説明

画像処理装置、画面更新方法及び画面更新プログラム

【課題】カスタマイズされたホーム画面のアイコンの位置を保ちつつ、SDKアプリケーションのアイコンを追加すること。
【解決手段】アプリケーションを呼び出すためのアイコンが表示されるホーム画面に対する、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報を含むホーム画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、SDKアプリケーションのインストールを制御し、インストールされるSDKアプリケーションのアイコンをホーム画面に登録するよう要求する拡張アプリ制御手段と、SDKアプリケーションのアイコンの登録要求を受けた場合、ホーム画面がカスタマイズされているか否かで、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報をホーム画面情報に登録する処理を変更するユーザ管理手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、UI画面のカスタマイズを行う画像処理装置、画面更新方法及び画面更新プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置におけるUI(ユーザインタフェース)に対し、カスタマイズ機能を提供する装置が開発されている。また、画像形成装置は、SDK(Software Development Kit)を用いて追加したアプリケーションのインストール、アンインストールに伴いUI上のショートカット情報を更新(登録、削除)する。以下、SDKを用いて追加したアプリケーションをSDKアプリケーションと呼ぶ。
【0003】
表示画面の更新処理について、例えば、特許文献1には、複数のプログラムに対応する各表示画面を、この表示画面に係る画面構成情報及びカスタマイズ情報に基づいて生成する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、SDKアプリケーションのインストールに対するホーム画面の更新について説明する。SDKアプリケーションをインストールする際には、システムのホーム画面(デフォルトホーム画面とも呼ぶ)を更新する。この更新処理は、インストールしたSDKアプリケーションの起動を行うためのショートカットアイコン(単にアイコンとも呼ぶ)を配置するためである。
【0005】
この更新処理は、ユーザが個別に設定するのでは効率的ではなく、自動的に適切に更新されるのが望ましい。
【0006】
しかし、ホーム画面に対して安易にSDKアプリケーションのアイコンを登録することには問題がある。例えば、ホーム画面内のアイコンの隙間に、SDKアプリケーションのアイコンを配置すると、敢えて隙間を空けるカスタマイズを行ったユーザにとって、その隙間にSDKアプリケーションのアイコンが配置されることになってしまう。
【0007】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、カスタマイズされたホーム画面のアイコンの位置を保ちつつ、SDKアプリケーションのアイコンを追加することができる画像処理装置、画面更新方法及び画面更新プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様における画像処理装置は、アプリケーションを呼び出すためのアイコンが表示されるホーム画面に対する、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報を含むホーム画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、SDKアプリケーションのインストールを制御し、インストールされるSDKアプリケーションのアイコンを前記ホーム画面に登録するよう要求する拡張アプリ制御手段と、前記SDKアプリケーションのアイコンの登録要求を受けた場合、前記ホーム画面がカスタマイズされているか否かで、前記SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を前記ホーム画面情報に登録する処理を変更するユーザ管理手段と、を備える。
【0009】
また、本発明の他の態様における画面更新方法は、アプリケーションを呼び出すためのアイコンが表示されるホーム画面に対する、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報を含むホーム画面情報を記憶する画面情報記憶手段を備える画像処理装置が実行する画面更新方法であって、SDKアプリケーションのインストールを受け付ける受付ステップと、インストールされるSDKアプリケーションのアイコンを前記ホーム画面に登録するよう要求する要求ステップと、前記SDKアプリケーションのアイコンの登録が要求された場合、前記ホーム画面がカスタマイズされているか否かで、前記SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を前記ホーム画面情報に登録する処理を変更する更新処理ステップと、を有する。
【0010】
また、本発明の他の態様における画面更新プログラムは、アプリケーションを呼び出すためのアイコンが表示されるホーム画面に対する、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報を含むホーム画面情報を記憶する画面情報記憶手段を備える画像処理装置に実行させる画面更新プログラムであって、SDKアプリケーションのインストールを受け付ける受付ステップと、インストールされるSDKアプリケーションのアイコンを前記ホーム画面に登録するよう要求する要求ステップと、前記SDKアプリケーションのアイコンの登録が要求された場合、前記ホーム画面がカスタマイズされているか否かで、前記SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を前記ホーム画面情報に登録する処理を変更する更新処理ステップと、を有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、カスタマイズされたホーム画面のアイコンの位置を保ちつつ、SDKアプリケーションのアイコンを追加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例に係るMFPのハードウェアの一例を示すブロック図。
【図2】実施例におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図3】アイコン画像情報の一例を示す図。
【図4】ホーム画面情報の一例を示す図。
【図5】デフォルトのホーム画面の一例を示す図。
【図6】初期値管理情報の一例を示す図。
