説明

画像処理装置およびプログラム

【課題】読み取られた画像データの正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現可能とする。
【解決手段】正立方向判定部41は、画像読取部31により読み取られた画像データの正立方向(正立角度)を判定する。画像データが複数ページから構成されている場合には、正立方向決定部43は、正立方向判定部41により画像データのあるページの正立方向を判定できない場合、判定結果格納部42に格納されている当該ページ以外の他のページに対する正立方向の判定結果に基づいて、当該ページの画像データの正立方向を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、原稿自動送り装置にセットされた原稿の画像を読み取り、読み取られた画像データについて文書方向を判別する際に、1回目の判別では文書方向が判別不能であった場合でも、再度原稿画像を読み取って、今度はエッジ強調回路またはγ変換回路による画像処理を行ってから文書方向の判別を行うようにした画像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−195085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、読み取られた画像データの正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現可能な画像処理装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[画像処理装置]
請求項1に係る本発明は、原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている当該頁以外の他の頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段とを備えた画像処理装置である。
【0006】
請求項2に係る本発明は、原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている当該頁の前の頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段とを備えた画像処理装置である。
【0007】
請求項3に係る本発明は、原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている当該頁の後の頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段とを備えた画像処理装置である。
【0008】
請求項4に係る本発明は、原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている当該頁の前後の頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段とを備えた画像処理装置である。
【0009】
請求項5に係る本発明は、原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における過去の判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている当該頁の前後の特定枚数頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段とを備えた画像処理装置である。
【0010】
請求項6に係る本発明は、前記決定手段が、当該頁の前後の特定枚数頁に対する判定結果のうち最も頻度が高い判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する請求項5記載の画像処理装置である。
【0011】
請求項7に係る本発明は、前記決定手段が、当該頁の前後の特定枚数頁に対する判定結果のうち最も頻度が高い判定結果が複数ある場合には、原稿サイズが同じ画像データに対する判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する請求項6記載の画像処理装置である。
【0012】
請求項8に係る本発明は、前記決定手段が、当該頁の前後の特定枚数頁に対する判定結果のうち最も頻度が高い判定結果が複数ある場合には、当該頁からの頁数が近い画像データに対する判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する請求項6記載の画像処理装置である。
【0013】
請求項9に係る本発明は、原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている先頭頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段とを備えた画像処理装置である。
【0014】
請求項10に係る本発明は、原稿読取装置により読み取られた画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段により画像データの正立方向を判定できない場合、当該画像データの幅および高さに基づいて、当該画像データの正立方向を決定する決定手段とを備えた画像処理装置である。
【0015】
請求項11に係る本発明は、画像データの幅および高さの種類毎に、正立方向である確率が高いと想定される方向の情報を格納する格納手段をさらに備え、
前記決定手段が、前記格納手段に格納されている正立方向である確率が高いと想定される方向の情報に基づいて、当該画像データの正立方向を決定する請求項10記載の画像処理装置である。
