説明

生産システム

【課題】簡便な構成でありながら、1台のガス供給装置により各生産装置に清浄ガスを供給でき、生産装置のレイアウトの自由度が高められる。
【解決手段】ワークの生産処理を行う複数の生産装置2と、生産装置2に清浄ガスCを供給するガス供給装置3とを備え、複数の生産装置2が配列された生産システム1であって、生産装置2は、ワークに生産処理を施す処理部21と、処理部21を収容する略箱状の装置基体23と、装置基体23を貫通して形成され内部に清浄ガスCが流通する供給導管4とを備え、供給導管4は、装置基体23の外面23Cに開口する複数の連結口41と、これら連結口41間に配置され装置基体23内に開口する吹出し口44と、を有し、隣り合う生産装置2は、対向する互いの連結口41を連結させているとともに供給導管4同士を連通させ、ガス供給装置3は、少なくとも1つ以上の連結口41に連結されて、供給導管4に清浄ガスCを供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークに対して加工工程や組立工程等の生産処理を行う生産装置を複数配列し、物品を生産する生産システムに関する。
【背景技術】
【0002】
光学部品や電子部品などの精密部品、またはこのような精密部品を備える精密装置の生産工程では、工程内にゴミ等の異物が混入すると製品の不良につながることから、作業用空間を清浄な環境とするのが一般的である。このような清浄な環境を形成するには、通常は作業空間を箱状に覆い、清浄ガス等を供給するガス供給装置を用いてこの箱内を清浄な環境下としている。すなわち、このように清浄な環境を確保しつつ作業することで、異物混入等に起因する不良を防止しているのである。
【0003】
従来、このような清浄な環境を形成する装置としては、例えば、特許文献1に記載された自動製造装置(生産システム)が知られている。この自動製造装置は、被対象物(ワーク)を搬送する搬送手段と、箱状をなし内部で被対象物に所定の作業を施す複数の作業手段(生産装置)と、を備えている。また、これらの作業手段は、搬送手段の搬送経路に沿って配列されている。そして、清浄ガスの供給手段(ガス供給装置)を、配管等を用いて各作業手段に装置外部から接続したり、各作業手段内にそれぞれ直接配設したりすることにより、作業手段内に清浄ガスを供給して清浄な環境が得られるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−31550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した複数の生産装置を備える生産システムにおいては、下記のような課題を有している。
すなわち、清浄ガスのガス供給装置を、配管等を用いて各生産装置に装置外部から接続する場合、これらの生産装置の設置や入れ替え等に応じて配管等を組み直す必要があった。また、このような配管等の設置により、生産装置のレイアウトが制限されることがあった。
【0006】
また、ガス供給装置を各生産装置内にそれぞれ配設する場合、生産装置のレイアウトの自由度は増すが、その一方で、ガス供給装置を収容する各生産装置の外形が大きくなってしまう。またこの場合、設備コストやランニングコストが増大することになる。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮しなされたものであって、簡便な構成でありながら、1台のガス供給装置により各生産装置に清浄ガスを供給でき、生産装置のレイアウトの自由度が高められる生産システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち本発明は、ワークの生産処理を行う複数の生産装置と、前記生産装置に清浄ガスを供給するガス供給装置と、を備え、複数の前記生産装置が配列された生産システムであって、前記生産装置は、ワークに生産処理を施す処理部と、前記処理部を収容する略箱状の装置基体と、前記装置基体を貫通して形成され、内部に前記清浄ガスが流通する供給導管と、を備え、前記供給導管は、前記装置基体の外面に開口する複数の連結口と、これら連結口間に配置され、前記装置基体内に開口する吹出し口と、を有し、隣り合う前記生産装置は、対向する互いの前記連結口を連結させているとともに前記供給導管同士を連通させ、前記ガス供給装置は、少なくとも1つ以上の前記連結口に連結されて、前記供給導管に前記清浄ガスを供給することを特徴とする。
【0009】
また、上記の生産システムにおいて、前記装置基体の外面には、該装置基体内の環境ガスを装置外部へ排出する排出口が開口していることがより好ましい。
【0010】
また、上記の生産システムにおいて、前記装置基体には、該装置基体を貫通する排出導管が設けられ、前記排出導管は、複数の前記排出口と、これら排出口間に配置され、前記装置基体内の前記環境ガスを受け入れる受入れ口と、を備え、隣り合う前記生産装置は、対向する互いの前記排出口を連結させているとともに前記排出導管同士を連通させていることがより好ましい。
【0011】
また、上記の生産システムにおいて、前記連結口には、管状の連結部材が装着され、隣り合う前記生産装置の対向する前記連結口同士が、前記連結部材を介して連結されていることがより好ましい。
【0012】
