画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
【課題】画像の連続性や関連性を考慮してグループに分割し、空白ページを作ることなく、所定のページ数のフォトブックを作成することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、複数の画像を、フォトブックの各々のページに配置するものであって、複数の画像を取得する画像取得部と、ユーザが入力したフォトブックのページ数を取得するページ数取得部と、画像取得部で取得された複数の画像を、画像の付帯情報に基づいて、ページ数取得部で取得されたフォトブックのページ数に一致する所定数のグループに分割する画像分割部と、画像分割部で分割された各々のグループに含まれる画像を、フォトブックの各々対応するページに配置する画像配置部とを備える。画像分割部は、各々のグループに含まれる画像の枚数が、フォトブックの各々対応するページに配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように、複数の画像をグループに分割する。
【解決手段】画像処理装置は、複数の画像を、フォトブックの各々のページに配置するものであって、複数の画像を取得する画像取得部と、ユーザが入力したフォトブックのページ数を取得するページ数取得部と、画像取得部で取得された複数の画像を、画像の付帯情報に基づいて、ページ数取得部で取得されたフォトブックのページ数に一致する所定数のグループに分割する画像分割部と、画像分割部で分割された各々のグループに含まれる画像を、フォトブックの各々対応するページに配置する画像配置部とを備える。画像分割部は、各々のグループに含まれる画像の枚数が、フォトブックの各々対応するページに配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように、複数の画像をグループに分割する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像を、複数の台紙の各々に配置する画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
フォトブックは、ユーザがデジタルカメラ等で撮影した複数の画像(画像データ)を、インターネットを経由してサービス提供業者に送信することにより、ユーザが希望するレイアウトの写真集を作成するサービスである。フォトブックを作成する場合、ユーザは、例えば、あらかじめ画像の配置可能な位置が決定されたレイアウトの複数のテンプレートの中から所望のテンプレートを選択し、フォトブックのページ数、各々のページに含める画像、各々のページにおける画像の配置等を自由に決定することができる。
【0003】
従来のフォトブックの作成方法として、画像の連続性や関連性を考慮し、例えば、撮影時刻等に基づいて、複数の画像をグループに分類し、各々のグループに含まれる画像を各々対応するページに配置することが知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、画像データの撮影に関わる情報のデータであって、画像データの撮影時に画像データに付帯された付帯情報データに基づいて、ページごとに分類するための条件を設定し、付帯情報データと条件に基づいて、画像データをページごとに分類し、分類された画像データをページごとに表示画面に表示する画像表示方法が提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、撮影日ないし撮影日時に基づいて、画像を各々のページに割り付け、画像を同じページに割り付けることが可能である場合には、その画像を同じページに割り付けるように修正する画像処理装置が提案されている。
【0006】
特許文献3には、ページ総数の入力を受け付けて、受け付けられたページ総数に基づいて、それぞれのページ内の画像レイアウトを設定するアルバムプリント注文受付装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3528214号公報
【特許文献2】特許第4127178号公報
【特許文献3】特開2010−108165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以下、従来のフォトブックの作成手順について具体例を挙げて説明する。
【0009】
1つ目の作成手順は、ユーザが、フォトブックで使用する複数の画像を選択し、フォトブックのページ数を指定すると、図11に示すように、選択された画像を先頭のページから順に配置するものである。例えば、フォトブックのページ数が10P(Pはページの略字である)と指定され、同図に示すように、1P〜3Pに画像を4枚ずつ配置し、4Pに2枚の画像を配置したところで、配置する画像が無くなったとすれば、配置する画像が無い5P〜10Pは空白ページとなる。
【0010】
2つ目の作成手順は、ユーザが、複数の画像を選択し、ページ数を指定すると、図12に示すように、撮影時刻に基づいて画像をグループに分割し、各々のグループに含まれる画像を先頭ページから各々対応するページに配置するものである。同様に、ページ数が10Pと指定され、同図に示すように、1Pに3枚、2Pに4枚、3P〜5Pに2枚ずつ画像を配置し、6Pに3枚の画像を配置したところで、配置する画像が無くなったとすれば、配置する画像が無い7P〜10Pは空白ページとなる。
【0011】
3つ目の作成手順は、ユーザが、複数の画像を選択すると、図13に示すように、選択された画像を先頭ページから順に配置するものである。例えば、同図に示すように、1P〜3Pに4枚ずつ画像を配置し、4Pに2枚の画像を配置したところで、配置する画像が無くなったとすれば、画像が配置された1P〜4Pだけがフォトブックに含まれ、画像が配置されていない空白ページはフォトブックに含まれない。
【0012】
4つ目の作成手順は、ユーザが、複数の画像を選択すると、撮影時刻に基づいて、選択された画像をグループに分割し、各々のグループに含まれる画像を先頭ページから順に配置するものである。この場合も、画像が配置されたページだけがフォトブックに含まれ、空白ページはフォトブックに含まれない。
【0013】
通常は、上記の1つ目ないし3つ目の作成手順、もしくは、さらに撮影時刻に基づいて、複数の画像をグループに分割して対応するページに配置する2つ目ないし4つ目の作成手順でフォトブックの作成が行われる。
【0014】
1つ目および3つ目の作成手順では、そもそも撮影時刻を考慮して画像をグループ、つまり、ページに分割して、画像を対応するページに配置することができない。また、1つ目の作成手順では、フォトブックに無駄な空白ページが含まれてしまう。これに対し、2つ目および4つ目の作成手順であれば、撮影時刻を考慮して画像をグループに分割し、対応するページに配置することができる。
【0015】
しかし、2つ目の作成手順の場合、1つ目の作成手順と同様に、ページ後半の空白ページをなくすにはマニュアルで編集する必要がある。また、4つ目の作成手順では、画像数によって自動的にフォトブックのページ数が決まるため、ユーザがフォトブックのページ数を指定し、所望のページ数のフォトブックを作成することができない。通常は、ページ数が価格に比例するため、ユーザがページ数を指定できないことは大問題である。
【0016】
本発明の目的は、画像の連続性や関連性を考慮してグループに分割し、空白ページを作ることなく、所定のページ数のフォトブックを作成することができる画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、本発明は、複数の画像を、複数の台紙の各々に配置する画像処理装置であって、
複数の画像を取得する画像取得部と、
台紙の台紙数を設定する台紙数設定部と、
画像取得部で取得された複数の画像を、画像の付帯情報に基づいて、台紙数設定部で設定された台紙数に一致する所定数のグループに分割する画像分割部と、
画像分割部で分割された各々のグループに含まれる画像を、各々対応する台紙に配置する画像配置部とを備え、
画像分割部は、各々のグループに含まれる画像の枚数が、各々対応する台紙に配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように、複数の画像をグループに分割するものであることを特徴とする画像処理装置を提供するものである。
【0018】
ここで、画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合に、第1のグループとの画像の合計枚数がグループの画像の上限枚数の合計を超えない、第1のグループに隣接する1以上の第2のグループを検出し、第1のグループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、第1および第2のグループに再分割する第1の例外処理を行うものであることが好ましい。
【0019】
また、画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合に、画像の合計枚数が上限枚数を超えない、第1のグループに隣接する1以上の第2のグループおよび第2のグループに隣接する第3のグループを検出して、第2および第3のグループに含まれる画像を第3のグループに結合し、第1のグループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、第1および第2のグループに再分割する第1の例外処理を行うものであることが好ましい。
【0020】
また、画像分割部は、第2のグループを検出できない場合に、複数の画像を、付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、所定数のグループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものであることが好ましい。
【0021】
また、画像分割部は、第2および第3のグループを検出できない場合に、複数の画像を、付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、所定数のグループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものであることが好ましい。
【0022】
また、画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超えた場合に、複数の画像を、付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、所定数のグループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものであることが好ましい。
【0023】
また、画像分割部は、第2の例外処理が行われた後の、隣接する2つのグループの境界に隣接する1以上の画像を、付帯情報に含まれる撮影時刻の情報に基づいて、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、撮影時刻が近い画像を含むグループに移動するものであることが好ましい。
【0024】
さらに、画像配置部で画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備えることが好ましい。
【0025】
さらに、画像配置部で画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備え、
画像表示部は、画像の再分割が行われた場合に、画像の再分割が行われる前に各々の画像が含まれていたグループを識別可能に表示するものであることが好ましい。
【0026】
さらに、ユーザが、画像取得部で取得された複数の画像の中から、画像分割部でグループに分割される1以上の画像を選択するための画像選択部と、
ユーザが画像選択部を介して画像を選択した時に、選択された画像に対応するグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合に警告を発する警告発生部とを備えることが好ましい。
【0027】
さらに、ユーザが、画像取得部で取得された複数の画像の中から、画像分割部でグループに分割される1以上の画像を選択するための画像選択部と、
ユーザが画像選択部を介して画像を選択した時に、選択された画像に対応するグループに第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する警告発生部とを備えることが好ましい。
【0028】
さらに、台紙数設定部が台紙数を変更した時に、各々のグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合に警告を発する警告発生部を備えることが好ましい。
【0029】
さらに、台紙数設定部が台紙数を変更した時に、第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する警告発生部を備えることが好ましい。
【0030】
また、台紙数設定部は、ユーザが入力した台紙数を、台紙の台紙数として設定するものであることが好ましい。
【0031】
また、台紙数設定部は、画像取得部で取得された画像の枚数および解像度、ならびに、台紙に配置される画像の上限枚数およびプリントサイズのうちの少なくとも1つのフォトコンテンツ情報に基づいて決定した台紙数を、台紙の台紙数として設定するものであることが好ましい。
【0032】
また、台紙数設定部は、台紙に配置される画像の上限枚数をx倍(xは1以上の整数)して得られる数が、画像取得部で取得された画像の枚数以上となる最小のxを、台紙の台紙数として設定するものであることが好ましい。
【0033】
また、画像取得部で取得された画像の解像度に応じて、所定の画質のプリントが得られる画像サイズが決定され、画像サイズに応じて、台紙に配置される画像の上限枚数が決定されることが好ましい。
【0034】
また、台紙数設定部は、プリントに配置される画像の上限枚数をx倍(xは1以上の整数)して得られる枚数が、画像取得部で取得された画像の枚数以上となる最小のxを、台紙の台紙数として設定するものであることが好ましい。