【0016】
請求項12に係る本発明は、原稿読取装置により読み取られた画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
画像データ中の文字列が横書きか縦書きかを判定する横書き/縦書き判定手段と、
前記正立方向判定手段により画像データの正立方向を判定できない場合、前記横書き/縦書き判定手段における判定結果と、当該画像データの幅および高さに基づいて、当該画像データの正立方向を決定する決定手段とを備えた画像処理装置である。
【0017】
請求項13に係る本発明は、前記正立方向判定手段が、画像データ中の文字を複数方向から認識し、その文字認識結果に基づいて、当該画像データの正立方向を判定する請求項1から12のいずれか1項記載の画像処理装置である。
【0018】
請求項14に係る本発明は、原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定するステップと、
画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、当該頁以外の他の頁に対する正立方向の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0019】
請求項15に係る本発明は、原稿読取装置により読み取られた画像データの正立方向を判定するステップと、
画像データの正立方向を判定できない場合、当該画像データの幅および高さに基づいて、当該画像データの正立方向を決定するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0020】
請求項16に係る本発明は、前記正立方向を決定するステップでは、画像データの幅および高さの種類毎に格納された正立方向である確率が高いと想定される方向の情報に基づいて、当該画像データの正立方向を決定する請求項15記載のプログラムである。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に係る本発明によれば、複数頁からなる画像データの正立方向を頁毎に判定する際に、読み取られた画像データのある頁の正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0022】
請求項2に係る本発明によれば、複数頁からなる画像データの正立方向を頁毎に判定する際に、読み取られた画像データのある頁の正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0023】
請求項3に係る本発明によれば、複数頁からなる画像データの正立方向を頁毎に判定する際に、読み取られた画像データのある頁の正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0024】
請求項4に係る本発明によれば、複数頁からなる画像データの正立方向を頁毎に判定する際に、読み取られた画像データのある頁の正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0025】
請求項5に係る本発明によれば、複数頁からなる画像データの正立方向を頁毎に判定する際に、読み取られた画像データのある頁の正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0026】
請求項6に係る本発明によれば、複数頁からなる画像データの正立方向を頁毎に判定する際に、読み取られた画像データのある頁の正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0027】
請求項7に係る本発明によれば、複数頁からなる画像データの正立方向を頁毎に判定する際に、読み取られた画像データのある頁の正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0028】
請求項8に係る本発明によれば、複数頁からなる画像データの正立方向を頁毎に判定する際に、読み取られた画像データのある頁の正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0029】
請求項9に係る本発明によれば、読み取られた画像データの正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0030】
請求項10に係る本発明によれば、読み取られた画像データの正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0031】
請求項11に係る本発明によれば、読み取られた画像データの正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0032】
請求項12に係る本発明によれば、読み取られた画像データの正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができる画像処理装置を提供することができる。
【0033】
請求項13に係る本発明によれば、請求項1から12のいずれか1項記載の発明により得られる効果に加えて、文字認識処理を利用して正立方向の判定処理を行うことができる画像処理装置を提供することができる。
【0034】
請求項14に係る本発明によれば、複数頁からなる画像データの正立方向を頁毎に判定する際に、読み取られた画像データのある頁の正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができるプログラムを提供することができる。
【0035】