また、上記の生産システムにおいて、前記ガス供給装置は、複数の前記生産装置とともに配列されており、前記清浄ガスを送出する清浄ガス送出口を有し、前記清浄ガス送出口は、該ガス供給装置に隣り合う前記生産装置の対向する前記連結口に連結されていることがより好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の生産システムによれば、簡便な構成でありながら、1台のガス供給装置により各生産装置に清浄ガスを供給でき、これら生産装置の設置に手間がかからず、レイアウトの自由度が高められる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態に係る生産システムの概略構成を説明する側断面図である。
【図2】同生産システムを構成する装置モジュールの概略構成を説明する透過斜視図である。
【図3】同生産システムを構成する装置モジュールの連結口(排出口)近傍を拡大して示す側断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る生産システムの概略構成を説明する側断面図である。
【図5】同生産システムを構成する装置モジュールの連結口(排出口)近傍を拡大して示す側断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る生産システムの概略構成を説明する側断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る生産システムの概略構成を説明する上断面図である。
【図8】同生産システムを構成する装置モジュールの連結口(排出口)近傍を拡大して示す側断面図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係る生産システムの概略構成を説明する上断面図である。
【図10】図9に示すジョイントパイプ近傍を拡大して示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1実施形態)
以下、本発明に係る生産システムの第1実施形態を、図1から図3を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の生産システム1は、例えばレンズ等の不図示のワークの生産処理を行う略直方体状の複数の装置モジュール(生産装置)2と、装置モジュール2に清浄空気(清浄ガス)Cを供給するガス供給装置3と、を備えている。なお、ここで言う生産処理とは、例えば、加工、表面処理、洗浄、組立、検査、測定、修理、梱包等のワークを生産する過程において施される各種処理を意味する。
【0016】
それぞれの装置モジュール2では、ワークに対して少なくとも1つの生産処理が施されるようになっている。図1において、これらの装置モジュール2は、互いに同一形状とされており、各装置モジュール2の外形寸法は、互いに同一に設定されている。また、これらの装置モジュール2は、水平方向(図1における左右方向)に沿って並べられており、互いに隣接して配列されている。尚、図1における矢印Aは、水平方向のうちこれらの装置モジュール2が配列する方向を示しており、以下の説明においてはこの方向を「配列方向A」とする。
【0017】
装置モジュール2は、その内部においてワークに少なくとも1つの生産処理を施す処理部21を有している。また、装置モジュール2は、処理部21との間で信号を授受するとともに、該処理部21の動作を制御する制御部(不図示)を有している。
【0018】
また、装置モジュール2は、直方体箱状をなし、該装置モジュール2の本体部分を構成するモジュールシェル(装置基体)23を有している。モジュールシェル23は、その内部に処理部21及び前記制御部を収容している。図2に示すように、処理部21は、装置モジュール2内における鉛直方向(図2における上下方向)の下端部に配置された後述する排出導管5上に載置されている。処理部21と前記制御部とは、モジュールシェル23内において、例えば不図示のケーブル等により互いに電気的に接続されている。
【0019】
また、モジュールシェル23の外面は、鉛直方向の上側を向く天面23Aと、鉛直方向の下側を向く底面23Bと、これら天面23A及び底面23Bに直交する水平方向のうち配列方向Aを向く一対の側面23Cとを有する。これら天面23A、底面23B、及び一対の側面23Cは、それぞれが平面に形成されている。
【0020】
また、図示しないが、一対の側面23Cには、例えば略矩形孔状をなすワーク搬送口がそれぞれ開口し形成されている。これらのワーク搬送口は、隣り合う装置モジュール2同士の間でワークを搬送する際に用いられる。尚、これらのワーク搬送口は、側面23Cに設けられたシャッター(不図示)により開閉可能とされていて、ワークを搬送する際以外は該シャッターにより閉じられている。
【0021】
また、図示しないが、これらのワーク搬送口には、例えば、リニアモータで動作するシャトル等からなる搬送機構が設けられている。そして、隣り合う装置モジュール2、2同士は、配列方向Aに沿って、ワークの受け渡しが可能とされている。
【0022】
また、装置モジュール2は、モジュールシェル23を配列方向Aに沿って貫通して形成された供給導管4を備えている。図2に示すように、供給導管4は、断面矩形の管状又は直方体箱状をなし、その内部に清浄空気Cが流通するようになっている。供給導管4は、モジュールシェル23内における鉛直方向の上端部に配置されている。
【0023】
供給導管4において、その配列方向Aに沿う両端部には、モジュールシェル23の外面に開口する連結口41がそれぞれ形成されている。これらの連結口41は、一対の側面23Cにおける上端部にそれぞれ形成されている。