【図7】更新処理1後のホーム画面の一例を示す図。
【図8】更新処理1後の初期値管理情報の一例を示す図。
【図9】更新処理1後のホーム画面情報の一例を示す図。
【図10】カスタマイズされたホーム画面(その1)の一例を示す図。
【図11】ホーム画面(その1)に対するホーム画面情報の一例を示す図。
【図12】更新処理2後のホーム画面の一例を示す図。
【図13】更新処理2後の初期値管理情報の一例を示す図。
【図14】更新処理2後のホーム画面情報の一例を示す図。
【図15】更新処理2後のホーム画面を初期化した場合のホーム画面の一例を示す図。
【図16】更新処理3後のホーム画面の一例を示す図。
【図17】更新処理3後の初期値管理情報の一例を示す図。
【図18】更新処理3後のホーム画面情報の一例を示す図。
【図19】更新処理3後のホーム画面を初期化した場合のホーム画面の一例を示す。
【図20】カスタマイズされたホーム画面(その2)の一例を示す図。
【図21】ホーム画面(その2)に対するホーム画面情報の一例を示す図。
【図22】更新処理4後のホーム画面の一例を示す図。
【図23】更新処理4後の初期値管理情報の一例を示す図。
【図24】更新処理4後のホーム画面情報の一例を示す図。
【図25】更新処理5後のホーム画面の一例を示す図。
【図26】更新処理5後のホーム画面情報の一例を示す図。
【図27】実施例におけるインストール時の画面更新処理の一例を示すシーケンス図。
【図28】実施例におけるアンインストール時の画面更新処理の一例を示すシーケンス図。
【図29】配置位置判定処理1の一例を示すフローチャート。
【図30】配置位置判定処理2の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。画像処理装置の一例としてMFP(Multifunction Peripheral)を用いて説明する。
[実施例]
<ハードウェア>
図1は、実施例に係るMFP1のハードウェアの一例を示すブロック図である。図1に示すように、MFP1は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、外部記録装置I/F部14、ネットワークI/F部15、操作部16、表示部17、エンジン部18を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
【0014】
制御部11は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部11は、主記憶部12や補助記憶部13に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0015】
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部11が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0016】
補助記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0017】
外部記録装置I/F部14は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記録媒体19(例えば、フラッシュメモリ、SDカードなど)とMFP1とのインタフェースである。
【0018】
また、記録媒体19に、所定のプログラムを格納し、この記録媒体19に格納されたプログラムは外部記録装置I/F部14を介してMFP1にインストールされ、インストールされた所定のプログラムはMFP1により実行可能となる。
【0019】
ネットワークI/F部15は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器とMFP1とのインタフェースである。
【0020】
操作部16や表示部17は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とを含み、MFP1が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
【0021】
エンジン部18は、画像データの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取り転写紙への印刷を行う。エンジン部18は、スキャナエンジンなどをさらに備えてもよい。
【0022】
<機能>
次に、MFP1の機能について説明する。図2は、実施例におけるMFP1の機能の一例を示すブロック図である。MFP1は、標準搭載アプリ20、Webブラウザ30、拡張アプリ40、拡張アプリ制御手段45、通信制御手段(SDK−IF)46を含む。また、MFP1は、API(Application Program Interface)50、システム管理部61、メモリ管理部62、エンジン管理部63、ユーザ管理部64、送信管理部65、画面情報記憶手段66を含む。また、MFP1は、表示手段70、入力手段71、画面管理手段72、カスタマイズ制御手段75を含む。
【0023】
標準搭載アプリ20は、MFP1に標準で搭載されているアプリケーションである。例えば、コピーアプリ21、スキャナアプリ22、プリンタアプリ23、FAX(ファクス)アプリ24が標準搭載アプリ20である。標準搭載アプリ20は、操作画面作成やアプリケーションのジョブを実行することができる。標準搭載アプリ20は、API50を用いて、表示手段70に各種のデータを出力する。
【0024】
Webブラウザ30は、httpサーバと通信を行ない、Webページを表示する。Webブラウザ30は、URL情報に基づき、このURLのWebページを表示手段70に出力する。なお、Webブラウザ30は必ずしも本実施例に必要な機能ではない。
【0025】
拡張アプリ40は、SDK(Software Development Kit)によって追加でインストールされるアプリケーションである。また、拡張アプリ40は、画面作成やアプリケーションのジョブを実行する。拡張アプリ40をSDKアプリとも呼ぶ。
【0026】
SDK1アプリ41は、例えば、C言語で開発されたSDKアプリの1つである。SDK1アプリ41は、例えば、簡単にコピーできる機能を有するSDKアプリである。
【0027】
SDKnアプリ42は、例えば、Java(登録商標)で開発したSDKアプリの1つである。SDKnアプリ42は、簡単にスキャンできる機能を有するSDKアプリである。
【0028】
拡張アプリ制御手段45は、SDKアプリ全般を制御する。例えば、拡張アプリ制御手段45は、SDKアプリケーションのインストール/アンインストールを制御し、インストール/アンインインストールされるSDKアプリケーションのアイコンをホーム画面に登録/削除するよう要求する。拡張アプリ制御手段45は、更新制御手段46、拡張アプリ管理手段47を有する。