請求項15に係る本発明によれば、読み取られた画像データの正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができるプログラムを提供することができる。
【0036】
請求項16に係る本発明によれば、読み取られた画像データの正立方向を判定することができない場合でも、正立方向を不定のままとする場合と比較して、正立方向に基づいた回転処理をより高い精度で実現することができるプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態の画像形成システムのシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態における画像形成装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
【図4】正立方向判定部41における正立方向判定処理の一例を示す図である。
【図5】デフォルト方向格納部47に格納されている原稿サイズ毎のデフォルト方向の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態の画像処理装置における正立方向の決定処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】図6のステップS104に示した単ページの場合の決定処理を示すフローチャートである。
【図8】図6のステップS105に示した複数ページの場合の決定処理を示すフローチャートである。
【図9】前ページの正立方向判定結果に従って当該ページの正立方向を決定する場合を説明するための図である。
【図10】後ページの正立方向判定結果に従って当該ページの正立方向を決定する場合を説明するための図である。
【図11】前後ページの正立方向判定結果に従って当該ページの正立方向を決定する場合を説明するための図である。
【図12】前後4ページにおける頻度に基づいて当該ページの正立方向を決定する場合を説明するための図である。
【図13】前後4ページにおける頻度が同じ場合に原稿サイズが同じページの方向を当該ページの正立方向として決定する場合を説明するための図である。
【図14】前後6ページにおける頻度が同じ場合に近いページの方向を当該ページの正立方向として決定する場合を説明するための図である。
【図15】1ページ目の方向を当該ページの正立方向として決定する場合を説明するための図である。
【図16】一般的なPDFデータの作成方法とリニアライズドPDFデータの作成方法の違いを説明するための図である。
【図17】正立方向の判定結果があるページだけ不定の場合に、そのページは不定のまま回転処理を行わなかった状態を示す図である。
【図18】あるページの正立方向の判定処理が失敗して不定となった場合において、本発明の一実施形態による正立方向決定処理を用いた場合の回転処理後の結果を示す図である。
【図19】複数ページのうちのあるページが写真画像等の文字を含まない画像の場合において、本発明の一実施形態による正立方向決定処理を用いた場合の回転処理後の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【0039】
本発明の一実施形態の画像形成システムは、図1に示されるように、ネットワーク30により相互に接続された画像形成装置10、および端末装置20により構成される。端末装置20は、印刷データを生成して、ネットワーク30経由にて生成した印刷データを画像形成装置10に対して送信する。画像形成装置10は、端末装置20から送信された印刷データを受け付けて、印刷データに応じた画像を用紙上に出力する。なお、画像形成装置10は、印刷(プリント)機能、スキャン機能、複写(コピー)機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる装置である。
【0040】
次に、本実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置10のハードウェア構成を図2に示す。
【0041】
画像形成装置10は、図2に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置13、ネットワーク30を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)14、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置15、スキャナ16、プリントエンジン17を有する。これらの構成要素は、制御バス18を介して互いに接続されている。
【0042】
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置10の動作を制御する。
【0043】
なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU11に提供することも可能である。
【0044】
図3は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0045】
本実施形態の画像形成装置10は、図3に示されるように、画像読取部31と、画像処理装置32とを備えている。また、画像処理装置32は、正立方向判定部41と、判定結果格納部42と、正立方向決定部43と、横書き/縦書き判定部44と、ユーザ問い合わせ部45と、回転処理部46と、デフォルト方向格納部47とを備えている。
【0046】
画像読取部31は、原稿トレイ上に載置された原稿をスキャンすることにより、この原稿の画像データを読み取る。
【0047】
