説明

画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び画像形成システム

【課題】 電子アルバム等に配置される画像オブジェクトの印刷解像度が十分でない場合に、ユーザが操作することなく解像度の問題を解決するようにする。
【解決手段】 画像の解像度が十分であるかを判定する解像度判定手段と、レイアウトデータを自動で変更することで解像度警告を回避するレイアウトデータ変更手段とを有する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
所定解像度の画像を入力して表示し、表示された画像の一部の領域を指定し、指定した領域を変倍した画像を所定サイズの画像として出力するが、変倍を行う際の変倍比が限界サイズを超えるか否かを判定し、もし超えた場合にはその旨を警告するような画像処理装置がある(特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開平10−232949号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、前記のような画像処理装置において、解像度警告を表示する前に、解像度の問題を解消して解像度警告がない状態で表示したい。
【0004】
しかしながら、従来の技術では、一度解像度警告を表示し、ユーザは手作業で警告を解消するように操作する必要があった。したがって、電子アルバムに配置した画像の解像度が不足している数が多くなればなるほど、ユーザの操作が多大なものになる虞があった。特に、電子アルバムでは、多数の画像が配置されるのが一般的であるため、ユーザの負担は非常に大きなものになる場合が多かった。
【0005】
以上のように、従来の技術では、ユーザは手作業で解像度警告を解消する必要があった。
【0006】
本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたものであり、自動で解像度警告を解消することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像処理装置は、画像の解像度が十分であるかを判定する解像度判定手段と、レイアウトデータを自動で変更することで解像度警告を回避するレイアウトデータ変更手段とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明の画像処理方法は、画像の解像度が十分であるかを判定する解像度判定ステップと、レイアウトデータを自動で変更することで解像度警告を回避するレイアウトデータ変更ステップとを有することを特徴とする。
【0009】
本発明のコンピュータプログラムは、画像の解像度が十分であるかを判定する解像度判定ステップと、レイアウトデータを自動で変更することで解像度警告を回避するレイアウトデータ変更ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0010】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とする。
【0011】
本発明の画像形成システムは、前記記載の画像処理装置と、前記電子アルバムについてのサービスを提供するサーバ装置と、前記電子アルバムを用紙上に可視化する画像形成装置とを有し、前記画像処理装置と、前記サーバ装置と、前記画像形成装置とがネットワークを介して相互に接続されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、画像オブジェクトを表示する前に、画像オブジェクト内の画像の解像度に問題があるかを検査して、問題がある場合は、画像オブジェクトのサイズ、あるいは形を自動的に変更するようにしたので、解像度の問題を画像オブジェクトの表示前に解消することが可能になる。これにより、ユーザは、高品位のアルバムを効率よく作成できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態を示し、プリントシステムの概略構成の一例を示した図である。
【0015】
図1において、画像入力機器101は、イメージ情報である光学像を電気信号に変換し、その電子信号に対して所定の画像処理を施し、画像処理を施した電子信号をデジタル情報として記録したり再生したりするためのものである。この画像入力機器101としては、例えば、被写体を撮影し、撮影した被写体を静止画像の画像データとして記憶するデジタルスチルカメラや、撮影した被写体を動画像の画像データとして記憶するデジタルビデオカメラや、原稿を読み取り、読み取った原稿を静止画像の画像データとして記憶するスキャナ等が挙げられる。
【0016】
データ転送用インターフェース103は、画像入力機器101が入力した画像データをクライアントコンピュータ102に転送するためのインターフェースである。このデータ転送用インターフェース103としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)や、IEEE1394に代表される有線系のインターフェースや、IrDA(Infrared Data Association)やBluetooth(登録商標)に代表される無線系のインターフェース等が挙げられる。
【0017】
クライアントコンピュータ102は、データ転送用インターフェース103経由で画像入力機器101から転送された画像データを編集する電子アルバムを作成する等の処理を行うためのものである。
【0018】
データ転送用インターフェース103経由で画像入力機器101から転送された画像データは、クライアントコンピュータ102の記憶領域104に格納される。この記憶領域104としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等が挙げられる。なお、画像データの転送は、例えば、画像入力機器101からクライアントコンピュータ102へ発行された転送コマンドに従って、クライアントコンピュータ102が記憶領域104を確保した後に行われる。
