生体吸収性の層を有するステント
本明細書において、a.ステントと、b.デバイスを構成する前記ステントフレーム枠上の複数の層とを備えるデバイスであって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは1種類以上の活性薬剤を含み、該活性薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態であるデバイスを提供する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは1種類以上の活性薬剤を含み、該活性薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項2】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含み、該医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項3】
前記医薬用薬剤の結晶粒子に占有される三次元の物理的空間によって画定される少なくとも1つの医薬用薬剤層を有し、前記三次元の物理的空間にはポリマがない、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つの医薬用薬剤層を画定する前記三次元の物理的空間内の結晶粒子の少なくとも一部が、ポリマがない前記三次元空間によって画定される前記少なくとも1つの医薬用薬剤層に隣接するポリマ層内に存在するポリマ粒子と接触している、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記複数の層が、第1生体吸収性ポリマを含む第1ポリマ層と、第2生体吸収性ポリマを含む第2ポリマ層とを含み、前記医薬用薬剤を含む前記少なくとも1つの層が、前記第1ポリマ層と前記第2ポリマ層の間に存在している、請求項2に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1および第2の生体吸収性ポリマが同じポリマである、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第1および第2の生体吸収性ポリマが異なる、請求項5に記載のデバイス(dccicc)。
【請求項8】
前記第2ポリマ層が、前記医薬用薬剤層内の前記医薬用薬剤の少なくとも1つの粒子との少なくとも1つの接触点を有し、前記第2ポリマ層が、前記第1ポリマ層との少なくとも1つの接触点を有する、請求項5に記載のデバイス。
【請求項9】
前記ステントがステント長軸を有し、前記第2ポリマ層が、前記ステント長軸方向に沿って前記医薬用薬剤の粒子との接触がない該第2ポリマ層の一部分を有する、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記医薬用薬剤の結晶粒子に占有される三次元の物理的空間によって画定される少なくとも1つの医薬用薬剤層を有し、前記三次元の物理的空間にはポリマがない、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のストラット長を有する少なくとも1つのストラットを含み、前記第2層の一部分が前記ストラット長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項12】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項13】
前記ステントが少なくとも5つのストラットを含み、各ストラットが前記ステント長軸に沿って所与のストラット長を有し、前記第2層の一部分が、実質的に少なくとも2つ分のストラットのストラット長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項14】
前記ステントが少なくとも5つのストラットを含み、各ストラットが前記ステント長軸に沿って所与のストラット長を有し、前記第2層の一部分が、実質的に少なくとも3つ分のストラットのストラット長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項15】
前記ステントが少なくとも5つのストラットを含み、各ストラットが前記ステント長軸に沿って所与のストラット長を有し、前記第2層の一部分が、実質的に少なくとも4つ分のストラットのストラット長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項16】
前記ステントが少なくとも5つのストラットを含み、各ストラットが前記ステント長軸に沿って所与のストラット長を有し、前記第2層の一部分が、実質的に前記少なくとも5つ全部のストラットのストラット長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項17】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項18】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長の少なくとも50%に沿って延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項19】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長の少なくとも75%に沿って延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項20】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長の少なくとも85%に沿って延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項21】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長の少なくとも90%に沿って延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項22】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長の少なくとも99%に沿って延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項23】
前記積層コーティングが所与の総厚さを有し、前記第2ポリマ層の一部分が前記積層コーティングの該総厚さの約0.01%〜約10%の厚さを有する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項24】
前記積層コーティングが所与の総厚さを有し、前記横軸方向の第2ポリマ層の一部分が前記積層コーティングの該総厚さの約1%〜約5%の厚さを有する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項25】
前記積層コーティングが約5μm〜約50μmの総厚さを有し、前記横軸方向の第2ポリマ層の一部分が約0.001μm〜約5μmの厚さを有する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項26】
前記積層コーティングが約10μm〜約20μmの総厚さを有し、前記第2ポリマ層の一部分が約0.01μm〜約5μmの厚さを有する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項27】
前記積層コーティングは少なくとも25容量%が医薬用薬剤である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項28】
前記積層コーティングは少なくとも35容量%が医薬用薬剤である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項29】
前記積層コーティングは約50容量%が医薬用薬剤である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項30】
医薬用薬剤の少なくとも一部分が、前記ポリマによって形成された1つ以上の相とは別の相内に存在する、請求項2に記載のデバイス。
【請求項31】
前記医薬用薬剤は少なくとも50%が結晶性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項32】
前記医薬用薬剤は少なくとも75%が結晶性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項33】
前記医薬用薬剤は少なくとも90%が結晶性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項34】
前記医薬用薬剤は少なくとも95%が結晶性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項35】
前記医薬用薬剤は少なくとも99%が結晶性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項36】
ステントが所与の長軸方向ステント長を有し、該コーティングが、前記長軸方向ステント長に沿ったコーティング外表面を有し、前記コーティングが、前記コーティング外表面下のコーティング内に存在する結晶性形態の医薬用薬剤を含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項37】
ステントが所与の長軸方向ステント長を有し、該コーティングが、前記長軸方向ステント長に沿ったコーティング外表面を有し、前記コーティングが、前記コーティング外表面下の少なくとも1μmまでのコーティング内に存在する結晶性形態の医薬用薬剤を含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項38】
ステントが所与の長軸方向ステント長を有し、該コーティングが、前記長軸方向ステント長に沿ったコーティング外表面を有し、前記コーティングが、前記コーティング外表面下の少なくとも5μmまでのコーティング内に存在する結晶性形態の医薬用薬剤を含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項39】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示すX線スペクトルを示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項40】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示すラマンスペクトルを示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項41】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示す示差走査熱量測定(DSC)曲線を示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項42】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示す広角度X線散乱(WAXS)スペクトルを示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項43】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示す広角度放射線散乱スペクトルを示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項44】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示す赤外線(IR)スペクトルを示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項45】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して実質的に前記ステント長に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項46】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して前記ステント長の少なくとも75%に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項47】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して前記ステント長の少なくとも85%に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項48】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して前記ステント長の少なくとも90%に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項49】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して前記ステント長の少なくとも95%に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項50】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して前記ステント長の少なくとも99%に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項51】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って複数のストラットを有し、前記コーティングが、前記ストラットの少なくとも50%に対して形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項52】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って複数のストラットを有し、前記コーティングが、前記ストラットの少なくとも75%に対して形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項53】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って複数のストラットを有し、前記コーティングが、前記ストラットの少なくとも90%に対して形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項54】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って複数のストラットを有し、前記コーティングが、前記ストラットの少なくとも99%に対して形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項55】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、デバイスの電子顕微鏡検査により、前記コーティングが前記ステントに対して前記ステント長の少なくとも90%に沿って形状適応性であることが示される、請求項9に記載のデバイス。
【請求項56】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、実質的に前記ステント長に沿って実質的に均一の厚さを有する、請求項2に記載のデバイス。
【請求項57】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、前記ステント長の少なくとも75%に沿って実質的に均一の厚さを有する、請求項2に記載のデバイス。
【請求項58】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、前記ステント長の少なくとも95%に沿って実質的に均一の厚さを有する、請求項2に記載のデバイス。
【請求項59】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、前記ステント長軸に沿った複数の点で測定されたコーティング厚の値から計算された平均によって求められる平均厚さを有し、ステント長軸に沿った任意の点で測定されるコーティング厚が、前記平均厚さの約75%〜約125%である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項60】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、前記ステント長軸に沿った複数の点で測定されたコーティング厚の値から計算された平均によって求められる平均厚さを有し、ステント長軸に沿った任意の点で測定されるコーティング厚が、前記平均厚さの約95%〜約105%である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項61】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、第1層は第1生体吸収性ポリマを含み、第2層は医薬用薬剤を含み、第3層は第2生体吸収性ポリマを含み、第4層は医薬用薬剤を含み、第5層は第3生体吸収性ポリマを含み、
