説明

生体情報測定装置

【課題】他人の測定データが混入蓄積されることは無く、使用者本人の適切な健康管理が行われる生体情報測定装置を提供する。
【解決手段】バイオセンサ1に装着可能形状となったセンサキー2と、このセンサキー2を装着したバイオセンサ1を保持するセンサ保持部3を有する本体ケース4からなり、この本体ケース4は、前記バイオセンサ1に点着された生体試料の測定を行う生体情報測定部5と、この生体情報測定部5が測定した測定データを記憶する記憶部6と、前記測定データを表示する表示部9とを備え、前記記憶部6は、前記センサ保持部3内に設けられたセンサキー認証部8が出力する信号を受けて、この信号が前記センサキー2の非認証を表す場合には、前記測定データの記憶を非実行とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報測定装置の測定データを蓄積する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の生体情報測定装置は、生体情報を測定する度にその測定データを蓄え、蓄積したデータを用いて、使用者の健康状態を管理する機能を有している。例えば、血糖値を測定する血糖値計測装置において、蓄積した血糖値の測定データを演算した曲線と、血糖値データの目標とする曲線とをプロットしたグラフを作成し、表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】国際公開第2005/106446号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような従来の技術は、使用者が目標と測定データとの比較が出来て、健康管理の補助として有用である。ところが、蓄積する測定データの中に使用者本人以外の測定データが混入すると、測定データを演算した曲線はもはや、使用者の正確な健康状態を表さなくなってしまう。即ち、蓄積する測定データへの使用者以外の測定データの混入を避けなければならない。
【0004】
ところが、日常生活においては、自分の生体情報測定装置の持参を忘れ、他人の生体情報測定装置を借りてその測定をしようとすることが発生する。しかし、この場合に、他人の要望に応じて、自らの生体情報測定装置を貸すと、自分自身の測定データ中に他人の測定データが混入蓄積されてしまい、その結果として、使用者本人の適切な健康管理が行えなくなる。
【0005】
そこで、本発明は、使用者本人の適切な健康管理が行えるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そしてこの目的を達成するために、本発明の生体情報測定装置は、バイオセンサに装着可能形状となったセンサキーと、このセンサキーを装着したバイオセンサを保持するセンサ保持部を有する本体ケースからなり、この本体ケースは、前記バイオセンサに点着された生体試料の測定を行う生体情報測定部と、この生体情報測定部が測定した測定データを記憶する記憶部と、前記測定データを表示する表示部とを備え、前記記憶部は、前記センサ保持部内に設けられたセンサキー認証部が出力する信号を受けて、この信号が前記センサキーの非認証を表す場合には、前記測定データの記憶を非実行とし、これにより、初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0007】
以上のように本発明の生体情報測定装置は、バイオセンサに装着可能形状となったセンサキーと、このセンサキーを装着したバイオセンサを保持するセンサ保持部を有する本体ケースからなり、この本体ケースは、前記バイオセンサに点着された生体試料の測定を行う生体情報測定部と、この生体情報測定部が測定した測定データを記憶する記憶部と、前記測定データを表示する表示部とを備え、前記記憶部は、前記センサ保持部内に設けられたセンサキー認証部が出力する信号を受けて、この信号が前記センサキーの非認証を表す場合には、前記測定データの記憶を非実行とするものであるので、使用者の適切な健康管理が行えるようになる。
【0008】
即ち、本発明においては、その記憶部は、バイオセンサに、個人特有のセンサキーが装着されていない状態では、測定データを記憶しない構成となっているので、その記憶部に、他人の測定データが混入蓄積されることは無く、その結果として、使用者本人の適切な健康管理が行われるようになるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明の生体情報測定装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
【0010】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第一の実施の形態を携帯用血糖値測定器に適用したものを示し、図1(a)は外観図、図1(b)は内部ブロック図を示す。
【0011】
この図1に示すように、本実施の形態の生体情報測定装置は、長方形板状のバイオセンサ1に装着可能形状となったセンサキー2と、このセンサキー2を装着したバイオセンサ1を保持するセンサ保持部3を有する本体ケース4からなる。
【0012】
