効果を発揮することができる。
【実施例2】
【0099】
次に図13、図14を用いて本発明に係る物品取得ゲーム装置のその他の実施例を説明する。実施例2では支持台131が実施例1で説明した物品取得ゲーム装置1の物品収容部3の下部に取り付けられる。支持台131は前方に開口部135を有し、開口部135と物品排出部20が連設される。支持台131の上面は開口部135に向けて下り傾斜を有しており、支持台131の上部から自由落下してきた物品は開口部135に向けて転動し、開口部135と連通した物品排出部20を通じて物品取出口15より払出が行なわれる。
【0100】
支持台131の側部には、支持棒係止部材132が嵌合して取り付けられている。支持棒係止部材132は支持台131の外郭上の側部から上方に矩形状の面を突出するように取り外し可能に取り付けられ、支持台131の側部に沿って前後方向の所望の位置に設置可能である、支持棒係止部材132は内側面に複数個の円形状の孔部133が形成されている。孔部133に両端にロック機構を有しない円筒形状の支持棒134の端部を押し込むことで、支持棒係止部材132が支持棒134を係止することができる。
【0101】
また、孔部133はそれぞれ高さ位置が異なるように設けられている。そのため、支持棒134を孔部133に押し込み係止する際にいずれの孔部133に押し入れるかを選択することで支持棒134の高さを変えることができる。さらに、前述したように支持棒係止部材132は支持台131の側面に沿って前後方向の所望の位置に設置可能であるため、支持棒係止部材132に係止される支持棒134も前後方向の所望の位置に設置可能である。
【0102】
このように、支持棒係止部材132の位置や、支持棒134を押し込む孔部133の位置を変えることで、支持台131の上部に支持棒134を所望の位置に設置することが可能である。
【0103】
図14は支持台131の上部に設けた支持棒134に、回動床120を取り付けた様子を表す図である。実施例1と同様に第一の支持棒134Aを回動床120の短辺の一端に設けられた回動支点部122に挿通させ、支持棒係止部材132により支持台131の上部の任意の位置に係止させることができる。また、支持台131の上部に第二の支持棒134Bを設け、この第2の支持棒134Bの上部に回動床120の短辺の多端を載置することで、一端を回動軸とし他端を自由端127として回動床120を設置することが可能となる。
【0104】
前述のように支持棒134A、134Bはそれぞれ、支持台131の上方の任意の位置に設定可能である。そのため、回動床120の載置面が略水平になるように、回動床120を支持したり、奥側または手前側に傾斜を有するように支持したりするなど、支持棒134の設置位置を変える事で回動床120の設置態様を任意の状態に変えることが可能である。
【0105】
このように、景品収容部3下部に支持台131を設置し、支持台131の上方に前後位置及び高さ位置が可変の支持棒134を設けることで、物品取得ゲーム機の管理者は、景品の載置面である回動床120の設置態様を自由に帰ることができるので、景品レイアウトの際に管理者が景品取得の難易度を容易に変えることができる。

【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】物品取得ゲーム装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す物品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】物品収納部内に配設される物品配置領域を構成する部品を示す斜視図である。
【図4】物品配置領域に配置される回動床の斜視図である。
【図5】回動床の上面に固定される物品収容部の斜視図である。
【図6】物品取得部を左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に移動させる水平移動装置周辺の構成を示す斜視図である。
【図7】物品取得部を上下方向(Z方向)に移動させる昇降装置の一部の構成を示す斜視図である。
【図8】物品取得部を上下方向(Z方向)に移動させる昇降装置の一部の構成を示す斜視図である。
【図9】物品取得部の構成を示す正面図である。
【図10】物品取得部の一部を示す正面図
【図11】本発明の実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置による景品の取得状態を示す斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置による景品の取得状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施例にかかる支持台の構成を示す斜視図
【図14】図13に示す支持台の上部に回動床を設置した状態を示す図
【符号の説明】
【0107】
1 物品取得ゲーム装置
2 基台
3 物品収容部
4 物品配置領域
5 物品取得部