【0019】
このようにして記憶領域104に記憶された画像データは、クライアントコンピュータ102に配設されているCPU(Central Processing Unit)が、クライアントコンピュータ102にインストールされているオペレーティングシステム(OS)や、電子アルバム編集アプリケーション105を実行することにより読み出される。
【0020】
そして、ユーザは、電子アルバム編集アプリケーション105を利用して、記憶領域104に格納されている画像データを編集する電子アルバムを作成する。なお、電子アルバムの作成方法の詳細については後述する。
【0021】
その後、クライアントコンピュータ102は、作成された電子アルバムを保存したり、フォトサイト108に送信したりする。
【0022】
フォトサイト108は、インターネット107を通信インフラとして、クライアントコンピュータ102に対して、各種のサービスを提供するプロバイダのサーバ装置と、データベース111、112とを備えている。そして、本実施形態のフォトサイト108は、複数のサーバ装置を備えており、それぞれのサーバ装置が単独或いは協同して各種の機能を実現する。
【0023】
なお、本実施形態では、フォトサイト108が提供するサービスが、クライアントコンピュータ102から送信された電子アルバムを保管するサービスや、保管した電子アルバムのプリントアウトをプリントサイト113に依頼するサービスを含む場合について説明する。
【0024】
ここで、クライアントコンピュータ102では、インターネット104を介した情報の転送が可能な標準プロトコルを有するブラウザ106を動作させることが可能である。ユーザが、このブラウザ106が有するhttpプロトコル等の標準プロトコルを用いてフォトサイト108にアクセスすると、HTMLやXML等の記述言語で作成されたWeb情報をクライアントコンピュータ102に配設されているモニタに表示させることができる。このWeb情報は、フォトサイト108が管理する画像や音声等のマルチメディア情報とリンクされており、このWeb情報を利用することでユーザは、フォトサイト108が提供するサービスを受けることができる。
【0025】
画像データベース(画像DB)111には、クライアントコンピュータ102から送信された電子アルバムのデータ(以下、電子アルバムデータと称する)や、その電子アルバムデータを表示するための低解像度の画像データ(所謂サムネイル画像データ)が格納される。
【0026】
属性情報データベース112には、画像データベース111に格納されている電子アルバムデータの属性情報や、フォトサイト108に登録されているユーザの属性情報や、電子アルバムデータのプリントアウトの依頼先となるプリントサイト113の属性情報等の各種データが一元管理されている。
【0027】
フォトシェアリングモジュール109は、クライアントコンピュータ102から送信された電子アルバムを、その属性情報とともに画像データベース111や属性情報データベース112に保管したり、電子アルバムのプリントアウトをプリントサイト113に依頼する際に、属性情報データベース112を参照して、プリントアウトの依頼元の電子アルバムを画像データベース111から読み出して、プリントサイト113に送信したりする等の処理を行うためのソフトウェアである。
【0028】
決済モジュール110は、電子アルバムのプリントアウト等、フォトサイト108が提供するサービスの依頼があった場合に、その依頼元に対して、サービスの実行に対する料金を課金したり、決済したりする等の処理を行うためのソフトウェアである。
【0029】
プリントサイト113は、フォトサイト108から送信された電子アルバム等をプリンタ114にプリントアウトさせるためのコンピュータを有しており、このコンピュータの制御に従ってプリンタ114から電子アルバムの印刷物115が出力される。
【0030】
なお、図1では、クライアントコンピュータ102、フォトサイト108、及びプリントサイト113がそれぞれ1つずつ配設された場合を一例に挙げて説明したが、これらが複数配設されていてもよいということは言うまでもない。
【0031】
図2は、電子アルバム編集アプリケーション105の機能構成の一例を示した図である。
【0032】
図2において、データ制御部201は、電子アルバムを作成したり表示したりするためのデータを生成する。GUI制御部202は、電子アルバムを作成するためにユーザにより操作されるグラフィックユーザインターフェースを、クライアントコンピュータ102に配設されたモニタに表示する。また、GUI制御部202は、前記表示したグラフィックユーザインターフェースを用いてユーザにより操作された内容をデータ制御部201に出力する。これにより、データ制御部201は、ユーザにより指定された内容を判別することができる。
【0033】
より具体的に説明すると、データ制御部201は、GUI制御部202を介してユーザにより指定された内容を入力し、そのユーザにより指定された内容に従って、デザイン制御部203で作成された電子アルバムのデザインデータと、ユーザにより選択された画像(表紙用画像データ205、ページ内画像データ206、及びページ外画像データ207)とを用いて、電子アルバムを作成する。そして、通信制御部204は、作成された電子アルバムをフォトサイト108に送信する。
【0034】
図3は、デザイン制御部203が、前記電子アルバムのデザインデータを作成する際に使用する画像データ割付テーブル209の一例を示した図である。図3では、電子アルバムのページ数が12ページである場合の画像データ割付テーブル209を一例として示している。
【0035】