【0024】
また、これらの連結口41のうち、配列方向Aの一方側(図2における左側)を向く側面23Cに配置された連結口41Aは、該側面23Cの上端部から前記一方側へ向けて突出する円管状のオス部42の先端に形成されている。
【0025】
また、これらの連結口41のうち、配列方向Aの他方側(図2における右側)を向く側面23Cに配置された連結口41Bは、該側面23Cの上端部においてこの側面23Cから窪むメス部43の開口縁部を形成している。
オス部42は、その外径がメス部43の連結口41Bの内径よりも小さく設定されている。
【0026】
生産システム1を設置する際には、隣り合う装置モジュール2同士において、対向するオス部42とメス部43とが連結されるとともに、互いの連結口41A、41Bが連結されるようになっている。このように連結口41A、41B同士が連結されることで、隣り合う装置モジュール2の供給導管4同士が連通されるようになっている。
【0027】
詳しくは、図3に示すように、メス部43は、連結口41Bを開閉可能な円板状のフラップ弁43Aを有している。フラップ弁43Aは、その外径が連結口41Bの内径よりも大きく設定されている。また、フラップ弁43Aは、その上端部が側面23Cの内面に回動可能に軸支されている。また、図示しないが、フラップ弁43Aは、例えば、ねじりコイルばね等を用いて連結口41Bを封止する向きに付勢されている。
【0028】
そして、フラップ弁43Aは、対向するオス部42の先端により供給導管4内へ向けて押し込まれることで、その上端部を回転中心として回動するとともに、連結口41Bが開口させられるようになっている。
【0029】
また、図1に示すように、供給導管4の下面において連結口41A、41B間に配置された部分には、モジュールシェル23内に開口する吹出し口44が複数形成されている。これらの吹出し口44は、例えば、円孔、角孔、ノズル等からなる。
【0030】
また、装置モジュール2は、モジュールシェル23を配列方向Aに沿って貫通して形成された排出導管5を備えている。図2に示すように、排出導管5は、断面矩形の管状又は直方体箱状をなし、その内部に環境空気(環境ガス)Dが流通するようになっている。排出導管5は、モジュールシェル23内における鉛直方向の下端部に配置されている。なお、環境空気Dとは、供給導管4からモジュールシェル23内に供給された清浄空気Cが、処理部21周囲の環境を清浄に保つために使われた後の、汚染された空気を意味する。
【0031】
排出導管5において、その配列方向Aに沿う両端部には、モジュールシェル23の外面に開口する排出口51がそれぞれ形成されている。これらの排出口51は、一対の側面23Cにおける下端部にそれぞれ形成されている。これらの排出口51は、モジュールシェル23内の環境空気Dを装置外部へ排出するものである。
【0032】
また、これらの排出口51のうち、配列方向Aの前記他方側を向く側面23Cに配置された排出口51Aは、該側面23Cの下端部から前記他方側へ向けて突出する円管状のオス部52の先端に形成されている。
【0033】
また、これらの排出口51のうち、配列方向Aの前記一方側を向く側面23Cに配置された排出口51Bは、該側面23Cの下端部においてこの側面23Cから窪むメス部53の開口縁部を形成している。
オス部52は、その外径がメス部53の排出口51Bの内径よりも小さく設定されている。
【0034】
生産システム1を設置する際には、隣り合う装置モジュール2同士において、対向するオス部52とメス部53とが連結されるとともに、互いの排出口51A、51Bが連結されるようになっている。このように排出口51A、51B同士が連結されることで、隣り合う装置モジュール2の排出導管5同士が連通されるようになっている。なお、図示の例では、生産システム1において前記他方側の端部に配置された装置モジュール2の排出口51Aのみが、装置外部に開口されている。
【0035】
図3に示すように、メス部53は、排出口51Bを開閉可能な円板状のフラップ弁53Aを有している。フラップ弁53Aは、その外径が排出口51Bの内径よりも大きく設定されている。また、フラップ弁53Aは、その上端部が側面23Cの内面に回動可能に軸支されている。また、図示しないが、フラップ弁53Aは、例えば、ねじりコイルばね等を用いて排出口51Bを封止する向きに付勢されている。
【0036】
そして、フラップ弁53Aは、対向するオス部52の先端により排出導管5内へ向けて押し込まれることで、その上端部を回転中心として回動するとともに、排出口51Bが開口させられるようになっている。
【0037】
また、図2に示すように、排出導管5の上面において排出口51A、51B間に配置された部分には、モジュールシェル23内に開口する受入れ口54が複数形成されている。受入れ口54は、略矩形孔状をなし、排出導管5上に載置された処理部21の周囲に配置されている。
【0038】
本実施形態では、これらの受入れ口54は、逆止弁で形成されており、モジュールシェル23内の環境空気Dを排出導管5内に受け入れ可能に構成されている。また、その一方で、これらの受入れ口54は、排出導管5内の環境空気Dをモジュールシェル23内に流出不可とされている。
【0039】
また、ガス供給装置3は、装置モジュール2と同一形状をなし、その外形寸法が装置モジュール2と同一に設定されている。このように、互いに同一形状とされた複数の装置モジュール2及びガス供給装置3が配列して構成された生産システム1は、全体として略直方体状に形成されている。