正立方向判定部41は、画像読取部31により読み取られた画像データの正立方向(正立角度)を判定する。ここで正立方向とは、その画像中の文字等が正しく読める方向を意味する。
【0048】
具体的には、正立方向判定部41は、画像データ中の文字を複数方向から認識し、その文字認識結果に基づいて、当該画像データの正立方向を判定する。
【0049】
この正立方向判定処理の一例を図4に示す。正立方向判定部41は、図4(A)に示すような画像データについては0度の方向を正立方向であると判定し、図4(B)〜(D)については、それぞれ、90度、180度、270度の方向を正立方向として判定する。
【0050】
判定結果格納部42は、正立方向判定部41における判定結果を格納する。
【0051】
正立方向決定部43は、正立方向判定部41により画像データの正立方向を判定できない場合、その画像データの正立方向を推定して、その画像データの最終的な正立方向を決定する。
【0052】
ここで、正立方向決定部43における正立方向決定処理は、画像データが1ページ(頁)からなる場合と複数ページから構成されている場合とでは具体的な処理内容が異なる。
【0053】
画像データが複数ページから構成されている場合には、正立方向決定部43は、正立方向判定部41により画像データのあるページの正立方向を判定できない場合、判定結果格納部42に格納されている当該ページ以外の他のページに対する正立方向の判定結果に基づいて、当該ページの画像データの正立方向を決定する。なお、具体的な正立方向決定処理については後述する。
【0054】
横書き/縦書き判定部44は、画像読取部31により読み取られた画像データ中の文字列が横書きか縦書きかを判定する。なお、正立方向判定部41において画像データ中の文字認識が成功しない場合でも、文字列間の間隔等により横書きであるか縦書きであるかを判定することが可能な場合もある。
【0055】
ユーザ問い合わせ部45は、正立方向判定部41において正立方向を判定することができなかった場合、その旨をユーザに報知し、ユーザによる正立方向の指定を受け付ける。また、ユーザ問い合わせ部45は、正立方向判定部41において正立方向を判定することができず、その画像データの正立方向が正立方向決定部43において決定された場合、その結果をユーザに報知するのみとしてもよい。
【0056】
回転処理部46は、例えば自動正立機能を実行するような設定がされている場合に、正立方向決定部43において決定された正立方向に基づいて、画像データの各ページの向きが正立方向となるように各ページの画像データ毎に回転処理を行う。例えば、図4(B)に示したような画像データに対しては左方向に90度の回転処理を行う。また、図4(C)に示したような画像データに対しては180度の回転処理を行い、図4(D)に示したような画像データに対しては右方向に90度の回転処理を行う。
【0057】
デフォルト方向格納部47は、画像データの幅および高さの種類毎に、正立方向である確率が高いと想定される方向(デフォルトの方向)の情報を格納する。
【0058】
具体的には、デフォルト方向格納部47には、図5に示すように、A4L(A4LEF)、A4S(A4SEF)、A3S等の原稿サイズ(幅および高さ)毎に、正立方向である確率が高い方向の情報が格納されている。ここで、A4Lは、A4サイズの原稿の長手方向が画像読み取り方向(副走査方向)となることを意味し、A4Sは、A4サイズの原稿の短辺方向が画像読み取り方向となることを意味する。
【0059】
次に、本実施形態の画像処理装置における正立方向の決定処理の動作を図6のフローチャートを参照して説明する。
【0060】
先ず、画像読取部31により読み取られた画像データは、正立方向判定部41において正立方向の判定処理が行われる(ステップS101)。そして、この正立方向判定処理において正立方向が判定された場合(ステップS102においてNo)、処理は終了する。なお、画像データが複数ページから構成されている場合には、次ページに対する正立方向判定処理が行われる。
【0061】
そして、ステップS102において正立方向の判定ができなかった場合(ステップS102においてYes)、原稿が複数ページであるか否かの判定が行われる(ステップS103)。
【0062】
そして、原稿が複数ページでないと判定された場合(ステップS102においてNo)、単ページの場合の決定処理が行われ(ステップS104)、原稿が複数ページであると判定された場合(ステップS102においてYes)、複数ページの場合の決定処理が行われる(ステップS105)。
【0063】
そして、決定された正立方向が出力され、処理は終了する(ステップS106)。
【0064】
次に、このステップS104に示した単ページの場合の決定処理を図7のフローチャートを参照して説明する。
【0065】
画像データが単ページ(1ページ)のみにより構成されている場合、正立方向決定部43では、横書き/縦書き判定部44における判定結果に基づいて、決定方向を切り替える(ステップS201)。
【0066】
具体的には、横書き/縦書き判定部44において横書きか縦書きかを判定できた場合(ステップS201においてYes)、正立方向決定部43は、その横書き・縦書き判定結果と、原稿サイズ(幅および高さ)に応じた正立方向を決定する(ステップS203)。例えば、原稿サイズがA4Lで文字が横書きであると判定された場合、この原稿はビジネス文書であると推定して正立方向は0度であると判定する。
【0067】
また、横書き/縦書き判定部44において横書きか縦書きかを判定できなかった場合(ステップS201においてNo)、正立方向決定部43は、図5に示したテーブルに基づいて、原稿サイズ(幅および高さ)のみに応じた正立方向を決定する(ステップS204)。つまり、正立方向決定部43は、正立方向判定部41により画像データの正立方向を判定できない場合、その画像データの幅および高さに基づいて、その画像データの正立方向を決定する。
