説明

瓶容器の結束装置

【課題】簡易な構造をもち、簡単な操作で複数本の瓶容器の首部および胴部を確実に結束できる瓶容器の結束装置を提供する。
【解決手段】上面に複数本の瓶容器を首部を上にして載置可能なベース101を備え、ベース101の上面には第1の瓶容器1Aを結束位置に位置決めする第1のガイド部材103Aと、第2の瓶容器1Bの胴部を第1の瓶容器1Aの胴部に向けて引き寄せる引き寄せ手段とが設けられ、
引き寄せ手段は、ベース101の上面に載置された第1の瓶容器1Aの首部と第2の瓶容器1Bの首部に第1の紐部材Bがループ状にセットされた状態で、同第1の紐部材B1の外方への引張力に抗して、第1の瓶容器1Aの胴部に向けて第2の瓶容器1Bの胴部を第2のガイド部材103Bにより引き寄せ可能であり、かかる引き寄せ状態で、第1の瓶容器1Aの胴部と第2の瓶容器1Bの胴部の周囲に第2の紐部材Bがセット可能とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一升瓶などの複数本の瓶容器を紐で結束する装置に関し、特に簡単な操作で確実に結束作業が行える瓶容器の結束装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
酒屋や量販店等においては、焼酎、清酒、醤油などの一升瓶を、贈答用あるいは祝い用として、また複数本をまとめて持ち運ぶのに便利なように、2本組あるいは3本組として紐で結束することが一般に行われている。ところがこの結束作業には熟練を要し、胴部から首部にかけて細くなる瓶の形状から複数本をきつく結束するのは難しく、また、ゆるく結束すると瓶ががたつき、携行時に瓶が抜けて落下し割れる恐れもある。このため、結束作業に熟練を要するのである。
【0003】
従来より瓶容器の結束に関する提案が種々なされている。例えば、首部の結束を目的とした専用装置(特許文献1)や、それよりも簡易な連結具(特許文献2、特許文献3)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−315323号公報
【特許文献2】特開平7−223670号公報
【特許文献3】実登3027781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に提案された装置は構造が複雑で製作コストが高くつく課題がある。特許文献2、特許文献3に提案された連結具は簡易な構造であるが、首部のみを結束するものである。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、簡易な構造をもち、簡単な操作で複数本の瓶容器の首部および胴部を確実に結束できる瓶容器の結束装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る瓶容器の結束装置は、
上面に複数本の瓶容器を首部を上にして載置可能なベースを備え、ベースの上面には第1の瓶容器を結束位置に位置決めする第1のガイド部材と、第2の瓶容器の胴部を第1の瓶容器の胴部に向けて引き寄せる引き寄せ手段とが設けられ、
引き寄せ手段は、ベースの上面に載置された第1の瓶容器の首部と第2の瓶容器の首部に第1の紐部材がループ状にセットされた状態で、同第1の紐部材の外方への引張力に抗して、第1の瓶容器の胴部に向けて第2の瓶容器の胴部を第2のガイド部材により引き寄せ可能であり、かかる引き寄せ状態で、第1の瓶容器の胴部と第2の瓶容器の胴部の周囲に第2の紐部材がセット可能とされていることを主要な特徴とする。
【0008】
ここで瓶容器とは、首部と胴部をもち、胴部から首部にかけて細くなるような瓶形状をもつ容器を意味し、その材質は問わない。ガラス製や陶器製が代表的であるが、プラスチック製、例えばペットボトル容器もここでいう瓶容器に含まれる。
【0009】
本発明に係る瓶容器の結束装置は、引き寄せ手段が、作動レバーと、この作動レバーの操作によって、前記第2のガイド部材を第1のガイド部材に向けて可動させる可動部材を備えることを第2の特徴とする。
【0010】
本発明に係る瓶容器の結束装置は、作動レバーと可動部材との間に連結手段が設けられ、作動レバーのベースに対する回動軸の近傍に連結手段の一端がピン結合されていることを第3の特徴とする。
【0011】