【0035】
また、画像取得部で取得された画像の解像度に応じて、所定の画質のプリントが得られる画像サイズが決定され、画像サイズに応じて、プリントに配置される画像の上限枚数が決定されることが好ましい。
【0036】
また、台紙数設定部は、フォトコンテンツ毎にあらかじめ決定された固有のページ数を、台紙の台紙数として設定するものであることが好ましい。
【0037】
さらに、画像配置部で画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備え、
画像表示部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合に、第1のグループを識別可能に表示するものであり、
画像分割部は、ユーザが入力した指示に従って、第1の例外処理を行うか、ユーザの指示の通りに画像の再分割を行うかを決定するものであることが好ましい。
【0038】
また、複数の台紙は、所定数のページからなるフォトブック、所定数のページからなるカレンダー、もしくは、所定数の画像が各々のページにランダムにシャッフルされてプリントされた、所定数のページからなるシャッフルプリントであることが好ましい。
【0039】
また、本発明は、複数の画像を、複数の台紙の各々に配置する画像処理方法であって、
複数の画像を取得する画像取得ステップと、
台紙の台紙数を設定する台紙数設定ステップと、
画像取得ステップで取得された複数の画像を、画像の付帯情報に基づいて、台紙数設定ステップで取得された台紙数に一致する所定数のグループに分割する画像分割ステップと、
画像分割ステップで分割された各々のグループに含まれる画像を、各々対応する台紙に配置する画像配置ステップとを備え、
画像分割ステップは、各々のグループに含まれる画像の枚数が、各々対応する台紙に配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように、複数の画像を所定数のグループに分割することを特徴とする画像処理方法を提供する。
【0040】
また、本発明は、上記に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラムを提供する。
【0041】
また、本発明は、上記に記載の画像処理プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0042】
本発明によれば、画像の連続性や関連性を考慮し、画像の付帯情報に基づいて、複数の画像をグループに分割することができる。また、空白ページを作ることなく、所定のページ数のフォトブックを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の画像処理装置の構成を表す一実施形態のブロック図である。
【図2】画像処理装置の動作を表す一例のフローチャートである。
【図3】複数の画像を、付帯情報に基づいて、グループに分割する様子を表す一例の概念図である。
【図4】(A)〜(C)は、第1の例外処理を行う様子を表す一例の概念図である。
【図5】(A)および(B)は、第2の例外処理を行う様子を表す一例の概念図である。
【図6】(A)および(B)は、第2の例外処理を行った場合に、隣接する2つのグループの間で画像を移動する様子を表す一例の概念図である。
【図7】画像処理装置の動作を表す別の例のフローチャートである。
【図8】(A)〜(D)は、画像表示部の表示画面の一例を表す概念図である。
【図9】画像表示部の表示画面の別の例を表す概念図である。
【図10】(A)〜(C)は、画像表示部における表示結果を表す一例の概念図である。
【図11】フォトブックの各々のページの構成を表す一例の概念図である。
【図12】フォトブックの各々のページの構成を表す別の例の概念図である。
【図13】フォトブックの各々のページの構成を表す別の例の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを詳細に説明する。
【0045】
図1は、本発明の画像処理装置の構成を表す一実施形態のブロック図である。同図に示す画像処理装置10は、複数の画像を、所定数のページからなるフォトブックの各々のページに自動的に配置するものであって、画像取得部12と、ページ数取得部14と、画像分割部16と、画像配置部18と、画像表示部20と、画像選択部22と、警告発生部24とによって構成されている。
【0046】
画像取得部12は、フォトブックで使用する(フォトブックの各々のページに配置する)ことができる複数の画像(画像データ)を取得する。画像取得部12は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、光学ディスク、有線/無線のネットワーク等を介して画像を取得するものである。図示していないが、画像取得部12で取得された画像は、例えば、ハードディスク等の記憶装置に記憶される。
【0047】
ページ数取得部14は、ユーザが入力したフォトブックのページ数を取得する。画像処理装置10では、フォトブックを作成する時、ユーザが、作成しようとするフォトブックのページ数を指定することができる。ページ数取得部14は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル等の入力手段により、画像表示部20に表示されたページ数の入力画面を操作してページ数を指定するものなどが利用できる。
【0048】
画像選択部22は、ユーザが、画像取得部12で取得された複数の画像の中から、フォトブックで実際に使用する1以上の画像を選択するためのものである。本実施形態の画像処理装置10では、ユーザが画像選択部22を介して選択した画像が、画像分割部16でグループに分割される。画像選択部22は、ページ数取得部14と同様に、マウス等の入力手段により、画像の選択画面を操作するものなどが利用される。
【0049】
なお、画像選択部22を備えることは必須ではない。画像選択部22を備えていない場合、例えば、画像取得部12で取得された複数の画像が、画像分割部16でグループに分割されるようにしてもよい。言い換えると、画像取得部12により、画像分割部16でグループに分割される画像、つまり、フォトブックで実際に使用される画像だけを取得するようにしてもよい。
【0050】
画像分割部16は、画像選択部22で選択された複数の画像を、撮影時刻、撮影位置等のような各々の画像の付帯情報に基づいて、ページ数取得部14で取得されたフォトブックのページ数に一致する所定数のグループに分割する。また、画像分割部16は、各々のグループに含まれる画像の枚数が、フォトブックの各々対応するページに配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように分割(または再分割)する。
【0051】
画像配置部18は、画像分割部16で分割された各々のグループに含まれる画像を、フォトブックの各々対応するページに配置する。
【0052】
画像表示部20は、画像配置部18で画像が配置されたフォトブックのページを表示する。また、画像表示部20は、前述の入力画面や選択画面、各々の画像が、フォトブックのどのページのどの位置に配置されるのかを確認するための確認画面等を表示する。
【0053】
警告発生部24は、ユーザが画像選択部22を介して画像を選択した時に、選択された画像に対応するグループの画像数が対応するページの上限枚数を超える場合、もしくは、選択された画像に対応するグループに第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する。警告は、例えば、画像表示部20に表示されるメッセージによる警告や、音声による警告である。
【0054】
また、警告発生部24は、ユーザが、ページ数取得部14を介して入力されるフォトブックのページ数を変更した時に、各々のグループの画像数が各々対応するページの上限枚数を超える場合、もしくは、第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する。なお、警告発生部24を備えることは必須ではない。
【0055】
次に、図2に示すフローチャートを参照して、本発明の画像処理方法に従ってフォトブックを作成する場合の画像処理装置10の動作を説明する。
【0056】
画像処理装置10では、まず、画像取得部12により、フォトブックの各々のページに配置することができる複数の画像が取得される。また、ページ数取得部14により、ユーザが入力したフォトブックのページ数(指定ページ数)が取得される。複数の画像が取得されると、ユーザにより、画像選択部22を介して、画像取得部12で取得された複数の画像の中から、フォトブックで実際に使用する1以上の画像が選択される。
【0057】
ユーザによりフォトブックで使用する画像が選択されると、画像分割部16により、基本処理として、図3に示すように、選択された画像が、画像の付帯情報に基づいて、取得された指定ページ数に対応する所定数のグループに分割される(ステップS1)。
【0058】
画像分割部16は、付帯情報として撮影時刻を用いた場合、取得された複数の画像を、撮影間隔が比較的大きい画像の間でグループに分割する。図3の例では、付帯情報の撮影時刻に基づいて、複数の画像を、撮影時刻9:00〜10:00、11:30〜11:40、12:00〜13:00、…のグループに分割している。また、付帯情報として撮影位置を用いた場合、複数の画像を、撮影位置ごとにグループ分割する。
【0059】
ここで、1つのグループに含まれる画像をフォトブックの1ページに配置する場合、画像分割部16は、例えば、グループ数が指定ページ数と同数になった時点で分割処理を終了する。この場合、残りの画像はフォトブックで使用されない。一方、分割処理が終了した後、グループ数が指定ページ数に満たない場合、画像分割部16は、例えば、分割処理後のグループ数をページ数として処理を終了する。
【0060】
続いて、画像分割部16により、各々のグループに含まれる画像の枚数(画像数)が、フォトブックの各々のページに配置可能な画像の上限枚数を超えていないかどうかがチェックされる(ステップS2)。画像分割部16は、全てのグループの画像数が上限枚数を超えていない場合(ステップS2で「はい」)は処理を終了し、1つのグループの画像数でも上限枚数を超えている場合(ステップS2で「いいえ」)はステップS3へ進む。
【0061】
画像分割部16は、画像数が上限枚数を超えたグループ(超過グループ)を検出した場合、第1の例外処理を行う(ステップS3)。
【0062】
すなわち、画像分割部16は、第1の例外処理として、例えば、画像の合計枚数が上限枚数を超えない、超過グループに隣接する2以上のグループに含まれる画像を1つのグループに結合できるかどうかをチェックする。画像分割部16は、1つのグループに結合できる2以上のグループを検出した場合、これらのグループに含まれる画像を1つのグループに結合する。なお、検出できなかった場合、ステップS4へ進む。
【0063】
ここで、画像分割部16は、1つのグループに結合できるグループを複数検出した場合、1つのグループに結合した後の画像の合計枚数が最も少ないものを優先して、それらのグループに含まれる画像を1つのグループに結合する。また、画像分割部16は、2以上のグループを1つのグループに結合する場合、画像の連続性や関連性等を考慮して、超過グループから最も遠い1つのグループに結合する。
【0064】
そして、画像分割部16は、超過グループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像数が上限枚数以下となるように、超過グループおよびこの超過グループに隣接するグループに再分割する。このように、複数のグループの間で画像の結合と再分割を行うことにより、トータルのグループ数を変更することなく、各々のグループの画像数を調整することができる。
【0065】
例えば、基本処理により図4(A)の結果になったとする。同図は、指定ページ数が7枚であり、各々のページの画像数制限が1〜8枚(上限枚数が8枚)の場合の例である。
【0066】
同図を見ると、分割処理後のグループ数は、指定ページ数と同数の7つであるが、グループ3の画像数が上限枚数の8枚を超える12枚になっている。
【0067】
この例の場合、画像分割部16は、第1の例外処理として、画像の合計枚数が上限枚数の8枚を超えない、グループ3に隣接するグループ2ないし4から連続する2以上のグループに含まれる画像を1つのグループに結合できるかどうかをチェックする。この例の場合、同図(B)に示すように、グループ1,2は、上限枚数の8枚を超えない範囲で1つのグループに結合可能であり、同様に、グループ4,5も結合可能である。
【0068】
画像分割部16は、前述のように、1つのグループに結合した後の画像の合計枚数が少ないものを優先して、グループ4,5に含まれる画像を1つのグループに結合するものとし、グループ4に含まれる2枚の画像、および、グループ5に含まれる3枚の画像を1つのグループ5に結合する。これにより、グループ4に含まれる画像数は0枚となり、グループ5に含まれる画像数は5枚となる。
【0069】
そして、画像分割部16は、グループ3に含まれる12枚の画像を、それぞれのグループに含まれる画像数が上限枚数の8枚以下となるように、グループ3,4に再分割する。これにより、同図(C)に示すように、例えば、グループ3の画像数は7枚、グループ4の画像数は5枚となり、グループ3,4の画像数を上限枚数の8枚以下とすることができる。
【0070】
なお、グループ1,2を結合する場合も同様である。この場合、グループ1,2の画像をグループ1に結合し、グループ3の画像をグループ2,3に再分割する。また、上記例では、2つのグループを結合したが、3つ以上のグループを結合してもよい。
【0071】
