説明

用紙搬送装置および画像形成装置

【課題】部品点数を削減して画像形成装置本体の機能を制限することでコストダウンを図るとともに、削減した部品を再び取り付けて画像形成装置本体の制限された機能を復帰させることもできる用紙搬送装置を提供する。
【解決手段】用紙搬送装置は、搬送路および切換ゲート210を備える。用紙搬送装置は、切換ゲート210に対して切換ゲート210を電気的に作動させるためのソレノイド230および切換ゲート210を元の位置に復帰させるためのスプリング240を取り付け可能なスペースが設けられている。切換ゲート210は、そのスペースにおいて予め取り付け可能なソレノイド230およびスプリング240が取り付けられていない。用紙搬送装置は、切換ゲート210を第1位置または第2位置に位置させるために切換ゲート210を固定または固定解除する固定部材を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切換ゲートの切換機構を簡素化した用紙搬送装置および当該用紙搬送装置を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
先進国市場では、コピー機能、プリンタ機能およびファクシミリ機能等を併せ持つ多機能型の画像形成装置が主流となっている。また、BRICsやVISTAと言われる新興国市場でも経済発展に伴い画像形成装置が市場に流通し始めている。
【0003】
しかし、新興国市場では、多機能型の高価な画像形成装置の需要よりも単機能型の安価な画像形成装置の需要の方が多い。したがって、新興国市場に対応した画像形成装置を開発するために、単機能型の画像形成装置を一から設計し直すのではなく、現状の多機能型の画像形成装置を仕様変更することにより新興国市場に対応することが提案されている。
【0004】
そこで、通常の排紙トレイまたは後処理装置を選択的に装着可能な画像形成装置であって、一つの排出搬送路を通常の排紙トレイと後処理装置とで共用することで部品点数を削減し、画像形成装置本体のコストダウンを図っている画像形成装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平09−216758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されている画像形成装置に係る技術は、部品点数を削減して画像形成装置本体の機能を制限しているが、削減した部品を再び取り付けて画像形成装置本体の制限された機能を復帰させることができなかった。
【0007】
そこで本発明の目的は、上記課題に鑑み、部品点数を削減して画像形成装置本体の機能を制限することでコストダウンを図るとともに、削減した部品を再び取り付けて画像形成装置本体の制限された機能を復帰させることもできる用紙搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の用紙搬送装置は、搬送路および切換ゲートを備える。搬送路は、異なる排出口から用紙を排出するために第1経路および第2経路に分岐している。切換ゲートは、搬送路に設けられ、用紙を第1経路に搬送させるための第1位置または用紙を第2経路に搬送させるための第2位置に切り換え可能である。
【0009】
用紙搬送装置本体は、切換ゲートに対して切換ゲートを電気的に作動させるためのソレノイドおよび切換ゲートを元の位置に復帰させるためのスプリングを取り付け可能なスペースが設けられている。切換ゲートは、そのスペースにおいて予め取り付け可能なソレノイドおよびスプリングが取り付けられていない。用紙搬送装置本体は、切換ゲートを第1位置または第2位置に位置させるために切換ゲートを固定または固定解除する固定部材を有する。
【0010】
この構成では、切換ゲートにソレノイドおよびスプリングが取り付けられていない代わりに固定部材が設けられているため、切換ゲートにソレノイドおよびスプリングが取り付けられている場合に比べてコストダウンを図ることができる。
【0011】
また、切換ゲートにソレノイドおよびスプリングを取り付け可能なスペースが設けられているため、切換ゲートにソレノイドおよびスプリングを取り付けることで画像形成装置本体の制限された機能を復帰させることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明における用紙搬送装置は、部品点数を削減して画像形成装置本体の機能を制限することでコストダウンを図るとともに、削減した部品を再び取り付けて画像形成装置本体の制限された機能を復帰させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置を備える画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置における切換ゲートに対してソレノイドおよびスプリングを取り付け可能なスペースを示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置における切換ゲートを固定部材で固定している状態を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置における切換ゲートを固定部材で固定している状態を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置における固定部材による切換ゲートの固定を解除した状態を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置における第1経路に後処理装置を接続した状態を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置における第1経路に後処理装置を接続していない状態を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