【0040】
また、図示しないが、ガス供給装置3は、例えば、コンプレッサー等の空気供給源と、これに接続された清浄フィルターと、を備えている。ガス供給装置3は、空気がこの清浄フィルターを通過することで清浄化され形成された清浄空気Cを、隣接する装置モジュール2の供給導管4に供給するようになっている。
【0041】
詳しくは、ガス供給装置3は、隣接する装置モジュール2の連結口41Aに対向配置された清浄空気送出口(清浄ガス送出口)31を備えており、これら連結口41Aと清浄空気送出口31とが互いに連結されることで、供給導管4に清浄空気Cを供給可能とされている。
【0042】
このように構成された生産システム1においては、図1に示すように、ガス供給装置3で生成された清浄空気Cが、清浄空気送出口31、連結口41Aを通して、該ガス供給装置3に隣接する装置モジュール2の供給導管4内へと供給される。
【0043】
次いで、この清浄空気Cは、供給導管4内において、配列方向Aの前記一方側から前記他方側へ向けて流されていく。供給導管4内を流される清浄空気Cは、その一部が吹出し口44を通してモジュールシェル23内へと流出される。このようにして吹出し口44から流出された清浄空気Cは、処理部21周囲の環境を清浄に維持する。
【0044】
一方、吹出し口44から流出されなかった清浄空気Cは、前記一方側から前記他方側へとさらに流されていき、連結口41A、41Bを通して、この装置モジュール2の前記他方側に隣接する他の装置モジュール2の供給導管4内へと供給される。このようにして、すべての装置モジュール2の処理部21に対して、清浄空気Cが供給されるようになっている。
【0045】
また、各装置モジュール2において、前述のように供給導管4からモジュールシェル23内に清浄空気Cが随時供給されると、これらのモジュールシェル23内は僅かに陽圧となる。すると、モジュールシェル23内において、処理部21周囲の環境を清浄に保つために使われた後の環境空気Dが、排出導管5の受入れ口54を通して、排出導管5内へと流入する。
【0046】
排出導管5に流入した環境空気Dは、該排出導管5内を配列方向Aの前記一方側から前記他方側へ向けて流されていく。ここで、ガス供給装置3に隣接する前記一方側の装置モジュール2において、排出導管5内を流れる環境空気Dは、排出口51A、51Bを通して、前記他方側の装置モジュール2の排出導管5内へと供給される。
【0047】
このようにして、各装置モジュール2から排出された環境空気Dは、前記他方側の装置モジュール2の排出導管5内に収集されるようになっている。そして、収集された環境空気Dは、前記他方側の装置モジュール2の排出口51Aから、装置外部へと排出される。
【0048】
以上説明したように、本実施形態に係る生産システム1によれば、各装置モジュール2には、モジュールシェル23を貫通して形成されるとともに内部に清浄空気Cが流通する供給導管4がそれぞれ設けられており、供給導管4には、モジュールシェル23内に開口する吹出し口44が形成されている。そして、供給導管4に供給された清浄空気Cは、吹出し口44からモジュールシェル23内に送出されるとともに、処理部21の環境を清浄に維持するようになっている。
【0049】
この生産システム1において、隣り合う装置モジュール2は、対向する互いの連結口41A、41Bを連結させているとともに供給導管4同士を連通させている。すなわち、生産システム1は、複数の装置モジュール2を設置する際、隣り合う装置モジュール2の供給導管4同士が前述のように順次接続されることにより、複数の装置モジュール2の供給導管4が互いに連通されるようになっている。従って、例えば、生産システム1を構成するすべての装置モジュール2の供給導管4同士を連通させることができる。
【0050】
よって、この生産システム1によれば、従来のように、装置モジュールの設置に応じて装置外部に清浄空気供給用の配管等を組み直すような手間が生じない。また、装置モジュール2の入れ替えや増減等の設置が簡便に行え、レイアウトの自由度が高められている。
【0051】
そして、1つのガス供給装置3を少なくとも1つ以上の連結口41Aに連結するとともに、該連結口41Aが形成された供給導管4に該ガス供給装置3から清浄空気Cを供給すれば、清浄空気Cは、互いに連通された複数の供給導管4を通して、複数の装置モジュール2のモジュールシェル23内に行き渡らされるようになっている。
【0052】
すなわち、従来のように、ガス供給装置3を各装置モジュール内にそれぞれ配設するような必要がない。従って、装置モジュール2の構成が簡便になるとともに外形が小さく抑えられ、装置モジュール2をコンパクトに形成することができ、設備コストやランニングコストが大幅に削減できる。
【0053】
また、供給導管4の連結口41Bがフラップ弁43Aにより開閉可能とされているので、この連結口41Bに対向する連結口41Aを連結する際、オス部42をメス部43に押し込むだけの簡便な作業で前述の連結が行える。
【0054】
また、この生産システム1における複数の連結口41Bのうち、連結口41Aに連結されない連結口41Bは、フラップ弁43Aが前述のように付勢されていることによって、自動的に封止されている。これにより、清浄空気Cの無駄が抑制されるとともに、それぞれのモジュールシェル23内に清浄空気Cを充分に供給することができる。
【0055】
