説明

珊瑚から発生のマイナスイオンを頭髪に放出する育毛装置

【課題】 負イオンの頭髪への利用
【解決手段】 珊瑚利用負イオン発生手段10からの負イオンが導管21と負イオン放出頭髪カプセル22からなる負イオン振りかけ手段20へ送られる。上記負イオン発生手段10は、着脱水容器12aに収納された珊瑚セラミック粒集合体11aを超音波発振器13の超音波振動で水と反応させアルカリイオン水を作る。この超音波発振器13は、このイオン水にもその超音波振動を与え、このイオン水を負イオンの霧滴Aにする。負イオン霧滴収納室14a内に設けられた円筒14cにより形成された負イオン霧滴通路14bを、ファンFが上記負イオン霧滴Aを螺旋状に送風する。上記着脱水容器12と上記超音波発振器13との間には水路15があり、上記イオン水が上記超音波発振器13が存在する負イオン霧滴収納室14aの下部の貯留部14dに注がれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広くは医療機器の育毛装置に関するものであり、特に髪の毛の若返りに関するものである。就中、珊瑚から強力なマイナスイオンを発生させて、頭髪に放出することにより育毛を図る装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
年をとるとともに頭髪はやせおとろえて、生気が失われる。そして、やがては脱毛したまま禿げてさえしまう。それで、育毛剤が盛んに使用されている。この育毛剤に変えて、生理機能を活性化するマイナスイオンの利用が考えられる。
【特許文献1】特許第3580487号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとする問題点は、焼成風化珊瑚利用の強力なマイナスイオン発生手段の頭髪への利用である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明にかかる珊瑚から発生のマイナスイオンを頭髪に放出する育毛装置は、以上の課題を解決するために、風化珊瑚を焼成して作成した珊瑚セラミックを水中で外力たる超音波を作用させてアルカリイオン水を発生させ、それを霧滴化してそのマイナスイオンの霧滴を頭髪にカプセルでかけるものである。
とした。
【0005】
以下に、本発明にかかる珊瑚から発生のマイナスイオンを頭髪に放出する育毛装置の具体的な構成を詳細に記載する。最初に、本発明の請求項1に記載した発明の構成を説明する。この発明は、まず、下記のサンゴ利用マイナスイオン発生手段がある。つぎに、導管がある。この導管は、上記のサンゴ利用マイナスイオン発生手段からマイナスイオンを送るものである。そして、マイナスイオン放出頭髪カプセルがある。このマイナスイオン放出頭髪カプセルは、上記の導管の解放端に設けられたものである。
【0006】
しかして、上記のサンゴ利用マイナスイオン発生手段は、以下のごとくに構成されている。まず、珊瑚セラミックがある。この珊瑚セラミックは、風化珊瑚粉を焼成して造成されたものである。つぎに、着脱水容器がある。この着脱水容器は、上記の珊瑚セラミックを収納する送水調整バルブ付のものである。
【0007】
そして、超音波発振器がある。この超音波発振器は、上記の着脱水容器内で上記の珊瑚セラミックに超音波振動を与え水と反応させアルカリイオン水を作るものである。と同時に、この超音波発振器は、このアルカリイオン水にもその超音波振動を与え、このアルカリイオン水をマイナスイオンの霧滴にするものである。
【0008】