図3に示す画像データ割付テーブル209では、ユーザにより選択された画像の総枚数に応じて、各ページに貼り付けられる画像の枚数が定められている。例えば、ユーザにより選択された画像の総枚数が21枚である場合には、電子アルバムの1ページ目に2枚の画像を貼り付けることになる。このような画像データ割付テーブル209を用いることにより、デザイン制御部203は、ユーザにより指定された電子アルバムのページ数と、その電子アルバムに貼り付ける画像の総枚数とに基づいて、電子アルバムの各ページに何枚の画像を貼り付けるのかを自動的に判別することができる。
【0036】
図4は、デザイン制御部203が、前記電子アルバムのデザインデータを作成する際に使用するレイアウトファイル208の一例を示した図である。
【0037】
図4において、レイアウトファイル208には、電子アルバムの表紙及び各ページのレイアウトデータ401〜414が格納されている。例えば、前述した例では、電子アルバムの1ページ目に2枚の画像を貼り付けることになるので、デザイン制御部203は、1ページ目におけるレイアウトデータとして、1ページ目2枚用レイアウトデータ404を読み出す。このように、前述した画像データ割付テーブル209を参照して電子アルバムの表紙及び各ページのレイアウトデータを読み出すことで、デザイン制御部203は、電子アルバムのデザインを決定することができる。
【0038】
なお、後述するように、本実施形態の電子アルバムは、テンプレートに従って作成されるので、レイアウトファイル208には、電子アルバム編集アプリケーション105で保持しているテンプレートのそれぞれについてレイアウトデータ401〜414が存在することになる。また、本実施形態の電子アルバムでは、画像の他に、その画像に対するコメントがつけられるようになっている。したがって、レイアウトデータ401〜414は、画像と、その画像に対するコメントについてのレイアウトを決定するためのデータとなる。レイアウトデータには、特に画像オブジェクトや文字オブジェクトの位置、幅、高さ等の情報を保持している。また、テンプレートは複数のレイアウトデータ401〜414が存在してもよい。つまり一つのテンプレートに対して、例えば、レイアウトデータ401が2種類ある。一つのレイアウトデータ401の画像オブジェクトの幅が10で高さが20だとすると、もう一つのレイアウトデータ401の画像オブジェクトの幅は20で高さが30といったことも可能になる。
【0039】
図5は、電子アルバムを作成する際の作業工程の一例を説明するフローチャートである。
【0040】
まず、ステップS1において、ユーザの操作に基づいて電子アルバム編集アプリケーション105が起動した後に、ユーザが希望する電子アルバム(商品)を選択するための処理が行われる。具体的に、GUI制御部202は、電子アルバム編集アプリケーション105の起動指示を受け付けた後に、図6に示すような商品選択画面601をクライアントコンピュータ102のモニタに表示させる。ユーザは、この商品選択画面601を参照して、電子アルバムの大きさとページ数とを選択する。図6に示す商品選択画面601では、縦長タイプで12ページの電子アルバムがユーザにより選択された状態を示している。
【0041】
このようにして電子アルバムが選択された後に、ユーザの操作により「次へ」ボタン602が押下されると、ステップS2に進み、GUI制御部202は、図7に示すようなテンプレート選択画面701をクライアントコンピュータ102のモニタに表示させる。このとき、データ制御部201は、商品選択画面601で選択された電子アルバムの大きさとページ数とをRAM等の記憶媒体に記憶させる。
【0042】
ユーザは、このテンプレート選択画面701を参照して、電子アルバムのテンプレート(デザイン)を選択する。図7に示すテンプレート選択画面701では、「クラシック1」がユーザにより選択された状態を示している。
【0043】
なお、本実施形態では、クライアントコンピュータ102がフォトサイト108からテンプレートをダウンロードすることができるようにしている。具体的に説明すると、本実施形態では、図7に示すテンプレート選択画面701に表示されている「テンプレートのダウンロード」ボタン702がユーザの操作により押下されると、GUI制御部202は、ダウンロード可能なテンプレートをクライアントコンピュータ102のモニタに表示する。そして、表示されたテンプレートの中から所望のテンプレートがユーザにより選択されると、フォトサイト108は、その選択されたテンプレートをクライアントコンピュータ102にダウンロードするとともに、ダウンロードしたテンプレートに応じた課金処理を行う。このようにすることで、電子アルバム編集アプリケーション105におけるデフォルトのテンプレートの他に様々なテンプレートを使用して電子アルバムを作成することが可能になり、より趣向性の高い電子アルバムを作成することが可能になる。
【0044】
以上のようにしてデフォルトのテンプレートや、フォトサイト108からダウンロードされたテンプレートの中から所望のテンプレートが選択された後に、ユーザの操作により「次へ」703ボタンが押下されると、ステップS3に進み、GUI制御部202は、図8に示すような画像選択画面801をクライアントコンピュータ102のモニタに表示させる。このとき、データ制御部201は、テンプレート選択画面701で選択されたテンプレートの種類をRAM等の記憶媒体に記憶させる。
【0045】
ユーザは、画像選択画面801を参照して、電子アルバムの表紙及び各ページに貼り付ける画像を選択する。図8に示す画像選択画面801では、クライアントコンピュータ102のハードディスクドライブ(記憶領域104)内に格納されている画像データに基づくサムネイル画像が、格納画像表示領域802に表示される。また、格納画像表示領域802に表示されたサムネイル画像の中から、電子アルバムに貼り付ける画像としてユーザにより選択されたサムネイル画像が、電子アルバム用画像表示領域803に表示される。
【0046】