前記センサキー2は、図2からも明らかなように、バイオセンサ1の長手方向に対して、大径の枠体2aと小径の枠体2bを一体化したものであって、これらの枠体2a、2bを貫通する貫通孔2cが設けられ、この貫通孔2cに図1に示すバイオセンサ1が図2(a)の如く挿入装着される。
【0013】
前記本体ケース4内には、バイオセンサ1に点着された生体試料の測定を行う生体情報測定部5と、この生体情報測定部5が測定した測定データを記憶する記憶部6を備えている。本実施の形態における生体試料とは、人の血液を示し、生体情報測定部5は、この血液中の血糖値を測定するものである。
【0014】
さらに、センサ保持部3には、センサキー2の固有情報記録部7に記録された固有情報(個人の識別情報)の認証を行うセンサキー認証部8が設けられ、認証した結果を記憶部6と表示部9へ出力する構成となっている。
【0015】
センサキー認証部8は、固有情報記録部7からの固有情報を読み取り、センサキー認証部8内のメモリ(図示せず)に登録されている情報と一致するかどうかを確認する。固有情報が一致すれば認証可と判定して “High”信号を記憶部6と表示部9へ出力し、また、固有情報が一致しないか、センサキー2から固有情報が読み取れなければ認証不可と判定して “Low”信号を記憶部6と表示部9へ出力する。
【0016】
次に、本実施の形態の特徴の一つであるセンサキー2とセンサ保持部3について、図2を用いて詳細に説明する。図2(a)は、センサキー2をバイオセンサ1に装着した状態の斜視図、図2(b)は、バイオセンサ1を本体ケース4に装着した状態のセンサ保持部3周辺の横断面図を示すものである。図2(a)(b)に示すように、センサキー2は、固有情報記録部7がバイオセンサ1の点着部10と反対位置になるようにバイオセンサ1に取り付けられる。即ち、上述の如く、小径の枠体2b上に、この固有情報記録部7は設けられ、この小径の枠体2bは図2(b)の如く、センサ保持部3内に挿入される。
【0017】
センサキー2が取り付けられたバイオセンサ1を、このようにセンサ保持部3に挿入すると、接続端子も兼ねた固有情報記録部7と、センサ保持部3の端子11が接続され、また、バイオセンサ1の電極12とセンサ保持部3の端子13が接続される。
【0018】
そして、この状態でバイオセンサ1はセンサ保持部3に保持される。また、この図1、図2には図示していないが、上記接続状態において、端子11はセンサキー認証部8と接続され、よって、固有情報記録部7に記録された固有情報は、端子11からセンサキー認証部8へと出力され、このセンサキー認証部8にて判定が行われる。
【0019】
固有情報記録部7は、IC(Integrated Circuit)チップで構成される。ここでは接触型ICチップを用いた例を示している。即ち、端子11とこの端子11に接続されたセンサキー認証部8は、ICチップのリーダー/ライターの機能を実現する。センサキー認証部8は端子11を介して、固有情報記録部7に対して、固有情報(個人の識別情報)の書き込みと読み取りを行う。このICチップとリーダー/ライターは一般に使われているICカードとそのリーダー/ライターと同じであるので、詳細な構成と動作の説明は省略する。なお、ICチップを非接触型として、端子11の代わりに無線アンテナを用いるようにしても同様に実現可能である。
【0020】
ここで、固有情報記録部7とセンサキー認証部8における固有情報の登録と認証、及び本実施の形態の使用方法について説明する。まず、使用者は、本実施の形態の生体情報測定装置を使用開始する際に、固有情報の登録を行う。この固有情報は、使用者が指定する任意の文字列とする。使用者は、センサキー2を本体ケース4に装着した状態(バイオセンサ1は使用せず)で、本体ケース4上に設けられたボタンなどの入力インターフェース(図示せず)を用いて任意の文字列を入力する。使用者の入力が完了すると、センサキー認証部8は、この文字列を固有情報として、センサキー認証部8が備えるメモリと、固有情報記録部7の両方に記録する。なお、使用者が指定する任意の文字列と、この文字列を入力した日時とを合わせて、固有情報としても良い。
【0021】
次に、本実施の形態の使用方法について説明する。使用者が血糖値の測定を行う時には、まず、センサキー2を装着したバイオセンサ1をセンサ保持部3に挿入する。センサキー認証部8は、端子11に固有情報記録部7が接触したことを検知すると、端子11を介して固有情報記録部7に記録された固有情報を読み取る。そして、読み取った固有情報をセンサキー認証部8のメモリに記録された固有情報と比較し、両者が一致すると、認証可と判定して“High”信号を記憶部6と表示部9へ出力する。しかし、固有情報が一致しなかったり、固有情報記録部7から固有情報が読み取れなかったりした場合には、認証不可と判定して“Low”信号を記憶部6と表示部9へ出力する。
【0022】
この時、生体情報測定部5は、バイオセンサ1の電極12がセンサ保持部3の端子13に接触することで、測定待ち状態となっており、その後、点着部10に血液が点着されると自動的に測定を開始し、測定した血糖値を記憶部6と表示部9へと出力する。
【0023】