該医薬用薬剤が、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択され、該医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項62】
前記第1生体吸収性ポリマ、前記第2生体吸収性ポリマおよび前記第3生体吸収性ポリマのうち少なくとも2種類が同じポリマである、請求項61に記載のデバイス。
【請求項63】
前記第1生体吸収性ポリマ、前記第2生体吸収性ポリマおよび前記第3生体吸収性ポリマが同じポリマである、請求項61に記載のデバイス。
【請求項64】
前記第1生体吸収性ポリマ、前記第2生体吸収性ポリマおよび前記第3生体吸収性ポリマのうち少なくとも2種類が異なるポリマである、請求項61に記載のデバイス。
【請求項65】
前記第1生体吸収性ポリマ、前記第2生体吸収性ポリマおよび前記第3生体吸収性ポリマが異なるポリマである、請求項61に記載のデバイス。
【請求項66】
前記第3層が、前記第2層内の前記医薬用薬剤の粒子との少なくとも1つの接触点を有し、前記第3層が、前記第1層との少なくとも1つの接触点を有する、請求項61に記載のデバイス。
【請求項67】
該第1ポリマ、該第2ポリマおよび該第3ポリマのうち少なくとも2種類が同じポリマであり、前記同じポリマがPLGAコポリマを含む、請求項61に記載のデバイス。
【請求項68】
該第3ポリマが、該第1ポリマのインビトロ溶解速度よりも高いインビトロ溶解速度を有する、請求項61に記載のデバイス。
【請求項69】
該第3ポリマが、約40:60〜約60:40の比率を有するPLGAコポリマであり、該第1ポリマが、約70:30〜約90:10の比率を有するPLGAコポリマである、請求項68に記載のデバイス。
【請求項70】
該第3ポリマが、約10kDの分子量を有するPLGAコポリマであり、該第2ポリマが、約19kDの分子量を有するPLGAコポリマである、請求項69に記載のデバイス。
【請求項71】
前記ポリマのインビトロ溶解速度の測定が、デバイスを溶出媒体と接触させること、および選択した1回以上の時間点でポリマの重量減少を測定することを含む、請求項70に記載のデバイス。
【請求項72】
前記ポリマのインビトロ溶解速度の測定が、デバイスを溶出媒体と接触させること、および選択した1回以上の時間点でポリマの重量減少を測定することを含む、請求項68に記載のデバイス。
【請求項73】
ステントと、
第1生体吸収性ポリマと、第2生体吸収性ポリマと、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤とを含む前記ステント上のコーティングであって、該医薬用薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態であり、該第1ポリマは、該第2ポリマのインビトロ溶解速度よりも高いインビトロ溶解速度を有する、コーティングと、
を備えるデバイス。
【請求項74】
該第1ポリマが、約40:60〜約60:40の比率を有するPLGAコポリマであり、該第2ポリマが、約70:30〜約90:10の比率を有するPLGAコポリマである、請求項73に記載のデバイス。
【請求項75】
該第1ポリマが、約10kDの分子量を有するPLGAコポリマであり、該第2ポリマが、約19kDの分子量を有するPLGAコポリマである、請求項74に記載のデバイス。
【請求項76】
前記ポリマのインビトロ溶解速度の測定が、デバイスを溶出媒体と接触させること、および選択した1回以上の時間点でポリマの重量減少を測定することを含む、請求項73に記載のデバイス。
【請求項77】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、前記層の少なくとも1つは第1生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは第2生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは1種類以上の活性薬剤を含み、該活性薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態であり、該第1ポリマは、該第2ポリマのインビトロ溶解速度よりも高いインビトロ溶解速度を有する、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項78】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、前記層の少なくとも1つは第1生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは第2生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含み、該医薬用薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態であり、該第1ポリマは、該第2ポリマのインビトロ溶解速度よりも高いインビトロ溶解速度を有する、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項79】
該第1ポリマが、約40:60〜約60:40の比率を有するPLGAコポリマであり、該第2ポリマが、約70:30〜約90:10の比率を有するPLGAコポリマである、請求項78に記載のデバイス。
【請求項80】
該第1ポリマが、約10kDの分子量を有するPLGAコポリマであり、該第2ポリマが、約19kDの分子量を有するPLGAコポリマである、請求項78に記載のデバイス。
【請求項81】
インビトロ溶解速度を測定することが、デバイスを溶出媒体と接触させること、および選択した1回以上の時間点でポリマの重量減少を測定することを含む、請求項42に記載のデバイス。
【請求項82】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは第1活性薬剤を含み、前記層の少なくとも1つは第2活性薬剤を含み、第1および/または第2活性薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項83】
前記生体吸収性ポリマが、PLGA、PGAポリ(グリコリド)、LPLAポリ(l−ラクチド)、DLPLAポリ(dl−ラクチド)、PCLポリ(e−カプロラクトン)PDO、ポリ(ジオキソラン)PGA−TMC、85/15DLPLG p(dl−ラクチド−コ−グリコリド)、75/25DLPL、65/35DLPLG、50/50DLPLG、TMCポリ(トリメチルカーボネート)、p(CPP:SA)ポリ(1,3−ビス−p−(カルボキシフェノキシ)プロパン−コ−セバシン酸)の群から選択される、請求項82に記載のデバイス。
【請求項84】
該ポリマが、2種類以上のポリマの充分な混合物を含む、請求項82に記載のデバイス。
【請求項85】
第1および第2活性薬剤が独立して、医薬用薬剤および活性生物学的薬剤から選択される、請求項82に記載のデバイス。
【請求項86】
ステントがステンレス鋼材質で形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項87】
ステントが、コバルトクロム合金を含む材質で形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項88】
ステントが、以下の重量パーセント、約0.05〜約0.15のC、約1.00〜約2.00のMn、約0.04のSi、約0.03のP、約0.3のS、約19.0〜約21.0のCr、約9.0〜約11.0のNi、約14.0〜約16.00のW、約3.0のFe、および残部Coを含む材質で形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項89】
ステントが、最大で以下の重量パーセント、約0.025のC、約0.15のMn、約0.15のSi、約0.015のP、約0.01のS、約19.0〜約21.0のCr、約33〜約37のNi、約9.0〜約10.5のMo、約1.0のFe、約1.0のTi、および残部Coを含む材質で形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項90】
ステントが、L605合金を含む材質で形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項91】
ステントが前記デバイスの総厚さの約50%〜約90%の厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項92】
前記デバイスが約20μm〜約500μmの厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項93】
前記デバイスが約90μm以下の厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項94】
前記積層コーティングが約5μm〜約50μmの厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項95】
前記積層コーティングが約10μm〜約20μmの厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項96】
前記ステントが約50μm〜約80μmの厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項97】
a.以下の重量パーセント、0.05〜0.15のC、1.00〜2.00のMn、0.040のSi、0.030のP、0.3のS、19.00〜21.00のCr、9.00〜11.00のNi、14.00〜16.00のW、3.00のFe、および残部Coを含む材質で形成されているステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、第1層は第1生体吸収性ポリマを含み、第2層は医薬用薬剤を含み、第3層は第2生体吸収性ポリマを含み、第4層は医薬用薬剤を含み、第5層は第3生体吸収性ポリマを含み、該医薬用薬剤は、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択され、該医薬用薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態であり、前記第1ポリマ、第2ポリマおよび第3ポリマのうち少なくとも1種類はPLGAコポリマを含む、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項98】
約0.5μg/mm〜約20μg/mmの医薬用薬剤含有量を有する、請求項97に記載のデバイス。
【請求項99】
約8μg/mm〜約12μg/mmの医薬用薬剤含有量を有する、請求項97に記載のデバイス。
【請求項100】
約5μg〜約500μgの医薬用薬剤含有量を有する、請求項97に記載のデバイス。
【請求項101】
約100μg〜約160μgの医薬用薬剤含有量を有する、請求項97に記載のデバイス。
【請求項102】
約100μg〜約160μgの医薬用薬剤含有量を有する、請求項97に記載のデバイス。
【請求項103】
ステントと、前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層とを備えるデバイスの調製方法であって、
(a)ステントを提供することと、
(b)前記ステント上に複数の層を形成して前記ステント上の前記積層コーティングを形成することであって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは1種類以上の活性薬剤を含み、該活性薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、前記積層コーティングを形成することと、
を含む方法。
【請求項104】
ステントと、前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層とを備えるデバイスの調製方法であって、
(a)ステントを提供することと、
(b)複数の層を形成して前記ステント上の前記積層コーティングを形成することであって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含み、該医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、前記積層コーティングを形成することと、
を含む方法。
【請求項105】
ステントと、前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層とを備えるデバイスの調製方法であって、
(a)ステントを提供することと、
(b)複数の層を形成し、前記ステント上の前記積層コーティングを形成することであって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含み、該医薬用薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態である、前記積層コーティングを形成することと、
を含み、
前記医薬用薬剤の結晶粒子に占有される三次元の物理的空間によって画定される少なくとも1つの医薬用薬剤層を形成することを含み、前記三次元の物理的空間にはポリマがない、
方法。
【請求項106】
ステントと、前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層とを備えるデバイスの調製方法であって、
(a)ステントを提供することと、
(b)乾燥粉末形態の少なくとも1種類の医薬用薬剤および/または少なくとも1種類の活性生物学的薬剤を、第1オリフィスに通して吐出させることと、
(c)少なくとも1種類の超臨界流体溶媒と少なくとも1種類のポリマを含む超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を形成し、前記超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を、該ポリマの固形粒子が形成されるのに充分な条件下で、第2オリフィスに通して吐出させることと、
(d)該ポリマならびに医薬用薬剤および/または活性生物学的薬剤の粒子を、前記基材上に堆積させることであって、該基材と、該ポリマならびに医薬用薬剤および/または活性生物学的薬剤の粒子間の電位を維持し、それにより前記コーティングが形成される、堆積させることと、
(e)前記医薬用薬剤の形態構造および/または前記生物学的薬剤の活性が実質的に変更されない条件下で、前記ポリマを焼結させることと、
を含む方法。
【請求項107】
工程(b)が、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を吐出させることを含み、該医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
工程(c)が、生体吸収性ポリマの固形粒子を形成することを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項109】
工程(e)が、前記デバイスの短軸に沿って所与の長さを有するポリマ層を形成することを含み、前記ポリマ層は前記長さに沿った層の一部分を有し、前記層の一部分には医薬用薬剤がない、
請求項106に記載の方法。
【請求項110】
工程(e)が、前記ポリマを緻密化流体と接触させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項111】
工程(e)が、前記ポリマを緻密化流体と所与の期間、約5℃から150℃までの温度および約10psiから約500psiまでの圧力で接触させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項112】
工程(e)が、前記ポリマを緻密化流体と所与の期間、約25℃から95℃までの温度および約25psiから約100psiまでの圧力で接触させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項113】
工程(e)が、前記ポリマを緻密化流体と所与の期間、約50℃から85℃までの温度および約35psiから約65psiまでの圧力で接触させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項114】
ステントと、前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層とを備えるデバイスの調製方法であって、
(a)ステントを提供することと、
(b)少なくとも1種類の超臨界流体溶媒と第1ポリマを含む超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を形成し、前記超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を、前記第1ポリマの固形粒子が形成されるのに充分な条件下で吐出させ、前記第1ポリマ粒子を前記ステント上に堆積させ(該ステントと該第1ポリマ間の電位は維持される)、前記第1ポリマを焼結させることと、