【0029】
更新制御手段46は、例えば、SDK開発プラットフォームであり、SDKアプリケーションのインストールやアンインストール時におけるアプリケーション情報などの更新を実行する。アプリケーション情報は、アイコン画像、アイコンID、アプリケーションID、その他インストールに必要な情報などを含む。
【0030】
拡張アプリ管理手段47は、SDKアプリケーションのインストール、アンインストールの受付や、SDKアプリケーションの起動の管理を行う。
【0031】
通信制御手段48は、例えば、SDK−I/Fであり、各管理部、入力手段、表示手段などに対するSDKアプリとのインタフェースである。通信制御手段48は、SDKアプリケーションがインストール/アンインストールされた際に、ユーザ管理部64に対して、アイコンに関する情報の更新(登録/削除)処理に伴うデータ通信を制御する。アイコンに関する情報は、アイコンID、アプリケーションIDを含む。
【0032】
通信制御手段48は、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を登録するのにユーザ管理部64にアクセスするため、その他の構成がユーザ管理部64にアクセスしないよう排他制御を行う(事前処理)。また、通信制御手段48は、アイコン情報を削除する場合でも、ユーザ管理部64に対する排他制御を行う。
【0033】
システム管理部61は、システム全体の状態管理をする。システム管理部61は、各アプリに対して操作画面の表示要求を行う。メモリ管理部62は、メモリ管理やスキャンしたファイルデータの作成を行う。エンジン管理部63は、原稿の読み取りの制御を行う。送信管理部65は、MFP1から他機器へのデータ送信を制御する。
【0034】
ユーザ管理部64は、ユーザ認証の管理やスキャナ送信先の管理を行う。また、ユーザ管理部64は、SDKアプリのアイコンの登録要求を通信制御手段48から受けた場合、ホーム画面がカスタマイズされているか否かで、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報をホーム画面情報に登録する処理を変更する。変更処理の具体例は後述する。
【0035】
また、ユーザ管理部64は、SDKアプリのアイコンの削除要求を通信制御手段48から受けた場合、他のアプリケーションのアイコンの位置を変えないようにSDKアプリケーションのアイコンに関する情報をホーム画面情報から削除する。
【0036】
画面情報記憶手段66は、ホーム画面に関する情報を記憶する。画面情報記憶手段66は、例えば、ホーム画面情報、アイコン画像情報、初期値管理情報を記憶する。ホーム画面情報は、アイコン一覧を表示するための画面構成情報であり、アイコンの位置情報(配置ID、座標)、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報を関連付けて保持する。
【0037】
アイコン画像情報は、アイコン画像、アイコン画像の識別情報を関連付けて保持する。初期値管理情報は、カスタマイズされたホーム画面を初期化するために、アイコンのデフォルトの位置と、アプリケーション名とを関連付けて保持する。アプリケーション名は、アプリケーションの識別情報、又はアプリケーションのアイコンの識別情報で代替してもよい。これにより、ホーム画面の初期化時に、どの位置にどのアプリケーションのアイコンを配置すればよいかが分かる。
【0038】
表示手段70は、画面管理手段72に作成されたアイコン一覧を含むホーム画面を表示する。また、表示手段70は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面、Webブラウザ30によるWebページを表示する。
【0039】
入力手段71は、ホーム画面内のアイコンへの押下を検知する。アイコンはUI部品の一つである。アイコンへの押下は、そのアイコンに対する操作要求として入力手段71が受け付ける。また、入力手段71は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面からの入力、Webページからの入力を受け付ける。また、入力手段71は、UI画面のUI部品に対してカスタマイズ操作を受け付ける。
【0040】
画面管理手段72は、複数のUI画面の構成を管理したり、所定のUI画面を表示制御したりする。画面管理手段72は、入力手段71から要求されたホーム画面のアイコンに応じて各標準搭載アプリ20、拡張アプリ40、Webブラウザ30の中から画面表示オーナーを判断し、オーナーに対して画面表示要求を出す。
【0041】
画面管理手段72は、MFP1の起動時やホームに戻るキーの押下などにより、ホーム画面を表示する際に、ユーザ管理部64経由でホーム画面情報やアイコン画像情報を取得し、ホーム画面を作成する。画面管理手段72は、作成したホーム画面を表示手段70に出力する。これにより、ホーム画面が表示される。
【0042】
画面管理手段72は、カスタマイズ制御手段75からの制御により、カスタマイズ内容に基づいてホーム画面情報を更新する。更新されたホーム画面情報は、ユーザ管理部64経由で、画面情報記憶手段66に記憶される。
【0043】
なお、本実施例では、画面管理手段72において、拡張アプリ40、標準搭載アプリ20、Webブラウザ30を含めた全てのアプリへの画面遷移を管理する。
【0044】
カスタマイズ制御手段75は、ホーム画面のアイコンの位置をカスタマイズ可能にする。カスタマイズ制御手段75は、ホーム画面のアイコンの位置をカスタマイズする画面を表示手段70に表示させ、カスタマイズ内容(カスタマイズされたアイコンの位置情報)を画面管理手段72に出力する。
【0045】
なお、標準搭載アプリ20、Webブラウザ30、拡張アプリ40、各管理部61〜65、画面管理手段72、カスタマイズ制御手段75、拡張アプリ制御手段45は、制御部11、ワークメモリとしての主記憶部12、各種プログラムを保持する補助記憶部13などにより実現されうる。また、画面情報記憶手段66は、主記憶部12及び/又は補助記憶部13などにより実現されうる。表示手段70は、例えば表示部17により実現され、入力手段71は、操作部16などにより実現されうる。
【0046】
<データ構造>
次に、実施例で用いられる各データのデータ構造について説明する。画面情報記憶手段66は、アイコン画像情報、ホーム画面情報を記憶する。図3は、アイコン画像情報の一例を示す図である。
【0047】
図3に示すアイコン画像情報は、アイコンIDとアイコン画像とが対応付けられる。アイコン画像は、予め登録されている画像や、SDKアプリケーションのインストール時に後から追加された画像などである。SDKアプリは、例えば、自身のアイコン画像、アイコンIDを保持しているとする。
【0048】