記憶部6は、上述の如く、センサキー認証部8からの信号が、“High”信号であった場合には、生体情報測定部5が測定した血糖値を測定データとして順次記憶する。ここで、記憶部6は時計を備え、測定した日時と血糖値とを関連付けて測定データとして記憶するようにしても良い。さらに、記憶部6は有線または無線の外部インターフェース(図示せず)を備えており、記憶した測定データを外部機器に送信する機能を有する。外部機器は、この測定データを解析して、使用者の健康状態を管理することが出来る。あるいは、本体ケース4内に、測定データを解析する解析部(図示せず)を設けて、解析した結果を表示部9に表示させるようにしても良い。
【0024】
また、この時は、表示部9には、血糖値の測定データが表示され、これと同時にこの表示部9には、図1に示す如く、記憶部6への測定データの記憶を示す表示9aを行う。これに対して、センサキー認証部8からの信号が、“Low”信号であった場合には、記憶部6は、この血糖値の測定データを記憶しない。また、この時は、表示部9には、血糖値の測定データのみが表示され、上記表示9aは表示されない。
【0025】
以上のように、本実施の形態の生体情報測定装置によれば、センサキー2をバイオセンサ1に装着し、このセンサキー2の認証が正常に行われなければ、記憶部6が測定データの記憶を行わないようにしたので、蓄積した測定データの信頼性を高めることが可能となる。
【0026】
つまり、本実施の形態においては、固有情報を記録させたセンサキー2をバイオセンサ1に装着した場合にのみ、記憶部6への測定データを記憶させるようになっている。これは、記憶部6に記憶させる測定データが、ある特定の使用者の測定データのみが、連続的に記憶されることを意味し、この連続した測定データを見れば、その使用者本人の健康管理が適切に行われるものとなる。
【0027】
このような効果は、例えば、1戸の家庭内において、非常に有益なものとなる。つまり、家族に複数の患者が居た場合に、誤って、本人のものとは異なる家族の生態情報測定装置(本体ケース4)を用いて血糖値の測定を行うことがあり、その時に他の家族の測定データが記憶部6に記憶されてしまった場合には、使用者本人の適切な健康管理が行えないこととなるので、非常に有益なものになるのである。
【0028】
なお、センサキー認証部8は、血糖値の測定を行った後、センサキー2をセンサ保持部3に装着したままで、バイオセンサ1のみが交換された場合には、 “High”信号を出力したままにして引き続き血糖値の測定を可能とするのではなく、センサキー2が一度取り外されるまでは血糖値の測定が出来なくなるように、測定後は“Low”信号を出力するようにしても良い。そのため、センサキー認証部8は、生体情報測定部5から測定の完了を示す信号を受けるようにし、測定の完了を検知した後は固有情報記録部7と端子11が非接触となるまで“Low”信号を出力する。
【0029】
このようにすれば、使用者は測定の度に必ずセンサキー2を本体ケース4から取り外す作業が必要となるため、センサキー2を本体ケース4に装着したままバイオセンサ1のみを取り替えて、複数の使用者が使いまわすのを防ぐことが出来る。
【0030】
なお、図2(c)は、センサキー2が無い状態でも、血糖値を測定出来る状態を示している。つまり、本実施の形態においては、この図2(c)に示す如く、センサキー2が装着されていないバイオセンサ1をセンサ保持部3に挿入し、その電極12を端子13に接続すれば、血糖値を測定出来、その測定データは表示部9に表示させることが出来る。但し、この場合には、端子11に固有情報記録部7が接触しておらず、固有情報が読み取れないため、センサキー認証部8は“Low”信号を出力しており、その測定データは記憶部6には記憶されない。
【0031】
なお、センサキー認証部8は、バイオセンサ1がセンサ保持部3に挿入されたことを、電極12と端子13の接触を検知して、固有情報の認証を行うようにする。あるいは、バイオセンサ1の装着状態に関係なく、常に認証を行うようにしても良い。
【0032】
(実施の形態2)
上記第一の実施の形態では、センサキー2の固有情報記録部7に記録された固有情報(個人の識別情報)と、センサキー認証部8のメモリに記録された固有情報が一致しない場合であっても、血糖値の測定を可能とし、その測定データを表示部9に表示することが出来るようになっていたが、この第二の実施の形態では、上記両固有情報が一致しない場合には、血糖値の測定すら行われないようにするものである。
【0033】
これは例えば、一戸の家庭内において、生体情報測定装置を複数の人が個々に所有している状態において、取り違えを防止するものである。この取り違えは、本人は適切に測定し、それが記録されたと思い込むのを防ぐためにも、避けるべきである。
【0034】