る用紙搬送装置における切換ゲートを固定部材で固定している状態を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る用紙搬送装置が備えられた画像形成装置の壁部に孔が形成された状態を示す図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る用紙搬送装置における切換ゲートを固定部材で固定している状態を示す図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る用紙搬送装置における切換ゲートを固定部材で固定している状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る用紙搬送装置を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】
まず、第1実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置200を備える画像形成装置100の構成を示す図である。
【0017】
画像形成装置100は、スキャナ部1、画像形成部2、給紙部3、排紙トレイ部4、排出部5から構成されている。画像形成部2は、排紙トレイ部4および排出部5を挟んでスキャナ部1の下方に配置されている。給紙部3は、画像形成部2の下方に配置されている。
【0018】
スキャナ部1は、上面に原稿台11を備え、原稿台11の下方に第1スキャンユニット12、第2スキャンユニット13、レンズ14および固体撮像素子(CCD)15を備えている。第1スキャンユニット12は、光源16およびミラー17を搭載して水平方向に移動する。第2スキャンユニット13は、ミラー18および19を搭載して水平方向に第1スキャンユニット12の1/2の速度で水平方向に移動する。
【0019】
スキャナ部1において、第1スキャンユニット12および第2スキャンユニット13が水平方向に往動する間に、光源16は原稿台11の上面に載置された原稿の全面を順次露光する。光源16の光の原稿における反射光は、ミラー17〜19により一定の光路長を維持されつつ、レンズ14方向に導かれる。レンズ14は、この反射光をCCD15の受光面に結像させる。CCD15は、受光面における反射光の光量に応じた電気信号を画像形成部2に出力する。スキャナ部1から出力された電気信号は、画像形成部2において、ディジタルデータに変換された後に所定の画像処理を施され、画像データとして格納される。
【0020】
画像形成部2には、感光体ドラム21が回転自在に支持されている。感光体ドラム21の周囲には、帯電器22、露光ユニット23、現像ユニット24および転写ローラ25が配置されている。帯電器22は、感光体ドラム21の表面を均一に帯電させる。露光ユニット23は、画像データによって変調された画像光を感光体ドラム21の表面に照射し、感光体ドラム21の表面に静電潜像を形成する。現像ユニット24は、感光体ドラム21の表面に現像剤を供給し、静電潜像をトナー像に顕像化する。転写ローラ25は、給紙部3から給紙された用紙を挟んで感光体ドラム21の表面に対向しており、感光体ドラム21の表面との間に転写電界を形成してトナー像を用紙に転写する。
【0021】
画像形成部2は、内部において排出部5に連続している。排出部5は、排紙トレイ部4の右側に位置している。画像形成部2は、下端側が給紙部2に連通し、上端側が排出部5に達する搬送路26が形成されている。この搬送路26には、定着ユニット27が配置されている。定着ユニット27は、トナー像が転写された用紙を加熱および加圧し、トナー像を用紙の表面に定着させる。排出部5には、排紙トレイ部4に対向する排出口51および52が上下2段に備えられており、定着ユニット27を通過した用紙を排紙トレイ部4に向けて排出する。
【0022】
給紙部3は、給紙カセット31および32を備えている。給紙カセット31および32には、所定枚数の用紙が収納される。また、給紙部3の右側面には、手差しトレイ33が装着されている。手差しトレイ33には、所定枚数の用紙が載置される。給紙部3は、給紙ローラ34、35または36の回転により、用紙を1枚ずつ画像形成部2の搬送路26内に給紙する。
【0023】
図2は、本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置200における切換ゲート210に対してソレノイド230およびスプリング240を取り付け可能なスペースを示す図である。
【0024】
用紙搬送装置200は、搬送路26および切換ゲート210を備える。搬送路26は、異なる排出口51,52から用紙を排出するために、後述する図3に示すように第1経路26Aおよび第2経路26Bに分岐している。切換ゲート210は、搬送路26に設けられ、用紙を第1経路26Aに搬送させるための第1位置または用紙を第2経路26Bに搬送させるための第2位置に切り換え可能である。
【0025】
また、用紙搬送装置200は、切換ゲート210に対して切換ゲート210を電気的に作動させるためのソレノイド230および切換ゲート210を元の位置に復帰させるためのスプリング240を取り付け可能なスペースが設けられている。本実施形態では、ソレノイド230とスプリング240の作用の仲介のためのゲートブラケット250、および、切換ゲート210とゲートブラケット250の間に軸受け260も取り付け可能となっている。
【0026】
切換ゲート210は、当該スペースにおいて予め取り付け可能なソレノイド230およびスプリング240が取り付けられていない。その代わりに、用紙搬送装置200は、切換ゲート210を第1位置または第2位置に位置させるために切換ゲート210を固定または固定解除する固定部材220を有している。固定部材220については、図3以降で説明する。
【0027】
