説明

現金自動取扱装置の硬貨投入口

【課題】 硬貨を直接一つ一つ投入口に入れなくても、硬貨が容易に投入できるようになり、硬貨投入に伴う不便を解消できる現金自動取扱装置の硬貨投入口を提供する。
【解決手段】 硬貨投入口10は、案内下面13と、案内上面15と、左右案内側面と14a,14bを備えたガイド部12を有し、ガイド部12の入り口に硬貨が投入されると、案内下面13がこれらの硬貨を受け止め投入溝11に向かって傾斜した前記案内下面を滑って投入溝に投入されるようになっている。案内下面13には、ガイド部12の下辺13aから投入溝11の下辺11aに傾斜して連なる方向に向かって延びる複数の滑らかな山型突片が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現金自動取扱装置の硬貨投入口に関するものであり、特に硬貨を直接一つ一つ投入口に入れなくても硬貨が容易に投入できるようになり、硬貨投入に伴う不便を解消できる現金自動取扱装置の硬貨投入口に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、自動販売機では、無人販売方式として、コーヒー、たばこ、スナック類(菓子など)、図書類、券類などの商品をその内部に備えておき、販売時間に関係なく利用者が購入しようとする商品を購買することができるようになっている。その他、現金を取扱うための無人方式としては、現金自動支払機や、バス、路面電車などの現金自動収受装置(運賃箱)などがある。ここでは、これらの機器を総称して、現金自動取扱装置と定義する。
【0003】
これらの現金自動取扱装置ににおける代金の投入においては、投入口から硬貨や紙幣を投入することによって行われている。このうち、硬貨(コイン)の投入口は、主として現金自動取扱装置の前面かつ大人の立ち姿勢で投入しやすい位置に垂直に設置してある。投入口の表面は硬貨の大きさよりもやや大き目の球面状の凹部を有する円形部材の中央部にコインが通過可能な投入溝を設けたものが採用されている(特許文献1の図7〜図9参照)。現金自動取扱装置の利用者は、この投入溝にコインを合わせて溝に対して垂直方向に押し込むことにより投入する。
【0004】
【特許文献1】特開平11−53606号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記コインの投入口に対してコインを投入する際に、健康な成人であっても時にはコインを入れ損なうことがあるが、手や目など身体に障害を持っている人たちが利用する場合には、うまくコインを投入できずに入れ損なってしまうことが多い。とくに老人ホームなどのような施設においては、車椅子に乗ったまま自動販売機を利用することが多くあり、目や手が不自由である上に投入口の設置位置が車椅子使用者の利用に不便になっているようなことが多いため、コインの投入に失敗して不快な思いをさせられることが多くなっている。
【0006】
そこで、上記問題を解決するために、コインが通過可能な投入溝の下部にコインを案内するコイン案内突起を設けることによって、コイン投入ホールにコインを近接させさえすれば、滑って前記コイン投入ホールに挿入されるようにすることが可能となる(特許文献1の図1および図2参照)。さらに、このコイン案内突起は、底面がコイン投入口の切り欠き部底辺と一致し、先端部がコイン投入口の切り欠き部より高くなるように突出しているので、コインが滑って落ちるようになっている。その結果、コインを容易に投入できるようになり、コイン投入に伴う不便が取り除かれるようになった。
【0007】
一方、近年は、高齢者社会への移行期を迎え、身体の不自由な高齢者の増加予想の下にバリアフリーの概念が浸透しつつあるが、このような時期を迎えるに当たってはバリアフリー型の自動販売機の果たす役割は大きくなっている。特許文献1に開示された従来技術においては、硬貨を一枚ずつ投入しなければならないため、前記バリアフリーの観点からは、身体の不自由な高齢者に対して決して優しい機器ではないと考えられる。即ち、硬貨を一枚ずつ投入しなくても済むような複数枚の硬貨を一括投入できる硬貨投入口とすることによって、老人や車いすなどの使用者にも容易に扱えるようになると考えられる。さらに、投入された複数枚の硬貨が順次滑って内部に収容されるようにする必要が生じてくる。
