説明

猫用水洗トイレ

【課題】 二段式猫用トイレで猫のし尿の悪臭を軽減し、消臭シートもいらずし尿を含んだ汚水の処理作業も清潔に楽にできる猫用し尿処理具の提供。
【解決手段】 本発明は従来の二段式猫用トイレにおいて上段の大便受けトレイの下に、複数の穴の開いた流水パイプを接着した傾斜を持つし尿受けトレイに、水の入った貯水タンクより電動ポンプで水を汲み上げ、し尿受けトレイに流す。し尿を洗い流した汚水は最下段に置いた汚水タンクに溜めることができるので、し尿のための消臭シートは必要ないので経済的な負担も軽減できる。また汚水の処理も汚水タンクにある程度溜まった際に、トイレ本体より取り外し通常の人用トイレで簡単清潔に処理できる便利さを提供する二段式猫用水洗トイレ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、猫のし尿処理具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の猫のトイレは、一部の特殊な形状、機能のものを除けば、大便用に上段にペレットを敷き、下段に消臭シートを敷いてし尿を受けるタイプの二段式のものや、トイレボックスにペレットを敷いて大小便を受けるものなど耐久性のあるプラスチック製のものが一般的であった。
(特開2007−74996)
【特許文献1】 特開2007−74996
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の二段式猫用トイレでは上段の大便を取り除いても、下段のし尿受けトレイに消臭シートを敷いてし尿を受けるため、し尿の悪臭が充満するという問題があった。
【0004】
従来の二段式猫用トイレでは、し尿用の消臭シートを敷いてし尿を受けるためシートの交換が必要で不経済であった。
【0005】
従来の二段式猫用トイレでは下段のし尿を受ける消臭シートの交換を少し怠ると、し尿であふれたり悪臭もひどくなり消臭シートの交換が煩雑に必要であった。
【0006】
従来の二段式猫用トイレでは下段のし尿を受ける消臭シートの交換を怠るとし尿受けトレイにし尿があふれたりして処理する際に室内にこぼしたり不潔で汚れた消臭シートの処理も手を汚したり、臭いがついたりして大変であった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
排泄を行う小動物が中に入れる大きさの函体で該函体1の上部には大便を受ける網状の底部をもつトレイ5を置き、その下段に水が吐出する小穴が複数設けられ且つ傾斜面をもったし尿受けトレイ6を設け、該函体後部には電動ポンプ102を備え、水を入れた貯水タンク100を装着し、電動ポンプ102にて汲み上げた水を流水パイプ8を通して、し尿受けトレイ6に流しトレイ上のし尿を洗い流すことのできる小動物用二段式水洗トイレ。
【0008】
し尿受けトレイ6の排水口下部を下段に設けた汚水タンク11の受水口16に差し込んで接続し、流れた汚水を汚水タンク11に溜めることのできる二段式小動物用水洗トイレ。
【0009】
汚水タンク11は該函体より引き出して取り外すことができる構造で内容量がわかる半透明の小窓を持つ二段式小動物用水洗トイレ。
【0010】
本発明の二段式猫用水洗トイレはし尿を洗い流し、汚水を汚水タンク11に溜めたのち汚水タンク受水口16に受水口キャップ14をはめてもれないようにする。トイレ本体1より汚水タンクを引き出して人用トイレにて排水キャップ13をはずして排処理できるので手も室内も汚すことなく処理できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の二段式猫用水洗トイレは猫が排泄するたびに貯水タンクの水で、し尿を洗い流すのでし尿の臭いを大幅に軽減できる。
【0012】
し尿を受ける消臭シートがいらないので経済的である。
【0013】
汚水は汚水タンクに溜めるため従来の二段式猫用トイレのように頻繁に消臭シートの交換がいらないので片づける手間が軽減できる。
【0014】
汚水が汚水タンクにある程度溜まった際にトイレ本体よりはずして、人用トイレにて排処理できるので手も汚すことなく清潔に楽に処理できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下添付図面に従って実施例を説明する。
【0016】