本実施形態では、切換ゲート210にソレノイド230およびスプリング240が取り付けられていない代わりに固定部材220が設けられているため、切換ゲート210にソレノイド230およびスプリング240等の高価な部材が取り付けられている場合に比べてコストダウンを図ることができる。
【0028】
また、切換ゲート210にソレノイド230およびスプリング240を取り付け可能なスペースが設けられているため、必要に応じて切換ゲート210にソレノイド230およびスプリング240を取り付けることで、画像形成装置100の制限された機能を復帰させることができる。
【0029】
図3は、本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置200における切換ゲート210を固定部材220で固定している状態を示す図である。
【0030】
固定部材220は、図示しない画像形成装置100の外装に取り付けられたリブである。通常、このリブは切換ゲート210の位置まで到達しない長さであるが、本実施形態では、切換ゲート210を固定するための固定部材として使用するため、当該リブは先端部222の分だけ長くなっており、切換ゲート210を固定する機能を有する。
【0031】
図4において、固定部材220の先端部222が切換ゲート210を固定する状態を示す。先端部222は、切換ゲート210のゲートの一部を固定している。この状態においては、図3に示すように、切換ゲート210が第1経路26Aを塞いでいるため、搬送路26の上流から搬送されてきた用紙は第2経路26Bに搬送されて排出口52から排出される。
【0032】
図5は、本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置200における固定部材220による切換ゲート210の固定を解除した状態を示す図である。
【0033】
固定部材220は、先端部222が着脱可能となっている。図5に示すように固定部材220から先端部222を取り外すと、切換ゲート210は自重によって第2位置から第1位置に切り換わる。図5の状態においては、切換ゲート210が第2経路26Bを塞いでいるため、搬送路26の上流から搬送されてきた用紙は第1経路26Aに搬送されて排出口51から排出される。
【0034】
本実施形態では、固定部材220は、搬送路26の外部に配置され、搬送路26の外部において切換ゲート210を固定または固定解除する。すなわち、固定部材220は、搬送路26における用紙の搬送範囲外であって画像形成装置100の前面側に配置されている。そして、固定部材220は、当該配置されている位置で切換ゲート210を固定または固定解除する。
【0035】
したがって、固定部材220は、搬送路26における用紙の搬送の邪魔になることがない。
【0036】
また、本実施形態では、第1位置は、固定部材220による固定が解除された位置であって第2経路26Bを塞ぐ位置であり、第2位置は、固定部材220によって固定された位置であって第1経路26Aを塞ぐ位置である。ここで、切換ゲート210は、固定部材220による固定が解除された際に、第2位置から第1位置に自重で切り換わる。
【0037】
したがって、固定部材220による固定を解除するだけで切換ゲート210の位置を切り換えることができるため、用紙搬送装置200の機構を簡素化できる。
【0038】
図6は、本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置200における第1経路26Aに後処理装置300を接続した状態を示す図である。図7は、本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置200における第1経路26Aに後処理装置300を接続していない状態を示す図である。
【0039】
本実施形態では、上述のように、手動で切換ゲート210の位置を切り換えて用紙の搬送方向を固定することができる。この構成は、画像形成装置100に後処理装置300を着脱する際に機能を発揮する。後処理装置300は、搬送路310、ステープルトレイ320およびトレイ330を備える。搬送路310は、第1経路26Aに接続され、ステープルトレイ320までの中継路として機能する。ステープルトレイ320は、ステープルトレイ320に積載された用紙をステープル処理する。トレイ330は、ステープル処理後の用紙束を積載する。
【0040】
図6に示すように、画像形成装置100に後処理装置300を装着した場合には、固定部材220による固定を解除して切換ゲート210を第1位置に位置させることで用紙を第1経路26Aに搬送させて用紙を排出口51から排出させることで、用紙を搬送路310に搬送する。その後、用紙は、ステープルトレイ320に搬送され、用紙束としてステープルトレイ320にて後処理される。ステープルトレイ320にて後処理された用紙束は、トレイ330に積載される。
【0041】
後処理装置300は、ステープルトレイ320でステープル処理するための機構を配置する必要があり、また、ステープル処理後の用紙束を積載するためのトレイ330の上部の空間が必要となるため、排出口52よりも排出口51に後処理装置300を接続する方が後処理装置300の高さを確保できるため有利である。
【0042】
これに対して、図7に示すように、画像形成装置100に後処理装置300を装着しない場合には、固定部材220によって切換ゲート210を第2位置に固定することで用紙を第2経路26Bに搬送させて用紙を排出口52から排出させる。このようにして、用紙は、排紙トレイ部4に積載されていく。
【0043】
この場合に、用紙を排出口51から排出するようにすると、排出口51から排紙トレイ部4までの距離が長いため、用紙が排出口51から排紙トレイ部4に積載されるまでの間の空気抵抗によって用紙の積載が乱れる可能性がある。しかし、本実施形態のように、用紙を排出口52から排出させることにより、排出口52から排紙トレイ部4までの距離が適当であるため、用紙が排出口52から排紙トレイ部4に積載されるまでの間の空気抵抗によって用紙の積載が乱れることがない。
