説明

物干装置

【課題】簡単な構造で部品点数を最小限に抑え、安価で強度も高い高性能な物干装置を提供する。
【解決手段】建築物12に取り付けられる台座14と、台座14に取り付けられるアーム部材36を有する。台座14には、建築物12に取り付けられる板状の取付部16と、取付部16に形成された開口部20と、開口部20に連通しアーム部材36を保持する支持部22を一体に備える。アーム部材36を、取付部16の開口部20に建築物12側の面から支持部22に挿入して取り付ける。取付部16を建築物12に固定することにより、開口部20が建築物12により閉鎖される。台座14とアーム部材36の間には、合成樹脂製のスペーサ26が取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建物の壁面やベランダの手摺等に取り付け、物干し竿を掛け渡して使用する物干装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物のベランダ等に固定された物干装置として、建築物に取り付けられたベース部材に、アーム部材を垂直面内で回動可能に取付、アーム部材を水平状態あるいは斜め上状態や斜め下状態で固定して竿を水平方向に掛けて使用し、不使用時には鉛直下方に回動して収納することができる物干し装置があった。
【0003】
特許文献1に開示されている物干装置は、ベランダの手摺等に固定される支持体と、支持体に回動可能かつ摺動可能に取り付けられる腕杆を有している。腕杆には、後端部を除く周縁に厚み方向に突出する突状部が設けられ、突状部は腕杆が水平状態で上縁に位置する上突状部と、下縁に位置する下突状部と、前端部に位置し上突状部と下突状部を接続する略半円状の接続突状部が設けられている。後端部の、突状部のない部分が挿入部となっている。腕杆の上部の所定位置には、ストッパ取付孔が設けられ、そこに弾性を有する合成樹脂製のストッパを固定できるようになっている。
【0004】
この物干装置の腕杆を支持体に取り付けるには、腕杆の挿入部を支持体の下方から挿入し、下状部、接続突状部及び上突状部を経て、ストッパ取付孔を支持体の上方に位置させ、そのストッパ取付孔に表裏一対のストッパを固定するものである。
【0005】
また、特許文献2に開示されている物干装置は、雑音の発生を軽減防止するものであり、建物に固定する筐体の内部に樹脂製の消音部材を配設し、この消音部材によって腕杆が摺接、当接する部分を被覆する。筐体に取り付けられ腕杆は、一端部が筐体に係止される基端部となり、基端部の所定位置にはストッパがネジにより取り付けられ、腕杆が筐体から脱落するのを防止している。
【0006】
この物干装置の腕杆を筐体に取付ける際には、予め消音部材を筐体内に装着し、次に腕杆の基端部を筐体内に挿入し、腕杆を所定位置にセットし、ストッパを腕杆の基端部にねじ止め固定するものである。
【特許文献1】特開2006−87522号公報
【特許文献2】実開平5−91594号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来の技術の場合、支持体の筐体に腕杆をセットするとき、筐体の建築物への取付面と反対側である正面側から腕杆を入れてセットするため、不用意に腕杆が抜けないようにストッパが必要であった。ストッパは、腕杆と別体であり、取り付ける工程やコストが掛かり、ストッパの部品管理も複雑になっている。
【0008】
また、ピンやストッパを使用しない物干装置として、台座を二つの部品に分割させることにより基部の角での係止を可能としたものがあった。しかし、この場合も部品が増え、後加工、組立作業が必要で工数が多いものである。
【0009】
この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で部品点数を最小限に抑え、安価で強度も高い高性能な物干装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、建築物に取り付けられる台座と、上記台座に取り付けられるアーム部材が設けられ、前記台座には、前記建築物に取り付けられる板状の取付部と、前記取付部に形成された開口部と、前記開口部に連通し前記アーム部材を保持する支持部が一体に設けられ、前記アーム部材を、前記取付部の前記開口部に前記建築物側の面から前記支持部に挿入して取り付け、前記取付部を前記建築物に固定することにより前記開口部が前記建築物により閉鎖される物干装置である。前記台座と前記アーム部材の間には、合成樹脂製のスペーサが設けられている。