7 昇降装置
8 物品取得部本体
9 支持部
10 物品取得部本体
11 操作卓
12 コイン投入口
13 操作スイッチ
14 枠体
15 物品取出口
17 背面
18 第1の支持部材
19 第2の支持部材
20 物品排出部
21 連通穴
24 第1の係合部
25 第1の係合部
26 第2の係合部
27 第2の係合部
31 棒状部材
50 モータ
51 把持アーム
70 伸縮部
80 昇降部
90 リミットスイッチ
100動作制御手段
101記憶部
102通信部
106移動用モータ
120回動床
121プレート部
122回動支点部
123係止穴
124物品収容ケース
125螺子穴
126係止部材
127自由端
128フック体
131支持台
132支持棒係止部材
133孔部
134支持棒
135開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端側を回動可能に装着し、他端側を自由端とした回動床を1つ配置して形成された物品を載置する物品載置部と、
前記物品または前記回動床を把持可能であり且つ、把持した前記物品または前記回動床を解放可能である物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段により構成される前記物品載置部の上方に設けられた物品取得部と、を有する物品獲得ゲーム装置。
【請求項2】
一端側を回動可能に装着し、他端側を自由端とした複数の回動床をそれぞれ任意の間隔をあけて一列に並べて形成された物品を載置する物品載置部と、
前記物品または前記回動床を把持可能であり且つ、把持した前記物品または前記回動床を解放可能である物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段により構成される前記物品載置部の上方に設けられた物品取得部と、を有する物品獲得ゲーム装置。
【請求項3】
一端側を回動可能に装着し、他端側を自由端とした回動床を1つ配置して形成された物品を載置する物品載置部と、
前記物品または前記回動床を把持可能であり且つ、把持した前記物品または前記回動床を解放可能である物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段により構成される前記物品載置部の上方に設けられた物品取得部と、を有し、
該物品取得部が前記物品載置部の上方を移動可能であり、前記物品取得部が前記回動床を把持し、前記回動床が傾いて物品が前記回動床より落下した際、当該物品を払い出す物品獲得ゲーム装置。
【請求項4】
一端側を回動可能に装着し、他端側を自由端とした複数の回動床をそれぞれ任意の間隔をあけて一列に並べて形成された物品を載置する物品載置部と、
前記物品または前記回動床を把持可能であり且つ、把持した前記物品または前記回動床を解放可能である物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段により構成される前記物品載置部の上方に設けられた物品取得部と、を有し、
該物品取得部は前記物品載置部の上方を移動可能であり、前記物品取得部が前記回動床を把持し、前記回動床が傾いて物品が前記回動床より落下した際、当該物品を払い出す物品獲得ゲーム装置。
【請求項5】
物品が配置される物品配置部と、
前記物品配置部の上方に移動可能に配置され、物体を把持可能且つ、解放可能な物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段、を有する物品取得部と、
前記物品配置部の下方に開口して設けられ且つ前記物品が通過可能に設けられた物品落下口と、
遊戯者が前記物品取得部を操作する操作手段と、
前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得部の作動を制御する動作制御手段と、を備え、
一端を回動支点として取外し可能に取り付けられ、他端を自由端とした物品を載置可能な回動床を前記物品配置部に1つ設けた物品取得ゲーム装置。
【請求項6】
物品が配置される物品配置部と、
前記物品配置部の上方に移動可能に配置され、物体を把持可能且つ、解放可能な物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段を有する物品取得部と、
前記物品配置部の下方に開口して設けられ且つ前記物品が通過可能に設けられた物品落下口と、
遊戯者が前記物品取得部を操作する操作手段と、
前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得部の作動を制御する動作制御手段と、を備え、
一端を回動支点として取外し可能に取り付けられ、他端を自由端とした物品を載置可能な回動床を設け、
該回動床を前記物品配置部にそれぞれに隙間を有して複数配置した物品取得ゲーム装置。
【請求項7】
前記物品配置部に取外し可能な棒状部材が設けられ、