【0008】
そこで、本発明は、だれにでも容易にコインの投入を可能とする現金自動取扱装置の硬貨投入口を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のうち、請求項1に記載の現金自動取扱装置の硬貨投入口は、
硬貨の通過可能な投入溝が、硬貨を投入するガイド部によって囲まれた現金自動取扱装置の硬貨投入口であって、
前記ガイド部の入り口の下辺から前記投入溝の下辺に向かって水平面に対し傾斜する案内下面と、
前記案内下面と対面するとともに、前記ガイド部の入り口の上辺から前記投入溝の上辺に向かって延びる案内上面と、
前記ガイド部の入り口の左右両側辺から前記投入溝の左右両側辺に向かって水平面に対し傾斜する左右案内側面と、を備え、
前記ガイド部入り口に硬貨が投入されると、前記案内下面が当該硬貨を受け止め、当該硬貨が前記投入溝に向かって傾斜した前記案内下面を滑って投入溝に投入される、
ことを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、複数の硬貨が一括して投入されても、前記案内下面によって、これらの硬貨を受け止め、順に前記投入溝に向かって傾斜した前記案内下面を滑って投入溝に投入される。したがって、一枚ずつ硬貨を投入する必要がなくなる。
【0011】
また、請求項2に記載の現金自動取扱装置の硬貨投入口は、
前記案内下面には、前記ガイド部入り口から前記投入溝の方向に向かって延びる複数の突条を設けた、ことを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、投入された硬貨の表面が、前記案内下面に設けられたと突条の先端部と接し、硬貨が滑ることによって投入溝に投入される。案内下面に突条がない場合には、硬貨の表面全体が、案内下面と接するので、摩擦面が大きいが、本発明の突条を設けることによって、硬貨の表面全体が接しないために摩擦面が少なくなり硬貨が滑りやすくなる。また、この突条は、投入溝に向かう方向に延びて設けられているため、隣り合う突条と突条の間に硬貨の周囲が引っかかっても、隣り合う突条と突条の間の溝が投入溝に向かう方向に延びており、下方に向かって転がりやすく案内されるという作用が生じる。
【0013】
また、請求項3に記載の現金自動取扱装置の硬貨投入口は、
前記複数の突条およびその隣り合う突条に挟まれて形成された凹部によって形成させた前記案内下面は、その垂直断面の上面カーブにおいて、正弦波形状を有する案内下面であることを特徴とする。ここで、「正弦波形状」とは、数学的な正弦波の意味に限定されす、広く凹凸がなめらかな曲線によって周期的に形成されている形状を指す。
【0014】
本発明によれば、硬貨が投入溝に向かって滑る際に、隣り合う突条と突条の間に硬貨の周囲が引っかかっても、その凹部の表面が滑らかであるために、引っかかりが素早く修復される。よって、硬貨が滑りやすくなり、滑らかに投入溝に導かれる。
【0015】
また、請求項4に記載の現金自動取扱装置の硬貨投入口は、
前記案内下面における前記ガイド部入り口の下辺の有効長さが、前記投入溝の下辺の有効長さよりも長いことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、前記案内下面が大きくなっているので、複数の硬貨が一括投入されても、硬貨が横方向に広がるために重なりにくくなるので、投入溝に投入される際に硬貨が重なって投入できなくなるのを防止できる。
【発明の効果】
【0017】
以上の発明の現金自動取扱装置の硬貨投入口によれば、複数の硬貨がガイド部に一括投入されても、確実に複数の硬貨を受け止めることができるとともに、これらの硬貨を滑らかに投入溝に運ぶことが可能となる。したがって、バリアフリーの観点からも、身体の不自由な高齢者等に対して優しい機器となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(第1の実施形態)