つぎに、本発明にかかるの請求項2に記載した発明の構成を説明する。この発明は、以下の点以外は上記の請求項1の発明の構成と同一である。それゆえに、上記の請求項1の発明の構成の説明の全文をここに援用して、以下の構成の説明をこれに追加する。この発明と上記の請求項1の発明の構成との差異は、以下の構成からなる小イオン選別手段の存在である。すなわち、この小イオン選別手段は、まず、マイナスイオン霧滴収納室がある。このマイナスイオン霧滴収納室は超音波発振器により霧滴化されたアルカリイオン水を収納するものである。つぎに、マイナスイオン霧滴通路がある。このマイナスイオン霧滴通路は、上記のマイナスイオン霧滴収納室内に設けられた円筒により形成されたものである。そして、ファンがある。このファンは、上記のマイナスイオン霧滴通路に上記のマイナスイオン霧滴を螺旋状に上昇させるように送風するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明にかかる珊瑚から発生のマイナスイオンを頭髪に放出する育毛装置は、以上のごとくになしたゆえに、上記の課題を解決して以下のごとき多大な効果が生じた。すなわち、整理活性化をして、薬剤によらない育毛を果たした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
頭髪の育毛と言う目的を、焼成風化珊瑚というマイナスイオンを強烈に発生させることが出来る手段を用いて、マイナスイオンで生理機能活性化を果たした。
【実施例1】
【0011】
しかして、本発明にかかる珊瑚から発生のマイナスイオンを頭髪に放出する育毛装置をその具体的な実施例を用いて添付の図面と共に詳細に述べる。この発明は、まず、下記のサンゴ利用マイナスイオン発生手段10がある。つぎに、美容院で髪にパーマネントウェーブをかけるときに頭にかぶせるカプセルの様な形状のマイナスイオン振りかけ手段20がある。これは、まず導管21がある。この導管21は、上記のサンゴ利用マイナスイオン発生手段10からマイナスイオンを送るものである。そして、マイナスイオン放出頭髪カプセル22がある。このマイナスイオン放出頭髪カプセル22は、上記の導管21の解放端21aに設けられたものである。そして、上記のマイナスイオン放出頭髪カプセル22を保持する保持台23がある。
【0012】
一方、上記のサンゴ利用マイナスイオン発生手段10は、以下のごとくに構成されている。まず、珊瑚セラミックカートリッジ11の下端に収納された珊瑚セラミック粒集合体11aがある。この珊瑚セラミック粒集合体11は、風化珊瑚粉を焼成して造成されたものである。つぎに、着脱水容器12がある。この着脱水容器12は、上記の珊瑚セラミック粒集合体11aを収納するものであり、送水調整バルブ12a付のものである(この着脱水容器12は実際はスリムなものであるが、図面では説明上拡大して記載した)。そして、超音波発振器13(1.6 〜 2.8MHz)がある。この超音波発振器13は、上記の着脱水容器内12で上記の珊瑚セラミック粒集合体11に超音波振動を与え水と反応させアルカリイオン水を作る。と同時に、この超音波発振器13は、このアルカリイオン水にもその超音波振動を与え、このアルカリイオン水をマイナスイオンの霧滴Aにするものである。
【0013】
さらに、小イオン選別手段14がある。この小イオン選別手段14は以下のごとくになっている。まず、マイナスイオン霧滴収納室14aがある。このマイナスイオン霧滴収納室14aは超音波発振器13により霧滴化されたアルカリイオン水(マイナスイオン霧滴A)を収納するものである。そして、マイナスイオン霧滴通路14bがある。このマイナスイオン霧滴通路14bは、上記のマイナスイオン霧滴収納室14a内に設けられた円筒14cにより形成されたものである。最後に、ファンFがある。このファンFは、上記のマイナスイオン霧滴通路14bに上記のマイナスイオン霧滴Aを螺旋状に上昇させるように送風するものである。なお、上記の着脱水容器12と上記の超音波発振器13との間には水路15があって、アルカリイオン水はここを通って上記の超音波発振器13が存在するマイナスイオン霧滴収納室14aの下部の水域である貯留部14dに注がれる。また、この水路15には銀を添付の珊瑚セラミック粒集合体16設けられていて、水の腐敗を防いでいる。
【0014】
以下に、本発明にかかる珊瑚から発生のマイナスイオンを頭髪に放出する育毛装置の作用とイオン発生作用機序を説明する。まず、(式1)に示すように、炭酸カルシウムを含む風化珊瑚セラミックは、水中で超音波等の外力があればカルシウムイオンと炭酸イオンに解離する。
【0015】