【0068】
次に、図6のフローチャートにおけるステップS105に示した複数ページの場合の決定処理を図8のフローチャートを参照して説明する。
【0069】
正立方向決定部43では、正立方向が不定なページの前後ページに対する判定結果を利用して、当該ページの正立方向を判定するのか前ページに対する判定結果のみを利用して、当該ページの正立方向を判定するのかで動作が異なる(ステップS301)。
【0070】
先ず、当該ページの前のページの判定結果を利用すると設定されている場合には、正立方向決定部43は、判定結果格納部42に格納されている当該ページの前ページの判定結果が不定か否かを判定する(ステップS302)。
【0071】
そして、前ページの判定結果が不定でなければ(ステップS302においてNo)、正立方向決定部43は、当該ページの正立方向を前ページの判定結果に基づいて決定する(ステップS303)。具体的には、図9(A)に示すように、例えば、2ページ目の画像データの正立方向が判定できない場合(不定の場合)、正立方向決定部43は、前ページである1ページ目の画像データに対する判定結果である90度をそのまま当該ページである2ページ目の画像データの正立方向として決定する。
【0072】
また、図9(B)に示すように、2ページ目、3ページ目という連続した2ページの正立方向が不定の場合には、2ページ目は1ページ目の正立方向である90度が正立方向であると決定されるため、3ページ目も同様に90度が正立方向であると決定される。
【0073】
なお、図8のフローチャートでは示されていないが、当該ページの正立方向が不定の場合に、後方のページの正立方向に基づいて当該ページの正立方向を決定する場合を図10に示す。
【0074】
この場合には、図10(A)に示すように、例えば、1ページ目の画像データの正立方向が判定できない場合、正立方向決定部43は、後ページである2ページ目の画像データに対する判定結果である90度をそのまま当該ページである1ページ目の画像データの正立方向として決定する。
【0075】
また、図10(B)に示すように、1ページ目、2ページ目という連続した2ページの正立方向が不定の場合には、2ページ目は3ページ目の正立方向である90度が正立方向であると決定されるため、1ページ目も同様に90度が正立方向であると決定される。
【0076】
そして、図8のフローチャートのステップS302において前ページの判定結果が不定であると判定された場合、正立方向決定部43は、デフォルト方向格納部47に格納されている情報に基づいて、原稿サイズ(幅および高さ)に応じた正立方向を決定する(ステップS304)。
【0077】
また、当該ページの前後のページの判定結果を利用すると設定されている場合には(ステップS301においてYes)、正立方向決定部43は、判定結果格納部42に格納されている当該ページの前後ページの判定結果の中で頻度が最も高い方向があるか否かを判定する(ステップS305)。
【0078】
そして、前後のページの中で頻度が最も高い方向がある場合には(ステップS305においてYes)、正立方向決定部43は、その最も頻度の高い方向を当該ページの正立方向として決定する(ステップS306)。
【0079】
また、ステップS305において頻度が高い方向が複数存在する場合、正立方向決定部43は、その頻度が高い方向の中に原稿サイズが当該サイズと同じものがあるか否かを判定し(ステップS307)、原稿サイズが同じ方向がある場合には、その方向を当該ページの正立方向として決定する(ステップS308)。
【0080】
また、ステップS307において原稿サイズが同じ方向がない場合、正立方向決定部43は、頻度が高い方向の中に当該ページから近いものがあるか否かを判定し(ステップS309)、当該ページから近いページがある場合には、そのページの方向を正立方向として決定する(ステップS310)。
【0081】
最後に、ステップS309において当該ページから近いページがない場合、正立方向決定部43は、1ページ目の方向を当該ページの正立方向として決定する(ステップS311)。
【0082】
次に、上記のステップS305〜S311で示した前後のページに対する判定結果に基づいて、当該ページの正立方向を決定する場合の具体的な処理を以下において説明する。
【0083】
なお、前後何ページ分の判定結果を利用するかにより処理が変わるため、先ず最も簡単な前後1ページずつ合計2ページの判定結果に基づいて当該ページの正立方向を決定する場合を最初に説明する。
【0084】
この場合には、図11に示すように、2ページ目の正立方向の判定結果が不定の場合、正立方向決定部43は、前後のページである1ページ目、3ページ目の判定結果に基づいて、2ページ目の正立方向を決定する。
【0085】
例えば、図11(A)に示すように、1ページ目、3ページ目の判定結果が両方とも90度の場合には、2ページ目の正立方向も90度に決定される。また、1ページ目、3ページ目の判定結果のいずれかが不定の場合には、不定でないページの判定結果が2ページ目の正立方向として決定される。
【0086】
ただし、図11(B)に示すように、1ページ目、3ページ目の判定結果のいずれもが不定の場合、または、1ページ目、3ページ目の判定結果が異なる場合、正立方向決定部43は、原稿サイズに対して設定されているデフォルトの方向を2ページ目の正立方向として決定する。
【0087】
次に、正立方向の判定結果が不定であったページの前後2ページ、合計4ページの判定結果に基づいて当該ページの正立方向を決定する場合を図12、図13を参照して説明する。
【0088】