図1はトイレ本体1に大便受けトレイ6と流水パイプ8を接着した、し尿受けトレイ6を装着することを示した斜視図である。材質は耐久性プラスチック等適宜素材により成型する。函体のトイレ本体1には、水をいれ電動ポンプ102を装着した貯水タンク100を固定ソケット105を差し込み装着、し尿受けトレイ6に接着した水を吐出する小穴が設けられた流水パイプ8の接続部の穴に電動ポンプ102のホース104の先端を差し込み、ねじをきった回転式接続リング9を回して固定接続する。猫の排尿後に電池式電動ポンプ102の電源スイッチ103を押して貯水タンク100の水を、傾斜面をもったし尿受けトレイ6に流し、猫のし尿とともに汚水を汚水タンク11に溜める。
【0017】
トイレ本体1の最下段に汚水タンク11を置き、中段に流水パイプ8を接着したし尿受けトレイ6を傾斜を持たせて置く。汚水タンク11とし尿受けトレイ6は、トイレ本体1の受水口着脱フタ4をはずしてタンク受水口16に、し尿受けトレイ6の排水口7裏面の凸部を差し込み装着する。汚水タンク本体引き出し面には汚水の容量が確認できるように半透明の小窓部17を設ける。
【0018】
貯水タンク100は貯水タンク本体に接着した固定ソケット105をトイレ本体後部に設けた差し込み部に差し込んで装着する。し尿受けトレイ6に接着した流水パイプ8の接続部の穴に、電動ポンプ102のホース104の先端を差し込みホース接続リング9を回転させ固定装着する。
【0019】
貯水タンク100には貯水タンクふた101をはずして水を入れる。貯水タンクには電池式電動ポンプ102を装着し電源スイッチ103のスイッチの入り、切りにより使用する。
【0020】
貯水タンク100よりし尿受けトレイ6に水を流す方法には、空気圧を利用した手動ポンプ、猫のし尿をセンサーで感知して自動的に水が流れるようにするなどの方法が考えられる。
【0021】
貯水タンクは灯油用ポリタンクでも使用でき、電池式ポンプも灯油用ポンプの使用も可能であり電池は充電式でも良い。
【0022】
し尿受けトレイと汚水タンクを一体化して構造を簡便化する方法もある。
【0023】
貯水タンクに洗浄剤を投入したり、猫トイレ本体上部に猫が入れる空間をもつ箱型のカバーを装着することで悪臭の拡散を防ぐことがより効果的となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の猫用水洗トイレの全体斜視図
【図2】本発明の猫用水洗トイレの平面図
【図3】本発明の猫用水洗トイレの断面図
【図4】本発明の猫用水洗トイレの正面図
【図5】本発明の猫用水洗トイレの側面図
【図6】本発明の猫用水洗トイレの貯水タンク平面図
【図7】本発明の猫用水洗トイレの貯水タンク側面図
【図8】本発明の猫用水洗トイレの貯水タンク斜視図
【図9】本発明の猫用水洗トイレの汚水タンク斜視図
【符号の説明】
【0025】
1.トイレ本体
2.大便トレイ受け
3.し尿トレイ着脱窓
4.し尿トレイ受水口着脱窓フタ
5.大便用トレイ
6.し尿受けトレイ
7.し尿受けトレイ排水口
8.流水パイプ
9.ホース接続リング
10.ポンプ先端差し込み穴
11.汚水タンク
12.汚水タンク取っ手
13.排水キャップ
14.受水口キャップ
15.し尿トレイ受け
16.汚水タンク受水口
17.容量確認小窓
100.貯水タンク
101.貯水タンクフタ
102.電池式電動ポンプ
103.電源スイッチ
104.電動ポンプホース
105.固定ソケット
106.ホース差し込み穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排泄を行う小動物が中に入れる大きさの函体で該函体の上部には大便を受ける網状の底部をもつトレイを置き、その下段に水が吐出する小穴が複数設けられ且つ傾斜面をもったし尿受けトレイを設け、該函体後部には電動ポンプを備え、水を入れた貯水タンクを装着し、電動ポンプにて汲み上げた水を流水パイプを通して、し尿受けトレイに流しトレイ上のし尿を洗い流すことのできる小動物用二段式水洗トイレ。
【請求項2】
し尿受けトレイの排水口を下段に設けた汚水タンクの受水口に差し込んで接続し、流れた汚水を汚水タンクに溜めることのできる請求項1に記載の二段式小動物用水洗トイレ。
【請求項3】
汚水タンクは該函体より引き出して取り外すことができる構造で内容量がわかる半透明の小窓を持つ構造の請求項1,2に記載の二段式小動物用水洗トイレ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−154830(P2010−154830A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−336291(P2008−336291)
【出願日】平成20年12月30日(2008.12.30)
【出願人】(307040484)
【Fターム(参考)】