CaCO3 ←→ Ca2+ + CO32− (式1)

【0016】
水溶液では水の分子と水素イオン(H)と水酸イオン(OH)の間に(式2)の平衡がつねに成立している。
【0017】

2O ←→ H + OH (式2)

【0018】
外力の超音波振動力により、水分子は水のクラスター構造、即ち水の分子が複合的についたイオンクラスター複合体として次の(式3)で示される。ここでOH-(HO)
を水付き機能生理活性負イオンという。
【0019】
(HO)(HO)←→ H(HO) + OH(HO) (式3)
【0020】
(式1)にあるが、発生した炭酸ガスは、水溶液に溶けるとHOと可逆的に結合して炭酸(H2CO3)となり、これが酸として(式4)のように水素イオン(H)重炭酸イオ
ン(HCO)に可逆的に解離する。ここでCOとHCOを一緒にして解離炭酸、HCOを結合炭酸イオンをいう。
【0021】
CO + HO ←→ HCO + H (式4)
【0022】
炭酸に第2段の解離はHCOが酸となって次ぎのように行われる。
【0023】
HCO ←→ H + CO2− (式5)
【0024】
以上のイオンの構成によって炭酸の第1段の熱学的解離定数(K)は次の式で定理される。
【0025】
= [(H)(HCO)]/[(CO)]
pH = pK + log[HCO)]/[(CO)] (式6)
【0026】
水溶液に酸が加えられてHが増加すれば、OHが低下、もしアルカリが加えられOHが増加したとき、Hが低下した状態で平衝する。人体の生理的な水溶液の濃度(pH値)は−log[H]あるいは、pK + log{[HCO]/[CO]} であらわされるが、例えば、血液のpH値は平均約7.4である。
【0027】
生体内におけるpH値を恒常に保つために、生体には種々のpH暖衝系は備わっている。血液と間質液における主要な暖衝系はCOO ←→ HCO+ Hのシステムである。ということで、食物接種及び物質代謝による生体機能的な恒常性、すなわち、酸−塩基平衡性は、HCO、H、CO、OHというイオンによって調節されるので、機能生理活性イオンと呼ばれる。空気中に、このような機能生理活性負イオンを発生させ、人体の恒常性を維持させようとすることが本発明の主旨である。
【0028】
上述のごとく、その別な実施例では、この負イオン霧滴を含んだ空気Aは、上記の二重円心管(14a、14c)から成る空気流通路14bを上記のファンFによりつむじ風のように螺旋状に回転上昇しながら急速に通過し、空気排出口14eから外部に放出される。このとき、この空気Aのイオン粒子は、ブラウン運動により激しく衝突や結合と移動運動をして、ランジェバンイオン(0.025〜0.055μm)や大イオン(0.025μm)と中イオン(0.001〜0.025μm)などが取り除かれて、人体によい影響を与える小イオンのみが空中に放出される。
【産業上の利用可能性】
【0029】
医療分野での利用のみでなく、美容院や理髪店などの広い分野に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明にかかる珊瑚から発生のマイナスイオンを頭髪に放出する育毛装置の一実施例の側面図を示したものである。
【図2】図1のものの正面図を示したものである。
【図3】図1に示したサンゴ利用マイナスイオン発生手段の構造図である。
【符号の説明】
【0031】
10 サンゴ利用マイナスイオン発生手段
11a 珊瑚セラミック粒集合体
12 着脱水容器
13 超音波発振器
14 小イオン選別手段
14a マイナスイオン霧滴収納室
14b マイナスイオン霧滴通路
14c 円筒
14d 貯留部
20 マイナスイオン振りかけ手段
21 導管
22 マイナスイオン放出頭髪カプセル
A マイナスイオン霧滴
F ファン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記のサンゴ利用マイナスイオン発生手段、該サンゴ利用マイナスイオン発生手段からマイナスイオンを送る導管、該導管の解放端に設けられたマイナスイオン放出頭髪カプセル、より構成されることを特徴とした珊瑚から発生のマイナスイオンを頭髪に放出する育毛装置。
上記のサンゴ利用マイナスイオン発生手段は、風化珊瑚粉を焼成して造成された珊瑚セラミック、該珊瑚セラミックを収納する送水調整バルブ付の着脱水容器、該着脱水容器内で上記の珊瑚セラミックに超音波振動を与え水と反応させアルカリイオン水を作ると同時にこのアルカリイオン水にもその超音波振動を与えこのアルカリイオン水を霧滴化する超音波発振器、より成る。
【請求項2】
下記のサンゴ利用マイナスイオン発生手段、該サンゴ利用マイナスイオン発生手段からマイナスイオンを送る導管、該導管の解放端に設けられたマイナスイオン放出頭髪カプセル、より構成されることを特徴とした珊瑚から発生のマイナスイオンを頭髪に放出する育毛装置。
上記のサンゴ利用マイナスイオン発生手段は、風化珊瑚粉を焼成して造成された珊瑚セラミック、該珊瑚セラミックを収納する送水調整バルブ付の着脱水容器、該着脱水容器内で上記の珊瑚セラミックに超音波振動を与え水と反応させアルカリイオン水を作ると同時にこのアルカリイオン水にもその超音波振動を与えこのアルカリイオン水を霧滴化する超音波発振器、該超音波発振器により霧滴化されたアルカリイオン水を収納するマイナスイオン霧滴収納室、該マイナスイオン霧滴収納室内に設けられた円筒により形成されたマイナスイオン霧滴通路、該マイナスイオン霧滴通路に上記のマイナスイオン霧滴を螺旋状に上昇させるように送風するファン、より成る。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−239209(P2006−239209A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−60248(P2005−60248)
【出願日】平成17年3月4日(2005.3.4)
【出願人】(598032597)アイシーシー株式会社 (7)
【Fターム(参考)】