また、例えば、装置モジュール2の設置替えを行う際などには、装置モジュール2を生産システム1から取り外すことが考えられるが、オス部42がメス部43から引き抜かれると、フラップ弁43Aが付勢力によって自動的に閉じるので、連結口41Bを封止する手間がかからない。
【0056】
また、モジュールシェル23には、排出導管5が設けられており、供給導管4から該モジュールシェル23内に清浄空気Cが供給されてこのモジュールシェル23内が陽圧になったときに、処理部21周囲の環境空気Dが、排出導管5の受入れ口54から該排出導管5内に流入するようになっている。排出導管5に流入した環境空気Dは、モジュールシェル23の外面に開口する排出口51Aから、他の装置モジュール2の排出導管5内又は装置外部へと排出される。
【0057】
このように、排出口51Aがモジュールシェル23の外面に開口していることで、清浄空気Cがモジュールシェル23内に随時供給されても内圧が高まり過ぎるようなことはなく、新しい清浄空気Cを効率よくモジュールシェル23内へ供給できる。よって、モジュールシェル23内の処理部21が清浄な環境に確実に保たれることになる。
【0058】
さらに、排出導管5の上面の受入れ口54が、逆止弁で形成されているので、例えば、ガス供給装置3からの清浄空気Cの供給が停止して、モジュールシェル23内が負圧になるようなことがあっても、排出導管5内の汚染された環境空気Dが上方の処理部21周囲に向けて流出するようなことが防止されている。
【0059】
また、この生産システム1において隣り合う装置モジュール2は、対向する互いの排出口51A、51Bを連結させているとともに排出導管5同士を連通させている。すなわち、生産システム1は、複数の装置モジュール2を設置する際、隣り合う装置モジュール2の排出導管5同士が前述のように順次接続されることにより、複数の装置モジュール2の排出導管5が互いに連通されるようになっている。従って、例えば、生産システム1を構成するすべての装置モジュール2の排出導管5同士を連通させて、排出口51Aを少数にまとめることができる。
【0060】
このように排出口51Aをまとめることで、使用後の環境空気Dが装置外部において拡散するようなことが防止されているとともに、回収しやすくされている。従って、環境空気Dが装置外部に拡散して、例えば、工場内の作業環境等を悪化させるようなことが防止できる。
【0061】
また、装置モジュール2の連結口41及び排出口51が、モジュールシェル23の外面のうち水平方向を向く側面23Cに形成されているので、連結口41A、41B同士の連結、及び、排出口51A、51B同士の連結は、隣り合う装置モジュール2同士を水平方向に互いに接近させるのみで簡便に行える。従って、装置モジュール2の設置が容易である。
【0062】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る生産システムの第2実施形態を、図4及び図5を参照しながら説明する。
尚、前述の実施形態で説明した同一部材及び同一部位には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0063】
図4に示すように、本実施形態の生産システム11は、供給導管14の形状が前述の実施形態の供給導管4とは異なっている。この生産システム11においては、供給導管14が、図4の側断面視で門形状に形成されている。
【0064】
すなわち、供給導管14は、モジュールシェル23内における上端部に配置されているとともに、その両端部が鉛直方向の下方へ向けて延びている。そして、この供給導管14の連結口41A、41Bは、側面23Cにおける鉛直方向の中央部に開口し形成されている。
【0065】
また、この生産システム11のガス供給装置3は、その外形寸法のうち鉛直方向の高さ寸法が、装置モジュール2の前記高さ寸法の略半分に設定されている。また、ガス供給装置3の下方には、環境空気Dを回収する環境空気回収室6が形成されている。
【0066】
また、この生産システム11は、排出導管15の排出口51A、51B及びオス部52、メス部53の配置が、前述の実施形態の排出導管5とは異なっている。この生産システム11においては、排出口51Aが、配列方向Aの前記一方側を向く側面23Cに配置され、該側面23Cの下端部から前記一方側へ向けて突出するオス部52の先端に形成されている。また、排出口51Bが、配列方向Aの前記他方側を向く側面23Cに配置され、該側面23Cの下端部においてこの側面23Cから窪むメス部53の開口縁部を形成している。
【0067】
そして、生産システム11においては、前記一方側の端部に配置された装置モジュール2の排出口51Aのみが、環境空気回収室6内に開口している。
また、排出導管15は、その内部において、環境空気Dが前記他方側から前記一方側へ向けて流れるようになっている。
【0068】
また、図5に示すように、生産システム11のオス部42、52は、側面23Cから先端に向かうに従い漸次縮径するテーパ状に形成されている。また、生産システム11のメス部43、53は、複数のフラップ弁43A、53Aを有している。また、これらのフラップ弁43A、53Aは、図5の側断面視でC字状に形成されており、その連結口41B、51B側を向く表面が凸曲面状とされている。このようなオス部42、52及びメス部43、53を用いることで、これらの連結がより滑らかに行える。
【0069】
(第3実施形態)