このとき、格納画像表示領域802に表示されたサムネイル画像に基づく画像を電子アルバムの表紙に使用したい場合、ユーザは、格納画像表示領域802に表示されたサムネイル画像を選択した後に、「表紙に使用する」ボタン804を押下する。そうすると、電子アルバム用画像表示領域803の最上段に、前記選択したサムネイル画像が表示される。同様に、格納画像表示領域802に表示されたサムネイル画像に基づく画像を、電子アルバムの各ページ(本文)に使用したい場合、ユーザは、格納画像表示領域802に表示されたサムネイル画像を選択した後に、「本文に使用する」ボタン805を押下する。そうすると、電子アルバム用画像表示領域803の二段目以降に選択したサムネイル画像が表示される。
【0047】
このようにして電子アルバムの表紙及び各ページに使用する画像が選択された後に、ユーザの操作により「次へ」ボタン806が押下されると、ステップS4に進み、GUI制御部202は、図9に示すような編集画面901をクライアントコンピュータ102のモニタに表示させる。このとき、データ制御部201は、電子アルバムの表示に使用する画像として選択された表示用画像データ205と、電子アルバムの各ページに使用する画像として選択されたページ内画像データ206及びページ外画像データ207が解像度の問題がないかを検査し、問題がある場合は、レイアウトデータを変えることで解像度の問題をなくし、その上で、電子アルバムの表示に使用する画像として選択された表示用画像データ205と、電子アルバムの各ページに使用する画像として選択されたページ内画像データ206及びページ外画像データ207をRAM等の記憶媒体に記憶させる。
【0048】
ここで、解像度が十分かを判定する条件の一例をあげる。後述する画像オブジェクトの905の枠の印刷時の幅(単位はInch)に印刷時の解像度DPI(Dot Per Inch)を乗算した値が、後述するトリミング枠1902の幅(単位はDot)よりも大きい場合に警告マークや後述する警告表示1906を表示する。このとき、トリミング枠の色を変えて強調表示してもよい。画像オブジェクト905の枠の印刷時の幅(単位はInch)に印刷時の解像度DPI(Dot Per Inch)を乗算した値とトリミング枠1902の幅の比は1:1以外でも実現可能である。
【0049】
図20は、ユーザの操作により「次へ」ボタン806が押下された際に、解像度の問題があるかを判定して、ある場合には、問題を自動で解消する処理の一例を説明するフローチャートである。
【0050】
まず、ステップS2001において、後述するページレイアウト表示欄902内に配置されるすべての画像オブジェクトについて、画像の解像度に問題がないかの検査を行っていない画像オブジェクトがあるかを判定する。この判定の結果、未検査の画像オブジェクトがあれば、そのうちの一つを選択して、ステップS2002に進み、未検査の画像オブジェクトがなければ処理を終了する。ステップS2002において、ステップS2001で選択した画像オブジェクトに画像の解像度の問題がないかを検査して、ステップS2003に進む。ステップS2003において、ステップS2002の結果、解像度の問題がないかを判定して、なければステップS2001に戻る。問題があれば、ステップS2004に進む。ステップS2004において、テンプレートに複数のレイアウトデータがあるかを判定する。この判定の結果、複数のレイアウトデータがあれば、ステップS2005に進み、複数のレイアウトデータがなければ、ステップS2001に戻る。ステップS2005において、他の選択可能なすべてのレイアウトデータに差替えて、画像の解像度の問題があるかを検査して、適用するレイアウトデータを、解像度の問題がない最大のサイズの画像オブジェクトが含まれるレイアウトデータに変更して、ステップS2001に戻る。解像度の問題が解決できるレイアウトデータがない場合は、後述する実施例のようにページレイアウト表示欄902に解像度警告がある状態で表示される場合がある。
【0051】
ユーザは、編集画面901を参照して、電子アルバムの表紙及び各ページにステップS3で選択された画像を貼り付ける。編集画面901には、ページレイアウト表示欄902と、仮置きトレイ903と、ページ指定欄904とが表示される。
【0052】
ページ指定欄904には、ページレイアウト表示欄902に表示される電子アルバムのページをユーザが指定するためのボタンが表示される。図9に示す編集画面901では、「6、7」ボタン904aがユーザの操作により押下されている場合を示している。
【0053】
ページレイアウト表示欄902は、編集を行う電子アルバムの各ページが表示される。図9に示す編集画面901では、電子アルバムの6ページと7ページとが見開きで表示されている場合を示している。このページレイアウト表示欄902の表示内容は、デザイン制御部203が決定する。具体的に説明すると、デザイン制御部203は、ステップS1で選択された電子アルバムのページ数と、ステップS3で選択された画像の総数とに基づいて、画像データ割付テーブル209を参照して、電子アルバムの各ページに貼り付ける画像の枚数を判別し、判別した結果に基づいて、レイアウトファイル208からレイアウトデータ401〜414を読み出して、電子アルバムの各ページにおけるデザインを決定する。そして、GUI制御部202は、決定されたデザインを、ページレイアウト表示欄902に表示する。
【0054】
前述したように、本実施形態の電子アルバムでは、各ページに画像と、その画像に対するコメントとが付けられるようになっている。したがって、ページレイアウト表示欄902には、画像オブジェクト905a〜905cと、それら画像オブジェクト905a〜905cに対する文字オブジェクト906a〜906cとが表示される。
【0055】
また、ページレイアウト表示欄902に表示されている画像オブジェクト905a〜905cの解像度が所定の値よりも低い場合等、ページレイアウト表示欄902に表示された画像オブジェクト905a〜905cが電子アルバムに適さない場合には、データ制御部201の判断に従って、GUI制御部202は、その画像オブジェクト905a〜905cの傍に警告マークを表示する。図9に示す警告画面901では、画像オブジェクト905bの傍に警告オブジェクト907が付されている。これにより、ユーザは、画像オブジェクト905bが適切でないと容易に判断することができる。