図3に示す如く、本発明の第二の実施の形態は、バイオセンサ1に装着可能形状となったセンサキー2と、このセンサキー2を装着したバイオセンサ1を保持するセンサ保持部3を有する本体ケース4からなり、この本体ケース4は、前記バイオセンサ1に点着された生体試料の測定を行う生体情報測定部14と、この生体情報測定部14が測定した測定データを記憶する記憶部6とを備え、前記生体情報測定部14は、前記センサ保持部3内に設けられたセンサキー認証部8が出力する信号を受けて、この信号が前記センサキー2の非認証を表す場合には前記生体試料の測定を非実行とする構成となっている。加えて、本体ケース4には、生体情報測定部14が測定した血糖値を表示するための表示部9が設けられている。なお、上記図1、図2に示した第一の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付してその説明を簡略化する。
【0035】
本実施の形態における特徴点は、図3に示す如く、生体情報測定部14内に、測定部15と測定電力供給部16を設けたことである。具体的には、センサキー認証部8において、端子11に固有情報記録部7が接触したことを検知すると、端子11を介して固有情報記録部7に記録された固有情報を読み取る。
【0036】
そして、読み取った固有情報をセンサキー認証部8のメモリ(図示せず)に記録された固有情報と比較し、両者が一致すると、認証可と判定して“High”信号を測定電力供給部16と表示部9へ出力する。すると、測定電力供給部16から測定部15に測定電力が供給されるので、この測定部15では、端子13を介してのバイオセンサ1からの入力を測定し、血糖値として記憶部6と表示部9に出力する。
【0037】
しかし、固有情報が一致しなかったり、固有情報記録部7から固有情報が読み取れなかったりした場合には、認証不可と判定して “Low”信号を測定電力供給部16と表示部9へ出力する。この場合は、測定電力供給部16から測定部15に測定電力が供給されないので、血糖値は測定されず、また、表示部9においては、血糖値が測定されないという表示が行われる。このため、この状態を見た使用者は、生体情報測定装置の取り違えだと言うことに気が付き、改めて本人専用の生体情報測定装置を探し出し、これにより、適切な測定が行われることとなる。
【0038】
以下、本実施の形態の使用方法について説明する。使用者が血糖値の測定を行う時には、まず、センサキー2を装着したバイオセンサ1をセンサ保持部3に挿入する。
【0039】
そして、生体情報測定部5は、血糖値の測定を電気的に行う測定部15と、この測定部15が測定を行うための電力を供給する測定電力供給部16で構成される。センサキー認証部8が出力する信号は測定電力供給部16に入力され、測定電力供給部16は、この信号に応じて、測定部15に電力を供給するか否かを決定する。即ち、信号が“High”信号の時には測定部15に電力を供給し、信号が“Low”信号の時には測定部15に電力を供給しない。測定部15は、測定電力供給部16から電力が供給されると、バイオセンサ1に点着した血液の血糖値を測定する。測定電力供給部16は、例えば、本体ケース4に内蔵された電源(図示せず)と測定部15との間に介在する、電圧調整用のレギュレータやスイッチ等で実現される。
【0040】
また、記憶部6は、測定部15が測定した血糖値を測定データとして順次記憶する。ここで、記憶部6は時計を備え、測定した日時と血糖値とを関連付けて測定データとして記憶するようにしても良い。さらに、記憶部6は有線または無線の外部インターフェース(図示せず)を備えており、記憶した測定データを外部機器に送信する機能を有する。外部機器は、この測定データを解析して、使用者の健康状態を管理することが出来る。あるいは、本体ケース4内に、測定データを解析する解析部(図示せず)を設けて、解析した結果を表示部9に表示させるようにしても良い。
【0041】
以上のように、本実施形態の生体情報測定装置によれば、センサキー2をバイオセンサ1に装着し、このセンサキー2の認証が正常に行われなければ、生体情報測定部5が測定を行わないようにしたので、記憶部6には固有情報を登録したセンサキー2を所有する使用者だけの測定データが蓄積されるようになり、蓄積した測定データの信頼性を高めることが可能となる。
【0042】
つまり、本実施の形態においては、固有情報を記録させたセンサキー2をバイオセンサ1に装着した場合にのみ、生体情報測定部14が測定を行うようになっている。これは、記憶部6に記憶させる測定データが、ある特定の使用者の測定データのみが、連続的に記憶されることを意味し、この連続した測定データを見れば、その使用者本人の健康管理が適切に行われるものとなる。
【0043】
このような効果は、例えば、一戸の家庭内において、非常に有益なものとなる。つまり、生体情報測定装置を複数の人が個々に所有している状態において、取り違えを防止するものである。この取り違えにより、本人は適切に測定し、それが記録されたと思い込んでしまうと、使用者本人の適切な健康管理が行えないこととなるので、非常に有益なものになるのである。
【0044】
なお、センサキー認証部8は、血糖値の測定を行った後、センサキー2をセンサ保持部3に装着したままで、バイオセンサ1のみが交換された場合には、 “High”信号を出力したままにして引き続き血糖値の測定を可能とするのではなく、センサキー2が一度取り外されるまでは血糖値の測定が出来なくなるように、測定後は“Low”信号を出力するようにしても良い。そのため、センサキー認証部8は、測定部15から測定の完了を示す信号を受けるようにし、測定の完了を検知した後は固有情報記録部7と端子11が非接触となるまで“Low”信号を出力する。