次に、本発明に係る生産システムの第3実施形態を、図6を参照しながら説明する。
尚、前述の実施形態で説明した同一部材及び同一部位には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0070】
図6に示すように、本実施形態の生産システム61は、複数の装置モジュール2が、前述した水平方向以外に、鉛直方向にも配列されている。そして、これらの装置モジュール2は、前述した供給導管4以外に、該供給導管4に連通されるとともに鉛直方向に沿って延びる供給導管24を有している。
【0071】
供給導管24の両端部には、モジュールシェル23の外面のうち天面23Aに開口する連結口41Cと、底面23Bに開口する連結口41Dと、がそれぞれ形成されている。詳しくは、連結口41Cは、天面23Aから上方へ向けて突出する円管状のオス部の先端に形成されている。また、連結口41Dは、底面23Bから窪むメス部の開口縁部を形成している。そして、鉛直方向に隣り合う装置モジュール2同士は、対向する連結口41C、41Dを連結させているとともに、互いの供給導管24同士を連通させている。
【0072】
また、ガス供給装置3の清浄空気送出口31は、これらの装置モジュール2のうち、配列方向Aの前記一方側の端部に配置されるとともに鉛直方向の上端部に配置される装置モジュール2A(2)の連結口41Aに連結されている。
【0073】
また、この生産システム61の装置モジュール2は、前述した排出導管5以外に、該排出導管5に連通されるとともに鉛直方向に沿って延びる排出導管25を有している。
【0074】
排出導管25の両端部には、モジュールシェル23の外面のうち天面23Aに開口する排出口51Cと、底面23Bに開口する排出口51Dと、がそれぞれ形成されている。詳しくは、排出口51Cは、天面23Aから上方へ向けて突出する円管状のオス部の先端に形成されている。また、排出口51Dは、底面23Bから窪むメス部の開口縁部を形成している。そして、鉛直方向に隣り合う装置モジュール2同士は、対向する排出口51C、51Dを連結させているとともに、互いの排出導管25同士を連通させている。
【0075】
そして、生産システム61においては、配列方向Aの前記他方側の端部に配置されるとともに鉛直方向の下端部に配置される装置モジュール2B(2)の排出口51Aのみが、装置外部に向けて開口されている。
なお、前述した装置モジュール2Aの連結口41A及び装置モジュール2Bの排出口51A以外の、装置外部へ向けて開口されたすべての連結口41及び排出口51には、プラグ又はキャップが装着されている。
【0076】
本実施形態の構成によれば、装置モジュール2の連結口41及び排出口51が、モジュールシェル23の外面のうち鉛直方向を向く天面23A及び底面23Bにそれぞれ形成されているので、連結口41C、41D同士の連結、及び、排出口51C、51D同士の連結は、上下に隣り合う装置モジュール2同士を積層させるのみで簡便に行える。従って、装置モジュール2の設置が容易である。
【0077】
(第4実施形態)
次に、本発明に係る生産システムの第4実施形態を、図7及び図8を参照しながら説明する。
尚、前述の実施形態で説明した同一部材及び同一部位には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0078】
図7に示すように、本実施形態の生産システム91では、複数の装置モジュール2が、前述の配列方向Aに沿って配列しているとともに、水平方向のうち配列方向Aに直交する方向B(以下「配列方向B」とする)にも配列している。また、これらの装置モジュール2は、前述の供給導管4を備える代わりに、平面視十字状(X字状)の供給導管34を備えている。
【0079】
供給導管34は、モジュールシェル23を配列方向A及び配列方向Bにそれぞれ貫通して形成されている。また、供給導管34の配列方向Aに沿う両端部と、配列方向Bに沿う両端部とには、一対のメス部43がそれぞれ形成されており、これらのメス部43には連結口41Bがそれぞれ形成されている。すなわち、この供給導管34には、オス部42及び連結口41Aは形成されていない。
【0080】
そして、配列方向Aに沿って隣り合う装置モジュール2D(2)及び装置モジュール2E(2)は、互いの対向する連結口41B同士の間に、略円管状のジョイントパイプ(連結部材)7を配設している。すなわち、装置モジュール2D、2E同士の互いの連結口41Bが、ジョイントパイプ7を介して連結されているとともに、装置モジュール2D、2Eの供給導管34同士が連通されている。
【0081】
また、配列方向Bに沿って隣り合う装置モジュール2C(2)及び装置モジュール2E(2)も、互いの対向する連結口41B同士の間に、ジョイントパイプ7を配設している。すなわち、装置モジュール2C、2E同士の互いの連結口41Bが、ジョイントパイプ7を介して連結されているとともに、装置モジュール2C、2Eの供給導管34同士が連通されている。
【0082】
詳しくは、図8に示すように、ジョイントパイプ7には、その外周面における延在方向の中央部に、該外周面から径方向外方へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状のフランジ部71が形成されている。フランジ部71は、その外径が連結口41Bの内径よりも大きく設定されている。また、ジョイントパイプ7は、その両端部がオス部72とされていて、これらのオス部72の先端には、連結口7Aがそれぞれ開口し形成されている。オス部72の外径は、連結口41Bの内径よりも僅かに小さく設定されている。