【0056】
同様に、図9には示していないが、文字オブジェクト906a〜906cの文字数が所定の文字数よりも多い場合等、ページレイアウト表示欄902に表示された文字オブジェクト906a〜906cが不適切なものである場合には、データ制御部201からの判断に従って、GUI制御部202は、その文字オブジェクト906a〜906cの傍にも警告マークを表示する。
【0057】
仮置きトレイ903には、ステップS3で選択された画像オブジェクトのうち、電子アルバムへの貼り付けが行われていない画像オブジェクト908と、その画像オブジェクト908に対する文字オブジェクト909とが表示される。
【0058】
このようにして編集画面が表示された後に、個々の画像の編集を行いたい場合は、ユーザの操作により画像オブジェクト905a〜905c上でマウスなどのポインティングデバイスを使用してダブルクリックすると、GUI制御部202は、図19に示すような画像編集画面1901をクライアントコンピュータ102のモニタに表示させる。このとき、データ制御部201は、選択された表示用画像データ205、またはページ内画像データ206、またはページ外画像データ207をRAM等の記憶媒体に記憶させる。
【0059】
ユーザは、画像編集画面1901を参照して、選択された画像を編集する。画像編集画面1901aには、トリミング枠1902と、編集画像1903と、OKボタン1904と、Cancelボタン1905と、警告表示1906とが表示される。図示していないが、回転ボタンも配置されており画像の回転操作も可能である。ユーザは編集画像1903上でトリミング枠1902の大きさを変えることにより画像オブジェクト905に表示する画像の範囲を選択する。このとき、トリミング枠1902の縦横比は画像オブジェクト905の縦横比と同じである。トリミング枠1902の大きさが所定の値よりも小さい場合は、警告表示1906を表示するが、所定の値より大きい場合は、1901bに示すように警告表示1906は表示されない。また、警告文の一例をあげると「画像サイズが小さすぎて綺麗に印刷されない可能性があります。トリミング枠を広げるか、サイズの大きな画像との入れ替えをしてください。」がある。ユーザによりCancelボタン1905が押下されると、編集内容をキャンセルした上で、GUI制御部202は編集画面901をクライアントコンピュータ102のモニタに表示する。ユーザによりOKボタン1904が押下されると、編集内容が反映された状態で、GUI制御部202は編集画面901をクライアントコンピュータ102のモニタに表示する。
【0060】
図10は、画像オブジェクト905及び文字オブジェクト906をページレイアウト表示欄902に表示するためのページレイアウト用画像データの内容と、画像オブジェクト908及び文字オブジェクト909を仮置きトレイ903に表示するための仮置きトレイ用画像データの内容の一例を示した図である。
【0061】
図10に示すように、ページレイアウト用画像データ1001には、画像オブジェクト905を表示するための画像データファイル1002と、文字オブジェクト906を表示するための文字データ1003と、画像オブジェクト905に対してトリミング等の編集が施されている場合に付加される画像編集情報1004とが含まれる。
【0062】
仮置きトレイ用画像データ1011には、画像オブジェクト908を表示するための画像データファイル1012と、文字オブジェクト909を表示するための文字データ1013と、画像オブジェクト908に対してトリミング等の編集が施されている場合に付加される画像編集情報1014と、ページ情報1015とが含まれる。
【0063】
また、本実施形態では、編集画面901において、画像オブジェクト905と、文字オブジェクト906が、電子アルバムのどの場所に配置されているのかを、図11に示すようなリンク管理テーブル1101で管理するようにしている。
【0064】
図11において、リンクIDは、電子アルバムにおける場所を識別するためのIDである。画像オブジェクトIDは、画像オブジェクト905、908を識別するためのIDである。文字オブジェクトIDは、文字オブジェクト906、909を識別するためのIDである。例えば、図11(a)に示すリンク管理テーブル1101において、電子アルバムの6ページの上側の位置を識別するためのリンクIDが「1」であるとすると、図9に示した画像オブジェクト905aに対する画像オブジェクトIDは「10」であり、文字オブジェクト906aに対する文字オブジェクトIDは「20」となる。同様に、電子アルバムの6ページの下側の位置を識別するためのリンクIDが「2」であるとすると、画像オブジェクト905bに対する画像オブジェクトIDは「1」であり、文字オブジェクト906bに対する文字オブジェクトIDは「2」となる。
【0065】
さらに、本実施形態では、編集画面901に表示されている画像オブジェクト905、908を、図12に示すような画像オブジェクト管理テーブル1201により管理するようにしている。
【0066】
図12において、イメージパスは、画像オブジェクト905、908の格納場所を示す。幅及び高さは、それぞれ画像オブジェクト905、908の大きさを示す。警告フラグは、画像オブジェクト905、908に対して警告オブジェクト907が付されているか否かを示すためのものであり、この警告の欄に「1」が表示されている場合には、警告オブジェクト907が付されていることを示す。
【0067】
また、本実施形態では、編集画面901に表示されている文字オブジェクト906、909を、図13に示すような文字オブジェクト管理テーブル1301により管理するようにしている。
【0068】
図13において、コメント内容は、文字オブジェクト906、909に入力されているコメントの内容を示す。フォントは、コメントを記載しているフォントを示す。フォントサイズは、コメントを記載しているフォントのサイズを示す。色は、コメントを記載している文字の色を示す。