前記回動床は物品を載置可能な板形状の物品載置部と、前記物品載置部の一端に設けられ回動の支点となる筒形状の回動支点部を有し、前記回動支点部が前記棒状部材に挿通されて、前記回動床が前記第一の棒状部材に支持される請求項5または6に記載の物品取得ゲーム装置。
【請求項8】
前記回動支点部は、前記物品載置部の一方の面方向に湾曲して設けられる請求項7に記載の物品取得ゲーム装置。
【請求項9】
物品が配置される物品配置部と、
前記物品配置部の上方に移動可能に配置され、物体を把持可能且つ、解放可能な物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段を有する物品取得部と、
前記物品配置部の下方に開口して設けられ且つ前記物品が通過可能に設けられた物品落下口と、
遊戯者が前記物品取得部を操作する操作手段と、
前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得部の作動を制御する動作制御手段と、
前記物品配置部は、前記物品配置部の外郭上に設けられた支持部材と、
前記支持部材に両端を取り外し可能に支持される少なくとも二本の棒状部材と、
第一の棒状部材に一端を回動支点として取外し可能に取り付けられ、第二の棒状部材の上部に他端載置された、物品を載置可能な1つの回動床と、を備えた物品取得ゲーム装置。
【請求項10】
物品が配置される物品配置部と、
前記物品配置部の上方に移動可能に配置され、物体を把持可能且つ、解放可能な物品取得部本体および、前記物品取得部本体を移動させる移動手段を有する物品取得部と、
前記物品配置部の下方に開口して設けられ且つ前記物品が通過可能に設けられた物品落下口と、
遊戯者が前記物品取得部を操作する操作手段と、
前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得部の作動を制御する動作制御手段と、
前記物品配置部は、前記物品配置部の外郭上に設けられた支持部材と、
前記支持部材に両端を取り外し可能に支持される少なくとも二本の棒状部材と、
第一の棒状部材に一端を回動支点として取外し可能に取り付けられ、第二の棒状部材の上部に他端載置された、物品を載置可能な回動床と、を備え、
該回動床が前記第一の棒状部材にそれぞれに隙間を有して複数取り付けられた物品取得ゲーム装置。
【請求項11】
前記回動床は物品を載置可能な板形状の物品載置部と、前記物品載置部の一端に設けられ回動の支点となる筒形状の回動支点部を有し、前記回動支点部が前記第一の棒状部材に挿通され、前記回動床が前記第一の棒状部材に支持される請求項9または10に記載の物品取得ゲーム装置。
【請求項12】
前記回動支点部は、前記物品載置部の一方の面方向に湾曲して設けられる請求項11に記載の物品取得ゲーム装置。
【請求項13】
前記回動床は物品載置面を有し、前記物品載置面に少なくとも一つ以上の孔部を有する請求項1乃至12に記載の物品獲得ゲーム装置。
【請求項14】
内部に物品を収容可能な器状の物品収容部を備え、
該物品収容部の表面に設けられた被係止部と、
被係止部と係合する係止部材と、を有し、
前記係止部と前記係止部材が前記孔部を貫通して係合することにより、前記回動床と前記物品収容部を結合可能に構成される請求項13に記載の物品獲得ゲーム装置。
【請求項15】
物品を収容する物品収容部と、
前記物品収容部内に配置される物品配置部と、
前記物配置部の両側に平行に掛け渡された複数の棒体と、
一方の棒体に回動自在に取り付けられ、少なくとも隣接する平行な棒体に当接可能に搭載置される板体と、
前記物品収容部内に移動可能に配置され、前記物品を取得可能且つ取得した物品を開放可能な物品取得部本体と、前記物品取得部本体を移動させる移動手段と、を有する物品取得部と、
前記物品収納部内に開口され且つ前記物品が通過可能な物品が通過可能な物品落下口を有し、当該物品落下口と前記物品収納部の外部とを連通し、前記物品落下口を通過した物品と前記物品収納部の外部に排出可能な物品排出部と、
プレーヤが操作する操作手段と、
前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得部の作動を制御する動作制御手段と、
を備えた物品獲得ゲーム装置。
【請求項16】
クレーンゲーム機の物品収納部に掛け渡した平行な棒体間に、少なくとも前記一方の棒体に回動自在に一端が取り付けられ、他端が他方の棒体に架かり載置された板体と、
を備えた物品獲得ゲーム装置。
【請求項17】
請求項15または16において、該板体に設けた係止部と、
前記係止部に固定される容器体と、を備えた物品獲得ゲーム装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−11987(P2010−11987A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−174023(P2008−174023)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)