(c)乾燥粉末形態の医薬用薬剤粒子を前記ステント上に堆積させることと(該ステントと前記医薬用薬剤粒子間の電位は維持される)、
(d)少なくとも1種類の超臨界流体溶媒と第2ポリマを含む超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を形成し、前記超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を、前記第2ポリマの固形粒子が形成されるのに充分な条件下で吐出させ(該ステントと該第2ポリマ間の電位は維持される)、前記第2ポリマを焼結させることと、
を含む方法。
【請求項115】
工程(c)と工程(d)が少なくとも1回繰り返される、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
工程(c)と工程(d)が2〜20回繰り返される、請求項114に記載の方法。
【請求項117】
医薬用薬剤が、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択され、該医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、請求項114に記載の方法。
【請求項118】
前記第1および第2ポリマが生体吸収性である、請求項114に記載の方法。
【請求項119】
工程(d)が、前記デバイスの短軸に沿って所与の長さを有するポリマ層を形成することを含み、前記ポリマ層は前記長さに沿った層の一部分を有し、前記層の一部分には医薬用薬剤がない、請求項114に記載の方法。
【請求項120】
前記第1ポリマを焼結させることおよび/または前記第2ポリマを焼結させることが、前記第1および/または第2ポリマを緻密化流体と接触させることを含む、請求項114に記載の方法。
【請求項121】
前記接触させる工程が約1分間〜約60分間の期間行われる、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記接触させる工程が約10分間〜約30分間の期間行われる、請求項120に記載の方法。
【請求項123】
前記ポリマ粒子およびまたは医薬用薬剤粒子と前記ステント間の前記電位を維持することが、約5キロボルト〜約100キロボルトの電圧を維持することを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項124】
前記ポリマ粒子およびまたは医薬用薬剤粒子と前記ステント間の前記電位を維持することが、約20キロボルト〜約30キロボルトの電圧を維持することを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項125】
請求項103から請求項124に記載の方法を含むプロセスによって調製されるデバイス。
【請求項126】
請求項1、2、9または61に記載のデバイスを被検体の体腔内に送達することを含む、被検体の処置方法。
【請求項127】
被検体の体内に、
a.以下の重量パーセント、0.05〜0.15のC、1.00〜2.00のMn、0.040のSi、0.030のP、0.3のS、19.00〜21.00のCr、9.00〜11.00のNi、14.00〜16.00のW、3.00のFe、および残部Coを含む材質で形成されているステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、第1層は第1生体吸収性ポリマを含み、第2層は医薬用薬剤を含み、第3層は第2生体吸収性ポリマを含み、第4層は医薬用薬剤を含み、第5層は第3生体吸収性ポリマを含み、該医薬用薬剤は、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択され、該医薬用薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態であり、前記第1ポリマ、第2ポリマおよび第3ポリマのうち少なくとも1種類はPLGAコポリマを含む、複数の層と、
を備えるデバイス送達すること
を含む、被検体の処置方法。
【請求項128】
前記デバイスが約0.5μg/mm〜約20μg/mmの医薬用薬剤含有量を有する、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
約8μg/mm〜約12μg/mmの医薬用薬剤含有量を有する、請求項127に記載のデバイス。
【請求項130】
前記デバイスが約100μg〜約160μgの医薬用薬剤含有量を有する、請求項127に記載の方法。
【請求項131】
前記デバイスが約120μg〜約150μgの医薬用薬剤含有量を有する、請求項127に記載の方法。
【請求項132】
前記デバイスが所与の医薬用薬剤初期量を有し、前記被検体の血管壁組織に、前記デバイスによって送達される医薬用薬剤の量が、前記デバイスの医薬用薬剤初期含有量と同じ医薬用薬剤初期含有量を有する慣用的な薬剤溶出性ステントによって送達される医薬用薬剤の量よりも多い、請求項127に記載の方法。
【請求項133】
前記デバイスによって前記被検体の血管壁組織に送達される医薬用薬剤の量が、前記慣用的な薬剤溶出性ステントによって前記被検体の血管壁組織に送達される医薬用薬剤の量よりも少なくとも25%多い、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
前記方法が、前記被検体の血管内の再狭窄を処置することを含む、請求項132に記載の方法。
【請求項135】
前記被検体が、ブタ、ウサギおよびヒトから選択される、請求項132に記載の方法。
【請求項136】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の約5%〜約25%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた7日後に、医薬用薬剤の15%〜約45%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた14日後に、医薬用薬剤の約25%〜約60%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた21日後に、医薬用薬剤の約35%〜約70%の溶出、および該デバイスを溶出媒体と接触させた28日後に、医薬用薬剤の約40%〜約100%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項137】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の約7%〜約15%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた7日後に、医薬用薬剤の25%〜約35%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた14日後に、医薬用薬剤の約35%〜約55%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた21日後に、医薬用薬剤の約45%〜約60%の溶出、および該デバイスを溶出媒体と接触させた28日後に、医薬用薬剤の約50%〜約70%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項138】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の少なくとも5%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた7日後に、医薬用薬剤の少なくとも15%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた14日後に、医薬用薬剤の少なくとも25%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた21日後に、医薬用薬剤の少なくとも30%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた28日後に、医薬用薬剤の少なくとも40%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項139】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の約10%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた7日後に、医薬用薬剤の約30%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた14日後に、医薬用薬剤の約45%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた21日後に、医薬用薬剤の約50%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた28日後に、医薬用薬剤の約60%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項140】
c.ステントと、
d.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた後、第1週目に医薬用薬剤の約10%〜約75%の溶出、第2週目に医薬用薬剤の約25%〜約85%の溶出、および第10週目に医薬用薬剤の約50%〜約100%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項141】
c.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
図5に示されたインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項142】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、
i.該デバイスを、容量基準で5%のエタノールを含む溶出媒体と接触させることであって、該媒体のpHは約7.4であり、該デバイスを溶出媒体と約37℃の温度で接触させる、溶出媒体と接触させることと、
ii.任意選択で、(i)の接触させる工程中、該溶出媒体を攪拌することと、
iii.指定の時間点で該溶出媒体を取り出すことと、
iv.取り出した溶出媒体をアッセイして医薬用薬剤含有量を測定することと、
を含む手順によって測定される、請求項136から請求項141に記載のデバイス。
【請求項143】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、
i.該デバイスを、容量基準で5%のエタノールを含む溶出媒体と接触させることであって、該媒体のpHは約7.4であり、該デバイスを溶出媒体と約37℃の温度で接触させる、溶出媒体と接触させることと、
ii.任意選択で、(i)の接触させる工程中、該溶出媒体を攪拌することと、
iii.指定の時間点で、該溶出媒体から前記デバイスを取り出すことと、
iv.該溶出媒体をアッセイして医薬用薬剤含有量を測定することと、
を含む手順によって測定される、請求項136から請求項141に記載のデバイス。
【請求項144】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、攪拌なしで測定される、請求項142および請求項143に記載のデバイス。
【請求項145】
前記手順が、
v.該接触させる工程の前と後の該デバイスの重量を比較することと、工程ivで測定された該溶出媒体中に溶出された医薬用薬剤の量に対して調整することによりポリマの重量減少を測定することと、
をさらに含む、請求項142および請求項143に記載のデバイス。
【請求項146】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも50%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項147】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも75%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項148】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも85%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項149】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも50%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項150】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも75%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項151】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも85%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項152】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも95%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項153】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に、該ポリマの100%までの放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項154】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1時間後に、医薬用薬剤の約1%〜約35%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた3時間後に、医薬用薬剤の5%〜約45%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の約30%〜約70%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた3日後に、医薬用薬剤の約40%〜約80%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた10日後に、医薬用薬剤の約50%〜約90%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた15日後に、医薬用薬剤の約55%〜約95%の溶出、および該デバイスを溶出媒体と接触させた20日後に、医薬用薬剤の約60%〜約100%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項155】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1時間後に、医薬用薬剤の約5%〜約25%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた3時間後に、医薬用薬剤の5%〜約35%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の約30%〜約65%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた3日後に、医薬用薬剤の約45%〜約70%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた10日後に、医薬用薬剤の約55%〜約85%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた15日後に、医薬用薬剤の約65%〜約85%の溶出、および該デバイスを溶出媒体と接触させた20日後に、医薬用薬剤の約75%〜約100%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項156】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
図9に示されたインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項157】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、
v.該デバイスを、エタノールとリン酸緩衝生理食塩水を含む溶出媒体と接触させることであって、該媒体のpHは約7.4であり、該デバイスを溶出媒体と約37℃の温度で接触させる、溶出媒体と接触させることと、
vi.任意選択で、(i)の接触させる工程中、該溶出媒体を攪拌することと、
vii.指定の時間点で該溶出媒体を取り出すことと、
viii.取り出した溶出媒体をアッセイして医薬用薬剤含有量を測定することと、