【0069】
このような管理テーブル1101、1201、1301を用いることにより、データ制御部201は、編集画面901に対してユーザにより操作された内容を、GUI制御部202を介して入力し、入力した内容に応じて、リンク管理テーブル1101、画像オブジェクト管理テーブル1201、及び文字オブジェクト管理テーブル1301の内容を書き換えることができ、画像オブジェクトと文字オブジェクトとを関連付けることができるとともに、画像オブジェクト及び文字オブジェクトの内容を管理することができる。
【0070】
ここで、図14のフローチャートを参照しながら、以上のようにして管理される画像オブジェクト905、908や文字オブジェクト906、909を、編集画面901上で入れ替える際に行う処理の一例について説明する。
【0071】
まず、ステップS11において、GUI制御部202は、入れ替え元の画像オブジェクト905、908がユーザのマウスの操作により選択されるまで待機する。入れ替え元の画像オブジェクト905、908が選択されるとステップS12において、GUI制御部202は、ユーザのマウスの操作により、入れ替え先の画像オブジェクト905、908の位置へドラッグアンドドロップされるまで待機する。
【0072】
こうして入れ替え元の画像オブジェクト905、908が、入れ替え先の画像オブジェクト905、908へドラッグアンドドロップされると、データ制御部201は、画像オブジェクト905、908の入れ替えが、ページ内での入れ替えか否かを判定する。この判定の結果、ページ内の入れ替えである場合には、ステップS14に進み、データ制御部201は、入れ替え指示が配置の変更を目的とするものであると判断し、この判断に基づいて、GUI制御部202は、画像オブジェクト905に関連する文字オブジェクト906も同時に入れ替えるようにする。例えば、図9に示した編集画面901において、画像オブジェクト905aと画像オブジェクト905bとを入れ替えると、文字オブジェクト906aと文字オブジェクト906bも同時に入れ替える。そして、データ制御部201は、入れ替えた内容に応じてリンク管理テーブル1101の内容を書き換えて処理を終了する。前述した例では、図11(a)に示すリンク管理テーブル1101の内容が、図11(b)に示すリンク管理テーブル1101のように変更される。
【0073】
一方、画像オブジェクト905、908の入れ替えが、ページ内での入れ替えではなく、ページレイアウト表示欄902内の(ページ内の)画像オブジェクト905と、仮置きトレイ903内の画像オブジェクト908との入れ替えであると判定した場合には、ステップS15に進む。そして、ステップS15において、データ制御部201は、リンク管理テーブル1101と文字オブジェクト管理テーブル1301とを参照して、入れ替え元の画像オブジェクト905、908に関連する文字オブジェクト906、909にコメントが入力されているか否かを判定する。
【0074】
この判定の結果、入れ替え元の画像オブジェクト905、908に関連する文字オブジェクト906、909にコメントが入力されていない場合には、ステップS16に進む。そして、ステップS16において、データ制御部201は、入れ替え指示が画像の変更のみを目的とするものであると判断し、この判断に基づいて、GUI制御部202は、ページ内に表示されている画像オブジェクト905と、仮置きトレイ903に表示されている画像オブジェクト908とを入れ替える。そして、データ制御部201は、入れ替えた内容に応じてリンク管理テーブル1101の内容を書き換えて処理を終了する。このとき、仮置きトレイ903に表示されている画像オブジェクト908に関連する文字オブジェクト909にコメントが付されていても、その文字オブジェクト909は移動させない。
【0075】
前記ステップS15において、入れ替え元の画像オブジェクト905、908に関連する文字オブジェクト906、909にコメントが入力されていると判定した場合には、ステップS17に進む。そして、ステップS17において、データ制御部201は、リンク管理テーブル1101と画像オブジェクト管理テーブル1201とを参照して、入れ替え元の画像オブジェクト905、908に警告オブジェクト907が付されているか否かを判定する。この判定の結果、入れ替え元の画像オブジェクト905、908に警告オブジェクト907が付されていない場合には、前述したステップS14に進み、データ制御部201は、入れ替え指示がリンクの入れ替えを目的とするものであると判断し、この判断に基づいて、GUI制御部202は、画像オブジェクト905、908を入れ替えるのと同時に、文字オブジェクト906、909も入れ替える。そして、データ制御部201は、入れ替えた内容に応じてリンク管理テーブル1101の内容を書き換えて処理を終了する。
【0076】
前記ステップS17において、入れ替え元の画像オブジェクト905、908に警告オブジェクト907が付されていると判定した場合には、ステップS18に進む。そして、ステップS18において、データ制御部201は、リンク管理テーブル1101と画像オブジェクト管理テーブル1201とを参照して、入れ替え先の画像オブジェクト905、908に警告オブジェクト907が付されているか否かを判定する。この判定の結果、入れ替え先の画像オブジェクト905、908に警告オブジェクト907が付されている場合には、前述したステップS16に進み、データ制御部201は、入れ替え指示が警告を回避することを目的とするものであると判断し、この判断に基づいて、GUI制御部202は、ページ内に表示されている画像オブジェクト905と、仮置きトレイ903に表示されている画像オブジェクト908とを入れ替える。そして、データ制御部201は、入れ替えた内容に応じてリンク管理テーブル1101の内容を書き換えて処理を終了する。
【0077】