本発明に係る瓶容器の結束装置は、連結手段が作動レバー側の第1の連結部材と可動部材側の第2の連結部材とから構成され、第1の連結部材と第2の連結部材との間に、可動部材の引き寄せ動作時に、圧縮力を受けて縮小可能な弾発部材が介在されていることを第4の特徴とする。
【0012】
本発明に係る瓶容器の結束装置は、ベースの上面に第3の瓶容器を結束位置に位置決めする第3のガイド部材が設けられ、引き寄せ手段は、ベースの上面に載置された第1の瓶容器の首部と第2の瓶容器の首部と第3の瓶容器の首部に第1の紐部材がループ状にセットされた状態で、同第1の紐部材の外方への引張力に抗して、第1の瓶容器の胴部および第3の瓶容器の胴部に向けて第2の瓶容器の胴部を第2のガイド部材により引き寄せ可能であり、かかる引き寄せ状態で、第1の瓶容器の胴部と第2の瓶容器の胴部と第3の瓶容器の胴部の周囲に第2の紐部材をセットするように構成されていることを第5の特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明に係る瓶容器の結束装置によると、熟練者によることなく、だれでも簡単な操作で複数本の瓶容器の首部および胴部を確実に精度良く結束できるという優れた効果を奏する。
【0014】
また、本発明に係る瓶容器の結束装置によると、極めて簡素な構造で実現することができ、安価に製作できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、本発明の瓶容器の結束装置を示す全体斜視図、
【図2】図1に示す結束装置の平面図、
【図3】図1に示す結束装置の平面図で、第2のガイド部材を可動させた状態を示す説明図、
【図4】図1に示す結束装置のベース上面に3本の一升瓶をセットした状態を示す斜視図、
【図5】図1に示す結束装置の作用を示すもので、(A)は複数本の一升瓶の首部に首部バンドをセットした状態を示す側面図、(B)は複数本の一升瓶の胴部下部を互いに引き寄せて上から胴部バンドをセットした状態を示す側面図、(C)はガイド部材を戻して、結束作業が完了した状態を示す側面図、
【図6】図3に示す3本の一升瓶の胴部に上から胴部バンドをセットした状態を示す斜視図、
【図7】図6に示す状態から第2のガイド部材を戻した状態を示す斜視図、
【図8】本発明の他の実施形態を示すもので、本発明の瓶容器の結束装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を実施するための最良の実施形態を図面を参照して説明する。図1ないし図7は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1において、符号100は瓶容器の結束装置である。
【0017】
図1に示すように、瓶容器の結束装置(以下、「結束装置」という。)100は、平面視して矩形をなすベース101を備え、ベース101には、同ベース101を床面上に安定させる脚部101A〜101Cを備えるとともに、図1および図2に示すように、上面の略中央には複数本(図示では3本)の一升瓶1A〜1Cを、それらの首部1a〜1cを上にして載置する瓶容器載置部102が設けられている。
【0018】
なお、ベース101等の素材は鉄製、スチール製の他、アルミ製、強化プラスチック製等が可能である。
【0019】
ベース101の上面であって、瓶容器載置部102の周囲には、第1の一升瓶1Aを結束位置に位置決めする第1のガイド部材103Aが設けられている。また、第1のガイド部材103Aと相対して第2の一升瓶1Bを第1の一升瓶1Aに対し引き寄せるための第2のガイド部材103Bが配置されている。さらに、第3の一升瓶1Cを結束位置に位置決めする第3のガイド部材103Cが設けられている。
【0020】
それぞれのガイド部材103A〜103Cは、一升瓶1A〜1Cのそれぞれの胴部1a〜1cの外形状および外径寸法に合わせて円弧状に形成されている。2本の一升瓶を結束する場合は第1のガイド部材103Aおよび第2のガイド部材103Bを用い、3本の一升瓶を結束する場合は上記に合わせて第3のガイド部材103Cを用いる。
【0021】