また、画像分割部16は、第1の例外処理として、超過グループとの画像の合計枚数がグループの画像の上限枚数の合計を超えない、超過グループに隣接する1以上のグループを検出し、超過グループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像数が上限枚数以下となるように、超過グループおよび検出された1以上のグループで再分割してもよい。超過グループとの画像の合計枚数がグループの画像の上限枚数の合計を超えない1以上のグループを検出できなかった場合、ステップS4へ進む。
【0072】
第1の例外処理が終了した後、画像分割部16により、再び、各々のグループの画像数が上限枚数を超えていないかどうかがチェックされる(ステップS4)。画像分割部16は、全てのグループの画像数が上限枚数を超えていない場合(ステップS4で「はい」)は処理を終了し、1つのグループの画像数でも上限枚数を超えている場合(ステップS4で「いいえ」)はステップS5へ進む。
【0073】
続いて、画像分割部16は、超過グループを検出した場合、第2の例外処理を行う(ステップS5)。
【0074】
すなわち、画像分割部16は、第2の例外処理として、複数の画像を、付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、所定数のグループに均等に再分割する。
【0075】
例えば、基本処理により図5(A)の結果になったとする。同様に、指定ページ数は7枚、各々のページの画像制限数は1〜8枚(上限枚数は8枚)、グループ3が超過グループとする。
【0076】
この例の場合、グループ4,5の画像を1つのグループに結合すると、画像の合計枚数が9枚となるため、1つのグループに結合できない。グループ1,2も同様である。つまり、これ以上に結合、再分割はできない。
【0077】
このように、結合、再分割できるグループを検出することができない場合、画像分割部16は、同図(B)に示すように、複数の画像を、画像の付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像数が上限枚数の8枚以下となるように、7つのグループに均等に再分割する。同図の例の場合、グループ1〜3の画像数は7枚、グループ4〜7の画像数は6枚となっている。
【0078】
第2の例外処理により、複数の画像を、指定ページ数に一致する所定数のグループに確実に分割することができる。しかし、付帯情報を無視して分割するため、基本処理および第1の例外処理に比べると、分割精度(画像の連続性や関連性等)が悪くなる。
【0079】
そのため、画像分割部16は、付帯情報として撮影時刻を用いた場合、再分割後の、隣接する2つのグループの境界に隣接する1以上の画像を、撮影時刻の情報に基づいて、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、撮影時刻が近い画像を含むグループに移動する。これにより、第2の例外処理を行った場合でも、分割精度を向上させることができる。
【0080】
図6(A)に示すように、グループ1,2の境界において、グループ1の最後の画像の撮影時刻と、その両側に位置する、グループ1の最後から2番目の画像およびグループ2の最初の画像の撮影時刻とを比較する。この時、グループ1の最後の画像の撮影時刻が、グループ1の最後から2番目の画像の撮影時刻よりも、グループ2の最初の画像の撮影時刻の方に近い場合、同図(B)に示すように、グループ1の最後の画像をグループ2の先頭位置へ移動する。
【0081】
なお、グループ1の最後の画像に限らず、グループ1の最後から2番目の画像の撮影時刻と、グループ1の最後から3番目の画像およびグループ2の最初の画像の撮影時刻とを比較して、グループ1の最後および最後から2番目の画像をグループ2へ移動するかどうかを判断してもよい。グループ1の最後から3番目以前の画像も同様であり、グループ2の画像も同様である。さらに、他の隣接するグループ間も同様である。
【0082】
上記は、画像分割部16が、基本処理、第1の例外処理、第2の例外処理の順序で処理を行う例であるが、図7のフローチャートに示すように、第1の例外処理を行うことなく、基本処理、第2の例外処理の順序で処理を行ってもよい。
【0083】
画像の分割処理が終了した後、画像配置部18により、分割された各々のグループに含まれる画像が、フォトブックの各々対応するページに配置される。そして、画像表示部20により、画像が配置されたフォトブックのページが、例えば、1ページごと、または、2ページごとに表示される。
【0084】
以上のようにして、画像処理装置10は、画像の連続性や関連性を考慮し、画像の付帯情報に基づいて、複数の画像をグループに分割することができる。また、空白ページを作ることなく、ユーザが指定したページ数のフォトブックを作成することができる。
【0085】
次に、画像の再分割が行われた場合の画像表示部20の表示画面について説明する。
【0086】
画像処理装置10は、第1および第2の例外処理のような画像の再分割が行われた場合に、ユーザが画像表示部20の表示画面を見ることによって、画像の再分割が行われたことを識別するための識別機能を備えている。
【0087】
図8(A)〜(D)は、画像表示部の表示画面の一例を表す概念図である。同図に示す画像表示部20の表示画面は、図4(C)に示す第1の例外処理が行われた後の各々のグループに対応するフォトブックの各々のページを表したものである。同図(A)〜(D)は、それぞれ、図4(C)に示すグループ2〜5を、フォトブックの2ページにわたって表示した例である。
【0088】
図4(C)の例では、再分割前のグループ4の2枚の画像およびグループ5の3枚の画像が再分割後のグループ5に結合されている。つまり、再構成後のグループ5には5枚の画像が含まれている。また、再分割前のグループ3の12枚の画像が、再分割後のグループ3,4に再分割されている。つまり、再構成後のグループ3には再分割前のグループ3の7枚の画像、グループ4には同5枚の画像が含まれている。
【0089】
画像表示部20は、画像の再分割が行われた場合に、再分割前に各々の画像が含まれていたグループを識別可能に表示する。図8(A)〜(D)の例では、再分割前に同じグループに含まれていた画像群に同じ種類のマークが付けられている。つまり、ユーザは、画像表示部20に表示されたフォトブックの各々のページの画面を見ることによって、再分割後の各々のページに配置された画像が、再分割前のどのグループに含まれていた画像なのかを識別することができる。
【0090】
なお、各々の画像が、再分割前に含まれていたグループをマークで表すことは必須ではなく、例えば、画像の枠の色を変更するなど、再分割前のグループをユーザが識別することができるように表示すればよい。また、上記例は、第1の例外処理により画像の再分割が行われた場合であるが、第2の例外処理により画像の再分割が行われた場合にも同様に適用することができる。
【0091】
次に、警告発生部24について説明する。
【0092】
画像処理装置10は、グループの画像数が上限枚数を超える場合、もしくは、第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に、ユーザに警告を発する警告機能を備えている。
【0093】
図9は、画像表示部の表示画面の別の例を表す概念図である。同図に示す画像表示部20の表示画面は、各々の画像が、フォトブックのどのページのどの位置に配置されるのかを確認するための確認画面を表したものである。この表示画面には、ページ数の入力画面や画像の選択画面も含まれている。同図に示す表示画面は、ページ数指定エリア26と、グループ分割結果表示エリア28と、画像選択エリア30とを含んでいる。
【0094】
ページ数指定エリア26は、表示画面の上中央部に設けられている。ページ数指定エリア26は、ユーザが、ページ数取得部14を介して、作成しようとするフォトブックのページ数を指定する領域である。同図は、指定可能なページ数があらかじめ設定されたプルダウンメニューの例である。ユーザは、マウス等の入力手段を用いて、プルダウンメニューの中から、所望のページ数を選択することができる。
【0095】
グループ分割結果表示エリア28は、表示画面の右側のおよそ2/3の領域に設けられている。グループ分割結果表示エリア28は、ユーザが指定したページ数に一致するように画像分割部16で所定数に分割されたグループごとに、各々のグループに対応する各々のページに含まれる画像を表示する領域である。グループ分割結果表示エリア28には、それぞれのグループに対応するページに含まれる画像が表示されている。
【0096】
画像選択エリア30は、表示画面の左側およそ1/3の領域に設けられている。画像選択エリア30は、ユーザが、フォトブックで実際に使用する画像を選択するための、画像取得部12で取得された複数の画像を表示する領域である。表示画面上に同時に表示できる画像数には制限があるため、表示画面上には所定数の画像だけが表示される。画像選択エリア30に設けられたスクロールバーを用いることにより、表示画面上に表示される所定数の画像を変えることができる。
【0097】
ユーザが、画像選択部22を介して、画像選択エリア30に表示された複数の画像の中から1以上の画像を選択すると、画像分割部16が、基本処理として、ユーザが選択した画像を、画像の付帯情報に基づいて、指定ページ数に対応する所定数のグループに分割する。そして、そのグループ分割結果が、グループ分割結果表示エリア28に表示される。また、各々の画像は、再分割前のグループが識別できるように表示される。
【0098】
ここで、指定ページ数が4ページ、フォトブックの1ページ当たりの画像の上限枚数が3枚の場合を考える。
【0099】
例えば、ユーザが、画像選択エリア30に表示された複数の画像の中から1枚の画像を選択した場合、画像分割部16は、ユーザが選択した1枚の画像をグループ1とする。これにより、図10(A)に示すように、ユーザが選択した1枚の画像は、画像表示部20の確認画面上のグループ分割結果表示エリア28内の、グループ1に対応する1P目に配置される。
【0100】
また、ユーザが、5枚の画像を選択した場合、画像分割部16は、ユーザが選択した5枚の画像を4ページに一致する4つのグループに分割する。これにより、同図(B)に示すように、ユーザが選択した5枚の画像は、例えば、グループ1に対応する1P目に1枚、グループ2に対応する2P目に2枚、グループ3に対応する3P目に1枚、グループ4に対応する4P目に1枚の画像がそれぞれ配置される。
【0101】
また、ユーザが、7枚の画像を選択した場合、画像分割部16は、ユーザが選択した7枚の画像を同じく4つのグループに分割する。これにより、ユーザが選択した7枚の画像は、例えば、グループ1に対応する1P目に1枚、グループ2に対応する2P目に4枚、グループ3に対応する3P目に1枚、グループ4に対応する4P目に1枚の画像がそれぞれ配置される。
【0102】
ここで、2Pに対応するグループ2には、上限枚数の3枚を超える4枚の画像が含まれるため、画像分割部16は、第1および第2の例外処理により画像の再分割を行う。その結果、同図(C)に示すように、ユーザが選択した7枚の画像は、例えば、グループ1に対応する1P目に1枚、グループ2に対応する2P目に3枚、グループ3に対応する3P目に2枚、グループ4に対応する4P目に1枚の画像がそれぞれ配置される。
【0103】
警告発生部24は、ユーザが画像選択部22を介して画像を選択した時に、グループの画像数が上限枚数を超える場合に警告を発する。もしくは、警告発生部24は、第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する。
【0104】
例えば、同図(C)のように、2P目の画像数が上限枚数を超える場合、「2Pの画像数が許容値を超えました。2P目に含まれる画像は2Pおよび3Pに分割されますがよろしいですか?」等の警告メッセージを画像表示部20の表示画面上に表示する。
【0105】
また、警告発生部24は、ユーザがフォトブックのページ数を変更した時に、各々のグループの画像数が各々対応するページの上限枚数を超える場合、もしくは、第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する。例えば、ユーザがページ数を減らした場合、1ページに含まれる画像数が増えるため、各々のグループの画像数が上限枚数を超える可能性がある。従って、グループの画像数が上限枚数を超える場合には上記と同様に警告を発する。
【0106】
このように、警告を発することにより、ユーザは、画像数がページの画像の上限枚数を超える超過グループを知ることができ、超過グループに再分割処理が施されることを知ることができる。
【0107】
本発明の画像処理方法は、その各ステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラムとして実現することができる。また、この画像処理プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体としてもよい。
【0108】
上記実施形態では、本発明をフォトブックに適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、フォトブック(もしくはフォトアルバム)の他、例えば、所定数のページからなるカレンダーや、所定数の画像が各々のページにランダムにシャッフルされてプリントされた、所定数のページからなるシャッフルプリント(テンプレート合成プリント)などのように、複数の台紙からなるフォトコンテンツ(物理的なフォトブック等の有形の商品およびコンピュータ上で処理されるフォトブックのデータ等の無形の商品を含む)であれば同様に適用可能である。
【0109】
ここで、複数の台紙からなるフォトコンテンツは、複数の台紙がフォトブックのように1つに綴じられた状態のものでもよいし、あるいは、複数の台紙が1つに綴じられておらず、組にした状態のもの(各々の台紙がばらばらにできる)でもよい。
また、台紙は、物理的な印刷物に限らず、ディスプレイ上に表示された、いわゆる電子表示上のバーチャルなコンテンツの台紙でもよい。
また、ディスプレイ上に表示されたフォトコンテンツ等も、本発明のフォトコンテンツの範囲に含まれる。
【0110】
ページ数取得部は、本発明の台紙数設定部の一例であり、ユーザが入力した台紙数を、画像配置部が画像を配置する台紙の台紙数として設定するものである。