を含む手順によって測定される、請求項154から請求項156に記載のデバイス。
【請求項158】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、
i.該デバイスを、エタノールとリン酸緩衝生理食塩水を含む溶出媒体と接触させることであって、該媒体のpHは約7.4であり、該デバイスを溶出媒体と約37℃の温度で接触させる、溶出媒体と接触させることと、
ii.任意選択で、(i)の接触させる工程中、該溶出媒体を攪拌することと、
iii.指定の時間点で、該溶出媒体から前記デバイスを取り出すことと、
iv.該溶出媒体をアッセイして医薬用薬剤含有量を測定することと、
を含む手順によって測定される、請求項154から請求項156に記載のデバイス。
【請求項159】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、攪拌なしで測定される、請求項154から請求項156に記載のデバイス。
【請求項160】
前記手順が、
v.該接触させる工程の前と後の該デバイスの重量を比較することと、工程ivで測定された該溶出媒体中に溶出された医薬用薬剤の量に対して調整することとによりポリマの重量減少を測定すること
をさらに含む、請求項154から請求項156に記載のデバイス。
【請求項161】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも50%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項162】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも75%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項163】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも85%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項164】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも50%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項165】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも75%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項166】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも85%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項167】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも95%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項168】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、ポリマとを含むコーティングであって、所与の医薬用薬剤初期量を含む、コーティングと、
を備えるデバイスであって、被検体の体腔内に送達されたとき、医薬用薬剤が該被検体の血管壁組織内に以下のとおりに送達される、
i.被検体の体内にデバイスを送達してから1週間後、該医薬用薬剤初期量の約0.1%〜約35%が被検体の血管壁組織内に送達される、および
ii.被検体の体内にデバイスを送達してから2週間後、該医薬用薬剤初期量の約0.5%〜約50%が被検体の血管壁組織内に送達される、
デバイス。
【請求項169】
被検体の体腔に送達される量が、前記被検体の血管壁組織内に単独で存在する医薬用薬剤と前記ポリマと一緒に送達される医薬用薬剤を加算して求められる、請求項168に記載のデバイス。
【請求項170】
被検体がヒトである、請求項168に記載のデバイス。
【請求項171】
被検体がブタであり、該被検体の血管壁組織内に送達される医薬用薬剤の量が、以下、
a.該デバイスをブタの血管内腔内に送達することと、
b.該デバイスをブタの血管内腔内に送達した後、所定の期間の時点でブタを安楽死させ、該デバイスを摘出することと、
c.該血管壁組織内に送達された医薬用薬剤の量を測定することと、
に従って求められる、請求項168に記載のデバイス。
【請求項172】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、生体吸収性ポリマとを含むコーティングであって、約1μg/mm〜約15μg/mmの医薬用薬剤初期含有量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスであって、経時的に被検体の血管壁組織内に送達される医薬用薬剤の含有量に関して以下のような曲線下面積(AUC)、
i.AUCを、被検体の体内にデバイスを送達した時点から被検体の体内にデバイスを送達してから1日後まで計算したとき、約0.05(μg/mm)*日〜約1(μg/mm)*日、
ii.AUCを、被検体の体内にデバイスを送達した第1週目から開始して被検体の体内にデバイスを送達した後の第2週目まで計算したとき、約5(μg/mm)*日〜約10(μg/mm)*日、
iii.AUCを、被検体の体内にデバイスを送達した第2週目から開始して被検体の体内にデバイスを送達した後の第4週目まで計算したとき、約10(μg/mm)*日〜約20(μg/mm)*日、および
iv 約40(μg/mm)*日〜約60(μg/mm)*日のAUC最後
をもたらすデバイス。
【請求項173】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、生体吸収性ポリマとを含むコーティングであって、所与のポリマ初期量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスであって、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔内に送達された後90日間以上で、該ポリマの約75%がデバイスから放出されるデバイス。
【請求項174】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、生体吸収性ポリマとを含むコーティングであって、所与のポリマ初期量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスであって、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔内に送達された後約90日間で、該ポリマの約85%がデバイスから放出されるデバイス。
【請求項175】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、生体吸収性ポリマとを含むコーティングであって、所与のポリマ初期量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスであって、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔内に送達された後約90日間で、該ポリマの少なくとも約75%がデバイスから放出されるデバイス。
【請求項176】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、生体吸収性ポリマとを含むコーティングであって、所与のポリマ初期量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスであって、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔内に送達された後約90日間で、該ポリマの約100%がデバイスから放出されるデバイス。
【請求項177】
被検体がヒトである、請求項173から請求項176に記載のデバイス。
【請求項178】
被検体がブタであり、該デバイスから放出された該ポリマの量が、以下の
a.該デバイスをブタの血管内腔内に送達することと、
b.該デバイスをブタの血管内腔内に送達した後、所定の期間の時点でブタを安楽死させ、該デバイスを摘出することと、
c.該デバイスから放出された該ポリマの量を測定することと、
に従って求められる、請求項173から請求項176に記載のデバイス。
【請求項179】
該デバイスから放出された該ポリマの量を測定することがLC/MS/MSの測定を含む、請求項178に記載のデバイス。
【請求項180】
該デバイスから放出された量を測定することが重量減少の測定を含む、請求項178に記載のデバイス。
【請求項181】
重量減少の測定が、該デバイス内の残留ポリマの量を測定することと、ブタの血管内腔にデバイスを送達する前の該デバイス内に存在する初期量から前記残留量を減算することとを含む、請求項180に記載のデバイス。
【請求項182】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
約1μg/mm〜約15μg/mmの医薬用薬剤初期含有量を有し、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔への送達から60分以内で、同様の条件下で被検体に送達された慣用的な薬剤溶出性ステントによってもたらされる血中濃度の約1%〜約50%である血中濃度をもたらすデバイス。
【請求項183】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
約1μg/mm〜約15μg/mmの医薬用薬剤初期含有量を有し、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔への送達から60分以内で、同様の条件下で被検体に送達された慣用的な薬剤溶出性ステントによってもたらされる血中濃度の約11%〜約20%である血中濃度をもたらすデバイス。
【請求項184】
a.ステントと、
b.前記ステント上のコーティングであって、生体吸収性ポリマと、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤とを含む、コーティングと、
を備えるデバイスであって、
約1μg/mm〜約15μg/mmの医薬用薬剤初期含有量を有し、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔への前記デバイスの送達から最初の72時間の間にほぼ同じ血中濃度をもたらすデバイス。
【請求項185】
被検体の体腔への前記デバイスの送達から最初の72時間の間の前記血中濃度が、被検体の体腔への前記デバイスの送達から最初の72時間の間の計算値の平均血中濃度の75%〜125%に維持される、請求項184に記載のデバイス。
【請求項186】
前記平均血中濃度が約0.05ng/mL〜約0.5ng/mLである、請求項185に記載のデバイス。
【請求項187】
被検体の体腔に送達された後72時間にわたる血中濃度に関して、約2(ng/mL)*時間〜約20(ng/mL)*時間のAUCをもたらす、請求項184に記載のデバイス。
【請求項188】
被検体の体腔に送達された後72時間にわたる血中濃度に関して、約4(ng/mL)*時間〜約10(ng/mL)*時間のAUCをもたらす、請求項184に記載のデバイス。
【請求項189】
医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項190】
医薬用薬剤が、慣用的な薬剤溶出性ステントと比べて少ない用量で提供される、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項191】
前記層の少なくとも1つがPLGA生体吸収性ポリマを含む、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項192】
デバイス内の医薬用薬剤が少なくとも12ヶ月の貯蔵安定性を有する、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項193】
一次速度則に相当するインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらす、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項194】
慣用的なステントによってもたらされる組織内濃度の少なくとも2倍の医薬用薬剤組織内濃度をもたらす、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項195】
慣用的なステントによってもたらされる組織内濃度よりも少なくとも5倍高い医薬用薬剤組織内濃度をもたらす、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項196】
慣用的なステントによってもたらされる組織内濃度よりも少なくとも25倍高い医薬用薬剤組織内濃度をもたらす、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項197】
慣用的なステントによってもたらされる組織内濃度よりも少なくとも100倍高い医薬用薬剤組織内濃度をもたらす、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項198】
前記ポリマの約50%が、前記デバイスを被検体の体内に送達する血管形成処置後45〜90日以内に再吸収される、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項199】
前記ポリマの約75%が、前記デバイスを被検体の体内に送達する血管形成処置後45〜90日以内に再吸収される、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項200】
前記ポリマの約95%が、前記デバイスを被検体の体内に送達する血管形成処置後45〜90日以内に再吸収される、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項201】
前記ポリマの99%が、前記デバイスを被検体の体内に送達する血管形成処置後45〜90日以内に再吸収される、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項202】
慣用的なステントと比べて、ポリマ再吸収の過程でもたらされる炎症が少ない、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項203】
請求項1から請求項202に記載のデバイスを体腔内に送達することを含む、被検体の処置方法。
【請求項204】
被検体の体内に、
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤とポリマとを含むコーティングであって、所与の医薬用薬剤初期量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスを送達することを含む、被検体の処置方法であって、
前記デバイスは被検体の体腔内に送達され、該医薬用薬剤は、該被検体の血管壁組織内に以下のとおりに送達される、
i.被検体の体内にデバイスを送達してから1週間後、該医薬用薬剤初期量の約0.05%〜約35%が被検体の血管壁組織内に送達される、および
ii.被検体の体内にデバイスを送達してから2週間後、該医薬用薬剤初期量の約0.5%〜約50%が被検体の血管壁組織内に送達される、方法。
【請求項205】
前記デバイスは、ポリマ再吸収の過程でもたらされる炎症が少ない、請求項203から請求項204に記載の方法。
【請求項206】
結晶性の存在が、XRD、ラマン分光法、赤外分析法およびDSCの少なくとも1つによって示される、請求項1から請求項205の少なくとも一項に記載のデバイス。
【請求項207】
前記ステントの反管腔側表面上のコーティングが、前記ステントの管腔表面上のコーティングよりも大きい厚さを有する、請求項1から請求項205の少なくとも一項に記載のデバイス。
【請求項208】
デバイスの管腔表面上のコーティングに対する反管腔側表面上のコーティングの比率が80:20である、請求項207に記載のデバイス。
【請求項209】
デバイスの管腔表面上のコーティングに対する反管腔側表面上のコーティングの比率が75:25である、請求項207に記載のデバイス。
【請求項210】
デバイスの管腔表面上のコーティングに対する反管腔側表面上のコーティングの比率が70:30である、請求項207に記載のデバイス。
【請求項211】
デバイスの管腔表面上のコーティングに対する反管腔側表面上のコーティングの比率が60:40である、請求項207に記載のデバイス。
【請求項212】
前記ステントが冠動脈ステント、血管ステント、末梢血管ステント、胆道ステント、および頭蓋内ステントである、請求項1から請求項205の少なくとも一項に記載のデバイス。