図1および図2は、本発明における第1の実施形態の現金自動取扱装置の硬貨投入口であって、図2はその斜視図、図2は、正面図、背面図、左右側面図、平面図および底面図である。図3は、図2における拡大平面図である。図4は、図2の正面図における拡大A−A断面図である。図5は、図3における各断面図であり、(a)はB−B断面図、(b)はC−C断面図、(d)はD−D断面図である。図6は、本実施形態の硬貨投入口を、現金自動取扱装置としてのICカードの現金積み増し装置に適用した場合の概観斜視図である。図7は、本実施形態の硬貨投入口を取り付けた部分の一部断面の状態を示している。
【0019】
<全体構成>
図1、図3および図4に示すように、この硬貨投入口10は、例えばABS等の樹脂から形成され、硬貨を投入するガイド部(入り口)12と、このガイド部12によって囲まれた投入溝11から形成されている。ガイド部12は、案内下面13、案内上面15、および、左右両側の案内側面14a,14bから構成されている。投入溝11は、種々存在する硬貨のうち、最大の直径および厚みを有する硬貨の大きさよりもやや大きい縦、横寸法からなる溝である。
【0020】
図6および図7に示すように、この硬貨投入口10の周囲壁下部周縁16は、カード現金積み増し装置20の正面傾斜部20aに接するようにして設けられている。そのため、このカード現金積み増し装置20においては、水平面が、図4および図7に示すように、ガイド部12の周縁部に相当する面と一致するような構成となっている。
【0021】
図1、図3、図4および図5に示すように、案内下面13は、ガイド部12の下辺13aから、投入溝11の下辺11aに向かって水平面に対して傾斜して設けられている。また、案内上面15は、ガイド部12の上辺15aから、投入溝11の下辺11bに向かって水平面に対して傾斜して設けられている。この案内下面13と案内上面15は、対面するようになっている。図4に示すように、水平面とガイド部12の入り口付近の案内下面との成す角度αと、水平面と案内上面との成す角度βは、α<β<90°の関係となっている。したがって、図7に示すように、硬貨投入口を垂直真上から見たときには、案内上面によって投入溝11は、その上部を覆われるために見ることができない。
【0022】
図1および図3に示すように、案内下面13には、ガイド部12の下辺13aから投入溝11の下辺11aに傾斜して連なる方向に向かって延びる複数の突条としての滑らかな山型突片が設けられている。この案内下面13の垂直断面の上面カーブは、滑らかな凹凸が交互に表れる波形(正弦波形状)を形成している。ここで、「正弦波形状」とは、数学的な正弦波の意味に限定されす、広く凹凸がなめらかな曲線によって周期的に形成されている形状を意味している。図4および図5に示すように、案内下面13の波形状は、各断面で少しずつ異なっており、D−D断面→C−C断面→B−B断面の方向になる従って、波形状の周期(山から山までの距離)が短くなっている。これは、案内下面13におけるガイド部12の下辺13aの有効長さB1が、前記投入溝の下辺11aの有効長さB0よりも長くなっているが、複数の山型突片は、5つとなっており、案内下面13の傾斜下方向になるに従って、有効長さBが小さくなることによる。
【0023】
<機能・作用>
100円や10円など異種硬貨を含む複数枚の硬貨がまとめて硬貨投入口10の入り口(ガイド部12)に投入されると、案内下面13によって受け止められるやいなや、この面を滑って硬貨が投入溝11に向かって移動する。この場合、案内下面13には、滑らかな山型突片が設けられているために、硬貨面とこの山型突片先端との接する面積が少ないあために、摩擦抵抗が山型突片がない場合と比較して少なくなるために滑りやすくなっている。従来、この山型突片がなかったために、この案内面との摩擦抵抗が大きく、この面の表面を滑りやすく加工しなければならないという問題があった。また、硬貨を投入する際に形成された凹凸傷や、長年使用したことによる汚れなどにより、硬貨が滑りにくくなると言う問題もあった。
【0024】