なお、本発明の台紙数設定部は、これに限定されず、画像取得部で取得された画像(もしくは、画像選択部で選択された画像)の枚数および解像度、ならびに、台紙に配置される画像の上限枚数およびプリントサイズのうちの少なくとも1つのフォトコンテンツ情報に基づいて自動的に決定した台紙数を、画像配置部が画像を配置する台紙の台紙数として設定することも可能である。
【0111】
例えば、台紙数設定部は、台紙もしくはプリントに配置される画像の上限枚数をx倍(xは1以上の整数)して得られる数が、画像取得部で取得された画像の枚数以上となる最小のxを、画像配置部が画像を配置する台紙の台紙数として設定することができる。
例えば、台紙もしくはプリントに配置可能な画像の上限枚数が8枚で、画像取得部で取得された画像の枚数が30枚の場合、8×4=32から、台紙数設定部は、台紙数を4枚と設定する。
【0112】
また、プリントサイズに基づいて1ページに配置可能な画像数を決定し、上記と同様に台紙数を設定することも可能である。
例えば、1ページに配置可能な画像数を、通常のLサイズの場合には4枚/プリント、A4サイズの場合には15枚/プリントと決定すると、同様に、画像取得部で取得された画像の枚数が30枚の場合、プリントサイズがLサイズの場合には、4×8=32から、台紙数設定部は、台紙数を8枚に設定する。また、A4サイズの場合には、15×2=30から、台紙数設定部は、台紙数を2枚に設定する。
【0113】
また、画像の解像度に基づいて台紙数を設定することも可能である。
例えば、画像取得部で取得された画像の解像度が比較的大きく、プリント時に画質が劣化しない場合には、上記と同様にして、台紙数を設定することができる。これに対し、解像度が比較的小さく、プリント時に画質が劣化する場合には、プリント時に画質が劣化しない画像サイズを考慮して、上記と同様の処理を行う。
例えば、解像度が比較的大きい場合、上記と同様に、1ページに配置可能な画像数を、Lサイズの場合には4枚/プリント、A4サイズの場合には15枚/プリントと決定する。これに対し、解像度が比較的小さい場合、プリント時に画質が劣化しないように画像サイズを小さくして、1ページに配置可能な画像数を、Lサイズの場合には8枚/プリント、A4サイズの場合には30枚/プリントと決定する。
つまり、画像取得部で取得された画像の解像度に応じて、所定の画質のプリントが得られる画像サイズが決定され、画像サイズに応じて、台紙もしくはプリントに配置される画像の上限枚数が決定される。
例えば、シャッフルプリントのように、インデックス要素の強いものは画像の上限枚数を大きく設定し、フォトブックのように個々の画像の鑑賞要素が強いものは画像の上限枚数を小さく設定するのが望ましい。
【0114】
また、台紙数設定部は、フォトコンテンツ毎にあらかじめ決定された固有のページ数を、画像配置部が画像を配置する台紙の台紙数として設定することも可能である。
例えば、フォトコンテンツが1〜12月に対応する12ページからなるカレンダーの場合、台紙数設定部は、台紙数を12枚に設定する。
【0115】
また、画像表示部は、あるグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合、例えば、図9に示す画像表示部において、4−5P目に対応するグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合、その背景の色を変えるなどして、そのグループを識別可能に表示することが望ましい。
この場合、画像分割部は、ユーザが入力した指示に従って、第1の例外処理を行うか、あるいは、ユーザの指示の通りに画像の再分割を行うかを選択的に切り替えて決定することができることが望ましい。
【0116】
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【符号の説明】
【0117】
10 画像処理装置
12 画像取得部
14 ページ数取得部
16 画像分割部
18 画像配置部
20 画像表示部
22 画像選択部
24 警告発生部
26 ページ数指定エリア
28 グループ分割結果表示エリア
30 画像選択エリア
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像を、複数の台紙の各々に配置する画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
フォトブックは、ユーザがデジタルカメラ等で撮影した複数の画像(画像データ)を、インターネットを経由してサービス提供業者に送信することにより、ユーザが希望するレイアウトの写真集を作成するサービスである。フォトブックを作成する場合、ユーザは、例えば、あらかじめ画像の配置可能な位置が決定されたレイアウトの複数のテンプレートの中から所望のテンプレートを選択し、フォトブックのページ数、各々のページに含める画像、各々のページにおける画像の配置等を自由に決定することができる。
【0003】
従来のフォトブックの作成方法として、画像の連続性や関連性を考慮し、例えば、撮影時刻等に基づいて、複数の画像をグループに分類し、各々のグループに含まれる画像を各々対応するページに配置することが知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、画像データの撮影に関わる情報のデータであって、画像データの撮影時に画像データに付帯された付帯情報データに基づいて、ページごとに分類するための条件を設定し、付帯情報データと条件に基づいて、画像データをページごとに分類し、分類された画像データをページごとに表示画面に表示する画像表示方法が提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、撮影日ないし撮影日時に基づいて、画像を各々のページに割り付け、画像を同じページに割り付けることが可能である場合には、その画像を同じページに割り付けるように修正する画像処理装置が提案されている。
【0006】
特許文献3には、ページ総数の入力を受け付けて、受け付けられたページ総数に基づいて、それぞれのページ内の画像レイアウトを設定するアルバムプリント注文受付装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3528214号公報
【特許文献2】特許第4127178号公報
【特許文献3】特開2010−108165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以下、従来のフォトブックの作成手順について具体例を挙げて説明する。
【0009】
1つ目の作成手順は、ユーザが、フォトブックで使用する複数の画像を選択し、フォトブックのページ数を指定すると、図11に示すように、選択された画像を先頭のページから順に配置するものである。例えば、フォトブックのページ数が10P(Pはページの略字である)と指定され、同図に示すように、1P〜3Pに画像を4枚ずつ配置し、4Pに2枚の画像を配置したところで、配置する画像が無くなったとすれば、配置する画像が無い5P〜10Pは空白ページとなる。
【0010】
2つ目の作成手順は、ユーザが、複数の画像を選択し、ページ数を指定すると、図12に示すように、撮影時刻に基づいて画像をグループに分割し、各々のグループに含まれる画像を先頭ページから各々対応するページに配置するものである。同様に、ページ数が10Pと指定され、同図に示すように、1Pに3枚、2Pに4枚、3P〜5Pに2枚ずつ画像を配置し、6Pに3枚の画像を配置したところで、配置する画像が無くなったとすれば、配置する画像が無い7P〜10Pは空白ページとなる。
【0011】
3つ目の作成手順は、ユーザが、複数の画像を選択すると、図13に示すように、選択された画像を先頭ページから順に配置するものである。例えば、同図に示すように、1P〜3Pに4枚ずつ画像を配置し、4Pに2枚の画像を配置したところで、配置する画像が無くなったとすれば、画像が配置された1P〜4Pだけがフォトブックに含まれ、画像が配置されていない空白ページはフォトブックに含まれない。
【0012】
4つ目の作成手順は、ユーザが、複数の画像を選択すると、撮影時刻に基づいて、選択された画像をグループに分割し、各々のグループに含まれる画像を先頭ページから順に配置するものである。この場合も、画像が配置されたページだけがフォトブックに含まれ、空白ページはフォトブックに含まれない。
【0013】
通常は、上記の1つ目ないし3つ目の作成手順、もしくは、さらに撮影時刻に基づいて、複数の画像をグループに分割して対応するページに配置する2つ目ないし4つ目の作成手順でフォトブックの作成が行われる。
【0014】
1つ目および3つ目の作成手順では、そもそも撮影時刻を考慮して画像をグループ、つまり、ページに分割して、画像を対応するページに配置することができない。また、1つ目の作成手順では、フォトブックに無駄な空白ページが含まれてしまう。これに対し、2つ目および4つ目の作成手順であれば、撮影時刻を考慮して画像をグループに分割し、対応するページに配置することができる。
【0015】
しかし、2つ目の作成手順の場合、1つ目の作成手順と同様に、ページ後半の空白ページをなくすにはマニュアルで編集する必要がある。また、4つ目の作成手順では、画像数によって自動的にフォトブックのページ数が決まるため、ユーザがフォトブックのページ数を指定し、所望のページ数のフォトブックを作成することができない。通常は、ページ数が価格に比例するため、ユーザがページ数を指定できないことは大問題である。
【0016】
本発明の目的は、画像の連続性や関連性を考慮してグループに分割し、空白ページを作ることなく、所定のページ数のフォトブックを作成することができる画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、本発明は、複数の画像を、複数の台紙の各々に配置する画像処理装置であって、
複数の画像を取得する画像取得部と、
台紙の台紙数を設定する台紙数設定部と、
画像取得部で取得された複数の画像を、画像の付帯情報に基づいて、台紙数設定部で設定された台紙数に一致する所定数のグループに分割する画像分割部と、
画像分割部で分割された各々のグループに含まれる画像を、各々対応する台紙に配置する画像配置部とを備え、
画像分割部は、各々のグループに含まれる画像の枚数が、各々対応する台紙に配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように、複数の画像をグループに分割するものであることを特徴とする画像処理装置を提供するものである。
【0018】
ここで、画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合に、第1のグループとの画像の合計枚数がグループの画像の上限枚数の合計を超えない、第1のグループに隣接する1以上の第2のグループを検出し、第1のグループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、第1および第2のグループに再分割する第1の例外処理を行うものであることが好ましい。
【0019】
また、画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合に、画像の合計枚数が上限枚数を超えない、第1のグループに隣接する1以上の第2のグループおよび第2のグループに隣接する第3のグループを検出して、第2および第3のグループに含まれる画像を第3のグループに結合し、第1のグループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、第1および第2のグループに再分割する第1の例外処理を行うものであることが好ましい。
【0020】
また、画像分割部は、第2のグループを検出できない場合に、複数の画像を、付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、所定数のグループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものであることが好ましい。
【0021】
また、画像分割部は、第2および第3のグループを検出できない場合に、複数の画像を、付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、所定数のグループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものであることが好ましい。
【0022】
また、画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超えた場合に、複数の画像を、付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、所定数のグループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものであることが好ましい。
【0023】
また、画像分割部は、第2の例外処理が行われた後の、隣接する2つのグループの境界に隣接する1以上の画像を、付帯情報に含まれる撮影時刻の情報に基づいて、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、撮影時刻が近い画像を含むグループに移動するものであることが好ましい。
【0024】
さらに、画像配置部で画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備えることが好ましい。
【0025】
さらに、画像配置部で画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備え、
画像表示部は、画像の再分割が行われた場合に、画像の再分割が行われる前に各々の画像が含まれていたグループを識別可能に表示するものであることが好ましい。
【0026】
さらに、ユーザが、画像取得部で取得された複数の画像の中から、画像分割部でグループに分割される1以上の画像を選択するための画像選択部と、