第2のガイド部材103Bの背面には、第2のガイド部材103Bを他のガイド部材103A、103Cに向けて内方へ可動させる可動部材104が一体に取付けられている。この可動部材104の一端は回動軸105によってベース101の上面に支持されているとともに、回動軸105の中心O回りに回動可能とされている。図2に示す反時計回りに可動部材104を可動させると、図2から図3に示すように、第1のガイド板103Aおよび第3のガイド板103Cに対し第2のガイド板103Bが接近する。
【0022】
なお、ガイド板103A〜103Cの素材は、上に述べたベース101等の素材と同様の素材の他、プラスチック製も可能である。
【0023】
ベース101の上面で、瓶容器載置部102の外側には、可動部材104を介して第2のガイド部材103Bを可動させる作動レバー106が、軸受107および軸ピン108を介して、図1の垂直姿勢から前後に向けて倒伏可能となるように軸支されている。作動レバー106の基端部には、軸ピン108の近傍に位置する軸ピン109を介してコ字形の連結部材(第1の連結部材)110が回動可能に軸支されている。
【0024】
連結部材110の天板110Aには孔110aが貫通し、孔110aには第1のフック部材111の棒状部111Aが貫通して連結部材110の内側空間にスプリング(弾発部材)112を介在して配置されている。スプリング112は、棒状部111Aに外装されたストッパー113によって、天板110A内面との間に付勢状態に保持されている。ストッパー113は棒状部111Aの先端に取付けられたボルト114によって抜け止めされている。
【0025】
第1のフック部材111の円環部111Bには、第2のフック部材115が係合し、このフック部材115はボルト116によって可動部材104の他端に取り付けられている。これにより、作動レバー106の把持部106Aを把持して図2の状態から作動レバーを起こし図3のように図の左側へ倒すと、連結部材110および第1、第2のフック111、115を介して、可動部材104が図の反時計回りに回動し、これにより、第2のガイド板103Bを可動させて、第2の一升瓶1Bの胴部1bを第1、第3の一升瓶1A、1Cの胴部1a、1cに引き寄せることができる。なお、第1、第2のフック111、115は両者で第2の連結部材を構成する。
【0026】
連結部材110の基端部には、可動部材104を図3の状態から図2の時計回りに回動させる途中で、作動レバー106の側面に図2に示すように係合し、作動レバー106を所定の傾き角度に保持する鉤状のストッパー117が設けられている。これにより、可動部材104は、それ以上の時計回りへの回動が阻止される。
【0027】
次に以上のように構成された結束装置100の使用方法および作用について詳述する。
【0028】
まず、図1に示す結束装置100に対し、そのベース100の瓶容器載置部102に、図2および図4に示すように、3本の第1ないし第3の一升瓶1A〜1Cを、それらの首部1a〜1cを上にして載置する。
【0029】
次に、図4に示すように、3本の一升瓶1A〜1Cの首部1a〜1cの鍔部下に1本の環状の首部バンドB1を互いにクロスするようにループ状に巻き付ける。この時、3本の一升瓶1A〜1Cの首部1a〜1cは、互いにクロスするようにループ状に巻き付けられた1本の首部バンドBによって、図5(A)に示すように、肩部付近の接触点Pを中心として、首部どうしが互いに接近する方向に寄せられる。また、3本の一升瓶1A〜1Cの胴部1a〜1cは、下にいくに従い互いに離れる方向に離間する。
【0030】
なお、図5においては、説明をわかりやすくするため、2本の第1および第2の一升瓶1A、1Bのみ描き、残る第3の一升瓶1Cは省略してある。
【0031】
次に、図4に示す初期状態から、作動レバー106を引き起こして、さらに回動させ、図6に示すように反対側へ倒す。作動レバー106の操作により、てこの原理で、図2から図3に示すように、第2のガイド板103Bが第1、第3のガイド板103A、103Cに向けて内方に可動させられ、2本の第1および第3の一升瓶1A、1Cの胴部1a、1cに対し、残る第2の一升瓶1Bの胴部1Bを引き寄せる。
【0032】
このとき、図5(B)に示すように、肩部付近の接触点Pを中心として、第1の一升瓶1Aの胴部1a(および第3の一升瓶1Cの胴部1c)の下部に対し、第2の一升瓶1Bの胴部1Bの下部が第2のガイド部材103Bで引き寄せられると、同じく接触点Pを中心として、首部バンドBに、首部1a〜1cどうしを互いに離間させる外方向に引張力Pが生じる。