【0011】
また、前記支持部は前記アーム部材を略水平方向から挟む一対の板部であり、前記支持部の互いに対面する内壁面に形成され前記スペーサ部材が収容される収容部と、前記収容部の一部に形成され前記アーム部材の軸部が軸支される軸受部が設けられ、前記取付部には前記一対の支持部の間に一体に形成され前記アーム部材へ向かって突出する係止部が設けられ、前記アーム部材は、前記軸受部により回転可能に軸支され、前記係止部に係止されて所定の角度に保持されるものである。
【0012】
前記スペーサは、前記台座の開口部を閉鎖する板状の閉鎖部と、前記アーム部材と前記台座の前記支持部の間に位置する一対の板部である挟持部が設けられ、前記挟持部には前記支持部との間に生じる隙間に位置して前記支持部に当接するリブ部と、前記アーム部材を回転可能に前記軸受部にガイドする軸部収容部が設けられている。
【0013】
前記アーム部材の軸部は、前記アーム部材の両側に突出し前記スペーサの前記一対の軸部収容部に差し込まれ前記軸受部に回転可能に当接し、前記軸部の突出方向に対して直角方向に突出し前記係止部に下方から当接する爪部が設けられ、前記爪部は、複数個が設けられ、前記台座に対して前記アームの角度を変えて係止可能に設けられている。
【発明の効果】
【0014】
本発明の物干装置は、構造を簡略化して部品点数を最小限に抑え、しかも強度も高く安価に提供することができる。また、部品同士の間のがたつきがなく、消音効果が高い。台座が一体の部品で構成され、台別部品や台座同士を組付するための加工や組み立てる加工が無くなり、組立作業が簡単になるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図6はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の物干装置10は、建築物12に取り付けられる台座14が設けられている。台座14は、アルミニウムまたはその合金で一体に鋳造され、建築物12に当接する細長い板状の取付部16が設けられている。取付部16の両端部付近に各々ボルトを挿通して建築物12に固定するための透孔18が形成されている。また、建築物12に当接する側の面の、取付部16の中央には、矩形の開口部20が形成されている。取付部16の長手方向に対して平行な一対の両側縁部には、取付部16に対してほぼ直角に建築物12側とは反対方向へ突出する一対の支持部22が形成されている。支持部22は互いにほぼ平行に対面して位置し、角部が面取りされた矩形状に形成されている。
【0016】
支持部22の互いに対向する内壁面22aには、後述する軸部44を移動可能に収容し一定深さにくぼんだ同じ形の収容部24が対向して形成されている。収容部24の形状は、取付部16の開口部20に連通しスペーサ26の挟持部30が僅かなゆとりを有して嵌合可能な大きさである。収容部24の、取付部16から離れた下方の角部は、外方に彎曲し軸部44を軸支する軸受部24aとなっている。
【0017】
そして取付部16には、一対の支持部22の間に係止部21が設けられている。係止部22は、建築物12に台座14を取り付けたとき開口部20の下側に位置する部分に形成され、支持部22の突出方向である建築物12側とは反対方向へ突出している。係止部21の垂直方向の断面形状は一定の半円状で、下端部は取付部16から曲線状に立ち上がり、上端部は開口部20の縁に一致して直線状に形成されている。
【0018】
台座14の、一対の支持部22の内側には合成樹脂製のスペーサ26が取り付けられている。スペーサ26は、台座14の開口部20を閉鎖する板状の閉鎖部28が設けられ、閉鎖部28には、台座14の支持部22に対して平行な一対の挟持部30が形成されている。挟持部30は、一対の支持部22と後述するアーム部材36の間に取り付けられるものである。一対の挟持部30の間隔は、アーム部材36に取り付けた時にアーム部材36を水平方向から挟み、支持部22の内壁面22aとの間には僅かの隙間のみ残って安定するものである。