ユーザが画像選択部を介して画像を選択した時に、選択された画像に対応するグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合に警告を発する警告発生部とを備えることが好ましい。
【0027】
さらに、ユーザが、画像取得部で取得された複数の画像の中から、画像分割部でグループに分割される1以上の画像を選択するための画像選択部と、
ユーザが画像選択部を介して画像を選択した時に、選択された画像に対応するグループに第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する警告発生部とを備えることが好ましい。
【0028】
さらに、台紙数設定部が台紙数を変更した時に、各々のグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合に警告を発する警告発生部を備えることが好ましい。
【0029】
さらに、台紙数設定部が台紙数を変更した時に、第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する警告発生部を備えることが好ましい。
【0030】
また、台紙数設定部は、ユーザが入力した台紙数を、台紙の台紙数として設定するものであることが好ましい。
【0031】
また、台紙数設定部は、画像取得部で取得された画像の枚数および解像度、ならびに、台紙に配置される画像の上限枚数およびプリントサイズのうちの少なくとも1つのフォトコンテンツ情報に基づいて決定した台紙数を、台紙の台紙数として設定するものであることが好ましい。
【0032】
また、台紙数設定部は、台紙に配置される画像の上限枚数をx倍(xは1以上の整数)して得られる数が、画像取得部で取得された画像の枚数以上となる最小のxを、台紙の台紙数として設定するものであることが好ましい。
【0033】
また、画像取得部で取得された画像の解像度に応じて、所定の画質のプリントが得られる画像サイズが決定され、画像サイズに応じて、台紙に配置される画像の上限枚数が決定されることが好ましい。
【0034】
また、台紙数設定部は、プリントに配置される画像の上限枚数をx倍(xは1以上の整数)して得られる枚数が、画像取得部で取得された画像の枚数以上となる最小のxを、台紙の台紙数として設定するものであることが好ましい。
【0035】
また、画像取得部で取得された画像の解像度に応じて、所定の画質のプリントが得られる画像サイズが決定され、画像サイズに応じて、プリントに配置される画像の上限枚数が決定されることが好ましい。
【0036】
また、台紙数設定部は、フォトコンテンツ毎にあらかじめ決定された固有のページ数を、台紙の台紙数として設定するものであることが好ましい。
【0037】
さらに、画像配置部で画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備え、
画像表示部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合に、第1のグループを識別可能に表示するものであり、
画像分割部は、ユーザが入力した指示に従って、第1の例外処理を行うか、ユーザの指示の通りに画像の再分割を行うかを決定するものであることが好ましい。
【0038】
また、複数の台紙は、所定数のページからなるフォトブック、所定数のページからなるカレンダー、もしくは、所定数の画像が各々のページにランダムにシャッフルされてプリントされた、所定数のページからなるシャッフルプリントであることが好ましい。
【0039】
また、本発明は、複数の画像を、複数の台紙の各々に配置する画像処理方法であって、
複数の画像を取得する画像取得ステップと、
台紙の台紙数を設定する台紙数設定ステップと、
画像取得ステップで取得された複数の画像を、画像の付帯情報に基づいて、台紙数設定ステップで取得された台紙数に一致する所定数のグループに分割する画像分割ステップと、
画像分割ステップで分割された各々のグループに含まれる画像を、各々対応する台紙に配置する画像配置ステップとを備え、
画像分割ステップは、各々のグループに含まれる画像の枚数が、各々対応する台紙に配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように、複数の画像を所定数のグループに分割することを特徴とする画像処理方法を提供する。
【0040】
また、本発明は、上記に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラムを提供する。
【0041】
また、本発明は、上記に記載の画像処理プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0042】
本発明によれば、画像の連続性や関連性を考慮し、画像の付帯情報に基づいて、複数の画像をグループに分割することができる。また、空白ページを作ることなく、所定のページ数のフォトブックを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の画像処理装置の構成を表す一実施形態のブロック図である。
【図2】画像処理装置の動作を表す一例のフローチャートである。
【図3】複数の画像を、付帯情報に基づいて、グループに分割する様子を表す一例の概念図である。
【図4】(A)〜(C)は、第1の例外処理を行う様子を表す一例の概念図である。
【図5】(A)および(B)は、第2の例外処理を行う様子を表す一例の概念図である。
【図6】(A)および(B)は、第2の例外処理を行った場合に、隣接する2つのグループの間で画像を移動する様子を表す一例の概念図である。
【図7】画像処理装置の動作を表す別の例のフローチャートである。
【図8】(A)〜(D)は、画像表示部の表示画面の一例を表す概念図である。
【図9】画像表示部の表示画面の別の例を表す概念図である。
【図10】(A)〜(C)は、画像表示部における表示結果を表す一例の概念図である。
【図11】フォトブックの各々のページの構成を表す一例の概念図である。
【図12】フォトブックの各々のページの構成を表す別の例の概念図である。
【図13】フォトブックの各々のページの構成を表す別の例の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを詳細に説明する。
【0045】
図1は、本発明の画像処理装置の構成を表す一実施形態のブロック図である。同図に示す画像処理装置10は、複数の画像を、所定数のページからなるフォトブックの各々のページに自動的に配置するものであって、画像取得部12と、ページ数取得部14と、画像分割部16と、画像配置部18と、画像表示部20と、画像選択部22と、警告発生部24とによって構成されている。
【0046】
画像取得部12は、フォトブックで使用する(フォトブックの各々のページに配置する)ことができる複数の画像(画像データ)を取得する。画像取得部12は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、光学ディスク、有線/無線のネットワーク等を介して画像を取得するものである。図示していないが、画像取得部12で取得された画像は、例えば、ハードディスク等の記憶装置に記憶される。
【0047】
ページ数取得部14は、ユーザが入力したフォトブックのページ数を取得する。画像処理装置10では、フォトブックを作成する時、ユーザが、作成しようとするフォトブックのページ数を指定することができる。ページ数取得部14は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル等の入力手段により、画像表示部20に表示されたページ数の入力画面を操作してページ数を指定するものなどが利用できる。
【0048】
画像選択部22は、ユーザが、画像取得部12で取得された複数の画像の中から、フォトブックで実際に使用する1以上の画像を選択するためのものである。本実施形態の画像処理装置10では、ユーザが画像選択部22を介して選択した画像が、画像分割部16でグループに分割される。画像選択部22は、ページ数取得部14と同様に、マウス等の入力手段により、画像の選択画面を操作するものなどが利用される。
【0049】
なお、画像選択部22を備えることは必須ではない。画像選択部22を備えていない場合、例えば、画像取得部12で取得された複数の画像が、画像分割部16でグループに分割されるようにしてもよい。言い換えると、画像取得部12により、画像分割部16でグループに分割される画像、つまり、フォトブックで実際に使用される画像だけを取得するようにしてもよい。
【0050】
画像分割部16は、画像選択部22で選択された複数の画像を、撮影時刻、撮影位置等のような各々の画像の付帯情報に基づいて、ページ数取得部14で取得されたフォトブックのページ数に一致する所定数のグループに分割する。また、画像分割部16は、各々のグループに含まれる画像の枚数が、フォトブックの各々対応するページに配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように分割(または再分割)する。
【0051】
画像配置部18は、画像分割部16で分割された各々のグループに含まれる画像を、フォトブックの各々対応するページに配置する。
【0052】
画像表示部20は、画像配置部18で画像が配置されたフォトブックのページを表示する。また、画像表示部20は、前述の入力画面や選択画面、各々の画像が、フォトブックのどのページのどの位置に配置されるのかを確認するための確認画面等を表示する。
【0053】
警告発生部24は、ユーザが画像選択部22を介して画像を選択した時に、選択された画像に対応するグループの画像数が対応するページの上限枚数を超える場合、もしくは、選択された画像に対応するグループに第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する。警告は、例えば、画像表示部20に表示されるメッセージによる警告や、音声による警告である。
【0054】
また、警告発生部24は、ユーザが、ページ数取得部14を介して入力されるフォトブックのページ数を変更した時に、各々のグループの画像数が各々対応するページの上限枚数を超える場合、もしくは、第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する。なお、警告発生部24を備えることは必須ではない。
【0055】
次に、図2に示すフローチャートを参照して、本発明の画像処理方法に従ってフォトブックを作成する場合の画像処理装置10の動作を説明する。
【0056】
画像処理装置10では、まず、画像取得部12により、フォトブックの各々のページに配置することができる複数の画像が取得される。また、ページ数取得部14により、ユーザが入力したフォトブックのページ数(指定ページ数)が取得される。複数の画像が取得されると、ユーザにより、画像選択部22を介して、画像取得部12で取得された複数の画像の中から、フォトブックで実際に使用する1以上の画像が選択される。
【0057】
ユーザによりフォトブックで使用する画像が選択されると、画像分割部16により、基本処理として、図3に示すように、選択された画像が、画像の付帯情報に基づいて、取得された指定ページ数に対応する所定数のグループに分割される(ステップS1)。
【0058】
画像分割部16は、付帯情報として撮影時刻を用いた場合、取得された複数の画像を、撮影間隔が比較的大きい画像の間でグループに分割する。図3の例では、付帯情報の撮影時刻に基づいて、複数の画像を、撮影時刻9:00〜10:00、11:30〜11:40、12:00〜13:00、…のグループに分割している。また、付帯情報として撮影位置を用いた場合、複数の画像を、撮影位置ごとにグループ分割する。
【0059】
ここで、1つのグループに含まれる画像をフォトブックの1ページに配置する場合、画像分割部16は、例えば、グループ数が指定ページ数と同数になった時点で分割処理を終了する。この場合、残りの画像はフォトブックで使用されない。一方、分割処理が終了した後、グループ数が指定ページ数に満たない場合、画像分割部16は、例えば、分割処理後のグループ数をページ数として処理を終了する。
【0060】
続いて、画像分割部16により、各々のグループに含まれる画像の枚数(画像数)が、フォトブックの各々のページに配置可能な画像の上限枚数を超えていないかどうかがチェックされる(ステップS2)。画像分割部16は、全てのグループの画像数が上限枚数を超えていない場合(ステップS2で「はい」)は処理を終了し、1つのグループの画像数でも上限枚数を超えている場合(ステップS2で「いいえ」)はステップS3へ進む。
【0061】
画像分割部16は、画像数が上限枚数を超えたグループ(超過グループ)を検出した場合、第1の例外処理を行う(ステップS3)。
【0062】
すなわち、画像分割部16は、第1の例外処理として、例えば、画像の合計枚数が上限枚数を超えない、超過グループに隣接する2以上のグループに含まれる画像を1つのグループに結合できるかどうかをチェックする。画像分割部16は、1つのグループに結合できる2以上のグループを検出した場合、これらのグループに含まれる画像を1つのグループに結合する。なお、検出できなかった場合、ステップS4へ進む。
【0063】
ここで、画像分割部16は、1つのグループに結合できるグループを複数検出した場合、1つのグループに結合した後の画像の合計枚数が最も少ないものを優先して、それらのグループに含まれる画像を1つのグループに結合する。また、画像分割部16は、2以上のグループを1つのグループに結合する場合、画像の連続性や関連性等を考慮して、超過グループから最も遠い1つのグループに結合する。
【0064】
そして、画像分割部16は、超過グループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像数が上限枚数以下となるように、超過グループおよびこの超過グループに隣接するグループに再分割する。このように、複数のグループの間で画像の結合と再分割を行うことにより、トータルのグループ数を変更することなく、各々のグループの画像数を調整することができる。