【請求項1】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは1種類以上の活性薬剤を含み、該活性薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項2】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含み、該医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項3】
前記医薬用薬剤の結晶粒子に占有される三次元の物理的空間によって画定される少なくとも1つの医薬用薬剤層を有し、前記三次元の物理的空間にはポリマがない、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つの医薬用薬剤層を画定する前記三次元の物理的空間内の結晶粒子の少なくとも一部が、ポリマがない前記三次元空間によって画定される前記少なくとも1つの医薬用薬剤層に隣接するポリマ層内に存在するポリマ粒子と接触している、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記複数の層が、第1生体吸収性ポリマを含む第1ポリマ層と、第2生体吸収性ポリマを含む第2ポリマ層とを含み、前記医薬用薬剤を含む前記少なくとも1つの層が、前記第1ポリマ層と前記第2ポリマ層の間に存在している、請求項2に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1および第2の生体吸収性ポリマが同じポリマである、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第1および第2の生体吸収性ポリマが異なる、請求項5に記載のデバイス(dccicc)。
【請求項8】
前記第2ポリマ層が、前記医薬用薬剤層内の前記医薬用薬剤の少なくとも1つの粒子との少なくとも1つの接触点を有し、前記第2ポリマ層が、前記第1ポリマ層との少なくとも1つの接触点を有する、請求項5に記載のデバイス。
【請求項9】
前記ステントがステント長軸を有し、前記第2ポリマ層が、前記ステント長軸方向に沿って前記医薬用薬剤の粒子との接触がない該第2ポリマ層の一部分を有する、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記医薬用薬剤の結晶粒子に占有される三次元の物理的空間によって画定される少なくとも1つの医薬用薬剤層を有し、前記三次元の物理的空間にはポリマがない、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のストラット長を有する少なくとも1つのストラットを含み、前記第2層の一部分が前記ストラット長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項12】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項13】
前記ステントが少なくとも5つのストラットを含み、各ストラットが前記ステント長軸に沿って所与のストラット長を有し、前記第2層の一部分が、実質的に少なくとも2つ分のストラットのストラット長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項14】
前記ステントが少なくとも5つのストラットを含み、各ストラットが前記ステント長軸に沿って所与のストラット長を有し、前記第2層の一部分が、実質的に少なくとも3つ分のストラットのストラット長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項15】
前記ステントが少なくとも5つのストラットを含み、各ストラットが前記ステント長軸に沿って所与のストラット長を有し、前記第2層の一部分が、実質的に少なくとも4つ分のストラットのストラット長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項16】
前記ステントが少なくとも5つのストラットを含み、各ストラットが前記ステント長軸に沿って所与のストラット長を有し、前記第2層の一部分が、実質的に前記少なくとも5つ全部のストラットのストラット長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項17】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長に沿って実質的に延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項18】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長の少なくとも50%に沿って延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項19】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長の少なくとも75%に沿って延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項20】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長の少なくとも85%に沿って延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項21】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長の少なくとも90%に沿って延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項22】
前記ステントが前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記第2層の一部分が前記ステント長の少なくとも99%に沿って延在する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項23】
前記積層コーティングが所与の総厚さを有し、前記第2ポリマ層の一部分が前記積層コーティングの該総厚さの約0.01%〜約10%の厚さを有する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項24】
前記積層コーティングが所与の総厚さを有し、前記横軸方向の第2ポリマ層の一部分が前記積層コーティングの該総厚さの約1%〜約5%の厚さを有する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項25】
前記積層コーティングが約5μm〜約50μmの総厚さを有し、前記横軸方向の第2ポリマ層の一部分が約0.001μm〜約5μmの厚さを有する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項26】
前記積層コーティングが約10μm〜約20μmの総厚さを有し、前記第2ポリマ層の一部分が約0.01μm〜約5μmの厚さを有する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項27】
前記積層コーティングは少なくとも25容量%が医薬用薬剤である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項28】
前記積層コーティングは少なくとも35容量%が医薬用薬剤である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項29】
前記積層コーティングは約50容量%が医薬用薬剤である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項30】
医薬用薬剤の少なくとも一部分が、前記ポリマによって形成された1つ以上の相とは別の相内に存在する、請求項2に記載のデバイス。
【請求項31】
前記医薬用薬剤は少なくとも50%が結晶性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項32】
前記医薬用薬剤は少なくとも75%が結晶性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項33】
前記医薬用薬剤は少なくとも90%が結晶性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項34】
前記医薬用薬剤は少なくとも95%が結晶性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項35】
前記医薬用薬剤は少なくとも99%が結晶性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項36】
ステントが所与の長軸方向ステント長を有し、該コーティングが、前記長軸方向ステント長に沿ったコーティング外表面を有し、前記コーティングが、前記コーティング外表面下のコーティング内に存在する結晶性形態の医薬用薬剤を含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項37】
ステントが所与の長軸方向ステント長を有し、該コーティングが、前記長軸方向ステント長に沿ったコーティング外表面を有し、前記コーティングが、前記コーティング外表面下の少なくとも1μmまでのコーティング内に存在する結晶性形態の医薬用薬剤を含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項38】
ステントが所与の長軸方向ステント長を有し、該コーティングが、前記長軸方向ステント長に沿ったコーティング外表面を有し、前記コーティングが、前記コーティング外表面下の少なくとも5μmまでのコーティング内に存在する結晶性形態の医薬用薬剤を含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項39】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示すX線スペクトルを示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項40】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示すラマンスペクトルを示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項41】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示す示差走査熱量測定(DSC)曲線を示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項42】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示す広角度X線散乱(WAXS)スペクトルを示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項43】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示す広角度放射線散乱スペクトルを示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項44】
前記コーティングが、前記結晶性形態の医薬用薬剤の存在を示す赤外線(IR)スペクトルを示す、請求項36から請求項38に記載のデバイス。
【請求項45】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して実質的に前記ステント長に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項46】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して前記ステント長の少なくとも75%に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項47】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して前記ステント長の少なくとも85%に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項48】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して前記ステント長の少なくとも90%に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項49】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して前記ステント長の少なくとも95%に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項50】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、該ステントに対して前記ステント長の少なくとも99%に沿って形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項51】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って複数のストラットを有し、前記コーティングが、前記ストラットの少なくとも50%に対して形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項52】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って複数のストラットを有し、前記コーティングが、前記ストラットの少なくとも75%に対して形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項53】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って複数のストラットを有し、前記コーティングが、前記ストラットの少なくとも90%に対して形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項54】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って複数のストラットを有し、前記コーティングが、前記ストラットの少なくとも99%に対して形状適応性である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項55】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、デバイスの電子顕微鏡検査により、前記コーティングが前記ステントに対して前記ステント長の少なくとも90%に沿って形状適応性であることが示される、請求項9に記載のデバイス。
【請求項56】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、実質的に前記ステント長に沿って実質的に均一の厚さを有する、請求項2に記載のデバイス。
【請求項57】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、前記ステント長の少なくとも75%に沿って実質的に均一の厚さを有する、請求項2に記載のデバイス。
【請求項58】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、前記ステント長の少なくとも95%に沿って実質的に均一の厚さを有する、請求項2に記載のデバイス。
【請求項59】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、前記ステント長軸に沿った複数の点で測定されたコーティング厚の値から計算された平均によって求められる平均厚さを有し、ステント長軸に沿った任意の点で測定されるコーティング厚が、前記平均厚さの約75%〜約125%である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項60】
前記ステントが、ステント長軸および前記ステント長軸に沿って所与のステント長を有し、前記コーティングが、前記ステント長軸に沿った複数の点で測定されたコーティング厚の値から計算された平均によって求められる平均厚さを有し、ステント長軸に沿った任意の点で測定されるコーティング厚が、前記平均厚さの約95%〜約105%である、請求項2に記載のデバイス。
【請求項61】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、第1層は第1生体吸収性ポリマを含み、第2層は医薬用薬剤を含み、第3層は第2生体吸収性ポリマを含み、第4層は医薬用薬剤を含み、第5層は第3生体吸収性ポリマを含み、
該医薬用薬剤が、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択され、該医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項62】
前記第1生体吸収性ポリマ、前記第2生体吸収性ポリマおよび前記第3生体吸収性ポリマのうち少なくとも2種類が同じポリマである、請求項61に記載のデバイス。
【請求項63】