【0019】
挟持部30の形状は、閉鎖部28に連続する辺を底辺とする台形状に形成されている。
開口部20の下端縁部分には、支持部22の突出方向へ僅かに突出する下端突起部31が形成され、下端突起部31の上面は後述するアーム部材36の爪部46,48,50に沿う曲線であり、下面は台座14の開口部20に沿う平面である。
【0020】
挟持部30の外壁面には、支持部22の内壁面22aに当接するリブ部32が設けられている。リブ部32は、挟持部30の閉鎖部28以外の周縁部と、挟持部30の内側に2本互いに平行でほぼ水平方向に設けられている。リブ部32の突出長さは、組立状態でリブ部32の先端が支持部22の内壁面22aに当接する長さである。挟持部30の、閉鎖部28と反対側で下方に位置する角部周辺は、角部を形成する2辺に連通して、軸部収容部34が設けられている。軸部収容部34は、挟持部30が、矩形状に一定深さで支持部22の内壁面22a側にくぼんで形成され、軸部収容部34の深さは、軸部収容部34の外壁部が支持部22の内壁面22aに当接するものである。軸部収容部34の角部34aは面取りされ、角部34aの少し上方には段部34bが形成されている。
【0021】
スペーサ26の閉鎖部28の上縁部分には、弾性突起35が設けられている。弾性突起35は、挟持部30の間に位置し挟持部30の突出方向にほぼ平行に延出し、先端が上方へ折り曲げられ、台座14の一対の支持部22の間の上縁部分に係止され弾性的に係合するものである。
【0022】
スペーサ26の、一対の挟持部30の間には、アーム部材36が差し込まれて設けられている。アーム部材36はアルミニウムまたはその合金で一体に鋳造され、長尺の板状体であり、アーム部材36の内側には長手方向に沿って薄肉部38が形成され、薄肉部38には長手方向に沿って等間隔に逆三角形状の透孔である竿受部40が設けられている。アーム部材36の組み立て状態で台座14側となる端部は、アーム部材36の上端縁部が下方へ向かって僅かに切り欠かれ、切り欠かれた先端は、アーム部材36の下端縁に連続する半円に形成された連結部42が形成されている。連結部42の中心には、両側方へ突出する短い円柱状の軸部44が各々形成されている。そして連結部42の周縁部には、台座14の係止部21に係止される三角状の爪部46,48,50が、等間隔に側方に突出して設けられている。爪部46には、一番突出している頂部46aが設けられ、頂部46aの、図2において時計回りに連続して係止面46bが設けられ、係止面46bは頂部46aから離れるに従い外側に彎曲しながら徐々に突出量が少なくなる曲面である。頂部46aの、係止面46bと反対側に連続して当接面46cが設けられ、当接面46cは台座14の係止部21の下側面に沿う形状で、爪部46の内側にくぼむ方向にわずかに彎曲している。爪部48にも同様に、頂部48a、係止面48b、当接面48cが設けられている。爪部50にも同様に、頂部50a、係止面50b、当接面50cが設けられている。
【0023】
次に、物干装置10の組立方法について説明する。まず、台座14の開口部20からアーム部材36を取付部16の建築物12側の面から差し込み、薄肉部38の竿受部40を一対の支持部22の間から外へ出す。そして台座14の開口部20からスペーサ26を入れ、アーム部材36の連結部42にスペーサ26を取り付ける。このとき、連結部42がスペーサ26の挟持部30の間に差し込まれ、連結部42の軸部44が挟持部30の軸部収容部34に差し込まれる。一対の軸部44の、先端同士の間の距離は、一対の軸部収容部34の互いに対面する面同士の間の距離よりわずかに短く形成されているため、アーム部材36の軸部44は軸部収容部34の内側を自由に移動する。軸部収容部34は下方が開口されて取付部16のスペーサ収容部24に連通し、軸部44はスペーサ収容部24の軸受部24aに当接し正面方向に抜けることなく軸支される。これにより、アーム部材36の軸部44は、台座14のスペーサ収容部24とスペーサ26の軸部収容部34で囲まれた範囲内でのみ移動し、アーム部材36が台座14のスペーサ支持部22の間から抜け落ちることがない。
【0024】