【0065】
例えば、基本処理により図4(A)の結果になったとする。同図は、指定ページ数が7枚であり、各々のページの画像数制限が1〜8枚(上限枚数が8枚)の場合の例である。
【0066】
同図を見ると、分割処理後のグループ数は、指定ページ数と同数の7つであるが、グループ3の画像数が上限枚数の8枚を超える12枚になっている。
【0067】
この例の場合、画像分割部16は、第1の例外処理として、画像の合計枚数が上限枚数の8枚を超えない、グループ3に隣接するグループ2ないし4から連続する2以上のグループに含まれる画像を1つのグループに結合できるかどうかをチェックする。この例の場合、同図(B)に示すように、グループ1,2は、上限枚数の8枚を超えない範囲で1つのグループに結合可能であり、同様に、グループ4,5も結合可能である。
【0068】
画像分割部16は、前述のように、1つのグループに結合した後の画像の合計枚数が少ないものを優先して、グループ4,5に含まれる画像を1つのグループに結合するものとし、グループ4に含まれる2枚の画像、および、グループ5に含まれる3枚の画像を1つのグループ5に結合する。これにより、グループ4に含まれる画像数は0枚となり、グループ5に含まれる画像数は5枚となる。
【0069】
そして、画像分割部16は、グループ3に含まれる12枚の画像を、それぞれのグループに含まれる画像数が上限枚数の8枚以下となるように、グループ3,4に再分割する。これにより、同図(C)に示すように、例えば、グループ3の画像数は7枚、グループ4の画像数は5枚となり、グループ3,4の画像数を上限枚数の8枚以下とすることができる。
【0070】
なお、グループ1,2を結合する場合も同様である。この場合、グループ1,2の画像をグループ1に結合し、グループ3の画像をグループ2,3に再分割する。また、上記例では、2つのグループを結合したが、3つ以上のグループを結合してもよい。
【0071】
また、画像分割部16は、第1の例外処理として、超過グループとの画像の合計枚数がグループの画像の上限枚数の合計を超えない、超過グループに隣接する1以上のグループを検出し、超過グループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像数が上限枚数以下となるように、超過グループおよび検出された1以上のグループで再分割してもよい。超過グループとの画像の合計枚数がグループの画像の上限枚数の合計を超えない1以上のグループを検出できなかった場合、ステップS4へ進む。
【0072】
第1の例外処理が終了した後、画像分割部16により、再び、各々のグループの画像数が上限枚数を超えていないかどうかがチェックされる(ステップS4)。画像分割部16は、全てのグループの画像数が上限枚数を超えていない場合(ステップS4で「はい」)は処理を終了し、1つのグループの画像数でも上限枚数を超えている場合(ステップS4で「いいえ」)はステップS5へ進む。
【0073】
続いて、画像分割部16は、超過グループを検出した場合、第2の例外処理を行う(ステップS5)。
【0074】
すなわち、画像分割部16は、第2の例外処理として、複数の画像を、付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、所定数のグループに均等に再分割する。
【0075】
例えば、基本処理により図5(A)の結果になったとする。同様に、指定ページ数は7枚、各々のページの画像制限数は1〜8枚(上限枚数は8枚)、グループ3が超過グループとする。
【0076】
この例の場合、グループ4,5の画像を1つのグループに結合すると、画像の合計枚数が9枚となるため、1つのグループに結合できない。グループ1,2も同様である。つまり、これ以上に結合、再分割はできない。
【0077】
このように、結合、再分割できるグループを検出することができない場合、画像分割部16は、同図(B)に示すように、複数の画像を、画像の付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像数が上限枚数の8枚以下となるように、7つのグループに均等に再分割する。同図の例の場合、グループ1〜3の画像数は7枚、グループ4〜7の画像数は6枚となっている。
【0078】
第2の例外処理により、複数の画像を、指定ページ数に一致する所定数のグループに確実に分割することができる。しかし、付帯情報を無視して分割するため、基本処理および第1の例外処理に比べると、分割精度(画像の連続性や関連性等)が悪くなる。
【0079】
そのため、画像分割部16は、付帯情報として撮影時刻を用いた場合、再分割後の、隣接する2つのグループの境界に隣接する1以上の画像を、撮影時刻の情報に基づいて、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が上限枚数以下となるように、撮影時刻が近い画像を含むグループに移動する。これにより、第2の例外処理を行った場合でも、分割精度を向上させることができる。
【0080】
図6(A)に示すように、グループ1,2の境界において、グループ1の最後の画像の撮影時刻と、その両側に位置する、グループ1の最後から2番目の画像およびグループ2の最初の画像の撮影時刻とを比較する。この時、グループ1の最後の画像の撮影時刻が、グループ1の最後から2番目の画像の撮影時刻よりも、グループ2の最初の画像の撮影時刻の方に近い場合、同図(B)に示すように、グループ1の最後の画像をグループ2の先頭位置へ移動する。
【0081】
なお、グループ1の最後の画像に限らず、グループ1の最後から2番目の画像の撮影時刻と、グループ1の最後から3番目の画像およびグループ2の最初の画像の撮影時刻とを比較して、グループ1の最後および最後から2番目の画像をグループ2へ移動するかどうかを判断してもよい。グループ1の最後から3番目以前の画像も同様であり、グループ2の画像も同様である。さらに、他の隣接するグループ間も同様である。
【0082】
上記は、画像分割部16が、基本処理、第1の例外処理、第2の例外処理の順序で処理を行う例であるが、図7のフローチャートに示すように、第1の例外処理を行うことなく、基本処理、第2の例外処理の順序で処理を行ってもよい。
【0083】
画像の分割処理が終了した後、画像配置部18により、分割された各々のグループに含まれる画像が、フォトブックの各々対応するページに配置される。そして、画像表示部20により、画像が配置されたフォトブックのページが、例えば、1ページごと、または、2ページごとに表示される。
【0084】
以上のようにして、画像処理装置10は、画像の連続性や関連性を考慮し、画像の付帯情報に基づいて、複数の画像をグループに分割することができる。また、空白ページを作ることなく、ユーザが指定したページ数のフォトブックを作成することができる。
【0085】
次に、画像の再分割が行われた場合の画像表示部20の表示画面について説明する。
【0086】
画像処理装置10は、第1および第2の例外処理のような画像の再分割が行われた場合に、ユーザが画像表示部20の表示画面を見ることによって、画像の再分割が行われたことを識別するための識別機能を備えている。
【0087】
図8(A)〜(D)は、画像表示部の表示画面の一例を表す概念図である。同図に示す画像表示部20の表示画面は、図4(C)に示す第1の例外処理が行われた後の各々のグループに対応するフォトブックの各々のページを表したものである。同図(A)〜(D)は、それぞれ、図4(C)に示すグループ2〜5を、フォトブックの2ページにわたって表示した例である。
【0088】
図4(C)の例では、再分割前のグループ4の2枚の画像およびグループ5の3枚の画像が再分割後のグループ5に結合されている。つまり、再構成後のグループ5には5枚の画像が含まれている。また、再分割前のグループ3の12枚の画像が、再分割後のグループ3,4に再分割されている。つまり、再構成後のグループ3には再分割前のグループ3の7枚の画像、グループ4には同5枚の画像が含まれている。
【0089】
画像表示部20は、画像の再分割が行われた場合に、再分割前に各々の画像が含まれていたグループを識別可能に表示する。図8(A)〜(D)の例では、再分割前に同じグループに含まれていた画像群に同じ種類のマークが付けられている。つまり、ユーザは、画像表示部20に表示されたフォトブックの各々のページの画面を見ることによって、再分割後の各々のページに配置された画像が、再分割前のどのグループに含まれていた画像なのかを識別することができる。
【0090】
なお、各々の画像が、再分割前に含まれていたグループをマークで表すことは必須ではなく、例えば、画像の枠の色を変更するなど、再分割前のグループをユーザが識別することができるように表示すればよい。また、上記例は、第1の例外処理により画像の再分割が行われた場合であるが、第2の例外処理により画像の再分割が行われた場合にも同様に適用することができる。
【0091】
次に、警告発生部24について説明する。
【0092】
画像処理装置10は、グループの画像数が上限枚数を超える場合、もしくは、第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に、ユーザに警告を発する警告機能を備えている。
【0093】
図9は、画像表示部の表示画面の別の例を表す概念図である。同図に示す画像表示部20の表示画面は、各々の画像が、フォトブックのどのページのどの位置に配置されるのかを確認するための確認画面を表したものである。この表示画面には、ページ数の入力画面や画像の選択画面も含まれている。同図に示す表示画面は、ページ数指定エリア26と、グループ分割結果表示エリア28と、画像選択エリア30とを含んでいる。
【0094】
ページ数指定エリア26は、表示画面の上中央部に設けられている。ページ数指定エリア26は、ユーザが、ページ数取得部14を介して、作成しようとするフォトブックのページ数を指定する領域である。同図は、指定可能なページ数があらかじめ設定されたプルダウンメニューの例である。ユーザは、マウス等の入力手段を用いて、プルダウンメニューの中から、所望のページ数を選択することができる。
【0095】
グループ分割結果表示エリア28は、表示画面の右側のおよそ2/3の領域に設けられている。グループ分割結果表示エリア28は、ユーザが指定したページ数に一致するように画像分割部16で所定数に分割されたグループごとに、各々のグループに対応する各々のページに含まれる画像を表示する領域である。グループ分割結果表示エリア28には、それぞれのグループに対応するページに含まれる画像が表示されている。
【0096】
画像選択エリア30は、表示画面の左側およそ1/3の領域に設けられている。画像選択エリア30は、ユーザが、フォトブックで実際に使用する画像を選択するための、画像取得部12で取得された複数の画像を表示する領域である。表示画面上に同時に表示できる画像数には制限があるため、表示画面上には所定数の画像だけが表示される。画像選択エリア30に設けられたスクロールバーを用いることにより、表示画面上に表示される所定数の画像を変えることができる。
【0097】
ユーザが、画像選択部22を介して、画像選択エリア30に表示された複数の画像の中から1以上の画像を選択すると、画像分割部16が、基本処理として、ユーザが選択した画像を、画像の付帯情報に基づいて、指定ページ数に対応する所定数のグループに分割する。そして、そのグループ分割結果が、グループ分割結果表示エリア28に表示される。また、各々の画像は、再分割前のグループが識別できるように表示される。
【0098】
ここで、指定ページ数が4ページ、フォトブックの1ページ当たりの画像の上限枚数が3枚の場合を考える。
【0099】
例えば、ユーザが、画像選択エリア30に表示された複数の画像の中から1枚の画像を選択した場合、画像分割部16は、ユーザが選択した1枚の画像をグループ1とする。これにより、図10(A)に示すように、ユーザが選択した1枚の画像は、画像表示部20の確認画面上のグループ分割結果表示エリア28内の、グループ1に対応する1P目に配置される。
【0100】
また、ユーザが、5枚の画像を選択した場合、画像分割部16は、ユーザが選択した5枚の画像を4ページに一致する4つのグループに分割する。これにより、同図(B)に示すように、ユーザが選択した5枚の画像は、例えば、グループ1に対応する1P目に1枚、グループ2に対応する2P目に2枚、グループ3に対応する3P目に1枚、グループ4に対応する4P目に1枚の画像がそれぞれ配置される。
【0101】
また、ユーザが、7枚の画像を選択した場合、画像分割部16は、ユーザが選択した7枚の画像を同じく4つのグループに分割する。これにより、ユーザが選択した7枚の画像は、例えば、グループ1に対応する1P目に1枚、グループ2に対応する2P目に4枚、グループ3に対応する3P目に1枚、グループ4に対応する4P目に1枚の画像がそれぞれ配置される。
【0102】
ここで、2Pに対応するグループ2には、上限枚数の3枚を超える4枚の画像が含まれるため、画像分割部16は、第1および第2の例外処理により画像の再分割を行う。その結果、同図(C)に示すように、ユーザが選択した7枚の画像は、例えば、グループ1に対応する1P目に1枚、グループ2に対応する2P目に3枚、グループ3に対応する3P目に2枚、グループ4に対応する4P目に1枚の画像がそれぞれ配置される。
【0103】
警告発生部24は、ユーザが画像選択部22を介して画像を選択した時に、グループの画像数が上限枚数を超える場合に警告を発する。もしくは、警告発生部24は、第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する。
【0104】
例えば、同図(C)のように、2P目の画像数が上限枚数を超える場合、「2Pの画像数が許容値を超えました。2P目に含まれる画像は2Pおよび3Pに分割されますがよろしいですか?」等の警告メッセージを画像表示部20の表示画面上に表示する。
【0105】