例えば、図12に示すように、3ページ目の正立方向が不定の場合、1、2、4、5ページに対する判定結果が180度、90度、180度、180度であった場合、正立方向決定部43は、最も頻度が高い180度を3ページ目の正立方向として決定する。
【0089】
例えば、図13に示すように、3ページ目の正立方向が不定の場合、1、2、4、5ページに対する判定結果が180度、90度、180度、90度であった場合、180度の頻度と90度の頻度はそれぞれ同じになる。このような場合には、正立方向が不定である3ページ目の原稿サイズがA4であるため、正立方向決定部43は、当該ページと同じ原稿サイズの画像データに対する判定結果90度を3ページ目の正立方向として決定する。
【0090】
次に、正立方向の判定結果が不定であったページの前後3ページ、合計6ページの判定結果に基づいて当該ページの正立方向を決定する場合を図14を参照して説明する。
【0091】
この図14では、正立方向の判定結果が不定であったページ(4ページ目)の前後6ページにおける正立方向の頻度は、90度と180度で2/6と同じである。そのため、正立方向決定部43は、正立方向が不定な当該ページ(4ページ)からのページ数が近い画像データ(3ページ目)に対する判定結果である90度を、当該ページの正立方向として決定する。
【0092】
また、上記のいずれの決定方法でも当該ページの正立方向を決定することができない場合には、正立方向決定部43は、図15に示すように1ページ目(先頭ページ)の画像データに対する判定結果である180度を、当該ページの正立方向として決定する。
【0093】
なお、本実施形態では、判定結果格納部42は、正立方向判定結果が不定であるとされたページの前後のページに対する判定結果を格納しているものとして説明している。
【0094】
しかし、一般的なPDFデータの生成処理では、図16(A)に示すように、1ページ分の画像データを取得する毎に正立方向の判定処理を行ってファイルを生成してネットワーク経由で出力することが行われる。そのため、このような場合には、正立方向が不定であると判定されたページの前のページに対する判定結果のみしか判定結果格納部42に格納されていないことになる。そのため、このような場合には、正立方向決定部43は、前ページに対する判定結果のみに基づいて、正立方向が不定であると判定されたページの正立方向を決定することになる。
【0095】
ただし、いわゆるリニアライズドPDFと呼ばれる種類のPDFデータを生成する処理では、図16(B)に示すように、全ページ分の画像データが取得されて順次各ページについての正立方向が判定されるとともにファイルが生成され、全ページ分の画像データがまとまるとネットワーク経由で出力される。そのため、このようなリニアライズドPDFでは、全てのページに対する正立判定処理が終わってから正立方向が不定であったページに対する正立方向を前後のページに対する判定結果に基づいて決定するようなことが可能となる。
【0096】
次に、複数ページからなる画像データの正立方向の判定をページ毎に行い、正立方向の判定結果があるページだけ不定の場合に、そのページは不定のまま回転処理を行わなかった状態を図17に示す。このような場合、例えば2ページ目の画像データは正立方向が不定であったため読み取られたままの状態となっているが、他のページは正立方向が90度であると判定された結果左方向に90度回転
処理が実行されている。そのため、2ページ目のみが他のページとは角度がずれた状態となっている。
【0097】
このようにあるページの正立方向の判定処理が失敗して不定となった場合において、本実施形態による正立方向決定処理を用いた場合の回転処理後の結果を図18に示す。
【0098】
このような場合でも、本実施形態における正立方向決定処理によれば2ページ目の画像データの正立方向は、前ページの判定結果、または前後のページの判定結果に基づいて、90度に決定される。そのため、2ページ目の画像データを含む全てのページに対して左方向90度の回転処理が行われ、全てのページの方向が揃った画像データが出力されることとなる。
【0099】
また、正立方向の判定処理が失敗しない場合でも、図19に示すように複数ページのうちのあるページが写真画像等の文字を含まない画像の場合には、文字認識を用いた判定処理では正立方向を判定することはできない。その場合でも、本実施形態における正立方向決定処理によれば、文字を含まないページの画像データについても他のページの判定結果に合わせた正立方向が決定され、全てのページの方向が揃った画像データが出力される可能性が高くなる。
【符号の説明】
【0100】
10 画像形成装置
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 通信インタフェース(IF)
15 ユーザインタフェース(UI)装置
16 スキャナ
17 プリントエンジン
18 制御バス
20 端末装置
30 ネットワーク
31 画像読取部
32 画像処理装置
41 正立方向判定部
42 判定結果格納部
43 正立方向決定部
44 横書き/縦書き判定部
45 ユーザ問い合わせ部
46 回転処理部
47 デフォルト方向格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている当該頁以外の他の頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項2】
原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている当該頁の前の頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項3】