【0033】
かかる引き寄せ状態で、図6に示すように、3本組用の一本の環状の胴部バンドBを、3本の第1ないし第3の一升瓶1A〜1Cの首部1a〜1cの上方から全体に被せるとともに、同胴部バンドBを胴部1a〜1cの下部にセットする。
【0034】
最後に、作動レバー106をてこの原理で引き上げて戻し、図7に示すように、可動部材104および第2のガイド部材103Bを元の初期位置に戻す。このとき、図5(C)に示すように、胴部1a〜1cの下部の引き寄せ力がなくなるので、接触点Pを中心として、胴部1a〜1cの下部が離間する方向に胴部バンドBを引張り、胴部バンドBが適度な締め付け力で胴部1a〜1cの下部を結束する。一方、接触点Pを中心として、反対側の首部1a〜1cどうしが少し内方に引き寄せられ、首部1a〜1cにおける首部バンドBの引張り力が適度な力に戻され、首部1a〜1cどうしを結束する。
【0035】
このようにして、3本の一升瓶1A〜1Cについて、その首部1a〜1cおよび胴部1a〜1cを2本のバンドB、Bで確実に結束することができる。
【0036】
2本の1升瓶1A、1Bのみを結束するには、本実施形態の結束装置100において、第1のガイド部材103Aの内側と第2のガイド部材103Bの内側に計2本の一升瓶1A、1Bをセットすればよく、後は上記の手順に従い、2本組用の首部バンドおよび胴部バンドを用いて、2本の一升瓶1A、1Bを結束することができる。
【0037】
本実施形態の結束装置100を用いると、結束作業に熟練していない者でも、ベース100上に複数本の一升瓶をセットして、容易にかつ確実に2本組または3本組の結束作業を行うことができる。
【0038】
本実施形態の結束装置100は、てこの原理を用いて作動レバー106による操作を楽に行えるから、成人男性よりも力の弱い女性や高齢者であっても、複数本の一升瓶の結束作業を行える。
【0039】
本実施形態の結束装置100は、装置として極めて簡易であり、製造コストを安価にできる。また、構造がシンプルであるから、耐久性に優れ、壊れにくいという利点もある。
【0040】
本実施形態の結束装置100は、可動部材104を可動させる手段として、てこの原理を用いた手動による作動レバー106を用いたが、油圧モータや電動モータ、あるいはソレノイド電磁石を用いて可動部材104を可動させてもよい。
【0041】
本実施形態の結束装置100は、連結部材110と第1のフック部材111との間にスプリング112を介在させる構造としたから、複数本の一升瓶の胴部どうしを互いに引き寄せる際に、一升瓶の、特に胴部に過大な力が掛かることを防ぐことができる。すなわち、てこの原理で一升瓶の胴部どうしを互いに引き寄せて接触させると一升瓶の胴部に多少なりの圧縮力がかかるが、過大な圧縮力が胴部にかかろうとするとスプリング112が縮んで、連結部材110から第1のフック部材111が伸長して、過大な圧縮力を解消する方向に働く。これにより、ガラス製の場合など、一升瓶の胴部に過大な圧縮力が作用して瓶が割れるという事態を未然に防ぐことができる。
【0042】
図8は本発明の他の実施形態を示すもので、図中、符号200は結束装置を示している。
【0043】
結束装置200は、ベース201が天板202および外枠部材203A〜203Dから構成され、外枠部材203A、203Cに第1および第3のガイド部材204A、204Cが円弧面204a、204cを内方に向けて取付けられ、外枠部材203B側に可動部材205が回動軸206を介して取付けられ、この可動部材205の内側面に円弧面204bを内方に向けて可動式の第2のガイド部材204Bが取付けられている。
【0044】
残る外枠部材203Dには作動レバー207が設けられ、この作動レバー207は、連結部材208および第1、第2のフック209,210を介して可動部材205と連結されている。そして、作動レバー207の操作により、上記実施形態と同様にして、第1および第3のガイド部材204A、204Cに対し第2のガイド部材204Bを内方に可動させて、天板202上にセットした2本ないし3本の一升瓶の胴部どうしを引き寄せ、首部バンドおよび胴部バンドを用いて結束することができる。
【0045】