また、警告発生部24は、ユーザがフォトブックのページ数を変更した時に、各々のグループの画像数が各々対応するページの上限枚数を超える場合、もしくは、第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する。例えば、ユーザがページ数を減らした場合、1ページに含まれる画像数が増えるため、各々のグループの画像数が上限枚数を超える可能性がある。従って、グループの画像数が上限枚数を超える場合には上記と同様に警告を発する。
【0106】
このように、警告を発することにより、ユーザは、画像数がページの画像の上限枚数を超える超過グループを知ることができ、超過グループに再分割処理が施されることを知ることができる。
【0107】
本発明の画像処理方法は、その各ステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラムとして実現することができる。また、この画像処理プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体としてもよい。
【0108】
上記実施形態では、本発明をフォトブックに適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、フォトブック(もしくはフォトアルバム)の他、例えば、所定数のページからなるカレンダーや、所定数の画像が各々のページにランダムにシャッフルされてプリントされた、所定数のページからなるシャッフルプリント(テンプレート合成プリント)などのように、複数の台紙からなるフォトコンテンツ(物理的なフォトブック等の有形の商品およびコンピュータ上で処理されるフォトブックのデータ等の無形の商品を含む)であれば同様に適用可能である。
【0109】
ここで、複数の台紙からなるフォトコンテンツは、複数の台紙がフォトブックのように1つに綴じられた状態のものでもよいし、あるいは、複数の台紙が1つに綴じられておらず、組にした状態のもの(各々の台紙がばらばらにできる)でもよい。
また、台紙は、物理的な印刷物に限らず、ディスプレイ上に表示された、いわゆる電子表示上のバーチャルなコンテンツの台紙でもよい。
また、ディスプレイ上に表示されたフォトコンテンツ等も、本発明のフォトコンテンツの範囲に含まれる。
【0110】
ページ数取得部は、本発明の台紙数設定部の一例であり、ユーザが入力した台紙数を、画像配置部が画像を配置する台紙の台紙数として設定するものである。
なお、本発明の台紙数設定部は、これに限定されず、画像取得部で取得された画像(もしくは、画像選択部で選択された画像)の枚数および解像度、ならびに、台紙に配置される画像の上限枚数およびプリントサイズのうちの少なくとも1つのフォトコンテンツ情報に基づいて自動的に決定した台紙数を、画像配置部が画像を配置する台紙の台紙数として設定することも可能である。
【0111】
例えば、台紙数設定部は、台紙もしくはプリントに配置される画像の上限枚数をx倍(xは1以上の整数)して得られる数が、画像取得部で取得された画像の枚数以上となる最小のxを、画像配置部が画像を配置する台紙の台紙数として設定することができる。
例えば、台紙もしくはプリントに配置可能な画像の上限枚数が8枚で、画像取得部で取得された画像の枚数が30枚の場合、8×4=32から、台紙数設定部は、台紙数を4枚と設定する。
【0112】
また、プリントサイズに基づいて1ページに配置可能な画像数を決定し、上記と同様に台紙数を設定することも可能である。
例えば、1ページに配置可能な画像数を、通常のLサイズの場合には4枚/プリント、A4サイズの場合には15枚/プリントと決定すると、同様に、画像取得部で取得された画像の枚数が30枚の場合、プリントサイズがLサイズの場合には、4×8=32から、台紙数設定部は、台紙数を8枚に設定する。また、A4サイズの場合には、15×2=30から、台紙数設定部は、台紙数を2枚に設定する。
【0113】
また、画像の解像度に基づいて台紙数を設定することも可能である。
例えば、画像取得部で取得された画像の解像度が比較的大きく、プリント時に画質が劣化しない場合には、上記と同様にして、台紙数を設定することができる。これに対し、解像度が比較的小さく、プリント時に画質が劣化する場合には、プリント時に画質が劣化しない画像サイズを考慮して、上記と同様の処理を行う。
例えば、解像度が比較的大きい場合、上記と同様に、1ページに配置可能な画像数を、Lサイズの場合には4枚/プリント、A4サイズの場合には15枚/プリントと決定する。これに対し、解像度が比較的小さい場合、プリント時に画質が劣化しないように画像サイズを小さくして、1ページに配置可能な画像数を、Lサイズの場合には8枚/プリント、A4サイズの場合には30枚/プリントと決定する。
つまり、画像取得部で取得された画像の解像度に応じて、所定の画質のプリントが得られる画像サイズが決定され、画像サイズに応じて、台紙もしくはプリントに配置される画像の上限枚数が決定される。
例えば、シャッフルプリントのように、インデックス要素の強いものは画像の上限枚数を大きく設定し、フォトブックのように個々の画像の鑑賞要素が強いものは画像の上限枚数を小さく設定するのが望ましい。
【0114】
また、台紙数設定部は、フォトコンテンツ毎にあらかじめ決定された固有のページ数を、画像配置部が画像を配置する台紙の台紙数として設定することも可能である。
例えば、フォトコンテンツが1〜12月に対応する12ページからなるカレンダーの場合、台紙数設定部は、台紙数を12枚に設定する。
【0115】
また、画像表示部は、あるグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合、例えば、図9に示す画像表示部において、4−5P目に対応するグループに含まれる画像の枚数が上限枚数を超える場合、その背景の色を変えるなどして、そのグループを識別可能に表示することが望ましい。
この場合、画像分割部は、ユーザが入力した指示に従って、第1の例外処理を行うか、あるいは、ユーザの指示の通りに画像の再分割を行うかを選択的に切り替えて決定することができることが望ましい。
【0116】
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【符号の説明】
【0117】
10 画像処理装置
12 画像取得部
14 ページ数取得部
16 画像分割部
18 画像配置部
20 画像表示部
22 画像選択部
24 警告発生部
26 ページ数指定エリア
28 グループ分割結果表示エリア
30 画像選択エリア
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像を、複数の台紙の各々に配置する画像処理装置であって、
複数の前記画像を取得する画像取得部と、
前記台紙の台紙数を設定する台紙数設定部と、
前記画像取得部で取得された複数の画像を、該画像の付帯情報に基づいて、前記台紙数設定部で設定された台紙数に一致する所定数のグループに分割する画像分割部と、
前記画像分割部で分割された各々の前記グループに含まれる画像を、各々対応する台紙に配置する画像配置部とを備え、
前記画像分割部は、各々の前記グループに含まれる画像の枚数が、前記各々対応する台紙に配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように、複数の前記画像を前記グループに分割するものであることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超える場合に、該第1のグループとの画像の合計枚数がグループの画像の上限枚数の合計を超えない、前記第1のグループに隣接する1以上の第2のグループを検出し、前記第1のグループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、前記第1および第2のグループに再分割する第1の例外処理を行うものである請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超える場合に、画像の合計枚数が前記上限枚数を超えない、前記第1のグループに隣接する1以上の第2のグループおよび該第2のグループに隣接する第3のグループを検出して、該第2および第3のグループに含まれる画像を該第3のグループに結合し、前記第1のグループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、前記第1および第2のグループに再分割する第1の例外処理を行うものである請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像分割部は、前記第2のグループを検出できない場合に、複数の前記画像を、前記付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、所定数の前記グループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものである請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像分割部は、前記第2および第3のグループを検出できない場合に、複数の前記画像を、前記付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、所定数の前記グループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものである請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超えた場合に、複数の前記画像を、前記付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、所定数の前記グループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものである請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像分割部は、前記第2の例外処理が行われた後の、隣接する2つの前記グループの境界に隣接する1以上の画像を、前記付帯情報に含まれる撮影時刻の情報に基づいて、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、前記撮影時刻が近い画像を含むグループに移動するものである請求項4〜6のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項8】
さらに、前記画像配置部で前記画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備える請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項9】
さらに、前記画像配置部で前記画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備え、
前記画像表示部は、前記画像の再分割が行われた場合に、該画像の再分割が行われる前に各々の前記画像が含まれていたグループを識別可能に表示するものである請求項2〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項10】
さらに、ユーザが、前記画像取得部で取得された複数の前記画像の中から、前記画像分割部でグループに分割される1以上の画像を選択するための画像選択部と、
前記ユーザが前記画像選択部を介して画像を選択した時に、選択された該画像に対応するグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超える場合に警告を発する警告発生部とを備える請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項11】
さらに、ユーザが、前記画像取得部で取得された複数の前記画像の中から、前記画像分割部でグループに分割される1以上の画像を選択するための画像選択部と、
前記ユーザが前記画像選択部を介して画像を選択した時に、選択された該画像に対応するグループに前記第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する警告発生部とを備える請求項4または5に記載の画像処理装置。
【請求項12】
さらに、前記台紙数設定部が前記台紙数を変更した時に、各々の前記グループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超える場合に警告を発する警告発生部を備える請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項13】
さらに、前記台紙数設定部が前記台紙数を変更した時に、前記第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する警告発生部を備える請求項4または5に記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記台紙数設定部は、ユーザが入力した台紙数を、前記台紙の台紙数として設定するものである請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項15】
前記台紙数設定部は、前記画像取得部で取得された画像の枚数および解像度、ならびに、前記台紙に配置される画像の上限枚数およびプリントサイズのうちの少なくとも1つのフォトコンテンツ情報に基づいて決定した台紙数を、前記台紙の台紙数として設定するものである請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項16】
前記台紙数設定部は、前記台紙に配置される画像の上限枚数をx倍(xは1以上の整数)して得られる数が、前記画像取得部で取得された画像の枚数以上となる最小のxを、前記台紙の台紙数として設定するものである請求項15に記載の画像処理装置。
【請求項17】
前記画像取得部で取得された画像の解像度に応じて、所定の画質のプリントが得られる画像サイズが決定され、該画像サイズに応じて、前記台紙に配置される画像の上限枚数が決定される請求項16に記載の画像処理装置。