【0083】
また、この生産システム91のガス供給装置3は、清浄空気送出口31を複数備えている。図7に示すように、生産システム91の清浄空気送出口31は、ガス供給装置3の配列方向Aを向く外面と、配列方向Bを向く外面とにそれぞれ配置されている。
【0084】
そして、ガス供給装置3の配列方向Aを向く外面に配置された清浄空気送出口31には、該ガス供給装置3の配列方向Aに隣接する装置モジュール2C(2)の連結口41Bが対向配置されているとともに、これら清浄空気送出口31と連結口41Bとが、ジョイントパイプ7を介して連結されている。
【0085】
また、ガス供給装置3の配列方向Bを向く外面に配置された清浄空気送出口31には、該ガス供給装置3の配列方向Bに隣接する装置モジュール2D(2)の連結口41Bが対向配置されているとともに、これら清浄空気送出口31と連結口41Bとが、ジョイントパイプ7を介して連結されている。
【0086】
また、生産システム91の装置モジュール2は、前述の排出導管5を備える代わりに、排出導管35を備えている。
【0087】
排出導管35は、モジュールシェル23を配列方向A及び配列方向Bにそれぞれ貫通して形成されている。また、排出導管35の配列方向Aに沿う両端部と、配列方向Bに沿う両端部とには、一対のメス部53がそれぞれ形成されており、これらのメス部53には排出口51Bがそれぞれ形成されている。すなわち、この排出導管35には、オス部52及び排出口51Aは形成されていない。
【0088】
そして、配列方向Aに沿って隣り合う装置モジュール2D(2)及び装置モジュール2E(2)は、互いの対向する排出口51B同士の間に、略円管状のジョイントパイプ(連結部材)8を配設している。すなわち、装置モジュール2D、2E同士の互いの排出口51Bが、ジョイントパイプ8を介して連結されているとともに、装置モジュール2D、2Eの排出導管35同士が連通されている。
【0089】
また、配列方向Bに沿って隣り合う装置モジュール2C(2)及び装置モジュール2E(2)も、互いの対向する排出口51B同士の間に、ジョイントパイプ8を配設している。すなわち、装置モジュール2C、2E同士の互いの排出口51Bが、ジョイントパイプ8を介して連結されているとともに、装置モジュール2C、2Eの排出導管35同士が連通されている。
【0090】
詳しくは、図8に示すように、ジョイントパイプ8には、その外周面における延在方向の中央部に、該外周面から径方向外方へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状のフランジ部81が形成されている。フランジ部81は、その外径が排出口51Bの内径よりも大きく設定されている。また、ジョイントパイプ8は、その両端部がオス部82とされていて、これらのオス部82の先端には、排出口8Aがそれぞれ開口し形成されている。オス部82の外径は、排出口51Bの内径よりも僅かに小さく設定されている。
【0091】
なお、これらの装置モジュール2の連結口41B及び排出口51Bのうち、装置外部へ向けて開口されたすべての連結口41B及び排出口51Bには、プラグが装着されている。
【0092】
本実施形態の生産システム91によれば、前述の実施形態のように、隣り合う装置モジュール2同士のオス部42(52)とメス部43(53)とを対向配置させるような必要が生じないことから、装置モジュール2のレイアウトの自由度がさらに高められる。
【0093】
(第5実施形態)
次に、本発明に係る生産システムの第5実施形態を、図9及び図10を参照しながら説明する。
尚、前述の実施形態で説明した同一部材及び同一部位には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0094】
図9、図10に示すように、本実施形態の生産システム101の装置モジュール2は、第4実施形態と同様に、供給導管34及び排出導管35をそれぞれ有している。この生産システム101では、複数の装置モジュール2のうち、配列方向Aに隣り合う装置モジュール2F(2)と装置モジュール2G(2)とが、互いに離間して配置されている。すなわち、これらの装置モジュール2Fと2Gとの間には、通路や障害物等の離隔体Pが配置されていて、装置モジュール2F、2G同士は、互いの対向する側面23C同士を当接させてはいない。
【0095】
これらの装置モジュール2F、2Gは、対向する連結口41B同士の間に、略円管状のジョイントパイプ(連結部材)17を配設している。すなわち、装置モジュール2F、2Gにおいて、対向する連結口41B同士が、ジョイントパイプ17を介して連結されているとともに、装置モジュール2F、2Gの供給導管34同士が連通されている。
【0096】
詳しくは、ジョイントパイプ17には、その外周面における延在方向の両端部に、フランジ部71がそれぞれ形成されている。そして、これらのフランジ部71が、装置モジュール2F、2Gの互いに対向する側面23Cにそれぞれ装着されることで、ジョイントパイプ17が装置モジュール2F、2Gに支持されている。
【0097】
また、これらの装置モジュール2F、2Gは、対向する排出口51B同士の間に、略円管状のジョイントパイプ(連結部材)18を配設している。すなわち、装置モジュール2F、2Gにおいて、対向する排出口51B同士が、ジョイントパイプ18を介して連結されているとともに、装置モジュール2F、2Gの排出導管35同士が連通されている。