本実施形態の結束装置200は、外枠部材203A〜203Dおよび可動部材205をアルミ製とし、第1ないし第3のガイド部材204A〜204Cは強化プラスチック製とし、装置全体の軽量化を図り、より持ち運びに便利な装置とすることができる。
【0046】
以上説明してきたように、本発明の結束装置は、結束作業の熟練を必要とすることなく、だれでも、容易にかつ確実に複数本の瓶容器の結束作業を素早く行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明に係る瓶容器の結束装置は、一升瓶やビール瓶などの瓶容器を複数本結束する装置として、利用可能である。
【符号の説明】
【0048】
1A 第1の一升瓶
1B 第2の一升瓶
1C 第3の一升瓶
1a、1b、1c 首部
1a、1b、1c 胴部
100,200 瓶容器の結束装置
101,201 ベース
101A,101B,101C 脚部
102 瓶容器載置部
103A, 204A 第1のガイド部材
103B,204B 第2のガイド部材
103C,204C 第3のガイド部材
104,205 可動部材
105,206 回動軸
106,207 作動レバー
107 軸受
108,109 軸ピン
110,208 連結部材
110A 天板
110a 孔
111,209 第1のフック部材
111A 棒状部
111B 円環部
112 スプリング
113 ストッパー
114,116 ボルト
115,210 第2のフック部材
203A,203B,203C,203D 枠部材
首部バンド(第1の紐部材)
胴部バンド(第2の紐部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に複数本の瓶容器を首部を上にして載置可能なベースを備え、ベースの上面には第1の瓶容器を結束位置に位置決めする第1のガイド部材と、第2の瓶容器の胴部を第1の瓶容器の胴部に向けて引き寄せる引き寄せ手段とが設けられ、
引き寄せ手段は、ベースの上面に載置された第1の瓶容器の首部と第2の瓶容器の首部に第1の紐部材がループ状にセットされた状態で、同第1の紐部材の外方への引張力に抗して、第1の瓶容器の胴部に向けて第2の瓶容器の胴部を第2のガイド部材により引き寄せ可能であり、かかる引き寄せ状態で、第1の瓶容器の胴部と第2の瓶容器の胴部の周囲に第2の紐部材がセット可能とされていることを特徴とする瓶容器の結束装置。
【請求項2】
引き寄せ手段が、作動レバーと、この作動レバーの操作によって、第2のガイド部材を第1のガイド部材に向けて可動させる可動部材を備えることを特徴とする、請求項1記載の瓶容器の結束装置。
【請求項3】
作動レバーと可動部材との間に連結手段が設けられ、作動レバーのベースに対する回動軸の近傍に連結手段の一端がピン結合されていることを特徴とする、請求項2記載の瓶容器の結束装置。
【請求項4】
連結手段が作動レバー側の第1の連結部材と可動部材側の第2の連結部材とから構成され、第1の連結部材と第2の連結部材との間に、可動部材の引き寄せ動作時に、圧縮力を受けて縮小可能な弾発部材が介在されていることを特徴とする、請求項3記載の瓶容器の結束装置。
【請求項5】
ベースの上面に第3の瓶容器を結束位置に位置決めする第3のガイド部材が設けられ、引き寄せ手段は、ベースの上面に載置された第1の瓶容器の首部と第2の瓶容器の首部と第3の瓶容器の首部に第1の紐部材がループ状にセットされた状態で、同第1の紐部材の外方への引張力に抗して、第1の瓶容器の胴部および第3の瓶容器の胴部に向けて第2の瓶容器の胴部を第2のガイド部材により引き寄せ可能であり、かかる引き寄せ状態で、第1の瓶容器の胴部と第2の瓶容器の胴部と第3の瓶容器の胴部の周囲に第2の紐部材をセットするように構成されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の瓶容器の結束装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−143936(P2011−143936A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−5181(P2010−5181)
【出願日】平成22年1月13日(2010.1.13)
【出願人】(510012625)
【Fターム(参考)】