【0045】
このようにすれば、使用者は測定の度に必ずセンサキー2を本体ケース4から取り外す作業が必要となるため、センサキー2を本体ケース4に装着したままバイオセンサ1のみを取り替えて、複数の使用者が使いまわすのを防ぐことが出来る。
【0046】
なお、本実施の形態では、図2(c)に示す如く、センサキー2が無い状態でバイオセンサ1がセンサ保持部3に挿入された時には、測定部15において血糖値の測定は行われ無い。従って、使用者が血液を採取するために穿刺を行う前に、測定を行わないことを知らしめるため、バイオセンサ1が挿入されたことを検知して直ちに表示部9へ測定を行わないことを表示させるようにすることが好ましい。
【0047】
(実施の形態3)
図4は、本発明の第三の実施の形態を示し、この実施の形態においては、1つの生体情報測定装置を、個別の固有情報を所有する複数の使用者で共用するものであり、上記図1、図2に示した第一の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付してその説明を簡略化する。
【0048】
図4に示す如く、本実施の形態は、バイオセンサ1に装着可能形状となった複数のセンサキー17a〜17cと、これら複数のセンサキー17a〜17cのいずれか1つを装着したバイオセンサ1を保持するセンサ保持部3を有する本体ケース4からなり、この本体ケース4内に、バイオセンサ1に点着された生体試料の測定を行う生体情報測定部5と、複数のセンサキー17a〜17cそれぞれに対応した複数の記憶領域18a〜18cを有し、生体情報測定部5が測定した測定データを複数の記憶領域18a〜18cのいずれか1つに記憶する記憶部18と、センサ保持部3内に設けられたセンサキー認証部8から出力される信号に基づいて、記憶部18内の複数の記憶領域18a〜18cのうちいずれか1つに測定データを記憶することを指示する記憶領域選択部19が設けられている。加えて、本体ケース4には、生体情報測定部5が測定した血糖値を表示するための表示部9が設けられている。
【0049】
まず、本実施の形態の特徴点である、複数のセンサキー17a〜17cと複数の記憶領域18a〜18cについて説明する。本実施の形態では、センサキー17a〜17cを3つ用いる場合を例としている。センサキー17a〜17cは、それぞれ別々の使用者に割り当てても良いし、同一の使用者が紛失時の予備として複数のセンサキー17a〜17cを保有しても良い。複数のセンサキー17a〜17cと複数の記憶領域18a〜18cはそれぞれ一対一で対応しており、対応情報は記憶領域選択部19が記憶している。記憶部18は時計を備え、測定した日時と血糖値とを関連付けて測定データとして記憶領域18a〜18cに記憶する。
【0050】
記憶部18は、有線または無線の外部インターフェース(図示せず)を備えており、記憶した測定データを外部機器に送信する機能を有する。外部機器に測定データを送信する際には、記憶領域18a〜18c毎に分けて送信する。外部機器は、記憶領域18a〜18c毎に別々の使用者の測定データとして解析を行い、それぞれの使用者の健康状態を管理することが可能となる。
【0051】
次に、センサキー認証部8について説明する。センサキー認証部8は、第一の実施の形態に示したものと同じ構成であるが、一部動作が異なる。複数のセンサキー17a〜17cに固有情報を記録する際には、固有情報を固有情報記録部7には記録するが、センサキー認証部8にはこの固有情報を記録しない。この固有情報は代わりに記憶領域選択部19に記録される。
【0052】
また、血糖値の測定を行う際には、センサキー認証部8は、端子11を介して固有情報記録部7から固有情報の読み取りを試み、固有情報を読み取ることが出来たか否かを示す判定信号を生成し、固有情報の読み取りが成功した場合には、前記判定信号と読み取った固有情報とを合わせて、認証情報として記憶領域選択部19に出力する。一方、固有情報を読み取ることが出来なかった場合には、判定信号のみを認証情報として出力する。
【0053】
判定信号は、センサキー17a〜17cから固有情報を読み取ることが出来た場合に、 “High”信号となる。しかし、固有情報が一致しなかったり、固有情報記録部7から固有情報が読み取れなかったりした場合、あるいは端子11に固有情報記録部7が接触していない場合(即ち、センサキー17a〜17cがバイオセンサ1に装着されていない場合)には、“Low”信号となる。
【0054】
次に、本実施の形態のもう一つの特徴である記憶領域選択部19について説明する。記憶領域選択部19は、センサキー認証部8が出力する認証情報に基づいて、生体情報測定部5が出力する血糖値を、記憶部18のどの記憶領域18a〜18cに記憶するかを決定する。そのために、記憶領域選択部19はメモリ(図示せず)を備えている。
【0055】
固有情報の登録を行う時、使用者は使用するセンサキー17a〜17cをセンサ保持部3に装着し(バイオセンサ1は使用せず)、本体ケース4上に設けられたボタンなどの入力インターフェース(図示せず)を用いて任意の文字列を入力する。使用者の入力が完了すると、記憶領域選択部19は、この文字列を固有情報とする。さらにこの時、この固有情報を記録したセンサキー17a〜17cがセンサ保持部3に挿入された時に、測定した血糖値を記憶部18のどの記憶領域18a〜18cに記憶するかを決定する。