図4は、ホーム画面情報の一例を示す図である。図4に示すホーム画面情報は、アイコンの配置IDに対して、ホーム画面内の座標、アイコン画像と対応するアイコンID、画面を表示するオーナーを特定する表示画面オーナーID(アプリケーションID)を保持するデータ構造となっている。表示画面オーナーIDの()内の文字列は、アイコンの名称であり、表示画面オーナーIDと別で管理されてもよい。
【0049】
ユーザ管理手段64は、更新制御手段46から通信制御手段48経由で取得したアイコンIDとアイコン画像とを用いてアイコン画像情報を更新する。拡張アプリ40にアイコンがなければ、システム内のデフォルトのアイコンとアイコンIDとがユーザ管理部64により割り当てられる。
【0050】
図4に示すデータ構造をMFP1が保持すれば、標準搭載アプリ20と拡張アプリ40のアイコンが同じホーム画面に表示されるようになる。
【0051】
<更新処理の例>
次に、SDKアプリケーションがインストール/アンインストールされた場合のホーム画面に対するアイコンの更新処理について説明する。
【0052】
(デフォルトホーム画面)
図5は、デフォルトのホーム画面の一例を示す図である。図5に示すホーム画面は、図4に示すホーム画面情報から作成されたホーム画面である。図5に示すアイコンは、本来ならば図3に示すアイコン画像が表示されるが、ここでは、アプリケーション名を示す簡略化したアイコンを用いる。以下の図面も同様である。
【0053】
図6は、初期値管理情報の一例を示す図である。図5に示すホーム画面が初期値であるため、初期値管理情報は、図5に示す配置IDとアプリケーション名とを関連付けておく。アプリケーション名は、アプリケーションの識別情報やアプリケーションのアイコンの識別情報などでもよい。
【0054】
(更新処理1)
まず、更新処理1について説明する。更新処理1は、カスタマイズされていないホーム画面(図5に示す画面)に対して、SDKアプリケーションのアイコンを追加する処理である。
【0055】
ユーザ管理部64は、通信制御手段48からSDKアプリケーションのアイコンの登録要求を受け、アプリケーション情報を取得すると、ホーム画面がカスタマイズされているか否かを判断する。ユーザ管理部64は、カスタマイズされているか否かについて、ホーム画面情報のアイコンの配置と、初期値管理情報が示すアイコンの配置とが同じであるかどうかで判断できる。
【0056】
ユーザ管理部64は、カスタマイズされていないホーム画面の最後尾のアイコンの次にSDKアプリケーションのアイコンが表示されるように、ホーム画面情報に、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報(アイコンID、アプリケーションID)を登録する。
【0057】
図7は、更新処理1後のホーム画面の一例を示す図である。図7に示す例では、SDK1とSDK2とSDK3とのSDKアプリケーションが一度にホーム画面に登録されている。なお、実施例で説明するホーム画面では、例えば、左上から右上、左下から右下の順で優先的にアイコンを配置していくとする。また、分かりやすくするため、図7に示す網掛けアイコンは、標準搭載アプリ20やWebアプリ30のアイコンを示し、太線のアイコンは、追加された拡張アプリ40のアイコンを示す。これは、初期値管理情報についても同様である。
【0058】
また、ユーザ管理部64は、初期値管理情報についても更新処理を行う。図8は、更新処理1後の初期値管理情報の一例を示す図である。図8に示す例では、配置ID007、008、009にそれぞれSDK1、SDK2、SDK3のアプリケーション名が登録される。
【0059】
図9は、更新処理1後のホーム画面情報の一例を示す図である。ユーザ管理部64は、通信制御手段48から取得したアプリケーション情報内のアイコンID、アプリケーションIDを、ホーム画面情報に記憶する。図9に示すホーム画面情報に基づいて画面管理手段72がホーム画面を作成すると図7に示すホーム画面になる。
【0060】
以上の更新処理1は、ホーム画面がカスタマイズされていない状態で、SDKアプリケーションをインストールしたときの処理である。
【0061】
(更新処理2)
次に、更新処理2について説明する。更新処理2は、カスタマイズされたホーム画面(その1)に対して、SDKアプリケーションのアイコンを削除する処理である。
【0062】
図10は、カスタマイズされたホーム画面(その1)の一例を示す図である。図10に示すように、ユーザによりホーム画面がカスタマイズされているとする。この場合のホーム画面(その1)に対する初期値管理情報は、図8に示す初期値管理情報と同じである。ホーム画面がカスタマイズされても、初期値管理情報は変更されない。
【0063】
なお、図10の点線枠はアイコンの空き位置を示し、実際のホーム画面には表示されない。以降の図面で示される点線枠も同様である。
【0064】
図11は、ホーム画面(その1)に対するホーム画面情報の一例を示す図である。図11に示すように、配置ID「001」と「010」の位置が空き位置となっている。この空き位置は、ユーザが見易さの観点から敢えて空き位置にしたことが考えられる。
【0065】
ここで、ユーザ管理部64は、通信制御手段48からSDKアプリケーションのアイコン(例えばSDK2)を削除する要求を受けると、ホーム画面がカスタマイズされているか否かを判断する。
【0066】
ユーザ管理部64は、カスタマイズされているホーム画面(その1)に対し、削除要求を受けたSDK2のアイコンに関する情報を、他のアイコンの位置が変わらないようにホーム画面情報から削除する。
【0067】
図12は、更新処理2後のホーム画面の一例を示す図である。図12に示す例では、太線の点線枠にあったSDK2のアイコンが削除され、その他のアイコンの位置は変わらない。
【0068】
なお、ユーザ管理部64は、カスタマイズされていないホーム画面からSDKアプリケーションのアイコンを削除する場合、削除対象のアイコン以降のアイコンを詰めるようにしてホーム画面情報からSDKアプリケーションのアイコンに関する情報を削除してもよい。
【0069】
また、ユーザ管理部64は、初期値管理情報についても更新処理を行う。図13は、更新処理2後の初期値管理情報の一例を示す図である。図13に示す例では、配置ID「008」のSDK2のアプリケーション名が削除されている。
【0070】
この場合、ユーザ管理部64は、SDK3を配置ID「008」に詰めるような処理は行わない。これは、ホーム画面を初期化する際に、アンインストールしたSDK2に依存して、その他のSDKアプリケーションに対するホーム画面上のアイコンの位置が変わらないようにするためである。
【0071】