前記第1生体吸収性ポリマ、前記第2生体吸収性ポリマおよび前記第3生体吸収性ポリマが同じポリマである、請求項61に記載のデバイス。
【請求項64】
前記第1生体吸収性ポリマ、前記第2生体吸収性ポリマおよび前記第3生体吸収性ポリマのうち少なくとも2種類が異なるポリマである、請求項61に記載のデバイス。
【請求項65】
前記第1生体吸収性ポリマ、前記第2生体吸収性ポリマおよび前記第3生体吸収性ポリマが異なるポリマである、請求項61に記載のデバイス。
【請求項66】
前記第3層が、前記第2層内の前記医薬用薬剤の粒子との少なくとも1つの接触点を有し、前記第3層が、前記第1層との少なくとも1つの接触点を有する、請求項61に記載のデバイス。
【請求項67】
該第1ポリマ、該第2ポリマおよび該第3ポリマのうち少なくとも2種類が同じポリマであり、前記同じポリマがPLGAコポリマを含む、請求項61に記載のデバイス。
【請求項68】
該第3ポリマが、該第1ポリマのインビトロ溶解速度よりも高いインビトロ溶解速度を有する、請求項61に記載のデバイス。
【請求項69】
該第3ポリマが、約40:60〜約60:40の比率を有するPLGAコポリマであり、該第1ポリマが、約70:30〜約90:10の比率を有するPLGAコポリマである、請求項68に記載のデバイス。
【請求項70】
該第3ポリマが、約10kDの分子量を有するPLGAコポリマであり、該第2ポリマが、約19kDの分子量を有するPLGAコポリマである、請求項69に記載のデバイス。
【請求項71】
前記ポリマのインビトロ溶解速度の測定が、デバイスを溶出媒体と接触させること、および選択した1回以上の時間点でポリマの重量減少を測定することを含む、請求項70に記載のデバイス。
【請求項72】
前記ポリマのインビトロ溶解速度の測定が、デバイスを溶出媒体と接触させること、および選択した1回以上の時間点でポリマの重量減少を測定することを含む、請求項68に記載のデバイス。
【請求項73】
ステントと、
第1生体吸収性ポリマと、第2生体吸収性ポリマと、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤とを含む前記ステント上のコーティングであって、該医薬用薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態であり、該第1ポリマは、該第2ポリマのインビトロ溶解速度よりも高いインビトロ溶解速度を有する、コーティングと、
を備えるデバイス。
【請求項74】
該第1ポリマが、約40:60〜約60:40の比率を有するPLGAコポリマであり、該第2ポリマが、約70:30〜約90:10の比率を有するPLGAコポリマである、請求項73に記載のデバイス。
【請求項75】
該第1ポリマが、約10kDの分子量を有するPLGAコポリマであり、該第2ポリマが、約19kDの分子量を有するPLGAコポリマである、請求項74に記載のデバイス。
【請求項76】
前記ポリマのインビトロ溶解速度の測定が、デバイスを溶出媒体と接触させること、および選択した1回以上の時間点でポリマの重量減少を測定することを含む、請求項73に記載のデバイス。
【請求項77】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、前記層の少なくとも1つは第1生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは第2生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは1種類以上の活性薬剤を含み、該活性薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態であり、該第1ポリマは、該第2ポリマのインビトロ溶解速度よりも高いインビトロ溶解速度を有する、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項78】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、前記層の少なくとも1つは第1生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは第2生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含み、該医薬用薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態であり、該第1ポリマは、該第2ポリマのインビトロ溶解速度よりも高いインビトロ溶解速度を有する、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項79】
該第1ポリマが、約40:60〜約60:40の比率を有するPLGAコポリマであり、該第2ポリマが、約70:30〜約90:10の比率を有するPLGAコポリマである、請求項78に記載のデバイス。
【請求項80】
該第1ポリマが、約10kDの分子量を有するPLGAコポリマであり、該第2ポリマが、約19kDの分子量を有するPLGAコポリマである、請求項78に記載のデバイス。
【請求項81】
インビトロ溶解速度を測定することが、デバイスを溶出媒体と接触させること、および選択した1回以上の時間点でポリマの重量減少を測定することを含む、請求項42に記載のデバイス。
【請求項82】
a.ステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは第1活性薬剤を含み、前記層の少なくとも1つは第2活性薬剤を含み、第1および/または第2活性薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項83】
前記生体吸収性ポリマが、PLGA、PGAポリ(グリコリド)、LPLAポリ(l−ラクチド)、DLPLAポリ(dl−ラクチド)、PCLポリ(e−カプロラクトン)PDO、ポリ(ジオキソラン)PGA−TMC、85/15DLPLG p(dl−ラクチド−コ−グリコリド)、75/25DLPL、65/35DLPLG、50/50DLPLG、TMCポリ(トリメチルカーボネート)、p(CPP:SA)ポリ(1,3−ビス−p−(カルボキシフェノキシ)プロパン−コ−セバシン酸)の群から選択される、請求項82に記載のデバイス。
【請求項84】
該ポリマが、2種類以上のポリマの充分な混合物を含む、請求項82に記載のデバイス。
【請求項85】
第1および第2活性薬剤が独立して、医薬用薬剤および活性生物学的薬剤から選択される、請求項82に記載のデバイス。
【請求項86】
ステントがステンレス鋼材質で形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項87】
ステントが、コバルトクロム合金を含む材質で形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項88】
ステントが、以下の重量パーセント、約0.05〜約0.15のC、約1.00〜約2.00のMn、約0.04のSi、約0.03のP、約0.3のS、約19.0〜約21.0のCr、約9.0〜約11.0のNi、約14.0〜約16.00のW、約3.0のFe、および残部Coを含む材質で形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項89】
ステントが、最大で以下の重量パーセント、約0.025のC、約0.15のMn、約0.15のSi、約0.015のP、約0.01のS、約19.0〜約21.0のCr、約33〜約37のNi、約9.0〜約10.5のMo、約1.0のFe、約1.0のTi、および残部Coを含む材質で形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項90】
ステントが、L605合金を含む材質で形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項91】
ステントが前記デバイスの総厚さの約50%〜約90%の厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項92】
前記デバイスが約20μm〜約500μmの厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項93】
前記デバイスが約90μm以下の厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項94】
前記積層コーティングが約5μm〜約50μmの厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項95】
前記積層コーティングが約10μm〜約20μmの厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項96】
前記ステントが約50μm〜約80μmの厚さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項97】
a.以下の重量パーセント、0.05〜0.15のC、1.00〜2.00のMn、0.040のSi、0.030のP、0.3のS、19.00〜21.00のCr、9.00〜11.00のNi、14.00〜16.00のW、3.00のFe、および残部Coを含む材質で形成されているステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、第1層は第1生体吸収性ポリマを含み、第2層は医薬用薬剤を含み、第3層は第2生体吸収性ポリマを含み、第4層は医薬用薬剤を含み、第5層は第3生体吸収性ポリマを含み、該医薬用薬剤は、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択され、該医薬用薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態であり、前記第1ポリマ、第2ポリマおよび第3ポリマのうち少なくとも1種類はPLGAコポリマを含む、複数の層と、
を備えるデバイス。
【請求項98】
約0.5μg/mm〜約20μg/mmの医薬用薬剤含有量を有する、請求項97に記載のデバイス。
【請求項99】
約8μg/mm〜約12μg/mmの医薬用薬剤含有量を有する、請求項97に記載のデバイス。
【請求項100】
約5μg〜約500μgの医薬用薬剤含有量を有する、請求項97に記載のデバイス。
【請求項101】
約100μg〜約160μgの医薬用薬剤含有量を有する、請求項97に記載のデバイス。
【請求項102】
約100μg〜約160μgの医薬用薬剤含有量を有する、請求項97に記載のデバイス。
【請求項103】
ステントと、前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層とを備えるデバイスの調製方法であって、
(a)ステントを提供することと、
(b)前記ステント上に複数の層を形成して前記ステント上の前記積層コーティングを形成することであって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは1種類以上の活性薬剤を含み、該活性薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、前記積層コーティングを形成することと、
を含む方法。
【請求項104】
ステントと、前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層とを備えるデバイスの調製方法であって、
(a)ステントを提供することと、
(b)複数の層を形成して前記ステント上の前記積層コーティングを形成することであって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含み、該医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、前記積層コーティングを形成することと、
を含む方法。
【請求項105】
ステントと、前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層とを備えるデバイスの調製方法であって、
(a)ステントを提供することと、
(b)複数の層を形成し、前記ステント上の前記積層コーティングを形成することであって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含み、該医薬用薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態である、前記積層コーティングを形成することと、
を含み、
前記医薬用薬剤の結晶粒子に占有される三次元の物理的空間によって画定される少なくとも1つの医薬用薬剤層を形成することを含み、前記三次元の物理的空間にはポリマがない、
方法。
【請求項106】
ステントと、前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層とを備えるデバイスの調製方法であって、
(a)ステントを提供することと、
(b)乾燥粉末形態の少なくとも1種類の医薬用薬剤および/または少なくとも1種類の活性生物学的薬剤を、第1オリフィスに通して吐出させることと、
(c)少なくとも1種類の超臨界流体溶媒と少なくとも1種類のポリマを含む超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を形成し、前記超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を、該ポリマの固形粒子が形成されるのに充分な条件下で、第2オリフィスに通して吐出させることと、
(d)該ポリマならびに医薬用薬剤および/または活性生物学的薬剤の粒子を、前記基材上に堆積させることであって、該基材と、該ポリマならびに医薬用薬剤および/または活性生物学的薬剤の粒子間の電位を維持し、それにより前記コーティングが形成される、堆積させることと、
(e)前記医薬用薬剤の形態構造および/または前記生物学的薬剤の活性が実質的に変更されない条件下で、前記ポリマを焼結させることと、
を含む方法。
【請求項107】
工程(b)が、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を吐出させることを含み、該医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
工程(c)が、生体吸収性ポリマの固形粒子を形成することを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項109】
工程(e)が、前記デバイスの短軸に沿って所与の長さを有するポリマ層を形成することを含み、前記ポリマ層は前記長さに沿った層の一部分を有し、前記層の一部分には医薬用薬剤がない、
請求項106に記載の方法。
【請求項110】
工程(e)が、前記ポリマを緻密化流体と接触させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項111】
工程(e)が、前記ポリマを緻密化流体と所与の期間、約5℃から150℃までの温度および約10psiから約500psiまでの圧力で接触させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項112】
工程(e)が、前記ポリマを緻密化流体と所与の期間、約25℃から95℃までの温度および約25psiから約100psiまでの圧力で接触させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項113】
工程(e)が、前記ポリマを緻密化流体と所与の期間、約50℃から85℃までの温度および約35psiから約65psiまでの圧力で接触させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項114】
ステントと、前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層とを備えるデバイスの調製方法であって、
(a)ステントを提供することと、
(b)少なくとも1種類の超臨界流体溶媒と第1ポリマを含む超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を形成し、前記超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を、前記第1ポリマの固形粒子が形成されるのに充分な条件下で吐出させ、前記第1ポリマ粒子を前記ステント上に堆積させ(該ステントと該第1ポリマ間の電位は維持される)、前記第1ポリマを焼結させることと、
(c)乾燥粉末形態の医薬用薬剤粒子を前記ステント上に堆積させることと(該ステントと前記医薬用薬剤粒子間の電位は維持される)、
(d)少なくとも1種類の超臨界流体溶媒と第2ポリマを含む超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を形成し、前記超臨界またはほぼ超臨界流体溶体を、前記第2ポリマの固形粒子が形成されるのに充分な条件下で吐出させ(該ステントと該第2ポリマ間の電位は維持される)、前記第2ポリマを焼結させることと、
を含む方法。
【請求項115】