その後、重なった硬貨の下側になったものから順に投入溝11に一枚ずつ投下していく。投入溝は、異種硬貨の最大の大きさよりもわずかに大きく形成されており、さらに、いずれの硬貨の厚みの2倍よりも小さい縦寸法となっているため、2枚同時に投下することを防いでいる。従来の一括投入型の硬貨投入口(例えば、意匠公報第1135857号参照)においては、投入溝に相当する部分を大きな寸法とし、複数枚をほぼ同時に取り入れた後、その硬貨投入口の下側に設けられた硬貨分離装置によって一枚ずつ分離していくという工程が必要となっていた。この実施形態による硬貨投入口は、硬貨が一枚ずつ分離されて投入溝11に投下するので、硬貨分離装置を設けなくてもよい。
【0025】
また、図8(a)、(b)に示すように、重なった硬貨の上側にあったもの(図8(a))は、その硬貨の上面が、案内上面15によって方向が規制されるとともに、下側となった硬貨の投下が終了してから、自重によって案内下面13側に硬貨面が接するので、順に投下していく(図8(b))。案内上面の角度βは、図7に示すように90°より小さく、αより大きく設定されている。もし、β≧90°であれば、硬貨が垂直に立った状態になりやくくなり(図8(c))、硬貨が投入溝に入る直前で詰まることがあった(図8(d))。あるいは、硬貨が裏返り、投入溝11を塞いでしまうこともあった。このような現象は、例えば意匠公報第1152059号に開示されるような構造に関してよく見られるものであった。
【0026】
また、案内上面15が、角度βでもって斜め上側に延びているために、投入溝11が覆われるように形成されている。図8(d)に示すように投入溝11の真上付近から硬貨を一括して投入した場合には、硬貨が詰まることがあるが、これによって、投入溝11の真上付近から硬貨を一括して投入できなくなるため、硬貨が詰まるのを防ぐことができる。
【0027】
また、案内下面13の傾斜下方向になるに従って、入り口部では幅を広く設け、徐々に狭くなっていくようにした。即ち、有効長さBを少しずつ小さくしている。これによって、案内下面13に硬貨が一括投入された直後には、複数枚の硬貨が幅方向に崩れて広がり、それぞれの硬貨が下方へ滑り始める。左右両側近傍に存在する硬貨は、左右両案内側面14a,14bに規制させるので、幅方向へ広がらず、中央部分に存在する硬貨から順に投入溝に投下していく。また、硬貨が一括投入された際、幅方向へ大きく偏って投入されても、左右両案内側面14a,14bが滑らかな突局面を形成しているため、誤って外部に落ちることを防止している。
【0028】
(第1の実施形態の効果)
次に、第1の実施形態から把握される作用・効果を以下に列記する。
(1)本実施形態の硬貨投入口10は、案内下面13と、案内上面15と、左右案内側面と14a,14bを備えたガイド部12を有し、ガイド部12の入り口に硬貨が投入されると、案内下面13がこれらの硬貨を受け止め投入溝11に向かって傾斜した前記案内下面を滑って投入溝に投入されるようになっている。案内下面13が硬貨の受け止め面となって構成されるガイド部入り口に一括して硬貨を投入できる。つまり、一枚ずつ硬貨を投入する必要がなくなる。
【0029】
(2)案内下面13には、ガイド部12入り口から投入溝11の方向に向かって延びる複数の突条17を設けた。 また、その複数の突条17およびその隣り合う突条に挟まれて形成された凹部によって形成させた案内下面13垂直断面の上面カーブは、滑らかな山型波形を有する正弦波形状となっている。この構成とすることにより、投入された硬貨の表面が、前記案内下面に設けられたと突条17の先端部と接し、硬貨が滑ることによって投入溝11に投入される。案内下面13に突条がない場合には、硬貨の表面全体が、案内下面と接するので、摩擦面が大きいが、この突条17を設けることによって、硬貨の表面全体が接しないために摩擦面が少なくなり硬貨が滑りやすくなる。また、この突条17は、投入溝11に向かう方向に延びて設けられているため、隣り合う突条と突条の間に硬貨の周囲が引っかかっても、隣り合う突条と突条の間の溝が投入溝に向かう方向に延びており、下方に向かって転がりやすく案内される。さらに、硬貨が投入溝11に向かって滑る際に、隣り合う突条17と突条17の間に硬貨の周囲が引っかかっても、その凹部の表面が滑らかであるために、引っかかりが素早く修復される。よって、硬貨が滑りやすくなり、滑らかに投入溝11に導かれる。
【0030】