図14は、更新処理2後のホーム画面情報の一例を示す図である。図14に示すように、ユーザ管理部64は、配置ID「005」に対するアイコンに関する情報をホーム画面情報から削除する。図14に示すホーム画面情報に基づいて画面管理手段72がホーム画面を作成すると図12に示すホーム画面になる。
【0072】
図15は、更新処理2後のホーム画面を初期化した場合のホーム画面の一例を示す図である。図15に示すホーム画面は、画面管理手段72が、図13に示す初期値管理情報をユーザ管理部64経由で取得し、ホーム画面を作成した場合の画面である。図15に示すように、SDK1とSDK3との間にアイコンの空き位置がある。
【0073】
以上の更新処理2は、ホーム画面がカスタマイズされている状態で、SDKアプリケーションをアンインストールした時の処理である。
【0074】
(更新処理3)
次に、更新処理3について説明する。更新処理3は、カスタマイズされているホーム画面(図12に示す画面)に対して、SDKアプリケーションのアイコンを追加する処理である。
【0075】
ユーザ管理部64は、通信制御手段48からSDKアプリケーションのアイコンの登録要求を受け、アプリケーション情報を取得すると、ホーム画面がカスタマイズされているか否かを判断する。
【0076】
ユーザ管理部64は、カスタマイズされているホーム画面の最後尾のアイコンの次にSDKアプリケーションのアイコンが表示されるようにホーム画面情報に、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報(アイコンID、アプリケーションID)を登録する。この場合、最後尾のアイコンの前にアイコンの空き位置があったとしても、ユーザ管理部64は、最後尾の次の位置にSDKアプリケーションのアイコンが追加されるようにする。
【0077】
図16は、更新処理3後のホーム画面の一例を示す図である。図16に示す例では、SDK4のアイコンが、最後尾のdbox(ドキュメントボックス)アイコンの次に配置される。
【0078】
また、ユーザ管理部64は、初期値管理情報についても更新処理を行う。図17は、更新処理3後の初期値管理情報の一例を示す図である。図17に示す例では、先頭の空き位置である配置ID「008」にSDK4のアプリケーション名が登録される。
【0079】
図18は、更新処理3後のホーム画面情報の一例を示す図である。ユーザ管理部64は、通信制御手段48から取得したアプリケーション情報内のアイコンID、アプリケーションIDを、配置ID「012」に対応させてホーム画面情報に記憶する。図18に示すホーム画面情報に基づいて画面管理手段72がホーム画面を作成すると、図16に示すホーム画面になる。
【0080】
図19は、更新処理3後のホーム画面を初期化した場合のホーム画面の一例を示す図である。図19に示すホーム画面は、画面管理手段72が、図17に示す初期値管理情報をユーザ管理部64経由で取得し、ホーム画面を作成した場合の画面である。図19に示すように、SDK1とSDK3との間にSDK4のアイコンが配置される。
【0081】
以上の更新処理3は、ホーム画面がカスタマイズされている状態で、SDKアプリケーションをインストールしたときの処理である。
【0082】
(更新処理4)
次に、更新処理4について説明する。更新処理4は、カスタマイズされているホーム画面が複数ページに跨る場合に、SDKアプリケーションのアイコンを追加する処理である。
【0083】
図20は、カスタマイズされたホーム画面(その2)の一例を示す図である。図20に示すように、ユーザによりホーム画面がカスタマイズされているとする。図20に示すホーム画面は、アプリケーションのアイコンが複数のページに跨っている。図20に示すprt(プリンタ)アイコンが最後尾のアイコンである。この場合のホーム画面(その2)に対する初期値管理情報は、図8に示す初期値管理情報と同じである。ホーム画面がカスタマイズされても、初期値管理情報は変更されない。
【0084】
図21は、ホーム画面(その2)に対するホーム画面情報の一例を示す図である。図21に示すように、配置ID「013」以降にもアイコンに関する情報が関連付けられ、複数のページに跨ることが分かる。なお、この例の場合、配置ID「001」〜「0012」が1ページ目、配置ID「013」〜「024」が2ページ目となる。
【0085】
ユーザ管理部64は、通信制御手段48からSDKアプリケーションのアイコンの登録要求を受け、アプリケーション情報を取得すると、ホーム画面がカスタマイズされているか否かを判断する。
【0086】
ユーザ管理部64は、カスタマイズされているホーム画面の最後尾のアイコンの次の位置が、1ページ目であるか否かを判定する。これは、最後尾のアイコンの次のアイコンの配置IDが「0012」以内であれば1ページ目であると判断できる。最後尾のアイコンの次のアイコンの位置が1ページ目であれば、更新処理3と同様であるため、説明を省略する。
【0087】
最後尾のアイコンの次のアイコンの位置が2ページ目以降であれば、ユーザ管理部64は、2ページ目以降のアイコンの空き位置の中で先頭の空き位置に、SDKアプリケーションのアイコンが表示されるように、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報(アイコンID、アプリケーションID)をホーム画面情報に登録する。2ページ目以降のアイコンの空き位置の中で先頭の空き位置とは、2ページ目以降のアイコンの空き位置の中で、配置の優先順が一番高い位置のことである。
【0088】
図22は、更新処理4後のホーム画面の一例を示す図である。図22に示す例では、SDK4のアイコンが、2ページ目以降のアイコンの空き位置で先頭の位置に配置される。2ページ目以降であれば、アイコンの空き位置の意味が薄れているから、空き位置の中で先頭の位置にアイコンを追加する。
【0089】
また、ユーザ管理部64は、初期値管理情報についても更新処理を行う。図23は、更新処理4後の初期値管理情報の一例を示す図である。図23に示す例では、配置ID「010」にSDK4のアプリケーション名が登録される。
【0090】
図24は、更新処理4後のホーム画面情報の一例を示す図である。ユーザ管理部64は、通信制御手段48から取得したアプリケーション情報内のアイコンID、アプリケーションIDを、配置ID「014」に対応させてホーム画面情報に記憶する。図24に示すホーム画面情報に基づいて画面管理手段72がホーム画面を作成すると、図22に示すホーム画面になる。
【0091】
以上の更新処理4は、ホーム画面がカスタマイズされている状態で最後尾のアイコンの次のアイコンが2ページ目以降にある場合の、SDKアプリケーションをインストールしたときの処理である。
【0092】
なお、ユーザ管理部64は、最後尾のアイコンの次の位置が2ページ目以降であっても、更新処理3で説明したように、インストールされたSDKアプリケーションのアイコンが最後尾のアイコンの次に位置になるように、ホーム画面情報に登録するようにしてもよい。