工程(c)と工程(d)が少なくとも1回繰り返される、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
工程(c)と工程(d)が2〜20回繰り返される、請求項114に記載の方法。
【請求項117】
医薬用薬剤が、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択され、該医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、請求項114に記載の方法。
【請求項118】
前記第1および第2ポリマが生体吸収性である、請求項114に記載の方法。
【請求項119】
工程(d)が、前記デバイスの短軸に沿って所与の長さを有するポリマ層を形成することを含み、前記ポリマ層は前記長さに沿った層の一部分を有し、前記層の一部分には医薬用薬剤がない、請求項114に記載の方法。
【請求項120】
前記第1ポリマを焼結させることおよび/または前記第2ポリマを焼結させることが、前記第1および/または第2ポリマを緻密化流体と接触させることを含む、請求項114に記載の方法。
【請求項121】
前記接触させる工程が約1分間〜約60分間の期間行われる、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記接触させる工程が約10分間〜約30分間の期間行われる、請求項120に記載の方法。
【請求項123】
前記ポリマ粒子およびまたは医薬用薬剤粒子と前記ステント間の前記電位を維持することが、約5キロボルト〜約100キロボルトの電圧を維持することを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項124】
前記ポリマ粒子およびまたは医薬用薬剤粒子と前記ステント間の前記電位を維持することが、約20キロボルト〜約30キロボルトの電圧を維持することを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項125】
請求項103から請求項124に記載の方法を含むプロセスによって調製されるデバイス。
【請求項126】
請求項1、2、9または61に記載のデバイスを被検体の体腔内に送達することを含む、被検体の処置方法。
【請求項127】
被検体の体内に、
a.以下の重量パーセント、0.05〜0.15のC、1.00〜2.00のMn、0.040のSi、0.030のP、0.3のS、19.00〜21.00のCr、9.00〜11.00のNi、14.00〜16.00のW、3.00のFe、および残部Coを含む材質で形成されているステントと、
b.前記ステント上の積層コーティングを構成する複数の層であって、第1層は第1生体吸収性ポリマを含み、第2層は医薬用薬剤を含み、第3層は第2生体吸収性ポリマを含み、第4層は医薬用薬剤を含み、第5層は第3生体吸収性ポリマを含み、該医薬用薬剤は、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択され、該医薬用薬剤の少なくとも一部分は結晶性形態であり、前記第1ポリマ、第2ポリマおよび第3ポリマのうち少なくとも1種類はPLGAコポリマを含む、複数の層と、
を備えるデバイス送達すること
を含む、被検体の処置方法。
【請求項128】
前記デバイスが約0.5μg/mm〜約20μg/mmの医薬用薬剤含有量を有する、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
約8μg/mm〜約12μg/mmの医薬用薬剤含有量を有する、請求項127に記載のデバイス。
【請求項130】
前記デバイスが約100μg〜約160μgの医薬用薬剤含有量を有する、請求項127に記載の方法。
【請求項131】
前記デバイスが約120μg〜約150μgの医薬用薬剤含有量を有する、請求項127に記載の方法。
【請求項132】
前記デバイスが所与の医薬用薬剤初期量を有し、前記被検体の血管壁組織に、前記デバイスによって送達される医薬用薬剤の量が、前記デバイスの医薬用薬剤初期含有量と同じ医薬用薬剤初期含有量を有する慣用的な薬剤溶出性ステントによって送達される医薬用薬剤の量よりも多い、請求項127に記載の方法。
【請求項133】
前記デバイスによって前記被検体の血管壁組織に送達される医薬用薬剤の量が、前記慣用的な薬剤溶出性ステントによって前記被検体の血管壁組織に送達される医薬用薬剤の量よりも少なくとも25%多い、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
前記方法が、前記被検体の血管内の再狭窄を処置することを含む、請求項132に記載の方法。
【請求項135】
前記被検体が、ブタ、ウサギおよびヒトから選択される、請求項132に記載の方法。
【請求項136】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の約5%〜約25%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた7日後に、医薬用薬剤の15%〜約45%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた14日後に、医薬用薬剤の約25%〜約60%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた21日後に、医薬用薬剤の約35%〜約70%の溶出、および該デバイスを溶出媒体と接触させた28日後に、医薬用薬剤の約40%〜約100%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項137】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の約7%〜約15%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた7日後に、医薬用薬剤の25%〜約35%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた14日後に、医薬用薬剤の約35%〜約55%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた21日後に、医薬用薬剤の約45%〜約60%の溶出、および該デバイスを溶出媒体と接触させた28日後に、医薬用薬剤の約50%〜約70%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項138】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の少なくとも5%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた7日後に、医薬用薬剤の少なくとも15%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた14日後に、医薬用薬剤の少なくとも25%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた21日後に、医薬用薬剤の少なくとも30%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた28日後に、医薬用薬剤の少なくとも40%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項139】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の約10%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた7日後に、医薬用薬剤の約30%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた14日後に、医薬用薬剤の約45%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた21日後に、医薬用薬剤の約50%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた28日後に、医薬用薬剤の約60%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項140】
c.ステントと、
d.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた後、第1週目に医薬用薬剤の約10%〜約75%の溶出、第2週目に医薬用薬剤の約25%〜約85%の溶出、および第10週目に医薬用薬剤の約50%〜約100%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項141】
c.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
図5に示されたインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項142】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、
i.該デバイスを、容量基準で5%のエタノールを含む溶出媒体と接触させることであって、該媒体のpHは約7.4であり、該デバイスを溶出媒体と約37℃の温度で接触させる、溶出媒体と接触させることと、
ii.任意選択で、(i)の接触させる工程中、該溶出媒体を攪拌することと、
iii.指定の時間点で該溶出媒体を取り出すことと、
iv.取り出した溶出媒体をアッセイして医薬用薬剤含有量を測定することと、
を含む手順によって測定される、請求項136から請求項141に記載のデバイス。
【請求項143】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、
i.該デバイスを、容量基準で5%のエタノールを含む溶出媒体と接触させることであって、該媒体のpHは約7.4であり、該デバイスを溶出媒体と約37℃の温度で接触させる、溶出媒体と接触させることと、
ii.任意選択で、(i)の接触させる工程中、該溶出媒体を攪拌することと、
iii.指定の時間点で、該溶出媒体から前記デバイスを取り出すことと、
iv.該溶出媒体をアッセイして医薬用薬剤含有量を測定することと、
を含む手順によって測定される、請求項136から請求項141に記載のデバイス。
【請求項144】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、攪拌なしで測定される、請求項142および請求項143に記載のデバイス。
【請求項145】
前記手順が、
v.該接触させる工程の前と後の該デバイスの重量を比較することと、工程ivで測定された該溶出媒体中に溶出された医薬用薬剤の量に対して調整することによりポリマの重量減少を測定することと、
をさらに含む、請求項142および請求項143に記載のデバイス。
【請求項146】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも50%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項147】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも75%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項148】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも85%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項149】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも50%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項150】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも75%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項151】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも85%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項152】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも95%の放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項153】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に、該ポリマの100%までの放出が示される、請求項145に記載のデバイス。
【請求項154】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1時間後に、医薬用薬剤の約1%〜約35%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた3時間後に、医薬用薬剤の5%〜約45%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の約30%〜約70%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた3日後に、医薬用薬剤の約40%〜約80%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた10日後に、医薬用薬剤の約50%〜約90%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた15日後に、医薬用薬剤の約55%〜約95%の溶出、および該デバイスを溶出媒体と接触させた20日後に、医薬用薬剤の約60%〜約100%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項155】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
該デバイスを溶出媒体と接触させた1時間後に、医薬用薬剤の約5%〜約25%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた3時間後に、医薬用薬剤の5%〜約35%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた1日後に、医薬用薬剤の約30%〜約65%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた3日後に、医薬用薬剤の約45%〜約70%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた10日後に、医薬用薬剤の約55%〜約85%の溶出、該デバイスを溶出媒体と接触させた15日後に、医薬用薬剤の約65%〜約85%の溶出、および該デバイスを溶出媒体と接触させた20日後に、医薬用薬剤の約75%〜約100%の溶出が示されるインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項156】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
図9に示されたインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらすデバイス。
【請求項157】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、
v.該デバイスを、エタノールとリン酸緩衝生理食塩水を含む溶出媒体と接触させることであって、該媒体のpHは約7.4であり、該デバイスを溶出媒体と約37℃の温度で接触させる、溶出媒体と接触させることと、
vi.任意選択で、(i)の接触させる工程中、該溶出媒体を攪拌することと、
vii.指定の時間点で該溶出媒体を取り出すことと、
viii.取り出した溶出媒体をアッセイして医薬用薬剤含有量を測定することと、
を含む手順によって測定される、請求項154から請求項156に記載のデバイス。
【請求項158】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、
i.該デバイスを、エタノールとリン酸緩衝生理食塩水を含む溶出媒体と接触させることであって、該媒体のpHは約7.4であり、該デバイスを溶出媒体と約37℃の温度で接触させる、溶出媒体と接触させることと、
ii.任意選択で、(i)の接触させる工程中、該溶出媒体を攪拌することと、
iii.指定の時間点で、該溶出媒体から前記デバイスを取り出すことと、
iv.該溶出媒体をアッセイして医薬用薬剤含有量を測定することと、
を含む手順によって測定される、請求項154から請求項156に記載のデバイス。
【請求項159】
インビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールが、攪拌なしで測定される、請求項154から請求項156に記載のデバイス。