原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている当該頁の後の頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項4】
原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている当該頁の前後の頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項5】
原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における過去の判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている当該頁の前後の特定枚数頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項6】
前記決定手段は、当該頁の前後の特定枚数頁に対する判定結果のうち最も頻度が高い判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する請求項5記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記決定手段は、当該頁の前後の特定枚数頁に対する判定結果のうち最も頻度が高い判定結果が複数ある場合には、原稿サイズが同じ画像データに対する判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する請求項6記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記決定手段は、当該頁の前後の特定枚数頁に対する判定結果のうち最も頻度が高い判定結果が複数ある場合には、当該頁からの頁数が近い画像データに対する判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する請求項6記載の画像処理装置。
【請求項9】
原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段における判定結果を格納する格納手段と、
前記正立方向判定手段により画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、前記格納手段に格納されている先頭頁に対する前記正立方向判定手段の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定する決定手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項10】
原稿読取装置により読み取られた画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
前記正立方向判定手段により画像データの正立方向を判定できない場合、当該画像データの幅および高さに基づいて、当該画像データの正立方向を決定する決定手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項11】
画像データの幅および高さの種類毎に、正立方向である確率が高いと想定される方向の情報を格納する格納手段をさらに備え、
前記決定手段は、前記格納手段に格納されている正立方向である確率が高いと想定される方向の情報に基づいて、当該画像データの正立方向を決定する請求項10記載の画像処理装置。
【請求項12】
原稿読取装置により読み取られた画像データの正立方向を判定する正立方向判定手段と、
画像データ中の文字列が横書きか縦書きかを判定する横書き/縦書き判定手段と、
前記正立方向判定手段により画像データの正立方向を判定できない場合、前記横書き/縦書き判定手段における判定結果と、当該画像データの幅および高さに基づいて、当該画像データの正立方向を決定する決定手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項13】
前記正立方向判定手段は、画像データ中の文字を複数方向から認識し、その文字認識結果に基づいて、当該画像データの正立方向を判定する請求項1から12のいずれか1項記載の画像処理装置。
【請求項14】
原稿読取装置により読み取られた複数頁からなる画像データの正立方向を判定するステップと、
画像データのある頁の正立方向を判定できない場合、当該頁以外の他の頁に対する正立方向の判定結果に基づいて、当該頁の画像データの正立方向を決定するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項15】
原稿読取装置により読み取られた画像データの正立方向を判定するステップと、
画像データの正立方向を判定できない場合、当該画像データの幅および高さに基づいて、当該画像データの正立方向を決定するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項16】
前記正立方向を決定するステップでは、画像データの幅および高さの種類毎に格納された正立方向である確率が高いと想定される方向の情報に基づいて、当該画像データの正立方向を決定する請求項15記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−8122(P2013−8122A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139123(P2011−139123)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】