【0093】
(更新処理5)
次に、更新処理5について説明する。更新処理5は、カスタマイズされているホーム画面(図10に示す画面)に対して、SDKアプリケーションのアイコンを追加する処理である。このとき、SDKアプリケーションのアプリケーション情報に優先フラグが含まれている場合がある。優先フラグは、インストールされるSDKアプリケーションが優先度の高いアプリケーションである場合に、SDKアプリケーションに付与されている。
【0094】
ユーザ管理部64は、通信制御手段48からSDKアプリケーションのアイコンの登録要求を受け、アプリケーション情報を取得すると、ホーム画面がカスタマイズされているか否かを判断する。
【0095】
また、ユーザ管理部64は、取得したアプリケーション情報に優先フラグが含まれている場合、インストールされるSDKアプリケーションは、優先度の高いアプリケーションであると判定する。
【0096】
ユーザ管理部64は、優先度の高いSDKアプリケーションのアイコンに対して、ホーム画面がカスタマイズされている場合であっても、アイコンの空き位置の中で先頭の位置に配置されるように、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報をホーム画面情報に登録する。
【0097】
この場合、ユーザ管理部64は、ホーム画面の配置の優先順の中で、優先順が一番高い空き位置にSDKアプリケーションのアイコンが追加されるようにする。これにより、インストールされるSDKアプリケーションの優先度が高い場合、このアイコンの視認性を上げるため、空き位置の中で先頭の位置にアイコンを配置することができるようになる。
【0098】
図25は、更新処理5後のホーム画面の一例を示す図である。図25に示す例では、SDK4のアイコンが、ホーム画面の左上に配置される。なお、ホーム画面の左上の位置が、空き位置の中で、配置の優先順が一番高い。
【0099】
また、ユーザ管理部64は、初期値管理情報についても更新処理を行う。この場合のホーム画面(図25参照)に対する初期値管理情報は、図23に示す初期値管理情報と同じである。
【0100】
図26は、更新処理5後のホーム画面情報の一例を示す図である。ユーザ管理部64は、通信制御手段48から取得したアプリケーション情報内のアイコンID、アプリケーションIDを、配置ID「001」に対応させてホーム画面情報に記憶する。図26に示すホーム画面情報に基づいて画面管理手段72がホーム画面を作成すると、図25に示すホーム画面になる。
【0101】
以上の更新処理5は、ホーム画面がカスタマイズされている状態で、優先度の高いSDKアプリケーションをインストールしたときの処理である。
【0102】
<動作>
次に、実施例におけるMFP1の動作について説明する。
【0103】
(インストール時)
図27は、実施例におけるインストール時の画面更新処理の一例を示すシーケンス図である。ステップS101で、ユーザは、入力手段71を用いて、例えば、ボタンを押下するなどしてSDKアプリケーションのインストールを要求する。入力手段71は、この要求を検知すると、通信制御手段48、更新制御手段46を経由して、拡張アプリ管理手段47にインストール要求を出す。
【0104】
ステップS102で、拡張アプリ管理手段47は、SDKアプリケーションのインストール要求を受けると、更新制御手段46にインストール実行を要求する。
【0105】
ステップS103で、更新制御手段46は、インストールするSDKアプリケーションに基づき、インストールに必要なアプリケーション情報(以下、SDKアプリケーション情報とも呼ぶ)を作成する。SDKアプリケーション情報は、アイコン画像、アイコンID、アプリケーションIDなどを含む。
【0106】
ステップS104で、更新制御手段46は、通信制御手段48に対して、SDKアプリケーション情報を登録する。
【0107】
ステップS105で、通信制御手段48は、ユーザ管理部64に対して、ホーム画面情報更新のための事前処理(排他制御等)を実施する。事前処理は、ユーザ管理部64に他の構成からアクセスできないように排他制御を行う処理である。
【0108】
ステップS106で、ユーザ管理部64は、排他制御が実施されると、その旨を通信制御手段48に通知する。
【0109】
ステップS107で、通信制御手段48は、SDKアプリケーション情報をユーザ管理部64に出力し、SDKアプリケーションのアイコンの登録処理を要求する。
【0110】
ステップS108で、ユーザ管理部64は、SDKアプリケーションのアイコンの登録処理を要求されると、SDKアプリケーション情報に基づいて、ホーム画面情報を更新する。この場合のホーム画面情報の更新処理は、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を、ホーム画面情報に登録する処理である。
【0111】
このとき、前述したように、ユーザ管理部64は、ホーム画面がカスタマイズされているか否かで、SDKアプリケーションのアイコンの登録処理を変更する。
【0112】
ステップS109で、ユーザ管理部64は、画面情報記憶手段66から、更新処理(登録処理)完了の通知を受ける。
【0113】
ステップS110で、ユーザ管理部64は、初期値管理情報を更新する。初期値管理情報の更新処理は、前述した通りである。
【0114】
ステップS111で、ユーザ管理部64は、画面情報記憶手段66から、更新処理(登録処理)完了の通知を受ける。
【0115】
ステップS112で、ユーザ管理部64は、更新処理が完了したことを通信制御手段48に通知する。
【0116】
ステップS113で、通信制御手段48は、更新処理が完了した場合、ユーザ管理部64に対して、事後処理(排他制御解除等)を実施する。
【0117】
ステップS114で、通信制御手段48は、ユーザ管理部64から事後処理の完了通知を受ける。
【0118】
ステップS115で、通信制御手段48は、更新制御手段46に対して、SDKアプリケーションのアイコンの登録処理が完了したことを通知する。
【0119】
ステップS116で、更新制御手段46は、その他のインストール処理が終了した場合、拡張アプリ管理手段47に対して、SDKアプリケーションのインストールが完了したことを通知する。
【0120】
ステップS117で、拡張アプリ管理手段47は、更新制御手段46、通信制御手段48を経由して表示手段70に対し、SDKアプリケーションのインストールが完了したことを通知する。
【0121】
これにより、SDKアプリケーションのインストール処理に伴うホーム画面の更新処理が完了する。
【0122】
(アンインストール時)