【0044】
次に、第2実施形態について説明する。
【0045】
図8は、本発明の第2実施形態に係る用紙搬送装置200における切換ゲート210を固定部材214で固定している状態を示す図である。
【0046】
本実施形態では、第1実施形態と重複する部分の説明は省略する。
【0047】
切換ゲート210の軸212は、軸方向から見てD形状をしている。また、固定部材214は、軸212のDカット部において一体成型されている。したがって、固定部材214は、軸212の回転とともに位置が移動する。
【0048】
固定部材214には、固定孔216が形成されている。また、図9に示すように、画像形成装置100の壁部110には、孔112が形成されている。図8は、固定孔216と孔112をビスが貫通している状態を示す。この状態では、切換ゲート210は第2位置に固定されているため、搬送路26の上流から搬送される用紙は第2経路26Bに搬送され、排出口52から排出される。
【0049】
固定孔216と孔112からビスを取り外すと、切換ゲート210は、自重で第1位置に切り換わる。そうすると、搬送路26の上流から搬送される用紙は第1経路26Aに搬送され、排出口51から排出される。
【0050】
次に、第3実施形態について説明する。
【0051】
図10は、本発明の第3実施形態に係る用紙搬送装置200における切換ゲート210を固定部材220で固定している状態を示す図である。
【0052】
本実施形態では、固定部材220の先端部222が、搬送路26において搬送される用紙と対向する切換ゲート210の面とは異なる切換ゲート210の面に対向して設けられている。図10においては、搬送路26において搬送される用紙は、第2搬送路26Bに搬送されて排出口52から排出される構成を示しているが、固定部材220は、切換ゲート210における第2搬送路26Bと対向する面と反対側の面に対向して設けられている。
【0053】
図10における切換ゲート210および固定部材220の先端部222の斜視図を図11に示す。本実施形態では、先端部222が切換ゲート210の後端部を固定するように配置されている。
【0054】
この構成では、用紙の搬送経路から固定部材220が離間しているため、搬送中の用紙が固定部材220に接触する虞がない。したがって、固定部材220の先端部222が用紙の搬送の邪魔になることがない。
【0055】
なお、第1実施形態〜第3実施形態では、切換ゲート210は、固定部材220または固定部材214による固定を解除すると、第2位置から第1位置に自重で切り換わるが、自重で切り換わらない場合にも本発明は適用できる。この場合、第1位置と第2位置のそれぞれの位置で切換ゲート210を固定することができる固定部材を設けて、画像形成装置100の用途に応じて切換ゲート210を第1位置または第2位置に固定するようにすればよい。
【0056】
また、第1実施形態〜第3実施形態では、固定部材220または固定部材214によって画像形成装置100の機能を制限しているが、固定部材220または固定部材214の代わりにソレノイド230およびスプリング240を備えることで、画像形成装置100の制限された機能を復帰することができる。
【0057】
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0058】
2−画像形成部
26−搬送路
100−画像形成装置
200−用紙搬送装置
210−切換ゲート
214−固定部材
220−固定部材
230−ソレノイド
240−スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる排出口から用紙を排出するために第1経路および第2経路に分岐している搬送路と、
前記搬送路に設けられ、用紙を前記第1経路に搬送させるための第1位置または用紙を前記第2経路に搬送させるための第2位置に切り換え可能な切換ゲートと、
を備え、
用紙搬送装置本体は、前記切換ゲートに対して該切換ゲートを電気的に作動させるためのソレノイドおよび該切換ゲートを元の位置に復帰させるためのスプリングを取り付け可能なスペースが設けられており、
前記切換ゲートは、前記スペースにおいて予め取り付け可能な前記ソレノイドおよび前記スプリングが取り付けられておらず、
前記切換ゲートを前記第1位置または前記第2位置に位置させるために前記切換ゲートを固定または固定解除する固定部材を有する用紙搬送装置。
【請求項2】
前記固定部材は、前記搬送路の外部に配置され、前記搬送路の外部において前記切換ゲートを固定または固定解除する請求項1に記載の用紙搬送装置。
【請求項3】
前記第1位置は、前記固定部材による固定が解除された位置であり、
前記第2位置は、前記固定部材によって固定された位置であり、
前記切換ゲートは、前記固定部材による固定が解除された際に、前記第2位置から前記第1位置に自重で切り換わる請求項1または2に記載の用紙搬送装置。
【請求項4】
前記固定部材は、前記搬送路において搬送される用紙と対向する前記切換ゲートの面とは異なる前記切換ゲートの面に対向して設けられる請求項1〜3のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
【請求項5】
供給された画像データに基づいて画像形成処理を実行する画像形成部と、
前記画像形成部において画像形成された用紙を搬送する請求項1〜4のいずれか1項に記載の用紙搬送装置と、
を備える画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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