琥珀西瓜糖の製造方法
【課題】 西瓜果実抽出液を短時間低温で減圧濃縮し、空中雑菌が混入しない、長期保存に耐える製品が得られる。
【解決手段】 西瓜果実に天然水を加え加熱し、自然濾過し、ロータリーエバポレーター、ネオクールサーキュレーター、トラップ、真空計、ダイアフラム型真空ポンプを装置し、温度６０℃から６９℃で、減圧度１８０ｍｍＨｇから２５０ｍｍＨｇ、短時間で減圧濃縮することである。
【解決手段】 西瓜果実に天然水を加え加熱し、自然濾過し、ロータリーエバポレーター、ネオクールサーキュレーター、トラップ、真空計、ダイアフラム型真空ポンプを装置し、温度６０℃から６９℃で、減圧度１８０ｍｍＨｇから２５０ｍｍＨｇ、短時間で減圧濃縮することである。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、西瓜果実抽出液を短時間低温で減圧濃縮、製造方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の西瓜糖は、常圧、直火で濃縮する為、濃褐色で特異臭があり長期保存に耐えない欠点がある。
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来の製造方法は西瓜の果実を圧縮濾過し、大型鍋などに入れ、常圧、直火で濃縮する為、濃縮途中に発泡し灰汁が析出しこれを除去しながら濃縮する為、長時間を要し、空中雑菌等が混入し、酸化が進み濃褐色粘稠物となり長期保存に耐えない、という問題点があった。
【０００４】
本発明は、西瓜果実を細切りにし、これに３０％の天然水を加え６０分から９０分加熱、放冷し木綿布を用いて自然濾過し、得られた黄色透明液をロータリーエバポレーターで低温度６０℃から６９℃、減圧度１８０ｍｍＨｇから２５０ｍｍＨｇで短時間で減圧濃縮することである。
【実施例】
【０００５】
西瓜果実１０００ｇを細切りしたものに３００ｍｌの天然水を加える。この天然水を加えることにより西瓜成分の抽出を容易にすることが出来る為であり、抽出後６０分〜８０分加熱を続ける。加熱中に多少の発泡と灰汁が析出する為、これを除去、放冷後、木綿布製の袋に入れ上部を閉じ、スタンドに吊るし自然濾過し、淡黄色透明液、比重１．０５〜１．０７、１０００ｍｌを得る。この抽出液を２０００ｍｌのナス型コルベンに入れ、ロータリーエバポレーターに接続する。ロータリーエバポレーターの冷却器にはネオクールサーキュレーターを接続し冷却水を循環させ、ロータリーエバポレーターの吸引部には、トラップ、真空計、ダイアフラム型真空ポンプの順に各機器を装置し減圧濃縮する。減圧濃縮の条件としては、ネオクールサーキュレーターの水温は１０℃に設定し、ロータリーエバポレーターの水浴温度は初め６０℃に設定し、水分の留出を見ながら徐々に温度を上げ６５℃とし、減圧度は初め２５０ｍｍＨｇで２２０ｍｍＨｇまで調整し、３０分で４００ｍｌから４１０ｍｌの水を回収し、比重１．１７から１．２０の低粘稠黄色透明液５８０ｍｌから６００ｍｌを得る。この濃宿液は変質せず長期冷蔵保存に耐える為中間体とし、第２原料とする。これを更に濃縮するために、比重１．１７の黄色透明液６００ｍｌを水浴温度を６５℃から６８℃で、減圧度を１８０ｍｍＨｇまで圧力を下げ濃縮を続けると、約４０分から４５分で高粘度淡褐色透明液、比重１．４０の琥珀西瓜糖４５０ｇが得られた。
【発明の効果】
【０００６】
従来法では西瓜果実を圧縮濾過する為、渥が出て発泡、灰汁の析出が多く着色の原因となり、常圧濃縮の為、空中雑菌が混入し、濃縮に長時間を有し濃褐色で混濁し透明な製品には得られず長期保存に耐えない。本発明は初期に水を加えて抽出する為、抽出効果が大きく、成分確保が出来、抽出液は自然濾過することにより透明な液が得られる利点がある。又、比重測定により製品が一定化し産地等によるばらつきがない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、西瓜果実抽出液を短時間低温で減圧濃縮、製造方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の西瓜糖は、常圧、直火で濃縮する為、濃褐色で特異臭があり長期保存に耐えない欠点がある。
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来の製造方法は西瓜の果実を圧縮濾過し、大型鍋などに入れ、常圧、直火で濃縮する為、濃縮途中に発泡し灰汁が析出しこれを除去しながら濃縮する為、長時間を要し、空中雑菌等が混入し、酸化が進み濃褐色粘稠物となり長期保存に耐えない、という問題点があった。
【０００４】
本発明は、西瓜果実を細切りにし、これに３０％の天然水を加え６０分から９０分加熱、放冷し木綿布を用いて自然濾過し、得られた黄色透明液をロータリーエバポレーターで低温度６０℃から６９℃、減圧度１８０ｍｍＨｇから２５０ｍｍＨｇで短時間で減圧濃縮することである。
【実施例】
【０００５】