前記ステップS18において、入れ替え先の画像オブジェクト905、908に警告オブジェクト907が付されていないと判定した場合には、ステップS19に進む。そして、ステップS19において、GUI制御部202は、データ制御部201からの指示に基づいて、図15に示すような注意メッセージダイアログ1501をクライアントコンピュータ102のモニタに表示させる。
【0078】
次に、ステップS20において、GUI制御部202は、ユーザのマウスの操作に基づいて、注意メッセージダイアログ1501内のOKボタン1501a及びキャンセルボタン1501bの何れが押下されたかを判定する。この判定の結果、キャンセルボタン1501bが押下された場合には、前述したステップS14に進み、データ制御部201は、ユーザが注意に同意せず、入れ替え元の画像オブジェクト905、908に警告オブジェクト907が付されていることを承知の上で入れ替え指示を行ったと判断し、この判断に基づいて、GUI制御部202は、画像オブジェクト905、908を入れ替えるのと同時に、文字オブジェクト906、909も入れ替える。そして、データ制御部201は、入れ替えた内容に応じてリンク管理テーブル1101の内容を書き換えて処理を終了する。
【0079】
前記ステップS20において、注意メッセージダイアログ1501内のOKボタン1501aが押下されたと判定すると、ステップS21に進み、データ制御部201は、ユーザが注意に同意したと判断し、画像オブジェクト905、908及び文字オブジェクト906、909の入れ替えを行わずに処理を終了する。
【0080】
以上のようにして、編集画面901を用いて画像オブジェクト905、908や文字オブジェクト906、909の編集が終了した後に、図9の編集画面910に表示されている「確認」ボタン910がユーザの操作により押下されると、図5のステップS4からステップS5に進み、GUI制御部202は、図16に示すような確認画面1600をクライアントコンピュータ102のモニタに表示させる。ユーザは、この確認画面1600を利用して、以上のようにしてデータ制御部201で編集された電子アルバムの内容を確認することができる。そして、GUI制御部202は、確認画面1600に表示されている「注文へ」ボタン1601がユーザの操作により押下され、印刷注文を行うか否かを判定する。この判定の結果、「注文へ」ボタン1601がユーザの操作により押下された場合には、ステップS6に進み、データ制御部201は、以上のようにして編集した電子アルバムを例えばPDFデータとして、フォトサイト108にアップロードする。このとき、GUI制御部202は、確認画面1600の上に、図17に示すようにブック送信ダイアログ1701を表示する。
【0081】
一方、前記ステップS5において、「注文へ」ボタン1601が押下される前に、「保存する」ボタン1602が押下された場合には、印刷注文を行わないと判断し、ステップS6を省略してステップS7に進む。そして、ステップS7において、GUI制御部202は、確認画面1600に表示されている「保存する」ボタン1602が押下されたと判定すると、ステップS8に進む。
【0082】
そして、ステップS8において、データ制御部201は、以上のようにして編集した電子アルバムを保存し、電子アルバムの作成処理を終了する。一方、電子アルバム編集アプリケーション105が強制的にシャットダウンされる等して、「保存する」ボタン1602が押下されなかった場合には、そのまま電子アルバムの作成処理を終了する。
【0083】
図18は、以上のような機能を有する本実施形態のプリントシステムで使用されるコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0084】
図18において、CRT(モニタ、表示装置)1801は、例えば編集中の文書、図形、画像、その他の編集情報、アイコン、メッセージ、メニュー、その他のユーザインタフェース情報を表示する。
【0085】
VRAM1802は、CRT1801に表示するための画像を描画するためのものである。このVRAM1802で生成された画像データは、所定の規定に従ってCRT1801に転送される。これによりCRT1801に画像が表示される。
【0086】
ビットムーブユニット(BMU)1803は、例えば、メモリ間(例えば、VRAM202と他のメモリとの間)におけるデータ転送や、メモリと各I/Oデバイス(例えば、ネットワークインタフェース(Net−I/F)1811)との間のデータ転送を制御する。
【0087】
キーボード1804は、ユーザが文書等を入力するための各種のキーを備えたものである。ポインティングデバイス1805は、例えば、CRT1801に表示されたアイコン、メニュー、その他のオブジェクトを指示するためのものであり、例えば、マウス等である。
【0088】
CPU1806は、コンピュータを統括制御し、ROM1807や、ハードディスクや、フレキシブルディスクに格納された制御プログラムに基づいて、各デバイスを制御するためのものである。なお、CPU1806に対する制御プログラムの提供は、ネットワーク等を介して接続された他のコンピュータ等からも行うことができる。
【0089】
ROM1807は、各種の制御プログラムやデータを保存するためのものである。RAM1808は、CPU1806のワーク領域や、エラー処理時のデータの退避領域や、前記制御プログラムのロード領域等を有する。
【0090】
ハードディスクドライブ(HDD)1809は、コンピュータ内で実行される各種の制御プログラムやコンテンツ等を格納するためのハードディスクに対するアクセスを制御するものである。例えば、クライアントコンピュータ102のハードディスクには、前述したようにして編集した電子アルバムのデータや、電子アルバム編集アプリケーション105や、ブラウザ106等が格納されている。
【0091】
フレキシブルディスクドライブ(FDD)1810は、フレキシブルディスクに対するアクセスを制御するためのものである。ネットワークインタフェース(Net−I/F)1811は、他のコンピュータやプリンタ114等とネットワーク等を介して通信を行うためのものである。CPUバス1812は、各デバイス間で相互に通信することができるようにするためのものであり、アドレスバス、データバス、及びコントロールバスを含む。