図28は、実施例におけるアンインストール時の画面更新処理の一例を示すシーケンス図である。ステップS201で、ユーザは、入力手段71を用いて、例えば、ボタンを押下するなどしてSDKアプリケーションのアンインストールを要求する。入力手段71は、この要求を検知すると、通信制御手段48、更新制御手段46を経由して、拡張アプリ管理手段47にアンインストール要求を出す。アンインストール要求には、SDKアプリケーションのIDが含まれる。
【0123】
ステップS202で、拡張アプリ管理手段47は、SDKアプリケーションのアンインストール要求を受けると、更新制御手段46にアンインストール実行を要求する。
【0124】
ステップS203で、更新制御手段46は、アンインストールするSDKアプリケーションのアプリケーションIDを指定して、通信制御手段48に対して、SDKアプリケーション情報の削除を要求する。
【0125】
ステップS204で、通信制御手段48は、ユーザ管理部64に対して、ホーム画面情報更新のための事前処理(排他制御等)を実施する。事前処理は、ユーザ管理部64に他の構成からアクセスできないように排他制御を行う処理である。
【0126】
ステップS205で、ユーザ管理部64は、排他制御が実施されると、その旨を通信制御手段48に通知する。
【0127】
ステップS206で、通信制御手段48は、SDKアプリケーション情報の削除要求を、ユーザ管理部64に出力する。通信制御手段48は、例えば、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報をホーム画面情報から削除するようにユーザ管理部64に要求する。
【0128】
ステップS207で、ユーザ管理部64は、SDKアプリケーションのアイコンの削除処理を要求されると、指定されたSDKアプリケーションIDのアイコンに関する情報に対し、ホーム画面情報を更新する。この場合のホーム画面情報の更新処理は、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を、ホーム画面情報から削除する処理である。
【0129】
このとき、前述したように、ユーザ管理部64は、ホーム画面がカスタマイズされているか否かで、SDKアプリケーションのアイコンの削除処理を変更する。
【0130】
ステップS208で、ユーザ管理部64は、画面情報記憶手段66から、更新処理(削除処理)完了の通知を受ける。
【0131】
ステップS209で、ユーザ管理部64は、初期値管理情報を更新する。初期値管理情報の更新処理は、前述した通りである。
【0132】
ステップS210で、ユーザ管理部64は、画面情報記憶手段66から、更新処理(削除処理)完了の通知を受ける。
【0133】
ステップS211で、ユーザ管理部64は、更新処理が完了したことを通信制御手段48に通知する。
【0134】
ステップS212で、通信制御手段48は、更新処理が完了した場合、ユーザ管理部64に対して、事後処理(排他制御解除等)を実施する。
【0135】
ステップS213で、通信制御手段48は、ユーザ管理部64から事後処理の完了通知を受ける。
【0136】
ステップS214で、通信制御手段48は、更新制御手段46に対して、SDKアプリケーションのアイコンの削除処理が完了したことを通知する。
【0137】
ステップS215で、更新制御手段46は、その他のアンインストール処理が終了した場合、拡張アプリ管理手段47に対して、SDKアプリケーションのアンインストールが完了したことを通知する。
【0138】
ステップS216で、拡張アプリ管理手段47は、更新制御手段46、通信制御手段48を経由して表示手段70に対し、SDKアプリケーションのアンインストールが完了したことを通知する。
【0139】
これにより、SDKアプリケーションのアンインストール処理に伴うホーム画面の更新処理が完了する。
【0140】
(配置位置判定処理1)
図29は、配置位置判定処理1の一例を示すフローチャートである。図29に示す処理は、更新処理4に対応する。
【0141】
ステップS301で、ユーザ管理部64は、ホーム画面に登録されたアイコンのうち、最後尾のアイコンの次のアイコンの位置が何ページ目かを特定する。
【0142】
ステップS302で、ユーザ管理部64は、特定したページが1ページ目であるか否かを判定する。特定したページが1ページ目であれば(ステップS302−YES)ステップS303に進み、特定したページが2ページ目以降であれば(ステップS302−NO)ステップS304に進む。
【0143】
ステップS303で、ユーザ管理部64は、ホーム画面に登録された全アイコンの後ろに配置されるように、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報をホーム画面情報に登録する。
【0144】
ステップS304で、ユーザ管理部64は、ホーム画面の2ページ目以降で、登録可能な位置の先頭に配置されるように、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報をホーム画面情報に登録する。
【0145】
(配置位置判定処理2)
図30は、配置位置判定処理2の一例を示すフローチャートである。図30に示す処理は、更新処理5に対応する。
【0146】
ステップS401で、ユーザ管理部64は、ホーム画面情報に登録されるSDKアプリケーションの優先度を確認する。例えば、ユーザ管理部64は、SDKアプリケーション情報に優先フラグが含まれているか否かで確認できる。
【0147】
ステップS402で、ユーザ管理部64は、SDKアプリケーションが優先度の高いアプリケーション(優先アプリ)であるか否かを判定する。SDKアプリケーションが優先アプリであれば(ステップS402−YES)ステップS403に進み、SDKアプリケーションが優先アプリでなければ(ステップS402−NO)ステップS404に進む。
【0148】
ステップS403で、ユーザ管理部64は、ホーム画面内の登録可能な位置の先頭に配置されるように、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報をホーム画面情報に登録する。
【0149】
ステップS404で、ユーザ管理部64は、ホーム画面に登録された全アイコンの後ろに配置されるように、SDKアプリケーションのアイコンに関する情報をホーム画面情報に登録する。
【0150】
以上、実施例によれば、カスタマイズされたホーム画面のアイコンの位置を保ちつつ、SDKアプリケーションのアイコンを追加することができる。
【0151】
[変形例]
実施例の画像処理装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0152】
また、実施例の画像処理装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施例の画像処理装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0153】