(3)案内下面13におけるガイド部12入り口の下辺の有効長さB1が、前記投入溝の下辺11aの有効長さB0よりも長くなっており、さらに硬貨が投入溝11に至るまでに、案内下面13の有効長さBが少しずつ小さくなる。即ち、案内下面13の硬貨が滑る幅が狭くなるように構成されている。これによって、硬貨が一括投入された直後の案内下面が大きくなっているので、複数の硬貨が一括投入されても、硬貨が横方向に広がるために重なりにくくなるので、投入溝に投入される際に硬貨が重なって投入できなくなるのを防止できる。
【0031】
(応用例等)
ところで、本発明は前記の実施形態に限定するものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な実施が可能である。
・ 前記実施形態では、案内下面13に形成される突条としての滑らかな山型内形状は、正弦波形状のように周期的に凹凸がある形状としたが、これに限定されることなく、周期や振幅などを自由に設定して波型形状を設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】第1の実施形態における現金自動取扱装置の硬貨投入口の概観斜視図である。
【図2】第1の実施形態における現金自動取扱装置の硬貨投入口の六面図である。
【図3】第1の実施形態における現金自動取扱装置の硬貨投入口の拡大平面図である。
【図4】図2の正面図における拡大A−A断面図である。
【図5】図3における各断面図であって、(a)はB−B断面図、(b)はC−C断面図、(d)はD−D断面図である。
【図6】第1の実施形態における現金自動取扱装置の硬貨投入口を、ICカードの現金積み増し装置に適用した場合の概観斜視図である。
【図7】第1の実施形態における現金自動取扱装置の硬貨投入口を取り付けた部分の一部断面の状態を示した図である。
【図8】硬貨投入口において、複数の硬貨が投入溝に投下する様子を示した模式図である。
【符号の説明】
【0033】
10・・・硬貨投入口、11・・・投入溝、12・・・ガイド部、13・・・案内下面、14a、14b・・・案内側面、15・・・案内上面、16・・・硬貨投入口の周囲壁下部周縁、17・・・突条、20・・・現金自動取扱装置としてのICカード現金積み増し装置、B・・・有効長さ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬貨の通過可能な投入溝が、硬貨を投入するガイド部によって囲まれた現金自動取扱装置の硬貨投入口であって、
前記ガイド部の入り口の下辺から前記投入溝の下辺に向かって水平面に対し傾斜する案内下面と、
前記案内下面と対面するとともに、前記ガイド部の入り口の上辺から前記投入溝の上辺に向かって延びる案内上面と、
前記ガイド部の入り口の左右両側辺から前記投入溝の左右両側辺に向かって水平面に対し傾斜する左右案内側面と、を備え、
前記ガイド部入り口に硬貨が投入されると、前記案内下面が当該硬貨を受け止め、当該硬貨が前記投入溝に向かって傾斜した前記案内下面を滑って投入溝に投入される、
ことを特徴とする現金自動取扱装置の硬貨投入口。
【請求項2】
前記案内下面には、前記ガイド部入り口から前記投入溝の方向に向かって延びる複数の突条を設けた、ことを特徴とする請求項1に記載の現金自動取扱装置の硬貨投入口。
【請求項3】
前記複数の突条およびその隣り合う突条に挟まれて形成された凹部によって形成させた前記案内下面は、その垂直断面の上面カーブにおいて、正弦波形状を有する案内下面であることを特徴とする請求項2に記載の現金自動取扱装置の硬貨投入口。
【請求項4】
前記案内下面における前記ガイド部入り口の下辺な長さが、前記投入溝の下辺の有効長さよりも長いことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の現金自動取扱装置の硬貨投入口。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−15499(P2010−15499A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−177006(P2008−177006)
【出願日】平成20年7月7日(2008.7.7)
【出願人】(000144544)レシップ株式会社 (179)
【Fターム(参考)】