【0092】
以上のように本実施形態では、画像オブジェクト905、908と、文字オブジェクト906、909とを、リンク管理テーブル1101を用いて関連付けておくようにしたので、リンク管理テーブル1101を参照することで、入れ替えが指定された画像オブジェクト905に関連する文字オブジェクト906を識別することができ、画像オブジェクト905のみの入れ替えが指定された場合でも、画像オブジェクト905及び文字オブジェクト906の双方の入れ替えを同時に行うことができる。したがって、ユーザは、電子アルバムにおけるオブジェクトを容易に編集することができるようになる。
【0093】
なお、本実施形態では、インターネット107を通信インフラとした場合を一例として示しているが、インターネット107の代わりに、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等を用いてもよいということは言うまでもない。
【0094】
(本発明の他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0095】
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0096】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0097】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の実施形態を示し、プリントシステムの概略構成の一例を示した図である。
【図2】本発明の実施形態を示し、電子アルバム編集アプリケーションの機能構成の一例を示した図である。
【図3】本発明の実施形態を示し、画像データ割付テーブルの一例を示した図である。
【図4】本発明の実施形態を示し、レイアウトファイルの一例を示した図である。
【図5】本発明の実施形態を示し、電子アルバムを作成する際の作業工程の一例を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態を示し、商品選択画面の一例を示した図である。
【図7】本発明の実施形態を示し、テンプレート選択画面の一例を示した図である。
【図8】本発明の実施形態を示し、画像選択画面の一例を示した図である。
【図9】本発明の実施形態を示し、編集画面の一例を示した図である。
【図10】本発明の実施形態を示し、ページレイアウト用画像データの内容と、仮置きトレイ用画像データの内容の一例を示した図である。
【図11】本発明の実施形態を示し、リンク管理テーブルの一例を示した図である。
【図12】本発明の実施形態を示し、画像オブジェクト管理テーブルの一例を示した図である。
【図13】本発明の実施形態を示し、文字オブジェクト管理テーブルの一例を示した図である。
【図14】本発明の実施形態を示し、画像オブジェクトや文字オブジェクトを、編集画面上で入れ替える際に行う処理の一例について説明するフローチャートである。
【図15】発明の実施形態を示し、注意メッセージダイアログの一例を示した図である。
【図16】本発明の実施形態を示し、確認画面の一例を示した図である。
【図17】本発明の実施形態を示し、ブック送信ダイアログの一例を示した図である。
【図18】本発明の実施形態を示し、プリントシステムで使用されるコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図19】画像編集画面である。
【図20】フローチャートである。
【符号の説明】
【0099】
101 画像入力機器
102 クライアントコンピュータ
105 電子アルバム編集アプリケーション
107 インターネット
108 フォトサイト
114 プリンタ
901 編集画面
905、908 画像オブジェクト
906、909 文字オブジェクト
1101 リンク管理テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の解像度が十分であるかを判定する解像度判定手段と、レイアウトデータを自動で変更することで解像度警告を回避するレイアウトデータ変更手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
画像の解像度が十分であるかを判定する解像度判定ステップと、レイアウトデータを自動で変更することで解像度警告を回避するレイアウトデータ変更ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項3】
画像の解像度が十分であるかを判定する解像度判定ステップと、レイアウトデータを自動で変更することで解像度警告を回避するレイアウトデータ変更ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記請求項3に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項5】
前記請求項1に記載の画像処理装置と、電子アルバムについてのサービスを提供するサーバ装置と、前記電子アルバムを用紙上に可視化する画像形成装置とを有し、
前記画像処理装置と、前記サーバ装置と、前記画像形成装置とがネットワークを介して相互に接続されていることを特徴とする画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−201538(P2007−201538A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−14011(P2006−14011)
【出願日】平成18年1月23日(2006.1.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】