西瓜果実１０００ｇを細切りしたものに３００ｍｌの天然水を加える。この天然水を加えることにより西瓜成分の抽出を容易にすることが出来る為であり、抽出後６０分〜８０分加熱を続ける。加熱中に多少の発泡と灰汁が析出する為、これを除去、放冷後、木綿布製の袋に入れ上部を閉じ、スタンドに吊るし自然濾過し、淡黄色透明液、比重１．０５〜１．０７、１０００ｍｌを得る。この抽出液を２０００ｍｌのナス型コルベンに入れ、ロータリーエバポレーターに接続する。ロータリーエバポレーターの冷却器にはネオクールサーキュレーターを接続し冷却水を循環させ、ロータリーエバポレーターの吸引部には、トラップ、真空計、ダイアフラム型真空ポンプの順に各機器を装置し減圧濃縮する。減圧濃縮の条件としては、ネオクールサーキュレーターの水温は１０℃に設定し、ロータリーエバポレーターの水浴温度は初め６０℃に設定し、水分の留出を見ながら徐々に温度を上げ６５℃とし、減圧度は初め２５０ｍｍＨｇで２２０ｍｍＨｇまで調整し、３０分で４００ｍｌから４１０ｍｌの水を回収し、比重１．１７から１．２０の低粘稠黄色透明液５８０ｍｌから６００ｍｌを得る。この濃宿液は変質せず長期冷蔵保存に耐える為中間体とし、第２原料とする。これを更に濃縮するために、比重１．１７の黄色透明液６００ｍｌを水浴温度を６５℃から６８℃で、減圧度を１８０ｍｍＨｇまで圧力を下げ濃縮を続けると、約４０分から４５分で高粘度淡褐色透明液、比重１．４０の琥珀西瓜糖４５０ｇが得られた。
【発明の効果】
【０００６】
従来法では西瓜果実を圧縮濾過する為、渥が出て発泡、灰汁の析出が多く着色の原因となり、常圧濃縮の為、空中雑菌が混入し、濃縮に長時間を有し濃褐色で混濁し透明な製品には得られず長期保存に耐えない。本発明は初期に水を加えて抽出する為、抽出効果が大きく、成分確保が出来、抽出液は自然濾過することにより透明な液が得られる利点がある。又、比重測定により製品が一定化し産地等によるばらつきがない。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
細切した西瓜果実に約３０％の天然水を加えて、６０分〜８０分加熱放冷し、木綿布を用いて自然濾過し、淡黄色透明液を得ること。
【請求項２】
請求項１で得られた淡黄色透明液をロータリーエボポレーターに入れ、これをネオクールサーキュレーターに接続し、更に真空計とダイアフラム型真空ポンプを装置し、低温で減圧濃縮すること。
【請求項３】
請求項２の製造条件としては、水浴温度は６０℃から６５℃で減圧度は２２０ｍｍＨｇから２５０ｍｍＨｇで初期量の約半量迄濃縮し、比重１．１７から１．２０の低粘稠液を得る。この中間体は減圧濃縮の為、無菌状態となり３ヶ月以上の冷蔵保存に耐えること。
【請求項４】
請求項３の中間体より目的の琥珀西瓜糖を得るには、水浴温度を６５℃から６８℃で、減圧度は１８０ｍｍＨｇから２００ｍｍＨｇで濃縮して、比重１．３５から１．４５の淡褐色（琥珀色）透明で高粘度の目的物を得ること。
【請求項５】
請求項４で得られた琥珀西瓜糖は従来法で得た西瓜等より、淡褐色透明で、長期保存に耐える利点があること。
【請求項１】
細切した西瓜果実に約３０％の天然水を加えて、６０分〜８０分加熱放冷し、木綿布を用いて自然濾過し、淡黄色透明液を得ること。
【請求項２】
請求項１で得られた淡黄色透明液をロータリーエボポレーターに入れ、これをネオクールサーキュレーターに接続し、更に真空計とダイアフラム型真空ポンプを装置し、低温で減圧濃縮すること。
【請求項３】
請求項２の製造条件としては、水浴温度は６０℃から６５℃で減圧度は２２０ｍｍＨｇから２５０ｍｍＨｇで初期量の約半量迄濃縮し、比重１．１７から１．２０の低粘稠液を得る。この中間体は減圧濃縮の為、無菌状態となり３ヶ月以上の冷蔵保存に耐えること。
【請求項４】
請求項３の中間体より目的の琥珀西瓜糖を得るには、水浴温度を６５℃から６８℃で、減圧度は１８０ｍｍＨｇから２００ｍｍＨｇで濃縮して、比重１．３５から１．４５の淡褐色（琥珀色）透明で高粘度の目的物を得ること。
【請求項５】
請求項４で得られた琥珀西瓜糖は従来法で得た西瓜等より、淡褐色透明で、長期保存に耐える利点があること。
【公開番号】特開２０１１−７８３９８（Ｐ２０１１−７８３９８Ａ）
【公開日】平成２３年４月２１日（２０１１．４．２１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−２４８２４６（Ｐ２００９−２４８２４６）
【出願日】平成２１年１０月７日（２００９．１０．７）
【出願人】（５０１４２９９４４）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年４月２１日（２０１１．４．２１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年１０月７日（２００９．１０．７）
【出願人】（５０１４２９９４４）
【Ｆターム（参考）】
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