【0056】
この時、記憶領域選択部19は、既に固有情報に割り当てられている記憶領域18a〜18cが無いかメモリを確認し、割り当てが重複しないようにする。そして、固有情報と割り当てた記憶領域を関連付けてメモリに記録する。同時にこの固有情報はセンサキー認証部8へと送られ、センサキー認証部8は、端子11を介してこの固有情報を固有情報記録部7に記録する。
【0057】
固有情報を登録して使えるセンサキー17a〜17cを増やす設定は、使用開始時だけでなく、後から追加することが可能である。記憶部18が予めたくさんの記憶領域18a〜18cを区切って用意していれば、その数だけ追加出来る。あるいは、固有情報を登録する度に、記憶部18の空き領域に新たに記憶領域を作成するようにしても良い。
【0058】
以下、本実施の形態の使用方法について、説明する。測定を行う際には、記憶領域選択部19は、まず、センサキー認証部8から出力される判定信号を参照する。判定信号が“Low”信号の場合、記憶領域選択部19は、記憶部18に生体情報測定部5が出力する血糖値を記憶する指示を出さない。
【0059】
一方、判定信号が“High”信号の場合、記憶領域選択部19は、次にセンサキー認証部8が出力する、センサキー17a〜17cの固有情報記録部7から読み取った固有情報を参照し、記憶領域選択部19が備えるメモリに記録した固有情報から読み取った固有情報と一致するものを探索する。センサキー認証部8が出力する固有情報と一致する固有情報がメモリから見つかった場合には、記憶部18に対して、その固有情報に割り当てられた記憶領域18a〜18cに、生体情報測定部5が出力する血糖値を記憶させるように指示信号を出力する。
【0060】
例えば、センサキー17aがセンサ保持部3に挿入され、このセンサキー17aが記憶領域18aに対応付けられていた場合、記憶領域選択部19は、記憶部18に対して、記憶領域18aに血糖値を記憶させる指示を行う。
【0061】
もし、判定信号が“High”信号であっても、センサキー認証部8が出力する固有情報と一致する固有情報が、記憶領域選択部19の備えるメモリに記録されていない場合には、記憶領域選択部19は、記憶部18に生体情報測定部5が出力する血糖値を記憶させる指示を出さない。
【0062】
また、記憶領域選択部19は、表示部9に対して選択情報信号を出力する。この選択情報信号は、生体情報測定部5が出力する血糖値を記憶部18に記憶させるかどうかと、記憶させる場合には記憶部18のどの記憶領域18a〜18cに記憶するかを示す信号である。
【0063】
そして表示部9には、生体情報測定部5が出力する血糖値と、記憶領域選択部19が出力する選択情報信号とが入力される。表示部9は、生体情報測定部5から血糖値が出力された時に、選択情報信号を参照する。そして、選択情報信号が、その血糖値を記憶部18内の記憶領域18a〜18cのいずれかに記憶させることを示している場合には、血糖値と、どの記憶領域18a〜18cに記憶させるかを、例えば、図3に示す如く、記憶部6への測定データの記憶を表す表示9bを行う。
【0064】
一方、生体情報測定部5から血糖値が出力された時に、選択情報信号がその血糖値を記憶部18に記憶させないことを示していれば、血糖値と、その血糖値を記憶しないことを表示する。
【0065】
以上のように、本実施の形態の生体情報測定装置によれば、複数のセンサキー17a〜17cと、これらのセンサキー17a〜17cに対応する記憶領域18a〜18cを設け、測定した血糖値を使用したセンサキー17a〜17c毎に分けて記憶するようにしたので、複数の使用者が本装置を共用しても、使用者毎に血糖値を分けて蓄積することが出来るようになり、利便性が向上する。
【0066】
つまり、本実施の形態においては、複数のセンサキー17a〜17cそれぞれに対して記憶する領域が異なるようにしている。これは、1つの記憶領域の中ではある特定の使用者の測定データのみが、連続的に記憶されることを意味し、この連続した測定データを見れば、その使用者本人の健康管理が適切に行われるものとなる。
【0067】
このような効果は、例えば、一戸の家庭内において、非常に有益なものとなる。つまり、生体情報測定装置を複数の人が共有して使用している状態において、使用者ごとに測定データを分けて記憶するものである。記憶領域を分けなければ、使用者本人の適切な健康管理が行えないこととなるので、非常に有益なものになるのである。
【0068】
さらに、登録したもの以外のセンサキーを装着したバイオセンサ1や、センサキーを装着していないバイオセンサ1を用いた場合でも、血糖値を測定して表示するようにしたので、どの使用者でも血糖値の測定を行うことが出来て、利便性が向上する。
【0069】