また、実施例の画像処理装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0154】
実施例の画像処理装置で実行されるプログラムは、前述した各手段を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては制御部11(プロセッサ)が補助記憶部13からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段のうち1又は複数の各手段が主記憶部12上にロードされ、1又は複数の各手段が主記憶部12上に生成されるようになっている。
【0155】
なお、本発明は、上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0156】
1 MFP
11 制御部
12 主記憶部
13 補助記憶部
14 外部記憶装置I/F部
15 ネットワークI/F部
16 入力部
17 表示部
18 エンジン部
20 標準搭載アプリ
30 Webブラウザ
40 拡張アプリ
45 拡張アプリ制御手段
46 更新制御手段
47 拡張アプリ管理手段
48 通信制御手段
64 ユーザ管理手段
66 画面情報記憶手段
70 表示手段
71 入力手段
72 画面管理手段
75 カスタマイズ制御手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0157】
【特許文献1】特開2009−054027号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションを呼び出すためのアイコンが表示されるホーム画面に対する、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報を含むホーム画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、
SDKアプリケーションのインストールを制御し、インストールされるSDKアプリケーションのアイコンを前記ホーム画面に登録するよう要求する拡張アプリ制御手段と、
前記SDKアプリケーションのアイコンの登録要求を受けた場合、前記ホーム画面がカスタマイズされているか否かで、前記SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を前記ホーム画面情報に登録する処理を変更するユーザ管理手段と
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記ユーザ管理手段は、
前記ホーム画面がカスタマイズされ、前記ホーム画面内で所定の優先順に従って表示される最後のアイコンの前に1又は複数のアイコンの位置に空きがある場合に、前記SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を前記最後のアイコンの次の位置に配置されるように前記ホーム画面情報に登録する請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ユーザ管理手段は、
前記最後のアイコンの次のアイコンの位置が前記ホーム画面の1ページ目か否かを判定し、2ページ目以降であると判定した場合、2ページ目以降のアイコンの空き位置の中で優先順が一番高い位置に配置されるように前記SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を前記ホーム画面情報に登録する請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ユーザ管理手段は、
前記SDKアプリケーションに優先フラグが付与されている場合、該SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を、アイコンの空き位置の中で優先順が一番高い位置に配置されるように前記ホーム画面情報に登録する請求項2記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記拡張アプリ制御手段は、
前記SDKアプリケーションのアンインストールを制御し、アンインストールされるSDKアプリケーションのアイコンを前記ホーム画面から削除するよう要求し、
前記ユーザ管理手段は、
前記SDKアプリケーションのアイコンの削除要求を受けた場合、他のアプリケーションのアイコンの位置を変えないように前記SDKアプリケーションのアイコンを前記ホーム画面情報から削除する請求項1記載の画像処理装置。
【請求項6】
アプリケーションを呼び出すためのアイコンが表示されるホーム画面に対する、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報を含むホーム画面情報を記憶する画面情報記憶手段を備える画像処理装置が実行する画面更新方法であって、
SDKアプリケーションのインストールを受け付ける受付ステップと、
インストールされるSDKアプリケーションのアイコンを前記ホーム画面に登録するよう要求する要求ステップと、
前記SDKアプリケーションのアイコンの登録が要求された場合、前記ホーム画面がカスタマイズされているか否かで、前記SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を前記ホーム画面情報に登録する処理を変更する更新処理ステップと、
を有する画面更新方法。
【請求項7】
アプリケーションを呼び出すためのアイコンが表示されるホーム画面に対する、アイコンの位置情報、アイコン画像の識別情報、アプリケーションの識別情報を含むホーム画面情報を記憶する画面情報記憶手段を備える画像処理装置に実行させる画面更新プログラムであって、
SDKアプリケーションのインストールを受け付ける受付ステップと、
インストールされるSDKアプリケーションのアイコンを前記ホーム画面に登録するよう要求する要求ステップと、
前記SDKアプリケーションのアイコンの登録が要求された場合、前記ホーム画面がカスタマイズされているか否かで、前記SDKアプリケーションのアイコンに関する情報を前記ホーム画面情報に登録する処理を変更する更新処理ステップと、
を有する画面更新プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2013−3625(P2013−3625A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−130883(P2011−130883)
【出願日】平成23年6月13日(2011.6.13)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】