【0098】
ジョイントパイプ18には、その外周面における延在方向の両端部に、フランジ部81がそれぞれ形成されている。そして、これらのフランジ部81が、装置モジュール2F、2Gの互いに対向する側面23Cにそれぞれ装着されることで、ジョイントパイプ18が装置モジュール2F、2Gに支持されている。
【0099】
本実施形態の生産システム101によれば、隣り合う装置モジュール2F、2G同士が隣接していない場合であっても、互いの供給導管34同士、及び、互いの排出導管35同士を連通させることができる。
【0100】
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、連結口41B及び排出口51Bが、フラップ弁43A及びフラップ弁53Aにより開閉可能とされているとしたが、これらに限定されるものではない。
【0101】
すなわち、例えば、連結口41及び排出口51は、すべてが開閉可能に構成されていてもよい。また、フラップ弁の代わりに、弾性変形可能な樹脂膜等を用いてもよい。
また、例えば、連結口41及び排出口51が、配管やパイプ等で形成されていて、前述の連結が行われていない場合には、開状態とされていても構わない。この場合、前述の実施形態で説明したように、プラグやキャップ等を用いて、装置外部に開口する連結口41や排出口51の開口を必要に応じて封止することが好ましい。
【0102】
また、供給導管及び排出導管は、モジュールシェル23を貫通してそれぞれ形成されていればよく、これらの形状は、前述の実施形態で説明したものに限定されない。
【0103】
また、前述の実施形態では、装置モジュール2のモジュールシェル23が直方体箱状に形成されていることとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、モジュールシェル23が、断面八角形をなす箱状に形成されていてもよい。また、モジュールシェル23の前記断面が、上記以外の多角形状等に形成されていても構わない。
【0104】
その他、前述した実施形態を適宜組み合わせ構成することとしてもよい。また、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、前述の実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることも適宜可能である。
【符号の説明】
【0105】
1、11、61、91、101 生産システム
2 装置モジュール(生産装置)
3 ガス供給装置
4、14、24、34 供給導管
5、15、25、35 排出導管
7、17 ジョイントパイプ(連結部材)
21 処理部
23 モジュールシェル(装置基体)
23A 天面(装置基体の外面)
23B 底面(装置基体の外面)
23C 側面(装置基体の外面)
31 清浄空気送出口(清浄ガス送出口)
41 連結口
43A フラップ弁
44 吹出し口
51 排出口
54 受入れ口
C 清浄空気(清浄ガス)
D 環境空気(環境ガス)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークの生産処理を行う複数の生産装置と、前記生産装置に清浄ガスを供給するガス供給装置と、を備え、
複数の前記生産装置が配列された生産システムであって、
前記生産装置は、
ワークに生産処理を施す処理部と、
前記処理部を収容する略箱状の装置基体と、
前記装置基体を貫通して形成され、内部に前記清浄ガスが流通する供給導管と、を備え、
前記供給導管は、
前記装置基体の外面に開口する複数の連結口と、
これら連結口間に配置され、前記装置基体内に開口する吹出し口と、を有し、
隣り合う前記生産装置は、対向する互いの前記連結口を連結させているとともに前記供給導管同士を連通させ、
前記ガス供給装置は、少なくとも1つ以上の前記連結口に連結されて、前記供給導管に前記清浄ガスを供給することを特徴とする生産システム。
【請求項2】
前記装置基体の外面には、該装置基体内の環境ガスを装置外部へ排出する排出口が開口していることを特徴とする請求項1に記載の生産システム。
【請求項3】
前記装置基体には、該装置基体を貫通する排出導管が設けられ、
前記排出導管は、
複数の前記排出口と、
これら排出口間に配置され、前記装置基体内の前記環境ガスを受け入れる受入れ口と、を備え、
隣り合う前記生産装置は、対向する互いの前記排出口を連結させているとともに前記排出導管同士を連通させていることを特徴とする請求項2に記載の生産システム。
【請求項4】
前記連結口には、管状の連結部材が装着され、
隣り合う前記生産装置の対向する前記連結口同士が、前記連結部材を介して連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の生産システム。
【請求項5】
前記ガス供給装置は、複数の前記生産装置とともに配列されており、
前記清浄ガスを送出する清浄ガス送出口を有し、
前記清浄ガス送出口は、該ガス供給装置に隣り合う前記生産装置の対向する前記連結口に連結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の生産システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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