【請求項160】
前記手順が、
v.該接触させる工程の前と後の該デバイスの重量を比較することと、工程ivで測定された該溶出媒体中に溶出された医薬用薬剤の量に対して調整することとによりポリマの重量減少を測定すること
をさらに含む、請求項154から請求項156に記載のデバイス。
【請求項161】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも50%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項162】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも75%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項163】
工程vで、該デバイスを該媒体と90日間以上接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも85%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項164】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも50%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項165】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも75%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項166】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも85%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項167】
工程vで、該デバイスを該媒体と約90日間接触させた後、該媒体中に該ポリマの少なくとも95%の放出が示される、請求項160に記載のデバイス。
【請求項168】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、ポリマとを含むコーティングであって、所与の医薬用薬剤初期量を含む、コーティングと、
を備えるデバイスであって、被検体の体腔内に送達されたとき、医薬用薬剤が該被検体の血管壁組織内に以下のとおりに送達される、
i.被検体の体内にデバイスを送達してから1週間後、該医薬用薬剤初期量の約0.1%〜約35%が被検体の血管壁組織内に送達される、および
ii.被検体の体内にデバイスを送達してから2週間後、該医薬用薬剤初期量の約0.5%〜約50%が被検体の血管壁組織内に送達される、
デバイス。
【請求項169】
被検体の体腔に送達される量が、前記被検体の血管壁組織内に単独で存在する医薬用薬剤と前記ポリマと一緒に送達される医薬用薬剤を加算して求められる、請求項168に記載のデバイス。
【請求項170】
被検体がヒトである、請求項168に記載のデバイス。
【請求項171】
被検体がブタであり、該被検体の血管壁組織内に送達される医薬用薬剤の量が、以下、
a.該デバイスをブタの血管内腔内に送達することと、
b.該デバイスをブタの血管内腔内に送達した後、所定の期間の時点でブタを安楽死させ、該デバイスを摘出することと、
c.該血管壁組織内に送達された医薬用薬剤の量を測定することと、
に従って求められる、請求項168に記載のデバイス。
【請求項172】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、生体吸収性ポリマとを含むコーティングであって、約1μg/mm〜約15μg/mmの医薬用薬剤初期含有量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスであって、経時的に被検体の血管壁組織内に送達される医薬用薬剤の含有量に関して以下のような曲線下面積(AUC)、
i.AUCを、被検体の体内にデバイスを送達した時点から被検体の体内にデバイスを送達してから1日後まで計算したとき、約0.05(μg/mm)*日〜約1(μg/mm)*日、
ii.AUCを、被検体の体内にデバイスを送達した第1週目から開始して被検体の体内にデバイスを送達した後の第2週目まで計算したとき、約5(μg/mm)*日〜約10(μg/mm)*日、
iii.AUCを、被検体の体内にデバイスを送達した第2週目から開始して被検体の体内にデバイスを送達した後の第4週目まで計算したとき、約10(μg/mm)*日〜約20(μg/mm)*日、および
iv 約40(μg/mm)*日〜約60(μg/mm)*日のAUC最後
をもたらすデバイス。
【請求項173】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、生体吸収性ポリマとを含むコーティングであって、所与のポリマ初期量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスであって、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔内に送達された後90日間以上で、該ポリマの約75%がデバイスから放出されるデバイス。
【請求項174】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、生体吸収性ポリマとを含むコーティングであって、所与のポリマ初期量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスであって、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔内に送達された後約90日間で、該ポリマの約85%がデバイスから放出されるデバイス。
【請求項175】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、生体吸収性ポリマとを含むコーティングであって、所与のポリマ初期量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスであって、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔内に送達された後約90日間で、該ポリマの少なくとも約75%がデバイスから放出されるデバイス。
【請求項176】
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤と、生体吸収性ポリマとを含むコーティングであって、所与のポリマ初期量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスであって、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔内に送達された後約90日間で、該ポリマの約100%がデバイスから放出されるデバイス。
【請求項177】
被検体がヒトである、請求項173から請求項176に記載のデバイス。
【請求項178】
被検体がブタであり、該デバイスから放出された該ポリマの量が、以下の
a.該デバイスをブタの血管内腔内に送達することと、
b.該デバイスをブタの血管内腔内に送達した後、所定の期間の時点でブタを安楽死させ、該デバイスを摘出することと、
c.該デバイスから放出された該ポリマの量を測定することと、
に従って求められる、請求項173から請求項176に記載のデバイス。
【請求項179】
該デバイスから放出された該ポリマの量を測定することがLC/MS/MSの測定を含む、請求項178に記載のデバイス。
【請求項180】
該デバイスから放出された量を測定することが重量減少の測定を含む、請求項178に記載のデバイス。
【請求項181】
重量減少の測定が、該デバイス内の残留ポリマの量を測定することと、ブタの血管内腔にデバイスを送達する前の該デバイス内に存在する初期量から前記残留量を減算することとを含む、請求項180に記載のデバイス。
【請求項182】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
約1μg/mm〜約15μg/mmの医薬用薬剤初期含有量を有し、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔への送達から60分以内で、同様の条件下で被検体に送達された慣用的な薬剤溶出性ステントによってもたらされる血中濃度の約1%〜約50%である血中濃度をもたらすデバイス。
【請求項183】
a.ステントと、
b.前記ステント上の複数の層であって、前記層の少なくとも1つは生体吸収性ポリマを含み、前記層の少なくとも1つは、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤を含む、複数の層と、
を備えるデバイスであって、
約1μg/mm〜約15μg/mmの医薬用薬剤初期含有量を有し、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔への送達から60分以内で、同様の条件下で被検体に送達された慣用的な薬剤溶出性ステントによってもたらされる血中濃度の約11%〜約20%である血中濃度をもたらすデバイス。
【請求項184】
a.ステントと、
b.前記ステント上のコーティングであって、生体吸収性ポリマと、ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤とを含む、コーティングと、
を備えるデバイスであって、
約1μg/mm〜約15μg/mmの医薬用薬剤初期含有量を有し、被検体の体腔内に送達されたとき、被検体の体腔への前記デバイスの送達から最初の72時間の間にほぼ同じ血中濃度をもたらすデバイス。
【請求項185】
被検体の体腔への前記デバイスの送達から最初の72時間の間の前記血中濃度が、被検体の体腔への前記デバイスの送達から最初の72時間の間の計算値の平均血中濃度の75%〜125%に維持される、請求項184に記載のデバイス。
【請求項186】
前記平均血中濃度が約0.05ng/mL〜約0.5ng/mLである、請求項185に記載のデバイス。
【請求項187】
被検体の体腔に送達された後72時間にわたる血中濃度に関して、約2(ng/mL)*時間〜約20(ng/mL)*時間のAUCをもたらす、請求項184に記載のデバイス。
【請求項188】
被検体の体腔に送達された後72時間にわたる血中濃度に関して、約4(ng/mL)*時間〜約10(ng/mL)*時間のAUCをもたらす、請求項184に記載のデバイス。
【請求項189】
医薬用薬剤の少なくとも一部分が結晶性形態である、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項190】
医薬用薬剤が、慣用的な薬剤溶出性ステントと比べて少ない用量で提供される、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項191】
前記層の少なくとも1つがPLGA生体吸収性ポリマを含む、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項192】
デバイス内の医薬用薬剤が少なくとも12ヶ月の貯蔵安定性を有する、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項193】
一次速度則に相当するインビトロ医薬用薬剤溶出プロフィールをもたらす、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項194】
慣用的なステントによってもたらされる組織内濃度の少なくとも2倍の医薬用薬剤組織内濃度をもたらす、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項195】
慣用的なステントによってもたらされる組織内濃度よりも少なくとも5倍高い医薬用薬剤組織内濃度をもたらす、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項196】
慣用的なステントによってもたらされる組織内濃度よりも少なくとも25倍高い医薬用薬剤組織内濃度をもたらす、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項197】
慣用的なステントによってもたらされる組織内濃度よりも少なくとも100倍高い医薬用薬剤組織内濃度をもたらす、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項198】
前記ポリマの約50%が、前記デバイスを被検体の体内に送達する血管形成処置後45〜90日以内に再吸収される、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項199】
前記ポリマの約75%が、前記デバイスを被検体の体内に送達する血管形成処置後45〜90日以内に再吸収される、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項200】
前記ポリマの約95%が、前記デバイスを被検体の体内に送達する血管形成処置後45〜90日以内に再吸収される、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項201】
前記ポリマの99%が、前記デバイスを被検体の体内に送達する血管形成処置後45〜90日以内に再吸収される、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項202】
慣用的なステントと比べて、ポリマ再吸収の過程でもたらされる炎症が少ない、請求項157から請求項188に記載のデバイス。
【請求項203】
請求項1から請求項202に記載のデバイスを体腔内に送達することを含む、被検体の処置方法。
【請求項204】
被検体の体内に、
ステントと、
ラパマイシン、そのプロドラッグ、誘導体、類似体、水和物、エステルおよび塩から選択される医薬用薬剤とポリマとを含むコーティングであって、所与の医薬用薬剤初期量を有する、コーティングと、
を備えるデバイスを送達することを含む、被検体の処置方法であって、
前記デバイスは被検体の体腔内に送達され、該医薬用薬剤は、該被検体の血管壁組織内に以下のとおりに送達される、
i.被検体の体内にデバイスを送達してから1週間後、該医薬用薬剤初期量の約0.05%〜約35%が被検体の血管壁組織内に送達される、および
ii.被検体の体内にデバイスを送達してから2週間後、該医薬用薬剤初期量の約0.5%〜約50%が被検体の血管壁組織内に送達される、方法。
【請求項205】
前記デバイスは、ポリマ再吸収の過程でもたらされる炎症が少ない、請求項203から請求項204に記載の方法。
【請求項206】
結晶性の存在が、XRD、ラマン分光法、赤外分析法およびDSCの少なくとも1つによって示される、請求項1から請求項205の少なくとも一項に記載のデバイス。
【請求項207】
前記ステントの反管腔側表面上のコーティングが、前記ステントの管腔表面上のコーティングよりも大きい厚さを有する、請求項1から請求項205の少なくとも一項に記載のデバイス。
【請求項208】
デバイスの管腔表面上のコーティングに対する反管腔側表面上のコーティングの比率が80:20である、請求項207に記載のデバイス。
【請求項209】
デバイスの管腔表面上のコーティングに対する反管腔側表面上のコーティングの比率が75:25である、請求項207に記載のデバイス。
【請求項210】
デバイスの管腔表面上のコーティングに対する反管腔側表面上のコーティングの比率が70:30である、請求項207に記載のデバイス。
【請求項211】
デバイスの管腔表面上のコーティングに対する反管腔側表面上のコーティングの比率が60:40である、請求項207に記載のデバイス。
【請求項212】
前記ステントが冠動脈ステント、血管ステント、末梢血管ステント、胆道ステント、および頭蓋内ステントである、請求項1から請求項205の少なくとも一項に記載のデバイス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公表番号】特表2011−518005(P2011−518005A)
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505248(P2011−505248)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/041045
【国際公開番号】WO2009/146209
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(508013641)ミセル テクノロジーズ、インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/041045
【国際公開番号】WO2009/146209
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(508013641)ミセル テクノロジーズ、インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]