【請求項18】
前記台紙数設定部は、プリントに配置される画像の上限枚数をx倍(xは1以上の整数)して得られる枚数が、前記画像取得部で取得された画像の枚数以上となる最小のxを、前記台紙の台紙数として設定するものである請求項15に記載の画像処理装置。
【請求項19】
前記画像取得部で取得された画像の解像度に応じて、所定の画質のプリントが得られる画像サイズが決定され、該画像サイズに応じて、前記プリントに配置される画像の上限枚数が決定される請求項18に記載の画像処理装置。
【請求項20】
前記台紙数設定部は、フォトコンテンツ毎にあらかじめ決定された固有のページ数を、前記台紙の台紙数として設定するものである請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項21】
さらに、前記画像配置部で前記画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備え、
前記画像表示部は、前記第1のグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超える場合に、該第1のグループを識別可能に表示するものであり、
前記画像分割部は、ユーザが入力した指示に従って、前記第1の例外処理を行うか、該ユーザの指示の通りに画像の再分割を行うかを決定するものである請求項2または3に記載の画像処理装置。
【請求項22】
前記複数の台紙は、所定数のページからなるフォトブック、所定数のページからなるカレンダー、もしくは、所定数の画像が各々のページにランダムにシャッフルされてプリントされた、所定数のページからなるシャッフルプリントである請求項1〜21のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項23】
複数の画像を、複数の台紙の各々に配置する画像処理方法であって、
複数の前記画像を取得する画像取得ステップと、
前記台紙の台紙数を設定する台紙数設定ステップと、
前記画像取得ステップで取得された複数の画像を、該画像の付帯情報に基づいて、前記台紙数設定ステップで設定された台紙数に一致する所定数のグループに分割する画像分割ステップと、
前記画像分割ステップで分割された各々の前記グループに含まれる画像を、各々対応する台紙に配置する画像配置ステップとを備え、
前記画像分割ステップは、各々の前記グループに含まれる画像の枚数が、前記各々対応する台紙に配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように、複数の前記画像を所定数の前記グループに分割することを特徴とする画像処理方法。
【請求項24】
請求項23に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
【請求項25】
請求項24に記載の画像処理プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
複数の画像を、複数の台紙の各々に配置する画像処理装置であって、
複数の前記画像を取得する画像取得部と、
前記台紙の台紙数を設定する台紙数設定部と、
前記画像取得部で取得された複数の画像を、該画像の付帯情報に基づいて、前記台紙数設定部で設定された台紙数に一致する所定数のグループに分割する画像分割部と、
前記画像分割部で分割された各々の前記グループに含まれる画像を、各々対応する台紙に配置する画像配置部とを備え、
前記画像分割部は、各々の前記グループに含まれる画像の枚数が、前記各々対応する台紙に配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように、複数の前記画像を前記グループに分割するものであることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超える場合に、該第1のグループとの画像の合計枚数がグループの画像の上限枚数の合計を超えない、前記第1のグループに隣接する1以上の第2のグループを検出し、前記第1のグループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、前記第1および第2のグループに再分割する第1の例外処理を行うものである請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超える場合に、画像の合計枚数が前記上限枚数を超えない、前記第1のグループに隣接する1以上の第2のグループおよび該第2のグループに隣接する第3のグループを検出して、該第2および第3のグループに含まれる画像を該第3のグループに結合し、前記第1のグループに含まれる画像を、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、前記第1および第2のグループに再分割する第1の例外処理を行うものである請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像分割部は、前記第2のグループを検出できない場合に、複数の前記画像を、前記付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、所定数の前記グループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものである請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像分割部は、前記第2および第3のグループを検出できない場合に、複数の前記画像を、前記付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、所定数の前記グループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものである請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像分割部は、第1のグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超えた場合に、複数の前記画像を、前記付帯情報に関係なく、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、所定数の前記グループに均等に再分割する第2の例外処理を行うものである請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像分割部は、前記第2の例外処理が行われた後の、隣接する2つの前記グループの境界に隣接する1以上の画像を、前記付帯情報に含まれる撮影時刻の情報に基づいて、それぞれのグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数以下となるように、前記撮影時刻が近い画像を含むグループに移動するものである請求項4〜6のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項8】
さらに、前記画像配置部で前記画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備える請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項9】
さらに、前記画像配置部で前記画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備え、
前記画像表示部は、前記画像の再分割が行われた場合に、該画像の再分割が行われる前に各々の前記画像が含まれていたグループを識別可能に表示するものである請求項2〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項10】
さらに、ユーザが、前記画像取得部で取得された複数の前記画像の中から、前記画像分割部でグループに分割される1以上の画像を選択するための画像選択部と、
前記ユーザが前記画像選択部を介して画像を選択した時に、選択された該画像に対応するグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超える場合に警告を発する警告発生部とを備える請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項11】
さらに、ユーザが、前記画像取得部で取得された複数の前記画像の中から、前記画像分割部でグループに分割される1以上の画像を選択するための画像選択部と、
前記ユーザが前記画像選択部を介して画像を選択した時に、選択された該画像に対応するグループに前記第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する警告発生部とを備える請求項4または5に記載の画像処理装置。
【請求項12】
さらに、前記台紙数設定部が前記台紙数を変更した時に、各々の前記グループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超える場合に警告を発する警告発生部を備える請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項13】
さらに、前記台紙数設定部が前記台紙数を変更した時に、前記第1および第2の例外処理の少なくとも一方が行われる場合に警告を発する警告発生部を備える請求項4または5に記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記台紙数設定部は、ユーザが入力した台紙数を、前記台紙の台紙数として設定するものである請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項15】
前記台紙数設定部は、前記画像取得部で取得された画像の枚数および解像度、ならびに、前記台紙に配置される画像の上限枚数およびプリントサイズのうちの少なくとも1つのフォトコンテンツ情報に基づいて決定した台紙数を、前記台紙の台紙数として設定するものである請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項16】
前記台紙数設定部は、前記台紙に配置される画像の上限枚数をx倍(xは1以上の整数)して得られる数が、前記画像取得部で取得された画像の枚数以上となる最小のxを、前記台紙の台紙数として設定するものである請求項15に記載の画像処理装置。
【請求項17】
前記画像取得部で取得された画像の解像度に応じて、所定の画質のプリントが得られる画像サイズが決定され、該画像サイズに応じて、前記台紙に配置される画像の上限枚数が決定される請求項16に記載の画像処理装置。
【請求項18】
前記台紙数設定部は、プリントに配置される画像の上限枚数をx倍(xは1以上の整数)して得られる枚数が、前記画像取得部で取得された画像の枚数以上となる最小のxを、前記台紙の台紙数として設定するものである請求項15に記載の画像処理装置。
【請求項19】
前記画像取得部で取得された画像の解像度に応じて、所定の画質のプリントが得られる画像サイズが決定され、該画像サイズに応じて、前記プリントに配置される画像の上限枚数が決定される請求項18に記載の画像処理装置。
【請求項20】
前記台紙数設定部は、フォトコンテンツ毎にあらかじめ決定された固有のページ数を、前記台紙の台紙数として設定するものである請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項21】
さらに、前記画像配置部で前記画像が配置された台紙を表示する画像表示部を備え、
前記画像表示部は、前記第1のグループに含まれる画像の枚数が前記上限枚数を超える場合に、該第1のグループを識別可能に表示するものであり、
前記画像分割部は、ユーザが入力した指示に従って、前記第1の例外処理を行うか、該ユーザの指示の通りに画像の再分割を行うかを決定するものである請求項2または3に記載の画像処理装置。
【請求項22】
前記複数の台紙は、所定数のページからなるフォトブック、所定数のページからなるカレンダー、もしくは、所定数の画像が各々のページにランダムにシャッフルされてプリントされた、所定数のページからなるシャッフルプリントである請求項1〜21のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項23】
複数の画像を、複数の台紙の各々に配置する画像処理方法であって、
複数の前記画像を取得する画像取得ステップと、
前記台紙の台紙数を設定する台紙数設定ステップと、
前記画像取得ステップで取得された複数の画像を、該画像の付帯情報に基づいて、前記台紙数設定ステップで設定された台紙数に一致する所定数のグループに分割する画像分割ステップと、
前記画像分割ステップで分割された各々の前記グループに含まれる画像を、各々対応する台紙に配置する画像配置ステップとを備え、
前記画像分割ステップは、各々の前記グループに含まれる画像の枚数が、前記各々対応する台紙に配置される画像の上限枚数以下の枚数となるように、複数の前記画像を所定数の前記グループに分割することを特徴とする画像処理方法。
【請求項24】
請求項23に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
【請求項25】
請求項24に記載の画像処理プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−30161(P2013−30161A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−135517(P2012−135517)
【出願日】平成24年6月15日(2012.6.15)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年6月15日(2012.6.15)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
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