そして、台座14を建築物12、例えばマンションの壁面やベランダの手摺等に、台座14とスペーサ26、アーム部材36を一組として取り付ける。取付方法は、建築物12に台座14の取付部16を当接させ、取付部16の透孔18にコンクリート用のボルトを差し込み固定する。このとき、台座14はアーム部材36の爪部46,48,50の当接面46c,48c,50cが、アーム部材36の重みを受けて軸部44を中心に回転しようとする方向を向く。そしてアーム部材36の、爪部46,48,50のいずれかを取付部16の係止部21に当接させる。爪部46,48,50のいずれを係止部21に当接させるかで、アーム部材36の角度が異なる。
【0025】
そして、一対のアーム部材36の、竿受部40に各々竿を掛け渡す。このとき、竿や洗濯物の重みでアーム部材36に下向きの力がかかる。そしてアーム部材36の軸部44から、台座14のスペーサ収容部24の軸受部24aに、下へ向かって力がかかり、またアーム部材36の爪部46,48,50のいずれかの係止面46c,48c,50cから、台座14の係止部21に上向きに向かって力がかかる。この2つの力でアーム部材36アーム部材36は、台座14に確実に保持される。アーム部材36の竿受部40は、軸部44が軸受部24aに当接し、爪部46,48,50のいずれかの係止面46c,48c,50cが係止部21に当接して位置決めしているため、係止が不用意に解除されることがなく、確実に保持される。
【0026】
次に、この実施形態の物干装置10のアーム部材36の角度を変える操作について説明する。例えば、図2に示すようにアーム部材36の爪部48が係止部21に当接しアーム部材36の長手方向がほぼ水平に保持されているとき、アーム部材36の角度を斜め上方に変更する場合について説明する。このとき、爪部48の当接面48cは係止部21に当接し、係止面46bはスペーサ26の下端突起部31に当接している。
【0027】
まず、アーム部材36を上方に上げるように力を加えると、アーム部材36は、軸部44がスペーサ収容部24の軸受部24aから離れ、スペーサ26の下端突起部31から係止面46bが、台座14の係止部21から当接面48cが離れ、アーム部材36は自由に回転する。アーム部材36を斜め上方へ回転させて、爪部46の頂部46aが係止部21を通過して当接面46cが係止部21に当接し、アーム部材36は斜め上方へ移動し、保持される。
【0028】
なお、アーム部材36の爪部50が係止部21に当接し、アーム部材36が斜め下を向いて保持されているとき、アーム部材36の角度を水平方向に変更する場合も、同様の操作を行う。
【0029】
次に、アーム部材36の爪部46が係止部21に当接し、アーム部材36が斜め上に向かって保持されているとき、アーム部材36の角度を水平方向に変更する場合について説明する。まず、アーム部材36を一端斜め上方へ引き上げ、爪部46の当接面46cが係止部21から離れて係合を解除し、爪部46の頂部46aが係止部21を通過し、爪部48の当接面48cが係止部21に下から当接し、アーム部材36はほぼ水平に保持される。
【0030】
なお、アーム部材36の爪部48が係止部21に当接し、アーム部材36が水平方向に保持されているとき、アーム部材36の角度を斜め下方に変更する場合も、同様の操作で行う。
【0031】
アーム部材36の角度を変える操作は、一対のアーム部材36に竿を掛け渡した状態で、竿を上に引き上げたり下ろしたりすることで、アーム部材36の台座14に対する角度や係合解除、位置の変更を同時に行うこともできる。
【0032】
この実施形態の物干装置10によれば、構造を簡略化して部品点数を最小限に抑え、安価で高性能な物干装置を提供することができる。アーム部材36は、台座14の取付部16に形成された開口部20の建築物12側から挿通されるため、取付部16を建築物12に取り付けることにより開口部20が閉鎖され、抜け落ちる恐れがなくなり安全である。さらに、抜け落ちを防止するピン等が不要であり、コストを抑え組立工程を簡略化することができる。アーム部材36の軸部44は、台座14の収容部24とスペーサ26の軸部収容部34で囲まれた範囲内で移動するため、建築物12に取り付ける以前でも、搬送や施工時にアーム部材36が台座14のスペーサ支持部22の間から抜け落ちることがない。また、台座14とアーム部材36の間に合成樹脂製のスペーサ26が設けられ、がたつきが無く、消音効果がある。物干装置10を搬送するときや建築物12に取り付けるとき、アーム部材36の角度を変えるときの金属音を軽減することができる。台座14とアーム部材36は鋳造で設けられ、後加工を必要とせず加工工数が少ない。