なお、センサキー認証部8は、血糖値の測定を行った後、センサキーをセンサ保持部3に装着したままで、バイオセンサ1のみが交換された場合には、“High”信号を出力したままにして引き続き血糖値の測定を可能とするのではなく、センサキー17a〜17cが一度取り外されるまでは血糖値の測定が出来なくなるように、測定後は“Low”信号を出力するようにしても良い。そのため、センサキー認証部8は、生体情報測定部5から測定の完了を示す信号を受けるようにし、測定の完了を検知した後は固有情報記録部7と端子11が非接触となるまで“Low”信号を出力する。
【0070】
このようにすれば、センサキーを本体ケース4に装着したままバイオセンサ1のみを取り替えて、血糖値の測定を行った時には、相関の無い血糖値の測定データが記憶領域18a〜18cのいずれかに混入するのを防ぐことが出来る。
【0071】
また、本体ケース4内に、バイオセンサ1に点着した血液の血液型を判定する血液型判定部(図示せず)を設けるとともに、固有情報記録部7及びセンサキー認証部8への固有情報記録の際に任意の文字列と血液型を合わせて固有情報とし、血液型判定部で判定した血液型と固有情報の血液型が一致した時に測定した血糖値を記憶するようにしても良い。記憶領域選択部19は、固有情報から得た血液型が、血液型判定部が出力する血液型と一致するかを確認する。血液型が一致すると、記憶領域選択部19は該当する記憶領域に、測定された血糖値を記憶させるように記憶部18に指示する。このようにすれば、使用者の判別精度をより向上することが可能となる。
【0072】
なお、図2(c)に示す如く、センサキー2が無い状態でバイオセンサ1がセンサ保持部3に挿入された時には、その電極12と端子13が接続して、血糖値が測定される。この場合には、端子11に固有情報記録部7が接触しておらず、固有情報が読み取れないため、センサキー認証部8は“Low”信号を出力しており、その測定データは記憶部18には記憶されない。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明にかかる生体情報測定装置は、バイオセンサに装着可能形状となったセンサキーと、このセンサキーを装着したバイオセンサを保持するセンサ保持部を有する本体ケースからなり、この本体ケースは、前記バイオセンサに点着された生体試料の測定を行う生体情報測定部と、この生体情報測定部が測定した測定データを記憶する記憶部と、前記測定データを表示する表示部とを備え、前記記憶部は、前記センサ保持部内に設けられたセンサキー認証部が出力する信号を受けて、この信号が前記センサキーの非認証を表す場合には、前記測定データの記憶を非実行とするものであるので、使用者の健康状態を管理するために生体情報を測定して蓄積する測定装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態1における生体情報測定装置を示す図
【図2】同センサキーとセンサ保持部の構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態2における生体情報測定装置を示す図
【図4】本発明の実施の形態3における生体情報測定装置を示す図
【符号の説明】
【0075】
1 バイオセンサ
2 センサキー
2a、2b 枠体
2c 貫通孔
3 センサ保持部
4 本体ケース
5 生体情報測定部
6 記憶部
7 固有情報記録部
8 センサキー認証部
9 表示部
9a、9b 表示
10 点着部
11 端子
12 電極
13 端子
14 生体情報測定部
15 測定部
16 測定電力供給部
17a、17b、17c センサキー
18 記憶部
18a、18b、18c 記憶領域
19 記憶領域選択部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオセンサに装着可能形状となったセンサキーと、
このセンサキーを装着したバイオセンサを保持するセンサ保持部を有する本体ケースからなり、
この本体ケースは、前記バイオセンサに点着された生体試料の測定を行う生体情報測定部と、
この生体情報測定部が測定した測定データを記憶する記憶部と、
前記測定データを表示する表示部とを備え、
前記記憶部は、前記センサ保持部内に設けられたセンサキー認証部が出力する信号を受けて、この信号が前記センサキーの非認証を表す場合には、前記測定データの記憶を非実行とする生体情報測定装置。
【請求項2】
前記表示部は、前記センサキー認証部が出力する信号を受けて、この信号が前記センサキーの非認証を表す場合には、非認証であることを表す情報を、前記測定データと併記して表示する請求項1に記載の生体情報測定装置。
【請求項3】
前記センサ保持部は、前記バイオセンサに前記センサキーが装着されていない状態でも、前記バイオセンサを保持可能な構成とした請求項1または2に記載の生体情報測定装置。
【請求項4】
前記センサキー認証部は、前記センサキーに記録された固有情報を読み取り、この固有情報が前記センサキー認証部に登録されたものか否かを判定する構成とし、前記固有情報が登録されていない、あるいは前記固有情報を読み取ることが出来なかった時に前記センサキーを非認証と判定する請求項1から3のいずれか一項に記載の生体情報測定装置。
【請求項5】
前記センサキー認証部は、前記センサ保持部が保持した前記バイオセンサに前記センサキーが装着されていないことを検知した場合に非認証と判定する請求項4に記載の生体情報測定装置。