【0033】
なお、この発明の物干装置は、上記実施の形態に限定されるものではなく、台座の取り付け位置や取付箇所も壁以外に天井部分や支柱等適宜選択可能である。さらに台座とアーム部材の形状、または取付角度、爪部の数や形状等、自由に変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】この発明の一実施形態の物干装置の分解斜視図である。
【図2】この実施形態の物干装置の部分破断側面図である。
【図3】この実施形態の物干装置の背面図である。
【図4】この実施形態の物干装置の分解した状態を示す平面図である。
【図5】この実施形態の物干装置の横断面図である。
【図6】この実施形態の物干装置の台座14の部分破断斜視図である。
【符号の説明】
【0035】
10 物干装置
12 建築物
14 台座
16 取付部
20 開口部
22 支持部
24 収容部
26 スペーサ
28 閉鎖部
30 挟持部
32 リブ部
34 軸部収容部
36 アーム部材
42 連結部
44 軸部
46,48,50 爪部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物に取り付けられる台座と、上記台座に取り付けられるアーム部材が設けられ、前記台座には、前記建築物に取り付けられる板状の取付部と、前記取付部に形成された開口部と、前記開口部に連通し前記アーム部材を保持する支持部が一体に設けられ、前記アーム部材を、前記取付部の前記開口部に前記建築物側の面から前記支持部に挿入して取り付け、前記取付部を前記建築物に固定することにより前記開口部が前記建築物により閉鎖されることを特徴とする物干装置。
【請求項2】
前記台座と前記アーム部材の間には、合成樹脂製のスペーサが設けられていることを特徴とする請求項1記載の物干装置。
【請求項3】
前記支持部は前記アーム部材を略水平方向から挟む一対の板部であり、前記支持部の互いに対面する内壁面に形成され前記スペーサ部材が収容される収容部と、前記収容部の一部に形成され前記アーム部材の軸部が軸支される軸受部が設けられ、前記取付部には前記一対の支持部の間に一体に形成され前記アーム部材へ向かって突出する係止部が設けられ、前記アーム部材は、前記軸受部により回転可能に軸支され、前記係止部に係止されて所定の角度に保持されることを特徴とする請求項1又は2記載の物干装置。
【請求項4】
前記スペーサは、前記台座の開口部を閉鎖する板状の閉鎖部と、前記アーム部材と前記台座の前記支持部の間に位置する一対の板部である挟持部が設けられ、前記挟持部には前記支持部との間に生じる隙間に位置して前記支持部に当接するリブ部と、前記アーム部材を回転可能に前記軸受部にガイドする軸部収容部が設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の物干装置。
【請求項5】
前記アーム部材の軸部は、前記アーム部材の両側に突出し前記スペーサの前記一対の軸部収容部に差し込まれ前記軸受部に回転可能に当接し、前記軸部の突出方向に対して直角方向に突出し前記係止部に下方から当接する爪部が設けられ、前記爪部は、複数個が設けられ、前記台座に対して前記アームの角度を変えて係止可能に設けられたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の物干装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−272354(P2008−272354A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−122390(P2007−122390)
【出願日】平成19年5月7日(2007.5.7)
【出願人】(591006117)株式会社ナガエ (16)