【請求項6】
前記センサキー認証部は、前記生体情報測定部から前記生体試料の測定が完了した信号を受ける構成とし、前記生体試料の測定が完了して後、前記センサキーが前記センサ保持部から取り外されたことを検知するまでは信号を非認証として出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の生体情報測定装置。
【請求項7】
バイオセンサに装着可能形状となったセンサキーと、
このセンサキーを装着したバイオセンサを保持するセンサ保持部を有する本体ケースからなり、
この本体ケースは、前記バイオセンサに点着された生体試料の測定を行う生体情報測定部と、
この生体情報測定部が測定した測定データを記憶する記憶部とを備え、
前記生体情報測定部は、前記センサ保持部内に設けられたセンサキー認証部が出力する信号を受けて、この信号が前記センサキーの非認証を表す場合には、前記生体試料の測定を非実行とする生体情報測定装置。
【請求項8】
前記センサキー認証部は、前記センサキーに記録された固有情報を読み取り、この固有情報が前記センサキー認証部に登録されたものか否かを判定する構成とし、前記固有情報が登録されていない、あるいは前記固有情報を読み取ることが出来なかった時に前記センサキーを非認証と判定する請求項7に記載の生体情報測定装置。
【請求項9】
前記センサキー認証部は、前記生体情報測定部から前記生体試料の測定が完了した信号を受ける構成とし、前記生体試料の測定が完了して後前記センサキーが前記センサ保持部から取り外されたことを検知するまでは信号を非認証として出力する請求項7または8に記載の生体情報測定装置。
【請求項10】
前記生体情報測定部は、
前記生体試料の測定を行う測定部と、
この測定部に測定を行うための電力を供給する測定電力供給部とを備え、
この測定電力供給部は、前記センサキー認証部が非認証と判定した場合には、前記測定部に電力を非供給とする請求項7から9のいずれか一項に記載の生体情報測定装置。
【請求項11】
前記本体ケースは、前記生体情報測定部が測定した測定データと、前記センサキー認証部が出力する信号とを受ける表示部を備え、
この表示部は、前記センサキー認証部が非認証と判定した場合には、測定が非実行であることを表示する請求項7から10のいずれか一項に記載の生体情報測定装置。
【請求項12】
バイオセンサに装着可能形状となった複数のセンサキーと、
これら複数のセンサキーのいずれか1つを装着したバイオセンサを保持するセンサ保持部を有する本体ケースからなり、
この本体ケースは、前記バイオセンサに点着された生体試料の測定を行う生体情報測定部と、
前記複数のセンサキーにそれぞれ対応した複数の記憶領域を有し、前記生体情報測定部が測定した測定データが入力される記憶部と、
前記センサ保持部内に設けられたセンサキー認証部が出力する認証情報を受け、前記記憶部内の複数の記憶領域のうちいずれか1つに前記測定データを記憶させることを指示する信号を前記記憶部に出力する記憶領域選択部とを設けた構成とした生体情報測定装置。
【請求項13】
前記センサ保持部は、前記バイオセンサに前記センサキーが装着されていない状態でも、前記バイオセンサを保持可能な構成とした請求項12に記載の生体情報測定装置。
【請求項14】
前記センサキー認証部は、前記センサキーに記録された固有情報を読み取る構成とし、この固有情報を読み取ることが出来たか否かを示す信号と前記固有情報とを、前記認証情報として出力する請求項12または13に記載の生体情報測定装置。
【請求項15】
前記センサキー認証部は、前記センサ保持部が保持した前記バイオセンサに前記センサキーが装着されていないことを認識した場合に前記信号を非認証として出力する請求項14に記載の生体情報測定部。
【請求項16】
前記記憶領域選択部は、前記認証情報に含まれる固有情報に割り当てられた記憶領域を特定し、この特定した記憶領域に前記測定データを記憶するように前記記憶部に指示する請求項12から15のいずれか一項に記載の生体情報測定装置。
【請求項17】
前記センサキー認証部は、前記生体情報測定部から前記生体試料の測定が完了した信号を受ける構成とし、前記生体試料の測定が完了して後、前記センサキーが前記センサ保持部から取り外されたことを検知するまでは信号を非認証として出力する請求項12から16のいずれか一項に記載の生体情報測定装置。
【請求項18】
前記本体ケースは、前記生体情報測定部が測定した測定データと前記記憶領域選択部が出力する選択情報信号とを受ける表示部を備え、
この表示部は、前記記憶部内のどの記憶領域に前記測定データを記憶したかを表示する請求項12から17のいずれか一項に記載の生体情報測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−66147(P2010−66147A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−233212(P2008−233212)
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)